JP3725284B2 - コンパクトな広角レンズ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンパクトな広角レンズに関し、特に、コンパクトなカメラ用として好適な写真レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、レンズシャッターカメラにおいて、小型軽量で携帯性が良く操作性の良いカメラに対する要求が高まるのに伴い、レンズも小型化、広角化が求められるようになってきている。
【0003】
広角レンズとしては、従来よりレトロフォーカスタイプの一眼レフ用交換レンズが知られており、また、近年では特開平5−173062号公報に開示されたもののようにレンズシャッターカメラ用のものも知られてきている。いずれも負の屈折力が先行し望遠比(レンズ全長/f)が1.0よりかなり大きくなっているため、近年要請されているレンズ全長の短いレンズとは必ずしもなっていない。
【0004】
一方、レンズ全長の短い写真レンズとしても、例えば、特公平5−2204号公報等に開示されているように望遠タイプと呼ばれる正の屈折力を先行させたレンズも数多く開発されているが、正の屈折力が強過ぎるため非対称性が強く、広角化を図ると像面湾曲が大きくなり周辺性能が劣化するので、あまり広角化できないのが実情であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このためレンズ全長が短いレンズにおいて、より広角化を図るためには、前述した正の屈折力を先行させた望遠タイプを基本として、周辺性能を向上させながら、より広角化を図っていく必要がある。
すなわち、望遠タイプの特徴である正の前群と負の後群との強い非対称性から生じる像面湾曲、コマ収差、歪曲収差、倍率色収差を良好とする必要がある。
【0006】
一方、負レンズ群が先行し全系に対称性を持たせた広角レンズに特徴的な構成を有するレンズ系では、周辺性能は良いがレンズ全長が長くなってしまう。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり周辺画角まで結像性能の良好な広角レンズであって、レンズ全長の短い構成簡易なコンパクトな広角レンズを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンパクトな広角レンズは、物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズL、物体側に強い曲率の凸面を向けた屈折力の弱いメニスカスレンズL、および両凸レンズLを物体側からこの順に配設してなる、全体として正の屈折力を有する前群と、物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズLからなる負の屈折力を有する後群を、物体側からこの順に配設してなり、最も物体側に位置するレンズ面の光軸中心から全レンズ系の像点までの長さをL、全レンズ系の焦点距離をfとしたとき、L/fで定義される望遠比が、
0.95<L/f<1.05……(1)
なる条件式を満たすとともに、
前記メニスカスレンズLの物体側の面が非球面であり、かつ該メニスカスレンズLの結像側の面の曲率半径をRとしたとき、
0.1<R/f<0.2……(2)
なる条件式を満たすように構成されてなることを特徴とするものである。
また、前記メニスカスレンズLが、有機材料からなることが好ましい。
さらに、前記前群を光軸方向に移動させることによりフォーカシング操作がなされるように構成することが好ましい。
【0008】
本発明のコンパクトな広角レンズではレンズ系全体を前、後群の二つに分け、前群は正の屈折力を持たせ、後群は負の屈折力を持たせ、全体として望遠タイプとすることでレンズ全長を短くするようにしている。また、前群の最も物体よりに負のメニスカスレンズL1を配置することで負の後群に対してパワー的なバランスをとるようにし、かつ負のメニスカスレンズL1の後に曲率の強い凸面を持ったメニスカスレンズL2を配設することで、全系のバックフォーカスが短くなると共に負のメニスカスレンズL1の発散作用を打ち消す役割を持たせている。さらに、周辺画角の光束に対して収斂作用が強くなり過ぎて性能劣化につながらないようメニスカスレンズL2への入射角とメニスカスレンズL2からの射出角との差があまり生じないようにする必要があり、このためメニスカスレンズL2を凸形状とし、中心光束に対して周辺光束の入射光線高さがあまり高くならないように両凸レンズL3で前群全体が正の屈折力を有するようにし、後群の負レンズL4と合わせた状態で全系の対称性を確保している。また、これにより望遠タイプの特性と広角レンズの特性とを融合させたレンズ構成としている。
【0009】
上記請求項1に対応するレンズ構成により、レンズ全長の短い、かつ画角が、例えば、70度前後の広角で周辺性能の良いレンズとすることができる。
また、条件式(1)は、上記レンズ構成において、周辺画角での結像性能とレンズ系全体のコンパクト性とをバランス良く両立出来る範囲を示すものである。
【0010】
すなわち、条件式(1)の下限より小さくなればレンズ全長は短くなりレンズの小型化には有効であるが、前、後群の屈折力が各々強くなって非対称性が強くなり周辺性能の劣化につながってしまう。前、後群間の間隔を大きくして前、後群の屈折力を弱くすれば周辺性能をある程度良化できるが、物体側のレンズや像側のレンズの径が大きくなりコンパクト化が困難となる。
一方、条件式(1)の上限より大きくなればレンズ系全体の対称性はよくなり周辺性能には有利であるがレンズ全長が長くなってしまう。
【0011】
上記請求項2に対応する構成は、さらに結像性能を維持するための範囲を規定するものである。
すなわち、望遠タイプのレンズ構成で広角化を図るためには、負のメニスカスレンズL1の後段に曲率の強い凸面を持ったメニスカスレンズL2を配設することが必要であるが、メニスカスレンズL2の前面は物体側に凸の強い曲率を有するため、球面収差が劣化し画面全体の結像性能が劣化する。このためこの前面での非球面化が必要となる。球面のままで球面収差を取ろうとすると前面の曲率が小さくなり負のメニスカスレンズL1で発生する強い発散作用を打ち消すことができず、後続のレンズ配分を良好としても周辺性能の良化が困難となる。一方、メニスカスレンズL2を分割して収差補正を行うようにすると、構成枚数が多くなり、さらには負のメニスカスレンズL1の外径が大きくなったりしてレンズ系の小型化に反する。
このため、メニスカスレンズL2の物体側の面を非球面化することが極めて望ましい。
【0012】
次に、条件式(2)は、メニスカスレンズL2の後面の曲率半径R4の範囲を規定するものである。すなわち、条件式(2)の下限より小さくなれば、メニスカスレンズL2の後面の曲率半径R4が小さくなってメニスカスレンズL2の正の屈折力が弱くなりレンズ全長が大きくなったり、球面収差が補正過剰になってしまう。これを改良するためには、メニスカスレンズL2の前面の曲率を大きくするか非球面の収斂性を持たせねばならず周辺性能の劣化につながり、さらには、これを負のメニスカスレンズL1で補正してもレンズ全長が大きくなる等の問題が生じてレンズ系としてまとまらなくなってしまう。
【0013】
一方、条件式(2)の上限を越えると、逆にメニスカスレンズL2の正の屈折力が強くなり、レンズ全長が短くはなるものの、球面収差が補正不足になり、これを補正するためにメニスカスレンズL2の前面の曲率を小さくしたり、非球面に相当する発散性を追加すると像面湾曲等の周辺画質の劣化につながる等の問題が生じる。
【0014】
上記請求項3に対応する構成は、メニスカスレンズL2の非球面化を図った場合に、このメニスカスレンズL2の材料として有機材料を使用すれば製造コストの面で非常に有利であり、さらに量産適性が大きいといった作用効果を奏するものである。ガラス材料でも非球面化は可能であるが製造コストが高く問題である。ただし、温度や湿度変化によって屈折率が変化し、全系の結像位置が変化するといった弱点もあるが、上記構成においては、メニスカスレンズL2の屈折力は弱くて全系の結像位置の変化は極めて小さく無視できる。
【0015】
上記請求項4に対応する構成は、本発明のレンズとこれが使用されるカメラの機構上において、有効となる条件である。
すなわち、負のメニスカスレンズL1から両凸レンズL3までの前群の移動により、物体距離が変化したときのフォーカシングを行なわせるようにすれば、レンズ全体でフォーカシングするよりもトータルとしてのレンズ移動量が少なくて済み、かつ移動群の重量も軽くて済み、レンズシャッタ部材も前群と後群との間の前群よりに配設すれば、カメラの小型化に有利であり、好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示す実施形態のコンパクトな広角レンズは、物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズL1、物体側に強い曲率の凸面を向けた屈折力の弱い正のメニスカスレンズL2、および両凸レンズL3を物体側からこの順に配設してなる、全体として正の屈折力を有する前群と、物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズL4からなる負の屈折力を有する後群を、物体側からこの順に配設するように構成されている。また、前群と後群の間にはシャッタ絞り1が配設されている。
【0017】
また、最も物体側に位置するレンズ面の光軸中心から全レンズ系の像点までの長さをL、全レンズ系の焦点距離をfとしたとき、L/fで定義される望遠比が、
0.95<L/f<1.05……(1)
なる条件式を満たすように構成されている。
また、前記メニスカスレンズL2の物体側の面が非球面であり、かつ該メニスカスレンズL2の結像側の面の曲率半径をR4としたとき、
0.1<R4/f<0.2……(2)
なる条件式を満たすように構成されている。
【0018】
また、前記メニスカスレンズLは有機材料から構成されている。
さらに、フォーカス時に前記前群を光軸Xに沿って移動させることによりフォーカシング操作がなされるように構成されている。
【0019】
以下、具体的な実施例を用いて説明する。
【実施例】
<実施例1>
実施例1にかかる広角レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔という)d(mm)、各レンズのd線における、屈折率nおよびアッベ数νの値を表1に示す。
なお、表中の数字は物体側からの順番を表すものである。
また、表1中のRの右側に*が付された面は非球面とされており、下記式(A)で表される非球面形状であることを意味するものである(表3、5、7、9において同じ)。
【0020】
【数1】
Figure 0003725284
【0021】
ただし、X:光軸からの高さhの非球面上の点より、非球面頂点の接平面(光軸に垂直な平面)に下ろした垂線の長さ(mm)
C:非球面の近軸曲率
h:光軸からの高さ(mm)
K:離心率
2〜a5:第4,6,8,10次の非球面係数
また、表2の上段に、上式(A)に示される非球面の各定数C,K,a2 〜a5 の値を示す。
【0022】
【表1】
Figure 0003725284
【0023】
【表2】
Figure 0003725284
【0024】
また、上記表2の下段には実施例1のレンズの焦点距離f、バックフォーカスl′、レンズ全長L、前群の焦点距離fF、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離R4/fの値が示されている。この表2に示されるように、実施例1における、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離の比R4/fの値は各々0.988および0.147であり、前述した条件式(1)、(2)を満足している。
【0025】
<実施例2>
次に、実施例2にかかる広角レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔d(mm)、各レンズのd線における、屈折率nおよびアッベ数νの値を表3に示す。
なお、表中の数字は物体側からの順番を表すものである。
また、表3中のRの右側に*が付された面は非球面とされている。
また、表4の上段に、上式(A)に示される非球面の各定数C,K,a〜aの値を示す。
【0026】
【表3】
Figure 0003725284
【0027】
【表4】
Figure 0003725284
【0028】
また、上記表4の下段には実施例2のレンズの焦点距離f、バックフォーカスl′、レンズ全長L、前群の焦点距離fF、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離R4/fの値が示されている。この表2に示されるように、実施例2における、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離の比R4/fの値は各々1.001および0.138であり、前述した条件式(1)、(2)を満足している。
【0029】
<実施例3>
次に、実施例3にかかる広角レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔d(mm)、各レンズのd線における、屈折率nおよびアッベ数νの値を表5に示す。
なお表中の数字は物体側からの順番を表すものである。
また、表5中のRの右側に*が付された面は非球面とされている。
また、表6の上段に、上式(A)に示される非球面の各定数C,K,a〜aの値を示す。
【0030】
【表5】
Figure 0003725284
【0031】
【表6】
Figure 0003725284
【0032】
また、上記表6の下段には実施例3のレンズの焦点距離f、バックフォーカスl′、レンズ全長L、前群の焦点距離fF、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離R4/fの値が示されている。この表6に示されるように、実施例3における、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離の比R4/fの値は各々0.987および0.169であり、前述した条件式(1)、(2)を満足している。
【0033】
<実施例4>
次に、実施例4にかかる広角レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔d(mm)、各レンズのd線における、屈折率nおよびアッベ数νの値を表7に示す。
なお表中の数字は物体側からの順番を表すものである。
また、表7中のRの右側に*が付された面は非球面とされている。
また、表8の上段に、上式(A)に示される非球面の各定数C,K,a〜aの値を示す。
【0034】
【表7】
Figure 0003725284
【0035】
【表8】
Figure 0003725284
【0036】
また、上記表8の下段には実施例4のレンズの焦点距離f、バックフォーカスl′、レンズ全長L、前群の焦点距離fF、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離の比R4/fの値が示されている。この表8に示されるように、実施例4における、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離R4/fの値は各々1.005および0.176であり、前述した条件式(1)、(2)を満足している。
【0037】
<実施例5>
次に、実施例5にかかる広角レンズの各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔d(mm)、各レンズのd線における、屈折率nおよびアッベ数νの値を表9に示す。
なお表中の数字は物体側からの順番を表すものである。
また、表9中のRの右側に*が付された面は非球面とされている。
また、表10の上段に、上式(A)に示される非球面の各定数C,K,a〜aの値を示す。
【0038】
【表9】
Figure 0003725284
【0039】
【表10】
Figure 0003725284
【0040】
また、上記表10の下段には実施例5のレンズの焦点距離f、バックフォーカスl′、レンズ全長L、前群の焦点距離fF、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離の比R4/fの値が示されている。この表10に示されるように、実施例5における、望遠比L/f、レンズL2の結像側の面の曲率半径と全系の焦点距離の比R4/fの値は各々0.996および0.176であり、前述した条件式(1)、(2)を満足している。
【0041】
また、図2〜図6は各々上記実施例1〜5における諸収差(球面収差、像面湾曲および歪曲収差)を示す収差図である。なお、球面収差図中には正弦条件も示されている。また、各像面湾曲図には、サジタル(S)像面およびタンジェンシャル(T)像面に対する湾曲量が示されている。
【0042】
このように、これらの収差図から明らかなように、各実施例のコンパクトな広角レンズによれば、簡単な構成でありながら各収差を良好なものとすることができる。
なお、本発明の広角レンズとしては上記実施例のものに限られるものではなく、例えばレンズの形状は適宜選択し得る。
【0043】
【発明の効果】
本発明のコンパクトな広角レンズによれば、レンズ系全体を前、後群の二つに分け、前群は正の屈折力を持たせ、後群は負の屈折力を持たせ、全体として望遠タイプとすることでレンズ全長を短くするようにしている。また、前群の最も物体よりに負のメニスカスレンズL1を配置することで負の後群に対してパワー的なバランスをとるようにし、かつ負のメニスカスレンズL1の後に曲率の強い凸面を持ったメニスカスレンズL2を配設することで、全系のバックフォーカスが短くなるように負のメニスカスレンズL1の発散作用を打ち消すようにしている。さらに、周辺画角の光束に対して収斂作用が強くなり過ぎて性能劣化につながらないようメニスカスレンズL2への入射角とメニスカスレンズL2からの射出角との角度差があまり生じないようにメニスカスレンズL2を凸形状とし、中心光束に対して周辺光束の入射光線高さがあまり高くならないように両凸レンズL3で前群全体が正の屈折力を有するようにしており、このため後群の負レンズL4と合わせた状態で全系の対称性を確保している。
上記レンズ構成により、レンズ全長の短い、かつ画角が、例えば、70度前後の広角で周辺性能の良いレンズとすることができる。
また、条件式(1)により望遠比を所定の範囲に設定することで、上記レンズ構成において、周辺画角での結像性能とレンズ系全体のコンパクト性とをバランス良く両立させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレンズ基本構成を示す概略図
【図2】実施例1に係るコンパクトな広角レンズにおける収差図
【図3】実施例2に係るコンパクトな広角レンズにおける収差図
【図4】実施例3に係るコンパクトな広角レンズにおける収差図
【図5】実施例4に係るコンパクトな広角レンズにおける収差図
【図6】実施例5に係るコンパクトな広角レンズにおける収差図
【符号の説明】
1 〜L4 レンズ
1 〜R8 レンズ面の曲率半径
1 〜d7 レンズ面間隔(レンズ厚)
X 光軸
1 シャッタ絞り

Claims (3)

  1. 物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズL、物体側に強い曲率の凸面を向けた屈折力の弱いメニスカスレンズL、および両凸レンズLを物体側からこの順に配設してなる、全体として正の屈折力を有する前群と、物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズLからなる負の屈折力を有する後群を、物体側からこの順に配設してなり、最も物体側に位置するレンズ面の光軸中心から全レンズ系の像点までの長さをL、全レンズ系の焦点距離をfとしたとき、L/fで定義される望遠比が、
    0.95<L/f<1.05……(1)
    なる条件式を満たすとともに、
    前記メニスカスレンズLの物体側の面が非球面であり、かつ該メニスカスレンズLの結像側の面の曲率半径をRとしたとき、
    0.1<R/f<0.2……(2)
    なる条件式を満たすように構成されてなることを特徴とするコンパクトな広角レンズ。
  2. 前記メニスカスレンズLが、有機材料からなることを特徴とする請求項1記載のコンパクトな広角レンズ。
  3. 前記前群を光軸方向に移動させることによりフォーカシング操作がなされることを特徴とする請求項1または2記載のコンパクトな広角レンズ。
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