JP3724731B2 - 被覆金網及び被覆針金 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は被覆金網に関し、詳しくは土木における法面保護や建設における仮設備形成のために使用する被覆金網及び被覆針金に関する。
【0002】
【従来の技術】
山の斜面等の法面の崩壊を防止するために金網が広く使用されている。図3はそのような施工の一例を示し、法面全体にわたり金網5が敷設され、コンクリート製の梁6で敷設した金網5の上を格子状に覆った場合を示している。また、工法によってはコンクリート製の梁を形成しない場合もある。そして、このように敷設した金網の上から人工土を吹付けて安定した植生面を形成して緑化を促進させ、法面崩壊の防止を図っている。
このような施工に使用される金網は、長寿命化を図るために亜鉛メッキたし鉄製針金で形成したもが使用されたり、鉄製芯線を緑色の塩化ビニルで被覆した被覆針金で形成したものが使用されている。
また、建設現場での仮設備の組立てや安全確保のための金網等で被覆金網や被覆針金が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、緑化を促進させるための法面保護用の金網は半永久的に保護機能を持たせる必要はなく、例えば草木が生茂って地盤が安定したら必要無くなる。逆に、生えすぎた雑草を刈り取ろうとした場合、敷設してる金網が草刈機に引っかかると草刈機を痛めてしまうし作業者の足下も不安なものとなるため、役目が終了する例えば数年後にはむしろ無くなった方が好ましい。その点を考慮して単に鉄製の金網を使用すると、満足のいく寿命のものを形成するのが難しい。
また、建設現場にて使用される被覆金網や被覆針金は、最終的には必要なくなり廃棄処分となが、樹脂で被覆されているためリサイクルが難しく、簡単に捨てることもできなかった。
【0004】
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、所定の期間が経過すれば劣化腐敗して廃棄処分が容易な金網及び針金を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明に係る被覆金網は、 製芯線を、ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合し、所定の期間経過後に自然腐敗する生分解性プラスチックで被覆して成ることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合し、所定の期間経過後に自然腐敗する生分解性プラスチックで被覆した被覆針金を編んで形成してなることを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明に係る被覆針金は、鉄製針金を、ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合し、所定の期間経過後に自然腐敗する生分解性プラスチックで被覆したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る被覆針金の一例を示す説明図、図2はその被覆針金により作製した被覆金網を示している。
被覆針金1は、図1に示すように鉄製の芯線2を生分解性プラスチック3で被覆して形成され、必要に応じて芯線と生分解性プラスチック3の間には接着層が設けられる。また、被覆金網4は被覆針金1を編み機で編んで形成され、図2は菱形金網を示している。
尚、生分解性プラスチックの被覆は例えば公知の押出被覆方法により形成すれば良い。
【0008】
生分解性プラスチックは、ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合し、他に脂肪酸エステル、脂肪酸金属塩等を配合したものが使用されている。この、ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合して製造する生分解性プラスチックは所謂複合物タイプに分類され、他に例えば再生可能資源原料タイプ、化学合成タイプ等があるが、被覆性や作業性の点で複合物タイプが好ましく、特にポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合した生分解性プラスチックが適している。
【0009】
こうして生分解性プラスチックで被覆することで、数年後に自然腐敗するよう生分解性プラスチックの配合を選択すれば、所定の期間経過後に鉄製の芯線と共に腐敗させることが可能となる。そのため、金網の当初の目的を達成させることができるし、役目終了後はそのまま放置しておいても自然に無くなるため撤去する必要がなく、放置しても環境に有害になることもない。
また、生分解性プラスチックは容易に着色できるので、被覆金網を土木の法面に使用して法面の緑化を促進させる場合は、茶色に着色すれば吹付けた人工土と同一色となり、違和感が無く美観を向上させることができる。一方、建設現場等で使用するものは、例えば黄色、或いは黄色と黒の2色で選択的に着色すれば、安全目的を強調でき、作業者に対して注意を促すことができ、効果的な設置ができる。
【0010】
このように生分解性樹脂で被覆した金網或いは針金は、使い捨て部材として好ましく、土木工事や建築現場での仮設備等の部材として好適である。
更に、生分解性プラスチックで被覆した被覆金網は河川や沼地等で使用される布団籠に使用しても良く、従来の布団籠に使用される金網は表面が亜鉛メッキされているため滑り易いが、生分解性プラスチックで被覆することで滑り難くなり、作業者や釣り人等に対する安全性が向上する。
【0011】
尚、上記実施形態の被覆金網は針金を生分解性プラスチックで被覆した被覆針金で作成しているが、被覆してない針金で金網を形成してから金網全体を被覆しても良い。また、図2の被覆金網は菱形金網であるが、用途に応じてクリンプ金網、亀甲金網、じゃかご等、他の形状の金網に形成して使用しても良い。
【0012】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、例えば数年間の所定の期間を経た後に被覆しているプラスチックと共に金網或いは針金を自然腐敗させることが可能であり、放置しても環境に対して悪影響を及ぼすことがなく、目的を達した後撤去する必要がない。従って、土木工事の法面保護や建設現場での使用に好適である
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す被覆針金の説明図である。
【図2】図1の被覆針金を用いて作成した被覆金網である。
【図3】金網を法面保護に使用した使用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・被覆針金、2・・芯線、3・・生分解性プラスチック、4・・被覆金網。

Claims (3)

  1. 鉄製芯線を、ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合し、所定の期間経過後に自然腐敗する生分解性プラスチックで被覆して成ることを特徴とする被覆金網。
  2. ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合し、所定の期間経過後に自然腐敗する生分解性プラスチックで被覆した被覆針金を編んで形成してなる請求項1記載の被覆金網。
  3. 鉄製針金を、ポリオレフィン系樹脂にポリサッカロイドを配合し、所定の期間経過後に自然腐敗する生分解性プラスチックで被覆したことを特徴とする被覆針金。
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