JP3724395B2 - 雨樋部品の縦樋接続部の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンコー、集水器、エルボ等の雨樋部品において、筒状の縦樋を接続する部分の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
アンコー、集水器、エルボ等の雨樋部品には筒状の縦樋1が接続されるが、この雨樋部品の縦樋接続部2には図7に示すように外筒3と内筒4とを二重筒状に設けると共に外筒3と内筒4との間に挿入隙間5′が形成されている。縦樋1としては例えば図6(a)(b)に示すように複数の断面形状の縦樋1a,1bがあり、この縦樋1a,1bを接続するための縦樋接続部2は図7(a)(b)に示すように夫々の断面形状に応じた挿入隙間5a′,5b′を形成しなければならない。つまり、接続する縦樋1a,1bによってそれに応じた縦樋接続部2を有する雨樋部品を用意しなければならない。従って雨樋部品の品種が増えるという問題がある。
【0003】
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、1種類の雨樋部品に2種類の縦樋を接続することができて雨樋部品の種類を少なくできる雨樋部品の縦樋接続部の構造を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の雨樋部品の縦樋接続部の構造は、アンコー6a、集水器、エルボ等の雨樋部品6の縦樋接続部2に外筒3と内筒4とを二重筒状に設けると共に外筒3と内筒4との間に縦樋1の端部を挿入し得る挿入隙間5を形成した雨樋部品の縦樋接続部の構造において、2種類の縦樋1の断面形状に夫々合致する断面形状の第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bとを外筒3と内筒4との間にオーバーラップするように形成し、第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bとが重複しない部分では第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bとの間に仕切りリブ7を設けたことを特徴とする。第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bを選択することにより1種類の雨樋部品6に2種類の縦樋1を接続することができ、雨樋部品6の種類を少なくすることができる。また第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bとが重複しない部分では第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bとの間に仕切りリブ7を設けたことにより、縦樋1の端部を挿入して接着するとき接着剤8が溜まる部分ができなく、接着剤8が膨潤して接着力が低下することが生じなく、縦樋1の端部を接着剤で確実に接続することができる。
【0005】
また内筒4を外筒3より長く突出させると共に内筒4の先端の外面に全周に亙って勾配面15を設けて成ることを特徴とする。縦樋1の端部を第1挿入隙間5aや第2挿入隙間5bに挿入するとき縦樋1を内筒4にてガイドして挿入できて縦樋1の接続が容易にでき、しかも、内筒4の先端の外面に全周に亙って勾配面15を設けることにより、一層縦樋1をスムーズに接続できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本例の場合、雨樋部品6はアンコー6aである。この本例のアンコー6aは図1に示すように特殊な形状のものであり、上部が集水器部10となっており、下部はアンコー部11となっている。アンコー6aの上端には軒樋に接続する自在ドレン12を装着してあり、アンコー6aの下部には側方に突出する縦樋接続部2を設けてある。
【0007】
縦樋接続部2に接続する縦樋1は筒状樋であり、本例の場合呼び樋として用いるものである。縦樋1としては図6(a)(b)に示す2種類の断面形状のものがある。図6(a)に示す縦樋1aは角筒状で4隅にC面の面取り12を有し、対向する2面の中央に断面半円状の凹曲部13を有する。図6(b)に示す縦樋1bは角筒状で四隅に凹曲した面取り14を有する。
【0008】
アンコー6aの縦樋接続部2は図2に示すように外筒3と内筒4よりなる二重筒状に形成されており、外筒3と内筒4との間に縦樋1を挿入する挿入隙間5が形成されている。この外筒3と内筒4とは内筒4の方が長く突出するように設けてある。内筒4の先端の外面には全周に亙って勾配面15を設けてある。上記挿入隙間5は縦樋1aの断面形状に合致する断面形状の第1挿入隙間5aと縦樋1bの断面形状に合致する断面形状の第2挿入隙間5bとをオーバーラップするように設けて形成されている。つまり、第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bとは共通の断面形状の部分は兼用しており、断面形状の異なる部分だけが分離している。第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bの断面形状の異なって重複しない部分だけがその間に仕切りリブ7を設けてある。
【0009】
しかして、図6(a)の縦樋1aをアンコー6aに接続する場合、縦樋1aの端部または第1挿入隙間5aの少なくとも一方に接着剤を塗布し、縦樋1aの端部を図3に示すように第1挿入隙間5aに挿入して接続する。また図6(b)の縦樋1bをアンコー6aに接続する場合、縦樋1bの端部または第2挿入隙間5bの少なくとも一方に接着剤を塗布し、縦樋1bの端部を図4に示すように第2挿入隙間5bに挿入して接続する。このとき、第1挿入隙間5aと第2挿入隙間5bとの間に仕切りリブ7がないと、図5(a)のように接着剤8が溜まる部分ができ、接着剤8の溜まった部分が膨潤を起こすと接着が外れるおそれがあるが、本発明の場合、図5(b)のように仕切りリブ7が設けてあるために接着剤が溜まる部分ができなくて接着剤が膨潤して接着が外れるようなことが起こらなく、確実に接続できる。上記のように1つの共通のアンコー6aに2種類の断面形状の縦樋1a,1bを接続できるため、アンコー6aの種類を少なくできる。また縦樋接続部2では外筒3より内筒4を突出させてあるために縦樋1を挿入して接続するとき縦樋1を内筒4でガイドできて縦樋1をスムーズに接続できる。このとき内筒4の先端の外面に勾配面15を設けてあると、一層縦樋1をスムーズに接続できる。
【0010】
なお、上記例では雨樋部品6としてアンコー6aの例について述べたが、これは集水器であってもエルボであってもその他のものであっても同様に実施できる。
【0011】
【発明の効果】
本発明の請求項1の発明は、2種類の縦樋の断面形状に夫々合致する断面形状の第1挿入隙間と第2挿入隙間とを外筒と内筒との間にオーバーラップするように形成しているので、第1挿入隙間と第2挿入隙間を選択することにより1種類の雨樋部品に2種類の縦樋を接続することができ、雨樋部品の種類を少なくすることができるものであり、しかも第1挿入隙間と第2挿入隙間とが重複しない部分では第1挿入隙間と第2挿入隙間との間に仕切りリブを設けたので、縦樋の端部を挿入して接着するとき接着剤が溜まる部分ができなく、接着剤が膨潤して接着力が低下することが生じなく、縦樋の端部を接着剤で確実に接続することができるものである。
【0012】
また、内筒を外筒より長く突出させると共に内筒の先端の外面に全周に亙って勾配面を設けたので、縦樋の端部を第1挿入隙間や第2挿入隙間に挿入するとき縦樋を内筒にてガイドして挿入できて縦樋の接続が容易にできると共に勾配面を設けることにより、一層縦樋をスムーズに接続できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の分解斜視図である。
【図2】同上の縦樋接続部を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】同上の縦樋接続部に縦樋と接続した状態を示し、(a)は一部切欠正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図4】同上の縦樋接続部に他の縦樋を接続した状態を示し、(a)は一部切欠正面図、(b)は(a)のC−C線断面図である。
【図5】(a)(b)は仕切りリブの働きを説明する断面図である。
【図6】(a)(b)は縦樋の断面形状を示す断面図である。
【図7】(a)(b)は縦樋接続部の正面図である。
【符号の説明】
1 縦樋
2 縦樋接続部
3 外筒
4 内筒
5 挿入隙間
5a 第1挿入隙間
5b 第2挿入隙間
6 雨樋部品
6a アンコー
7 仕切りリブ
15 勾配面
Claims (1)
- アンコー、集水器、エルボ等の雨樋部品の縦樋接続部に外筒と内筒とを二重筒状に設けると共に外筒と内筒との間に縦樋の端部を挿入し得る挿入隙間を形成した雨樋部品の縦樋接続部の構造において、2種類の縦樋の断面形状に夫々合致する断面形状の第1挿入隙間と第2挿入隙間とを外筒と内筒との間にオーバーラップするように形成し、第1挿入隙間と第2挿入隙間とが重複しない部分では第1挿入隙間と第2挿入隙間との間に仕切りリブを設け、内筒を外筒より長く突出させると共に内筒の先端の外面に全周に亙って勾配面を設けて成ることを特徴とする雨樋部品の縦樋接続部の構造。
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JP2001226686A JP3724395B2 (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 雨樋部品の縦樋接続部の構造 |
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JP3724395B2 true JP3724395B2 (ja) | 2005-12-07 |
Family
ID=19059461
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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-
2001
- 2001-07-26 JP JP2001226686A patent/JP3724395B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2003041720A (ja) | 2003-02-13 |
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