JP3723645B2 - 絞り機構の絞り原点調整方法および装置 - Google Patents

絞り機構の絞り原点調整方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等に設けられる絞り機構の絞り原点調整方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、環状の絞りカム板と絞り回し板の間に複数枚の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り回し板との相対的な回転動作によって、各羽根の角度を変位させることにより、中央の開口部における口径を変化させて絞り機構として機能させるようにしたものが知られている。
図3は、このような絞り機構を設けたカメラの内部構造の一例を示す断面図である。
【0003】
なお、この図3では、主にカメラのレンズ等を収容した鏡胴90の上半分を中心に示しており、上述した絞り機構9は、それぞれレンズ枠100、102に保持された2つのレンズ104、106の中間部に絞り開口部を臨ませるように配置され、図中Lはレンズ104、106の光軸を示す。
そして、図3に示す絞り機構9は、中心開口を有する環状の絞り回し板40と、中心開口を有する環状の絞りカム板20との間に、複数の絞り羽根10を配置し、絞り回し板40と絞りカム板20との相対的な回転により各絞り羽根10を開方向及び閉方向に揺動させて、絞り開口を全開から全閉状態にする従来公知の構造である。
【0004】
すなわち、簡単に説明すると、絞りカム板20と絞り回し板40はそれらの中心開口の中心が前記光軸Lに合致させて配設され、各羽根10は、その基端部に設けた回転軸12が絞り回し板40の係止孔に回転可能に支持され、同じくその基端部に設けた作動軸14が絞りカム板20のカム溝に係合されることにより、絞り回し板40の回動に応じて絞り開口部の口径を変化させるように揺動する。
なお、図3では各羽根10が最も後退した全開時の状態を示している。
また、絞り機構9の絞り回し板40は、ハウジング108に取りつけられた絞り固定環110に、ボールベアリング112を介して回転可能に取り付けられている。
【0005】
なお、ボールベアリング112は、絞り回し板40の絞りカム板20と反対側の面に設けた環状部40bと、絞り固定環110の内周縁部110aとの間に、ベアリングボール112Aを介在させ、ベアリング押え環114を装着して、一体に組み付けたものである。
また、絞り機構9の更に外周には、鏡胴90を構成する固定環130やカム環132が設けられている。
【0006】
また、ハウジング108には、モータ取付板116を介してステッピングモータ118が取り付けられるとともに、絞りギヤ機構120が設けられている。そして、ステッピングモータ118のピニオンギヤ118aの回転が、絞りギヤ機構120によって減速され、絞り回し板40の外周に形成した歯車40aに伝達されることにより、絞り回し板40が回動制御されるようになっている。
一方、絞りカム板20は、絞り固定環110に固定されている。この絞りカム板20には、ホトリフレクタ122が設けられている。また、このホトリフレクタ122は、絞り回し板40の回動の基準点、すなわち全開時の原点位置を検出するものであり、図4に示すように、絞りカム板20に形成した覗き孔20Aより、絞り回し板40側に形成した検出用溝40Aを検出するものである。
【0007】
具体的には、ホトリフレクタ122は、たとえば、発光部122Aより検出光を出射し、この検出光による絞り回し板40側からの反射光の有無を受光部122Bで検出するものである。
一方、絞り回し板40の後方には、絞り固定環110の一面に鏡面110Aが形成されており、また、絞り回し板40のホトリフレクタ122に対向する外周面は、光を吸収する黒色の塗料を塗布した無反射面40Bが形成されている。
したがって、ホトリフレクタ122の検出光の光路に絞り回し板40の検出用溝40Aが位置した場合にだけ、検出光が鏡面110Aで反射してホトリフレクタ122で検出できる。
【0008】
これにより、検出用溝40Aの位置を検出でき、この位置が、絞り回し板40を回動する場合の原点位置として用いられる。
すなわち、図示しない制御回路において、絞り機構9を全開する方向にステッピングモータ118を駆動制御する場合、ホトリフレクタ122の検出信号を受け取ることによって、全開時の原点位置であると判断し、ステッピングモータ118を停止する。
そして、この状態から、所望とする絞り口径に応じたパルス信号をステッピングモータ118に供給することで、絞り回し板40を所望の角度だけ回動させて各羽根10を開口部の中心方向に変位させ、所望の絞り口径を得るようになっている。
【0009】
以上のように、この絞り機構9においては、全開時の原点位置を基準とするステッピングモータ118のフィードフォワード制御により、絞り開口を制御するようになっている。
なお、ステッピングモータ118は、図5に示すように、A相とB相の2相のパルス信号により作動するものであり、各パルス信号の立ち上がり点と立ち下がり点、すなわち図中▲1▼〜▲5▼の位置で、ステップ動作が停止する極位置となっている。また、このステッピングモータ118は、例えば1周360°で10個の極を有する。すなわち、36°間隔で各極が設けられている。
【0010】
また、ステッピングモータ118のピニオンギヤ118aの回転は、絞りギヤ機構120により、例えば30分の1に減速されている。したがって、ステッピングモータ118の1ステップすなわち36°の回転に対し、絞り回し板40は、約1.2°回転することになる。
一方、ホトリフレクタ122で検出する検出用溝40Aは、1.2°よりも幅広に形成されているため、ホトリフレクタ122からの検出信号は、複数の極にまたがってオン状態となるが、本装置の制御回路では、検出信号の立ち上がりで、原点位置を検出するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例において、ホトリフレクタ122によって全開時の原点位置を検出する場合に、この検出信号がステッピングモータ118の1つの極と明瞭に対応しない場合がある。
すなわち、上述した図5に示すステッピングモータ118の各極位置▲1▼〜▲5▼に対し、ホトリフレクタ122にて検出される反射光の立ち上がりのタイミングが2つの極に対して中間的に位置する場合には、ステッピングモータ118で原点位置を示す検出信号を受けた時点で、2つの極のどちらを原点位置に対応する極とみなして動作を停止するか判断できなくなる場合がある。
【0012】
例えば、図6(1)に示すように、ステッピングモータ118が極▲3▼の少し前で反射面の検出信号を受信した場合には、原点位置が極▲3▼に対応すると明瞭に判断でき、ステッピングモータ118は、原点位置で常に極▲3▼で停止できることとなる。
したがって、この原点位置より所定数のパルス信号をステッピングモータ118に入力して所望の絞り口径を得る場合に、常に極▲3▼を基準として制御でき、適正な動作を得ることができる。
【0013】
しかしながら、図6(2)に示すように、極▲3▼にちょうど一致するようなタイミングで反射面の検出信号を受信した場合には、ステッピングモータ118において、原点位置が極▲3▼に対応するか極▲4▼に対応するか判断できず、原点位置として極▲3▼で停止する場合と極▲4▼で停止する場合とが生じることになる。
したがって、この場合には、所望の絞り口径を得る場合に、動作の起点が極▲3▼となったり、極▲4▼となったりしてしまい、1ステップ分の誤差が含まれることになって、正確な動作が得られないという問題が生じる。
【0014】
そこで本発明の目的は、絞り機構の原点位置を適正に調整でき、正確で信頼性の高い絞り機能を得ることができる絞り機構の絞り原点調整方法および装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、絞り開口部の口径を制御するための基準となる絞り原点を調整する方法であって、絞りカム板と絞り回し板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り回し板とを相対的に回動変位することにより、前記絞り羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化させる絞り機構と、前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか一方に設けた検出器により、前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか他方に設けた被検出部を検出する絞り原点の位置検出手段を有し、前記絞り原点の位置検出手段の出力信号に対応して、前記絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモータの取り付け位置を、モータ回動軸の軸回り方向に角度調整するようにし、前記モータの取り付け角度を表示手段により認識するようにしたことを特徴とする。
【0016】
また請求項2の発明は、請求項1記載の絞り原点調整方法において、前記モータはステッピングモータであり、前記絞り原点の検出位置とステッピングモータの1つの極とが明瞭な対応関係となる範囲に前記モータの取り付け位置を角度調整するようにしたことを特徴とする。
また請求項3の発明は、請求項2記載の絞り原点調整方法において、前記角度調整は、前記ステッピングモータの1ステップ分の角度とは異なる角度でステッピングモータの取り付け位置を調整することを特徴とする。
また請求項4の発明は、請求項2記載の絞り原点調整方法において、前記明瞭な対応関係となる範囲は、ステッピングモータの2つの極の中間を含む所定範囲であることを特徴とする。
また請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1項に記載の絞り原点調整方法において、前記モータは、前記絞りカム板または前記絞り回し板を減速機を介して回転するものであることを特徴とする。
【0017】
また請求項6の発明は、絞り開口部の口径を制御するための基準となる絞り原点を調整する装置であって、絞りカム板と絞り回し板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り回し板とを相対的に回動変位することにより、前記絞り羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化させる絞り機構と、前記絞り機構の絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモータと、前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか一方に設けた検出器により、前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか他方に設けた被検出部を検出する絞り原点の位置検出手段と、前記絞り原点の位置検出手段の出力信号に対応して、前記モータを、その回動軸の軸回り方向に角度調整して取り付ける角度調整手段と、前記モータの取り付け角度を認識するための表示手段とを有することを特徴とする。
【0018】
また請求項7の発明は、請求項6記載の絞り機構の絞り原点調整装置において、前記モータはステッピングモータであり、前記絞り原点の検出位置とステッピングモータの1つの極とが明瞭な対応関係となる範囲に前記モータの取り付け位置を角度調整するようにしたことを特徴とする。
また請求項8の発明は、請求項6または7記載の絞り機構の絞り原点調整装置において、前記モータは、前記絞りカム板または前記絞り回し板を減速機を介して回転するものであることを特徴とする。
【0019】
また請求項9の発明は、請求項6記載の絞り機構の絞り原点調整装置において、前記検出器は、発光部から出射されて前記被検出部で反射してきた光を受光部で検出するものであり、反射光の有無により、被検出部の位置を検出するものであることを特徴とする。
また請求項10の発明は、請求項6記載の絞り機構の絞り原点調整装置において、前記角度調整手段は、前記モータを取り付ける取付部材に長孔を形成し、この長孔にモータをねじ止めすることにより、長孔の長手方向に沿ってモータの取り付け位置を変位させるものであることを特徴とする。
また請求項11の発明は、請求項6記載の絞り機構の絞り原点調整装置において、前記表示手段は、前記ステッピングモータの1ステップ分の角度を所定数に等分した角度を示す目盛であることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による絞り機構の絞り原点調整方法および装置の実施の形態例について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明による絞り原点調整装置の一例を示す要部正面図、図2は絞り原点調整装置を備えた絞り機構及び撮影レンズ部分の詳細を示す断面図である。なお、図2において、図3と同一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、図3と異なる本実施形態の特徴部分を重点に述べる。
図1及び図2に示すように、この絞り原点調整装置は、モータ取付板116にステッピングモータ118を角度調整可能に取り付けるための長孔2A、2Bを設けたものである。なお、各長孔2A、2Bは、ステッピングモータ118の周回りに沿って円弧状に形成されている。
【0023】
ステッピングモータ118は、モータ本体118Aの前端両側部に取り付け用のフランジ部118B、118Cを有し、これらのフランジ部118B、118Cには挿通孔4A、4Bが形成されている。
そして、図2に示すように、フランジ部118B、118Cの挿通孔4A、4Bとモータ取付板116の長孔2A、2Bに、ボルト140を通して、反対側でナット142と螺合することにより、ステッピングモータ118をモータ取付板116にネジ止め固定する。
【0024】
そして、この取り付けの際に、長孔2A、2Bに対するフランジ部118B、118Cの取り付け位置を調整することにより、ステッピングモータ118の軸回り方向の取り付け角度を調整することができる。
また、モータ取付板116には、このようなステッピングモータ118の取り付け角度を認識するための表示手段となる目盛6が設けられている。この目盛6は、一方の長孔2Aに対応して設けられており、ステッピングモータ118の1ステップ分の回動角度である36°を、6等分した6°おきに7つの目印6A〜6Gを設けたものである。
また、ステッピングモータ118のモータ本体118Aには、信号線を接続するためのコネクタ部118Dが設けられている。
【0025】
以上のような構成において、絞り機構9を組み立てる際に、絞り原点の調整を行う。これは、まずステッピングモータ118を仮り止めした状態で、上述したホトリフレクタ122の検出信号と、ステッピングモータ118へ供給するパルス信号との位相を判断し、反射面の検出位置とステッピングモータ118の1つの極とが明瞭に対応しない場合には、ステッピングモータ118の取り付け角度を約10°ずらすように調整する。
ホトリフレクタ122の検出信号と、ステッピングモータ118へ供給するパルス信号との位相を判断する方法としては、オシロスコープにより検出信号及びパルス信号を波形で読み取ることにより、反射面の検出位置とステッピングモータ118の1つの極が明瞭に対応しているか否かを判断することで可能である。
【0026】
例えば図6(3)に示すように、反射面の検出位置が、ある極に一致する位置から一定の後方位置までの領域に含まれる場合には、不適正領域と判断する。そして、この場合には、ステッピングモータ118の取り付け角度を約10°ずらすことで、ステッピングモータ118の極に対して、反射面の検出位置を適正な領域に含まれるようにする。
すなわち、ステッピングモータ118の取り付け角度を約10°ずらすということは、上述した6°おきの目印6A〜6Gを約1つ半から2つ分ずらすことであり、ステッピングモータ118の1ステップである36°を約4分の1ずらすことに相当する。
【0027】
これにより、反射面の検出位置がステッピングモータ118の1つの極に明瞭に対応する位置に配置されるため、原点位置において、常に同じ極でステッピングモータ118が停止することとなる。したがって、この原点位置を基準とした絞り開口の口径制御を正確に行うことができる。
以上のように、本例では、反射面の検出位置が不適正領域と判断した場合に、ステッピングモータ118の取り付け角度を画一的に約10°ずらすという、比較的簡単な作業により、適正な調整状態を容易に得ることができる。
【0028】
ところで、以上の例では、絞り機構9側の原点の検出位置とステッピングモータ118の極とを適正な対応関係にするために、ステッピングモータ118側の取り付け角度を調整するようにしたが、理論的には絞り機構9側の取り付け角度を調整して、絞り機構9側の原点の検出位置とステッピングモータ118の極との適正な対応関係を得ることも可能である。
しかしながら、図2で説明したように、ステッピングモータ118と絞り機構9との間には、減速装置である絞りギヤ機構120が設けられているため、ステッピングモータ118の回転角度に対し、絞り機構9の絞り回し板40の回転角度は極めて微小である。たとえば、図2で説明した例では、減速比が30分の1であるため、ステッピングモータ118の36°に対し、絞り回し板40は1.2°である。
【0029】
したがって、絞り機構9側の原点の検出位置とステッピングモータ118の極との適正な対応関係を、絞り機構9側の取り付け角度を調整することによって得ようとすると、絞り回し板40の角度を、たとえば1.2°の更に数分の1のオーダーで細かく変位させる必要があり、実際には極めて困難な作業となる。
そこで、本例では、ステッピングモータ118側を調整するという簡易な作業により、絞り機構9側の原点の検出位置とステッピングモータ118の極との適正な対応関係を得ることができ、調整作業の容易化と信頼性の向上とを達成するものである。
【0030】
なお、以上の例では、絞りカム板20と絞り回し板40の間に中間板30と複数の絞り羽根10を配置し、絞り回し板40をステッピングモータ118により回動する構成の絞り機構9を設けたが、絞り機構9の構成としては、上記例に限定されるものではなく、本発明は、モータの駆動により全開時の原点位置から絞り位置への制御を行う各種の装置に適用することが可能である。
【0031】
また、以上の例では、カメラの絞り機構9に対する原点調整について説明したが、他の光学機器等に設けられる各種絞り機構9の原点調整についても同様に本発明を適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、絞り開口部の口径を制御するための基準となる絞り原点を調整するために、絞り原点の位置検出信号に対応して、前記絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモータの取り付け位置を、その回動軸の軸回り方向に角度調整するようにした。
そのため、モータの駆動位置に対して、絞り機構の原点位置を適正に調整でき、正確で信頼性の高い絞り機能を得ることができる。
【0033】
特に、モータがステッピングモータである場合に、ステッピングモータの1つの極と絞り機構の原点位置とを明瞭な対応関係に配置することができるため、ステッピングモータによる絞り動作時に、常に1つの極を基準として制御を行うことができ、常に正確な絞り口径を得ることができる。
また、本発明によれば、モータの取り付け角度を認識するための表示手段を設けたので、反射面の検出位置が不適正領域と判断した場合に、ステッピングモータの取り付け角度を、例えばステッピングモータの1ステップ分の角度を所定数に等分した角度を示す表示手段の目盛を見ながら画一的に約10°ずらすという、比較的簡単な作業により、適正な調整状態を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絞り原点調整装置の一例を示す要部正面図である。
【図2】図1に示す絞り原点調整装置を備えた絞り機構及び撮影レンズ部分の詳細を示す断面図である。
【図3】従来における絞り機構及び撮影レンズ部分の断面図である。
【図4】図3に示す絞り機構の絞り原点の位置検出機構を示す要部の断面図である。
【図5】図2に示す絞り機構に設けられるステッピングモータの動作を説明する説明図である。
【図6】図1に示す絞り原点調整装置における調整方法を従来の動作と対比して説明する説明図である。
【符号の説明】
2A、2B 長孔
4A、4B 挿通孔
6 目盛
6A〜6F 目印
10 絞り羽根、
20 絞りカム板
30 中間板
40 絞り回し板
40a ラック
40A 検出用溝
40B 無反射面
110 固定環
110A 鏡面
116 モータ取付板
118 ステッピングモータ
118a ピニオンギヤ
118A モータ本体
118B、118C フランジ部
120 絞りギヤ機構
122 ホトリフレクタ
122A 発光部
122B 受光部
140 ボルト
142 ナット

Claims (11)

  1. 絞り開口部の口径を制御するための基準となる絞り原点を調整する方法であって、
    絞りカム板と絞り回し板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り回し板とを相対的に回動変位することにより、前記絞り羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化させる絞り機構と、前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか一方に設けた検出器により、前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか他方に設けた被検出部を検出する絞り原点の位置検出手段を有し、
    前記絞り原点の位置検出手段の出力信号に対応して、前記絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモータの取り付け位置を、モータ回動軸の軸回り方向に角度調整するようにし、
    前記モータの取り付け角度を表示手段により認識するようにした、
    ことを特徴とする絞り機構の絞り原点調整方法。
  2. 前記モータはステッピングモータであり、前記絞り原点の検出位置とステッピングモータの1つの極とが明瞭な対応関係となる範囲に前記モータの取り付け位置を角度調整するようにした請求項1記載の絞り機構の絞り原点調整方法。
  3. 前記角度調整は、前記ステッピングモータの1ステップ分の角度とは異なる角度でステッピングモータの取り付け位置を調整する請求項2記載の絞り原点調整方法。
  4. 前記明瞭な対応関係となる範囲は、ステッピングモータの2つの極の中間を含む所定範囲である請求項2記載の絞り原点調整方法。
  5. 記モータは、前記絞りカム板または前記絞り回し板を減速機を介して回転するものである請求項1乃至4の何れか1項に記載の絞り機構の絞り原点調整方法。
  6. 絞り開口部の口径を制御するための基準となる絞り原点を調整する装置であって、
    絞りカム板と絞り回し板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り回し板とを相対的に回動変位することにより、前記絞り羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化させる絞り機構と、
    前記絞り機構の絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモータと、
    前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか一方に設けた検出器により、前記絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか他方に設けた被検出部を検出する絞り原点の位置検出手段と、
    前記絞り原点の位置検出手段の出力信号に対応して、前記モータを、その回動軸の軸回り方向に角度調整して取り付ける角度調整手段と、
    前記モータの取り付け角度を認識するための表示手段と、
    を有することを特徴とする絞り機構の絞り原点調整装置。
  7. 前記モータはステッピングモータであり、前記絞り原点の検出位置とステッピングモータの1つの極とが明瞭な対応関係となる範囲に前記モータの取り付け位置を角度調整するようにした請求項記載の絞り機構の絞り原点調整装置。
  8. 前記モータは、前記絞りカム板または前記絞り回し板を減速機を介して回転するものである請求項または記載の絞り機構の絞り原点調整装置。
  9. 前記検出器は、発光部から出射されて前記被検出部で反射してきた光を受光部で検出するものであり、反射光の有無により、被検出部の位置を検出するものである請求項記載の絞り機構の絞り原点調整装置。
  10. 前記角度調整手段は、前記モータを取り付ける取付部材に長孔を形成し、この長孔にモータをねじ止めすることにより、長孔の長手方向に沿ってモータの取り付け位置を変位させるものである請求項記載の絞り機構の絞り原点調整装置。
  11. 前記表示手段は、前記ステッピングモータの1ステップ分の角度を所定数に等分した角度を示す目盛である請求項記載の絞り機構の絞り原点調整装置。
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