JP3713101B2 - 絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒 - Google Patents

絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒 Download PDF

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
従来、内部に備えた虹彩絞り機構の絞口径を調整するための絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒において、その組立時および修理時に、絞口径を調整して所定の基準値に設定する絞口径調整作業が知られている。一般に、この絞口径調整作業を必要とするレンズ鏡筒には、その鏡筒の周壁に絞口径調整用孔が設けられている。絞口径調整作業では、この絞口径調整用孔に専用の治具を挿入して虹彩絞り機構の絞口径が調整される。
【0003】
従来、この絞口径調整作業で治具が挿入される絞口径調整用孔は、レンズ鏡筒内へのゴミや水滴等の侵入防止のためおよび美観上の観点から、絞口径調整作業終了後、樹脂製の栓部材やシール等の専用の閉鎖部材によって塞ぐ必要があった。
【0004】
【発明の目的】
本発明は、絞口径調整用孔を樹脂製の栓部材やシール等の専用の閉鎖部材によって塞ぐ必要がなく、短時間で絞口径作業を行うことを可能にする、絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】
本発明の絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒は、虹彩絞りを内部に備え、この虹彩絞りの絞口径を組立時および修理時に調整するための絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒において、レンズ鏡筒の筒状外装部材に設けた絞口径調整用孔と;筒状外装部材の外周に嵌合し、光軸を中心に該筒状外装部材を回動可能に支持する環状支持部材と;この環状支持部材に設けた、レンズ鏡筒の径方向に貫通する雌ネジ孔と;この雌ネジ孔に螺合する雄ネジ部を有し、この雄ネジ部の上記雌ネジ孔に対する所定の螺合位置によって、環状支持部材に対する筒状外装部材の相対回転を規制するロック部材と;を備え、絞口径調整用孔と雌ネジ孔は、筒状外装部材と環状支持部材の互いの相対回転位置を所定の回転位置としたとき、レンズ鏡筒の径方向で互いにオーバーラップすることを特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図示実施形態に基づいて本発明を説明する。図6は、本発明を適用した一眼レフカメラ用レンズ鏡筒10を示している。このレンズ鏡筒10は、単焦点の望遠レンズで、その後端部に設けた公知のバヨネットマウント環12を介して一眼レフカメラのカメラボディ(図示せず)に装着される。
【0007】
レンズ鏡筒10の鏡筒ボディ11には、回転操作することで該ボディ内のフォーカシングレンズ群(図示せず)を光軸O方向に移動させて焦点調整を行うフォーカス操作環14と、鏡筒ボディ11の後端部に固定された固定環16と、鏡筒ボディ11と固定環16とに固定された飾り環(筒状外装部材)18と、固定環16の後端部に回動可能に設けた絞目盛環22とが設けられている。
【0008】
飾り環18上には環状支持部材20が光軸Oを中心に回動自在に嵌まっており、また飾り環18の一部には焦点距離表示窓24が設けられている。この焦点距離表示窓24を介して、レンズ鏡筒10内部に回動可能に備わったフォーカス環(図示せず)の外周面に印刷された焦点距離情報が観察される。
【0009】
環状支持部材20には、三脚座20aが一体に形成されている。レンズ鏡筒10は、この三脚座20aを介して三脚(図示せず)に固定される。環状支持部材20は飾り環18上に回動自在に嵌合しているため、環状支持部材20を介してレンズ鏡筒10を三脚に固定した状態では、三脚上にて鏡筒ボディ11を光軸Oを中心に回動させることができる。環状支持部材20の外周には操作者は指等により操作されるロックネジ(ロック部材)28が設けられており、このロックネジ28を操作することで、鏡筒ボディ11の環状支持部材20に対する回動を規制することができる。以下、レンズ鏡筒10に関してさらに詳しく述べる。
【0010】
レンズ鏡筒10内部には、飾り環18と所定間隔をおいて光軸O方向に延びる内部固定環30が設けられており、この内部固定環30の直前には虹彩絞り40が設けられている。この虹彩絞り40は、互いに同一形状の複数のシャッター羽根41を有し、各シャッター羽根41は、該シャッター羽根41前面から前方(図6の左方)に突出するピン41aを軸に回動可能となっている。各ピン41aは、中央に円形開口32aを有する支持環32に穿設された対応の孔32bに回動自在に嵌まっており、支持環32は、内部固定環30の前端に固定された絞取付環31に、支持環押え板42と止ネジ43を介して固定されている。支持環押え板42は、周方向の一部に切欠き(図示せず)を有するC形状のリング部材であり、組立時にその内径を若干縮めた状態で絞取付環31内部に挿入されて該絞取付環31内周に形成した内周環状溝31aに嵌め込まれる。
【0011】
支持環32の後方には、この支持環32との間にシャッター羽根41を挟んだ状態で環状の開閉板33が設けられている。この開閉板33は、支持環32の円形開口32aと略同一径かつ同心の円形開口33aを中央に有している。また開閉板33は、支持環32に固定された開閉板押え板34と支持環32との間にその周縁部33bが挟まれた状態で、支持環32に対して光軸O周りに回動可能に支持されている。開閉板押え板34は、支持環押え板42と同様に周方向の一部に切欠き(図示せず)を有するC形状のリング部材であり、支持環32に形成した内周環状溝32cに嵌め込まれている。各シャッター羽根41には、該シャッター羽根41から後方に突出するカムピン41bが形成されており、このカムピン41bは、開閉板33に形成された対応のカム溝33cに嵌まっている。したがって、開閉板33を光軸O周りに回動させると、この回動に伴って各シャッター羽根41はピン41aを中心に回動し、よって複数のシャッター羽根41により構成される絞開口35の口径(絞口径)が大小に変化する。
【0012】
開閉板33には、その周縁部33b近傍に、後方に延びるストッパーピン36が固定されている。飾り環18と内部固定環30との間の空間には、光軸Oと略平行に延びる絞連動アーム50が設けられており、ストッパーピン36は、この絞連動アーム50の前端に形成された係合部50aと係合している。
【0013】
絞連動アーム50の後端部は、バヨネットマウント環12と該バヨネットマウント環12の内周に固定された保護環56との間を通ってレンズ鏡筒10後端から外部に露出され、被駆動レバー50bとして構成されている。この被駆動レバー50bは、レンズ鏡筒10をカメラボディ(図示せず)に装着したとき、該カメラボディに設けられた公知の絞制御レバー(図示せず)と係合する。絞連動アーム50は、被駆動レバー50bと前端部の係合部50aとの間に固設した中空軸51を軸に回動可能に設けられており、カメラボディの前記絞制御レバーが被駆動レバー50bを駆動することで中空軸51を軸に回動する。
【0014】
また絞連動アーム50は、中空軸51の近傍に一体に形成したバネ係合部50cと、固定環16に植設したピン52との間に掛けられたコイルバネ53によって、中空軸51を中心に図5の反時計回り方向に常時付勢されている。このコイルバネ53の作用により、絞連動アーム50は、その自由状態(被駆動レバー50bがカメラボディの前記絞制御レバーと係合していない状態)において図5に実線で示す位置にあり、このときの絞開口35の口径は最小となっている。絞連動アーム50がこの図5に実線で示す位置から同図の時計回り方向に回転すると、係合部50aがストッパピン36を同図の上方向に移動し、これにより絞開口35の口径が拡大する。
【0015】
絞連動アーム50の後端部近傍には、止ネジ54を介してバヨネットマウント環12に固定されたストッパ部材55が設けられている。連動アーム50は、このストッパ部材55により、図5に二点鎖線で示す位置から同図の時計回り方向への更なる回転が規制されている。
【0016】
レンズ鏡筒10は、絞連動アーム50の回転軸である中空軸51の軸位置を変化させることで絞口径調整を行う絞口径調整機構を備えている。この絞口径調整機構について以下に詳述する。
【0017】
飾り環18には、周方向に帯状に延びる帯状の環状案内溝18aが形成されており、この環状案内溝18aに環状支持部材20が光軸Oを中心に回動可能かつ光軸O方向に移動不能に嵌められている。この環状案内溝18aの後端は固定環16の前端部16aにより形成されている。
【0018】
環状支持部材20の一部には、レンズ鏡筒10の径方向に貫通しかつその内面に雌ネジ20cが形成された雌ネジ孔20bが形成されている。この雌ネジ孔20bには筒状のロックネジ座60が、その下端部外周の雄ネジ60aを雌ネジ20cに螺合させた状態で固定されている。
【0019】
ロックネジ座60は、軸方向(図1の上下方向)に貫通するロックネジ取付孔(雌ネジ孔)60cを有している。このロックネジ取付孔60cの内周には、軸方向で略中央部から一端部(図1での下端部)にかけて雌ネジ60bが形成されており、この雌ネジ60bには、ロックネジ28の軸部28aの先端周面に形成した雄ネジ28bが螺合されている。よってロックネジ28を回動操作すると、ロックネジ28はロックネジ座60に対して軸方向に移動する。
【0020】
また軸部28aには、雄ネジ28bに隣接させて環状溝28cが形成されており、ロックネジ座60に螺合した抜け止めビス62の先端部がこの環状溝28c内に位置されている。つまりロックネジ28は、これら環状溝28cと抜け止めビス62によりロックネジ座60からの抜け止めがなされ、かつロックネジ座60に対する軸方向での移動範囲が定められている。
【0021】
ロックネジ取付孔60c内には、軸部28aの先端と環状案内溝18bの底面18cの間に位置させてストッパ部材61が設けられている。このストッパ部材61は、環状案内溝18aの底面18cに対向する弾接部61aと、この弾接部61aから突出する雄ネジ部61bとからなっている。弾接部61aは、少なくとも環状案内溝18aに対向する部分が摩擦係数の比較的高いゴム材等から構成されている。弾接部61aの外径は、ロックネジ取付孔60cの雌ネジ60bの内径より若干小径に形成されている。雄ネジ部61bは、軸部28aの先端部に軸方向に沿って形成された雌ネジ孔28dに螺合されている。
【0022】
したがって、ロックネジ28を所定の一方向(ロック方向)に回転させると、雌ネジ60bと雄ネジ28bの関係により軸部28aがロックネジ座60に対して図1の下方に移動するため、ストッパ部材61の弾接部61を環状案内溝18aの底面18cに当接させて飾り環18に対する環状支持部材20の回動を規制することができる。この状態からロックネジ28を他方向(ロック解除方向)に回転させると、軸部28aがロックネジ座60に対して図1の上方に移動するため、ストッパ部材61の弾接部61を環状案内溝18aの底面18cから離間させて飾り環18に対する環状支持部材20の回動を許容することができる。
【0023】
環状支持部材20の内周には、周方向に略等間隔に複数のクリック溝20dが形成されている。環状案内溝18aの底面18cの一部に形成した貫通孔18dにはクリックボール63が嵌まっており、このクリックボール63は、飾り環18の裏面に固定された板バネ64によって孔18dから環状支持部材20の内周面に対して常時弾接されている。このクリックボール63は、光軸O方向で複数のクリック溝20dと同一位置に形成されており、よって環状支持部材20に対して飾り環18即ち鏡筒ボディ11を回動させると、各クリック溝20dに対応する回転位置に達したとき対応のクリック溝20dに嵌入する。よって、環状支持部材20に対して鏡筒ボディ11を回動させると、複数のクリック溝20dが形成された各回転位置で鏡筒ボディ11がクリックストップする。本実施態様では、4つのクリック溝20dが略等間隔に設けられているので、環状支持部材20に対する鏡筒ボディ11のクリックストップ位置は略90度毎に設定されている。
【0024】
固定環16の前端部16aは、飾り環18の後端内周に沿って前方に延び、飾り環18の内周面に形成した内周フランジ18eに当接している。この前端部16aの外周の一部には、調整板取付凹部16bが形成されており、この調整板取付凹部16bの底面に、略T字形に形成した調整板70が二つの止ネジ71、72を介して固定されている。各止ネジ71、72と調整板70の間には、ワッシャ77が設けられている。調整板70に形成した、止ネジ71、72を挿通させる孔70a、70bの各々は、周方向(図5の上下方向)での孔の長さが光軸O方向での孔の長さより所定量長く形成されている。よって、止ネジ71、72の両方を緩めると、調整板70を、調整板取付凹部16bの底面上で、周方向に沿って孔70a、70bの長さ範囲内で移動させることができる。
【0025】
調整板70の後端には、調整板取付凹部16bの底面に設けられた貫通孔16cを通ってレンズ鏡筒10内方に延びる軸73がネジ74を介して固定されている。この軸73は、上述した絞連動アーム50に固設した中空軸51内に摺動可能に嵌まり、軸73の端部に螺合した抜け止めネジ75により中空軸51からの抜け止めが図られている。つまり絞連動アーム50は、軸73を軸に回動可能となっている。よって止ネジ71、72の両方を緩めて調整板70を周方向に移動させると、軸73の位置が周方向で変化し、同時にこの軸73の位置変化に伴って、被駆動レバー50bの所定位置に対する係合部50aの対応する位置が周方向で変化する。この変化を利用して絞口径調整が行われる。
【0026】
飾り環18には、環状案内溝18aの底面18cの一部に、飾り環18を貫通しかつ周方向に延びる調整用長孔(絞口径調整用孔)76が形成されている。この調整用長孔76は、止ネジ71、72の両方を環状案内溝18bの底面18cから環状支持部材20に向けて露出させる位置に形成されている。また調整用長孔76は、光軸O方向でロックネジ取付孔60cと同一位置に形成されている。このため、鏡筒ボディ11を環状支持部材20に対して所定の回転位置に位置させたとき、ロックネジ座60のロックネジ取付孔60cと調整用長孔76とがレンズ鏡筒10の径方向でオーバーラップする。
【0027】
このロックネジ取付孔60cと調整用長孔76とがオーバーラップする位置は、複数のクリック溝20dによる各クリックストップ位置とは異なる場所に設定されている。別言すると、クリックボール63がクリック溝20dのいずれかに係入している状態、即ち鏡筒ボディ11がいずれかのクリックストップ位置でクリックストップしている状態では、止ネジ71、72のいずれもロックネジ取付孔60cからは現われない。この構成によれば、鏡筒ボディ11がいずれかのクリックストップ位置でクリックストップしている状態では、ロックネジ28を操作してストッパ部材61の弾性部61aを、環状案内溝18aの底面18cの調整用長孔76が形成されていない部分に確実に当接させることができ、よって環状支持部材に対する鏡筒ボディ11の回転規制を確実なものにすることができる。
【0028】
また、たとえロックネジ取付孔60cと調整用長孔76とがオーバーラップしている場合でも、図1に示すように、ストッパ部材61の弾性部61aの底面18cに対向する面部分の大きさが、光軸O方向で調整用長孔76の大きさよりも大きく構成されているため、弾性部61aと底面18cとの接触面積が小さくなり互いの摩擦抵抗が小さくなるが、弾性部61aは底面18cと確実に当接するため、ロックネジ28を操作することで環状支持部材に対する鏡筒ボディ11の回転規制を支障なく行うことができる。
【0029】
ロックネジ取付孔60cと調整用長孔76とをオーバーラップさせた状態でロックネジ座60からロックネジ28を外して内部を覗くと、止ネジ71、72のいずれか一方を覗くことができる。このオーバーラップした状態の一例を図5に示している。この図5に示す状態では、ロックネジ取付孔60cから一方の止ネジ71が現われている。この状態で、止ネジ71、72を回す専用の治具80をロックネジ取付孔60cから挿入すれば、止ネジ71を緩めたり締め付けたりすることができる。ロックネジ取付孔60cと調整用長孔76とをオーバーラップさせてロックネジ取付孔60cに治具80を挿入した状態を図2および図4に示している。
【0030】
この図2および図4に示す状態から、鏡筒ボディ11を環状支持部材20に対して同図の時計回り方向に若干回転させると、ロックネジ取付孔60cから一方の止ネジ71に代って他方の止ネジ72が現われる。止ネジ71の場合と同様に、この状態で治具80をロックネジ取付孔60cから挿入すれば、止ネジ72を緩めたり締め付けたりすることができる。したがって、治具80をロックネジ取付孔60cから挿入して両方の止ネジ71、72を緩めた後に調整板70の位置を調整し、この調整後に治具80で止ネジ71、72を締め直す作業により、調整板70の位置即ち軸73の位置を適正な位置に調整して固定することができる。レンズ鏡筒10の絞口径調整機構は、ストッパピン36、絞連動アーム50、中空軸51、ロックネジ取付孔60c、調整板70、止ネジ71、72、軸73、調整用長孔76等から構成されている。
【0031】
以上の構成を有する絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒10の絞口径調整は、例えば以下のように行われる。先ず、公知の絞口径調整装置(図示せず)の光源の光量が所定の基準絞口径に対応する光量になるように予め調整(ゼロ(±0Ev)調整)しておき、さらに、レンズ鏡筒10の抜き止めビス62を外してロックネジ座60からロックネジ28を取り外しておく。
【0032】
その後、絞口径調整装置に被検レンズとしてのレンズ鏡筒10を装着する。この装着後、絞口径調整装置により絞連動アーム50の被駆動レバー50bを、絞開口35の口径が上記基準絞口径となるべき位置(基準ストローク位置)に移動する。この状態で、絞口径調整を行う(「±0Ev」にする)。この絞口径調整では、先ず、図5に示すように、一方の止ネジ71、72がロックネジ取付孔60cから見える位置に鏡筒ボディ11を環状支持部材20に対して回転させ、そして図4に示すように治具80をロックネジ取付孔60cから挿入し一方の止ネジ71、72を緩め、続いて他方の止ネジ71、72がロックネジ取付孔60から見える位置に鏡筒ボディ11を環状支持部材20に対して若干回転させ、他方の止ネジ71、72を治具80を用いて同様に緩める。この後、調整板70を孔70a、70bに沿って周方向に振り、絞開口35の口径が上記基準ストローク位置に対応する絞口径となる位置に調整する。この調整の完了後、止ネジ71、72を緩めた場合の手順と同様に、止ネジ71、72を各々締め付ける。これにより絞口径作業が完了する。
【0033】
上記実施態様のレンズ鏡筒10は単焦点の望遠レンズであるが、本発明はこれに限定されず、例えば多焦点のズーム望遠レンズであってもよい。
【0034】
上記実施形態のレンズ鏡筒10では、4つのクリック溝20dが略等間隔に設けられているが、本発明はこれに限定されず、3つ以下または5つ以上のクリック溝20dを周方向に略等間隔で設ける構成としてもよい。また、クリックストップ機構を設けない構成でもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明の絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒によれば、絞口径調整用孔と雌ネジ孔が、筒状外装部材と環状支持部材の互いの相対回転位置を所定の回転位置としたとき、レンズ鏡筒の径方向で互いにオーバーラップするので、絞口径調整用孔を樹脂製の栓部材やシール等の専用の閉鎖部材によって塞ぐ必要がなく、よって短時間で絞口径作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したレンズ鏡筒の光軸から上半分を示す断面図である。
【図2】同レンズ鏡筒の絞口径調整作業時を示す断面図である。
【図3】同レンズ鏡筒の断面図である。
【図4】同レンズ鏡筒の絞口径調整作業時を示す断面図である。
【図5】同レンズ鏡筒の要部を図2の矢印A方向から視た図である。
【図6】同レンズ鏡筒の斜視外観図である。
【符号の説明】
10 レンズ鏡筒
11 鏡筒ボディ
12 レンズマウント環
16 固定環
18 飾り環(筒状外装部材)
20 環状支持部材
20a 三脚座
28 ロックネジ(ロック部材)
28b 雄ねじ(雄ねじ部)
30 内部固定環
40 虹彩絞り
50 絞連動アーム
60 ロックネジ座
60a 雄ネジ
60b 雌ネジ
60c ロックネジ取付孔(雌ネジ孔)
61 ストッパ部材
O 光軸

Claims (4)

  1. 虹彩絞りを内部に備え、この虹彩絞りの絞口径を組立時および修理時に調整するための絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒において、
    レンズ鏡筒の筒状外装部材に設けた絞口径調整用孔と;
    上記筒状外装部材の外周に嵌合し、光軸を中心に該筒状外装部材を回動可能に支持する環状支持部材と;
    この環状支持部材に設けた、レンズ鏡筒の径方向に貫通する雌ネジ孔と;
    この雌ネジ孔に螺合する雄ネジ部を有し、この雄ネジ部の上記雌ネジ孔に対する所定の螺合位置によって、上記環状支持部材に対する上記筒状外装部材の相対回転を規制するロック部材と;を備え、
    上記絞口径調整用孔と上記雌ネジ孔は、上記筒状外装部材と上記環状支持部材の互いの相対回転位置を所定の回転位置としたとき、レンズ鏡筒の径方向で互いにオーバーラップすることを特徴とする、絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒。
  2. 請求項1において、さらに、周方向に略等間隔で設定した複数のクリック位置で筒状外装部材を環状支持部材に対して係止するクリックストップ機構を備え、絞口径調整用孔と雌ネジ孔がレンズ鏡筒の径方向で互いに重なり合う上記所定の回転位置は、この複数のストップ位置とは異なる位置に設定されていることを特徴とする、絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒。
  3. 請求項1または2において、絞口径調整用孔は、光軸方向での大きさが雌ネジ孔よりも小さいことを特徴とする、絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項において、筒状外装部材の外周には、周方向沿って環状案内溝が形成されており、絞口径調整用孔は、この環状案内溝の底部に形成され、環状支持部材は、この環状案内溝に嵌められていることを特徴とする絞口径調整機構を有するレンズ鏡筒。
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