JPH1096972A - 絞り機構の絞り原点調整方法および装置 - Google Patents

絞り機構の絞り原点調整方法および装置

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JPH1096972A
JPH1096972A JP8271626A JP27162696A JPH1096972A JP H1096972 A JPH1096972 A JP H1096972A JP 8271626 A JP8271626 A JP 8271626A JP 27162696 A JP27162696 A JP 27162696A JP H1096972 A JPH1096972 A JP H1096972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞り機構の原点位置を適正に調整でき、正確
で信頼性の高い絞り機能を得ることができる絞り機構の
絞り原点調整方法および装置を提供する。 【解決手段】 モータ取付板116に長孔2A、2Bを
設け、ボルト140とナット142でステッピングモー
タ118を目盛り6によって角度調整して取り付けられ
るようにした。そして、ホトリフレクタ122で検出さ
れる絞り機構の絞り回し板40の反射面の検出位置が、
ステッピングモータ118の極に対して不適正領域にあ
ると判断した場合に、ステッピングモータ118の取り
付け角度を画一的に約10°ずらすことにより、反射面
の検出位置がステッピングモータ118の1つの極に明
瞭に対応する状態に調整する。このため、原点位置にお
いて、常に同じ極でステッピングモータ118が停止す
ることになり、この原点位置を基準とした絞り開口の口
径制御を正確に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に設けら
れる絞り機構の絞り原点調整方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、環状の絞りカム板と
絞り回し板の間に複数枚の絞り羽根を配置し、絞りカム
板と絞り回し板との相対的な回転動作によって、各羽根
の角度を変位させることにより、中央の開口部における
口径を変化させて絞り機構として機能させるようにした
ものが知られている。図3は、このような絞り機構を設
けたカメラの内部構造の一例を示す断面図である。
【0003】なお、この図3では、主にカメラのレンズ
等を収容した鏡胴90の上半分を中心に示しており、上
述した絞り機構9は、それぞれレンズ枠100、102
に保持された2つのレンズ104、106の中間部に絞
り開口部を臨ませるように配置され、図中Lはレンズ1
04、106の光軸を示す。そして、図3に示す絞り機
構9は、中心開口を有する環状の絞り回し板40と、中
心開口を有する環状の絞りカム板20との間に、複数の
絞り羽根10を配置し、絞り回し板40と絞りカム板2
0との相対的な回転により各絞り羽根10を開方向及び
閉方向に揺動させて、絞り開口を全開から全閉状態にす
る従来公知の構造である。
【0004】すなわち、簡単に説明すると、絞りカム板
20と絞り回し板40はそれらの中心開口の中心が前記
光軸Lに合致させて配設され、各羽根10は、その基端
部に設けた回転軸12が絞り回し板40の係止孔に回転
可能に支持され、同じくその基端部に設けた作動軸14
が絞りカム板20のカム溝に係合されることにより、絞
り回し板40の回動に応じて絞り開口部の口径を変化さ
せるように揺動する。なお、図3では各羽根10が最も
後退した全開時の状態を示している。また、絞り機構9
の絞り回し板40は、ハウジング108に取りつけられ
た絞り固定環110に、ボールベアリング112を介し
て回転可能に取り付けられている。
【0005】なお、ボールベアリング112は、絞り回
し板40の絞りカム板20と反対側の面に設けた環状部
40bと、絞り固定環110の内周縁部110aとの間
に、ベアリングボール112Aを介在させ、ベアリング
押え環114を装着して、一体に組み付けたものであ
る。また、絞り機構9の更に外周には、鏡胴90を構成
する固定環130やカム環132が設けられている。
【0006】また、ハウジング108には、モータ取付
板116を介してステッピングモータ118が取り付け
られるとともに、絞りギヤ機構120が設けられてい
る。そして、ステッピングモータ118のピニオンギヤ
118aの回転が、絞りギヤ機構120によって減速さ
れ、絞り回し板40の外周に形成した歯車40aに伝達
されることにより、絞り回し板40が回動制御されるよ
うになっている。一方、絞りカム板20は、絞り固定環
110に固定されている。この絞りカム板20には、ホ
トリフレクタ122が設けられている。また、このホト
リフレクタ122は、絞り回し板40の回動の基準点、
すなわち全開時の原点位置を検出するものであり、図4
に示すように、絞りカム板20に形成した覗き孔20A
より、絞り回し板40側に形成した検出用溝40Aを検
出するものである。
【0007】具体的には、ホトリフレクタ122は、た
とえば、発光部122Aより検出光を出射し、この検出
光による絞り回し板40側からの反射光の有無を受光部
122Bで検出するものである。一方、絞り回し板40
の後方には、絞り固定環110の一面に鏡面110Aが
形成されており、また、絞り回し板40のホトリフレク
タ122に対向する外周面は、光を吸収する黒色の塗料
を塗布した無反射面40Bが形成されている。したがっ
て、ホトリフレクタ122の検出光の光路に絞り回し板
40の検出用溝40Aが位置した場合にだけ、検出光が
鏡面110Aで反射してホトリフレクタ122で検出で
きる。
【0008】これにより、検出用溝40Aの位置を検出
でき、この位置が、絞り回し板40を回動する場合の原
点位置として用いられる。すなわち、図示しない制御回
路において、絞り機構9を全開する方向にステッピング
モータ118を駆動制御する場合、ホトリフレクタ12
2の検出信号を受け取ることによって、全開時の原点位
置であると判断し、ステッピングモータ118を停止す
る。そして、この状態から、所望とする絞り口径に応じ
たパルス信号をステッピングモータ118に供給するこ
とで、絞り回し板40を所望の角度だけ回動させて各羽
根10を開口部の中心方向に変位させ、所望の絞り口径
を得るようになっている。
【0009】以上のように、この絞り機構9において
は、全開時の原点位置を基準とするステッピングモータ
118のフィードフォワード制御により、絞り開口を制
御するようになっている。なお、ステッピングモータ1
18は、図5に示すように、A相とB相の2相のパルス
信号により作動するものであり、各パルス信号の立ち上
がり点と立ち下がり点、すなわち図中〜の位置で、
ステップ動作が停止する極位置となっている。また、こ
のステッピングモータ118は、例えば1周360°で
10個の極を有する。すなわち、36°間隔で各極が設
けられている。
【0010】また、ステッピングモータ118のピニオ
ンギヤ118aの回転は、絞りギヤ機構120により、
例えば30分の1に減速されている。したがって、ステ
ッピングモータ118の1ステップすなわち36°の回
転に対し、絞り回し板40は、約1.2°回転すること
になる。一方、ホトリフレクタ122で検出する検出用
溝40Aは、1.2°よりも幅広に形成されているた
め、ホトリフレクタ122からの検出信号は、複数の極
にまたがってオン状態となるが、本装置の制御回路で
は、検出信号の立ち上がりで、原点位置を検出するよう
になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例において、ホトリフレクタ122によって全開時の
原点位置を検出する場合に、この検出信号がステッピン
グモータ118の1つの極と明瞭に対応しない場合があ
る。すなわち、上述した図5に示すステッピングモータ
118の各極位置〜に対し、ホトリフレクタ122
にて検出される反射光の立ち上がりのタイミングが2つ
の極に対して中間的に位置する場合には、ステッピング
モータ118で原点位置を示す検出信号を受けた時点
で、2つの極のどちらを原点位置に対応する極とみなし
て動作を停止するか判断できなくなる場合がある。
【0012】例えば、図6(1)に示すように、ステッ
ピングモータ118が極の少し前で反射面の検出信号
を受信した場合には、原点位置が極に対応すると明瞭
に判断でき、ステッピングモータ118は、原点位置で
常に極で停止できることとなる。したがって、この原
点位置より所定数のパルス信号をステッピングモータ1
18に入力して所望の絞り口径を得る場合に、常に極
を基準として制御でき、適正な動作を得ることができ
る。
【0013】しかしながら、図6(2)に示すように、
極にちょうど一致するようなタイミングで反射面の検
出信号を受信した場合には、ステッピングモータ118
において、原点位置が極に対応するか極に対応する
か判断できず、原点位置として極で停止する場合と極
で停止する場合とが生じることになる。したがって、
この場合には、所望の絞り口径を得る場合に、動作の起
点が極となったり、極となったりしてしまい、1ス
テップ分の誤差が含まれることになって、正確な動作が
得られないという問題が生じる。
【0014】そこで本発明の目的は、絞り機構の原点位
置を適正に調整でき、正確で信頼性の高い絞り機能を得
ることができる絞り機構の絞り原点調整方法および装置
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、絞り開口部の
口径を制御するための基準となる絞り原点を調整する方
法であって、前記絞り原点の位置検出手段の出力信号に
対応して、前記絞り開口部の口径を制御するための駆動
源となるモータの取り付け位置を、モータ回動軸の軸回
り方向に角度調整することを特徴とする。また本発明
は、前記モータがステッピングモータであり、前記絞り
原点の検出位置とステッピングモータの1つの極とが明
瞭な対応関係となる範囲に前記モータの取り付け位置を
角度調整するようにしたことを特徴とする。また本発明
は、前記角度調整が、前記ステッピングモータの1ステ
ップ分の角度とは異なる角度でステッピングモータの取
り付け位置を調整することを特徴とする。また本発明
は、前記明瞭な対応関係となる範囲が、ステッピングモ
ータの2つの極の中間を含む所定範囲であることを特徴
とする。
【0016】また本発明は、前記絞り機構が、絞りカム
板と絞り回し板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞り
カム板と絞り回し板とを相対的に回動変位することによ
り、前記絞り羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化
させるものであり、前記モータは、前記絞りカム板また
は前記絞り回し板を減速機を介して回転するものである
ことを特徴とする。また本発明は、前記絞り原点の位置
検出手段が、前記絞りカム板または前記絞り回し板のい
ずれか一方に設けた検出器により、前記絞りカム板また
は前記絞り回し板のいずれか他方に設けた被検出部を検
出するものであることを特徴とする。
【0017】また本発明は、絞り開口部の口径を制御す
るための基準となる絞り原点を調整する装置であって、
前記絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモ
ータと、絞り原点の位置を検出する検出手段と、前記検
出手段の出力信号に対応して、前記モータを、その回動
軸の軸回り方向に角度調整して取り付ける角度調整手段
とを有することを特徴とする。また本発明は、前記モー
タがステッピングモータであり、前記絞り原点の検出位
置とステッピングモータの1つの極とが明瞭な対応関係
となる範囲に前記モータの取り付け位置を角度調整する
ようにしたことを特徴とする。
【0018】また本発明は、前記絞り機構が、絞りカム
板と絞り回し板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞り
カム板と絞り回し板とを相対的に回動変位することによ
り、前記絞り羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化
させるものであり、前記モータは、前記絞りカム板また
は前記絞り回し板を減速機を介して回転するものである
ことを特徴とする。また本発明は、前記絞り原点の位置
検出手段が、前記絞りカム板または前記絞り回し板のい
ずれか一方に設けた検出器により、前記絞りカム板また
は前記絞り回し板のいずれか他方に設けた被検出部を検
出するものであることを特徴とする。
【0019】また本発明は、前記検出器が、発光部から
出射されて前記被検出部で反射してきた光を受光部で検
出するものであり、反射光の有無により、被検出部の位
置を検出するものであることを特徴とする。また本発明
は、前記角度調整手段が、前記モータを取り付ける取付
部材に長孔を形成し、この長孔にモータをねじ止めする
ことにより、長孔の長手方向に沿ってモータの取り付け
位置を変位させるものであることを特徴とする。
【0020】また本発明は、前記角度調整手段が、前記
モータの取り付け角度を認識するための表示手段を有す
ることを特徴とする。また本発明は、前記表示手段が、
前記ステッピングモータの1ステップ分の角度を所定数
に等分した角度を示す目盛であることを特徴とする。ま
た本発明は、絞り開口部の口径を制御するための基準と
なる絞り原点を調整する方法であって、前記絞り原点
と、前記絞り開口部の口径を制御するための駆動源とな
るステッピングモータの1つの極とが明瞭な対応関係に
配置されることを特徴とする。
【0021】また本発明は、絞りカム板と絞り回し板と
の間に複数枚の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り回
し板とを相対的に回動変位することにより、前記絞り羽
根を変位させる絞り機構の絞り原点調整方法であって、
前記絞りカム板または絞り回し板の原点位置と、絞りカ
ム板または絞り回し板を回動するステッピングモータの
1つの極とが明瞭な対応関係に配置されることを特徴と
する。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明による絞り機構の絞
り原点調整方法および装置の実施の形態例について、図
1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明による
絞り原点調整装置の一例を示す要部正面図、図2は絞り
原点調整装置を備えた絞り機構及び撮影レンズ部分の詳
細を示す断面図である。なお、図2において、図3と同
一の構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、
図3と異なる本実施形態の特徴部分を重点に述べる。図
1及び図2に示すように、この絞り原点調整装置は、モ
ータ取付板116にステッピングモータ118を角度調
整可能に取り付けるための長孔2A、2Bを設けたもの
である。なお、各長孔2A、2Bは、ステッピングモー
タ118の周回りに沿って円弧状に形成されている。
【0023】ステッピングモータ118は、モータ本体
118Aの前端両側部に取り付け用のフランジ部118
B、118Cを有し、これらのフランジ部118B、1
18Cには挿通孔4A、4Bが形成されている。そし
て、図2に示すように、フランジ部118B、118C
の挿通孔4A、4Bとモータ取付板116の長孔2A、
2Bに、ボルト140を通して、反対側でナット142
と螺合することにより、ステッピングモータ118をモ
ータ取付板116にネジ止め固定する。
【0024】そして、この取り付けの際に、長孔2A、
2Bに対するフランジ部118B、118Cの取り付け
位置を調整することにより、ステッピングモータ118
の軸回り方向の取り付け角度を調整することができる。
また、モータ取付板116には、このようなステッピン
グモータ118の取り付け角度を認識するための表示手
段となる目盛6が設けられている。この目盛6は、一方
の長孔2Aに対応して設けられており、ステッピングモ
ータ118の1ステップ分の回動角度である36°を、
6等分した6°おきに7つの目印6A〜6Gを設けたも
のである。また、ステッピングモータ118のモータ本
体118Aには、信号線を接続するためのコネクタ部1
18Dが設けられている。
【0025】以上のような構成において、絞り機構9を
組み立てる際に、絞り原点の調整を行う。これは、まず
ステッピングモータ118を仮り止めした状態で、上述
したホトリフレクタ122の検出信号と、ステッピング
モータ118へ供給するパルス信号との位相を判断し、
反射面の検出位置とステッピングモータ118の1つの
極とが明瞭に対応しない場合には、ステッピングモータ
118の取り付け角度を約10°ずらすように調整す
る。ホトリフレクタ122の検出信号と、ステッピング
モータ118へ供給するパルス信号との位相を判断する
方法としては、オシロスコープにより検出信号及びパル
ス信号を波形で読み取ることにより、反射面の検出位置
とステッピングモータ118の1つの極が明瞭に対応し
ているか否かを判断することで可能である。
【0026】例えば図6(3)に示すように、反射面の
検出位置が、ある極に一致する位置から一定の後方位置
までの領域に含まれる場合には、不適正領域と判断す
る。そして、この場合には、ステッピングモータ118
の取り付け角度を約10°ずらすことで、ステッピング
モータ118の極に対して、反射面の検出位置を適正な
領域に含まれるようにする。すなわち、ステッピングモ
ータ118の取り付け角度を約10°ずらすということ
は、上述した6°おきの目印6A〜6Gを約1つ半から
2つ分ずらすことであり、ステッピングモータ118の
1ステップである36°を約4分の1ずらすことに相当
する。
【0027】これにより、反射面の検出位置がステッピ
ングモータ118の1つの極に明瞭に対応する位置に配
置されるため、原点位置において、常に同じ極でステッ
ピングモータ118が停止することとなる。したがっ
て、この原点位置を基準とした絞り開口の口径制御を正
確に行うことができる。以上のように、本例では、反射
面の検出位置が不適正領域と判断した場合に、ステッピ
ングモータ118の取り付け角度を画一的に約10°ず
らすという、比較的簡単な作業により、適正な調整状態
を容易に得ることができる。
【0028】ところで、以上の例では、絞り機構9側の
原点の検出位置とステッピングモータ118の極とを適
正な対応関係にするために、ステッピングモータ118
側の取り付け角度を調整するようにしたが、理論的には
絞り機構9側の取り付け角度を調整して、絞り機構9側
の原点の検出位置とステッピングモータ118の極との
適正な対応関係を得ることも可能である。しかしなが
ら、図2で説明したように、ステッピングモータ118
と絞り機構9との間には、減速装置である絞りギヤ機構
120が設けられているため、ステッピングモータ11
8の回転角度に対し、絞り機構9の絞り回し板40の回
転角度は極めて微小である。たとえば、図2で説明した
例では、減速比が30分の1であるため、ステッピング
モータ118の36°に対し、絞り回し板40は1.2
°である。
【0029】したがって、絞り機構9側の原点の検出位
置とステッピングモータ118の極との適正な対応関係
を、絞り機構9側の取り付け角度を調整することによっ
て得ようとすると、絞り回し板40の角度を、たとえば
1.2°の更に数分の1のオーダーで細かく変位させる
必要があり、実際には極めて困難な作業となる。そこ
で、本例では、ステッピングモータ118側を調整する
という簡易な作業により、絞り機構9側の原点の検出位
置とステッピングモータ118の極との適正な対応関係
を得ることができ、調整作業の容易化と信頼性の向上と
を達成するものである。
【0030】なお、以上の例では、絞りカム板20と絞
り回し板40の間に中間板30と複数の絞り羽根10を
配置し、絞り回し板40をステッピングモータ118に
より回動する構成の絞り機構9を設けたが、絞り機構9
の構成としては、上記例に限定されるものではなく、本
発明は、モータの駆動により全開時の原点位置から絞り
位置への制御を行う各種の装置に適用することが可能で
ある。
【0031】また、以上の例では、カメラの絞り機構9
に対する原点調整について説明したが、他の光学機器等
に設けられる各種絞り機構9の原点調整についても同様
に本発明を適用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
絞り開口部の口径を制御するための基準となる絞り原点
を調整するために、絞り原点の位置検出信号に対応し
て、前記絞り開口部の口径を制御するための駆動源とな
るモータの取り付け位置を、その回動軸の軸回り方向に
角度調整するようにした。そのため、モータの駆動位置
に対して、絞り機構の原点位置を適正に調整でき、正確
で信頼性の高い絞り機能を得ることができる。
【0033】特に、モータがステッピングモータである
場合に、ステッピングモータの1つの極と絞り機構の原
点位置とを明瞭な対応関係に配置することができるた
め、ステッピングモータによる絞り動作時に、常に1つ
の極を基準として制御を行うことができ、常に正確な絞
り口径を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絞り原点調整装置の一例を示す要
部正面図である。
【図2】図1に示す絞り原点調整装置を備えた絞り機構
及び撮影レンズ部分の詳細を示す断面図である。
【図3】従来における絞り機構及び撮影レンズ部分の断
面図である。
【図4】図3に示す絞り機構の絞り原点の位置検出機構
を示す要部の断面図である。
【図5】図2に示す絞り機構に設けられるステッピング
モータの動作を説明する説明図である。
【図6】図1に示す絞り原点調整装置における調整方法
を従来の動作と対比して説明する説明図である。
【符号の説明】
2A、2B 長孔 4A、4B 挿通孔 6 目盛 6A〜6F 目印 10 絞り羽根、 20 絞りカム板 30 中間板 40 絞り回し板 40a ラック 40A 検出用溝 40B 無反射面 110 固定環 110A 鏡面 116 モータ取付板 118 ステッピングモータ 118a ピニオンギヤ 118A モータ本体 118B、118C フランジ部 120 絞りギヤ機構 122 ホトリフレクタ 122A 発光部 122B 受光部 140 ボルト 142 ナット

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り開口部の口径を制御するための基準
    となる絞り原点を調整する方法であって、 前記絞り原点の位置検出手段の出力信号に対応して、前
    記絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモー
    タの取り付け位置を、モータ回動軸の軸回り方向に角度
    調整するようにした、 ことを特徴とする絞り機構の絞り原点調整方法。
  2. 【請求項2】 前記モータはステッピングモータであ
    り、前記絞り原点の検出位置とステッピングモータの1
    つの極とが明瞭な対応関係となる範囲に前記モータの取
    り付け位置を角度調整するようにした請求項1記載の絞
    り機構の絞り原点調整方法。
  3. 【請求項3】 前記角度調整は、前記ステッピングモー
    タの1ステップ分の角度とは異なる角度でステッピング
    モータの取り付け位置を調整する請求項2記載の絞り原
    点調整方法。
  4. 【請求項4】 前記明瞭な対応関係となる範囲は、ステ
    ッピングモータの2つの極の中間を含む所定範囲である
    請求項2記載の絞り原点調整方法。
  5. 【請求項5】 前記絞り機構は、絞りカム板と絞り回し
    板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り
    回し板とを相対的に回動変位することにより、前記絞り
    羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化させるもので
    あり、前記モータは、前記絞りカム板または前記絞り回
    し板を減速機を介して回転するものである請求項1乃至
    4の何れか1項に記載の絞り機構の絞り原点調整方法。
  6. 【請求項6】 前記絞り原点の位置検出手段は、前記絞
    りカム板または前記絞り回し板のいずれか一方に設けた
    検出器により、前記絞りカム板または前記絞り回し板の
    いずれか他方に設けた被検出部を検出するものである請
    求項5記載の絞り機構の絞り原点調整方法。
  7. 【請求項7】 絞り開口部の口径を制御するための基準
    となる絞り原点を調整する装置であって、 前記絞り開口部の口径を制御するための駆動源となるモ
    ータと、 絞り原点の位置を検出する検出手段と、 前記検出手段の出力信号に対応して、前記モータを、そ
    の回動軸の軸回り方向に角度調整して取り付ける角度調
    整手段と、 を有することを特徴とする絞り機構の絞り原点調整装
    置。
  8. 【請求項8】 前記モータはステッピングモータであ
    り、前記絞り原点の検出位置とステッピングモータの1
    つの極とが明瞭な対応関係となる範囲に前記モータの取
    り付け位置を角度調整するようにした請求項7記載の絞
    り機構の絞り原点調整装置。
  9. 【請求項9】 前記絞り機構は、絞りカム板と絞り回し
    板との間に複数の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り
    回し板とを相対的に回動変位することにより、前記絞り
    羽根を変位させて絞り開口部の口径を変化させるもので
    あり、前記モータは、前記絞りカム板または前記絞り回
    し板を減速機を介して回転するものである請求項7また
    は8記載の絞り機構の絞り原点調整装置。
  10. 【請求項10】 前記絞り原点の位置検出手段は、前記
    絞りカム板または前記絞り回し板のいずれか一方に設け
    た検出器により、前記絞りカム板または前記絞り回し板
    のいずれか他方に設けた被検出部を検出するものである
    請求項9記載の絞り機構の絞り原点調整装置。
  11. 【請求項11】 前記検出器は、発光部から出射されて
    前記被検出部で反射してきた光を受光部で検出するもの
    であり、反射光の有無により、被検出部の位置を検出す
    るものである請求項10記載の絞り機構の絞り原点調整
    装置。
  12. 【請求項12】 前記角度調整手段は、前記モータを取
    り付ける取付部材に長孔を形成し、この長孔にモータを
    ねじ止めすることにより、長孔の長手方向に沿ってモー
    タの取り付け位置を変位させるものである請求項11記
    載の絞り機構の絞り原点調整装置。
  13. 【請求項13】 前記角度調整手段は、前記モータの取
    り付け角度を認識するための表示手段を有する請求項7
    乃至12の何れか1項に記載の絞り機構の絞り原点調整
    装置。
  14. 【請求項14】 前記表示手段は、前記ステッピングモ
    ータの1ステップ分の角度を所定数に等分した角度を示
    す目盛である請求項13記載の絞り機構の絞り原点調整
    装置。
  15. 【請求項15】 絞り開口部の口径を制御するための基
    準となる絞り原点を調整する方法であって、 前記絞り原点と、前記絞り開口部の口径を制御するため
    の駆動源となるステッピングモータの1つの極とが明瞭
    な対応関係に配置される、 ことを特徴とする絞り機構の絞り原点調整方法。
  16. 【請求項16】 絞りカム板と絞り回し板との間に複数
    枚の絞り羽根を配置し、絞りカム板と絞り回し板とを相
    対的に回動変位することにより、前記絞り羽根を変位さ
    せる絞り機構の絞り原点調整方法であって、 前記絞りカム板または絞り回し板の原点位置と、絞りカ
    ム板または絞り回し板を回動するステッピングモータの
    1つの極とが明瞭な対応関係に配置される、 ことを特徴とする絞り機構の絞り原点調整方法。
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