JP3723542B2 - パネルの接続構造及びその組立方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はパネルの接続構造及びその組立方法に関し、更に詳細には枠体に化粧板等の板体が張られた複数枚のパネルを相互に接続するパネルの接続構造及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
枠体に化粧板等の板体が張られた複数枚のパネルを相互に接続するパネルの接続構造としては、特許文献1において、パネルと柱とを順次組み立てることができるパネルの接続構造が提案されている。
【特許文献1】
特開2000−17759号公報(図3、図4)
このパネルの接続構造は、図20(a)(b)に示す如く、化粧板等の面材202が一体化された枠体204に、係止部としての切欠部206,206・・が形成されたパネル200と、パネル200の切欠部206,206・・に挿入されて係止される係止片208,208・・が壁面から突出して突設されたコーナ用スタッド210a及びヒラ用スタッド210bとを用いる。
かかるパネル200を床部212上に立設した後、コーナ用スタッド210a又はヒラ用スタッド210bの側端面の一方に設けられた係止片208,208・・を、パネル200の切欠部206,206・・に挿入し係止することによって両者を一体化できる。この様にして、パネル200とコーナ用スタッド210a又はヒラ用スタッド210bとを、床部212の縁に沿って順次組み立てることが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図20に示すパネル200、コーナ用スタッド210a及びヒラ用スタッド210bを用いることによって、複数枚のパネル200,200・・の組み立てを容易に行うことができる。
しかしながら、図20に示すパネル200、コーナ用スタッド210a及びヒラ用スタッド210bは、その形状が複雑である。このため、これらの部材の製造コストが高くなり易い。
しかも、パネル200の切欠部206の各々と、対応するコーナ用スタッド210a又はヒラ用スタッド210bの係止片208とを一致させることは、施工者にとって簡単ではなく熟練を要することである。
【0004】
このため、本発明者等は、簡易な構造で熟練を要することなく複数枚のパネルを容易に組み立てるパネルの接続構造として、図21〜23に示す接続構造を試みた。この接続構造では、パネルとパネルとを接続するジョイナーを用いる。
先ず、図21(a)に示す様に、パネル100を構成する枠体のうち、他方のパネルの枠体と接続される部分に筒状フレーム102を設け、筒状フレーム102には、その長軸方向に開口された複数個の長穴104,104・・を形成した。長穴104は、図21(b)に示す様に、上端部側の開口部104aが下端部側の開口部104bよりも幅広に開口されているものである。
かかる筒状フレーム102内には、横断面形状がL字状の長尺体であるジョイナー106を挿入する。このジョイナー106には、筒状フレーム102に形成された長穴104,104・・の各上端部側の開口部104aに対応する位置にネジ穴106aが形成されている。このネジ穴106aには、図21(b)に示す様に、筒状フレーム102の長穴104を通して平ネジ108を螺着する。
平ネジ108が、筒状フレーム102に挿入されたジョイナー106に螺着された状態を、長穴104の上端部側の開口部104aにおける横断面図である図22に示す。図22から明らかな様に、平ネジ108の頭部108aは、ネジ部108b側から徐々に拡径するテーパ状に形成されている。このテーパ状の頭部108aの最大径は、長穴104の上端部側の開口部104aよりも小径であるが、長穴104の下端部側の開口部104bよりも大径である。
【0005】
この様に、パネル100の筒状フレーム102に形成された長穴104,104・・の各々を介してジョイナー106のネジ穴106aに螺着された平ネジ108の頭部108aを、図23(a)に示す様に、他方のパネル120の枠体を構成する筒状フレーム122に開口した長穴124に挿入する。この筒状フレーム122に開口した長穴124は、図23(b)に示す様に、上端部側の開口部124aは、平ネジ108の頭部108aの最大径よりも幅広に形成されていると共に、下端部側の開口部124bは、平ネジ108の頭部108aの最大径よりも幅狭に形成されている。
かかる筒状フレーム122の長穴124には、平ネジ108の頭部108aが上端部側の開口部124aから挿入される。
次いで、ジョイナー106を筒状フレーム102内に更に挿入し、平ネジ108の頭部108aを、長穴104,124の下端部側の開口部104b、124bに挿入する。
長穴104,124の下端部側の開口部104b、124bは、平ネジ108の頭部108aの最大径よりも幅狭に形成されている。このため、図24に示す様に、筒状フレーム102,122に形成された長穴104,124の下端部側の開口部104b、124bに、平ネジ128が押し込まれると、平ネジ108のテーパ面によって、開口部104b、124bの開口縁部がジョイナー106に押し付けられると共に、開口部104b、124bの開口縁部がテーパ面に嵌合して筒状フレーム102,122が一体化される。
この様に、図21〜図24に示すジョイナー106に螺着された平ネジ108のテーパ面を利用した接続構造は、簡単な構造でパネル同士を接続できる。
しかしながら、図21〜図24に示すジョイナー106に螺着された平ネジ108のテーパ面を利用した接続構造では、パネルを構成する化粧板等の板体や板体を枠体に接着する接着剤層に厚み斑が存在する場合、厚み斑に応じて筒状フレーム102,122を位置調整することが極めて困難であるため、複数枚のパネルを接続したとき、パネル間に段差ができやすいことが判明した。
そこで、本発明の課題は、パネルを構成する化粧板等の板体や板体を枠体に接着する接着剤層に厚み斑等が存在していても、複数枚のパネルを接続したとき、パネル間の段差を容易に解消し得るパネルの接続構造及びその組立方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決するには、パネルを構成する化粧板等の板体や板体を枠体に接着する接着剤層に厚み斑が存在する場合、厚み斑に応じて接続する筒状フレームの相互の位置を調整できる接続構造が有効であると考え検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、枠体に板体が張られた複数枚のパネルのうち、相互に接続するパネルの一方の枠体部分を構成する第1筒状フレームと、他方のパネルの枠体部分を構成する第2筒状フレームとを接合し、前記パネル同士を接続するパネルの接続構造であって、該第1筒状フレームに形成された、その長手方向に延びる複数個の第1長穴と、前記第1筒状フレームに挿入される長尺体であって、その長手方向に複数個のネジ穴が形成されており、前記ネジ穴の各々が対応する第1長穴の一端部側に位置するように前記長尺体を第1筒状フレームに挿入したとき、一端部側が第1筒状フレームの一端から突出するジョイナーと、前記ジョイナーのネジ穴に螺着されて第1筒状フレームの外方に頭部が突出し、前記第1長穴の開口部よりも大径に形成された前記頭部とネジ部との間に、前記第1長穴の開口部よりも小径の小径部が形成されていると共に、前記小径部と頭部との間にテーパ部が形成された段付きネジと、前記第2筒状フレームに、前記第1長穴の各々に対応して形成され、前記付きネジの頭部よりも幅狭の開口部から成る第2長穴とを具備し、前記第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅広の開口部に、前記第1筒状フレーム内に挿入したジョイナーのネジ穴に螺着した段付きネジの頭部を挿入し、前記第1筒状フレームから突出しているジョイナーの一端部側が第1筒状フレーム内に押し込まれるようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込むことによって、前記段付きネジが第1長穴の他端部側及び第2長穴の幅狭の開口部に押し込まれ、前記段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とが嵌合して、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとが接合されることを特徴とするパネルの接続構造にある。
【0007】
また、本発明は、枠体に板体が張られた複数枚のパネルのうち、相互に接続するパネルの一方の枠体部分を構成する第1筒状フレームと、他方のパネルの枠体部分を構成する第2筒状フレームとを接合して、前記パネル同士を接続して組み立てる際に、該パネルの一方に設けた第1筒状フレームとして、その長手方向に延びる複数個の第1長穴を形成した第1筒状フレームを用い、長尺体の長手方向に複数個のネジ穴を形成したジョイナーを、その一端部側が前記第1筒状フレームの一端から突出するように第1筒状フレームに挿入して、前記ジョイナーの各ネジ穴を対応する第1筒状フレームの第1長穴の一端部側に位置させた後、前記ジョイナーの各ネジ穴に、前記第1長穴の開口部よりも大径に形成された頭部とネジ部との間に、前記開口部よりも小径の小径部が形成されていると共に、前記小径部と頭部との間にテーパ部が形成された段付きネジを螺着し、次いで、前記第1筒状フレームに形成した第1長穴に対応して、前記他方のパネルの第2筒状フレームに形成した、前記段付きネジの頭部よりも幅広の開口部に連続して、前記段付きネジの頭部よりも幅狭で且つその小径部よりも幅広の開口部が形成された第2長穴のうち、前記幅広の開口部に段付きネジの頭部を挿入し、その後、前記第1筒状フレームから突出しているジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込むようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込み、前記段付きネジを第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅狭の開口部に押し込んで、前記段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とを嵌合して、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとを接合することを特徴とするパネルの組立方法にある。
【0008】
かかる本発明において、パネルとして、第1筒状フレームと第2筒状フレームとが同一枠体内に設けられているパネルを用いることによって、複数枚のパネルを順次組み立てることができる。
更に、第1筒状フレームに形成された第1長穴を、段付きネジの頭部よりも幅広の開口部、及び前記幅弘の開口に連続する、前記段付きネジの小径部よりも幅広で且つ前記幅広の開口部よりも幅狭の開口部から成る第1長穴とすることによって、ジョイナーのネジ穴に段付きネジを容易に螺着できる。
また、ジョイナーとして、ジョイナーとして、第1筒状フレーム内に挿入してネジ穴が前記第1筒状フレームの対応する第1長穴の一端部側に位置するとき、前記第1長穴内に全長が位置し、前記ジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込まれるようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込んだとき、少なくとも一部が前記第1筒状フレーム内に押し込まれて筒状部の内壁面に当接するように、前記ジョイナーの長手方向に延びる長突起部が形成されているジョイナーを用い、前記ジョイナーを、その一端部側が前記第1筒状フレームの一端から突出するように第1筒状フレームに挿入し、前記ネジ穴が第1筒状フレームの対応する第1長穴の一端部側に位置するとき、前記第1長穴内に全長が位置するように前記ジョイナーを位置調整しつつ、前記ネジ穴に段付きネジを螺着した後、第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅広の開口部に前記段付きネジの頭部を挿入し、次いで、前記第1筒状フレームの一端から突出しているジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込むようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込み、前記長突起部の少なくとも一部を第1筒状フレームの筒状部内に挿入して筒状部の内壁面に当接せしめ、前記第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅狭の開口部に押し込んだ段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とを嵌合し、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとを接合することによって、段付きネジの第1筒状フレームからの突出長の調整を確実に行うことができる。
【0009】
かかるジョイナーとして、ネジ穴を挟んで第1筒状フレームへの挿入方向の先方側に第1長突起部が形成され、挿入方向の後方側に前記第1長突起部よりも突出高さの高い第2長突起部が形成されたジョイナーと、前記第1筒状フレームとして、段付きネジの頭部よりも幅広の開口部、及び前記幅広の開口部に連続する、前記段付きネジの小径部よりも幅広で且つ前記幅広の開口部よりも幅狭の開口部から成る第1長穴を形成した第1筒状フレームとを用い、前記第1筒状フレーム内にジョイナーの一端部側が第1筒状フレームの一端から突出するようにジョイナーを挿入して、前記ジョイナーの第1長突起部の全長を前記第1長穴内とすると共に、前記第1長穴の幅広の開口部に位置するジョイナーのネジ穴に螺着した段付きネジのテーパ面を前記第1長穴の幅広の開口部と幅狭の開口部との境界部近傍の開口縁に当接して、前記段付きネジを所定位置に位置決めするように、前記第2長突起部の少なくとも一部を第1筒状フレームの筒状部の内壁面に当接し、次いで、前記段付きネジの頭部を第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅広の開口部に挿入した後、前記第1筒状フレームの一端から突出しているジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込むようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込み、前記第2長突起部の全長を第1長穴内に押し出すと共に、前記第1長突起部の少なくとも一部を第1筒状フレームの筒状部内に挿入して筒状部の内壁面に当接し、前記第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅狭の開口部に押し込んだ段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とを嵌合し、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとを接合することにより、第1筒状フレーム内に挿入したジョイナーに形成した複数個のネジ穴の各々を、第1筒状フレームの対応する長穴に位置決めした状態を保持しつつ、各ネジ穴に段付きネジに段付きネジを螺着できる。
このジョイナーとしては、横断面形状がL字状の長尺体から成るジョイナーを用いることによって、ジョイナーを第1筒状フレーム内に挿入したとき、ジョイナーの第1筒状フレームの横断面方向への位置決めを容易に行うことができる。
かかる横断面形状がL字状のジョイナーとしては、その端部の一方が直角に内側に曲折された曲折端に形成されているジョイナーを用いることにより、ジョイナーの強度を向上でき、振動等を防止できる。
【0010】
本発明によれば、パネルを構成する化粧板等の板体や板体を枠体に接着する接着剤層に厚み斑が存在する場合、段付きネジの小径部について、第1筒状フレームに開口した第1長穴の幅方向の位置を、板体等の厚み斑に応じて調整することによって、接続する筒状フレームの相互の位置を調整できる。
その結果、化粧板等の板体や板体を枠体に接着する接着剤層に厚み斑が存在していても、パネル間の段差を容易に解消できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明に係るパネルの接続構造において用いる部材の一例を図1に示す。図1に示す部材は、枠体に化粧板等の板体12が張られたパネル10と、長尺体のジョイナー14とである。
パネル10は、パネル10を構成する枠体のうち、他方のパネルの枠体と接続される部分には、第1筒状フレーム16が設けられている。この第1筒状フレーム16には、その長軸方向に複数個の第1長穴が開口されている。この第1長穴は、第1筒状フレーム16の上端部(図1において円Aの部分)の拡大図である図2に示す様に、第1長穴の一端部側に形成された開口部18aと、開口部18aよりも幅狭で且つ第1長穴の他端部側に形成されている開口部18bとが連続して形成された第1長穴18である(以下、開口部18aを幅広の開口部18a、開口部18bを幅狭の開口部18bと称することがある)。
また、図1に示すジョイナー14は、その上端部(図1において円Bの部分)の拡大図である図3(a)に示す様に、横断面形状がL字状の長尺体であって、切欠部にネジ穴14aと長尺体の長手方向に延びる長突起部14bとが形成されている。この長突起部14bは、図3(a)のX−X面における横断面図である図3(b)に示す様に、ネジ穴14aの近傍の長尺体部分を外方に突出して形成したものである。
かかるネジ穴14aと長突起部14bとは、図4に示す様に、ジョイナー14を第1筒状フレーム16内に挿入し、ネジ穴14aが第1筒状フレーム16の対応する第1長穴18の幅広の開口部18aに位置したとき、長突起部14bが第1長穴18内に全長が位置する位置関係にある。
ここで、ジョイナー14が、横断面形状がL字状の長尺体から成るため、第1筒状フレーム16内にジョイナー14を挿入したとき、ネジ穴14aを第1長穴18の形成面に近接した状態でジョイナー14を挿入でき、ジョイナー14のネジ穴14aを第1筒状フレーム16の対応する第1長穴18に容易に位置決めできる。
尚、ジョイナー14に形成された切欠部は、長突起部14bを形成する際に設けたものであり、長突起部14bの形成に不要であれば設けることを要しない。
【0012】
図4(a)に示す様に、ジョイナー14が第1筒状フレーム16内に挿入されて対応する第1長穴18に位置したネジ穴14aには、ネジ20が螺着される。このネジ20は、図4(b)に示す様に、段付きネジである(以下、単に段付きネジ20と称することがある)。かかる段付きネジ20には、第1長穴18の幅広の開口部18aよりも小径で且つ幅狭の開口部18bよりも大径に形成された頭部20aとネジ部20bとの間に、第1長穴18の幅狭の開口部18bよりも小径の小径部20cが形成されていると共に、小径部20cと頭部20aとの間にテーパ部20dが形成されている。
【0013】
第1筒状フレーム16に挿入されたジョイナー14のネジ穴14aに、第1長穴18の幅広の開口部18aから螺着された段付きネジ20には、図5に示す様に、他方のパネル30の枠体に設けられた第2筒状フレーム34に開口された第2長穴36が挿入される。このパネル30は、パネル10と接続される他方のパネルであって、パネル10と同様に、枠体に化粧板等の板体32が張られている。
かかるパネル30に設けられた第2筒状フレーム34には、パネル10の第1筒状フレーム16に形成された第1長穴18,18・・に対応する位置に、第2長穴36が形成されている。この第2長穴36は、図5に示す様に、第2長穴36の一端部側に形成された開口部36aと、開口部36aよりも幅狭で且つ第2長穴36の他端部側に形成されているの開口部36bとが連続して形成されている(以下、開口部36aを幅広の開口部36a、開口部36bを幅狭の開口部36bと称することがある)。
図5に示す第2筒状フレーム34に形成した第2長穴36の長さは、第1筒状フレーム16の第1長穴18と同一長さであるが、その幅広の開口部36aは、第1長穴18の開口部18aよりも小径で且つ段付きネジ20の頭部20aよりも幅広に形成されている。更に、この開口部36aに連続して形成されている幅狭の開口部36bは、段付きネジ20の小径部20cよりも幅広に形成されているが、頭部20aよりも幅狭に形成されている。
【0014】
図5に示す様に、第1筒状フレーム16に挿入されたジョイナー14のネジ穴14aに、第1長穴18の幅広の開口部18aから螺着された段付きネジ20に、他方のパネル30の枠体に設けられた第2筒状フレーム34に開口された第2長穴36が挿入されたときの状態を図6に示す。
ジョイナー14のネジ穴14aに螺着された段付きネジ20の頭部20aは、第1長穴18及び第2長穴36の幅広の開口部18a,36aを貫通して第2筒状フレーム36内に突出しており、段付きネジ20の小径部20c及びテーパ部20dの少なくとも一部は、第1長穴18及び第2長穴36内に位置する。
また、ジョイナー14に形成された長突起部14bは、その全長が第1長穴18及び第2長穴36内に位置する。
【0015】
図1〜図6に示すパネルの接続構造では、パネル10の第1筒状フレーム16内に挿入されたジョイナー14は、図4(a)及び図5に示す様に、その上端部が第1筒状フレーム16の上端から突出している。
かかるジョイナー14の突出部分を、図5に示す様に、第1筒状フレーム16に挿入されたジョイナー14のネジ穴14aに、第1長穴18の幅広の開口部18aから螺着された段付きネジ20に、他方のパネル30の枠体に設けられた第2筒状フレーム34に開口された第2長穴36を挿入した後、第1筒状フレーム16内に挿入することによって、パネル10とパネル30とを接合できる。
このジョイナー14の突出部分を第1筒状フレーム16内に挿入した状態を図7に示す。ジョイナー14の突出部分を第1筒状フレーム16内に挿入することによって、段付きネジ20を第2長穴36の幅狭の開口部36aに移動する。
かかる段付きネジ20の移動に伴ない、図8に示す様に、ジョイナー14に形成された長突起部14bは、第1筒状フレーム16の筒状部内に押し込まれ、筒状部の内壁面に当接するため、ジョイナー14に螺着されている段付きネジ20を第1筒状フレーム16側に引き込む。
一方、第2筒状フレーム34内に突出している段付きネジ20の頭部20aは、第2長穴36の幅狭の開口部36bよりも大径であるため、第1筒状フレーム16側に引き込まれた段付きネジ20は、図9に示す様に、そのテーパ部20dのテーパ面に開口部36bの開口縁が当接して嵌合し、第1筒状フレーム16と第2筒状フレーム34とを接合できる。
【0016】
また、ジョイナー14の突出部分を第1筒状フレーム16内に挿入した際に、段付きネジ20の小径部20cも、その第1長穴18の幅狭の開口部18bを移動する。この小径部20cは、開口部18bよりも小径であるため、テーパ部20dのテーパ面に開口部36bの開口縁が当接して嵌合し、第1筒状フレーム16と第2筒状フレーム34とを接合したときでも、図9に示す様に、開口部18bの開口縁と小径部20cとの間には間隙が形成される。
このため、図10に示す様に、化粧板等の板体12,32の厚さが若干相違する場合には、ジョイナー14の突出部分を第1筒状フレーム16内に挿入する際に、段付きネジ20の小径部20cについて、第1筒状フレーム16に形成した幅狭の開口部18の幅方向に対する位置を調整することによって、板体12,32の厚さの相違を調整できる。その結果、接続したパネル10とパネル30との表面を均一面にできる。
【0017】
これまで説明した図1〜図10では、第1筒状フレーム16と第2筒状フレーム34とが、異なるパネルに設けられていたが、両フレームを同一パネルの枠体に設けることによって、複数枚のパネルを次々に接続することができる。
また、パネル10の第1筒状フレーム16に形成した第1長穴18には、第1筒状フレーム16に挿入されたジョイナー14のネジ穴14aへの段付きネジ20の螺着を容易に行うことができるように幅広の開口部18aを形成していたが、段付きネジ20の螺着に問題がなければ、同一幅の開口部から成る第1長穴18であってもよい。
【0018】
ところで、ジョイナー14には、複数個のネジ穴14a,14a・・が設けられている。かかるジョイナー14のネジ穴14a,14a・・の各々に、段付きネジ20を螺着する際には、ジョイナー14を複数個の第1長穴18,18・・が長手方向に形成された第1筒状フレーム16内に挿入し、第1筒状フレーム16の対応する第1長穴18に臨むネジ穴14aに段付きネジ20を螺着する。
しかし、図1〜図10に示すジョイナー14には、ネジ穴14aの近傍に1個の長突起部14bが形成されているが、ジョイナー14を手で把持して第1筒状フレーム16内に挿入し、第1長穴18内にネジ穴14aが位置するように位置調整した後、ジョイナー14を把持しつつ、手近の第1長穴18に臨むネジ穴14aに段付きネジ20を螺着した後、他の第1長穴18に臨むネジ穴14aに段付きネジ20を螺着すべく、ジョイナー14の把持を開放すると、ジョイナー14が更に第1筒状フレーム16内に自重で挿入されるため、他のネジ穴14aが第1長穴18から外れて段付きネジ20を螺着できなくなる。
このため、図11(a)(b)に示す様に、ネジ穴14aを挟んで異なる突出高さの第1長突起部14Bと第2長突起部14Cとが形成されたジョイナー14を用いることによって、ジョイナー14の長手方向に形成された複数個のネジ穴14a,14a・・の各々に容易に段付きネジ20を螺着できる。
かかる第1長突起部14Bと第2長突起部14Cとの各々は、ネジ穴14aの近傍の長尺体部分を外方に突出して形成したものである。
【0019】
図11(a)(b)に示すジョイナー14に形成された第2長突起部14Cは、図11(a)に示す様に、第1長突起部14Bよりも突出高さが高くなるように形成され、第1長突起部14Bは、図11(b)に示す様に、ネジ穴14aよりも第1筒状フレームへの挿入方向側に形成されている。
この第1長突起部14Bと第2長突起部14Cとは、ジョイナー14を第1筒状フレーム16に挿入し、第1長穴18の幅狭の開口部18b内に第1長突起部14Bの全長が位置するように調整したとき、第2長突起部14Cが第1筒状フレーム16の筒状部内に位置する。
更に、ジョイナー14を第1筒状フレーム16内に挿入し、第2長突起部14Cの全長が第1長穴18内に位置したときは、第1長突起部14Bの少なくとも一部は、第1筒状フレーム16の筒状部内に挿入される。
【0020】
かかる第1長突起部14Bと第2長突起部14Cとが形成されたジョイナー14を手で把持して第1筒状フレーム16に挿入し、図12(a)(b)に示す様に、第1長穴18の幅狭の開口部18b内に第1長突起部14Bの全長が位置するように位置調整したとき、ジョイナー14のネジ穴14aが第1長穴18の幅広の開口部18a内に位置すると共に、第2長突起部14Cが第1筒状フレーム16内に位置する。
この第1長穴18は、図12(a)に示す様に、幅広の開口部18aと幅狭の開口部18bとから形成されており、手近の開口部18の幅広の開口部18aに臨むネジ穴14aに段付きネジ20を容易に螺着できる。
【0021】
次いで、他のネジ穴14aに段付きネジ20を螺着すべく、ジョイナー14の把持を開放しても、図13(a)(b)に示す様に、段付きネジ20は第1長穴18の幅広の開口部18aと幅狭の開口部18bとの境界部近傍に留まっている。
すなわち、ジョイナー14に形成された、第1長突起部14Bよりも突出高が高い第2長突起部14Cは、その一部が第1筒状フレーム16の筒状部内に位置するとき、筒状部の内壁面に当接し、段付きネジ20を第1筒状フレーム16の内方に引き込む。このため、図14に示す様に、段付きネジ20のテーパ部20dのテーパ面が、第1長穴18の幅広の開口部18aと幅狭の開口部18bとの境界部近傍の開口縁に当接し、段付きネジ20を所定位置に位置決めする。
この様に、ジョイナー14に形成された複数個のネジ穴14a,14a・・のうち、1個のネジ穴14aに螺着された段付きネジ20が、第1長穴18の幅広の開口部18aと幅狭の開口部18bとの境界部近傍に位置決めされたとき、他のネジ穴14aも対応する第1長穴18の幅広の開口部18aと幅狭の開口部18bとの境界部近傍に位置しており、各ネジ穴14aに段付きネジ20を容易に螺着できる。
【0022】
第1筒状フレーム16に形成された各第1長穴18から対応するジョイナー14のネジ穴14aに螺着された段付きネジ20には、図16に示す様に、第2筒状フレーム34の対応する第2長穴36が挿入される。この第2長穴36は、図15に示す様に、幅広の開口部36aと幅狭の開口部36bとから成る。幅広の開口部36aは、第1筒状フレーム16に形成される幅広の開口部18aに比較して、第2筒状フレーム34の長手方向に長形に形成されている。ジョイナー14に螺着された段付きネジ20の第2長穴36内への挿入を容易とするためである。
【0023】
図16に示す様に、挿入されたジョイナー14のネジ穴14aに対応する第1筒状フレーム16の第1長穴18から挿入されて螺着されていると共に、対応する第2筒状フレーム34の第2長穴36に挿入された段付きネジ20は、ジョイナー14の突出部分を挿入することによって、第1長穴18の幅狭の開口部18bに押し込まれつつ、第2長穴36の幅広の開口部36aと幅狭の開口部36bとの境界部近傍に至る。このとき、ジョイナー14に形成された第2長突起部14Cは、第1長穴18及び第2長穴36内に押し出され、段付きネジ20を第1筒状フレーム16内に引き込む作用は消滅するが、第1長突起部14Bは、第1筒状フレーム16の一部が筒状部内に押し込まれる。このため、第1長突起部14Bの一部は、第1筒状フレーム16の筒状部の内壁面に当接し、段付きネジ20の第1筒状フレーム16に対する内外方向の位置を規制する。
しかし、第1長突起部14Bの突出高さは、第2長突起部14Cよりも低いため、図17に示す様に、段付きネジ20の小径部20cが第1長穴18の幅狭の開口部18bに位置するように段付きネジ20の位置を規制する。
このため、図17に示す様に、段付きネジ20と第1長穴18及び第2長穴36の開口縁との間に隙間が形成され、第1筒状フレーム16及び第2筒状フレーム36の位置調整を行いつつ、ジョイナー14の突出部分を挿入し、段付きネジ20を第1長穴18及び第2長穴36の幅狭の開口部18b,36bに挿入する。その結果、段付きネジ20は、図9に示す様に、そのテーパ部20dのテーパ面に開口部36bの開口縁が当接して嵌合し、第1筒状フレーム16と第2筒状フレーム34とを接合する。
【0024】
以上の説明では、ジョイナー14としては、横断面形状がL字状の長尺体を用いていたが、ジョイナー14を第1筒状フレーム16内に挿入する際に、振動等が発生する場合がある。この場合には、図18に示す様に、横断面形状がL字状の長尺体であって、その端部の一方を直角に内側に曲折した曲折端15に形成したジョイナー14を用いることが好ましい。図18に示す横断面形状のジョイナー14によれば、ジョイナー14の強度を向上できるからである。
また、図1〜18に示すジョイナー14には、長突起部14b,14B,14Cを形成していたが、かかる長突起部を形成しないジョイナーを用いる場合であっても、段付きネジ20を用いることによって、段付きネジ20の小径部20cにより、第1筒状フレーム16に開口した第1長穴18の幅方向の位置を調整することは可能である。
但し、このジョイナーを第1筒状フレーム16内に挿入し、第1筒状フレーム16及び第2筒状フレーム36に形成した第1長穴18及び第2長穴36の幅狭の開口部18b,36bに、ジョイナーに螺着した段付きネジ20を挿入したとき、段付きネジ20のテーパ部20dのテーパ面が開口部36bの開口縁に当接するように、段付きネジ20の小径部20cの長さを調整することを要する。
更に、ジョイナー14としては、その第2長突起部14Cを、図19に示す様に、スポンジやゴム等の弾性部材を接着剤や両面接着テープ等の接着材によって長尺体に接着して形成したジョイナー14を用いることができる。かかる弾性部材から成る第2長突起部14Cでも、その弾性部材の一部が押し潰されて第1筒状フレーム16の筒状部内に位置するとき、押し潰された弾性部材の弾発力により、段付きネジ20を第1筒状フレーム16の内方に引き込む。このため、図14と同様に、段付きネジ20のテーパ部20dのテーパ面が、第1長穴18の幅広の開口部18aと幅狭の開口部18bとの境界部近傍の開口縁に当接し、段付きネジ20を所定位置に位置決めできる。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、化粧板等の板体や板体を枠体に接着する接着剤層に厚み斑が存在していても、パネル間の段差を容易に解消できる結果、接続したパネルの表面を均一面とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るパネルの接続構造に用いる部材の一例を説明する斜視図である。
【図2】 図1に示すパネル10の部分拡大斜視図である。
【図3】 図1に示すジョイナー14の部分拡大斜視図及び横断面図である。
【図4】 パネル10の第1筒状フレーム16にジョイナー14を挿入した状態を説明する部分斜視図及びジョイナー14のネジ穴14aに螺着する段付きネジ20の平面図である。
【図5】 図4に示す段付きネジ20に他方のパネル30に設けられた第2筒状フレーム34の第2長穴36を挿入した状態を説明する部分断面斜視図である。
【図6】 図5における第1筒状フレームと第2筒状フレームとの状態を説明する部分縦断面図である。
【図7】 図5に示すジョイナー14の突出部分を第1筒状フレーム16内に挿入した状態を説明する部分断面斜視図である。
【図8】 図7における第1筒状フレームと第2筒状フレームとの状態を説明する部分縦断面図である。
【図9】 図7における第1筒状フレームと第2筒状フレームとの接続状態を説明する横断面図である。
【図10】 板体12,32の厚さが相違する場合の調整方法を説明する横断面図である。
【図11】 ジョイナーの他の例を説明する正面図及び側面図である。
【図12】 ジョイナーに形成した第1長突起部及び第2長突起部、及び第1筒状フレームに形成した長穴との関係を説明する説明図である。
【図13】 ジョイナーに形成した第1長突起部及び第2長突起部、及び第1筒状フレームに形成した長穴との関係を説明する説明図である。
【図14】 図13に示す位置の段付きネジの状態を説明する断面図である。
【図15】 第2筒状フレームに形成された長穴の形状を説明する部分平面図である。
【図16】 第1筒状フレームに挿入されたジョイナーに螺着された段付きネジに第2筒状フレームの長穴を挿入した状態を説明する部分縦断面図である。
【図17】 図16に示す位置の段付きネジの状態を説明する断面図である。
【図18】 ジョイナーの他の例を説明する横断面図である。
【図19】 ジョイナーの他の例を説明する横断面図である。
【図20】 従来のパネルの接続構造を説明する部分斜視図である。
【図21】 改良したパネルの接続構造に用いるパネル及びジョイナー及びその装着方法を説明する斜視図である。
【図22】 図21に示すジョイナーを装着したパネルの状態を説明する横断面図である。
【図23】 図21に示すジョイナーを装着したパネルに他方のパネルを接続する接続方法を説明する斜視図である。
【図24】 図23で接続したパネル同士の接続状態を説明する横断面図である。
【符号の説明】
10,30 パネル
12,32 板体
14 ジョイナー
14a ネジ穴
14b 長突起部
14B 第1長突起部
14C 第2長突起部
16 第1筒状フレーム
18 第1長穴
18a,36a 幅広の開口部
18b、36b 幅狭の開口部
20 段付きネジ
20a 頭部
20b ネジ部
20c 小径部
20d テーパ部
34 第2筒状フレーム
36 第2長穴
Claims (14)
- 枠体に板体が張られた複数枚のパネルのうち、相互に接続するパネルの一方の枠体部分を構成する第1筒状フレームと、他方のパネルの枠体部分を構成する第2筒状フレームとを接合し、前記パネル同士を接続するパネルの接続構造であって、
該第1筒状フレームに形成された、その長手方向に延びる複数個の第1長穴と、
前記第1筒状フレームに挿入される長尺体であって、その長手方向に複数個のネジ穴が形成されており、前記ネジ穴の各々が対応する第1長穴の一端部側に位置するように前記長尺体を第1筒状フレームに挿入したとき、一端部側が第1筒状フレームの一端から突出するジョイナーと、
前記ジョイナーのネジ穴に螺着されて第1筒状フレームの外方に頭部が突出し、前記第1長穴の開口部よりも大径に形成された前記頭部とネジ部との間に、前記第1長穴の開口部よりも小径の小径部が形成されていると共に、前記小径部と頭部との間にテーパ部が形成された段付きネジと、
前記第2筒状フレームに、前記第1長穴の各々に対応して形成され、前記付きネジの頭部よりも幅狭の開口部から成る第2長穴とを具備し、
前記第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅広の開口部に、前記第1筒状フレーム内に挿入したジョイナーのネジ穴に螺着した段付きネジの頭部を挿入し、前記第1筒状フレームから突出しているジョイナーの一端部側が第1筒状フレーム内に押し込まれるようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込むことによって、前記段付きネジが第1長穴の他端部側及び第2長穴の幅狭の開口部に押し込まれ、前記段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とが嵌合して、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとが接合されることを特徴とするパネルの接続構造。 - パネルとして、第1筒状フレームと第2筒状フレームとが同一枠体内に設けられているパネルが用いられている請求項1記載のパネルの接続構造。
- 第1筒状フレームに形成された第1長穴が、段付きネジの頭部よりも幅広の開口部、及び前記幅弘の開口に連続する、前記段付きネジの小径部よりも幅広で且つ前記幅広の開口部よりも幅狭の開口部から成る第1長穴である請求項1又は請求項2記載のパネルの接続構造。
- ジョイナーには、前記ジョイナーを第1筒状フレーム内に挿入してネジ穴が前記第1筒状フレームの対応する第1長穴の一端部側に位置するとき、前記第1長穴内に全長が位置し、前記ジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込まれるようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込んだとき、少なくとも一部が前記第1筒状フレーム内に押し込まれて筒状部の内壁面に当接するように、前記ジョイナーの長手方向に延びる長突起部が形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載のパネルの接続構造。
- ジョイナーが、ネジ穴を挟んで第1筒状フレームへの挿入方向の先方側に第1長突起部が形成され、挿入方向の後方側に前記第1長突起部よりも突出高さの高い第2長突起部が形成されたジョイナーであって、
前記第1筒状フレームが、段付きネジの頭部よりも幅広の開口部、及び前記幅広の開口部に連続する、前記段付きネジの小径部よりも幅広で且つ前記幅広の開口部よりも幅狭の開口部から成る前記第1長穴が形成された第1筒状フレームであり、
前記第1長突起部は、前記ジョイナーの長手方向に延びて形成され、前記ジョイナーを第1筒状フレーム内に挿入して対応する第1長穴の幅広の開口部にネジ穴が位置するとき、前記記第1長穴内に全長が位置し、前記ジョイナーの一端部側が第1筒状フレーム内に押し込まれるようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込んだとき、少なくとも一部が第1筒状フレーム内に押し込まれて筒状部の内壁面に当接する位置に形成され、
前記第2長突起部は、前記ジョイナーの長手方向に延びて形成され、前記第1長穴の幅広の開口部にネジ穴が位置するとき、前記ネジ穴に螺着した段付きネジのテーパ面が前記 第1長穴の幅広の開口部と幅狭の開口部との境界部近傍の開口縁に当接して、前記段付きネジが所定位置に位置決めされるように、前記第2長突起部の少なくとも一部が第1筒状フレームの筒状部の内壁面に当接し、前記ジョイナーの一端部側が第1筒状フレーム内に押し込まれるようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込んだとき、全長が前記第1長穴内に押し出される位置に形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載のパネルの接続構造。 - ジョイナーが、横断面形状がL字状の長尺体から成る請求項1〜5のいずれか一項記載のパネルの接続構造。
- ジョイナーが、横断面形状がL字状の長尺体であって、その端部の一方が直角に内側に曲折された曲折端に形成されている請求項1〜5のいずれか一項記載のパネルの接続構造。
- 枠体に板体が張られた複数枚のパネルのうち、相互に接続するパネルの一方の枠体部分を構成する第1筒状フレームと、他方のパネルの枠体部分を構成する第2筒状フレームとを接合して、前記パネル同士を接続して組み立てる際に、
該パネルの一方に設けた第1筒状フレームとして、その長手方向に延びる複数個の第1長穴を形成した第1筒状フレームを用い、
長尺体の長手方向に複数個のネジ穴を形成したジョイナーを、その一端部側が前記第1筒状フレームの一端から突出するように第1筒状フレームに挿入して、前記ジョイナーの各ネジ穴を対応する第1筒状フレームの第1長穴の一端部側に位置させた後、
前記ジョイナーの各ネジ穴に、前記第1長穴の開口部よりも大径に形成された頭部とネジ部との間に、前記開口部よりも小径の小径部が形成されていると共に、前記小径部と頭部との間にテーパ部が形成された段付きネジを螺着し、
次いで、前記第1筒状フレームに形成した第1長穴に対応して、前記他方のパネルの第2筒状フレームに形成した、前記段付きネジの頭部よりも幅広の開口部に連続して、前記段付きネジの頭部よりも幅狭で且つその小径部よりも幅広の開口部が形成された第2長穴のうち、前記幅広の開口部に段付きネジの頭部を挿入し、
その後、前記第1筒状フレームから突出しているジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込むようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込み、前記段付きネジを第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅狭の開口部に押し込んで、前記段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とを嵌合して、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとを接合することを特徴とするパネルの組立方法。 - パネルとして、第1筒状フレームと第2筒状フレームとを同一枠体内に設けているパネルを用いる請求項8記載のパネルの組立方法。
- 第1筒状フレームに形成した第1長穴を、段付きネジの頭部よりも幅広の開口部、及び前記幅広の開口部に連続する、前記段付きネジの小径部よりも幅広で且つ前記幅広の開口部よりも幅狭の開口部から成る第1長穴とする請求項8又は請求項9記載のパネルの組立方法。
- ジョイナーとして、第1筒状フレーム内に挿入してネジ穴が前記第1筒状フレームの対応する第1長穴の一端部側に位置するとき、前記第1長穴内に全長が位置し、前記ジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込まれるようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込んだとき、少なくとも一部が前記第1筒状フレーム内に押し込まれて筒状部の内壁面に当接するように、前記ジョイナーの長手方向に延びる長突起部が形成されているジョイナーを用い、
前記ジョイナーを、その一端部側が前記第1筒状フレームの一端から突出するように第1筒状フレームに挿入し、前記ネジ穴が第1筒状フレームの対応する第1長穴の一端部側に位置するとき、前記第1長穴内に全長が位置するように前記ジョイナーを位置調整しつつ、前記ネジ穴に段付きネジを螺着した後、第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅広の開口部に前記段付きネジの頭部を挿入し、
次いで、前記第1筒状フレームの一端から突出しているジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込むようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込み、前記長突起部の少なくとも一部を第1筒状フレームの筒状部内に挿入して筒状部の内壁面に当接せしめ、前記第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅狭の開口部に押し込んだ段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とを嵌合し、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとを接合する請求項8〜10のいずれか一項記載のパネルの組立方法。 - ジョイナーとして、ネジ穴を挟んで第1筒状フレームへの挿入方向の先方側に第1長突起部が形成され、挿入方向の後方側に前記第1長突起部よりも突出高さの高い第2長突起部が形成されたジョイナーと、前記第1筒状フレームとして、段付きネジの頭部よりも幅広の開口部、及び前記幅広の開口部に連続する、前記段付きネジの小径部よりも幅広で且つ前記幅広の開口部よりも幅狭の開口部から成る第1長穴を形成した第1筒状フレームとを用い、
前記第1筒状フレーム内にジョイナーの一端部側が第1筒状フレームの一端から突出するようにジョイナーを挿入して、前記ジョイナーの第1長突起部の全長を前記第1長穴内とすると共に、前記第1長穴の幅広の開口部に位置するジョイナーのネジ穴に螺着した段付きネジのテーパ面を前記第1長穴の幅広の開口部と幅狭の開口部との境界部近傍の開口縁に当接して、前記段付きネジを所定位置に位置決めするように、前記第2長突起部の少なくとも一部を第1筒状フレームの筒状部の内壁面に当接し、
次いで、前記段付きネジの頭部を第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅広の開口部に挿入した後、
前記第1筒状フレームの一端から突出しているジョイナーの一端部側を第1筒状フレーム内に押し込むようにジョイナーを第1筒状フレーム内に押し込み、前記第2長突起部の全長を第1長穴内に押し出すと共に、前記第1長突起部の少なくとも一部を第1筒状フレームの筒状部内に挿入して筒状部の内壁面に当接し、前記第2筒状フレームに形成した第2長穴の幅狭の開口部に押し込んだ段付きネジのテーパ部と前記第2長穴の幅狭の開口部縁とを嵌合し、前記第1筒状フレームと第2筒状フレームとを接合する請求項8〜10のいずれか一項記載のパネルの組立方法。 - ジョイナーとして、横断面形状がL字状の長尺体から成るジョイナーを用いる請求項8〜12のいずれか一項記載のパネルの組立方法。
- ジョイナーとして、横断面形状がL字状の長尺体であって、横断面形状がL字状の長尺体であって、その端部の一方が直角に内側に曲折された曲折端に形成されているジョイナーを用いる請求項8〜12のいずれか一項記載のパネルの組立方法。
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