JP3376817B2 - 窓枠取付構造 - Google Patents

窓枠取付構造

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JP3376817B2 JP11994996A JP11994996A JP3376817B2 JP 3376817 B2 JP3376817 B2 JP 3376817B2 JP 11994996 A JP11994996 A JP 11994996A JP 11994996 A JP11994996 A JP 11994996A JP 3376817 B2 JP3376817 B2 JP 3376817B2
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達也 丸川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既成の躯体の内側
で壁面を構成するユニットバス用のような壁パネルへの
窓枠取付構造に係り、特には、壁面の左右全幅にわたる
広幅の窓枠を構成する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ユニットバスの壁面は、通常、複数の壁
パネルを組み合わせることによって構成されているが、
壁面に窓を設けたい場合があり、このような場合には、
正面壁パネルの中途高さ位置に開口部を形成したうえ、
この開口部に対して窓枠を取り付けることが行われる。
そして、図5は正面壁パネルへの窓枠取付構造の従来例
を示しており、この図における符号1は窓が設けられる
壁面を構成する正面壁パネル、2は正面壁パネル1と直
角向きに突き合わせて結合される側面壁パネル、3は正
面壁パネル1に形成された開口部であって、この開口部
3に対しては鎖線で示すようにして窓枠4が取り付けら
れている。なお、図5中の符号5は、浴槽を示してい
る。
【0003】さらに、この際、窓枠4の周囲部分はいず
れも開口部3が形成された正面壁パネル1に対して取り
付け固定されることになっており、具体的には、図6で
示すように、窓枠4の具備した上下の横桟4aは正面壁
パネル1における上下の開口縁に取り付けられる一方、
図7で示すように、窓枠4の具備した左右それぞれの縦
桟4bは正面壁パネル1における左右の開口縁に対して
取り付けられている。なお、図6及び図7における符号
6は取り付け用ビス、7は壁パネル1裏面の補強材、8
は窓枠4前面の化粧用キャップである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
窓枠取付構造においては、窓枠4の具備した縦桟4bの
裏面を受け止め支持すべく窓枠4の左右両側と対応した
個所に正面壁パネル1の一部を残しておく必要があるた
め、この正面壁パネル1に形成される開口部3は壁面の
左右全幅よりもかなり狭い幅寸法W1 として設定される
ことになる。そのため、従来の窓枠取付構造を採用した
のでは、壁面の左右全幅にわたるような広幅の窓を設け
ることはできないのが現状であった。
【0005】しかしながら、本件出願人は、窓枠4が取
り付けられる壁パネルの構造に注目し、壁面を構成する
壁パネル同士を簡単に結合しうる結合構造、つまり、特
願平8−39816号で開示したような結合構造を提案
している。すなわち、この結合構造は、図8ないし図1
0で示すように、表装材1c(もしくは2c)と、その
裏面周囲に沿って固着された中空フレーム1d(2d)
とからなる壁パネル1(2)同士を柱状のジョイナー
9,10を介したうえで結合することを特徴とするもの
である。
【0006】そして、ここでの中空フレーム1d(2
d)は、図9や図10で示すように、その長さ方向に沿
った所定の間隔でもって配置された広幅部11w(12
w)を有するスリット11(12)がほぼ全長にわたっ
て形成されたものである。また、ジョイナー9,10
は、スリット11(12)の広幅部11w(12w)を
挿通するにも拘わらず細幅部には係合する大きさとされ
た円錐形頭部を有するジョイントビス13がスリット広
幅部11w(12w)に対応した間隔で2列に取り付け
られたものとなっている。
【0007】そこで、直角向きとして突き合わされた正
面壁パネル1と側面壁パネル2とを結合する場合には各
々の裏面形状に従って屈曲した横断面形状を有するジョ
イナー9が用いられることになり、正面及び側面壁パネ
ル1,2の突き合わせ個所の裏面に配置されたジョイナ
ー9は、図9で示すように、一方列のジョイントビス1
3が正面壁パネル1の中空フレーム1dのスリット11
に対して、また、他方列のジョイントビス13が側面壁
パネル2の中空フレーム2dのスリット12に対して係
合されることによって2枚の壁パネル1,2同士を突き
合わせ結合している。さらに、面一として突き合わされ
た側面壁パネル2同士を結合する場合には平板状のジョ
イナー10を用いることが行われており、図10で示す
ように、側面壁パネル2の突き合わせ個所の裏面に配置
されたジョイナー10の2列状として設けられたジョイ
ントビス13それぞれは各々の中空フレーム2dのスリ
ット12に対して係合されることになっている。
【0008】本発明は、広幅の窓を設けることができな
い現状に鑑みて創案されたものであり、壁面の左右全幅
にわたる広幅の窓を設けることが可能な窓枠取付構造の
提供を目的としている。
【0009】本発明に係る窓枠取付構造は、正面壁パネ
ルと、正面壁パネルに対して直角向きで結合される側面
壁パネルとで構成される壁面のうち、正面壁パネルの左
右全幅にわたって開口部を形成し、この開口部に窓枠を
取り付ける窓枠取付構造であって、正面壁パネルと側面
壁パネルの裏面を屈曲した横断面形状を有する柱状のジ
ョイナーで結合するとともに、このジョイナーの一部を
前記開口部に露出させ、その露出した部分に、窓枠固定
板を介して窓枠の縦桟が取り付け固定されていることを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】図1は本実施の形態に係る窓枠取付構造の
全体を示す正面図、図2ないし図4のそれぞれは窓枠取
付構造の断面形状を拡大して示す横断平面図及び縦断側
面図であり、図2は図1中のA−A線に沿う横断平面
図、図3は図1中のB−B線に沿う縦断側面図、図4は
図1中のC−C線に沿う横断平面図である。
【0012】図1における符号1は窓が設けられる壁面
を構成する正面壁パネル、2は正面壁パネル1と直角向
きに突き合わせ結合される側面壁パネルであって、正面
壁パネル1は左右全幅W0 にわたる開口部3を介して上
下2分割されたものであり、この開口部3に対しては後
述する窓枠4が取り付けられることになっている。な
お、図中の符号5は、浴槽である。
【0013】まず、正面壁パネル1のそれぞれ及び側面
壁パネル2は、互いに隣り合うもの同士が図8で示した
結合構造に従って突き合わせ結合されている。すなわ
ち、これら壁パネル1,2はいずれも、図9及び図10
で示したように、表装材1c,2cと、その裏面周囲に
沿って固着された中空フレーム1d,2dとを具備した
ものであって、中空フレーム1d,2dにはスリット1
1,12がほぼ全長にわたって形成されており、スリッ
ト11,12の各々には長さ方向に沿う所定の間隔ごと
に配置された広幅部11w,12wが設けられている。
【0014】また、ジョイナー9には、円錐形頭部を有
するジョイントビス13が2列状として取り付けられて
おり、このジョイントビス13の円錐形頭部は、中空フ
レーム1d,2dに形成されたスリット11,12それ
ぞれの広幅部11w,12wを挿通し、かつ、その細幅
部に係合する大きさとされている。そこで、正面壁パネ
ル1と側面壁パネル2とを結合する場合には各々の裏面
形状に従って屈曲した横断面形状を有するジョイナー9
が用いられることになり、図2で示すように、正面壁パ
ネル1と側面壁パネル2とはジョイナー9を用いたうえ
で直角向きとして突き合わせ結合されている。
【0015】さらに、この際、面一として突き合わされ
た側面壁パネル2同士の結合にあたっては平板状のジョ
イナー10が用いられており、図10で示すように、側
面壁パネル2の突き合わせ個所の裏面に配置されたジョ
イナー10の2列状として設けられたジョイントビス1
3それぞれは各々の中空フレーム2dのスリット12に
対して係合されている。
【0016】また、以上のような手順でもって予め組み
立てられた正面壁パネル1の開口部3に対しては窓枠4
が取り付けられることになり、この窓枠4の具備した上
下の横桟4aは、正面壁パネル1における開口部3の上
下の開口縁に取り付けられ、かつ、左右それぞれの縦桟
4bは正面壁パネル1における開口部3の左右の開口縁
に対して取り付けられる。すなわち、この際、図3で示
すように、窓枠4の具備した上下の横桟4aは上下2分
割された正面壁パネル1の開口縁それぞれに直接当て付
けられ、取り付け用ビス6によって取り付け固定されて
いる。なお、図中の符号7は正面壁パネル1の裏面に当
てがわれる補強材、8は窓枠4前面の化粧用キャップで
ある。
【0017】さらにまた、窓枠4の具備した左右それぞ
れの縦桟4bは、正面壁パネル1に形成された開口部3
の左右両側においてジョイナー9を利用したうえで取り
付け固定されることになっており、この際における開口
部3の左右両側からは、図1でも図示しているように、
側面壁パネル2に取り付けられたジョイナー9の左右半
部がそれぞれ露出している。そして、正面壁パネル1の
開口部3に臨んだジョイナー9の所定位置ごとには、図
4で示すようなL字形もしくはコ字形の横断面形状を有
し、かつ、窓枠4の具備した縦桟4bの裏面を受け止め
支持する窓枠固定板14がジョイナー9に当て付けられ
たうえで取り付けビス15を用いることによって取り付
け固定されている。
【0018】なお、この際における窓枠固定板14のジ
ョイナー9に対する当て付け部寸法Lは、ジョイナー9
における壁パネル1,2の厚み、つまり、表装材1c,
2c及び中空フレーム1d,2dの合計厚みと等しく設
定されている。そのため、この窓枠固定板14はジョイ
ナー9でもって位置決め支持されていることになり、窓
枠固定板14の前面に対して窓枠4の縦桟4bを当てが
ったうえで取り付けビス6でもって縦桟4bを固定する
と、窓枠4の縦桟4bそれぞれは窓枠固定板14を介し
たうえでジョイナー9に対して安定的に位置決めして取
り付け固定されたことになる。
【0019】すなわち、本実施の形態においては、開口
部3を介して上下に2分割された正面壁パネル1の上側
開口縁及び下側開口縁それぞれに対して窓枠4の具備し
た上下の横桟4aが取り付けられ、かつ、開口部3の左
右両側の開口縁から露出した窓枠固定板14によって窓
枠4の具備する左右の縦桟4bが位置決め取り付け固定
されている結果、正面壁パネル1には左右全幅W0 にわ
たる窓が設けられていることになる。なお、この際にお
ける窓枠固定板14は、正面壁パネル1と面一になる位
置まで突出しているので、この窓枠固定板14を正面壁
パネル1の上側開口縁の直下位置に設けておくことによ
って壁パネル部分を受け止め、その下降を防止すること
が可能になる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る窓枠
取付構造によれば、壁パネルの左右全幅にわたって形成
された開口部に対して窓枠を取り付けることが可能とな
ったので、壁面の左右全幅にわたる広幅の窓を容易に設
けることができるという効果が得られる。そして、この
際には、壁パネル同士を結合するためのジョイナーを窓
枠を取り付け固定するための部材として利用するので、
簡単な構成の部材を付加するだけで済むことになり、比
較的安価な費用でもって窓枠取付構造を実現できるとい
う付随的な効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る窓枠取付構造の全体を示す
正面図である。
【図2】図1中のA−A線に沿う窓枠取付構造の断面形
状を拡大して示す横断平面図である。
【図3】図1中のB−B線に沿う窓枠取付構造の断面形
状を拡大して示す縦断平面図である。
【図4】図1中のC−C線に沿う窓枠取付構造の断面形
状を拡大して示す横断平面図である。
【図5】従来の形態に係る窓枠取付構造の全体を示す正
面図である。
【図6】図5中のD−D線に沿う窓枠取付構造の断面形
状を拡大して示す縦断平面図である。
【図7】図5中のE−E線に沿う窓枠取付構造の断面形
状を拡大して示す横断平面図である。
【図8】壁パネルの結合構造を示す横断平面図である。
【図9】壁パネルの結合構造における壁パネル同士を直
角向きに突き合わせ結合した部分を示す分解斜視図であ
る。
【図10】壁パネルの結合構造における壁パネル同士を
面一に突き合わせ結合した部分を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 正面壁パネル 2 側面壁パネル 3 開口部 4 窓枠 4b 縦桟 9 ジョイナー 14 窓枠固定板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−272349(JP,A) 実開 昭59−142381(JP,U) 実開 昭63−127507(JP,U) 実開 平1−114713(JP,U) 実開 平4−63764(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面壁パネルと、正面壁パネルに対して
    直角向きで結合される側面壁パネルとで構成される壁面
    のうち、正面壁パネルの左右全幅にわたって開口部を形
    成し、この開口部に窓枠を取り付ける窓枠取付構造であ
    って、 正面壁パネルと側面壁パネルの裏面を屈曲した横断面形
    状を有する柱状のジョイナーで結合するとともに、この
    ジョイナーの一部を前記開口部に露出させ、その露出し
    た部分に、窓枠固定板を介して窓枠の縦桟が取り付け固
    定されている ことを特徴とする窓枠取付構造。
  2. 【請求項2】 窓枠固定板のジョイナーに対する当て付
    け部寸法が、壁パネルの厚みに等しく設定されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の窓枠取付構造。
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