JP3815639B2 - 木製フェンス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外やベランダ等に仕切りや目隠し等を目的として設置され、通風性が確保される羽板式の木製フェンスに関する。
【0002】
【従来の技術】
アルミニウム合金製押出形材等でなる左右の縦枠間に複数枚の羽板をルーバー羽根式に傾斜させて取り付けることにより構成される木製フェンスにおいて、羽板と、コ字形断面の羽板取付部を有する縦枠との結合は、羽板を治具に等間隔にセットしておき、縦枠の前記コ字形断面の羽板取付部を羽板の端部に嵌め、各羽板の各端面に対し、縦枠の孔に挿通した複数本のねじをねじ込むことにより行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の木製フェンスにおいては、縦枠の長手方向の位置と羽板との相対位置を設定し調整することが困難であり、この相対位置がずれると、左右の縦枠に対しする羽板の左右端部に高低差が生じるという問題点があった。また、羽板を傾斜させて取り付けるため、1枚の羽板の各々の端面と縦枠との結合に、それぞれ必ず複数本の固定具を必要とすると問題点があった。
【0004】
本発明は、上記した問題点に鑑み、縦枠の長手方向に対する羽板位置決めが容易となり、製造における作業性が向上した木製フェンスを提供することを目的とする。また、本発明は、羽板と縦枠との結合が少ない本数の固定具によって行える構造の木製フェンスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1の木製フェンスは、左右の縦枠間に複数枚の羽板を取付けてなり、
前記縦枠は押出形材からなり、
該縦枠の羽板取付面の両側に羽板側に突出した側部突片をほぼ全長にわたって形成し、
該縦枠の前記突片間のほぼ中央部に、縦枠の長手方向にそれぞれ間隔を有して中央突片を有し、
各羽板の端部は、前記中央突片間に斜めに嵌め込み、かつ該羽板の端面の一方のコーナー部を、一方の側部突片に当接させ、他方のコーナー部を他方の側部突片に当接させて羽板を縦枠に固定した
ことを特徴とする。
【0006】
請求項1においては、治具に所定枚数の羽板を並べておき、両側から縦枠を、その中央突片と両側の側部突片との間に羽板の端部を斜めにして嵌めることにより、縦枠の長手方向に対する羽板の取付位置が自動的に設定される。また、羽板の対角状のコーナー部が、それぞれ両側の側部突片に当接することと、羽板が中央突片間で挟持されることにより、羽板の傾斜姿勢が固定される。
(2)請求項2の木製フェンスは、請求項1において、
前記羽板の少なくとも端部の表裏面に、中央突片の端部に当接させる係止溝を形成した
ことを特徴とする。
【0007】
請求項2においては、縦枠の中央突片を係止溝に係止させることにより、位置決めがさらに正確に行える。
(3)請求項3の木製フェンスは、請求項1または2において、
前記側部突片に当接する羽板のコーナー部を平面状に面取りして側部突片への当接面を形成した
ことを特徴とする。
【0008】
請求項3においては、コーナー部が側部突片に対して平面で当接することにより、羽板の回動が縦枠によってより確実に阻止され、羽板が縦枠に対してより安定してセットされる。
(4)請求項4の木製フェンスは、請求項1から3までのいずれかにおいて、
前記各羽板の両端を、左右の縦枠に、それぞれ1本の固定具により固定した
ことを特徴とする。
【0009】
請求項4においては、固定具の数が減少し、部品点数、工数が削減され、木製フェンスのコスト低減に寄与することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1(A)は本発明による木製フェンスの一実施の形態を示す正面図、図1(B)、(C)はそれぞれその下桟、上桟の取付構造を示す斜視図、図2はその一部を示す斜視図、図3(A)、(B)はそれぞれ該木製フェンス本体の正面図、側面図、図4は該木製フェンス本体の羽板と縦枠との組合せ構造を示す分解斜視図、図5(A)、(B)は本実施の形態の木製フェンス本体の断面図および部分側面図である。
【0011】
図1(A)において、1は地中に固定されたコンクリート基礎20やベランダの床部に固定される支柱、2は木製フェンス本体であり、該本体2は、図2に示すように、支柱1の溝1aに両端を嵌めて取り付けられる。本体2は、下桟3により支持され、上桟4により浮き上がりが防止される。図1(B)、(C)に示すように、下桟3、上桟4は取付金具5、6およびねじ7を介して支柱1の下部、上部に取り付けられる。図1(A)、図2に示すように、支柱1の頂部には、桁18が、支柱1にねじ付けされる取付金具8によって桁18の両端をねじ付けすることにより取り付けられる。
【0012】
前記本体2は、図3(A)、(B)に示すように、押出形材でなる左右の縦枠9、9間に木製の羽板10を取り付け、縦枠9、9の上端、下端にそれぞれ上枠11、下枠12を取り付けてなるものである。
【0013】
図4に示すように、縦枠9は、その羽板取付面の両側に羽板10側に突出した側部突片9a、9bをほぼ全長にわたって形成し、該縦枠9の前記突片9a、9b間のほぼ中央部に、縦枠の長手方向にそれぞれ間隔を有して中央突片9cを形成してなる。各縦枠9の羽板取付面の反対側には、前記支柱1の溝1aに嵌めるための突片9dが形成される。
【0014】
各羽板10の端部は、図5(A)、(B)に示すように、前記中央突片9c、9c間に斜めに嵌め込み、かつ該羽板10の端面の一方のコーナー部10aを、一方の側部突片9aに当接させ、他方のコーナー部10bを他方の側部突片9bに当接させて羽板10を縦枠に固定する。
【0015】
羽板10の縦枠9に対する結合は、羽板10のセット溝を等間隔に形成した治具(図示せず)に所定枚数の羽板10を並べておき、その両側から縦枠9を、その中央突片9cと両側の側部突片9a、9bとの間に羽板10の端部を斜めにして嵌める。このように、羽板10の端部を縦枠9の羽板取付面に結合した状態においては、図5(A)において、羽板10の上部側が上方の中央突片9cと一方の側部突片9aに嵌合され、羽板10の下部側が、下方の中央突片9cと他方の側部突片9bとの間に嵌合されるので、羽板10が回動することなく固定される。
【0016】
また、中央突片9cは予め縦枠9の所定位置に形成されているため、羽板10を中央突片9c、9c間にセットすることにより、羽板10の縦枠9の長手方向の位置は自動的に設定される。
【0017】
本実施の形態においては、羽板10の全長にわたり、あるいは少なくとも端部の表裏面に、中央突片9cの端部に当接させる係止溝10c、10dを形成し、縦枠9の上下の中央突片9c、9cを係止溝10c、10dに係止させることにより、位置決めがさらに正確に行える。
【0018】
さらに、前記側部突片9a、9bに当接する羽板10のコーナー部10a、10bを平面状に面取りして側部突片9a、9bへの当接面を形成することにより、羽板10の回動が縦枠によってより確実に阻止され、羽板10が縦枠9に対してより安定して精度良くセットされる。
【0019】
このように、羽板10の少なくとも一端に縦枠9を嵌合しておき、図4に示すように、縦枠9に設けた孔9eより穿孔機能を有するねじや釘等の固定具13を挿通して羽板10の端面よりねじ込むかあるいは打ち込むことにより、羽板10を縦枠9に固定する。
【0020】
また、上枠11および下枠12は、縦枠9に設ける孔9fに通するねじ14をこれらの枠11、12に設けるタッピングホール15にねじ込むことにより、縦枠9、9間に固定する。
【0021】
本発明を実施する場合、羽板10を縦枠9に固定する固定具13は必ずしも必要ではないが、固定具13により羽板10を縦枠9に固定することにより、羽板10の縦枠9からの分離のおそれがなくなる。また、上枠11、下枠12間に複数本の中枠を設ける構成とすることもできる。また、本体2の取付構造は、図1、図2の例に限らず、下桟4と上桟4間に複数本の中桟を設ける等、種々の構成がある。
【0022】
【発明の効果】
請求項1によれば、縦枠に設けた中央突片間および両側の側部突片間に羽板の端部を斜めに嵌めて縦枠に羽板を固定するようにしたので、羽板の縦枠長手方向の固定位置が、羽板端部の縦枠への嵌め込みにより自動的に設定され、羽板の縦枠に対する取付位置が正確に設定され、羽板の取付位置の不揃いのない木製フェンスが得られる。
【0023】
また、従来必要とされた羽板と縦枠との固定具が必ずしも必要ではないかあるいは少ない本数ですみ、工数および部品点数が削減され、木製フェンスのコストの低減に寄与することができる。
【0024】
請求項2〜4によれば、請求項1の効果に加え、さらに下記の効果を得ることができる。
【0025】
請求項2によれば、縦枠の中央突片を係止溝に係止させたので、羽板の位置決めがさらに正確に行える。
【0026】
請求項3によれば、コーナー部が側部突片に対して平面で当接することにより、羽板の回動が縦枠によってより確実に阻止され、羽板が縦枠に対してより安定して精度良くセットされる。
【0027】
請求項4によれば、羽板の左右端部をそれぞれ縦枠に1本の固定具により固定したので、羽板の縦枠からの分離のおそれがなくなり、また、固定具の数が最少本数ですむため、部品点数、工数が削減され、木製フェンスのコスト低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による木製フェンスの一実施の形態を示す正面図、(B)、(C)はそれぞれその下桟、上桟の取付構造を示す斜視図である。
【図2】図1の木製フェンスの一部を示す斜視図である。
【図3】(A)、(B)はそれぞれ本実施の形態の木製フェンス本体の正面図、側面図である。
【図4】本実施の形態の木製フェンス本体の羽板と縦枠との組合せ構造を示す分解斜視図である。
【図5】(A)、(B)は本実施の形態の木製フェンス本体の断面図および部分側面図である。
【符号の説明】
1:支柱、2:木製フェンス本体、3:下桟、4:上桟、5、6、8:取付金具、9:縦枠、9a、9b:側部突片、9c:中央突片、9f:羽板取付用孔、9g:上枠取付用孔、10:羽板、10a、10b:コーナー部、10c、10d:係止溝、11:上枠、12:下枠、13:固定具
Claims (4)
- 左右の縦枠間に複数枚の羽板を取付けてなり、
前記縦枠は押出形材からなり、
該縦枠の羽板取付面の両側に羽板側に突出した側部突片をほぼ全長にわたって形成し、
該縦枠の前記突片間のほぼ中央部に、縦枠の長手方向にそれぞれ間隔を有して中央突片を有し、
各羽板の端部は、前記中央突片間に斜めに嵌め込み、かつ該羽板の端面の一方のコーナー部を、一方の側部突片に当接させ、他方のコーナー部を他方の側部突片に当接させて羽板を縦枠に固定した
ことを特徴とする木製フェンス。 - 請求項1において、
前記羽板の少なくとも端部の表裏面に、中央突片の端部に当接させる係止溝を形成した
ことを特徴とする木製フェンス。 - 請求項1または2において、
前記側部突片に当接する羽板のコーナー部を平面状に面取りして側部突片への当接面を形成した
ことを特徴とする木製フェンス。 - 請求項1から3までのいずれかにおいて、
前記各羽板の両端を、左右の縦枠に、それぞれ1本の固定具により固定した
ことを特徴とする木製フェンス。
Priority Applications (1)
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JP04271198A JP3815639B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 木製フェンス |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04271198A JP3815639B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 木製フェンス |
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JPH11241530A JPH11241530A (ja) | 1999-09-07 |
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Family Applications (1)
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JP04271198A Expired - Fee Related JP3815639B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 木製フェンス |
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1998
- 1998-02-25 JP JP04271198A patent/JP3815639B2/ja not_active Expired - Fee Related
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