JP3721059B2 - ゲートドライバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワーMOSやIGBT等のスイッチング素子を駆動するゲートドライバに関し、特に、プッシュプル構成のスイッチング素子のうちハイサイドを制御するハイサイドゲートドライバ回路に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のゲートドライバの構成例を示す回路図である。このゲートドライバ100は、プッシュプル構成のスイッチング素子(IGBT)6,8を制御するもので、ハイサイドスイッチング素子6をON/OFF制御するためのハイサイドゲートドライバ回路101と、ローサイドスイッチング素子8をON/OFF制御するためのローサイドゲートドライバ回路102とを備えている。上記ハイサイドゲートドライバ回路101は、エッジ検出回路1、ONパルス発生回路2、OFFパルス発生回路3、ラッチ回路4、及びドライブ回路5等から構成されている。また、上記ローサイドゲートドライバ回路102は、ドライブ回路7を含んで構成されている。
【0003】
上記ゲートドライバ100は、ハイサイド、ローサイドのスイッチング素子6,8をそれぞれの動作電圧で駆動するため、ハイサイド系の回路とローサイド系の回路は異なる基準電位で動作するようになっている。上記ハイサイドゲートドライバ回路101におけるエッジ検出回路1、ONパルス発生回路2及びOFFパルス発生回路は、ローサイド系の回路で形成され、上記ラッチ回路4及びドライブ回路5はハイサイド系の回路で形成される。また、ドライブ回路7はローサイド系の回路で形成される。そして、ハイサイド入力信号HSとローサイド入力信号LSは、共にローサイドの基準電位で入力される。
【0004】
ハイサイドスイッチング素子6をON/OFF制御するためのハイサイド入力信号HSは、エッジ検出回路1へ入力され、このエッジ検出回路1の検出出力がONパルス発生回路2とOFFパルス発生回路3に供給される。上記ONパルス発生回路2は、上記エッジ検出回路1で検出されたハイサイド入力信号HSの立ち上がりエッジに応答してONパルスPonを発生する。また、上記OFFパルス発生回路3は、上記エッジ検出回路1で検出されたハイサイド入力信号HSの立ち下がりエッジに応答してOFFパルスPoffを発生する。上記ONパルス発生回路2から出力されるONパルスPonと上記OFFパルス発生回路3から出力されるOFFパルスPoffは、上記ラッチ回路4に供給されてON/OFF情報が保持される。そして、このラッチ回路4に保持されたON/OFF情報に基づいて、ドライブ回路5からハイサイドゲート信号HGが出力され、上記ハイサイドスイッチング素子6のゲートに供給されて駆動される。
【0005】
一方、ローサイドスイッチング素子8をON/OFF制御するためのローサイド入力信号LSは、ドライブ回路7に供給され、このドライブ回路7から出力されるローサイドゲート信号LGがローサイドスイッチング素子8のゲートに供給されて駆動されるようになっている。
【0006】
上記ハイサイドスイッチング素子6と上記ローサイドスイッチング素子8は、プッシュプル構成になっており、ハイサイドスイッチング素子6のコレクタは電源VCに、エミッタは出力端子11にそれぞれ接続され、ローサイドスイッチング素子8のコレクタは上記出力端子11に、エミッタは接地点GNDにそれぞれ接続される。
【0007】
次に、上記のような構成において、図10のタイミングチャートにより動作を説明する。ハイサイドスイッチング素子6の駆動は、次のように行われる。エッジ検出回路1によりハイサイド入力信号HSの立ち上がりエッジ(t1)が検出されると、ONパルス発生回路2からONパルスPonが発生し、ハイサイド入力信号HSの立ち下がりエッジ(t2)が検出されると、OFFパルス発生回路3からOFFパルスPoffが発生する。パルスにすることで、ハイサイド系の回路とローサイド系の回路間の動作電圧あるいは基準電位の差によって生ずる電流を最小限に抑えつつ信号を伝達できる。
【0008】
パルスで伝達されたハイサイド入力信号HSによるハイサイドスイッチング素子6のON/OFF情報は、ラッチ回路4に入力されて保持される。そして、このラッチ回路4に保持したON/OFF情報に基づいて、ドライブ回路5からハイサイドゲート信号HGが出力され、ハイサイドスイッチング素子6が駆動される。すなわち、上記ONパルス発生回路2から出力されるONパルスPonに応答して、ドライブ回路5から出力されるハイサイドゲート信号HGが高レベル(“H”レベル)となってハイサイドスイッチング素子6が駆動(ON)され、ラッチ回路4によりこの駆動状態が保持される。そして、OFFパルス発生回路3からOFFパルスPoffが出力されると、ドライブ回路5から出力されるハイサイドゲート信号HGが低レベル(“L”レベル)となってハイサイドスイッチング素子6の駆動が停止(OFF)される。
【0009】
これに対し、ローサイドスイッチング素子8の駆動は、ローサイド入力信号LSがドライブ回路7に供給され、ローサイドゲート信号LGがローサイドスイッチング素子8のゲートに供給されることにより行われる。すなわち、ローサイド入力信号LSが“H”レベルに立ち上がると(t3)、ドライブ回路7から出力されるローサイドゲート信号LGが“H”レベルとなり、ローサイドスイッチング素子8が駆動される(ONする)。そして、ローサイド入力信号LSが“L”レベルに立ち下がると(t4)、ドライブ回路7から出力されるローサイドゲート信号LGが“L”レベルとなり、ローサイドスイッチング素子8の駆動が停止される(OFFする)。
【0010】
しかしながら、上述したような構成の従来のゲートドライバでは、基準電位の異なるローサイド系の回路からハイサイド系の回路へ信号伝達を行う都合上、ハイサイド入力信号HSを一度、ONパルスPon及びOFFパルスPoffに変換し、再びハイサイドスイッチング素子6のON/OFF信号に変換する必要があった。そのため、ノイズや出力の変位(主として基準電位間に生じた電圧変化)による影響を受けて誤ONパルスが発生してしまい、ハイサイド入力信号HSでハイサイドスイッチング素子6のOFF状態が指示されているにも拘わらず、誤ONする可能性があった(t5の動作に相当)。もし、ハイサイドスイッチング素子6が不意に誤ONした状態で、ローサイドスイッチング素子8がONした場合(t6の動作)、電源VCと接地点GND間に貫通電流が流れ、過電流保護回路(図示せず)の作動による強制停止や、最悪の場合にはスイッチング素子6,8の破壊を招く恐れがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように従来のゲートドライバは、ノイズや出力の変位による影響を受けて誤ONパルスが発生してしまい、ハイサイド入力信号でハイサイドスイッチング素子のOFFが指示されているにも拘わらず、ハイサイドスイッチング素子が誤ONする可能性があった。この際、ローサイドスイッチング素子がONすると、電源と接地点間に貫通電流が流れ、過電流保護回路の作動による強制停止や、最悪の場合にはスイッチング素子の破壊を招くという問題があった。
【0012】
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ハイサイド入力信号でハイサイドスイッチング素子のOFFが指示されているときに、ハイサイドスイッチング素子が誤ON状態になっても、ハイサイドとローサイドスイッチング素子の同時ON状態を防止できるゲートドライバを提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、電源と接地点間に流れる貫通電流による、過電流保護回路の作動による強制停止や、スイッチング素子の破壊を防止できるゲートドライバを提供することにある。
【0014】
本発明の更に他の目的は、スペースの節約とコストの低減ができるゲートドライバを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様に係るゲートドライバは、プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子を制御するゲートドライバであって、ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路と、ローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路とを備え、前記ハイサイドゲートドライバ回路は、ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第1のエッジ検出回路と、ローサイドスイッチング素子を駆動するためのローサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第2のエッジ検出回路と、前記第1のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、前記第1,第2のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、前記ローサイド入力信号により前記ローサイドスイッチング素子の駆動が指示されたときに、前記OFFパルス発生回路からOFFパルスを発生させて前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせる。
【0016】
また、上記ゲートドライバにおいて、前記第2のエッジ検出回路の検出出力が供給されるフィルター回路を更に具備し、前記フィルター回路によりPWM Pulse Width Modulation 制御開始時と制御期間を判別し、PWM制御開始時のみ前記第2のエッジ検出回路の検出出力を前記OFFパルス発生回路に供給する。
更に、上記ゲートドライバにおいて、前記ハイサイドゲートドライバ回路と前記ローサイドゲートドライバ回路は、単一のチップ中に集積化される。
【0017】
本発明の一態様に係る集積回路は、プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子、ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路、及びローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路を単一のチップ中に集積化してなる集積回路であって、前記ハイサイドゲートドライバ回路は、前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第1のエッジ検出回路と、前記ローサイドスイッチング素子を駆動するためのローサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第2のエッジ検出回路と、前記第1のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、前記第1,第2のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、前記ローサイド入力信号により前記ローサイドスイッチング素子の駆動が指示されたときに、前記OFFパルス発生回路からOFFパルスを発生させて前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせる。
また、本発明の一態様に係るゲートドライバは、プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子を制御するゲートドライバであって、ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路と、ローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路とを備え、前記ハイサイドゲートドライバ回路は、ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出するエッジ検出回路と、前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFするためのハイサイド強制OFF信号が外部から入力される入力端子と、前記エッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、前記エッジ検出回路の検出出力と前記入力端子から入力されたハイサイド強制OFF信号とに基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、前記入力端子に、前記ハイサイド強制OFF信号が入力されたときに、前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせる。
【0018】
上記ゲートドライバにおいて、前記ハイサイドゲートドライバ回路と前記ローサイドゲートドライバ回路は、単一のチップ中に集積化される。
【0019】
更に、本発明の一態様に係る集積回路は、プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子、ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路、及びローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路を単一のチップ中に集積化してなる集積回路であって、前記ハイサイドゲートドライバ回路は、前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出するエッジ検出回路と、前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFするためのハイサイド強制OFF信号が外部から入力される入力端子と、前記エッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、前記エッジ検出回路の検出出力と前記入力端子から入力されたハイサイド強制OFF信号とに基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、前記入力端子に、前記ハイサイド強制OFF信号が入力されたときに、前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせる。
【0020】
上記のような構成によれば、ハイサイド入力信号でハイサイドスイッチング素子のOFFが指示されている状態で、ノイズや出力電位の変動の影響により不意にハイサイドスイッチング素子が誤ON状態になっても、ローサイド入力信号によってローサイドスイッチング素子がONされるときに、OFFパルス発生回路からOFFパルスが発生し、ハイサイドスイッチング素子が強制的にOFFされるため、ハイサイドとローサイドスイッチング素子の同時ON状態を防止することができる。よって、電源と接地点間に流れる貫通電流による、過電流保護回路の作動による強制停止や、スイッチング素子の破壊を防止できる。
【0021】
また、上記のような構成によれば、ローサイドスイッチング素子がPWM制御により短い周期でON/OFFを繰り返す場合でも、消費電流を最小限に抑えつつ、ハイサイドとローサイドスイッチング素子の同時ON状態を防止することができる。
【0022】
更に、上記のような構成によれば、外部から入力されるハイサイド強制OFF信号、例えば外部のコントロール回路(マイコン等)により生成されたタイミング信号により、ハイサイドスイッチング素子が強制的にOFFされるため、誤ONが発生しやすい任意のタイミングでハイサイドスイッチング素子の強制OFFを行い、消費電流を最小限に抑えつつ、ハイサイドとローサイドスイッチング素子の同時ON状態を防止することができる。この結果、電源と接地点間に流れる貫通電流による、過電流保護回路の作動による強制停止や、スイッチング素子の破壊を防止できる。
【0023】
また、上記のような構成によれば、ハイサイドゲートドライバ回路とローサイドゲートドライバ回路が単一のチップ中に設けられているので、スペースの節約とコストの低減が図れる。
【0024】
更に、上記のような構成によれば、ゲートドライバとスイッチング素子が単一のチップ中に設けられているので、スペースの節約とコストの低減が図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るゲートドライバの構成例を示す回路図である。このゲートドライバ200は、プッシュプル構成のスイッチング素子(パワーMOSやIGBT等、この例ではIGBT)6,8のゲートに駆動信号を供給して制御するもので、ハイサイドスイッチング素子6をON/OFF制御するためのハイサイドゲートドライバ回路201とローサイドスイッチング素子8をON/OFF制御するためのローサイドゲートドライバ回路202とを備えている。上記ハイサイドゲートドライバ回路201は、ハイサイド用とローサイド用の第1,第2のエッジ検出回路1,9、ONパルス発生回路2、OFFパルス発生回路3、ラッチ回路4、及びドライブ回路5等から構成されている。また、上記ローサイドゲートドライバ回路202は、ドライブ回路7を含んで構成されている。
【0026】
上記ゲートドライバ200は、ハイサイド、ローサイドのスイッチング素子6,8をそれぞれの動作電圧で駆動するため、ハイサイド系の回路とローサイド系の回路で異なる基準電位で動作するようになっている。上記ハイサイドゲートドライバ回路201におけるエッジ検出回路1,9、ONパルス発生回路2及びOFFパルス発生回路はそれぞれ、ローサイド系の回路で形成されている。上記ラッチ回路4及びドライブ回路5は、ハイサイド系の回路で形成される。また、ドライブ回路7はローサイド系の回路で形成される。そして、ハイサイド入力信号HSとローサイド入力信号LSは、共にローサイドの基準電位で入力される。
【0027】
すなわち、本第1の実施の形態に係るゲートドライバは、図9に示したゲートドライバ100にローサイド信号用のエッジ検出回路9を付加し、ローサイド入力信号LSの立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出し、検出出力をOFFパルス発生回路3に供給するようにしたものである。
【0028】
ハイサイド入力信号HSは、ハイサイド信号用のエッジ検出回路1へ供給され、このエッジ検出回路1による検出出力がONパルス発生回路2とOFFパルス発生回路3に供給される。また、ローサイド入力信号LSは、ローサイド信号用のエッジ検出回路9へ供給され、このエッジ検出回路9による検出出力がOFFパルス発生回路3に供給される。上記ONパルス発生回路2は、上記エッジ検出回路1で検出されたハイサイド入力信号HSの立ち上がりエッジに応答してONパルスPonを発生する。また、上記OFFパルス発生回路3は、上記エッジ検出回路1で検出されたハイサイド入力信号HSの立ち下がりエッジ、及びローサイド入力信号LSの立ち上がりエッジに応答してOFFパルスPoffを発生する。上記ONパルス発生回路2から出力されるONパルスPonと上記OFFパルス発生回路3から出力されるOFFパルスPoffはそれぞれ、上記ラッチ回路4に供給されてON/OFF情報が保持される。そして、このラッチ回路4に保持されたON/OFF情報に基づいて、ドライブ回路5から出力されるハイサイドゲート信号HGが上記ハイサイドスイッチング素子6のゲートに供給されて駆動される。
【0029】
一方、上記ローサイド入力信号LSは、上記エッジ検出回路9だけでなく、ドライブ回路7に供給され、このドライブ回路7から出力されるローサイドゲート信号LGがローサイドスイッチング素子8のゲートに供給されて駆動される。これによって、ローサイドスイッチング素子8がローサイド入力信号LSに応答して駆動される。
【0030】
上記ハイサイドスイッチング素子6と上記ローサイドスイッチング素子8は、プッシュプル構成になっており、ハイサイドスイッチング素子6のコレクタは電源VCに、エミッタは出力端子11にそれぞれ接続され、ローサイドスイッチング素子8のコレクタは上記出力端子11に、エミッタは接地点GNDにそれぞれ接続されている。
【0031】
なお、図示しないが、上記ゲートドライバ中には、スイッチング素子6,8にに過電流が流れるのを防止するための過電流保護回路、電源電圧の変動を検知する回路、スイッチング素子6,8の加熱などの温度の異常を検知する回路等が設けられている。そして、これらの回路で異常が検出されると保護動作を行うようになっている。
【0032】
次に、上記のような構成において、図2のタイミングチャートにより動作を説明する。まず、ハイサイド入力信号HSの処理は次のように行われる。ハイサイド入力信号HSがエッジ検出回路(ハイサイド信号用)1に入力されると、立ち上がりエッジと立ち下がりエッジが検出され、このハイサイド入力信号HSの立ち上がりエッジに応答してONパルス発生回路2からONパルスPonが発生され(t1)、立ち下がりエッジに応答してOFFパルス発生回路3からOFFパルスPoffが発生される(t2)。
【0033】
パルスで伝達された信号は、ラッチ回路4に入力されてON/OFF情報として保持される。ラッチ回路4に保持されているON/OFF情報に応じて、ドライブ回路5からハイサイドゲート信号HGが出力され、ハイサイドスイッチング素子6が駆動される。すなわち、ONパルスPonに応答してドライブ回路5から出力されるハイサイドゲート信号HGが“H”レベルとなると、ハイサイドスイッチング素子6が駆動されてONし、ラッチ回路4によりこの状態が保持される。そして、OFFパルスPoffが入力されると、ドライブ回路5から出力されるハイサイドゲート信号HGが“L”レベルとなってハイサイドスイッチング素子6の駆動が停止されてOFFする。
【0034】
これに対し、ローサイド入力信号LSの処理は次のように行われる。ローサイドスイッチング素子8の駆動は、ローサイド入力信号LSがドライブ回路7に供給され、このドライブ回路7から出力されるローサイドゲート信号LGによりローサイドスイッチング素子8のゲートが駆動される。すなわち、ローサイド入力信号LSが“H”レベルに立ち上がると(t3)、ドライブ回路7から出力されるローサイドゲート信号LGが“H”レベルとなり、ローサイドスイッチング素子8がONする。この時、エッジ検出回路(ローサイド信号用)9によりローサイド入力信号LSの立ち上がりエッジが検出され、OFFパルス発生回路3からOFFパルスPoffが出力される。このOFFパルスPoffは、ラッチ回路4に供給され、ドライブ回路5から出力されるハイサイドゲート信号HGが強制的に“L”レベルに設定される。但し、図2のタイミングt3,t4では、正常動作を行っているので、ハイサイドゲート信号HGは“L”レベルを維持している。
【0035】
そして、ローサイド入力信号LSが“L”レベルに立ち下がると(t4)、ドライブ回路7から出力されるローサイドゲート信号LGが“L”レベルとなり、ローサイドスイッチング素子8がOFFする。この時には、エッジ検出回路9によりローサイド入力信号LSの立ち下がりエッジが検出されるので、OFFパルス発生回路3は、エッジ検出回路1の検出出力に基づいてOFFパルスPoffを発生する。
【0036】
このように、ローサイド入力信号LSによるローサイドスイッチング素子8の駆動(ON)を検知し、ローサイド入力信号LSの立ち上がりに応答してOFFパルス発生回路からOFFパルスPoffを発生する。そして、ローサイド入力信号LSによりローサイドスイッチング素子8のONが検知されると、ハイサイド入力信号HSに拘わらず、ハイサイドゲート信号HGを強制的に“L”レベルにしてハイサイドスイッチング素子をOFFさせる動作を行う。
【0037】
従って、上記のような構成によれば、図2のタイミングチャートにおけるタイミングt5に示すように、ノイズや出力の変位によって誤動作のOFFパルスPoffが発生し、ハイサイドゲートドライバ回路201が誤動作して、不意にハイサイドスイッチング素子6が誤ONした状態で、ローサイドスイッチング素子がONした場合には、タイミングt6に示すように、ローサイド入力信号LSの立ち上がりに応答して、ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせる動作が行われる。これによって、ハイサイドとローサイドのスイッチング素子6,8が同時にONして貫通電流が流れてしまう事態を回避できる。そのため、保護機能動作の頻発やスイッチング素子6,8の破壊を抑えることができる。
【0038】
[第2の実施の形態]
図3及び図4はそれぞれ、本発明の第2の実施の形態に係るハイサイドゲートドライバについて説明するためのもので、図3は回路構成を示すブロック図、図4は上記図3に示した回路の動作を示すタイミングチャートである。図3において、図1と同一部分には同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0039】
この回路は、上記図1に示したハイサイドゲートドライバ回路201において、エッジ検出回路(ローサイド信号用)9とOFFパルス発生回路3との間にフィルター回路10を付加したものである。
【0040】
基本的な動作は、上述した第1の実施の形態と同様である。
【0041】
この第2の実施の形態に係るゲートドライバは、フィルター回路10の作用によってローサイド入力信号LSの周期によって異なった動作を行い、信号LSが長い周期で入力された場合にはOFFパルスPoffを発生させて(タイミングt6のような動作)、ハイサイドスイッチング素子6をOFFする。
【0042】
一方、信号LSの周期が短い場合には、1発目に入ってきた信号に対してはOFFパルスPoffを発生させて(タイミングt8のような動作)、ハイサイドスイッチング素子6をOFFするが、2発目以降に入ってきた信号に対してはOFFパルスPoffを発生させないようにする。
【0043】
上記のような構成では、ゲートドライバで三相モータをPWM(Pulse Width Modulation)制御するような用途を想定した場合に、ローサイド入力信号LSによるOFFパルスPoffの発生を最小限に留めて消費電流を抑えることができる。ローサイドスイッチング素子8がPWM制御でON/OFFを繰り返す最中は、誤ONが発生する可能性は低いと考えられるため、フィルター回路10を使用してPWM制御開始時と制御期間を判別し、PWM制御開始時だけOFFパルスPoffを発生するように限定することで、OFFパルスPoffを発生させる際の消費電流を最小限にしてハイサイドスイッチング素子6の誤ONによる貫通電流を防止することができる。
【0044】
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るゲートドライバを示すもので、第2の実施の形態に示したゲートドライバにおいて、エッジ検出回路(ローサイド信号用)9及びフィルター回路10の代わりに、ハイサイド強制OFF入力端子12を設けたものである。この入力端子12には、外部からハイサイドスイッチング素子6を強制的にOFFするためのハイサイド強制OFF信号Coffが入力される。
【0045】
次に、本実施の形態による動作について図6のタイミングチャートにより説明する。基本的な動作は第2の実施の形態と同様である。上記ハイサイド強制OFF信号Coffは、ローサイド入力信号LSからタイミングを生成するのではなく、図6のタイミングt6,t8のように、外部から必要なタイミングで与えられ、このタイミングでハイサイドスイッチング素子6がOFFされる。
【0046】
上記のような構成によれば、第2の実施の形態と同様、ゲートドライバで三相モータをPWM制御するような用途を想定した場合に、OFFパルスPoffの発生を最小限に留めて消費電流を抑えることができる。また、当該ゲートドライバに接続されるコントロール回路(主にマイコン等)により、誤ONが発生しやすい動作タイミングだけONパルスPonを発生させることで、OFFパルスPoffを発生させる際の消費電流を最小限にして、ハイサイドスイッチング素子6の誤ONによる貫通電流を防止することができる。
【0047】
[第4の実施の形態]
図7は、本発明の第4の実施の形態に係るゲートドライバを示すもので、前述した第1の実施の形態に係るゲートドライバ構成において、ローサイド入力信号LSに応答してローサイドゲート信号LGを生成するドライブ回路7(ローサイドゲートドライバ回路202)も上記ハイサイドゲートドライバ回路201と同一チップ300上に集積化したである。
【0048】
本第5の実施の形態におけるゲートドライバの基本的な動作並びに作用効果は、前述した第1の実施の形態と同様である。
【0049】
上記構成によれば、ハイサイドゲートドライバ回路201とローサイドゲートドライバ回路202を単一のチップ300中に集積化することで、スペースの節約とコスト低減を図りつつ、ハイサイドゲートドライバ回路201の誤動作による貫通電流を防止することができる。
【0050】
[第5の実施の形態]
図8は、本発明の第5の実施の形態に係るゲートドライバを示すもので、上記第4の実施の形態に係るゲートドライバ構成において、ハイサイドとローサイドのスイッチング素子6,8も同一チップ400上に集積化したものである。
【0051】
本第5の実施の形態におけるゲートドライバの基本的な動作並びに作用は、上記第4の実施の形態と同様である。
【0052】
このような構成によれば、ゲートドライバとスイッチング素子を単一のチップ400中に集積化することで、スペースの節約とコストの低減を図りつつ、ハイサイドゲートドライバ回路201の誤動作による貫通電流を防止することができる。
【0053】
以上第1乃至第5の実施の形態を用いて本発明の説明を行ったが、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ハイサイド入力信号でハイサイドスイッチング素子のOFFが指示されているときに、ハイサイドスイッチング素子が誤ON状態になっても、ハイサイドとローサイドスイッチング素子の同時ON状態を防止できるゲートドライバが得られる。
【0055】
また、電源と接地点間に流れる貫通電流による、過電流保護回路の作動による強制停止や、スイッチング素子の破壊を防止できるゲートドライバが得られる。
【0056】
更に、スペースの節約とコストの低減が図れるゲートドライバが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るゲートドライバを示すブロック図。
【図2】図2に示したゲートドライバの動作を説明するためのタイミングチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るゲートドライバを示すブロック図。
【図4】図3に示したゲートドライバの動作を説明するためのタイミングチャート。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るゲートドライバを示すブロック図。
【図6】図5に示したゲートドライバの動作を説明するためのタイミングチャート。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るゲートドライバを示すブロック図。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るゲートドライバを示すブロック図。
【図9】従来のゲートドライバの構成例を示すブロック図。
【図10】図9に示したゲートドライバの動作を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
1…エッジ検出回路、
2…ONパルス発生回路、
3…OFFパルス発生回路、
4…ラッチ回路、
5…ドライブ回路、
6…ハイサイドスイッチング素子、
7…ドライブ回路、
8…ローサイドスイッチング素子、
9…エッジ検出回路、
10…フィルター回路、
11…出力端子、
12…ハイサイド強制OFF信号入力端子、
100,200…ゲートドライバ、
101,201…ハイサイドゲートドライバ回路、
102,202…ローサイドゲートドライバ回路、
300,400…チップ、
HS…ハイサイド入力信号、
LS…ローサイド入力信号、
Pon…ONパルス、
Poff…OFFパルス、
HG…ハイサイドゲート信号、
LG…ローサイドゲート信号、
Coff…ハイサイド強制OFF信号。

Claims (7)

  1. プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子を制御するゲートドライバであって、
    ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路と、ローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路とを備え、
    前記ハイサイドゲートドライバ回路は、
    ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第1のエッジ検出回路と、
    ローサイドスイッチング素子を駆動するためのローサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第2のエッジ検出回路と、
    前記第1のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、
    前記第1,第2のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、
    前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、
    前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、
    前記ローサイド入力信号により前記ローサイドスイッチング素子の駆動が指示されたときに、前記OFFパルス発生回路からOFFパルスを発生させて前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせることを特徴とするゲートドライバ。
  2. 請求項1のゲートドライバにおいて、前記第2のエッジ検出回路の検出出力が供給されるフィルター回路を更に具備し、
    前記フィルター回路によりPWM Pulse Width Modulation 制御開始時と制御期間を判別し、PWM制御開始時のみ前記第2のエッジ検出回路の検出出力を前記OFFパルス発生回路に供給することを特徴とするゲートドライバ。
  3. 請求項1のゲートドライバにおいて、前記ハイサイドゲートドライバ回路と前記ローサイドゲートドライバ回路は、単一のチップ中に集積化されることを特徴とするゲートドライバ。
  4. プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子、ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路、及びローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路を単一のチップ中に集積化してなる集積回路であって、
    前記ハイサイドゲートドライバ回路は、
    前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第1のエッジ検出回路と、
    前記ローサイドスイッチング素子を駆動するためのローサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出する第2のエッジ検出回路と、
    前記第1のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、
    前記第1,第2のエッジ検出回路の検出出力に基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、
    前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、
    前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、
    前記ローサイド入力信号により前記ローサイドスイッチング素子の駆動が指示されたときに、前記OFFパルス発生回路からOFFパルスを発生させて前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせることを特徴とする集積回路。
  5. プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子を制御するゲートドライバであって、
    ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路と、ローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路とを備え、
    前記ハイサイドゲートドライバ回路は、
    ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出するエッジ検出回路と、
    前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFするためのハイサイド強制OFF信号が外部から入力される入力端子と、
    前記エッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、
    前記エッジ検出回路の検出出力と前記入力端子から入力されたハイサイド強制OFF信号とに基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、
    前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、
    前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、
    前記入力端子に、前記ハイサイド強制OFF信号が入力されたときに、前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせることを特徴とするゲートドライバ。
  6. 請求項5のゲートドライバにおいて、前記ハイサイドゲートドライバ回路と前記ローサイドゲートドライバ回路は、単一のチップ中に集積化されることを特徴とするゲートドライバ。
  7. プッシュプル構成のハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子、ハイサイド入力信号に応答して前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するハイサイドゲートドライバ回路、及びローサイド入力信号に応答して前記ローサイドスイッチング素子を駆動するローサイドゲートドライバ回路を単一のチップ中に集積化してなる集積回路であって、
    前記ハイサイドゲートドライバ回路は、
    前記ハイサイドスイッチング素子を駆動するためのハイサイド入力信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを検出するエッジ検出回路と、
    前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFするためのハイサイド強制OFF信号が外部から入力される入力端子と、
    前記エッジ検出回路の検出出力に基づいて、ONパルスを発生するONパルス発生回路と、
    前記エッジ検出回路の検出出力と前記入力端子から入力されたハイサイド強制OFF信号とに基づいて、OFFパルスを発生するOFFパルス発生回路と、
    前記ONパルス発生回路から出力されるONパルス、及び前記OFFパルス発生回路から出力されるOFFパルスがそれぞれ供給され、前記ハイサイド入力信号で指示された前記ハイサイドスイッチング素子のON/OFF情報を保持するラッチ回路と、
    前記ラッチ回路に保持されたON/OFF情報に応じてハイサイドスイッチング素子を制御するハイサイドゲート信号を出力するドライブ回路とを具備し、
    前記入力端子に、前記ハイサイド強制OFF信号が入力されたときに、前記ハイサイドスイッチング素子を強制的にOFFさせることを特徴とする集積回路。
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