JP3719871B2 - 電話交換装置における通話レベル制御方式 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電話回線、内線、ドアホン等の通話レベルの異なる機器における通話レベルのばらつきを少なくして通話品質の向上を計るためのものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種の装置は、集合住宅の各住戸に設置され、ドアホンは各住戸玄関と各住戸共通のロビー等にロビードアホン1個を設置し、装置内蔵のハンズフリー機能を利用したドアホンとハンズフリー通話部との通話、ドアホンと内線電話機との通話、内線電話機とハンズフリー通話部との通話若しくは電話回線とハンズフリー通話部との通話することができ、前記ドアホンは各住戸の玄関ドアホンとして設置し、共用のロビーには各住戸に接続できるロビードアホンとして設置されるものでそれぞれの設置条件が異なるため通話レベル差が生じることが多く前記玄関ドアホンとロビードアホンとは同じドアホンを使用することができないため、内線電話機またはハンズフリー通話部との通話レベルが前記各住戸の玄関ドアホンとロビードアホンでは通話レベルが異なり、ドアホンへの出力レベルおよびドアホンからの入力レベルを個々に調整する必要があった。また、ドアホンとハンズフリー通話部との通話の場合はドアホンおよびハンズフリー通話部ともに装置から離れて話しをするのでドアホンと内線電話機との通話に比べてハンズフリー通話部の通話レベルを上げる必要があった。また内線とハンズフリー通話部との通話または電話回線とハンズフリー通話部との通話の場合には通話が大きすぎるためハンズフリー通話部で通話レベルの調整をする必要があった。そこで全ての通話レベルを安価で自動的に調整する機能を有するものが無かったため通話レベルがばらついたまま使用していたか、または高価なデジタル方式のオートレベルコントロール機能を有するものを使用する必要があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、ドアホンからの着信およびドアホン呼出しができるインターフェース部、該ドアホンの入出力レベルを切替制御できる2−4線変換部、前記電話回線と内線電話機とドアホンおよびハンズフリー通話部とを相互接続するための接続部、該2−4線変換部を経由したドアホンの音声の入出力レベルと内線からの音声の入出力レベルを制御することができるハンズフリー通話部を有し、各ドアホンからの音声入力レベルと該ドアホンへの音声出力レベルを前記2−4線変換部で切替制御し、ドアホンの種類(例えば、各住戸玄関用、ロビー用等)による通話レベルのばらつきを少なくし、またドアホンとハンズフリー通話部との通話および内線電話機とハンズフリー通話部との通話レベルを該ハンズフリー通話部で切替制御することにより線路条件等によるレベル差を補正してそれぞれの通話レベルのばらつきを少なくした。このような手段により前記2−4変換部で複数のドアホン間の通話レベルを自動調整、およびハンズフリー通話部で内線電話機とドアホンとの通話レベルを自動的に調整できるようにしたものである。
【0004】
また、他の発明は上記手段に電話回線とハンズフリー通話部を接続するスイッチ部および電話回線とハンズフリー通話部との通話手段を設けたもので、ドアホンとハンズフリー通話部との通話および内線電話機とハンズフリー通話部との通話レベルを該ハンズフリー通話部で切替制御することにより線路条件等によるレベル差を補正してそれぞれの通話レベルのばらつきを極めて少なくした。このような手段により前記2−4変換部で複数のドアホン間の通話レベルを自動調整またハンズフリー通話部で電話回線、内線電話機またはドアホンとの通話レベルを自動的に調整できるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係わる実施の形態を詳細に説明すると、図1は本発明の実施の形態に係わるブロック図であって、CO1、CO2は電話回線を収容するための外線端子、EXT1〜EXT4は電話機等を収容するための内線端子、DH1、DH2はドアホンを収容するためのドアホン端子、10はドアホンインターフェース部、11は2−4線変換部、12はスイッチ部、13はハンズフリー通話部、14は内線回路部、15は外線インターフェース部、16はCPU部である。
【0006】
以下、図1に示すブロック図に従って説明する。今、ドアホン1の呼出ボタン(図示省略)が押下されると、ドアホンインターフェース部10でドアホン1からの呼出を検出し、CPU部16によりハンズフリー通話部13の音声制御ユニットVCU経由でスピーカSPからドアホン呼出音を出すと共に内線回路部14を制御して内線端子EXT1〜EXT4に接続されている全ての内線電話機T1〜T4のベルを鳴動させる。また、CPU部16は2−4線変換部11の増幅器AMP1、AMP2の増幅レベルをドアホン1用に切り替える。
【0007】
例えば、内線端子EXT1に接続されている内線電話機T1で応答すると、内線回路部14でオフフックを検出してCPU部16はEXT2〜EXT4に接続されている他の内線電話機T2〜T4のベルを停止し、ハンズフリー通話部13のドアホンからの着信音を停止する。また、スイッチ部12のアナログスイッチ(ア)を動作させて次のルートでドアホン1と内線電話機T1を接続して該ドアホン1と内線電話機T1との通話ができる。
ドアホン1(DH1)−10−11−12(ア)−14−EXT1−内線電話機T1
また、ドアホン2の呼出ボタン(図示省略)が押下された場合も同様でドアホンインターフェース部10でドアホン2からの呼出を検出し、CPU部16によりハンズフリー通話部13の音声制御ユニットVCU経由でスピーカSPからドアホン呼出音を出すと共に内線回路部14を制御して内線端子EXT1〜EXT4に接続されている全ての内線電話機T1〜T4のベルを鳴動させる。また、CPU部16は2−4線変換部10の増幅器AMP1、AMP2の増幅レベルをドアホン2用に切り替える。内線端子EXT1に接続されている内線電話機T1で応答すると、内線回路部14でオフフックを検出してCPU部16はEXT2〜EXT4に接続されている他の内線電話機T2〜T4のベルを停止し、ハンズフリー通話部13のドアホン2からの着信音を停止する。また、スイッチ部12のアナログスイッチ(ア)を動作させて次のルートでドアホン2と内線電話機T1を接続して該ドアホン2と内線電話機T1との通話ができる。
ドアホン2(DH2)−10−11−12(ア)−14−EXT1−内線電話機T1
【0008】
以上のように内線電話機またはハンズフリー通話部13からのドアホン1とドアホン2への音声出力を2−4線変換部11の増幅器AMP2を制御することにより、2−4線変換部11のHYB1からドアホンインターフェース部10を経由して出力される通話レベルをドアホン1またはドアホン2用に自動的に切り替えることができる。また、1または2のドアホンからの音声入力は2−4線変換部11のHYB1、増幅器AMP1、HYB2を経由してスイッチ部12に出力される通話レベルを該増幅器AMP1で切り替えることにより、ドアホン1,ドアホン2に係わらず一定の通話レベルにし、ドアホンと通話する内線電話機またはハンズフリー通話部13でドアホン1およびドアホン2に係わらず一定の通話レベルで通話することができる。
【0009】
次に、内線電話機とハンズフリー通話部13との通話の場合はハンズフリー通話部13に実装されている呼出/応答ボタン(図示省略)を押下すると、CPU部16は内線回路部14を制御して内線端子EXT1〜EXT4に接続されている全ての内線電話機T1〜T4のベルを鳴動させる。例えば内線端子EXT1に接続されている内線電話機T1が応答すると、内線回路部14でオフフックを検出してCPU部16はEXT2〜EXT4に接続されている他の内線電話機T2〜T4のベルを停止させると共にハンズフリー通話部13の音声制御ユニットVCUを制御して内線電話機用に入出力レベルを切り替え、スイッチ部12のアナログスイッチ(ウ)を動作させて内線電話機T1と前記ハンズフリー通話部13とを接続して次のルートで通話することができる。
内線電話機T1−EXT1−14−12(ウ)−13
【0010】
同様にドアホンとハンズフリー通話部13との通話の場合も、例えばドアホン1で呼出ボタンが押下されると、ドアホンインターフェース部10でドアホン1からの呼出を検出し、CPU部16によりハンズフリー通話部13の音声制御ユニットVCU経由でスピーカSPからドアホン呼出音を送出すると共に内線回路部14を制御して内線端子EXT1〜EXT4に接続されている全ての内線電話機T1〜T4のベルを鳴動させる。また、CPU部16は2−4線変換部10の増幅器AMP1、AMP2の増幅レベルをドアホン1用に切り替える。ハンズフリー通話部13に実装されている図示省略の応答ボタンを押下すると、CPU部16は該応答ボタンの押下を検出して内線回路部14を制御し、EXT2〜EXT4に接続されている全ての内線電話機T2〜T4のベルを停止すると共にハンズフリー通話部13の音声制御ユニットVCUを制御してドアホン用に入出力レベルを切り替え、スイッチ部12のアナログスイッチ(イ)を動作させてドアホン1と前記ハンズフリー通話部13とを接続して次のルートで通話することができる。
ドアホン1(DH1)−10−11−12(イ)−13
このようにハンズフリー通話部13の音声制御ユニットVCUで内線電話機とドアホンとの通話を切り替えることにより、内線電話機とハンズフリー通話部との通話、またはドアホンとハンズフリー通話部との通話レベルの補正を自動的に調整することができる。
【0011】
次に、他の発明について説明すると、前記手段に電話回線とハンズフリー通話部13との通話を可能にしたもので、今、電話回線から着信があり外線インターフェース部15で着信を検出すると、CPU部16は前記と同様に内線端子EXT1〜EXT4に接続されている全ての内線電話機T1〜T4のベルを鳴動させハンズフリー通話部13の音声スイッチVCUを制御してスピーカSPから呼出音を送出する。ハンズフリー通話部13に実装されている応答ボタンを押下すると、CPU部16は該応答ボタンの押下を検出して内線回路部14を制御し、内線端子EXT1〜EXT4に接続されている全ての内線電話機T1〜T4のベルを停止すると共にハンズフリー通話部13の音声スイッチVCUを制御して電話回線用に入出力レベルを切り替え、スイッチ部12のアナログスイッチ(エ)を動作させて電話回線と前記ハンズフリー通話部13とを接続して次のルートで通話することができる。
電話回線−CO1−15−12(エ)−13
【0012】
【発明の効果】
以上説明したように、ドアホン1,ドアホン2の通話レベルの調整を2−4線変換部で行い、内線電話機、ドアホンおよび電話回線とハンズフリー通話部との通話レベルの調整をハンズフリー通話部で行うことにより各々の通話レベルのばらつきを少なくしたことで通話品質の改善に多大の効果がある。
【0013】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の2−4線変換部の詳細回路図である。
【符号の説明】
CO1,CO2 :電話回線を収容するための外線端子
EXT1,EXT4:電話機等を収容するための内線端子
DH1,DH2 :ドアホン1,ドアホン2を収容するためのドアホン端子
10 :ドアホンインターフェース部
11 :2−4線変換部
12 :スイッチ部
13 :ハンズフリー通話部
14 :内線回路部
15 :外線インターフェース回路部
16 :CPU部
HYB1〜HYB3:ハイブリッド回路部
AMP1,AMP2:増幅器
VCU :音声制御ユニット部
SP :スピーカ
MC :マイクロホン
Claims (2)
- 複数の内線電話機および複数のドアホンが収容でき、該内線
電話機およびドアホンとのハンズフリー通話部を有する電話交換装置において、前記ドアホンからの着信およびドアホン呼出しができるインターフェース部、該ドアホンの入出力レベルを切替制御できる2−4線変換部、前記内線電話機、ドアホンおよびハンズフリー通話部とを相互接続するためのスイッチ部、該2−4線変換部を経由したドアホンの音声入出力レベルと内線電話機からの音声入出力レベルとを制御することができるハンズフリー通話部を有し、前記それぞれの機器の通話レベルを制御したことを特徴とする電話交換装置における通話レベル制御方式。 - 電話回線と複数の内線電話機および複数のドアホンが収容でき、該電話回線と内線電話機およびドアホンとのハンズフリー通話部を有する電話交換装置において、前記ドアホンからの着信およびドアホン呼出しができるインターフェース部、該ドアホンの入出力レベルを切替制御できる2−4線変換部前記電話回線、内線電話機、ドアホンおよびハンズフリー通話部とを相互接続するためのスイッチ部、該2−4線変換部を経由したドアホンの音声入出力レベルと内線電話機からの音声入出力レベルおよび電話回線からの音声入出力レベルを制御することができるハンズフリー通話部を有し、前記それぞれの機器の通話レベルを制御したことを特徴とする電話交換装置における通話レベル制御方式。
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