JP3719731B2 - 被覆切削工具・被覆耐摩工具 - Google Patents

被覆切削工具・被覆耐摩工具 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本願発明は、耐摩耗性、耐欠損性に優れる切削工具として用いられる被覆切削工具及び耐摩耗工具として用いられる被覆耐摩工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来PVD法による硬質皮膜は、TiNが主流であったが、最近TiCN膜、あるいは(TiAl)Nといった新しい種類の皮膜が開発され注目されてきている。TiCNはビッカース硬さが3000近くあり、TiNのビッカース硬さ2200に比べ格段い硬く耐摩耗性を著しく高める効果を持つ。一方(TiAl)NはTiとAlの比率により異なるが、概略2300〜2800のビッカース硬さを有し、TiN比べ耐摩耗性を高める一方耐酸化性が優れるため刃先が高温になる切削条件下などで優れた特性を発揮するものである。
【0003】
また、(TiAl)N膜の皮膜の改善としてTi/Alの比率を限定した特公平5ー67705号や、(TiAlZr)N、(TiAlV)Nといった更に多元系の皮膜にした米国特許4871434号等が提案され、更に改善が計られている。また、最近では多層化の研究も進み、異なる組成の皮膜を交互に多数積層することにより皮膜の硬さが向上することも明らかとなっている。(1993年第13回プランゼセミナー vol3 C5)
また、更に薄い膜を交互に多数積層することにより、皮膜の硬さが更に向上することも(1993年秋期粉体粉末冶金協会内容梗概)見いだされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの皮膜は耐酸化性においていまだ十分に満足されるものではない。その理由は上述のAlを含有する皮膜は、酸化開始温度はTIN、TiCNに比べ高く、耐酸化性には優れるものの酸化開始温度を越えた連続的に酸化が進行する条件下においては、酸化速度はTiN、TiCNと比べほとんど変わりないものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
膜の種類にもよるが、異なる組成の膜を多層化していくと硬くなる場合があるが、この場合その結果として必然的に残留圧縮応力は高くなる。皮膜の残留圧縮応力が高くなると皮膜と基体の密着性が劣化することはよく知られた事実である。従って、物理的にこのような多層化の条件の元において残留圧縮応力を低減することは不可能である。そのため、本発明者らは、基体に直接これら多重層を被覆することは密着性に対し好ましくないと考え、多重層と基体の間に多重層を形成する2成分のうちどちらか1成分の単一層を形成する検討を種々試みた結果、多重層と基体の間に単一層を介在させることにより多重層に発生する残留圧縮応力を緩和し、皮膜全体の残留圧縮応力を低減する知見を得た。
すなわち、M1で示される周期律表の4a、5a、6a族及びAlの金属の窒化物、炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種と、M2で示される周期律表の4a、5a、6a族及びAlの金属の窒化物、炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種とを被覆した被覆切削工具・被覆耐摩工具において、該被覆層の総厚は2〜20μm、該被覆層の基体側は、該総厚の2〜80%の範囲で、M1又はM2の窒化物、炭窒酸化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種の単一層の応力緩和層であり、該被覆層の表面側は、該総厚の20〜98%の範囲で、M1の炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種、M2の窒化物、炭窒化物、窒酸化物、炭窒化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種を、交互に5層以上被覆した多重層であり、該被覆層の残留圧縮応力は、3GPaを下回ることを特徴とする被覆切削工具・被覆耐摩工具である。
更に、より具体的には、単一層がTi、多重層がAl又はその固溶体で有ってもよく、Zr、Cr等を目的に応じて使用してもよい。また、それらの金属又は合金の一部を0.1〜20at%の範囲において、Y、Ca、Dy、Nd、Ce、Srの元素に置き換え、特に耐酸化性等の要求される用途に優れた性能を発揮させる。多重層部において積層される各層の膜厚が1nm〜20nmの膜厚とし、超格子を形成すれば、より高硬度な皮膜とすることができ、また積層される各層の間に単一層もしくは多重層の金属層を介在させることにより応力を緩和できバランスのとれた膜とすることができる。用途としては基体が高速度鋼、超硬合金製のエンドミル、ドリル、スローアウェイインサート等がある。
【0006】
【本発明の目的】
本発明は、積層化され高硬度化された場合の密着性を改善するとともに、硬質膜の耐酸化性、特に酸化速度を更に改善することにより、高速連続切削、高速断続切削においてより長寿命を示す被覆硬質合金を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
膜の種類にもよるが、異なる組成の膜を多層化していくと硬くなる場合があるが、この場合その結果として必然的に残留圧縮応力は高くなる。皮膜の残留圧縮応力が高くなると皮膜と基体の密着性が劣化することはよく知られた事実である。従って、物理的にこのような多層化の条件の元において残留圧縮応力を低減することは不可能である。
【0008】
そのため、本発明者らは、基体に直接これら多重層を被覆することは密着性に対し好ましくないと考え、多重層と基体の間に多重層を形成する2成分のうちどちらか1成分の単一層を形成する検討を種々試みた結果、多重層と基体の間に単一層を介在させることにより多重層に発生する残留圧縮応力を緩和し、皮膜全体の残留圧縮応力を低減する知見を得た。
すなわち、M1で示される金属の窒化物、または炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種と、M2で示される金属の窒化物、または炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種を交互に5層以上被覆した多重被覆硬質合金において、皮膜の総厚さは、2〜20μmであり、皮膜の基体側は皮膜の総厚みの2〜80%の範囲において、M1またはM2の窒化物、または炭窒酸化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種の層であり、皮膜の表面側は皮膜の総厚みの20〜98%の範囲において、M1の炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種、M2の窒化物、または炭窒化物、窒酸化物、炭窒化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種を交互に被覆した多重層としたものであり、M1及びM2としては、周期率表の4a、5a、6a族の金属、またはそれらの2元以上の合金で構成し、、さらに、基体と皮膜の間に0.01μ〜2μの厚みのM1、またはM2の金属層を介在させて残留応力を緩和させ、密着性を向上させたものである。
【0009】
さらに、より具体的には、M1がTi、M2がAl、またはその固溶体で有ってもよく、Zr、Cr等を目的に応じて使用してもよい。また、それらの金属または合金の一部を0.1〜20at%の範囲において、Y、Ca、Dy、Nd、Ce、Srの元素に置き換え、特に耐酸化性等の要求される用途に優れた性能を発揮させる。
次に、多重層部において積層される各層の膜厚が1nm〜20nmの膜厚とし、超格子を形成すれば、より高硬度な皮膜とすることができ、また積層される各層の間にM1もしくはM2の金属層を介在させることにより応力を緩和できバランスのとれた膜とすることができる。
また、用途としては基体が高速度鋼、または超硬合金製のエンドミル、ドリルスローアウェイインサート等がある。
【0010】
図1は、皮膜の総厚さを5μmとしTiN、AlNの多重層を用い各膜厚を20nmに設定した場合の下地単一層(TiN)の厚さと残留圧縮応力の関係を示したものである。
図1より、多重層の基体の間に単一層を設けた場合、明らかに残留圧縮応力の低減が可能である。図1中、点線で結んだ値は、基体と単一層の間に更に500nmの厚さのTi金属層を介在させた場合の残留圧縮応力を示す。金属層を介在させることにより、更に残留圧縮応力が低減できることが明らかである。
【0011】
【図1】
【0012】
耐酸化性のさらなる向上に対して本発明は、(TiAl)Nを基本にこれに各種元素を添加する検討を行った結果、Y、Ca、Nd、Dy、Ce、Srの添加により耐酸化性が著しく改善される知見を得た。
表1は、3μm(TiAl)N皮膜をアークイオンプレーティング法により、バイアス電圧120V、窒素圧力10-1Paの条件下で成膜するときにYを添加した場合の酸化開始温度、及び850℃大気中での酸化速度を3μmのTiN、(TiAl)N皮膜と比較した結果を示す。
【0013】
【表1】
Figure 0003719731
【0014】
表1より、(TiAl)N皮膜中にYを固溶体化させることにより、皮膜の耐酸化性が向上することがわかる。
また、同様の傾向がCa、Nd、Dy、Ce、Srの添加の場合に認められた。
【0015】
【作用】
PVDコーティングにおいては皮膜に圧縮応力が発生し、これが高いと皮膜が切削中剥離し易い傾向にある。密着性が十分でないと断続切削などの繰り返し衝撃が加わる条件下では皮膜が剥離し、寿命に至る場合がしばしばある。一般に3GPaを越える残留圧縮応力時に特にこのような現象は発生し易い。
このような理由で、過去に多層化の研究例はあるものの実用化に至っていないか、もしくは実用されていても優れた性能を示し得ないのが現状である。
【0016】
図1より、多重層部と基体の間に単一層を設けるることにより、また、さらに単一層と基体の間に金属層を設けることにより残留圧縮応力は3GPaを下回り、切削時必要とされる密着性を満足させることが明かである。残留圧縮応力を低減させる理由は、単一層、金属層は多重層部に比べ柔らかく、またヤング率も低いため、多層部に発生する高い残留圧縮応力を吸収する働きを有するためである。また、多重層部を直接基体にコーティングした場合は、高い応力を有する膜であるため基体と多重層部の界面強度は、単一層を設けた場合の基体と単一層界面強度、単一層と多層部の界面強度に比べ著しく弱いものとなる。
【0017】
また、(TiAl)N化合物の皮膜中にY等を添加することにより、皮膜の耐酸化性を向上させることが可能であるが、特に酸化速度において著しい改善が可能になる理由は、Y等を添加された場合、形成される酸化皮膜の形態がルチル構造ではなくアナターゼ構造を示すためである。つまり、Y等の添加により非常に緻密な酸化膜が形成され酸化の進行が形成された酸化膜中の酸素の拡散に律速される形態をとることにより、酸化の進行が著しく抑制されるわけである。
【0018】
従って、酸化が連続的に進行する高速切削において、皮膜の酸化がごく表面のみで発生し、これがその後、継続的に進行する酸化に対し保護膜とし作用し、皮膜内部にまで酸化が進行せず結果的に切削において長寿命が得られるわけである。尚、ルチル構造の場合は非常にポーラスで酸素が容易に浸透するだけでなく酸化膜自体容易に摩耗することは周知のことである。
また、各重層間に金属層を設けた場合、これら金属層は冷却中に各層の熱膨張係数の違いにより発生する応力を緩和する効果を示し、積層された各層間の密着性を向上させる働きを有するものである。
【0019】
以下、本発明の数値を限定した理由について説明する。
多重層部と基体の間に設ける単一層は、皮膜全体の厚さの2%未満の厚さでは応力を緩和する効果が認められず、また、80%を越えると多重層部の効果が認められず、工具とし単一層を被覆した場合と同程度の性能になるため2〜80%とした。
また、基体と単一層の間に設ける金属層は、0.01μ未満であると応力緩和に対し効果がなく、また、2μを越えると切削中にこの金属層が塑性変形し、皮膜にクラックが発生しチッピング等を誘発する結果となるため、0.01μ〜2μとした。
【0020】
耐酸化性向上の目的で添加するY、Nd等の金属成分は、0.1at%未満であると酸化皮膜はルチル構造となり酸化速度を抑制する効果がなく20at%を越えて添加すると皮膜自体の硬さが低下するため0.1〜20at%とした。
各層間に金属層を設ける場合には、その層厚が10nm未満であるとNあるいはC等の軽元素の拡散により金属層として存在し得ず、各層の密着性向上に対し十分寄与しなく、また、200nmを越えると多重層部全体が軟化し多重層にする効果が認められなくなるため、10〜200nmにした。また、多重層部の各膜厚を特に1〜20nmとした理由は、20nmを越えると超格子を形成せず、また、1nm未満だと相互に拡散し、多重層と成らず、単一な合金皮膜と成るため1nm〜20nmとした。
また、総皮膜の厚さは2μm未満であると耐摩耗性に効果なく、15μmを越えると剥離し易くなるため2〜15μmとした。
以下、実施例により本願発明を詳細に説明する。
【0021】
【実施例】
70WC−10TiC−12TaC−8Coの組成になるように市販の2.5μmのWC粉末、1.5μmの(WTi)C粉末1.2μmのTaC粉末をボールミルにて96時間混合し、乾燥造粒の後、SNMG432スローアウェイインサートをプレスし、焼結後、所定の形状に加工した。
この超硬合金基体上にPVD法により、表2に示すような皮膜を形成した。
尚、比較のため従来例で記載した膜も形成した。
【0022】
【表1】
【0023】
次いで、これたの皮膜のコーティングされたスローアウェイインサートを大気中で徐々に昇温し、酸化増が認められる温度を測定した。また、大気中900℃において、時間とともに酸化増量を測定し、酸化速度を算出した。
また、スクラッチ試験機により各皮膜が基体から剥離する臨界荷重(N)を測定した。次に、以下に示す高速断続切削条件にてテストを行い最大摩耗が0.2mmに達するまでの寿命時間を求めた。
Figure 0003719731
上記の結果を表3、表4に示す。
【0024】
【表3】
Figure 0003719731
【0025】
【表4】
Figure 0003719731
【0026】
尚、この場合皮膜の総厚みは6μmと一定にした。また、多層化の膜厚抑制については、炉の1面にM1メタルターゲット、反対面にM2メタルターゲットを設定し、アーク放電をM1とM2交互に発生させるか、また、非常に薄い場合は同時に発生させながら冶具全体の回転数により抑制を行った。
【0027】
表2〜表4より、多重層と基体の間に単一層を設けること及びさらに単一層と基体の間に金属層とを介在させることにより、スクラッチ強度が向上し高速断続切削において剥離が発生しない十分な密着力が得られている事が確認される。
また、Y等の成分の増加により酸化速度が改善されることも明かである。
【0028】
次に、実施例1で用いたのと同一の基体を使い表5に示す皮膜を形成し、実施例1と同様の切削テストを行った。その結果を表6に示す。多層間の金属層の形成にあたっては、その間ガスの導入を中止することにより形成させた。
【0029】
【表5】
Figure 0003719731
【0030】
【表6】
Figure 0003719731
【0031】
表5、表6より、多重層間に金属層を介在させることにより、さらに性能が改善される事が明らかである。
【0032】
また、実施例とし、85.6WC−0.9Cr3C2−1.5TaC−12Co成る組成になるように市販の0.6μWC粉末(Crドーピング)、及び同1.0μTaC粉末を用いアトライターにより15時間混合し、乾燥した後、外径10.5mmの丸棒素材を製造した。しかる後、6枚刃のエンドミルに加工し、表7に示す皮膜を2.0μの厚みに形成した。
なお、皮膜については、実施例1と同様にスクラッチ強度を測定し、耐剥離性を評価した。その結果を表7に併記する。
【0033】
【表7】
Figure 0003719731
【0034】
これらのコーティングエンドミルでHRC60のSKD11材を切削速度20m/min、1刃あたりの送り50μm、切り込み深さ15mm×0.8mmなる条件において乾式でエンドミル切削を行い、耐摩耗性の評価を行った。摩耗が0.1mmに達するまでの切削長さにより寿命を比較した。その結果を表8に示す。
【0035】
【表8】
Figure 0003719731
【0036】
表8より、エンドミル切削においてもスローアウェイ切削と同様に本発明被
覆硬質合金は、明らかに長寿命となることが確認された。
【0037】
【発明の効果】
本発明の被覆硬質合金は従来のTiN、TiCNま、(TiAl)N等に比べ、密着性、耐酸化性がさらに向上され、特に高速連続切削、高速断続切削において長い工具寿命が得られるものでる。また、実用上その密着性にいて問題の多い多層化、超多層化に対しても切削に耐え得る十分な密着性を与えることが可能となり、従来膜に比べ格段に長い工具寿命を達成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、膜厚と残留応力の関係を示す。
【表2】
Figure 0003719731

Claims (13)

  1. M1で示される周期律表の4a、5a、6a族及びAlの金属の窒化物、炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種と、M2で示される周期律表の4a、5a、6a族及びAlの金属の窒化物、炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種とを被覆した被覆切削工具・被覆耐摩工具において、該被覆層の総厚は2〜20μm、該被覆層の基体側は、該総厚の2〜80%の範囲で、M1又はM2の窒化物、炭窒酸化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種の単一層の応力緩和層であり、該被覆層の表面側は、該総厚の20〜98%の範囲で、M1の炭窒化物、窒酸化物、炭窒酸化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種、M2の窒化物、炭窒化物、窒酸化物、炭窒化物、窒硼化物、炭窒硼化物、炭窒酸硼化物のいずれか一種を、交互に5層以上被覆した多重層であり、該被覆層の残留圧縮応力は、3GPaを下回ることを特徴とする被覆切削工具・被覆耐摩工具
  2. M1及び/又はM2は、2元以上の合金であることを特徴とする請求項1記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  3. 該基体と該被覆層との間に、0.01μ〜2μの厚みのM1又はM2の金属層を介在させたことを特徴とする被覆切削工具・被覆耐摩工具
  4. M1がTi、M2がAlであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  5. M1がTi、M2がAl・Ti合金であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  6. M1がZr、M2がAl・Ti合金であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  7. M1がZr、M2がAl・Zr合金であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  8. M1がCr、M2がAl・Ti合金であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  9. M1の金属又は合金及び/又は、M2の金属又は合金の1部を0.1〜20at%の範囲で、Y、Ca、Dy、Nd、Ce、Srのいずれか1種以上に置き換えたことを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  10. 多重層で積層される各層の膜厚が1nm〜20nmの膜厚であり、超格子を形成していることを特徴とする請求項1〜いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  11. 多重層で積層される各層の間にM1もしくはM2の金属層を10〜200nm介在させたことを特徴とする請求項1〜10いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  12. 基体が高速度鋼又は超硬合金製のエンドミル又はドリルであることを特徴とする請求項1〜11いずれかに記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
  13. 基体が超硬合金製のスローアウェイインサートであることを特徴とする請求項1〜12記載の被覆切削工具・被覆耐摩工具
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