JP3719635B2 - 始動電動機用シフトレバー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンを始動する始動電動機に適用されるシフトレバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
始動電動機は、回転力を発生する始動モータ、この始動モータの回転を減速して出力する遊星減速装置、この遊星減速装置の出力軸にスプライン結合されたオーバーランニングクラッチ、このオーバーランニングクラッチと一体に出力軸上を摺動可能に設けられたピニオン、始動モータへの通電を制御するとともに、シフトレバー装置を介してオーバーランニングクラッチと一体にピニオンをエンジンのリングギヤ側へ付勢する電磁スイッチ等から構成されている。
【0003】
図12は例えば特公昭62−28311号公報に記載された従来の始動電動機用シフトレバー装置を示す分解斜視図である。
図12において、シフトレバー装置50は、フロントブラケット(図示せず)に固定されるレバーホルダ51と、このレバーホルダ51にピボットピン52を介して枢支されるシフトレバー53と、このシフトレバー53に作動トルクを付与し得るようにシフトレバー53と電磁スイッチ(図示せず)のフックとを連結し、所定値以上の捩りトルクを受けると弾性変形を生じる捩りコイルばね54とを有する。
【0004】
シフトレバー53は、オーバーランニングクラッチ(図示せず)に係合する第1腕53aと、ピボットピン52の両端部を支承する一対のピン孔53dを挟んで第1腕53aと反対方向に延びる二叉の第2腕53bと、第2腕53bの二叉部をピン孔53d付近で連結する架橋部53cとを備えている。
捩りコイルばね54は、ピボットピン52に非接触状態で遊挿されるコイル部54cと、コイル部54cから互いに反対方向に延出する第1および第2係止腕54a、54bとを備えている。そして、第1係止腕54aが第1腕53aの後面に係止される。
レバーボルダ51は、シフトレバー53を挟持する一対の腕部51a、51bを有し、これらの腕部51a、51bにはピボットピン52の両端を支承するピン孔51c、51dが穿設されている。そして、ピン孔51cはピボットピン52と略同径に形成され、ピン孔51dはピボットピン52より小径に形成されている。
【0005】
このように構成されたシフトレバー装置50を組み立てるには、まず、捩りコイルばね54のコイル部54c外周を架橋部53cの前面に支承させ、そのコイル部54cにセット荷重として所定の捩りトルクを加えながら、第1係止腕54aを第1腕53aの後面に係止させ、さらに第2係止腕54bを二叉の第2腕53bの後面に架橋して当接させて、捩りコイルばね54がシフトレバー53に組み付けられる。
ついで、ピン孔53dとピン孔51c、51dとが一致するようにシフトレバー53をレバーホルダ51の一対の腕51a、51b間に挿入する。そして、ピボットピン52をピン孔51cから挿入し、ピン孔53dを通してピン孔51dに圧入し、シフトレバー53がレバーホルダ51に組み付けられて、シフトレバー装置50が組み立てられる。
そして、このシフトレバー装置50は、レバーホルダ51をフロントブラケットに固定して始動電動機に装着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の始動電動機用シフトレバー装置は、このように構成されているので、部品点数が多く、かつ、部品形状が複雑で、低コスト化が図れないという課題があった。
また、ピボットピン52をピン孔51dに圧入させてピボットピン52の抜けを防止するようにしているので、ピン孔51dの孔径に厳しい精度が要求され、低コスト化が図れないという課題があった。
また、捩りトルクを捩りコイルばね54に加えながら捩りコイルばね54をシフトレバー53に組み付ける必要があるので、組立性が低下してしまうという課題もあった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、部品点数を削減し、かつ、部品形状を簡素化して、低コスト化を実現できるとともに、組立性を向上させることができる始動電動機用シフトレバー装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る始動電動機用シフトレバー装置は、電磁スイッチのプランジャの作動力を始動モータによって回転駆動される出力軸にスプライン結合されているオーバーランニングクラッチに伝達する始動電動機用シフトレバー装置において、ピンの両端部を支承する一対のピン孔が設けられた支点部、この支点部から該一対のピン孔の孔中心に直交する方向の一側に延出された第1腕部および該支点部から該一対のピン孔の孔中心に直交する方向の他側に延出され、上記オーバーランニングクラッチに係合される第2腕部を有し、該第1腕部および第2腕部の延出方向と該一対のピン孔の孔中心との両者に直交する方向の一面側を開口とする収納凹部が該第2腕部の根本部から該第1腕部にわたって形成されてなるシフトレバーと、一端が上記第1腕部の先端の一面側に当接し、かつ、他端が上記収納凹部の第2腕部の根本側の底面に当接するように該収納凹部内に収納され、上記一対のピン孔に挿入された上記ピンにより該収納凹部の底面側に撓ませられて上記シフトレバーに弾性支持され、該一端が上記プランジャのフックに係合されるレバーばねとを備えたものである。
【0009】
上記シフトレバーを樹脂製とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る始動電動機を示す部分断面図である。
図1において、始動電動機は、回転力を発生する始動モータ3と、この始動モータ3の回転を減速して出力する遊星減速装置5、遊星減速装置5の出力軸4にスプライン結合されるオーバーランニングクラッチ6、このオーバーランニングクラッチ6と一体に出力軸4上を摺動可能に設けられたピニオン7、始動モータ3への通電を制御するとともに、シフトレバー装置10を介してオーバーランニングクラッチ6と一体にピニオン7をエンジンのリングギヤ8側へ付勢する電磁スイッチ9等から構成されている。
【0011】
始動モータ3は、円筒形状に形成され、外枠と磁気回路を兼ねるケースとしてのヨーク11、底部を有する円筒形状に形成され、その開放端をヨーク11の前端外周に嵌合させてヨーク11に結合されたケースとしてのセンターブラケット12、ヨーク11の内周面に周方向に等間隔で配設される永久磁石13、この永久磁石13の内周に配されるアマーチャ14、回転軸15のアマーチャ14前端側(図1中右側)に装着された整流子16、この整流子16に摺接するように配設されたブラシ18等から構成される。そして、リヤブラケット2がヨーク11の後端外周に嵌合されてヨーク11に結合されて、回転軸15の後端(図1中左側)を支承している。また、フロントブラケット1がセンターブラケット12の前端外周に嵌合されてセンターブラケット12に結合されている。
ブラシ18は、アマーチャ14の前端側に設けられた整流子16の径方向外側に配置され、ブラシホルダ17に摺動可能な状態で保持されて、ブラシスプリング46により常に整流子16に付勢されている。
整流子16およびブラシホルダ17はセンターブラケット12内に配されている。そして、回転軸15の前端側がセンターブラケット12の底部中央に穿設された開口から延出されている。
【0012】
ここで、センターブラケット12の外周壁面の一部が、ブラシ18間の空きスペース内に入り込む円弧状凹部12aを形成するように変形されている。また、切り欠きが、フロントブラケット1の後端側の外周壁面に、センターブラケット12に形成された円弧状凹部12aに連なるように形成されている。
【0013】
遊星減速装置5は、回転軸15の前端外周に形成されたサンギヤ19、このサンギヤ19と噛み合う複数の遊星ギヤ20、各遊星ギヤ20と噛み合うインターナルギヤ21とから構成されている。サンギヤ19は、回転軸15と一体に回転することで回転軸15の回転を各遊星ギヤ20に伝達する。遊星ギヤ20は、出力軸4の後端に形成されたアウタ4aに固定されたピン4bを介してアウタ4 aに回転自在に支持され、サンギヤ19の回転を受けてサンギヤ19の外周を自転しながら公転する。インターナルギヤ21は、フロントブラケット1に回転規制されている。出力軸4は、その後端が回転軸15の前端に回転自在に嵌合され、前端がフロントブラケット1に支承されている。
オーバーランニングクラッチ6は、軸方向の移動が可能で、かつ、回転運動が伝達されるように出力軸4にスプライン結合されている。シフトレバー装置10は、その中間の支点部10aを中心として回動可能に取り付けられ、その一端が始動モータ3上に取り付けられた電磁スイッチ9のプランジャ30に連結され、他端がオーバーランニングクラッチ6に係合されている。また、パッキン22がシフトレバー装置10の支点部40aを支持するようにフロントブラケット1の切り欠きに嵌め込まれている。
【0014】
電磁スイッチ9は、その下部側がセンターブラケット12に形成された円弧状凹部12a内に納められて、始動モータ3および遊星減速装置5の外周に位置し、その中心軸が出力軸4と略平行に配されている。この時、電磁スイッチ9の前端側は、フロントブラケット1の切り欠き内にパッキン22を介して納められている。この電磁スイッチ9は、通電を受けて磁力を発生するスイッチコイル31、このスイッチコイル31の外周を覆って磁気回路の一部を構成するフレーム32、スイッチコイル31の内周の後端側に配されて磁気回路の一部を構成するコア33、スイッチコイル31の内周に軸方向に摺動自在に配されたプランジャ30、コア33とプランジャ30との間に配設されてプランジャ30を常時前方(図1中右側)へ付勢するリターンスプリング34、プランジャ30の前端に設けられたフック35、コア33の軸心位置に軸方向に摺動自在に配されたロッド36、ロッド36の後端に取り付けられて始動モータ3への通電回路を開閉する可動接点37、可動接点37に相対して配されて外部配線との接続を行う一対の固定接点38等により構成されている。
フック35は、シフトレバー装置10のレバーばね41の一端に係合している。また、ロッド36は、スプリング(図示せず)により常時前方に付勢されている。
【0015】
つぎに、シフトレバー装置10の構成について図2および図3を参照しつつ説明する。
シフトレバー装置10は、パッキン22によりフロントブラケット1に支持されるシフトレバー40と、このシフトレバー40に作動トルクを付与し得るようにシフトレバー40とプランジャ30のフック35とを連結し、所定値以上のトルクを受けると弾性変形を生じるレバーばね41、レバーばね41をシフトレバー40に弾性保持させるピン42とを有する。
シフトレバー40は、ナイロン等の樹脂製で、ピン42の両端部を支承する一対のピン孔40dが設けられた支点部40aと、この支点部40aからピン孔40dの孔中心に直交する方向の一側に延設された第1腕部40bと、支点部40aを挟んで第1腕部40bと反対方向に延設されてオーバーランニングクラッチ6に係合する二叉の第2腕40cとを備えている。そして、レバーばね41を収納する収納凹部43が後面側(図3の左側)に開口するように第2腕部40cの根本部から第1腕部40bにわたってシフトレバー40に形成されている。なお、後面とは、第1腕部40bおよび第2腕部40cの延出方向とピン孔40dの孔中心との両方に直交する方向の一方の面に相当する。
レバーばね41は、コイルばねからなり、ピン42に弾性支持されるコイル部41aと、コイル部41aから互いに反対方向に延出する第1および第2係止腕41b、41cとを備えている。
ここで、ピン孔40dは、ピン孔40dと収納凹部43の底面43aとの間隙がレバーばね41の線径より大きくなる位置に穿設され、ピン孔40dの孔径はピン42の線径より大径となっている。また、収納凹部43の底面43aは、レバーばね41がピン42に弾性支持されて収納凹部43に収納されたときに、第1係止腕41bの先端および第2係止腕41cの先端を除いてレバーばね41に非接触状態となるように形成されている。
【0016】
このシフトレバー装置10を組み立てるには、まず、図4に示されるように、レバーばね41を収納凹部43内に挿入する。この時、レバーばね41は、第1係止腕41bの先端が第1腕部40bの先端後面に接し、第2係止腕41cの先端が収納凹部43の底面43aに接し、他の部分が底面43aと非接触状態となっている。ついで、図5に矢印で示されるように、コイル部41aの外周面が底面43aに接するまで加圧する。この時、レバーばね41は両端を支点として図4中右側に撓むように弾性変形し、ピン孔40dとコイル部41aの内周面との間に間隙lが生じている。そして、ピン42をピン孔40dに挿入し、その後コイル部41aへの加圧をやめる。そこで、レバーばね41が撓みが無くなるように復元し、コイル部41aの内周面がピン42に当接する。これにより、レバーばね41は、図3に示されるように、第1係止腕41bの先端が第1腕部40bの先端後面に当接し、第2係止腕41cの先端が第2腕部40cの根本側の収納凹部43の底面43aに当接し、他の部分が底面43aと非接触状態となって、シフトレバー40に弾性支持される。そして、ピン42は、レバーばね41の復元力によりピン孔40dの内壁面に当接して、抜けが阻止される。
【0017】
このシフトレバー装置10は、図6および図7に示されるように、プランジャ30のフック35が、シフトレバー40の第1腕部40bの先端部に形成された切り欠き内に位置するように始動電動機に組み込まれる。そして、電磁スイッチ9が作動し、プランジャ30が図7中左方向に移動したときに、フック35がレバーばね41の第1係止腕41bの先端部に係合するようになっている。
【0018】
つぎに、このように構成された始動電動機の動作について説明する。
キースイッチ(図示せず)を閉じると、電流がスイッチコイル31に流れ、プランジャ30がスイッチコイル31の発生する磁力を受けてコア33に吸引される。これにより、プランジャ30は、リターンスプリング34の付勢力に抗して後方(図1中左方向)に移動する。このプランジャ30の移動に伴って、フック35が後方側に移動する。そして、フック35がシフトレバー装置10のレバーばね41の第1係止腕41bの先端に係合し、シフトレバー40が支点部40aを回動中心として図1中反時計回りに回動する。このシフトレバー40の回動によりオーバーランニングクラッチ6が押圧され、オーバーランニングクラッチ6とピニオン7とが一体となって出力軸4上を前方(図1中右方向)に移動する。ピニオン7の端面がリングギヤ8の端面に当接した時点で、オーバーランニングクラッチ6とピニオン7との移動は止まるが、プランジャ30は、レバーばね41を撓ませながら(弾性変形させながら)さらに吸引されて移動し、ロッド36に当接する。そして、可動接点37が固定接点38に当接した後、プランジャ30は、スプリング39を圧縮させながら更にロッド36を押圧しつつ移動し、プランジャ30の端面がコア33の端面に到達した時点で移動を停止する。この時、弾性変形されたレバーばね41の反発力がシフトレバー40の第2腕部40cを介してオーバーランニングクラッチ6に作用し、オーバーランニングクラッチ6が前方に付勢されている。
【0019】
可動接点37が固定接点38に当接すると、電流が、ブラシ18および整流子16を介してアマーチャ14に流れ、アマーチャ14が回転する。アマーチャ14の回転トルクが遊星減速装置5を介して出力軸4に伝達され、出力軸4が回転する。この時、アマーチャ14の回転は、遊星減速装置5により減速されて出力軸4に伝達される。
この出力軸4の回転に伴ってピニオン7も回転し、ピニオン7のリングギヤ8に対する当接位置が噛み合い可能な位置までずれると、レバーばね41の付勢力によりオーバーランニングクラッチ6とピニオン7とが前方に押し出され、ピニオン7がリングギヤ8に噛み合う。これにより、出力軸4の回転トルクがリングギヤ8に伝達され、エンジンが駆動される。
エンジンが着火された後、キースイッチを切ると、スイッチコイル31への通電が停止される。そこで、プランジャ30がリターンスプリング34の付勢力により前方に戻されて、図1に示される状態となる。
【0020】
このように、この実施の形態1によれば、レバーばね41を収納凹部43内に納め、コイル部41aを底面43a側に押圧し、ピン42をピン孔40dに挿入した後、コイル部41aへの押圧を解除することで、レバーばね41をシフトレバー10に組み込むことができる。そこで、このシフトレバー装置40は、従来装置のように、捩りトルクを加えながらコイルばねを組み込む必要がないので、組立性を向上させることができる。
また、シフトレバー装置10がシフトレバー40、レバーばね41およびピン42の3部品から構成されているので、従来装置に比べて部品点数が削減され、低コスト化が図られる。
また、構成部品の形状が従来装置に比べて簡素化されているので、製造しやすくなり、低コスト化が図られる。
また、ピン42をピン孔40dに圧入する必要がないので、ピン孔40dを高精度に加工する必要がなく、低コスト化が図られる。
また、シフトレバー40が樹脂製であるので、電磁スイッチ9で発生する磁束の漏れを考慮する必要がない。
【0021】
実施の形態2.
図8および図9はそれぞれこの発明の実施の形態2に係る始動電動機用シフトレバー装置の始動電動機への組み込み状態を示す要部正面図よび要部断面部である。
図8および図9において、シフトレバー40の第1腕部40bは支点部40aからの延出長さが短く形成されている。また、レバーばね41の第1係止腕41bの先端形状がU字状に形成されている。さらに、フック35に小径部35aが形成されている。
そして、シフトレバー装置10Aが、第1腕部40bから延出された第1係止腕41bのU字部内にフック35の小径部35aを挿入するように組み込まれている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0022】
このシフトレバー装置10Aでは、フック35の小径部35aが第1腕部40bから延出された第1係止腕41bのU字部内に挿入されているので、プランジャ30の移動によりフック35が第1係止腕41bに係合し、上記実施の形態1によるシフトレバー装置10と同様に動作する。
また、シフトレバー装置10Aは、第1腕部40bの支点部40aからの延出長さが短く形成され、第1係止腕41bの先端形状がU字状に形成されている点を除いて上記実施の形態1によるシフトレバー装置10と同様に構成されているので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0023】
実施の形態3.
図10および図11はそれぞれこの発明の実施の形態3に係る始動電動機用シフトレバー装置の始動電動機への組み込み状態を示す要部正面図および要部断面部である。
図10および図11において、シフトレバー40の第1腕部40bは支点部40aからの延出長さが短く形成されている。また、レバーばね41の第1係止腕41bの先端形状がI状に形成されている。さらに、フック35に穴部35bが形成されている。
そして、シフトレバー装置10Bが、第1腕部40bから延出された第1係止腕41bのI状部をフック35の穴部35b内に挿入するように組み込まれている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0024】
このシフトレバー装置10Bでは、第1腕部40bから延出された第1係止腕41bのI状部がフック35の穴部35b内に挿入されているので、プランジャ30の移動によりフック35が第1係止腕41bに係合し、上記実施の形態1によるシフトレバー装置10と同様に動作する。
また、シフトレバー装置10Bは、第1腕部40bの支点部40aからの延出長さが短く形成され、第1係止腕41bの先端形状がI状に形成されている点を除いて上記実施の形態1によるシフトレバー装置10と同様に構成されているので、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0025】
なお、上記各実施の形態では、レバーばね41がコイルばねで作製されているものとしているが、レバーばね41はコイルばねに限らず所定値以上のトルクを受けることで弾性変形を生じるものであればよく、例えば板ばねで作製してもよい。
【0026】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】
この発明によれば、電磁スイッチのプランジャの作動力を始動モータによって回転駆動される出力軸にスプライン結合されているオーバーランニングクラッチに伝達する始動電動機用シフトレバー装置において、ピンの両端部を支承する一対のピン孔が設けられた支点部、この支点部から該一対のピン孔の孔中心に直交する方向の一側に延出された第1腕部および該支点部から該一対のピン孔の孔中心に直交する方向の他側に延出され、上記オーバーランニングクラッチに係合される第2腕部を有し、該第1腕部および第2腕部の延出方向と該一対のピン孔の孔中心との両者に直交する方向の一面側を開口とする収納凹部が該第2腕部の根本部から該第1腕部にわたって形成されてなるシフトレバーと、一端が上記第1腕部の先端の一面側に当接し、かつ、他端が上記収納凹部の第2腕部の根本側の底面に当接するように該収納凹部内に収納され、上記一対のピン孔に挿入された上記ピンにより該収納凹部の底面側に撓ませられて上記シフトレバーに弾性支持され、該一端が上記プランジャのフックに係合されるレバーばねとを備えたので、部品点数を削減し、かつ、部品形状を簡素化して、低コスト化を実現できるとともに、組立性を向上させることができる始動電動機用シフトレバー装置が得られる。
【0028】
上記シフトレバーを樹脂製としているので、電磁スイッチで発生された磁束の漏れを考慮する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る始動電動機を示す部分断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る始動電動機用シフトレバー装置を示す背面図である。
【図3】 図2のIII−III矢視断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る始動電動機用シフトレバー装置の組立方法を説明する要部断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る始動電動機用シフトレバー装置の組立方法を説明する要部断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る始動電動機用シフトレバー装置の組み付け状態を示す正面図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る始動電動機用シフトレバー装置の組み付け状態を示す要部断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る始動電動機用シフトレバー装置の組み付け状態を示す正面図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る始動電動機用シフトレバー装置の組み付け状態を示す要部断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態3に係る始動電動機用シフトレバー装置の組み付け状態を示す正面図である。
【図11】 この発明の実施の形態3に係る始動電動機用シフトレバー装置の組み付け状態を示す要部断面図である。
【図12】 従来の始動電動機用シフトレバー装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
3 始動モータ、4 出力軸、6 オーバーランニングクラッチ、9 電磁スイッチ、10、10A、10B シフトレバー装置、30 プランジャ、35 フック、40 シフトレバー、40a 支点部、40b 第1腕部、40c 第2腕部、40d ピン孔、41 レバーばね、42 ピン、43 収納凹部、43a 底面。
Claims (2)
- 電磁スイッチのプランジャの作動力を始動モータによって回転駆動される出力軸にスプライン結合されているオーバーランニングクラッチに伝達する始動電動機用シフトレバー装置において、
ピンの両端部を支承する一対のピン孔が設けられた支点部、この支点部から該一対のピン孔の孔中心に直交する方向の一側に延出された第1腕部および該支点部から該一対のピン孔の孔中心に直交する方向の他側に延出され、上記オーバーランニングクラッチに係合される第2腕部を有し、該第1腕部および第2腕部の延出方向と該一対のピン孔の孔中心との両者に直交する方向の一面側を開口とする収納凹部が該第2腕部の根本部から該第1腕部にわたって形成されてなるシフトレバーと、
一端が上記第1腕部の先端の一面側に当接し、かつ、他端が上記収納凹部の第2腕部の根本側の底面に当接するように該収納凹部内に収納され、上記一対のピン孔に挿入された上記ピンにより該収納凹部の底面側に撓ませられて上記シフトレバーに弾性支持され、該一端が上記プランジャのフックに係合されるレバーばねとを備えたことを特徴とする始動電動機用シフトレバー装置。 - 上記シフトレバーが樹脂製であることを特徴とする請求項1記載の始動電動機用シフトレバー装置。
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