JP3719557B2 - モータ軸受保持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ軸受保持構造に関し、特に、ケースと軸受間に弾性体を設けることにより、ケースと軸受間のガタ及び振動をなくすための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のモータ軸受保持構造としては、図示していないが、1対の軸受のうち、一方の軸受の外輪はケースに接合するのみで予圧状態とし、他方の軸受の外輪はケースに接着固定するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のモータ軸受保持構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。すなわち、一方の軸受の外輪とケースとが一体結合していないために、ガタや振動の発生となり、モータ回転時の騒音発生となっていた。
また、予圧をかけた後に、クリープ現象(軸受が回転軸と共回りする)の防止策として、外輪とケースとを接着固定することもあるが、この場合には、モータ故障時に分解調整することが極めて困難であった。
【0004】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ケースと軸受間に弾性体を設けることにより、ケースと軸受間のガタ及び振動をなくすようにしたモータ軸受保持構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるモータ軸受保持構造は、ケースの後蓋に設けられた第1軸受と前記ケースの前蓋に設けられた第2軸受によりロータを有する回転軸を回転自在に保持するようにしたモータ軸受保持構造において、前記第1軸受の第1内輪を前記回転軸に接着固定し、前記ケースの後蓋の内方へ向けて突出する第1筒部の内壁に形成され円弧状をなす角度範囲である所定角度範囲 ( θ ) に形成された溝に設けられ、前記所定角度範囲 ( θ ) に形成されゴムからなる弾性体を前記第1軸受の第1外輪に接触させ、前記第2軸受の前記回転軸の軸方向の位置決めを前記回転軸の止めリングによりなすと共に、前記第2軸受の第2内輪を前記回転軸に接着固定し、前記第2軸受の第2外輪は前記ケースの前蓋の内方へ向けて突出する第2筒部に接着固定すると共に、前記第1外輪は前記後蓋に係止された波ワッシャとストッパリングで付勢されているパ構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるモータ軸受保持構造の好適な実施の形態について説明する。
図において符号1で示されるものは、前蓋1a及び後蓋1bからなるケースであり、この各蓋1a,1b間にはステータ巻線2を有するステータ3が挟持されていると共に、このステータ3の外周がケース1の外周の一部を形成している。
【0007】
前記ケース1の後蓋1bに設けられた第1軸受4と前蓋1aに設けられた第2軸受5には、前記ステータ3に対応するロータ6を有する回転軸7が回転自在に設けられており、このロータ6は多数の歯及びマグネットを有するハイブリッド型のステップ回転を行う構成である。尚、前記第1軸受4は後蓋1bの内方へ向けて突出する第1筒部1Aに設けられ、第2軸受5は前蓋1aの内方へ向けて突出する第2筒部1Bに設けられている。
前記第1軸受4の第1内輪4aは回転軸7に接着固定され、第1外輪4bは前記後蓋1bの前記第1筒部1Aの内壁に形成された溝10に設けられゴムよりなる弾性体11に接合している。この第1軸受4の第1外輪4bは、前記後蓋1bに係止されたストッパリング12及び波ワッシャ13によって付勢され予圧状態となるように構成されている。尚、前記弾性体11は、前記ゴムからなり、図2で示されるように、円弧状に形成されている。
【0008】
前記第2軸受5は回転軸7の止めリング14により軸方向の位置決めがなされていると共に、その第2内輪5aは回転軸7に接着固定され、第2外輪5bは前蓋1aの第2筒部1Bに接着固定されている。また、前述の前蓋1a、ステータ3及び後蓋1bは、各々形成された孔15を貫通する取付ボルト16により締結され、この取付ボルト16の先端16aを用いて各種機器へ取付けるように構成されている。
【0009】
前述の溝10及び弾性体11は、後蓋1bの前記第1筒部1Aの内壁の全周にわたり設けて周知のOリング等を用いることもできるが、本形態においては、図2で示すように、円弧状をなす角度範囲である
所定角度範囲θのみ、すなわち、円弧状に形成されている。従って、この弾性体11の弾性作用により第1外輪4bと後蓋1b(すなわちケース1)とは弾性を伴って結合するため、従来のようなガタや振動を防止することができる。
【0010】
【発明の効果】
本発明によるモータ軸受保持構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、各軸受のうちの一方の予圧を与える軸受の外輪とケースとの間に弾性体が設けられているため、従来のガタや振動並びにクリープ現象を確実に防止することができ、騒音の少ないモータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるモータ軸受保持構造を示す断面図である。
【図2】 図1の要部を示す構成図である。
【図3】 図1の要部を示す拡大断面図である。
【図4】 図1の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケース
1A 第1筒部
1B 第2筒部
1a 前蓋
1b 後蓋
4,5 第1、第2軸受
4b 第1外輪
5b 第2外輪
6 ロータ
10 溝
11 弾性体
12 ストッパリング
13 波ワッシャ
θ 所定角度範囲
Claims (1)
- ケース(1)の後蓋(1b)に設けられた第1軸受(4)と前記ケース(1)の前蓋(1a)に設けられた第2軸受(5)によりロータ(6)を有する回転軸(7)を回転自在に保持するようにしたモータ軸受保持構造において、前記第1軸受 (4) の第1内輪 (4a) を前記回転軸 (7) に接着固定し、前記ケース(1)の後蓋(1b)の内方へ向けて突出する第1筒部(1A)の内壁に形成され円弧状をなす角度範囲である所定角度範囲 ( θ ) に形成された溝(10)に設けられ、前記所定角度範囲 ( θ ) に形成されゴムからなる弾性体(11)を前記第1軸受(4)の第1外輪(4b)に接触させ、前記第2軸受 (5) の前記回転軸 (7) の軸方向の位置決めを前記回転軸 (7) の止めリング (14) によりなすと共に、前記第2軸受 (5) の第2内輪 (5a) を前記回転軸 (7) に接着固定し、前記第2軸受(5)の第2外輪(5b)は前記ケース(1)の前蓋(1a)の内方へ向けて突出する第2筒部(1B)に接着固定すると共に、前記第1外輪(4b)は前記後蓋(1b)に係止された波ワッシャ(13)とストッパリング(12)で付勢されていることを特徴とするモータ軸受保持構造。
Priority Applications (1)
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JP34157096A JP3719557B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | モータ軸受保持構造 |
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JP34157096A JP3719557B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | モータ軸受保持構造 |
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JPH10178760A JPH10178760A (ja) | 1998-06-30 |
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-
1996
- 1996-12-20 JP JP34157096A patent/JP3719557B2/ja not_active Expired - Fee Related
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