JP3719346B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、安定した定速走行を実現すると共に、アクセル操作によるドライバの要求に応じた走行制御への切り替えを円滑に行い得るエンジン制御装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
近時、クルーズコントロールと称される車両(自動車)の定速走行制御が注目されている。この定速走行制御は、ドライバが設定した目標車速に応じてエンジンの作動を制御して一定速度での走行を実現するものであり、アクセル操作に応じたエンジン制御に代えて、例えばエンジンECUにおいて上記目標車速に応じたスロットル開度を求めて電子スロットル機構の作動を制御してエンジン出力を制御し、車両の走行速度を前記目標車速に一定化する如く構成される。
【0003】
尚、このような定速走行制御は、ブレーキ操作を伴うことなしに車両が所定の速度以上で走行している等の条件の下で、ドライバによるモードスイッチ(定速走行モード設定釦)の操作により設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらエンジンの出力は、必ずしも前記電子スロットル機構におけるスロットル開度に比例するものではなく、むしろ筒内平均有効圧に依存する。この為、例えばアクセル操作量(アクセルポジション値)に対応付けて予め設定したスロットル開度に従って電子スロットル機構の作動を制御したとしても、その制御に対応してエンジン出力が変化するとは限らないので、安定した定速走行が実現されるとは限らない。換言すればエンジンの出力がスロットル開度に略比例すると看做して電子スロットル機構の作動を制御しているに過ぎないので、エンジンの出力が期待通りに制御されるとは限らない。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、エンジンの出力を適正に制御して、設定された目標速度に応じた安定した定速走行を実現することのできる簡易な構成のエンジン制御装置を提供することにある。
特に本発明は、種々のエンジン仕様に拘わることなく、安定な定速走行を簡易に実現することのできるエンジン制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
更には本発明は、定速走行制御とアクセル操作によるドライバの要求に応じた走行制御との切り替えを円滑に行うことのできる簡易な構成のエンジン制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するべく本発明に係るエンジン制御装置は、エンジンの出力がその筒内平均有効圧に依存することに着目し、アクセルポジション値によって変化する、エンジンの回転数とトルクとの関係を記述した正味平均有効圧マップを有効に活用してエンジン制御を行うものであって、
アクセルポジション値に相当するエンジンの回転数とトルクとの関係をエンジンの仕様に応じて記述した第1の正味平均有効圧マップと、アクセルポジション値に相当するエンジンの回転数とトルクとの関係をエンジンの平均的特性に応じて記述した定速走行用の第2の正味平均有効圧マップとを備え、
アクセルペダル操作に応じたアクセルポジション値に従って前記第1の正味平均有効圧マップを参照して前記エンジンから得るべきドライバ要求目標トルクを求める共に、定速走行を実現する目標アクセルポジション値に従って前記第2の正味平均有効圧マップを参照して前記エンジンから得るべき定速走行目標トルクを求め(目標トルク算出手段)、この目標トルク算出手段にて求められたドライバ要求目標トルクと定速走行目標トルクの内の大きい値を前記エンジンから得るべき目標トルクとして選択し、この目標トルクに従って電子スロットル機構に対して付与すべき制御目標スロットル開度を設定し(目標スロットル算出手段)、上記制御目標スロットル開度に従って前記電子スロットル機構におけるスロットル開度を制御することで前記エンジンの作動を制御する(電子スロットル制御手段)ことを特徴としている。
【0009】
本発明の好ましい態様は、請求項2に記載するように前記第2の正味平均有効圧マップは、種々仕様のエンジンを搭載した車両において実施された定速走行制御のマッチング実績に応じて、その定速走行制御に用いた正味平均有効圧マップの平均値として求めるように構成される。
【0010】
即ち、本発明は、前記目標トルク算出手段として、エンジンの仕様に応じて設定される第1の正味平均有効圧マップと、エンジンの平均的特性に応じて設定された定速走行用の第2の正味平均有効圧マップとを個別に準備し、アクセルペダル操作に応じたアクセルポジション値に従って前記第1の正味平均有効圧マップを参照してドライバ要求目標トルクを求めると共に、前記定速走行を実現する目標アクセルポジション値に従って前記第2の正味平均有効圧マップを参照して定速走行目標トルクを求め、これらのドライバ要求目標トルクと定速走行目標トルクの内の大きい値を前記エンジンから得るべき目標トルクとして選択出力する(目標トルク選択手段)ように構成することを特徴としている。
【0011】
特に正味平均有効圧マップとして、上記の如く第1および第2の正味平均有効圧マップをそれぞれ準備することで、エンジンの仕様に応じてマッチング処理が必要なマップの作成を簡易化し、種々のエンジン仕様に拘わることのない安定な定速走行制御を簡易に実現すると共に、ドライバの要求(アクセルペダル操作)に応じて種々のエンジン仕様により定まる走行制御を実現することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係るエンジン制御装置について説明する。
図1はこの発明に係るエンジン制御装置の要部概略構成図で、エンジン(図示せず)の吸気管に組み込まれた電子スロットル機構1の作動を制御するエンジンECU2を主体として構成される。電子スロットル機構1は、そのスロットル弁1aをスロットルコントロールサーボモータ1bにて駆動することで、そのスロットル開度が調整されるもので、該スロットル開度はスロットルポジションセンサ1cにて検出されるようになっている。このような電子スロットル機構1の作動(スロットル開度)は、スロットルバルブ制御部3により電子的にフィードバック制御される(電子スロットル制御手段)。
【0013】
さてエンジンECU2は、概略的にはクルーズコントロール(定速走行)用制御部4、目標トルク演算部5、およびエンジン制御部6を備えて構成される。クルーズコントロール用制御部4は、例えばメインスイッチが投入された状態においてクルーズコントロールスイッチが操作されたとき、そのときの車速を定速走行の目標車速として設定する役割を担う。このクルーズコントロール用制御部4は、ブレーキスイッチやアクセルスイッチ等の状態を監視しており、基本的にはブレーキ操作がなされない状態で、車両が一定速度以上で走行していること等を条件としてクルーズコントロールの走行モードを設定する。尚、上記の如く設定される目標車速は、例えばマニュアルスイッチの操作により適宜可変設定することも可能である。
【0014】
しかして前記クルーズコントロール用制御部4は、上述した如く設定した目標車速と、車速センサにより検出される現在の車速(実車速)との偏差(差分)に応じてエンジンの出力を制御して一定の走行速度を維持するべく、例えばアクセルペダル操作量に相当する目標アクセルポジション値(目標APS)を求めるものとなっている。
【0015】
一方、目標トルク演算部5は、基本的にはドライバにより踏圧操作されるアクセルペダル7の操作量を検出するアクセルポジションセンサ8の出力であるアクセルポジション値(ドライバ要求APS)に応じて、或いは前記クルーズコントロール用制御部4にて設定された定速走行を実現する上での目標アクセルポジション値(目標APS)に応じて、エンジンから得るべくトルクを目標トルクとして求める役割を担う。特にこの目標トルク演算部5は、後述するようにアクセルポジション値に応じて変化するエンジンの回転数とトルクとの関係を記述した正味平均有効圧マップ(PEマップ)を参照し、上記アクセルポジション値(ドライバ要求APS/目標APS)と、そのときのエンジン回転数とに応じて前記エンジンから得るべき目標トルクを求めるものとなっている。即ち、アクセル操作によるドライバの要求に応じて、或いは定速走行を実現する上での制御すべき対象がエンジンの出力であることから、目標トルク演算部5ではアクセルポジション値に応じてエンジンから得るべき目標トルクを算出するものとなっている。
【0016】
しかしてエンジン制御部6は、上述した如く求められた目標トルクに従い、前述した電子スロットル機構1の作動を制御するスロットルバルブ制御部3に対して、その制御目標として付与すべき目標スロットル開度(目標TPS)を求める目標スロットル算出手段として機能する。そしてこの目標スロットル開度を前記スロットルバルブ制御部3に与えることで、電子スロットル機構1におけるスロットル弁1aの開度(スロットル開度)を調整し、これによってエンジンの出力を制御するものとなっている。
【0017】
このように構成されるエンジン制御装置についてより具体的に説明すると、その全体的な制御系は、例えば図2に示すように構成される。即ち、クルーズコントロール用制御部4は、ドライバにより設定された目標車速11と、車速センサ12によって検出される実車速との差分を差分器13にて求め、定速走行演算部14にて上記目標車速での定速走行を実現する上での目標APSを算出するように構成される。つまり定速走行演算部14は、前記目標車速での定速走行を実現する制御値として、アクセルペダル7の操作量に相当する目標アクセルポジション値を求めるものとなっている。
【0018】
一方、目標トルク演算部5は、エンジンEの回転数とトルクとの関係をアクセルポジション値をパラメータとして記述した正味平均有効圧マップ(PEマップ)21を備えている。このPEマップ15は、エンジンEの仕様に応じて予めマッチング処理されたもので、エンジンEの性能を引き出して車両Cの走行制御性を決定付ける重要な役割を担うものである。しかして目標トルク演算部5は、アクセルポジションセンサ8の出力として求められるアクセルポジション値(ドライバ要求APS)と、前記クルーズコントロール用制御部4にて設定された定速走行を実現する上での目標アクセルポジション値(目標APS)とを選択器(MAX)16に入力し、これらのドライバ要求APSと目標APSの内の値の大きいアクセルポジション値(APS)を選択的に求めている。そして選択したアクセルポジション値と、そのときのエンジン回転数17とに従って前記PEマップ15を検索することで、エンジンEから得るべきトルク(目標トルク)を、その制御目標として求めている。
【0019】
従って定速走行モードが設定され、アクセルペダル操作がなされない状態においては、当然のことながら定速走行用の目標APSが大きので、この定速走行用の目標APSに応じた目標トルクが前記PEマップ15から求められる。これに対して定速走行モードが設定されていない場合には、目標APSが与えられないので、アクセルペダル操作に伴うドライバ要求APSに従って、前記PEマップ15から目標トルクが求められる。
【0020】
しかして所定のアクセルペダル操作に伴う所定速度での走行中に定速走行モードが設定された場合には、そのときの車速に応じて前述したように目標車速が設定され、この目標車速に応じて目標APSが与えられる。この状態でアクセルペダル操作を停止すると、アクセルペダル7の踏圧解除により要求APSが次第に低下するので前記選択器(MAX)16は、要求APSが目標APSを下回った時点で該目標APSを選択することになり、以降、この目標APSに従って前記PEマップ15から目標トルクが求められることになる。更には定速走行モードが働いているときにアクセルペダル7が踏圧操作され、これによってドライバが要求する要求APSが前述した目標APSを上回ると、前記選択器(MAX)16は目標APSに変えて要求APSを選択することになる。これによって前記PEマップ15からはドライバ要求APSに応じた目標トルクが求められることになる。
【0021】
しかして上述した如くしてPEマップ15を参照して求められた目標トルクはエンジン制御部6に与えられ、該目標トルクに応じて電子スロットル機構1に対してその制御目標として付与すべき目標スロットル開度(目標TPS)が求められる。そしてこの目標スロットル開度に従って電子スロットル機構1の作動が制御されてエンジンEの出力制御が実行され、ひいては車両Cの走行速度が制御される。
【0022】
かくしてこのよう制御系を構築してなるエンジン制御装置によれば、PEマップ15を参照してエンジンEから得るべくトルク(目標トルク)をその制御目標として求め、この目標トルクが得られるように電子スロットル機構1におけるスロットル開度が調整されるので、エンジンEの出力を的確に制御することができる。従ってアクセルポジション値(APS)に応じて電子スロットル機構1におけるスロットル開度(TPS)を直接制御する場合のように、その制御目標と制御応答としてのエンジンEの出力にずれが生じるような虞がなく、安定した速度制御を実現することが可能となる。
【0023】
ところで前述したエンジン制御装置における制御系を、例えば図3に示すように構成することもできる。即ち、前記目標トルク演算部5に準備するPEマップ15として、ドライバ要求に応じた速度制御を実現するための第1の正味平均有効圧マップ(PEマップ)15aと、クルーズコントロール専用の第2の正味平均有効圧マップ(PEマップ)15bとの2つを準備し、アクセルポジションセンサ8にて求められるドライバ要求APSに従って上記第1のPEマップ15aからドライバ要求目標トルクを求め、一方、定速走行演算部14にて求められた定速走行用の目標APSに従って前記第2のPEマップ15bから定速走行制御用の目標トルクを求めるようにする。そしてこれらのドライバ要求目標トルクと定速走行用の目標トルクの内、その値の大きいトルクを選択器(MAX)18にて選択し、これをエンジンEから得るべき目標トルクとしてエンジン制御部6に与えるように構成しても良い。
【0024】
ちなみにこの場合、前記第1のPEマップ15aは、エンジンEの仕様に応じたマッチング処理を施すことで実現される。これに対して第2のPEマップ15bについては、主として全体的なクルーズコントロールの制御特性に応じて設定すれば良いので、例えば種々の仕様のエンジンを搭載した車両Cにおいて実施されたクルーズコントロールのマッチング実績に従い、その制御に用いたPEマップの平均値としてマップデータを求めるようにすればよい。即ち、クルーズコントロールを実現する上での汎用化されたPEマップとして第2のPEマップ15bを実現するようにすればよい。
【0025】
かくして上述した2つのPEマップ15a,15bを用い、各PEマップ15a,15bからそれぞれ求められる目標トルクの内の値の大きいものを選択器18にて選択し、これによってエンジンEから得るべき目標トルクを設定するように構築された制御系によれば、定速走行モードが設定され、アクセルペダル操作がなされない状態においてはドライバ要求APSが零[0]であり、第1のPEマップ15aから求められる要求トルクも零[0]であるので、定速走行用の目標APSに従って第2のPEマップ15bから求められた目標トルクが選択器18を介して出力される。これに対して定速走行モードが設定されていない場合には、定速走行演算部14から出力される目標APSが零[0]であり、第2のPEマップ15bから求められる目標トルクも零[0]となる。そしてこの場合には、アクセル操作に応じたドライバ要求APSに従って第1のPEマップ15aからだけ目標トルクが求められるので、選択器18はこの目標トルクを選択出力することになる。
【0026】
一方、所定のアクセルペダル操作に伴う所定速度での走行中に定速走行モードが設定された場合には、そのときの車速に応じて前述したように前記定速走行演算部14にて目標車速に応じた目標APSが設定され、第2のPEマップ15bから定速走行用の目標トルクが求められる。子の状態でアクセルペダル操作を停止すると、アクセルペダル7の踏圧解除によりドライバ要求APSが次第に低下し、これに伴って第1のPEマップ15aから求められる目標トルクの次第に低下する。すると前記選択器(MAX)18は、第1のPEマップ15aから求められたドライバ要求に対応する目標トルクが、前記第2のPEマップ15bから求められる定速走行制御用の目標トルクよりも下回った時点で該定速走行制御用の目標トルクを選択することになる。従ってエンジン制御部6に対して出力される目標トルクが、連続して円滑に第1のPEマップ15aから求められた目標トルクから、第2のPEマップ15bから求められた目標トルクへと切り替えられことになる。
【0027】
また定速走行モードが設定されている状態においてアクセルペダル7を踏圧操作してドライバが要求するAPSを与えると、この要求APSに従って前記第1のPEマップ15aからドライバが要求する目標トルクが求められる。そしてこの目標トルクが前記第2のPEマップ15bから求められた目標トルクを上回ると、選択器18は上記第1のPEマップ15aから求められた目標トルクを選択出力することになる。この結果、エンジン制御部6に対して出力される目標トルクが、第2のPEマップ15bから求められた目標トルクから、前記第2のPEマップ15aから求められたドライバが要求する目標トルクへと連続して円滑に切り替えられことになる。
【0028】
即ち、上述した如く第1および第2のPEマップ15a,15bからそれぞれ求められる目標トルクを、その大きさに応じて選択器18にて選択してエンジン制御部6に出力するので、その走行モードが切り替えられる場合であっても目標トルクが連続して可変されることになり、エンジンEの出力が円滑に可変制御されることになる。換言すれば走行モードの切り替え時に、その制御目標がステップ的に変化することがないので、エンジンEの出力(トルク)をスムーズに可変制御することができ、トルク変動に起因する違和感のない円滑な走行を実現することができる。
【0029】
また上述したようにクルーズコントロール専用の第2のPEマップ15bを準備すれば、例えばエンジンEの仕様が変更される場合であっても、クルーズコントロール特性を考慮することなく第1のPEマップ15aだけを当該エンジンEの仕様に応じてマッチング処理するだけで良いので、そのマッチング処理が容易である。また第2のPEマップ15bについては、クルーズコントロールを実行する上での汎用性を持たせて、エンジン仕様の異なる種々の車両Cのエンジン制御装置としてそのまま組み込むことができるので、エンジン仕様が変更される都度、マッチングをやり直す手間を省くことができる等の効果が奏せられる。換言すればエンジン性能に左右されることのないクルーズコントロール特性を持たせることができる。
【0030】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばPEマップから求められた目標トルクに基づいて実行される電子スロットル機構1の制御については、従来より種々提唱されているスロットル開度の制御手法を適宜採用可能である。またクルーズコントロール専用の第2のPEマップ15bについては種々のエンジンについてマッチングさせてPEマップを平均化することのみならず、クルーズコントロール特性を的確に表現した代表的なPEマップにて代用することも可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、正味平均有効圧マップを参照することでエンジンから得るべきトルクを制御目標値として求め、この目標トルクに従って電子スロットル機構の作動を制御してエンジン制御を実行するので、目標速度に応じた定速走行制御や、アクセル操作に応じた走行制御を安定に行うことができる。また定速走行を実現する目標アクセルポジション値と、アクセル操作に応じたドライバ要求アクセルポジション値の内の値の大きいアクセルポジション値を選択し正味平均有効圧マップを検索するので、走行モードに拘わることなしに適切な目標トルクを求めてエンジン制御を実行し得る。
【0032】
更にはクルーズコントロール専用の正味平均有効圧マップと、エンジン性能に応じたドライバ要求用の正味平均有効圧マップとを用いて目標トルクをそれぞれ求め、これらの目標トルクをその大きさに応じて選択してエンジン制御を実行するので、トルク変動を招来することなしに円滑に走行モードの切り替えを行うことができる。しかもエンジン特性に応じた正味平均有効圧マップのマッチング処理を簡易に行うことができる等の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジン制御装置の要部概略構成図。
【図2】図1に示すエンジン制御装置を実現する制御系の構成例を示す図。
【図3】図1に示すエンジン制御装置を実現する制御系の別の構成例を示す図。
【符号の説明】
1 電子スロットル機構
2 エンジンECU
3 スロットルバルブ制御部
4 クルーズコントロール用制御部
5 目標トルク演算部
6 エンジン制御部
8 アクセルポジションセンサ
14 定速走行演算部
15 正味平均有効圧マップ(PEマップ)
15a 第1の正味平均有効圧マップ(ドライバ要求用PEマップ)
15b 第2の正味平均有効圧マップ(クルーズコントロール用PEマップ)
16 選択器(アクセルポジション値選択手段)
18 選択器(目標トルク選択手段)

Claims (2)

  1. アクセルポジション値に相当するエンジンの回転数とトルクとの関係をエンジンの仕様に応じて記述した第1の正味平均有効圧マップと、
    アクセルポジション値に相当するエンジンの回転数とトルクとの関係をエンジンの平均的特性に応じて記述した定速走行用の第2の正味平均有効圧マップと、
    アクセルペダル操作に応じたアクセルポジション値に従って前記第1の正味平均有効圧マップを参照して前記エンジンから得るべきドライバ要求目標トルクを求める共に、定速走行を実現する目標アクセルポジション値に従って前記第2の正味平均有効圧マップを参照して前記エンジンから得るべき定速走行目標トルクを求める目標トルク算出手段と、
    この目標トルク算出手段にて求められたドライバ要求目標トルクと定速走行目標トルクの内の大きい値を前記エンジンから得るべき目標トルクとして選択し、この目標トルクに従って電子スロットル機構に対する制御目標スロットル開度を求める目標スロットル算出手段と、
    この目標スロットル算出手段にて求められた制御目標スロットル開度に従って前記電子スロットル機構におけるスロットル開度を制御して前記エンジンの作動を制御する電子スロットル制御手段と
    を具備したことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記第2の正味平均有効圧マップは、種々仕様のエンジンを搭載した車両において実施された定速走行制御のマッチング実績に応じて、その定速走行制御に用いた正味平均有効圧マップの平均値として求められるものである請求項1に記載のエンジン制御装置。
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