JP2000043609A - 車両用定速走行装置 - Google Patents

車両用定速走行装置

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JP2000043609A
JP2000043609A JP21550498A JP21550498A JP2000043609A JP 2000043609 A JP2000043609 A JP 2000043609A JP 21550498 A JP21550498 A JP 21550498A JP 21550498 A JP21550498 A JP 21550498A JP 2000043609 A JP2000043609 A JP 2000043609A
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control
vehicle
target
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JP21550498A
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English (en)
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Teruaki Tanioka
輝明 谷岡
Yoshiyuki Shinya
義之 進矢
Harunori Tanida
晴紀 谷田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標車速と実際の車速との車速偏差を所定の
演算周期で演算して、この車速偏差からスロットルアク
チュエータ4に対する制御量を求め、この制御量のなま
し値に基づいてスロットルアクチュエータ4を車速偏差
が小さくなるように制御する車両用定速走行装置におい
て、その定速走行制御中の車速変化を滑らかにして車両
乗員が違和感を感じるの防止する。 【解決手段】 スロットルアクチュエータ4を駆動する
制御実行周期を、車速偏差の演算周期よりも短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車速を目標車速に
なるように制御する車両用定速走行装置に関する技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の車両用定速走行装置
は、車両運転者により設定された目標車速と実際の車速
との偏差を求め、その車速偏差が小さくなるようにエン
ジンのスロットル開度等を制御することにより、車速を
目標車速に維持して車両を定速走行させるものであり、
その一例として、例えば特開平8―113056号公報
に示されるように、エンジンのアクセルペダルとスロッ
トル弁との機械的な駆動連結を遮断して該スロットル弁
をスロットルアクチュエータにより電気的に開閉駆動す
るようにするとともに、車両に対する走行抵抗を検出し
て、その走行抵抗の大きさに応じてスロットルアクチュ
エータについての制御周期を変更するようにしたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、車速偏差の演算周期と、スロットルアクチュ
エータに対する制御周期とは同じ周期に設定されてい
る。しかし、このように車速偏差の演算周期とスロット
ル制御周期とが同じであれば、定速走行制御中に車速偏
差が演算される都度、それに応じて目標スロットル開度
が演算され、スロットルアクチュエータの作動制御によ
りスロットル開度が目標スロットル開度に変化して車速
が変わることとなり、特に車速偏差が大きいと車速変化
が大きくなって、その車速変化に対し車両の乗員が違和
感を持つという問題がある。
【0004】また、上記の如くスロットルアクチュエー
タによりスロットル弁を開閉制御する場合、その制御の
応答性を高めるためには目標スロットルの制御周期を短
くすることが望ましい。しかし、その場合、上記従来例
のように、スロットル制御周期と車速偏差の演算周期と
が同じであると、車速偏差の演算周期も短くなって、そ
の分、車速偏差自体の値が小さくなり、演算特性等から
車速偏差がない状態と演算されることがあり、そうなる
と、車速を目標車速に精度よく制御することが困難にな
る。このことから、上記目標スロットルの制御周期を無
闇に短くできないのが現状である。
【0005】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、上記のように目標車速と実車速と
の偏差を演算して、その車速偏差が小さくなるようにス
ロットルアクチュエータ等に対する制御を実行する場合
に、その車速演算周期と制御実行周期とを所定の関係に
関連づけることにより、定速走行制御中の車速変化を滑
らかにして車両乗員が違和感を感じるの防止しようとす
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、この発明では、スロットルアクチュエータ等による
制御実行周期を車速偏差の演算周期よりも短く設定する
ようにした。
【0007】具体的には、図1に示す如く、請求項1の
発明では、目標車速を設定する目標車速設定手段40
と、実際の車速を検出する実車速検出手段22と、車両
の走行速度を調整する車速調整手段4と、上記目標車速
及び実際の車速の車速偏差が小さくなるように上記車速
調整手段4を制御する制御手段41とを備えている。
【0008】そして、上記制御手段41は、上記車速偏
差を所定の演算周期で演算する車速偏差手段41aと、
この車速偏差手段41aにより演算された車速偏差に基
づいて上記車速調整手段4の制御量を演算する制御量演
算手段41bと、この制御量演算手段41bにより演算
された制御量を用いて上記車速調整手段4を作動させる
制御実行手段41cとで構成し、この制御実行手段41
cによる制御実行周期が、上記車速偏差手段41aによ
る車速偏差の演算周期よりも短く設定されているものと
する。
【0009】上記の構成により、目標車速設定手段40
により目標車速が設定される一方、実車速検出手段22
により実際の車速が検出され、制御手段41において目
標車速と実際の車速との車速偏差が小さくなるように車
速調整手段4が制御される。そして、上記制御手段41
の車速偏差手段41aでは車速偏差が所定の演算周期で
演算され、制御量演算手段41bにおいて車速偏差から
制御量が演算され、制御実行手段41cにより、この制
御量に基づいて車速調整手段4が駆動される制御が実行
される。
【0010】そのとき、上記制御実行手段41cによる
制御実行周期が車速偏差手段41aによる車速偏差の演
算周期よりも短いので、車速調整手段4を駆動する制御
は短い周期で実行されるのに対し、車速偏差は長い周期
で演算されることとなり、両周期を同じとした場合に比
べ、車速が大きく変化せずに徐々に滑らかに変化するこ
とになり、急激な車速変化による違和感を防止すること
ができる。
【0011】また、制御実行手段41cによる制御実行
周期が車速偏差手段41aによる車速偏差の演算周期よ
りも短いので、その制御実行周期を短くして制御の応答
性を高めるとともに、車速偏差の演算周期を長くして目
標車速に精度よく制御でき、車速調整手段4に対する制
御の応答性の向上と目標車速の制御精度の向上とを両立
させることができる。
【0012】請求項2の発明では、上記制御手段41
は、車速偏差手段41aによる車速偏差の演算周期を複
数に等分した値を制御実行手段41cによる制御実行周
期に設定し、該各制御実行周期毎に制御量演算手段41
bで演算された制御量の変化量を上記複数に等分した量
ずつ増減して実行すべき制御量を設定するものとする。
こうすると、加減速度の変化が一定となり、目標速度に
スムーズに移行できる。また、演算された制御量の変化
量を複数に等分した量ずつ増減して実行すべき制御量を
設定するので、不等分の量ずつ増減する場合のようにカ
ウンタ等が不要となり、制御プログラムの作成も容易と
なる。
【0013】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
において、車両運転者の操作により目標車速を増加させ
る加速手段42を備え、制御手段41は、上記加速手段
42により目標車速が増加していることが検出されたと
きの制御実行周期を非検出時よりも長くするように構成
されているものとする。このことで、制御実行周期が長
くなった分だけ、車速を素早く上昇させることができ、
加速手段42による加速時の車両の加速性を確保するこ
とができる。
【0014】請求項4の発明では、同様に、上記制御手
段41は、車速偏差が大きいときの制御実行周期を小さ
いときよりも長くするように構成されているものとす
る。この場合も、車速を素早く上昇させて車両の加速性
を確保できる。
【0015】請求項5の発明では、請求項2の発明にお
いて、少なくとも車両運転者のブレーキ操作により定速
走行制御を中止する中止手段43と、車両運転者の復帰
スイッチの操作により上記定速走行制御を復帰させる復
帰手段44と、車両運転者の操作により目標車速を増加
させる加速手段42とを設け、制御手段41は、上記復
帰手段44による定速走行制御の復帰時における制御実
行周期を、加速手段42により目標車速が増加している
ことが検出されたときの制御実行周期よりも短くするよ
うに構成されているものとする。こうすれば、定速走行
制御の復帰時に制御実行周期が加速手段42による通常
の加速要求時よりも短くなるので、車速を滑らかに変化
させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施形態に係る車
両用定速走行装置の全体構成を示し、1は車両に搭載さ
れた例えば4気筒エンジン、2は該エンジン1に吸気を
供給する吸気通路で、この吸気通路2には、電気式のス
ロットルアクチュエータ4により開閉駆動されるエレキ
スロットル弁3が配設されており、上記スロットルアク
チュエータ4は、エンジン1の駆動力により車両の走行
速度を調整する車速調整成手段を構成している。7はエ
ンジン1のクランク軸(図示せず)に駆動連結された自
動変速機で、この変速機7はデフ機構8を介して左右の
駆動車輪9,9に駆動連結されている。
【0017】上記エンジン1や自動変速機7はPT&A
SCユニット11(パワートレーン&オートクルーズコ
ントロールユニット)により、またスロットル弁3のス
ロットルアクチュエータ4は、上記PT&ASCユニッ
ト11に通信線18により信号の授受可能に接続された
ETCSユニット15(エレキスロットルコントロール
ユニット)によりそれぞれ作動制御されるようになって
いる。
【0018】上記PT&ASCユニット11は、マイコ
ン12と該マイコン12の指令信号を受けてエンジン1
及び自動変速機7の各アクチュエータ(図示せず)を作
動させるアクチュエータ駆動回路13とを備えている。
また、このPT&ASCユニット11には、イグニッシ
ョンスイッチ20の信号と、パワートレーン制御用入力
信号群として、エンジン1の回転数を検出するためのク
ランク角センサ21のクランク角信号、車速を検出する
車速センサ22の信号、自動変速機7のタービン回転数
を検出するタービンセンサ23の信号、エンジン1の冷
却水温度を検出する水温センサ24の信号、車両のブレ
ーキ操作を検出するブレーキスイッチ25の信号、上記
スロットル弁3の開度を検出するスロットルセンサ26
の信号等と、オートクルーズ用入力信号群として、定速
走行装置を作動させるためのメインスイッチ28の信
号、セットコーストスイッチ29の信号、加速スイッチ
30の信号、リジュームスイッチ31(復帰スイッチ)
の信号、ブレーキスイッチ25の信号等とが入力されて
いる。上記車速センサ22は、実際の車速を検出する実
車速検出手段を構成している。
【0019】一方、上記ETCSユニット15は、マイ
コン16と該マイコン16の指令信号を受けてスロット
ルアクチュエータ4を作動させるアクチュエータ駆動回
路17とを備え、このETCSユニット15には、上記
イグニッションスイッチ20の信号と、スロットル開度
制御用入力信号群として、車両のアクセル操作を検出す
るアクセルセンサ33の信号、上記スロットルセンサ2
6の信号等とが入力されている。
【0020】上記オートクルーズ用入力信号群となる信
号を出力するメインスイッチ28、セットコーストスイ
ッチ29及び加速リジュームスイッチ31は、図3及び
図4に示すように、車両のステアリングホイール35下
側のコラム36右側に支持した操作レバー37によりO
N/OFF切換えされるようになっている。この操作レ
バー37はコラム36に対し、ステアリングホイール3
5の操作方向の上側たるACC方向、同下側たるCOA
ST方向、及びステアリングホイール35に直交する方
向の上側たるRESUM方向の3方向にそれぞれ揺動可
能に支持されている。操作レバー37の先端にはプッシ
ュボタン37aが配設されており、車両ドライバーの操
作により、例えばプッシュボタン37aを押し込むこと
でメインスイッチ28をON/OFF切換えし、操作レ
バー37をステアリングホイール35の操作方向の上側
たるACC方向に操作したときに加速スイッチ30を、
また同下側であるCOAST方向に操作したときにセッ
トコーストスイッチ29を、さらにステアリングホイー
ル35に直交する方向の上側たるRESUM方向に操作
したときにはリジュームスイッチ31をそれぞれON状
態に切り換えるようにしている。
【0021】上記PT&ASCユニット11のマイコン
12で処理される定速走行制御のための信号処理動作に
ついて図5〜図16により説明する。図5は定速走行制
御のメインルーチンを示し、まず、ステップS1で各種
信号を入力させてイニシャルチェックを行う。次のステ
ップS2で上記操作レバー37先端のプッシュボタン3
7aの操作によりメインスイッチ28がONされて定速
走行装置が作動状態にあるかどうかを判定し、この判定
がNOのときには、ステップS3に進んで目標車速をリ
セットし、次のステップS4で加減速制御をリセットし
た後にリターンする。
【0022】上記ステップS2が「メインスイッチO
N」のYESであると、ステップS5に進み、車速が例
えば40km/h未満か又はブレーキスイッチ25がO
N状態にあってブレーキが作動しているかどうかを判定
する。この判定がNOのときには、ステップS6の目標
車速設定ルーチン(図6及び図7参照)において目標車
速を設定し、ステップS7の加減速制御ルーチンを行っ
てリターンする。上記ステップS5でYESと判定され
ると、ステップS8において、上記車速が40km/h
未満になったとき又はブレーキスイッチ25がON状態
になったときの目標車速を記憶し、ステップS9で制御
中止フラグFをF=1にセットし、かつセットフラグF
sをFs=0にクリアし、次のステップS10に進んで
加減速制御をリセットした後にリターンする。
【0023】上記ステップS6の目標車速設定ルーチン
は具体的に図6及び図7に示すように行われる。まず、
ステップS20で上記セットコーストスイッチ29がO
N状態にあるか否かを判定する。この判定がYESであ
るとステップS21に進み、上記セットフラグFsがF
s=1かどうかを判定する。この判定がFs=0のNO
であるときには、最初にセットコーストスイッチ29が
ONされたと見倣し、ステップS25で現在の実車速を
目標車速に設定し、ステップS26でセットフラグFs
をFs=1にセットした後にリターンする。上記ステッ
プS21の判定がFs=1のYESであると、減速のた
めにセットコーストスイッチ29がON操作された状態
と判定し、ステップS22においてコーストフラグFc
がFc=1か否かを判定する。ここでFc=1のYES
と判定されるとそのまま、またFc=0のNOと判定さ
れると、ステップS23でコーストフラグFcをFc=
1にセットした後、それぞれステップS24に進み、制
御モードをコーストモードに切り換えて車速を目標車速
に保持し、しかる後にリターンする。
【0024】上記ステップS20でセットコーストスイ
ッチOFFのNOと判定されると、ステップS27にお
いて、コーストフラグFcがFc=1か否かを判定す
る。この判定がFc=1のYESのときには、セットコ
ーストスイッチ29がON状態からOFF状態に切り換
わった直後と判定し、ステップS28で現在の車速を目
標車速に更新し、ステップS29でコーストフラグFc
をFc=0にクリアした後にリターンする。
【0025】上記ステップS27の判定がFc=0のN
OのときにはステップS30に進み、上記加速スイッチ
30がON状態にあるか否かを判定する。この判定がY
ESのときには、ステップS31において加速フラグF
AがFA=1にあるかどうかを判定する。ここでFA=1
のYESと判定されるとそのまま、またFA=0のNO
と判定されると、ステップS32で加速フラグFAをFA
=1にセットした後にそれぞれステップS33に進み、
制御モードを加速モード(アクセルモード)に切り換え
て車速を目標車速に保持し、しかる後にリターンする。
上記ステップS30の判定が加速スイッチOFFのNO
であるときには、ステップS34において加速フラグF
AがFA=1にあるかどうかを判定する。ここでFA=1
のYESと判定されると、ステップS35に進んで現在
の実車速を目標車速に更新し、ステップS36で加速フ
ラグFAをFA=0にクリアした後にリターンする。
【0026】上記ステップS34でFA=0のNOと判
定されると、ステップS37に進み、上記リジュームス
イッチ31がON状態にあるかどうかを判定する。この
判定がNOのときには、ステップS39に進み、定常モ
ード(クルーズモード)に切り換えて車速を目標車速に
保持し、しかる後にリターンする。
【0027】上記ステップS37でリジュームスイッチ
ONのYESと判定されたときには、ステップS38に
おいて上記制御中止フラグFがF=1か否かを判定す
る。この判定がNOのときには上記ステップS39に進
むが、F=1のYESのときには、ステップS40に進
んで上記記憶値を目標車速に設定し、ステップS41で
制御中止フラグFをF=0にクリアし、ステップS42
で実車速が目標車速よりも高いかどうかを判定する。こ
の判定が実車速≦目標車速のNOのときにはステップS
43に進んで加速リジュームモードに、また実車速>目
標車速のYESのときにはステップS44に進んで減速
リジュームモードにそれぞれ切り換えた後にリターンす
る。尚、これら加速リジュームモード及び減速リジュー
ムモードの各フラグは、実車速と目標車速との差が小さ
くなるとリセットされる。
【0028】図8及び図9は、上記メインルーチンにお
いて、スロットル開度を目標スロットル開度にフィード
バック制御するときのスロットル開度制御ルーチンを示
している。このルーチンでは、まず、ステップS50に
おいて、上記メインスイッチ28、加速スイッチ30、
セットコーストスイッチ29及びリジュームスイッチ3
1の各々からなるコマンドスイッチの信号処理と車速演
算とを行った後、ステップS51で制御モードを設定
し、次のステップS52では該制御モードがコーストモ
ード又は減速リジュームモードにあるか否かを判定す
る。この判定がYESのときには、図9に示すステップ
S53に進み、目標駆動力及び目標スロットル開度を共
に「0」にし、かつフィードバック制御量の演算を実行
する時期、つまり車速偏差の演算周期を設定するための
ダウンカウンタからなる制御量演算カウンタを初期化
し、さらに目標スロットル開度の演算を実行する時期、
つまり制御実行周期を設定するためのアップカウンタか
らなるスロットル開度演算実行カウンタを初期値である
「0」にリセットした後、図9に示すステップS65に
進む。
【0029】上記ステップS52の判定がNOのときに
は、ステップS54において、上記制御量演算カウンタ
がカウントダウン終了の「0」であるか否かを判定す
る。この判定がカウンタ≠0のNOのときには、ステッ
プS55において制御量演算カウンタのカウントダウン
を行わせてから図9に示すステップS58に進む。一
方、ステップS54の判定がカウンタ=0のYESにな
ると、ステップS56にて制御量演算カウンタを初期化
し、かつスロットル開度演算実行カウンタを「0」にリ
セットし、次のステップS57の制御量演算ルーチンに
進んでフィードバック制御のための制御量を演算した
後、上記ステップS58に進む。
【0030】上記ステップS57の制御量演算ルーチン
では、図10に示すように、最初のステップS70で目
標車速から実車速を引いて今回の車速偏差dvsp0を
求めるとともに、過去に更新した2回分の偏差dsp
1,dsp2をストアする。次のステップS71では、
制御モードが定常モードにあるかどうかを判定し、この
判定がYESであると、ステップS72において、上記
車速偏差dsp0,dsp1,dsp2及びゲインP,
I,Dを基にフィードバック制御量を演算した後、ステ
ップS75に進む。一方、ステップS71で定常モード
でないNOと判定されると、ステップS73において制
御モードが加速モード又は加速リジュームモードである
か否かを判定し、この判定がYESのときにはステップ
S74に進み、目標加速度、今回の車速変化、前回の車
速変化及びゲインP,Iに基づいてフィードバック制御
量を演算した後、同じステップS75に進む。また、ス
テップS73で制御モードが加速モード又は加速リジュ
ームモードでないNOと判定されたときにはそのままリ
ターンする。
【0031】上記ステップS75では、実際のスロット
ル開度と前回の目標スロットル開度との大小を比較し、
この判定が実スロットル開度<目標スロットル開度のY
ESのときには、ステップS76で制御量を上記フィー
ドバック制御量にトータルゲインを乗じて求めた後に、
また実スロットル開度≧目標スロットル開度のNOのと
きには、ステップS77で制御量を制御量=0として求
めた後にそれぞれリターンする。このステップS77で
制御量=0とするのは、車両ドライバーのアクセルON
による加速後に目標車速になるまでにスロットル開度が
変わるのを防ぐためである。
【0032】上記図9に示すスロットル開度制御ルーチ
ンのステップS58においては、車両ドライバーの操作
により制御モードにそれまでのモードから変化があった
かどうかを判定し、この判定がNOのときには、ステッ
プS62のスロットル開度制御周期演算ルーチンに進む
が、車両ドライバーの操作により制御モードに変化があ
ってYESと判定されたときには、目標車速を維持する
ために必要なエンジン1の目標駆動力の初期値を求め
る。すなわち、ステップS59において、その制御モー
ドが定常モードであるか否かを判定する。この判定がY
ESのときには、ステップS60の第1の目標駆動力演
算ルーチンに進み、第1の目標駆動力の演算を行ってか
ら上記ステップS62のスロットル開度制御周期演算ル
ーチンに進む。
【0033】一方、ステップS59の判定が定常モード
でないNOのときには、ステップS61の第2の目標駆
動力演算ルーチンで第2の目標駆動力の演算を行ってか
ら上記ステップS62に進む。尚、これらの目標駆動力
の演算については、後述するような演算式を用いている
が、簡単とするためにトルクコンバータのトルク比は
「1」として計算している(よって演算式中には表れな
い)。
【0034】上記ステップS59の第1の目標駆動力演
算ルーチンでは、図11に示す如く、そのステップS8
0で第1の目標駆動力を次式のように計算し、その後に
ステップS81に進んで制御量を制御量=0に設定して
リターンする。
【0035】第1の目標駆動力[単位:N]=車重[k
g]×重力加速度[m/s2]×(勾配+転がり抵抗)
+(1/2)×空気密度×空気抵抗係数×前面投影面積
[m2]×重力加速度[m/s2]×(車速[m/s])
2+ロストルク[Nm]×ギヤ比×ファイナルギヤ比/
タイヤ半径[m]
【0036】尚、この式の右辺における第1項は路面の
勾配と転がり抵抗とに必要な駆動力を、また第2項は空
気抵抗を駆動力に変換したものを、さらに第3項はロス
トルクを駆動力に直したものをそれぞれ表している。
【0037】一方、ステップS61の第2の目標駆動力
演算ルーチンでは、図12に示すように、ステップS9
0で制御モードが加速モードにあるかどうかを判定し、
この判定がNOのときには、加速リジュームモードにあ
ると見倣し、ステップS91において、第2の目標駆動
力を次式のように計算し、その後にステップS93に進
んで制御量を制御量=0に設定してリターンする。
【0038】第2の目標駆動力[単位:N]=車重[k
g]×重力加速度[m/s2]×(勾配+転がり抵抗)
+(1/2)×空気密度×空気抵抗係数×前面投影面積
[m2]×重力加速度[m/s2]×(車速[m/s])
2+ロストルク[Nm]×ギヤ比×ファイナルギヤ比/
タイヤ半径[m]+要求加速度[m/s]×(車重[k
g]+回転部の等価重量[kg])
【0039】また、ステップS90の判定がYESのと
きには、加速モードにあると見倣してステップS92に
進み、第2の目標駆動力を次式のように計算した後に上
記ステップS93に進む。
【0040】第2の目標駆動力[単位:N]=前回の第
2の目標駆動力[N]+要求加速度[m/s]×(車重
[kg]+回転部の等価重量[kg])
【0041】上記ステップS62のスロットル開度制御
周期演算ルーチンの詳細は図13〜図15に示すとおり
である。まず、ステップS100で制御モードが加速モ
ード(アクセルモード)であるか否かを判定する。この
判定が加速モードのYESのときには、ステップS10
1において制御量を、上記ステップS57の制御量演算
ルーチンで演算されたフィードバック制御量を8倍した
「フィードバック制御量×8」とする。また、フラグ1
をセットし、その他のフラグ2〜フラグ8はいずれもク
リアする。しかる後にステップS107に進む。
【0042】ステップS100で非加速モードのNOと
判定されると、ステップS102に進んで制御モードが
今度は加速リジュームモードであるかどうかを判定す
る。この判定が加速リジュームモードのYESのときに
はステップS103に進み、制御量を「フィードバック
制御量×4」と演算するとともに、フラグ1及びフラグ
5のみをセットし、他のフラグ2〜フラグ4、フラグ6
〜フラグ8のいずれもクリアした後、ステップS107
に進む。
【0043】また、上記ステップS102の判定がNO
のときには、制御モードは定常モードにあると判定し、
ステップS104において上記車速偏差とその所定値と
の大小を比較する。この判定が車速偏差>所定値のYE
S、つまり車速偏差の大きい定常モードのときには、ス
テップS105において制御量を「フィードバック制御
量×2」と演算するとともに、フラグ1、フラグ3、フ
ラグ5及びフラグ7をセットし、他のフラグ2、フラグ
4、フラグ6及びフラグ8をクリアしてからステップS
107に進む。
【0044】そして、ステップS104の判定が車速偏
差≦所定値のNOのときには、通常の定常モードと見倣
し、ステップS106において制御量を「フィードバッ
ク制御量×1」とするとともに、全てのフラグ1〜フラ
グ8をセットした後に上記ステップS107に進む。
【0045】上記ステップS107では、上記アップカ
ウンタであるスロットル開度演算実行カウンタを「0」
から「1」ずつカウントアップする。そして、図14及
び図15に示す次のステップS108〜ステップS13
8では、スロットル開度の演算の実行を判別するための
スロットル開度演算実行フラグの状態を、スロットル開
度演算実行カウンタのカウント値に応じて判定する。具
体的には、図14に示すステップS108では、上記ス
ロットル開度演算実行カウンタが「1」か否かを判定す
る。この判定がカウンタ=1のYESのときには、ステ
ップS109に進み、上記フラグ1がセットされている
かどうかを判定する。そして、この判定がフラグ1=ク
リアのNOのときには、ステップS110においてスロ
ットル開度演算実行フラグをクリアした後、また判定が
フラグ1=セットのYESのときには、ステップS11
1においてスロットル開度演算実行フラグをセットした
後、それぞれリターンする(図9に示すステップS63
に進む)。
【0046】上記ステップS108の判定がカウンタ≠
1のNOのときにはステップS112に進み、今度は同
スロットル開度演算実行カウンタが「2」かどうかを判
定する。この判定がカウンタ=2のYESのときには、
ステップS113に進んで今度は上記フラグ2がセット
されているかどうかを判定し、この判定がフラグ2=ク
リアのNOのときには、ステップS114でスロットル
開度演算実行フラグをクリアした後、また判定がフラグ
2=セットのYESのときには、ステップS115にて
スロットル開度演算実行フラグをセットした後、それぞ
れリターンする。
【0047】また、上記ステップS112でカウンタ≠
2のNOと判定されたときにはステップS116に進
み、さらに同スロットル開度演算実行カウンタが「3」
かどうかを判定する。この判定がカウンタ=3のYES
のときには、ステップS117に進んで上記フラグ3が
セットされているかどうかを判定し、この判定がフラグ
3=クリアのNOのときには、ステップS118でスロ
ットル開度演算実行フラグをクリアした後、また判定が
フラグ3=セットのYESのときには、ステップS11
9にてスロットル開度演算実行フラグをセットした後、
それぞれリターンする。
【0048】以後、ステップS120〜S135におい
て上記と同様にして、スロットル開度演算実行カウンタ
が「4」〜「7」であるかの判定、その判定がYESの
ときにはフラグ4〜フラグ7のセットの有無、その各フ
ラグがクリア状態のときのスロットル開度演算実行フラ
グのクリア、及び各フラグのセット状態のときのスロッ
トル開度演算実行フラグのセットをそれぞれ実行する。
【0049】そして、ステップS132でスロットル開
度演算実行カウンタが「7」かどうかを判定したとき、
この判定がカウンタ≠7のNOであれば、ステップS1
36に進んで上記フラグ8がセットされているかどうか
を判定し、この判定がフラグ8=クリアのNOのときに
は、ステップS137でスロットル開度演算実行フラグ
をクリアした後、また判定がフラグ8=セットのYES
のときには、ステップS138にてスロットル開度演算
実行フラグをセットした後、それぞれリターンする。
【0050】上記図9におけるステップS62のスロッ
トル開度制御周期演算ルーチンの実行後はステップS6
3に進み、上記スロットル開度演算実行フラグのセット
又はクリアを判定する。この判定がスロットル開度演算
実行フラグ=クリアのときにはそのまま、またスロット
ル開度演算実行フラグ=セットのときにはステップS6
4の目標スロットル開度演算ルーチンにおいて目標スロ
ットル開度を演算した後にそれぞれステップS65に進
む。
【0051】上記ステップS64の目標スロットル開度
演算ルーチンでは、図16に示す如く、ステップS14
0で目標駆動力[単位:N]を、前回の目標駆動力に上
記制御量を加えた値と「0」とのうちの大きい側として
求める。次のステップS141では、目標充填効率を次
式のように目標トルクから演算する。
【0052】目標充填効率[単位:%]=目標トルク
[Nm]×係数 目標トルク[Nm]=目標駆動力[N]/(ギヤ比×フ
ァイナルギヤ比/タイヤ半径[m])
【0053】このステップS141の後、ステップS1
42において、目標スロットル開度を次式のように目標
スロットル開口面積から演算する。
【0054】目標スロットル開度[単位:V(ボル
ト)]=テーブル補間(目標スロットル開口面積) 目標スロットル開口面積[mm2]=エンジン回転数
[rpm]/(60×気筒数/2)×排気量[l]×テ
ーブル補間(目標充填効率)/係数
【0055】図9に示すように、このようなステップS
64の目標スロットル開度演算ルーチンの後はステップ
S65に進み、ETCSユニット15に信号を出力して
スロットルアクチュエータ4を駆動した後にリターンす
る。
【0056】この実施形態では、上記ステップS6(図
6及び図7のステップS20〜S44)により、目標車
速を設定する目標車速設定手段40が構成されている。
【0057】また、ステップS50〜S65により、車
速センサ22により検出された実際の車速及び上記設定
された目標車速の間の車速偏差が小さくなるように上記
スロットルアクチュエータ4(車速調整手段)を制御す
る制御手段41が構成され、この制御手段41は、車速
偏差を上記制御量演算カウンタによる所定の演算周期で
演算する車速偏差演算手段41a(ステップS57のス
テップS70)と、この車速偏差演算手段41aにより
演算された車速偏差に基づいてスロットルアクチュエー
タ4の制御量を演算する制御量演算手段41b(ステッ
プS57のS76,S77)と、この制御量演算手段4
1bにより演算された制御量を積算によりなました値を
用いて上記スロットル開度演算実行カウンタによる所定
の演算周期でスロットルアクチュエータ4を駆動する制
御実行手段41c(ステップS64)とで構成されてい
る。
【0058】そして、上記スロットル開度演算実行カウ
ンタのカウントアップ時間は、制御量演算カウンタのカ
ウントダウン時間よりも短くされており、このことで、
図17に示すように、上記制御実行手段41cによる制
御実行周期(例えば25ms)は、上記車速偏差演算手
段41aによる車速偏差の演算周期(例えば200m
s)よりも短く設定されている。
【0059】また、上記制御手段41は、図17(b)
に示す如く、その車速偏差演算手段41aによる車速偏
差の演算周期を8等分(8等分以外の複数に等分しても
よい)した値を制御実行手段41cによる制御実行周期
に設定し、その各制御実行周期毎に制御量演算手段41
aで演算された制御量の変化量を上記8等分した量ずつ
増減して実行すべき制御量を設定することにより、車速
偏差演算手段41aによる車速偏差の演算周期の終了時
に、制御実行手段41cにより実行した制御量が制御量
演算手段41aで演算された制御量と一致するようにス
ロットルアクチュエータ4を駆動するものとされてい
る。
【0060】また、ステップS30〜S36により、車
両運転者の操作により目標車速を増加させる加速手段4
2が、またステップS8〜S10により、車速が40k
m/h未満になったとき又は車両運転者のブレーキ操作
によりブレーキスイッチ25がON状態になったときに
定速走行制御を中止する中止手段43が、さらにステッ
プS37,S38,S40〜S44により、車両運転者
のリジュームスイッチ31の操作により上記定速走行制
御を復帰させる復帰手段44がそれぞれ構成されてい
る。
【0061】そして、上記制御手段41は、ステップS
101〜S106により、上記加速手段42により目標
車速が増加していることが検出されたときにスロットル
開度演算実行カウンタが「1」のときのみで、また非検
出時にスロットル開度演算実行カウンタが「1」及びそ
れ以外の値のときでそれぞれスロットル開度演算実行フ
ラグをセットして目標スロットル開度の演算を行うこと
により、図18に示すように、上記目標車速が増加して
いることが検出されたときの制御実行周期を非検出時よ
りも長くするように構成されている。
【0062】また、制御手段41は、ステップS104
〜S106により、制御モードの定常モードで、車速偏
差が大きいときにスロットル開度演算実行カウンタが
「1」、「3」、「5」、「7」のときで、また車速偏
差が小さいときにスロットル開度演算実行カウンタが
「1」〜「8」のときでそれぞれスロットル開度演算実
行フラグをセットして目標スロットル開度の演算を行う
ことにより、図18に示すように、車速偏差が大きいと
きの制御実行周期を小さいときよりも長くするように構
成されている。
【0063】さらに、制御手段41は、上記復帰手段4
4による定速走行制御の復帰時にスロットル開度演算実
行カウンタが「1」、「5」のときで、また上記加速手
段42により目標車速が増加していることが検出された
ときにスロットル開度演算実行カウンタが「1」のとき
のみでそれぞれスロットル開度演算実行フラグをセット
して目標スロットル開度の演算を行うことにより、図1
8に示すように、定速走行制御の復帰時における制御実
行周期を、加速手段42により目標車速が増加している
ことが検出されたときの制御実行周期よりも短くするよ
うに構成されている。
【0064】したがって、この実施形態においては、定
速走行装置の作動中、制御量演算カウンタによる所定の
演算周期毎に目標車速と実車速との車速偏差から制御量
が演算され、スロットル開度演算実行カウンタによる所
定の演算周期で、この制御量からエンジン1の目標駆動
力が積算されてなまされ、この目標駆動力から目標トル
クが求められて吸気の目標充填効率が演算され、この目
標充填効率に基づいて目標スロットル開度が演算され、
この目標スロットル開度に実際のスロットル開度がなる
ようにスロットルアクチュエータ4が作動制御される。
【0065】そのとき、上記スロットル開度演算実行カ
ウンタによるスロットルアクチュエータ4の制御実行周
期(例えば25ms)が制御量演算カウンタによる車速
偏差の演算周期(例えば200ms)よりも短いので、
図17に示すように、そのスロットルアクチュエータ4
の作動制御は短い周期で実行されるのに対し、車速偏差
は長い周期で演算される。このことから、両周期を同じ
とした従来例(図17に破線にて示す)に比べ、車速が
大きく変化せずに徐々に滑らかに変化するようになり、
急激な車速変化による違和感を防止することができる。
【0066】しかも、このようにスロットルアクチュエ
ータ4への制御実行周期が車速偏差の演算周期よりも短
いことから、その制御実行周期を短くしてスロットル開
度の制御の応答性を高めることができる一方、車速偏差
の演算周期は長くして目標車速に精度よく制御すること
ができるようになり、よってスロットルアクチュエータ
4に対する制御の応答性の向上と、目標車速の制御精度
の向上とを両立できることとなる。
【0067】また、車速偏差の演算周期を8等分した値
がスロットルアクチュエータ4に対する制御実行周期に
設定され、この各制御実行周期毎に演算された制御量の
変化量を上記8等分した量ずつ増減して実行すべき制御
量が設定されていて、車速偏差の演算周期の終了時に、
スロットルアクチュエータ4への制御量が演算制御量と
一致するようにスロットルアクチュエータ4が作動制御
されるので、加減速度の変化が一定となり、目標速度に
スムーズに移行できる。しかも、演算された制御量の変
化量を不等分の量ずつ増減して制御量を設定する場合の
ようにカウンタ等は用意せずとも済み、その分、制御プ
ログラムを容易に作成することができる。
【0068】さらに、車両運転者の加速スイッチ30の
操作により制御モードが加速モードにあって目標車速が
増加していることが検出されると、その制御実行周期が
非検出時よりも長くなるので、この制御実行周期が長く
なった分だけ、車速を素早く上昇させることができ、加
速モードでの車両の良好な加速性を確保することができ
る。
【0069】また、制御モードが定常モードにあると
き、車速偏差が大きいときの制御実行周期が小さいとき
よりも長いので、車速を素早く上昇させて定常モードに
おける車両の加速性を確保できる。
【0070】さらにまた、車速の40km/h未満への
低下又は車両運転者のブレーキ操作により定速走行制御
が中止され、その後にリジュームスイッチ31の操作に
より定速走行制御が復帰されて加速リジュームモードに
なったとき、そのスロットルアクチュエータ4に対する
制御実行周期が上記加速モードでの同制御実行周期より
も短くなるので、その加速リジュームモードでの車速を
滑らかに変化させることができる。
【0071】尚、上記実施形態では、アクセルペダルと
スロットル弁3との連結を分離し、そのスロットル弁3
をスロットルアクチュエータ4で駆動するようにしてい
るが、本発明は、アクセルペダルと連結されているスロ
ットル弁がアクチュエータによりアクセルペダルの操作
と並行して開閉駆動されるものに対しても適用すること
ができる。また、車速調整手段としては上記スロットル
アクチュエータ4以外のものを用いてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上説明した如く、請求項1の発明によ
ると、目標車速と実際の車速との車速偏差を所定の演算
周期で演算して、この車速偏差から車速調整手段に対す
る制御量を求め、この制御量に基づいて車速調整手段を
車速偏差が小さくなるように制御する車両用定速走行装
置において、車速調整手段に対する制御実行周期を車速
偏差の演算周期よりも短くしたことにより、定速走行制
御中に車速を滑らかに変化させて、車両乗員の違和感を
防止することができるとともに、車速調整手段に対する
制御の応答性の向上と目標車速の制御精度の向上とを両
立させることができる。
【0073】請求項2の発明によると、上記車速偏差の
演算周期を複数に等分した値を制御実行周期に設定し、
該各制御実行周期毎に演算された制御量の変化量を上記
複数に等分した量ずつ増減して実行すべき制御量を設定
するようにしたことにより、加減速度の変化を一定とし
て目標速度へのスムーズな移行を図るとともに、制御プ
ログラムの作成容易化を図ることができる。
【0074】請求項3の発明によると、車両運転者の操
作により目標車速が増加していることが検出されたとき
の制御実行周期を非検出時よりも長くしたことにより、
加速要求時の車両の加速性を確保することができる。
【0075】請求項4の発明によると、車速偏差が大き
いときの制御実行周期を小さいときよりも長くしたこと
により、加速要求時の車両の加速性を確保できる。
【0076】請求項5の発明によると、定速走行制御が
中止された後に復帰スイッチの操作により定速走行制御
が復帰したときに、その定速走行制御の復帰時における
制御実行周期を目標車速の増加時よりも短くしたことに
より、定速走行制御の復帰時に車速を滑らかに変化させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両用定速走行装置の
全体構成を示すブロック図である。
【図3】定速走行装置の操作レバーの配置を示す側面図
である。
【図4】操作レバーの要部を拡大して示す斜視図であ
る。
【図5】PT&ASCユニットで処理される定速走行制
御のメインルーチンを示すフローチャート図である。
【図6】目標車速設定ルーチンの前半部を示すフローチ
ャート図である。
【図7】目標車速設定ルーチンの後半部を示すフローチ
ャート図である。
【図8】スロットル開度制御ルーチンの前半部を示すフ
ローチャート図である。
【図9】スロットル開度制御ルーチンの後半部を示すフ
ローチャート図である。
【図10】制御量演算ルーチンを示すフローチャート図
である。
【図11】第1の目標駆動力の演算ルーチンを示すフロ
ーチャート図である。
【図12】第2の目標駆動力の演算ルーチンを示すフロ
ーチャート図である。
【図13】スロットル開度制御周期演算ルーチンの前部
を示すフローチャート図である。
【図14】スロットル開度制御周期演算ルーチンの中間
部を示すフローチャート図である。
【図15】スロットル開度制御周期演算ルーチンの後部
を示すフローチャート図である。
【図16】目標スロットル開度演算ルーチンを示すフロ
ーチャート図である。
【図17】目標スロットル開度の変化に応じた車速の変
化特性を示す特性図である。
【図18】制御モード毎の目標スロットル開度制御周期
の差を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 スロットル弁 4 スロットルアクチュエータ(車速調整手段) 7 自動変速機 11 PT&ASCユニット 15 ETCSユニット 22 車速センサ(実車速検出手段) 28 メインスイッチ 29 セットコーストスイッチ 30 加速スイッチ 31 リジュームスイッチ 40 目標車速設定手段 41 制御手段 41a 車速偏差演算手段 41b 制御量演算手段 41c 制御実行手段 42 加速手段 43 中止手段 44 復帰手段
フロントページの続き (72)発明者 谷田 晴紀 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA41 AB01 AC03 AC24 AC39 AD04 AE03 AE04 AE14 AE22 3G093 AA01 AA05 BA02 BA23 CB06 CB10 DA06 DB05 DB15 EA09 EC01 FA03 FA05 FB01 FB03 3G301 JA04 KA12 KB02 LA01 NA01 NA06 NA08 ND05 NE03 PA11A PF01Z PF05Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目標車速を設定する目標車速設定手段
    と、 実際の車速を検出する実車速検出手段と、 車両の走行速度を調整する車速調整手段と、 上記目標車速と実際の車速との車速偏差が小さくなるよ
    うに上記車速調整手段を制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記車速偏差を所定の演算周期で演算
    する車速偏差演算手段と、 上記車速偏差演算手段により演算された車速偏差に基づ
    いて上記車速調整手段の制御量を演算する制御量演算手
    段と、 上記制御量演算手段により演算された制御量を用いて上
    記車速調整手段を作動させる制御実行手段とで構成さ
    れ、 上記制御実行手段による制御実行周期が、上記車速偏差
    演算手段による車速偏差の演算周期よりも短く設定され
    ていることを特徴とする車両用定速走行装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の車両用定速走行装置におい
    て、 制御手段は、車速偏差演算手段による車速偏差の演算周
    期を複数に等分した値を制御実行手段による制御実行周
    期に設定し、該各制御実行周期毎に制御量演算手段で演
    算された制御量の変化量を上記複数に等分した量ずつ増
    減して実行すべき制御量を設定するものとされているこ
    とを特徴とする車両用定速走行装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の車両用定速走行装置におい
    て、 車両運転者の操作により目標車速を増加させる加速手段
    を備え、 制御手段は、上記加速手段により目標車速が増加してい
    ることが検出されたときの制御実行周期を非検出時より
    も長くするように構成されていることを特徴とする車両
    用定速走行装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の車両用定速走行装置におい
    て、 制御手段は、車速偏差が大きいときの制御実行周期を小
    さいときよりも長くするように構成されていることを特
    徴とする車両用定速走行装置。
  5. 【請求項5】 請求項2の車両用定速走行装置におい
    て、 少なくとも車両運転者のブレーキ操作により定速走行制
    御を中止する中止手段と、 車両運転者の復帰スイッチの操作により上記定速走行制
    御を復帰させる復帰手段と、 車両運転者の操作により目標車速を増加させる加速手段
    とを備え、 制御手段は、上記復帰手段による定速走行制御の復帰時
    における制御実行周期を、上記加速手段により目標車速
    が増加していることが検出されたときの制御実行周期よ
    りも短くするように構成されていることを特徴とする車
    両用定速走行装置。
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Cited By (5)

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