JP3719119B2 - 光受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光受信装置に関し、特に受信した光信号の信号断を検出する光受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光受信装置で受信される光信号が信号断の時、即ちファイバ断線や波長分割多重信号(WDM:Wave length Division Multiplex)などでは光ファイバ増幅器(OFA:Optical Fiber Amplifier)の障害などの時に、伝送路障害を検出してアラーム(LossOf Signal)を発出する機能は、伝送路障害と装置障害を切り分けるものでITU(International Telecommunications Union)で規定されている必須機能である。
【0003】
このアラームが発出された場合、光受信装置は対向する装置動作の確認を行い、伝送路を予備系に切り替えるなどのシーケンスに入り(これらはITU−TのTMNで規定され、各装置のネットワーク管理システムで制御される)、その後、全ての異常が解消されたら、ネットワーク管理システムは対向装置と確認を取り予備系から現用系への切戻しを行う。
【0004】
この様に、アラームは基本的に対向装置(異社間対向を考慮している)との間で自動切り替えを実行するトリガとなるため、確実性、発出時間などの重要性が高い。発出時間に関しては、ITUでは特に規定は無いが、例えばBellcoreの規定では2.3μs〜100μsで発出することが要求されている。即ち、クロスコネクトなどでの切り替えや、同符号連続を考慮し(例えば、“0”レベルが連続するデータが受信されているのか、あるいは信号断のために“0”レベルになっているのかを区別するため)、SONET(SynchronousOptical NETwork)の各レート共、データ信号断から2.3μs以内にアラームを発出することがないことが要求されている。
【0005】
一方、従来の光受信装置のデータ信号断の検出は、例えば、受信信号のピーク値が所定値まで低下するのを検出して行っていた。又、受信信号から抽出したタイミング信号を用いて信号断を検出する技術が特開平5−260032号公報(以下、先行技術文献1という)、特開平3−79141号公報(以下、先行技術文献2という)及び特許第3045069号公報(以下、先行技術文献3という)に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の光受信装置ではデータ信号断の検出を、受信信号のピーク値が所定値まで低下するのを検出して行っていたため、データ信号断発生から断検出までに長時間を要するという欠点があった。一方、この欠点を解決する手段は前述した先行技術文献1〜3にも開示されていない。
【0007】
そこで本発明の目的は、データ信号断の検出に要する時間を従来よりも短縮することが可能な光受信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明は、光信号から電気信号に変換された入力データ信号の直流成分を除去するAC結合手段と、前記電気信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段の出力信号が断となったときにアラームを発出する信号断検出手段とを含む光受信装置であって、前記信号断検出手段は、前記増幅手段の出力のピーク値および平均値に基づく信号を出力する第1および第2の検出手段と、
前記第1の検出手段の出力信号と前記第2の検出手段の出力信号との差分が所定の値以下のときにアラームを発出するアラーム発出手段とを含み、
前記第2の検出手段の時定数が、前記AC結合手段の時定数よりも小さくなるよう構成したことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、受信信号の振幅に応じて得られる第1の値と第2の値の差分を基準値と比較することにより信号断を検出する構成であるため、データ信号断の検出に要する時間を従来よりも短縮することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の概要について説明する。本発明の特徴は光信号から電気信号に変換され、AGC(Automatic Gain Control)アンプやリミッタアンプ等で一定振幅に増幅されたデータ信号の平均値と尖頭値(以下、ピーク値という)との差分を監視することで信号レベルを検出し、信号レベルが一定値以下になると短時間でアラームを発出することにある。
【0011】
本発明によれば、入力のAC結合(例えば、結合コンデンサ)の時定数や直流帰還回路(DCFB)の時定数によらず、平均値検出回路の時定数を最適化することにより、アラームの発出時間(応答速度)を従来よりも短縮することができる。
【0012】
又、入力信号波形の平均値と全波整流されたピーク値との差分を監視することで、入力信号のオフセットによらず、短時間に信号レベル断を検出することができる。これは、リミッタアンプ(LIM)にオフセットがある場合に有効である。又、ATC(Adaptive Threshold Control)のようにリミッタアンプ等にわざとオフセットを与えて閾値の最適化するような場合にも有効である)。さらに、全波整流を行なうことで、データ信号が断になる直前のレベルが正であるか負であるかに関わらずアラームを発出できること、及びフリップ・フロップや論理ICなどの高速回路が不要であることから消費電力が低減できる等の効果もある。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る信号断検出回路を含む光受信装置の第1の実施の形態の構成図である。同図を参照すると、光受信装置は光信号から電気信号に変換されたデータ信号の直流成分を除去する結合コンデンサ1と、結合コンデンサ1を介してデータ信号を入力する制限増幅器(以下、リミッタアンプ(LIM)という)2と、リミッタアンプ2に入力するデータ信号にオフセット電圧を与える直流帰還回路(DCFB)3と、信号断検出回路とから構成されている。
【0014】
そして、信号断検出回路は、リミッタアンプ2の出力を全波整流する第1の全波整流回路4と、第1の全波整流回路4のピーク値を検出するピーク値検出回路(Peak DET)5と、リミッタアンプ2の出力の平均値検出を行う平均値検出回路(Ave DET)6と、平均値検出回路6の出力を全波整流する第2の全波整流回路7と、ピーク値検出回路5と第2の全波整流回路7の各出力の差分を増幅する差動増幅器(Diff Amp)8と、差動増幅器8の出力が基準電圧Vth以下になるとアラーム出力を発出する比較器(Comp)9とから構成される。
【0015】
なお、リミッタアンプ2は光信号から電気信号に変換されたデータ信号を一定の振幅に増幅するもので有ればAGCアンプなど他の手段でもよい。又、比較器9にヒステリシス特性を持たせて基準電圧Vth近傍でのバタツキを抑えてもよい。
【0016】
次に、図2及び3を参照しながら第1の実施の形態の動作について説明する。図2及び3は第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。図2(A)を参照すると、リミッタアンプ2の出力のデータ信号は直流帰還回路3で与えられるオフセット電圧を中心に低レベルVLから高レベルVHまでの振幅を有する。又、平均値検出回路6の出力はデータ信号がある時は、VDCと同じ電圧であるが、データ信号が低レベルVLのときに断になると、一旦平均値検出回路6の時定数に従って低レベルVLに漸近するが、その後直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数に従ってレベルVDCに収束する(同図(A)のAve DET出力51参照)。
【0017】
このとき、平均値検出回路6の時定数は、規定された同符号連続より遅く、直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数よりも速くする必要がある。
【0018】
又、データ信号が高レベルVHのときに断になると、一旦平均値検出回路6の時定数に従って高レベルVHに漸近するが、その後直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数に従ってレベルVDCに収束する(同図(A)の出力52参照)。
【0019】
そして、平均値検出回路6の出力を第2の全波整流回路7に通すことにより、データ信号が断になる直前のレベルが正レベルであるか負レベルであるかに関わらず、図3(A)に示すようにピーク値検出回路5の出力と同じ正レベル側に出力させることができる。
【0020】
一方、図2(B)に示すようにデータ信号は、第1の全波整流回路4を通ることにより、低レベルVL側の振幅が高レベルVH側に折り返ることになり、データ信号がある時のピーク値検出回路5の出力は高レベルVHとなる。
【0021】
そして、データ信号が断の時、データ信号が断になる直前のレベルが正レベルであるか負レベルであるかに関わらず、直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数に従ってピーク値検出回路5の出力はレベルVDCに収束する。
【0022】
このとき、ピーク値検出回路5の放電時定数は直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数よりも速くする必要がある。
【0023】
このことにより、ピーク値検出回路5は第1の全波整流回路4の包絡線(エンベロープ)を検出することになり、データ信号が断の時、直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数に従ってレベルVDCに収束する。
【0024】
そして、図3(A)に示すようにデータ信号が有る時は、ピーク値検出回路5と第2の全波整流回路7の出力の差は、(VH−VDC)Vであるが、データ信号断後はその差が縮まり始め、やがては同じ値になって直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数に従ってレベルVDCに収束する。
【0025】
そして、ピーク値検出回路5と第2の全波整流回路7の出力の差を、差動増幅器8で増幅し、この差が基準電圧Vth以下になると比較器9によりアラームが発出される(図3(B)及び(C)参照)。
【0026】
なお、図3(A)では、ピーク値検出回路5の出力と第2の全波整流回路7の出力は高レベルVH側にあるが低レベルVL側になるよう構成してもよい。又、差動増幅器8の反転入力端子、非反転入力端子の選び方によっては、図3(B)に示すピーク値検出回路5出力と第2の全波整流回路7出力との差分曲線は正レベルから負レベルに反転する。この場合は、ピーク値検出回路5と第2の全波整流回路7の出力の差を差動増幅器8で増幅し、この差が基準電圧Vth以上になると比較器9によりアラームが発出されることになる。
【0027】
一方、図3(D)はデータ信号断の検出を受信信号のピーク値が所定値まで低下するのを検出して行う従来技術のタイミングチャートを示している。図3(C)と図3(D)とを比較すると本発明(図3(C)参照)によれば、データ信号断の検出に要する時間を従来よりも短縮できることは明白である。
【0028】
次に、第2の実施の形態について説明する。図4は第2の実施の形態の構成図、図5は第2の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。なお、図4において図1と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。図4を参照すると、第2の実施の形態の信号断検出回路は第1の実施の形態のピーク値検出回路5の代わりに第2の平均値検出回路(Ave DET2)11を用いたことが特徴である。
【0029】
図5(A)を参照すると、データ信号が第1の全波整流回路4により全波整流されるため、データ信号がある場合は、第2の平均値検出回路11の出力は、高レベルVH近傍、又は高レベルVHよりやや下のレベル(ただし、レベルVDCより高いレベル)になる。そして、データ信号が断になると断になる直前のレベルが正レベルであるか負レベルであるかに関わらず、一旦、第2の平均値検出回路11の時定数に従って高レベルVHに漸近するが、その後、直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数に従ってレベルVDCに収束する(図5(A)の出力61参照)。
【0030】
そして、第1の実施の形態に比べ、データ信号があるときの、第2の平均値検出回路11と第2の全波整流回路7の出力差が小さくなるが、ピーク値検出回路5ほど高速動作を必要としない検出回路を平均値検出回路11で実現できるという効果がある(図5(B),(C)参照)。一方、図5(D)はデータ信号断の検出を受信信号のピーク値が所定値まで低下するのを検出して行っていた従来技術のタイミングチャートを示している。
【0031】
次に、第3の実施の形態について説明する。図6は第3の実施の形態の構成図、図7及び図8は第3の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。なお、図6において図1と同様の構成部分には同一番号を付し、その説明を省略する。図6を参照すると、第3の実施の形態の信号断検出回路はデータ信号を第1の半波整流回路10で半波整流した後にピーク値検出回路5と平均値検出回路6とに入力する構成であり、2個の全波整流回路4,7の代わりに1個の半波整流回路10で済むことが特徴である。
【0032】
図7(A)を参照すると、データ信号があるときの平均値検出回路6の出力はレベルVDCと高レベルVHの中間の電圧になる。そして、データ信号が断になる直前のレベルが高レベルVHのときは、第1の実施の形態と同じように、一旦平均値検出回路6の時定数に従って高レベルVHに漸近するが、その後直流帰還回路3の時定数又は結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数に従ってレベルVDCに収束する(図7(A)の出力71参照)。
【0033】
なお、図7(B)はピーク値検出回路5と平均値検出回路6との出力の差分と基準電圧Vthとの関係を示し、図7(C)はアラームの発出タイミングを示している。
【0034】
一方、データ信号が断になる直前のレベルが低レベルVLのときは、平均値検出回路6の出力は、平均値検出回路6の時定数に従ってレベルVDCに収束し(図8(A)の出力72参照)、ピーク値検出回路5の出力はピーク値検出回路5の放電時定数に従ってレベルVDCに収束する(図8(A)の出力73参照)。この場合、図8(A)の平均値検出回路6の出力72及びピーク値検出回路5の出力73は図7(A)の出力波形に比べより短時間でレベルVDCに収束する。
【0035】
なお、図8(B)はピーク値検出回路5と平均値検出回路6の出力の差分と基準電圧Vthとの関係を示し、図8(C)はアラームの発出タイミングを示している。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、受信信号の信号断を検出する信号断検出回路であって、その検出回路は前記受信信号の振幅に応じて得られる第1の値を検出する第1の値検出手段と、前記受信信号の振幅に応じて得られかつ前記第1の値とは異なる第2の値を検出する第2の値検出手段と、前記第1の値と前記第2の値との差分を検出する差分検出手段と、前記差分検出手段の出力と所定基準値とを比較し比較結果を出力する比較手段とを含むため、データ信号断の検出に要する時間を短縮することが可能となる。
【0037】
具体的には、第1に結合コンデンサ1によるAC結合の時定数、直流帰還回路3の時定数または結合コンデンサ1によるAC結合の時定数のいずれか小さい方の時定数によらず、平均値検出回路の時定数により、アラームの発出時間(応答速度)を制御することが出来る。このためピーク値検出回路5の出力のみでアラームを発出するよりも、発出時間を早めることができるという効果を奏する。
【0038】
第2にデータ信号の平均値と全波整流されたピーク値の差分を監視することで、データ信号のオフセットに関係なく、短時間に信号レベルを検出することができるという効果を奏する。特に、リミッタアンプ等にオフセットがある場合に有効で、ATC(Adaptive Threshold Control)のようにリミッタアンプ等にわざとオフセットを与えて閾値の最適化するような場合にも有効である。
【0039】
第3に全波整流を行なうことで、データ信号が断になる直前のレベルに関わらずアラームを発出できるという効果を奏する。
【0040】
第4にフリップ・フロップや論理ICなどの高速回路を使用しないため消費電力を低減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号断検出回路を含む光受信装置の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】第1の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】第2の実施の形態の構成図である。
【図5】第2の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】第3の実施の形態の構成図である。
【図7】第3の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】第3の実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 結合コンデンサ
2 リミッタアンプ
3 直流帰還回路
4,7 全波整流回路
5 ピーク値検出回路
6,11 平均値検出回路
8 差動増幅器
9 比較器
10 半波整流回路

Claims (8)

  1. 光信号から電気信号に変換された入力データ信号の直流成分を除去するAC結合手段と、前記電気信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段の出力信号が断となったときにアラームを発出する信号断検出手段とを含む光受信装置であって、
    前記信号断検出手段は、前記増幅手段の出力のピーク値および平均値に基づく信号を出力する第1および第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段の出力信号と前記第2の検出手段の出力信号との差分が所定の値以下のときにアラームを発出するアラーム発出手段とを含み、
    前記第2の検出手段の時定数が、前記AC結合手段の時定数よりも小さくなるよう構成したことを特徴とする光受信装置
  2. 前記第1の検出手段は、前記増幅手段の出力信号を全波整流して出力する第1の全波整流手段と、
    該第1の全波整流手段の出力信号のピーク値に基づく信号を、前記第1の検出手段の出力として出力するピーク値検出回路とを含み、
    前記第2の検出手段は、前記増幅手段の出力信号の平均値に基づく信号を出力する平均値検出回路と、
    該平均値検出回路の出力信号を全波整流して前記第2の検出手段の出力として出力する第2の全波整流手段とを含むことを特徴とする請求項記載の光受信装置。
  3. 光信号から電気信号に変換された入力データ信号の直流成分を除去するAC結合手段と、前記電気信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段の出力信号が断となったときにアラームを発出する信号断検出手段とを含む光受信装置であって、
    前記信号断検出手段は、前記増幅手段の出力に基づく信号を出力する第1および第2の検出手段と、前記第1の検出手段の出力信号と前記第2の検出手段の出力信号との差分が所定の値以下のときにアラームを発出するアラーム発出手段とを含み、
    前記第1の検出手段は、前記増幅手段の出力信号を全波整流して出力する第1の全波整流手段と、
    該第1の全波整流手段の出力信号の平均値に基づく信号を前記第1の検出手段の出力として出力する第1の平均値検出回路とを含み、
    前記第2の検出手段は、前記増幅手段の出力信号の平均値に基づく信号を出力する第2の平均値検出回路と、
    第2の平均値検出回路の出力信号を全波整流して前記第2の検出手段の出力として出力する第2の全波整流手段とを含み、
    第2の平均値検出回路の時定数が、前記AC結合手段の時定数よりも小さくなるよう構成したことを特徴とする光受信装置。
  4. 光信号から電気信号に変換された入力データ信号の直流成分を除去するAC結合手段と、前記電気信号を増幅する増幅手段と、該増幅手段の出力信号が断となったときにアラームを発出する信号断検出手段とを含む光受信装置であって、
    前記信号断検出手段は、前記増幅手段の出力信号を半波整流して出力する半波整流手段と、
    前記半波整流手段の出力信号のピーク値に基づく信号を出力する第1の検出手段と、
    前記半波整流手段の出力信号の平均値に基づく信号を出力する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段の出力信号と前記第2の検出手段の出力信号との差分が所定の値以下のときにアラームを発出するアラーム発出手段とを含み、
    前記第2の検出手段は、入力信号の平均値に基づく信号を出力する平均値検出回路を含み、
    該平均値検出回路の時定数が、前記AC結合手段の時定数よりも小さくなるよう構成したことを特徴とする光受信装置。
  5. 前記増幅手段は、該増幅手段の入力にオフセット電圧を付与する直流帰還回路を含み、
    前記平均値検出回路の時定数が、前記直流帰還回路の時定数よりも小さくなるよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3記載の光受信装置。
  6. 前記増幅手段は、入力信号を一定振幅に増幅して出力することを特徴とする請求項1乃至4記載の光受信装置。
  7. 前記増幅手段は、AGC(Automatic Gain Control)アンプであることを特徴とする請求項記載の光受信装置。
  8. 請求項1乃至記載の光受信装置を含むことを特徴とする光通信システム。
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