JP3716909B2 - バックアップ電源装置及び該バックアップ電源装置を備えた電気機器 - Google Patents

バックアップ電源装置及び該バックアップ電源装置を備えた電気機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はバックアップ電源装置及び該バックアップ電源装置を備えた電気機器に関し、特に比較的長時間バックアップする必要のあるバックアップ電源装置及び該バックアップ電源装置を備えた電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタなどの電気機器においては、装置の電源が切られた後にも所定の動作を行わなければならない場合がある。例えば、インクジェット方式のプリンタは、電源が切られた後には、インクの蒸発乾燥を防止するために、印字ヘッドをホームポジションに移動した上で該印字ヘッドをキャッピング部材によって密封するなどの後処理をしなければならない。
【0003】
このような電源を切った後の後処理の他に、電源を入力したときに所定の前処理を行う必要がある場合もある。例えば、インクジェット方式のプリンタの場合、前回のプリント動作の終了から今回の電源入力までの時間の長短に応じて強弱異なるクリーニングが実行されるようになっている。このクリーニングは、前記印字ヘッドをキャッピング部材で密封したまま吸引ポンプで強制的にインクを吸引排出するもので、クリーニングの強弱に対応してインクの吸引量を異ならせた数種類のポンピング動作として行われる。そのために、電源が切られている時間を計測するためのリアルタイム・クロック(以下、RTCと称する)がプリンタ本体内に設けられている。
【0004】
このRTCを動作させるためには、電力の供給が必要であり、プリンタ本体の電源スイッチがオフされている場合には、何らかのバックアップ電源が必要となる。そのため、従来は、リチウム乾電池をバックアップ電源として用いていた。
【0005】
しかし、リチウム乾電池は環境を汚染する可能性があり、これを使用することはあまり好ましいものではない。ところで、前記ポンピング動作時のインク吸引量は、電源スイッチが遮断されている時間に比例するとはいえ、ある程度以上の時間遮断されている場合には、一定の最大吸引量に設定してポンピング動作を行っている。したがって、RTCのためのバックアップ電源としては、この最大吸引量とする時間、例えば336時間、だけバックアップできれば十分である。このような事情を考慮して、充電容量の大きい電気二重層コンデンサをRTCのためのバックアップ電源として利用することが提案されている。
【0006】
このバックアップ電源としての電気二重層コンデンサを有し、該電気二重層コンデンサを充電する機能を有するバックアップ電源装置としては、単にプリンタの電源が入っている間だけ電源部から充電するものや、電源スイッチが切られて待機モードとなっている電源の低電圧出力を昇圧器により昇圧して電気二重層コンデンサを充電するものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、単にプリンタの電源が入っている間だけ電源部から充電するものでは、プリンタを短時間動作させただけで電源が切断された場合には、電気二重層コンデンサに十分な充電が行われず、したがって、RTCを336時間動作させるような長時間のバックアップはできない場合も生じてくる。
【0008】
また、待機モードの電源の低電圧出力を昇圧器により昇圧して電気二重層コンデンサを充電するものでは、昇圧器や通常動作モード中の充電との切り替え回路が必要であり、これらの部品を設ける分コスト高となってしまう。
【0009】
本発明は、以上のような従来のバックアップ電源装置及び該バックアップ電源装置を備えた電気機器の課題を解決するためになされたものであり、電源スイッチが短時間で切られた場合にも、コストを大きく増大させることなく、このバックアップ電源装置を備えた電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに必要な量の電荷の充電を行うことができるバックアップ電源装置及び該バックアップ電源装置を備えた電気機器を提供することを目的とする。
【0010】
また、電源スイッチの遮断後、後処理動作を行う必要のある電気機器の場合には、少なくともこの後処理を行うのに必要な時間の間は二次側の電源電圧を出力し続けることのできるバックアップ電源装置及び該バックアップ電源装置を備えた電気機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の発明に係るバックアップ電源装置は、一次側に商用電源から電力の供給を受け、二次側に所定の直流電源電圧を生成する電源部と、該電源部の二次側から出力される前記電源電圧の断続を行うための電源スイッチと、前記電源部の二次側から出力される前記電源電圧の一部の電源電圧により充電される電気二重層コンデンサと、前記電源スイッチの遮断後、少なくとも第1の所定時間が経過するまで、少なくとも前記電気二重層コンデンサを充電する前記電源電圧の出力動作を前記電源部に継続させる出力継続手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
本発明によれば、電源スイッチを遮断しても、少なくとも、このバックアップ電源装置を備えた電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに必要な量の電荷の充電を行うのに必要な第1の所定時間が経過するまで、電気二重層コンデンサへの充電が継続されるので、電源スイッチが短時間で遮断されても、電気二重層コンデンサに、このバックアップ電源装置を備えた電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに十分な充電を行うことができる。また、コストの高い昇圧器や通常動作モード中の充電との切り替え回路を必要としないので、コストの増大を最小限度に押さえることができる。
【0013】
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバックアップ電源装置において、前記電源部が、前記電源スイッチの遮断操作後、少なくとも第2の所定時間が経過するまで前記二次側の前記電源電圧の出力動作を継続させる第1の制御回路を有することを特徴とするものである。
【0014】
本発明によれば、第1の制御回路により、電源スイッチの遮断操作後、後処理を行う必要のある電気機器の場合、少なくとも、この後処理を行うのに必要な第2の所定時間が経過するまでは、二次側の電源電圧が出力され続けるので、この第2の所定時間の間に必要な後処理動作を行うことができる。
【0015】
本願請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のバックアップ電源装置において、前記出力継続手段が、前記電源スイッチが投入されてから遮断されるまでの電源スイッチ接続時間を計時する計時手段と、該計時手段が計時した前記電源スイッチ接続時間を前記第1の所定時間と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づき、少なくとも、前記電源スイッチの投入後前記第1の所定時間が経過するまで、前記第1の制御回路が前記第2の所定時間の計時動作を開始することを禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0016】
本発明によれば、電源スイッチが投入されてから遮断されるまでの電源スイッチ接続時間を計時して、計時した電源スイッチ接続時間を第1の所定時間と比較することにより、電源スイッチが投入されてから遮断されるまでの間に電気二重層コンデンサに十分な充電がなされたか否かを判別することができる。この判別の結果に基づき、少なくとも、前記電源スイッチの投入後前記第1の所定時間が経過するまで、前記第1の制御回路が前記第2の所定時間の計時動作を開始することを禁止するので、少なくとも、前記電源スイッチの投入後前記第1の所定時間が経過するまでは、電気二重層コンデンサへの充電が継続される。したがって、電源スイッチ接続時間が短時間であっても、このバックアップ電源装置を備えた電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに必要な量の電荷を電気二重層コンデンサに充電することができる。
【0017】
本願請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のバックアップ電源装置において、前記第1の制御回路は、該第1の制御回路の制御端子に負荷される負荷インピーダンスの変化により、前記第2の所定時間の計時動作を開始することを特徴とするものである。
本発明によれば、簡単な構成で、コストを大幅に増大させることなく、第2の所定時間の計時動作の開始タイミングを設定できる。
【0018】
本願請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のバックアップ電源装置において、前記電源スイッチの一端は前記制御端子に接続され、該電源スイッチの他端は接地されており、前記禁止手段は、前記電源スイッチと並列に前記制御端子に負荷される第2のスイッチと、前記電源スイッチが開成された後前記第1の所定時間が経過するまで前記第2のスイッチを閉成させ、前記第1の所定時間が経過した後、前記第2のスイッチを開成させる第2の制御回路とを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果が得られる。
【0019】
本願請求項6に記載の発明に係る電気機器は、バックアップ電源装置を備えた電気機器であって、前記バックアップ電源装置は請求項1から4のいずれか1項に記載されたものであることを特徴とする。
本発明によれば、電源スイッチが短時間で遮断されても、バックアップ電源としての電気二重層コンデンサに、この電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに十分な充電を行うことができ、コストの高い昇圧器や通常動作モード中の充電との切り替え回路を必要とせず、コストの増大を最小限度に押さえて、必要なバックアップ動作を行うことのできる電気機器が得られる。
【0020】
本願請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電気機器において、前記バックアップ電源装置によりバックアップされるリアルタイム・クロックを有することを特徴とするものである。
本発明によれば、リアルタイム・クロックのバックアップ動作を、低コストで完全に遂行できる電気機器が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の一形態につき説明する。
図1は、本発明による電気機器の実施の一形態としてのプリンタの構成を示す回路ブロック図である。図1において、商用電源のコンセントに接続するためのプラグ1は、本プリンタの駆動用電源電圧(42V)及び制御用電源電圧(5V)を生成するための電源部2の一次側に接続されている。
【0022】
電源部2の二次側の第1の出力端子E1からは直流42Vの駆動用電源電圧が出力され、印字ヘッド部や給紙機構等からなる機構部3を駆動する駆動部4の駆動用電源端子に供給される。電源部2の二次側の第2の出力端子E2からは直流5Vの制御用電源電圧が出力され、PNPタイプ・スイッチングトランジスタ5のエミッタ、該スイッチングトランジスタ5のエミッタとベースとを接続する遮断電流放流用抵抗器R1のエミッタ側接続端、バックアップ電源としての電気二重層コンデンサ6からの電流の逆流を防止するダイオード7のアノード、電源部2の二次側の電源電圧の断続を行うための電源スイッチ8が第1の所定時間(本実施の形態では10分間)より短い時間で切断されたときに電気二重層コンデンサ6にその第1の所定時間だけ充電動作を行うようにスイッチングトランジスタ5及び第2のスイッチとしてのNPNタイプ・スイッチングトランジスタ9のスイッチングのタイミングを制御する時間設定部10の電源端子、及び駆動部4の制御用電源端子に供給される。時間設定部10には、入力された計時データが、前記第1の所定時間より長いか否か判断する比較手段としての図示しない第1の比較回路が内蔵されている。
【0023】
ダイオード7のカソードは、電気二重層コンデンサ6のホット側電極、計時動作を行い、出力継続手段の計時手段として利用されるRTC11の電源端子、及び駆動部4に駆動のための制御信号を送信する制御部12の電源端子に接続されており、制御用電源電圧は、ダイオード7を介して、電気二重層コンデンサ6、RTC11及び制御部12にも供給される。制御部12には、RTC11で計時した計時データを記憶させる不揮発性メモリが内蔵され、この不揮発性メモリに記憶された計時データを時間設定部10に出力する出力端子が設けられている。また、電気二重層コンデンサ6の他方の電極は接地されている。
【0024】
電源部2の制御端子Cには、スイッチングトランジスタ9のコレクタ、スイッチングトランジスタ5のコレクタに接続されたコレクタ電流制限用の小さな抵抗値を有する抵抗器R2にアノードが接続された逆流防止用ダイオード13のカソード、及び電源スイッチ8の一端が接続されている。
【0025】
電源部2の内部には図示しないコンデンサが内蔵され、制御端子Cに接続された第1の制御回路が設けられ、電源スイッチ8をOFFした時に該内蔵コンデンサの充電を開始し、該内蔵コンデンサが所定の電位まで充電されると前記駆動用電源電圧及び制御用電源電圧の出力を遮断し、出力端子E1,E2の電位を0Vとする。このコンデンサの充電を開始してから、該コンデンサが所定の電位まで充電されるのに要する時定数が、第2の所定時間である。この第2の所定時間は電源スイッチ8をオフしたとき、即時、その電気機器を停止状態にすると該電気機器の動作上好ましくないものについて、通常確保されている。
【0026】
電源スイッチ8の他端は接地されており、また、電源スイッチ8と連動して動作するスイッチ14が設けられている。スイッチ14の一端は接地されており、他端は、時間設定部10の制御端子に接続されている。
【0027】
時間設定部10の第1の制御信号出力端子Aは、入力電圧設定用抵抗器R3を介してスイッチングトランジスタ5のベースに、第2の制御信号出力端子Bは、入力電圧設定用抵抗器R4を介してスイッチングトランジスタ9のベースにそれぞれ接続されている。時間設定部10の入力端子は制御部12の出力端子に接続されており、制御部12を介して、RTC11の出力端子から出力される計時データが時間設定部10に入力される。
【0028】
スイッチングトランジスタ9のエミッタは接地され、該エミッタとベースとの間には遮断電流放流用抵抗器R5が接続されている。
【0029】
電源部2、スイッチングトランジスタ5,9、電気二重層コンデンサ6、ダイオード7,13、電源スイッチ8、時間設定部10、RTC11、スイッチ14、及び抵抗器R1〜R5は本実施の形態のバックアップ電源装置を構成する。なお、RTC11は、本来は電気機器であるプリンタの構成要素であるが、本実施の形態では、バックアップ電源装置の構成要素としても利用している。電気機器側にこのような計時手段として利用できる構成要素がない場合には、RTC11と同様な機能を有する構成要素を、計時手段としてバックアップ電源装置に設ける必要がある。
【0030】
バックアップ電源装置のこれらの構成要素の内、スイッチングトランジスタ5,9、ダイオード13、時間設定部10、RTC11、スイッチ14、及び抵抗器R1〜R5は、電源スイッチ8の遮断操作後、少なくとも第1の所定時間が経過するまで、少なくとも電気二重層コンデンサ6を充電する駆動用電源電圧の出力動作を電源部2に継続させる出力継続手段として用いられている。なお、電源スイッチ8は、出力継続手段の1構成要素としても用いられている。
【0031】
これらの構成要素の内、スイッチングトランジスタ5,9、ダイオード13、時間設定部10の構成要素の内、第1の比較回路以外の構成要素、及び抵抗器R1〜R5は、電源部2に内蔵された第1の制御回路が前記第2の所定時間の計時動作を開始することを禁止する禁止手段として用いられている。なお、電源スイッチ8は、禁止手段の1構成要素としても用いられている。
【0032】
また、スイッチングトランジスタ5、ダイオード13、時間設定部10の構成要素の内第1の比較回路以外の構成要素、及び抵抗器R1〜R5は、電源スイッチ8が開成された後、前記第1の所定時間が経過するまで第2のスイッチとしてのスイッチングトランジスタ9を閉成させ、前記第1の所定時間が経過した後、スイッチングトランジスタ9を開成させる第2の制御回路として用いられている。
【0033】
次に、本実施の形態の動作を図2のタイミングチャートをも参照しながら説明する。
プラグ1を電源コンセントに差し込み電源スイッチ8をオンにして閉成すると、電源部2の出力端子E1,E2からそれぞれ42V,5Vの駆動用電源電圧及び制御用電源電圧が出力される。電気二重層コンデンサ6は、ダイオード7を介して印加される制御用電源電圧により充電され始める。また、RTC11も経時動作を開始し、その出力端子から連続的に計時データを制御部12に入力する。さらに、スイッチ14は、電源スイッチ8に連動して閉成される。
【0034】
制御部12は、入力電圧の変化から、スイッチ14が閉成されたことを検知し、RTC11から新たな計時データの入力を受ける前に、内蔵されている不揮発性メモリから、前回の印字動作から今回の印字が開始されるまでの時間、それが336時間以上である場合には336時間、を読み出し、印字ヘッドの前記ポンピング動作のインク吸引量(クリーニングの強弱)を決定し、この吸引量に応じたポンピング動作他の初期動作を行わせるための制御信号を駆動部4に出力する。駆動部4は、入力された制御信号に基づいて機構部3にポンピング動作他の初期動作を行わせる。この後、図示しないパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータから入力される印字データに応じて、制御部12は必要な制御信号を駆動部4に出力し、機構部3により印字動作を行わせる。なお、制御部12はRTC11から入力される計時データを不揮発性メモリに順次書き換えながら記憶する。
【0035】
この状態では、電源スイッチ8が閉成され接地されているため、電源部2の制御端子Cの電圧は0Vとなっている。したがって、電源部2に内蔵された第1の制御回路のコンデンサへの充電は行われない。
【0036】
プリンタの印字動作が終了し、図2の時刻t1で、操作者が電源スイッチ8をオフして開成すると、連動して動作するスイッチ14も開成し、制御部12は、その制御端子の電圧の変化により、電源スイッチ8が切断されたことを検知し、RTC11から入力された計時データを時間設定部10に入力した後、RTC11の計時データと自己の不揮発性メモリの計時データとをリセットする。時間設定部10では、内蔵している第1の比較回路により、入力された計時データが、第1の所定時間(10分間)より長いか否か判断する。
【0037】
その計時データが第1の所定時間(10分間)より長い場合には、電気二重層コンデンサ6には十分な電荷が充電されているので、図2に示したように、時間設定部10は制御信号出力端子Aの論理レベルをLレベルとし、制御信号出力端子Bの論理レベルをLレベルとする。これにより、スイッチングトランジスタ5はON状態、他のスイッチングトランジスタ9はオフ状態となる。これにより、電源部2に内蔵された第1の制御回路のコンデンサに充電が開始され、該コンデンサの充電電圧が所定の電圧に達するまでの間、出力端子E1、E2の電源電圧がそれぞれ42V,5Vに保持される。一方、スイッチ14の開成により電源スイッチ8がオフされたことを検知した制御部12は、印字ヘッドをホームポジションに移動させた上でインクケースの開口部にキャップをするなどの後処理をするための制御信号を駆動部4に出力し、電源部2の出力端子E1,E2の電源電圧レベルが保持されている間に、駆動部4により機構部3を駆動してこれらの後処理を行う。
【0038】
電源部2に内蔵された第1の制御回路のコンデンサの充電電圧が所定の電圧に達すると、該第1の制御回路は出力端子E1,E2の電源電圧レベルを0Vとする。一方RTC11は、電源スイッチ8の開成と同時に制御部12からの制御信号により、それまでの計時データを制御部12に出力すると同時に計時値をリセットするが、直ちに再計時動作を開始し、その計時データを連続的に制御部12に送信し、制御部12は送信された計時データを不揮発性メモリに書き込む。
【0039】
電源部2の出力端子E2の制御用電源電圧レベルが0Vとなった後には、RTC11及び制御部12は、電源部2から直接電力の供給を受けることはできないが、電気二重層コンデンサ6が、出力端子E2の駆動用電源電圧レベルが電気2重層コンデンサ6の電極間電圧より小さくなると放電を開始することにより、その放電電荷により電力の供給を受け、ポンピング動作のインク吸引量を最大吸引量とする時間、本実施の形態では336時間以上の間、RTC11の計時動作及び制御部12によるその計時データの記憶動作を継続する。電気二重層コンデンサ6は、10分間の充電で336時間以上RTC11及び制御部12を動作させるのに十分な電荷量が充電されている。
【0040】
RTC11は、図示しない比較回路を有しており、この比較回路により、電気二重層コンデンサ6の電極間電圧を所定の電圧値と比較しており、電気二重層コンデンサ6が放電し続けてその電極間電圧がRTC11及び制御部12を動作させるのに必要な電圧より低くなる直前の値である所定値に達すると、RTC11はそのときの計時データを制御部12に送信して、計時動作を停止する。制御部12は送信された計時データを内蔵している不揮発性メモリに保存してその動作を停止する。このようにして、電気二重層コンデンサ6が10分以上充電された場合には、次回のプリンタ駆動時のポンピング動作のインク吸引量の程度を決定するために必要な時間データが制御部12内の不揮発性メモリ中に保存される。
【0041】
次に、図3に示したように、時刻t1で操作者が電源スイッチ8をオフにしたとき、制御部12から入力されるRTC11の計時した計時データが、時間設定部10の第1の比較回路の比較結果により、第1の所定時間(10分間)より短いと時間設定部10が判断した場合には、時間設定部10は、その10分間と入力された実際の計時データとの差を演算し、電源スイッチ8がオンされてから10分間経過した後の時刻t2を求める。そして、求めた時刻t2を、図示しない内蔵された第2の比較回路の基準値とし、制御部12から入力されるRTC11の計時データと比較する。
【0042】
時間設定部10は、前記時刻t2を求めると、図3に示すように、時刻t1における制御信号出力端子Aの電位を論理レベルHとし、制御信号出力端子Bの電位も論理レベルHとする。これにより、スイッチングトランジスタ5のベースには制御信号出力端子Aの論理レベルHが印加されているので、スイッチングトランジスタ5はオフ状態となる。また、電源スイッチ8は開成し、制御信号出力端子Bの電位が論理レベルHとなっているので、スイッチングトランジスタ9はオンする。したがって、図3に示すように、電源部2の制御端子Cの電圧は0Vに保たれる。
【0043】
電源部2の制御端子Cの電圧が0Vに保たれている間は、電源部2の出力端子E1,E2の電源電圧レベルはそれぞれ42V,5Vに保たれるので、電気二重層コンデンサ6の充電が継続され、一方でRTC11の計時動作及び制御部12の計時データの記憶動作も継続される。なお、制御部12は電源スイッチ8と連動するスイッチ14の開成を検出すると、直ちに後処理動作の制御信号を駆動部4に出力するので、この場合には、制御端子Cの電圧が0Vである間に、駆動部4を介して機構部3の後処理動作が行われてしまうこととなる。
【0044】
この間、電源部2の出力端子E2から時間設定部10の電源端子に印加される制御用電源電圧は5Vに保たれているので、その他のすべての回路部分と同様に、時間設定部10は正常に動作を継続し、制御部12を介してRTC11の計時データの入力を受け、この入力された計時データを前記第2の比較回路で基準値である時刻t2と比較する。RTC11の計時データが時刻t2と等しくなったとき、すなわち電源スイッチ8が投入されてから10分間が経過したときに、時刻設定部10は、図3に示すように、制御信号出力端子Aの電位を論理レベルLとし、制御信号出力端子Bの電位も論理レベルLとする。これにより、スイッチングトランジスタ5はオン状態、他のスイッチングトランジスタ9はオフ状態となり、また、電源スイッチ8は開成しているので、電源部2の制御端子Cの電圧は、図3に示すように、5Vとなる。
【0045】
したがって、電源部2の第1の制御回路は、時刻t2からその内蔵コンデンサの充電を開始し、第2の所定時間経過後に出力端子E1,E2の電源電圧レベルを0Vに立ち下げる。時刻t2において、駆動部4による機構部3の後処理がまだ完了していない場合には、この第2の所定時間の間に後処理が完了される。一方、電気二重層コンデンサ6は電源スイッチ8が投入された後10分間充電が行われたので、当該コンデンサ6には、336時間RTC11と制御部12とを駆動するだけの電荷が充電されている。これにより、リチウム電池を用いずに、電気二重層コンデンサ6を用いた場合に、10分に満たない短時間で電源スイッチ8が切断されても、ポンピングのインク吸引量を決定するのに十分な時間、RTC11と制御部12とが動作し続けることができることとなる。
【0046】
なお、本実施の形態においては、バックアップ電源装置をプリンタに適用した場合について述べたが、このバックアップ電源装置を適用し得る電気機器はプリンタに限らず、比較的長時間バックアップが必要な電気機器であればどのような電気機器にも適用し得る。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、出力継続手段が、電源スイッチの遮断後、少なくとも、本バックアップ電源装置を備えた電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに必要な量の電荷の充電を行うのに必要な第1の所定時間が経過するまで、少なくとも電気二重層コンデンサを充電する電源電圧の出力動作を電源部に継続させるので、電源スイッチが短時間で遮断されても、電気二重層コンデンサに、このバックアップ電源装置を備えた電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに十分な充電を行うことができる。また、コストの高い昇圧器や通常動作モード中の充電との切り替え回路を必要としないので、コストの増大を最小限度に押さえることができる。
【0048】
また、第1の制御回路により、電源スイッチの遮断操作後、後処理を行う必要のある電気機器の場合、少なくとも、この後処理を行うのに必要な第2の所定時間が経過するまでは、二次側の電源電圧が出力され続けるので、この第2の所定時間の間に必要な後処理動作を行うことができる。
【0049】
さらに、電源スイッチが短時間で遮断されても、バックアップ電源としての電気二重層コンデンサに、本電気機器が必要とする最長時間のバックアップを行うのに十分な充電を行うことができ、コストの高い昇圧器や通常動作モード中の充電との切り替え回路を必要とせず、コストの増大を最小限度に押さえて、必要なバックアップ動作を行うことのできる電気機器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気機器の実施の一形態としてのプリンタの構成を示す回路ブロック図である。
【図2】図1に示した実施の形態の時間設定部の制御信号出力端子A,Bの論理レベル、及び電源部の制御端子Cの電圧レベルを示すタイミングチャートである。
【図3】図1に示した実施の形態の時間設定部の制御信号出力端子A,Bの論理レベル、及び電源部の制御端子Cの電圧レベルを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
2 電源部
5,9 スイッチングトランジスタ
6 電気二重層コンデンサ
8 電源スイッチ
9 スイッチングトランジスタ(第2のスイッチ)
10 時間設定部
11 RTC(計時手段)
13 ダイオード
14 スイッチ
C 制御端子
R1〜R5 抵抗器

Claims (7)

  1. 一次側に商用電源から電力の供給を受け、二次側に所定の直流電源電圧を生成する電源部と、
    該電源部の二次側から出力される前記電源電圧の断続を行うための電源スイッチと、
    前記電源部の二次側から出力される前記電源電圧の一部の電源電圧により充電される電気二重層コンデンサと、
    前記電源スイッチの遮断操作後、少なくとも第1の所定時間が経過するまで、少なくとも前記電気二重層コンデンサを充電する前記電源電圧の出力動作を前記電源部に継続させる出力継続手段とを備えたバックアップ電源装置。
  2. 請求項1において、前記電源部が、前記電源スイッチの遮断操作後、少なくとも第2の所定時間が経過するまで前記二次側の前記電源電圧の出力動作を継続させる第1の制御回路を有することを特徴とするバックアップ電源装置。
  3. 請求項2において、前記出力継続手段が、
    前記電源スイッチが投入されてから遮断されるまでの電源スイッチ接続時間を計時する計時手段と、
    該計時手段が計時した前記電源スイッチ接続時間を前記第1の所定時間と比較する比較手段と、
    該比較手段の比較結果に基づき、少なくとも、前記電源スイッチの投入後前記第1の所定時間が経過するまで、前記第1の制御回路が前記第2の所定時間の計時動作を開始することを禁止する禁止手段とを備えたことを特徴とするバックアップ電源装置。
  4. 請求項3において、前記第1の制御回路は、該第1の制御回路の制御端子に負荷される負荷インピーダンスの変化により、前記第2の所定時間の計時動作を開始することを特徴とするバックアップ電源装置。
  5. 請求項4において、前記電源スイッチの一端は前記制御端子に接続され、該電源スイッチの他端は接地されており、
    前記禁止手段は、
    前記電源スイッチと並列に前記制御端子に負荷される第2のスイッチと、
    前記電源スイッチが開成された後、前記第1の所定時間が経過するまで前記第2のスイッチを閉成させ、前記第1の所定時間が経過した後、前記第2のスイッチを開成させる第2の制御回路とを有することを特徴とするバックアップ電源装置。
  6. バックアップ電源装置を備えた電気機器であって、前記バックアップ電源装置は請求項1から4のいずれか1項に記載されたものであることを特徴とするた電気機器。
  7. 請求項6において、前記バックアップ電源装置によりバックアップされるリアルタイム・クロックを有することを特徴とする電気機器。
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