JP3716657B2 - 炉体ブロックの吊換装置 - Google Patents
炉体ブロックの吊換装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3716657B2 JP3716657B2 JP06384299A JP6384299A JP3716657B2 JP 3716657 B2 JP3716657 B2 JP 3716657B2 JP 06384299 A JP06384299 A JP 06384299A JP 6384299 A JP6384299 A JP 6384299A JP 3716657 B2 JP3716657 B2 JP 3716657B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pair
- furnace
- column
- coupled
- furnace block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Blast Furnaces (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大ブロックリング工法に用いる炉体ブロック吊換装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
大ブロックリング工法としては、例えば特開平10−102778号公報に示すものが知られている。
この大ブロックリング工法は、高炉等の炉体を複数のリング状の大ブロック(以下、炉体ブロックという。)に分割し、解体に際しては、解体する炉体ブロックを炉体基礎から移動台車を介して水平移動させて該炉体基礎と略同一レベルに配置されたドーリ架構上に載荷し、次いで、ドーリ架構を所定の場所に移動させて炉体ブロックを地上レベルに下ろし、解体する。
【0003】
一方、組み立てに際しては、新設する炉体ブロックを引き上げてドーリ架構上に載荷した後、該ドーリ架構を炉体基礎近傍に移動させ、次いで、炉体ブロックをドーリ架構上から移動台車を介して水平移動させて炉体基礎まで運搬し、組み立てを行う。
そして、解体する炉体ブロックを地上レベルに下ろす作業及び新設する炉体ブロックをドーリ架構上に引き上げる作業については、吊換装置を用いて作業コストの低減や安全性の向上を図るようにしている。
【0004】
この吊換装置は、図3に示すように、互いに離間配置された一対の支柱aと、該支柱対a,aの上端部間に掛け渡された梁bと、梁bに設置されて炉体ブロックcを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降装置dとを備えたものであり、支柱aの上端部と梁bの端部との接合は剛接合とされている。なお、図では4000〜5000m3 の高炉の炉体ブロック(約2000t)の重量に耐え得るために2台の吊換装置を設置している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の吊換装置においては、炉体ブロックcを吊った際に、図4に示すように、支柱aの基礎部に大きな水平反力(2000tの炉体ブロックで約100tの水平反力)が生じるため、地上に強固なコンクリート製または鋼製の基礎を設けて、この基礎と支柱aの基礎とを強固に接合する必要があり、また、支柱aの上端部と梁bの端部との接合が剛接合のため、該接合部に作用する曲げモーメントに耐えるために支柱aの上端部及び梁bの端部に多大な補強が必要となる。
【0006】
このため、補強構造に多大のコストが必要となるばかりか、既設構造物を流用(例えば、支柱aとしてタワークレーンの支柱、梁bとしてパッキングビ−ム(ドーリの荷重分散用のビーム))して吊換装置を製作することが難しくなるという不都合がある。
なお、図5に示すように、梁bの端部と支柱aの上端部とをピンgを介して回動可能に結合し、更に、風荷重や地震荷重のような水平荷重に対する剛性を確保すべく支柱対a,aにそれぞれ斜め材e,fの一端を回動可能にピン結合すると共に、各斜め材e,fの他端をそれぞれ梁bに回動可能にピン結合し、これにより、上述した水平反力及び曲げモーメントに起因する不都合を回避することが考えられる。
【0007】
しかしながら、このような構造を採用した場合には、炉体ブロックcを吊った状態の吊換装置が例えば図5の右方向に水平変位した際に、右側の斜め材fに対して圧縮荷重が作用するため、該斜め材fに座屈を考慮した部材が必要になり、また、斜め材f側の梁bと支柱aの接合部は水平方向の変形に対して梁bが浮き上がろうとするため、浮き上がり防止材としてボルト(図6参照)を設けるか、特別な架構を設ける必要があり、更には、該浮き上がり荷重も大きいため、この荷重に耐える局部構造も必要となる。
【0008】
このため、図3の場合と同様に多大のコストが必要となるばかりか、既設構造物を流用して吊換装置を製作することが難しくなるという不都合がある。
本発明はかかる不都合を解消するためになされたものであり、既設構造物の流用を可能にすると共に、構造を簡略化して製作コストの大幅な低減を図ることができる炉体ブロックの吊換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1に係る炉体ブロックの吊換装置は、互いに離間配置された一対の支柱と、該支柱対の上端部間に掛け渡された梁と、前記梁と前記支柱対とによって囲まれる空間内に配置された炉体ブロックを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降手段とを備えた炉体ブロックの吊換装置において、
前記支柱対の各上端部に前記梁を固定せずに載置し、且つ、該支柱対にそれぞれ斜め材の一端を回動可能に結合すると共に、各斜め材の他端をそれぞれ前記梁に回動可能に結合し、更に、各斜め材を少なくとも一か所で分割して該分割位置で回動可能に結合したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る炉体ブロックの吊換装置は、互いに離間配置された一対の支柱と、該支柱対の上端部間に掛け渡された梁と、前記梁と前記支柱対とによって囲まれる空間内に配置された炉体ブロックを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降手段とを備えた炉体ブロックの吊換装置において、
前記支柱対の各上端部と前記梁の両端部とを回動可能に結合し、且つ、該支柱対にそれぞれ斜め材の一端を回動可能に結合すると共に、各斜め材の他端をそれぞれ前記梁に回動可能に結合し、更に、各斜め材を少なくとも一か所で分割して該分割位置で回動可能に結合したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明的概略図、図2は本発明の第2の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明図である。
【0012】
まず、図1を参照して、本発明の第1の態様の実施の形態から説明すると、この吊換装置は、互いに離間配置された一対の支柱1と、該支柱対1,1の上端部間に掛け渡された梁2と、梁2に設置されて炉体ブロック3を吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降装置4とを備えており、支柱対1,1の上端部にはそれぞれスラブ等の小片5を介して梁2の端部が非固定状態で載置されている。なお、実際には4000〜5000m3 の高炉の炉体ブロック(約2000t)の重量に耐え得るために2台の吊換装置を設置する必要があるが、ここでは一台の吊換装置のみ図示する。
【0013】
また、風荷重や地震荷重のような水平荷重に対する剛性を確保すべく支柱対1,1にそれぞれ斜め材6,7の一端がピン8を介して回動可能に結合されていると共に、各斜め材6,7の他端がそれぞれピン8を介して梁2に回動可能に結合され、更に、各斜め材6,7が途中で分割されて該分割部分がピン9を介して回動可能に結合されている。
【0014】
かかる構成の吊換装置においては、炉体ブロック3の吊り上げ荷重による水平反力が作用することはなく、また、炉体ブロック3を吊った際の水平方向(右方向)の変形に対して斜め材7はピン9の結合部で強制的に変形するため、圧縮荷重を受けることを回避することができ、更に、右側の斜め材7側の梁2の端部と支柱1の上端部との接合部は従来のような梁の浮き上がり力を受けることがない。
【0015】
従って、支柱1の上端部に単純なスラブ小片5を介して梁2の端部を載置して梁2の反力を支柱1の頂部に伝達する構造とし、梁2の端部、支柱1の頂部及び支柱1の基礎ともに支柱1の反力に対する補強を一切不要にしても、炉体ブロック3の吊り上げが可能となり、従来に比べて構造を著しく単純化することができる。
【0016】
この結果、製作コストを大幅に削減することができると共に、支柱1に既設構造物であるタワークレーンのポストを、梁2に既設構造物であるパッキングビームをそれぞれ補強することなくそのまま流用することができる。
なお、この実施の形態では、斜め材7に図5に示す斜め材fの2倍の荷重が作用することになるが、吊換装置の水平方向の変形に対して左右の斜め材6,7共に引張り力しか作用しないため、作用する荷重にみあった単純な断面を有する部材で斜め材6,7を構成すればよく、廉価に製作可能である。
【0017】
図2に本発明の第2の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を示す。この吊換装置は支柱対1,1の各上端部と梁2の両端部とをピン10を介して回動可能に結合したものであり、上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、その他の構成は上記実施の形態と同一であるので図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0018】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、既設構造物の流用を可能にすると共に、構造を簡略化して製作コストの大幅な低減を図ることができる炉体ブロックの吊換装置を提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明的概略図である。
【図2】本発明の第2の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明図である。
【図3】従来の炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明的斜視図である。
【図4】図3の吊換装置で炉体ブロックを吊った際の支柱と梁の変形を説明するための説明図である。
【図5】従来の他の炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【符号の説明】
1…支柱
2…梁
3…炉体ブロック
4…昇降装置(昇降手段)
5…スラブ小片
6…斜め材
7…斜め材
8,9,10…ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、大ブロックリング工法に用いる炉体ブロック吊換装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
大ブロックリング工法としては、例えば特開平10−102778号公報に示すものが知られている。
この大ブロックリング工法は、高炉等の炉体を複数のリング状の大ブロック(以下、炉体ブロックという。)に分割し、解体に際しては、解体する炉体ブロックを炉体基礎から移動台車を介して水平移動させて該炉体基礎と略同一レベルに配置されたドーリ架構上に載荷し、次いで、ドーリ架構を所定の場所に移動させて炉体ブロックを地上レベルに下ろし、解体する。
【0003】
一方、組み立てに際しては、新設する炉体ブロックを引き上げてドーリ架構上に載荷した後、該ドーリ架構を炉体基礎近傍に移動させ、次いで、炉体ブロックをドーリ架構上から移動台車を介して水平移動させて炉体基礎まで運搬し、組み立てを行う。
そして、解体する炉体ブロックを地上レベルに下ろす作業及び新設する炉体ブロックをドーリ架構上に引き上げる作業については、吊換装置を用いて作業コストの低減や安全性の向上を図るようにしている。
【0004】
この吊換装置は、図3に示すように、互いに離間配置された一対の支柱aと、該支柱対a,aの上端部間に掛け渡された梁bと、梁bに設置されて炉体ブロックcを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降装置dとを備えたものであり、支柱aの上端部と梁bの端部との接合は剛接合とされている。なお、図では4000〜5000m3 の高炉の炉体ブロック(約2000t)の重量に耐え得るために2台の吊換装置を設置している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の吊換装置においては、炉体ブロックcを吊った際に、図4に示すように、支柱aの基礎部に大きな水平反力(2000tの炉体ブロックで約100tの水平反力)が生じるため、地上に強固なコンクリート製または鋼製の基礎を設けて、この基礎と支柱aの基礎とを強固に接合する必要があり、また、支柱aの上端部と梁bの端部との接合が剛接合のため、該接合部に作用する曲げモーメントに耐えるために支柱aの上端部及び梁bの端部に多大な補強が必要となる。
【0006】
このため、補強構造に多大のコストが必要となるばかりか、既設構造物を流用(例えば、支柱aとしてタワークレーンの支柱、梁bとしてパッキングビ−ム(ドーリの荷重分散用のビーム))して吊換装置を製作することが難しくなるという不都合がある。
なお、図5に示すように、梁bの端部と支柱aの上端部とをピンgを介して回動可能に結合し、更に、風荷重や地震荷重のような水平荷重に対する剛性を確保すべく支柱対a,aにそれぞれ斜め材e,fの一端を回動可能にピン結合すると共に、各斜め材e,fの他端をそれぞれ梁bに回動可能にピン結合し、これにより、上述した水平反力及び曲げモーメントに起因する不都合を回避することが考えられる。
【0007】
しかしながら、このような構造を採用した場合には、炉体ブロックcを吊った状態の吊換装置が例えば図5の右方向に水平変位した際に、右側の斜め材fに対して圧縮荷重が作用するため、該斜め材fに座屈を考慮した部材が必要になり、また、斜め材f側の梁bと支柱aの接合部は水平方向の変形に対して梁bが浮き上がろうとするため、浮き上がり防止材としてボルト(図6参照)を設けるか、特別な架構を設ける必要があり、更には、該浮き上がり荷重も大きいため、この荷重に耐える局部構造も必要となる。
【0008】
このため、図3の場合と同様に多大のコストが必要となるばかりか、既設構造物を流用して吊換装置を製作することが難しくなるという不都合がある。
本発明はかかる不都合を解消するためになされたものであり、既設構造物の流用を可能にすると共に、構造を簡略化して製作コストの大幅な低減を図ることができる炉体ブロックの吊換装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1に係る炉体ブロックの吊換装置は、互いに離間配置された一対の支柱と、該支柱対の上端部間に掛け渡された梁と、前記梁と前記支柱対とによって囲まれる空間内に配置された炉体ブロックを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降手段とを備えた炉体ブロックの吊換装置において、
前記支柱対の各上端部に前記梁を固定せずに載置し、且つ、該支柱対にそれぞれ斜め材の一端を回動可能に結合すると共に、各斜め材の他端をそれぞれ前記梁に回動可能に結合し、更に、各斜め材を少なくとも一か所で分割して該分割位置で回動可能に結合したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る炉体ブロックの吊換装置は、互いに離間配置された一対の支柱と、該支柱対の上端部間に掛け渡された梁と、前記梁と前記支柱対とによって囲まれる空間内に配置された炉体ブロックを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降手段とを備えた炉体ブロックの吊換装置において、
前記支柱対の各上端部と前記梁の両端部とを回動可能に結合し、且つ、該支柱対にそれぞれ斜め材の一端を回動可能に結合すると共に、各斜め材の他端をそれぞれ前記梁に回動可能に結合し、更に、各斜め材を少なくとも一か所で分割して該分割位置で回動可能に結合したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明的概略図、図2は本発明の第2の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明図である。
【0012】
まず、図1を参照して、本発明の第1の態様の実施の形態から説明すると、この吊換装置は、互いに離間配置された一対の支柱1と、該支柱対1,1の上端部間に掛け渡された梁2と、梁2に設置されて炉体ブロック3を吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降装置4とを備えており、支柱対1,1の上端部にはそれぞれスラブ等の小片5を介して梁2の端部が非固定状態で載置されている。なお、実際には4000〜5000m3 の高炉の炉体ブロック(約2000t)の重量に耐え得るために2台の吊換装置を設置する必要があるが、ここでは一台の吊換装置のみ図示する。
【0013】
また、風荷重や地震荷重のような水平荷重に対する剛性を確保すべく支柱対1,1にそれぞれ斜め材6,7の一端がピン8を介して回動可能に結合されていると共に、各斜め材6,7の他端がそれぞれピン8を介して梁2に回動可能に結合され、更に、各斜め材6,7が途中で分割されて該分割部分がピン9を介して回動可能に結合されている。
【0014】
かかる構成の吊換装置においては、炉体ブロック3の吊り上げ荷重による水平反力が作用することはなく、また、炉体ブロック3を吊った際の水平方向(右方向)の変形に対して斜め材7はピン9の結合部で強制的に変形するため、圧縮荷重を受けることを回避することができ、更に、右側の斜め材7側の梁2の端部と支柱1の上端部との接合部は従来のような梁の浮き上がり力を受けることがない。
【0015】
従って、支柱1の上端部に単純なスラブ小片5を介して梁2の端部を載置して梁2の反力を支柱1の頂部に伝達する構造とし、梁2の端部、支柱1の頂部及び支柱1の基礎ともに支柱1の反力に対する補強を一切不要にしても、炉体ブロック3の吊り上げが可能となり、従来に比べて構造を著しく単純化することができる。
【0016】
この結果、製作コストを大幅に削減することができると共に、支柱1に既設構造物であるタワークレーンのポストを、梁2に既設構造物であるパッキングビームをそれぞれ補強することなくそのまま流用することができる。
なお、この実施の形態では、斜め材7に図5に示す斜め材fの2倍の荷重が作用することになるが、吊換装置の水平方向の変形に対して左右の斜め材6,7共に引張り力しか作用しないため、作用する荷重にみあった単純な断面を有する部材で斜め材6,7を構成すればよく、廉価に製作可能である。
【0017】
図2に本発明の第2の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を示す。この吊換装置は支柱対1,1の各上端部と梁2の両端部とをピン10を介して回動可能に結合したものであり、上記実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、その他の構成は上記実施の形態と同一であるので図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0018】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、既設構造物の流用を可能にすると共に、構造を簡略化して製作コストの大幅な低減を図ることができる炉体ブロックの吊換装置を提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明的概略図である。
【図2】本発明の第2の態様の実施の形態である炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明図である。
【図3】従来の炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明的斜視図である。
【図4】図3の吊換装置で炉体ブロックを吊った際の支柱と梁の変形を説明するための説明図である。
【図5】従来の他の炉体ブロックの吊換装置を説明するための説明図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【符号の説明】
1…支柱
2…梁
3…炉体ブロック
4…昇降装置(昇降手段)
5…スラブ小片
6…斜め材
7…斜め材
8,9,10…ピン
Claims (2)
- 互いに離間配置された一対の支柱と、該支柱対の上端部間に掛け渡された梁と、前記梁と前記支柱対とによって囲まれる空間内に配置された炉体ブロックを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降手段とを備えた炉体ブロックの吊換装置において、
前記支柱対の各上端部に前記梁を固定せずに載置し、且つ、該支柱対にそれぞれ斜め材の一端を回動可能に結合すると共に、各斜め材の他端をそれぞれ前記梁に回動可能に結合し、更に、各斜め材を少なくとも一か所で分割して該分割位置で回動可能に結合したことを特徴とする炉体ブロックの吊換装置。 - 互いに離間配置された一対の支柱と、該支柱対の上端部間に掛け渡された梁と、前記梁と前記支柱対とによって囲まれる空間内に配置された炉体ブロックを吊った状態で上下方向に昇降移動させる昇降手段とを備えた炉体ブロックの吊換装置において、
前記支柱対の各上端部と前記梁の両端部とを回動可能に結合し、且つ、該支柱対にそれぞれ斜め材の一端を回動可能に結合すると共に、各斜め材の他端をそれぞれ前記梁に回動可能に結合し、更に、各斜め材を少なくとも一か所で分割して該分割位置で回動可能に結合したことを特徴とする炉体ブロックの吊換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06384299A JP3716657B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 炉体ブロックの吊換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06384299A JP3716657B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 炉体ブロックの吊換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000258070A JP2000258070A (ja) | 2000-09-22 |
JP3716657B2 true JP3716657B2 (ja) | 2005-11-16 |
Family
ID=13241001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06384299A Expired - Fee Related JP3716657B2 (ja) | 1999-03-10 | 1999-03-10 | 炉体ブロックの吊換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3716657B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200450401Y1 (ko) | 2008-04-25 | 2010-09-29 | 현대제철 주식회사 | 탭홀 조립장치 |
CN108895831B (zh) * | 2018-06-26 | 2023-12-08 | 河南瑞泰耐火材料科技有限公司 | 模块化回转窑窑衬安装装置及方法 |
-
1999
- 1999-03-10 JP JP06384299A patent/JP3716657B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000258070A (ja) | 2000-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2790986B2 (ja) | 橋脚の構築方法及び施工方法 | |
JP4511657B2 (ja) | クライミングクレーンの支持方法及び装置 | |
JP2859163B2 (ja) | 高橋脚を有する橋梁の回転架設工法 | |
JP3716657B2 (ja) | 炉体ブロックの吊換装置 | |
JP3822084B2 (ja) | 高層建物の建設揚重システム | |
JPH06323503A (ja) | 大型吊下げ式ボイラの組立方法 | |
JP3981469B2 (ja) | コンクリート構造物の築造方法 | |
JP3700950B2 (ja) | 支保工 | |
JPH04161566A (ja) | 大空間建物の構築装置 | |
KR100850766B1 (ko) | 타워크레인의 기초구조 | |
JP4523185B2 (ja) | クレーン上部構造体上架装置 | |
JP2808172B2 (ja) | アーチコンクリート施工用の型枠支保工の撤去方法 | |
JP2977243B2 (ja) | アーチコンクリート施工用型枠支保工の撤去方法 | |
JP7421434B2 (ja) | 床版用PCa板架設装置及びその方法 | |
KR100375210B1 (ko) | 건축 공사용 방진 장치 | |
JP7548869B2 (ja) | 構造物の構築方法 | |
JP4303400B2 (ja) | 枠組足場に組込んだ天井クレーン | |
CN213389729U (zh) | 一种钢箱拱肋节段拼装台座 | |
JP3937974B2 (ja) | 機械支持方法 | |
JP2977269B2 (ja) | アーチコンクリート施工用型枠支保工の撤去方法 | |
JPH06185120A (ja) | 屋根等の上部架構体の架設工法 | |
JP3139854B2 (ja) | 倒壊防止フレーム | |
JP2590671B2 (ja) | 天井クレーン架構を用いた鉄骨架構の構築方法 | |
JP2903006B2 (ja) | 大屋根のプッシュアップ工法 | |
JPS6152305B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050822 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080909 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090909 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |