JP2977269B2 - アーチコンクリート施工用型枠支保工の撤去方法 - Google Patents

アーチコンクリート施工用型枠支保工の撤去方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アーチ橋等におけるアーチコンクリートの
施工に用いたアーチ状型枠支保工の撤去方法に関するも
のである。
(従来の技術) アーチ橋のようなコンクリート構造物の構築にあたっ
てはその施工面、特に橋脚(橋台を含む)間にわたるア
ーチ形コンクリートの施工に必要な型枠支保工の施設が
大きな問題となる。
そこで、本発明者は、経済的で施工の容易なアーチコ
ンクリート型枠用支保工の開発を行ない、例えば特開昭
62−78357号、特開昭63−22967号等の発明のように、支
保工をアーチ形のトラス構造とし、その両端部を既設の
橋脚上部に支持する方式のものの実施化に成功した。そ
れによって、支保工の架構が簡易化され、資材と経費が
低減され、施工も能率よく行なえることになってきた。
これら発明の支保工は、主杆と一対の側杆とによって
三角形の単位支保要素を形成し、その多数を互いに主杆
の端部でピン結合するとともに、両側杆の連続部におい
て互いに副杆により連結した構成としたもので、型枠を
支持するトラス構造の支保工が、強固でしかも組立て解
体が容易にできるとともに、副杆の長さだけを変更する
だけでアーチの形状を変化させることができ、したがっ
て、各種の大きさやアーチ形状の異なるアーチコンクリ
ートの施工にも反覆して適用することが可能となり、資
材の節減、施工の簡易化等、施工全般にわたって大巾な
改善が図れることになった。
上記発明の型枠支保工は、その技術的、経済的な優位
性が認められることになって、多く採用されてきている
が、その結果、近頃では、従来考慮されてこなかったよ
うな、長大スパン或は扁平な大円弧のアーチコンクリー
トに対する支保工への要望がなされてきた。これに対し
て、その後の研究により、アーチ支保工自体における技
術的な問題に関してはほぼ解決できることになった。
ところで、上記支保工は、アーチコンクリートの打設
後撤去するのであるが、それには、アーチコンクリート
が邪魔となってクレーンを用いての解体撤去ができない
ことになる。そのため、従来は、支保工の両下端部に移
動車輪を設けておいて、型枠を取り除いた後、支保工を
一旦アーチコンクリートの外部に引き出して解体撤去を
行うようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、アーチ状支保工が長大なものとなったり扁平
なものとなったりすると、走行移動時の安定が特に悪く
なり、その安定化を図るために張設する引張材17(第1
図参照)に過大な力がかかるとともに、安定性が悪くな
る等のことがおこり、引き出しによる撤去が極めて困難
なことになる。
本発明は、上記のようなアーチ状支保工の撤去におけ
る問題を解決し、長大なスパンや扁平なアーチ状支保工
の場合に、これを施設場所から移動させることなく、ク
レーンを用いて撤去作業ができるようにしようとするも
のである。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するための本発明の構成について、
実施例に対応する図面を参照して説明すると、本発明
は、半アーチ状としたトラスA1,A2の一対を、互いに上
端でピン結合3して形成したアーチ状型枠支保工Aを、
その両下端において橋台1,1にピン結合2,2して架設する
とともに、上記半アーチトラスA1,A2には、その外周部
に長さ方向に沿って複数の滑車11a,11bを隔設し、ま
た、上記アーチ状型枠支保工Aを用いて打設したアーチ
コンクリートB中には、その円弧方向に間隔をおいて複
数個所にアンカーボルト12a,12bを埋設して、該アンカ
ーボルト12a,12bに滑車13a,13bを吊設し、設置した捲揚
装置15のロープ16を、アーチコンクリートBに吊設の滑
車13a,13bと半アーチトラスA1,A2に設けた滑車11a,11b
とに掛け渡して、端末を半アーチトラスA1,A2の頂部寄
りの個所に固定14,14した後、半アーチトラスA1,A2相互
の結合ピン3を抜き取って、ロープ16を繰出し、半アー
チトラスA1,A2をその下端の結合ピン2を軸に傾動させ
吊り降ろすことを特徴とするものである。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明
する。
第1図は対象物であるアーチ型枠支保工Aを施設しア
ーチコンクリートBを打設した状態を示したもので、対
向した橋台(或いは橋脚)1,1に、アーチ型枠支保工A
をそのスパン方向に2分割して形成した半アーチトラス
A1,A2の下端がピン結合2,2されると共に各上端が互いに
ピン結合3された構造となっている。このアーチ型枠支
保工Aは、特開昭62−1905号公報等により提示されてい
るトラス架構体で、トラスの上弦材にあたる主杆5と一
対の側杆6,6とにより三角形に結合8した支保要素4を
ユニットとして、その多数を互いに主杆5,5の端部でピ
ンにより連結し、そして側杆6,6の結合頂部8,8間を互い
に主杆5より短く形成したトラスの下弦材にあたる副杆
9,9によって連結した構造となっている。そして、この
支保工Aの上には、アーチ状をなす型枠10が架設され、
その上にアーチコンクリートBが打設される。
また、上記型枠支保工Aの各半アーチトラスA1,A2
は、その外周部に長さ方向に沿って間隔をおき複数の滑
車11a,11bが設けられる。この滑車11a,11bは例えば主杆
5に設けるのがよい。そして、型枠10上にアーチコンク
リートBが打設される。本発明においては、その際、上
記滑車11a,11bと対応する個所に、アンカーボルト12a,1
2bを埋設しておく。
打設したアーチコンクリートBが硬化したら、まず型
枠10を撤去する。続いて第2図に示すように、アーチコ
ンクリートBに埋設のアンカーボルト12a,12bにそれぞ
れ滑車13a,13bを吊設する。そして、地上に設置した捲
揚装置15のロープ16を、アーチコンクリートBの基部寄
りにある滑車13bから半アーチトラスA1,A2の基部寄りの
滑車11bと頂部寄りの滑車11aへ、ついでアーチコンクリ
ートBの頂部寄りの滑車13aへと掛け渡して、その端末
を半アーチトラスA1,A2の頂部寄りの個所に固定14する
のである。
次に、捲揚装置15,15によりロープ16,16を引いて両半
アーチトラスA1,A2を若干吊り上げ、それらを結合して
いるピン3の荷重を解除してピン3を抜き取り、両アー
チトラスA1,A2の結合を解くのである。そして、第3図
に示すように、他方のアーチトラスA2は吊り上げた状態
のままとして、一方のアーチトラスA1の方の捲揚装置15
のロープ16を繰り出して行く。それによって、半アーチ
トラスA1はその上部と中間部とが滑車11a,11bにより吊
られた状態で、半アーチトラスA1の下端を橋台1に結合
したピン2を軸として傾動し、降下して地上に載置され
ることになる。
このようになれば、アーチコンクリートBと地上に降
りた半アーチトラスA1との間には大きな空間ができるこ
とになるので、クレーンを使用するなどして、半アーチ
トラスA1をその場所で解体、搬出し、或は半アーチトラ
スA1全体を搬出することができる。他方の半アーチトラ
スA2も上述同様にして搬出、撤去することができる。な
お、アーチトラスA1,A2の吊り降ろしは、両者ほぼ同時
に行うようにすることができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明による方法では、アーチ
コンクリート及び半アーチトラスの各複数個所に滑車を
設け、それら滑車に掛け渡したロープによって、半アー
チトラスをその長さ方向の複数個所で吊りながら、半ア
ーチトラスの下端の結合ピンを軸として傾動、降下させ
るようにしたので、支保工の撤去が車輪による移動によ
らないで、簡易かつ安全に行うことができ、特に、車輪
移動の困難な長大スパン或は扁平で大円弧のアーチ支保
工の撤去が、横座屈を生じることなく、確実で能率よく
行えることになり、この種アーチ型枠支保工の適用範囲
が一層拡大され、建設産業の発展にさらに大きく寄与で
きることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施態様を示したもので、第1図はア
ーチ状型枠支保工を架設してアーチコンクリートを打設
したところを示す正面図、第2図は型枠を撤去して滑車
とロープを用いて支保工を吊持した状態を示す正面図、
第3図は半アーチトラスを吊り降ろしたところを示す正
面図である。 A……アーチ状型枠支保工, A1,A2……半アーチトラス, 1……橋台(或は橋脚),2,3……結合ピン 4……支保要素,5……主杆, 6……側杆,7……ピン, 9……副杆,10……型枠, 11a,11b,13a,13b……滑車, 12a,12b……アンカーボルト, 15……捲揚装置,16……ロープ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半アーチ状としたトラスの一対を、互いに
    上端でピン結合して形成したアーチ状型枠支保工を、そ
    の両下端において橋台にピン結合して架設するととも
    に、上記半アーチトラスには、その外周部に長さ方向に
    沿って複数の滑車を隔設し、また、上記アーチ状型枠支
    保工を用いて打設したアーチコンクリート中には、その
    円弧方向に間隔をおいて複数個所にアンカーボルトを埋
    設して、該アンカーボルトに滑車を吊設し、設置した捲
    揚装置のロープを、アーチコンクリートに吊設の滑車と
    半アーチトラスに設けた滑車とに掛け渡して、端末を半
    アーチトラスの頂部寄りの個所に固定した後、半アーチ
    トラス相互の結合ピンを抜き取って、ロープを繰出し、
    半アーチトラスをその下端の結合ピンを軸に傾動させ吊
    り降ろすことを特徴とする、アーチコンクリート施工用
    型枠支保工の撤去方法。
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