JP3715123B2 - 血液濾過ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は全血から血漿または血清試料を調製する際に使用される血液濾過ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
血液中の構成成分例えば代謝産物、蛋白質、脂質、電解質、酵素、抗原、抗体などの種類や濃度の測定は通常全血を遠心分離して得られる血漿または血清を検体として行われている。ところが、遠心分離は手間と時間がかかる。特に少数の検体を急いで処理したいときや、現場検査などには、電気を動力とし、遠心分離機を必要とする遠心法は不向きである。そこで、濾過により全血から血漿や血清を分離する方法が検討されてきた。
【0003】
この濾過方法には、ガラス繊維濾紙をカラムに充填し、カラムの一方から全血を注入し、加圧や減圧を行なって他方から血漿や血清を得るいくつかの方法が公知化されている(特公昭44−14673号公報、特開平2−208565号公報、特開平4−208856号公報、特公平5−52463号公報等)。
【0004】
しかし、全血から濾過により自動分析等による測定に必要な量の血漿または血清を得る方法に関しては血糖など一部の項目を除いては、いまだ試行の段階にあり、広く実用化されるに至っていない。
【0005】
そこで、本発明者らは先に、微量な血液であっても血漿や血清を効率よく分離しうる血液濾過ユニットとして、濾材にガラス繊維濾紙と微多孔性膜を組み合わせるとともに濾材の血漿出口側にシール部材を設けて濾過材料の開口面積を狭めた血液濾過ユニットを完成した(特開平9−196911号公報)。
【0006】
また、その吸引側に血漿受槽を設けたものも既に開発した(特開平9−276631号公報)。
【0007】
本発明者らは血液濾過ユニットの開発をさらに進め、その形状等の改良を種々行ってきた(特願平8−333361号、特願平8−344018号、特願平8−344019号等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの血液濾過ユニットは血液入口に吸引ノズルを取着して採血管から血液を吸引するタイプのものであるので、採血管や吸引ノズルに濾過されない血液が必然的に残存し、これが採血量を増加させて受診者に苦痛を与えていた。特に、乾式分析素子を用いて分析を行う場合には、複数項目の分析を100〜500μl程度の血漿量で行うことができるが、一般に採血量は10mlを越えていた。
【0009】
本発明の目的は、微量の血液で効率よく血漿や血清試料を調製できる血液濾過ユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するべく鋭意検討の結果、従来の方式では、採血管から吸引しているためどうしても血液が採血管に残りやすく、また、採血管が細長いため、採血管の血液面から血液濾過ユニットへの揚程が大きくなって吸引ノズル内に血液が残りやすくなっていることに気付いた。
【0011】
そこで、血液濾過器のホルダーの横に血液貯槽を付設して、採血シリンジで採血した血液をそこへ注入するようにするとともに底面を載置しうる形状とすることによって採血した血液のほぼ全量を濾過することができ、それによって採血量を大巾に減少させることができた。
【0012】
すなわち、本発明は、血液濾過材料と、これを収容するホルダーよりなり、該ホルダーの底面は平面上に載置しうる形状をしており、該ホルダーには、血液濾過材料へ供給される容積が0.2〜5mlの血液の貯槽が横に付設され、さらに、濾過液を受ける槽が付設されていることを特徴とする血液濾過ユニットに関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
血液濾過材料の種類は問わないが、本発明の濾過材料では、その表面のみで血球をトラップするいわゆる表面濾過材料ではなく、厚さ方向に浸透するに従って、初めは大きな血球成分、後には小さな血球成分と徐々に空隙構造にからめ、厚さ方向に全長にわたって血球を留め除去していく、いわゆる体積濾過材料によるものが使用される。好ましいものはガラス繊維濾紙、極細繊維の集合体、3次元多孔質体等であり、これらの体積濾過材料に微多孔性膜を組み合わせたものが特に好ましい。
【0014】
ガラス繊維濾紙は密度が0.02〜0.5程度、好ましくは0.03〜0.2程度、特に好ましくは0.05〜0.13程度で、保留粒子径が0.6〜9μm程度、特に1〜5μm程度のものが好ましい。ガラス繊維の表面を、特開平2−208565号公報、同4−208856号公報に記載された様な方法で、親水性高分子で処理することによって濾過をより速やかに円滑に行なうことができる。また、ガラス繊維の表面をレクチンで処理することもできる。
【0015】
極細繊維の集合体を形成するものには有機質極細繊維と金属繊維がある。有機質極細繊維としてはポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレン、セルロース等が好ましく、更に、カーボン繊維も含む。金属繊維としてはアルミニウム、銅、金等を用いることができる。繊維の太さ(平均)は0.2〜2.5μm、好ましくは0.3〜2.3μm、更に好ましくは0.4〜2.2μmである。
【0016】
これらの繊維は、必要あるいは目的に応じてその表面を変性することができる。例えば、白金や炭素の蒸着、ゼラチンやポリビニルピロリドン等の親水性ポリマー薄膜の形成等による変性がある。
【0017】
極細繊維の集合体の形態としては、これらの繊維を用いて織物、編み物あるいは不織布としたもの、不定形の綿状体、あるいは繊維をほぼ平行に束ねた形状をとることができる。集合体の嵩密度は0.05〜0.6g/cm3程度、好ましくは0.08〜0.5g/cm3程度である。
【0018】
全血中の血球成分は、主にこれら極細繊維の絡み合った部分で遮断されるため、濾過を効率良く進めるためには、この部分の空間体積がなるべく大きいことが好ましい。空間体積、あるいは血漿濾過量に対応する指標として、透水速度が有効である。透水速度は、入口と出口をチューブに接続できるように絞った濾過ユニット中に一定面積の膜等を密閉保持し、一定量の水を加えて一定圧力で加圧または減圧したときの、単位面積あたりの濾過量を速度で表したものであり、ml/sec等の単位を持つ。
【0019】
具体例としては、濾過ユニット中に直径20mmの膜等をセットし、その上に100mlの注射筒をたてて60mlの水を入れて自然流下させ、開始後10秒と40秒の間の30秒間に膜等の中を通り抜けた水の量をもって透水量とし、これから単位面積あたりの透水速度を算出する。
【0020】
血漿の濾過に特に適しているのは透水速度が1.0〜1.3ml/sec程度のものである。
【0021】
極細繊維の集合体の体積は、生化学検査の場において供給する検体の量あるいは必要とする濾過血漿の量に応じて、あらかじめ定めた大きさとすることができる。例えば、直径20mm程度の円形のものを2〜10mm程度の厚さにして用いることができる。
【0022】
3次元多孔質体としては、特開平10−185910号公報に記載された多孔質体等を用いることができる。
【0023】
表面を親水化されており血球分離能を有する微多孔性膜は、実質的に分析値に影響を与える程には溶血することなく、全血から血球と血漿を特異的に分離するものである。この微多孔性膜は孔径がガラス繊維濾紙の保留粒子径より小さくかつ0.2μm以上、好ましくは0.3〜5μm程度、より好ましくは0.5〜3μm程度のものが適当である。また、空隙率は高いものが好ましく、具体的には、空隙率が約40%から約95%、好ましくは約50%から約95%、さらに好ましくは約70%から約95%の範囲のものが適当である。微多孔性膜の例としてはポリスルホン膜、弗素含有ポリマー膜等がある。
【0024】
好ましい微多孔性膜はポリスルホン膜、酢酸セルローズ膜等であり、特に好ましいのはポリスルホン膜である。本発明の血液濾過材料においてはガラス繊維濾紙が血液供給側に配置され、微多孔性膜が採集側に配置される。最も好ましい材料は血液供給側からガラス繊維濾紙、ポリスルホン膜をこの順に積層した積層体である。
【0025】
本発明で用いられる濾過材料は特開昭62−138756〜8号公報、特開平2−105043号公報、特開平3−16651号公報等に開示された方法に従って各層を部分的に配置された接着剤で接着して一体化することができる。
【0026】
ガラス繊維濾紙層の厚さは、回収すべき血漿や血清の量とガラス繊維濾紙の密度(空隙率)及び面積から定められる。分析を乾式分析素子を用いて複数項目行なう場合の血漿や血清の必要量は100〜500μlであり、ガラス繊維濾紙の密度が0.02〜0.2程度、面積が1〜5cm2程度が実用的である。この場合ガラス繊維濾紙層の厚さは1〜10mm程度、好ましくは2〜8mm程度である。このガラス繊維濾紙は複数枚、例えば2〜10枚程度、好ましくは3〜8枚程度を積層して上記厚さとすることができる。
【0027】
微多孔性膜の厚さは0.05〜0.5mm程度、特に0.1〜0.3mm程度でよく、通常は1枚の微多孔性膜を用いればよい。しかしながら、必要により複数枚を用いることもできる。
【0028】
血液濾過材料はホルダーに入れられる。このホルダーは一般に血液濾過材料を収容する本体と、蓋体に分けた態様で作製される。通常は、いずれにも少なくとも1個の開口が設けられていて、一方は血液入口として、他方は濾過液出口として、場合により更に吸引口あるいは加圧口として使用される。吸引口あるいは加圧口を別に設けることもできる。ホルダーが四角形で蓋体を側面に設けた場合には血液入口と濾過液出口の両方を本体に設けることができる。
【0029】
血液濾過材料収納部すなわち血液濾過室の容積は、収納すべき濾過材料の乾燥状態および検体(全血)を吸収し膨潤した時の総体積より大きい必要がある。濾過材料の総体積に対して収納部の容積が小さいと、濾過が効率良く進行しなかったり、溶血を起こしたりする。収納部の容積の濾過材料の乾燥時の総体積に対する比率は濾過材料の膨潤の程度にもよるが、通常101%〜400%、好ましくは110%〜150%、更に好ましくは120%〜140%である。具体的には血漿や血清の必要量との関係で定まるが0.5〜2.5ml程度、通常0.6〜2.2ml程度である。
【0030】
また、体積濾過材料と収納部の壁面との間は、全血を吸引した時に体積濾過材料を経由しない流路が出来ないように構成されていることが好ましい。但し、微多孔性膜で止めうる程度の血球が漏れてきても支障はない。
【0031】
濾過ユニットは、上記本体に蓋体が取付けられると、これらの血液入口あるいは出口と吸引口あるいは出口としても使用される濾過液出口あるいは入口を除いて全体が密閉構造になる。
【0032】
ホルダーの材料はプラスチックが好ましい。例えば、ポリスチレン、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリカーボネート等の透明あるいは不透明の樹脂が用いられる。
【0033】
上記本体と蓋体の取付方法は、接着剤を用いた接合、融着等如何なる手段によってもよい。この際、上記本体と蓋体のいずれの周縁が内側に位置してもよく、あるいは突き合わせ状態であってもよい。また、上記本体と蓋体をネジ等の手段で組立分解ができる構造とすることもできる。
【0034】
血液濾過材料の形状に特に制限はないが、製造が容易なように、円形とすることが望ましい。この際、円の直径をホルダー本体の内径よりやや大きめとし、濾過材料の側面から血漿が漏れることを防ぐことができる。一方、四角形にすれば作製した血液濾過材料の切断ロスがなくなるので好ましい。
【0035】
ホルダーには血液濾過材料へ供給される血液の貯槽と濾過液を受ける槽が付設される。
【0036】
この血液貯槽はホルダーの横に設けられ、血液入口と直結あるいは通路を介して連結される。血液貯槽の形状は特に限定されない。血液貯槽の容積は0.2〜5ml程度とし、通常0.5〜2ml程度でよい。この容積には、血液貯槽と血液入口とを連結する場合にはこの通路の容積も含まれ、また、血液濾過材料の入口側に空間がある場合にはこの空間も含まれる。血液濾過材料の下部に空間があって血液入口がその周縁部にある場合には血液濾過終了時の気泡が血液濾過材料全体を通過するよう、中央に孔を有し、あるいは全面に細孔を有する仕切板を設けて空気がその孔を通って血液濾過材料へ入るようにすることが好ましい。
【0037】
濾過液受槽は濾過液出口から吐出される濾過液である血漿や血清を受けるものであり、しかも濾過液出口が濾過液受槽の液面より上に配置されているものである。濾過液出口はこの受槽の側壁の上部に設けられていてもよく、あるいは受槽内に起立する管等であってもよい。濾過液受槽の形状は他の要因、例えばそこからの分析試料の吸引位置との関係、血液濾過室との関係、任意に設けられる他部品との関係、等を考慮して種々の形状とされるが、特段の事情がなければ円筒形、方形等でよい。底面は平底、擂鉢状、丸底等でよい。受槽の容積は、乾式分析用試料の調製の場合には、100〜900μl程度、通常200〜600μl程度、深さは3〜12mm程度、横幅は(直径または辺)5〜11mm程度のものである。受槽における濾過液出口の位置は該出口の下縁が受槽の設計液面より0.5〜5mm程度、通常1〜2mm程度上方に位置している。濾過液量は血液のヘマトクリット値によって変わるがこの設計液面はヘマトクリット値が20〜60%の血液を濾過したときの液面である。この濾過液受槽はホルダーと一体であってもよく、あるいは別体であってもよい。
【0038】
以上、血液を血液濾過材料の下部から導入して濾過液を上部から吐出させる血液濾過ユニットについて述べたが、本発明の血液濾過ユニットはこの逆、すなわち血液を血液濾過材料の上部から供給して濾過液を下部から出させる方式であってもよい。
【0039】
【実施例】
実施例1
本発明の一実施例である血液濾過ユニットを図1〜3に示す。図1は血液濾過ユニットを組み立てた状態の縦断面図、図2はその平面図、図3は血液濾過ユニットを構成する蓋体の底面図である。
【0040】
この血液濾過ユニットは、図1に示すように、ホルダー1を有し、このホルダー1は、ホルダー本体10と、その上部に密着固定された蓋体20とからなっている。
【0041】
このホルダー本体10はハイインパクトポリスチレン樹脂で形成されたもので、血液濾過材料を構成するガラス繊維濾紙31を収容するガラス繊維濾紙収納室11が形成されるとともに、このガラス繊維濾紙収納室11の上部において、血液濾過材料を構成する微多孔性膜としてのポリスルホン多孔性膜32を収容する微多孔性膜収納室12が形成されている。この微多孔性膜収納室12は、下端においてガラス繊維濾紙収納室11より大きい径の段部19が形成されており、この段部19にポリスルホン多孔性膜32が載置された状態で収容される。また、この段部19の外周縁から、上方に斜めに立ち上がった傾斜部13が形成されており、傾斜部13の上縁から外方にフランジ14が形成されている。
【0042】
一方、ホルダー本体10の底部には、周縁よりやや内側にガラス繊維濾紙載置部15を設けてそこから浅いロート状円板部16が連接され、このロート状円板部16の中心には血液入口17としての円穴が設けられている。上記ガラス繊維濾紙載置部15は、ガラス繊維濾紙31の下面をホルダー本体10のロート状円板部16から隔離させて空間12を形成するスぺーサとしても機能している。
【0043】
ホルダー本体10の図1左側には飯ごう状の血液貯槽40が設けられ、その底部中央からは血液入口17に向かって下降する通路41が設けられている。また、ホルダー本体10の底面には3本の脚42が等間隔に放射状に設けられている。
【0044】
蓋体20は、外側から、同心円の円筒状をした外壁21、内壁22及び濾過液を貯溜するための濾過液受槽50が形成されている。前記外壁21は、上方へ行くに従って外側へ広がるテーパー状に形成されており、この外壁21の傾斜角は前記傾斜部13の傾斜角と同一であり、また、外径が傾斜部13の内径と同一となっている。すなわち、外壁21が傾斜部13に密着状態で嵌合するようになっている。また、外壁21の周縁部には外方に突出するフランジ24が形成され、このフランジ24がホルダー本体10のフランジ14と超音波で接着されている。このフランジ24の底面(フランジ14と接着する面)には、図3に示すように、接着以前の段階において、接着の際超音波エネルギーをそこに集めて液密性を充分に確保した状態で接着できるように、リブ25が形成されている(なお、接着後は溶融消滅している)。
【0045】
また、蓋体20の底面には、図3に示すように、12個の突起26が略均等な間隔で形成されており、この突起26により、ポリスルホン多孔性膜32が密着するのを防止している。
【0046】
蓋体20の内壁22と濾過液受槽50との間には、煙突状の濾過液通路27が蓋体20を貫通して上方に突設されており、この濾過液通路27の上方には、血漿の噴出を阻止する庇28が水平方向に形成されている。この庇28は大小2つの半円を組み合わせた形状をしており、内側の半円は濾過液通路27の外壁と一致している。また、濾過液通路27の上端内側部分は、濾過液受槽50方向へ斜めになった濾過液出口29が形成され、濾過液が濾過液受槽50内に容易に流れ込むようにようになっている。この濾過液出口29は側面形状は略細長楕円を半割にした形状をしている。
【0047】
なお、以上のような血液濾過ユニットにおいて、ガラス繊維濾紙収納室11の直径は20.1mm、同深さ5.9mm、微多孔性膜収納室12の下端における直径23.0mm、同上端における直径22.5mm、同深さ2.10mm、外壁21の外周面下端の直径20.98mm、同下面からフランジ24までの高さ2mm、内壁22の内径15.0mm、濾過液受槽40の内径7.5mm、ガラス繊維濾紙31の直径20.0mm、同厚さ0.91mmのものを6枚、ポリスルホン多孔性膜32の直径20.9mm、同厚さ150μmである。また、濾過液出口29は縦1.3mm、横1.2mm、庇の厚さ1mm、両衝立23、23間の間隔(対向面の距離)は2mmである。
【0048】
参考例1
本発明の参考例である血液濾過ユニットを図4に示す。
この血液濾過ユニットは加圧型であり、円筒形のホルダー本体60とその図4左側に設けられた濾過液受槽70よりなっている。
【0049】
ホルダー本体60の上部は血液溜61、下部は血液濾過室62になっている。血液濾過室62の主要部はガラス繊維濾紙収納室63であり、その下部はやや拡径されてポリスチレン膜収納室64が設けられている。これらの血液濾過材料は離脱しないよう上下を目皿65、66で保持されている。
【0050】
ホルダー本体60の上部開口には加圧キャップ67が装着され、ホルダー本体60内に空気を送って加圧しうるようになっている。
【0051】
ホルダー本体60の底面は傾斜面となっていて濾過液は濾過液受槽70へ流入するようになっている。
【0052】
【発明の効果】
本発明によって、微量の血液から効果よく必要量の血漿や血清試料を調製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の血液濾過ユニットの一例の縦断面図である。
【図2】 上記血液濾過ユニットの平面図である。
【図3】 上記血液濾過ユニットの蓋体の底面図である。
【図4】 血液濾過ユニットの参考例の縦断面図である。
Claims (1)
- 血液濾過材料と、これを収容するホルダーよりなり、該ホルダーの底面は平面上に載置しうる形状をしており、該ホルダーには、血液濾過材料へ供給される容積が0.2〜5mlの血液の貯槽が横に付設され、さらに、濾過液を受ける槽が付設されていることを特徴とする血液濾過ユニット
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