JP2000189405A - 血液濾過ユニット - Google Patents

血液濾過ユニット

Info

Publication number
JP2000189405A
JP2000189405A JP10372704A JP37270498A JP2000189405A JP 2000189405 A JP2000189405 A JP 2000189405A JP 10372704 A JP10372704 A JP 10372704A JP 37270498 A JP37270498 A JP 37270498A JP 2000189405 A JP2000189405 A JP 2000189405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
holder
glass fiber
filtrate
fiber filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10372704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3715123B2 (ja
Inventor
Osamu Seshimoto
修 瀬志本
Takayoshi Arai
貴喜 新井
Kenichiro Yazawa
建一郎 矢沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP37270498A priority Critical patent/JP3715123B2/ja
Priority to US09/473,497 priority patent/US6328167B1/en
Publication of JP2000189405A publication Critical patent/JP2000189405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3715123B2 publication Critical patent/JP3715123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D61/00Processes of separation using semi-permeable membranes, e.g. dialysis, osmosis or ultrafiltration; Apparatus, accessories or auxiliary operations specially adapted therefor
    • B01D61/14Ultrafiltration; Microfiltration
    • B01D61/18Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/483Physical analysis of biological material
    • G01N33/487Physical analysis of biological material of liquid biological material
    • G01N33/49Blood
    • G01N33/491Blood by separating the blood components

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量の血液で効率よく血漿や血清試料を
調製できる血液濾過ユニットを提供する。 【解決手段】 上記課題は、血液濾過材料と、これを収
容するホルダーよりなり、該ホルダーには血液濾過材料
へ供給される血液の貯槽と濾過液を受ける槽が付設され
ていることを特徴とする血液濾過ユニットによって解決
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は全血から血漿または
血清試料を調製する際に使用される血液濾過ユニットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】血液中の構成成分例えば代謝産物、蛋白
質、脂質、電解質、酵素、抗原、抗体などの種類や濃度
の測定は通常全血を遠心分離して得られる血漿または血
清を検体として行われている。ところが、遠心分離は手
間と時間がかかる。特に少数の検体を急いで処理したい
ときや、現場検査などには、電気を動力とし、遠心分離
機を必要とする遠心法は不向きである。そこで、濾過に
より全血から血漿や血清を分離する方法が検討されてき
た。
【0003】この濾過方法には、ガラス繊維濾紙をカラ
ムに充填し、カラムの一方から全血を注入し、加圧や減
圧を行なって他方から血漿や血清を得るいくつかの方法
が公知化されている(特公昭44−14673号公報、
特開平2−208565号公報、特開平4−20885
6号公報、特公平5−52463号公報等)。
【0004】しかし、全血から濾過により自動分析等に
よる測定に必要な量の血漿または血清を得る方法に関し
ては血糖など一部の項目を除いては、いまだ試行の段階
にあり、広く実用化されるに至っていない。
【0005】そこで、本発明者らは先に、微量な血液で
あっても血漿や血清を効率よく分離しうる血液濾過ユニ
ットとして、濾材にガラス繊維濾紙と微多孔性膜を組み
合わせるとともに濾材の血漿出口側にシール部材を設け
て濾過材料の開口面積を狭めた血液濾過ユニットを完成
した(特開平9−196911号公報)。
【0006】また、その吸引側に血漿受槽を設けたもの
も既に開発した(特開平9−276631号公報)。
【0007】本発明者らは血液濾過ユニットの開発をさ
らに進め、その形状等の改良を種々行ってきた(特願平
8−333361号、特願平8−344018号、特願
平8−344019号等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の血液濾過ユニットは血液入口に吸引ノズルを取着して
採血管から血液を吸引するタイプのものであるので、採
血管や吸引ノズルに濾過されない血液が必然的に残存
し、これが採血量を増加させて受診者に苦痛を与えてい
た。特に、乾式分析素子を用いて分析を行う場合には、
複数項目の分析を100〜500μl程度の血漿量で行
うことができるが、一般に採血量は10mlを越えてい
た。
【0009】本発明の目的は、微量の血液で効率よく血
漿や血清試料を調製できる血液濾過ユニットを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するべく鋭意検討の結果、従来の方式では、採血
管から吸引しているためどうしても血液が採血管に残り
やすく、また、採血管が細長いため、採血管の血液面か
ら血液濾過ユニットへの揚程が大きくなって吸引ノズル
内に血液が残りやすくなっていることに気付いた。
【0011】そこで、血液濾過器に血液貯槽を付設し
て、採血シリンジで採血した血液をそこへ注入すること
によって採血した血液のほぼ全量を濾過することがで
き、それによって採血量を大巾に減少させることができ
た。
【0012】すなわち、本発明は、血液濾過材料と、こ
れを収容するホルダーよりなり、該ホルダーには血液濾
過材料へ供給される血液の貯槽と濾過液を受ける槽が付
設されていることを特徴とする血液濾過ユニットに関す
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】血液濾過材料の種類は問わない
が、本発明の濾過材料では、その表面のみで血球をトラ
ップするいわゆる表面濾過材料ではなく、厚さ方向に浸
透するに従って、初めは大きな血球成分、後には小さな
血球成分と徐々に空隙構造にからめ、厚さ方向に全長に
わたって血球を留め除去していく、いわゆる体積濾過材
料によるものが使用される。好ましいものはガラス繊維
濾紙、極細繊維の集合体、3次元多孔質体等であり、こ
れらの体積濾過材料に微多孔性膜を組み合わせたものが
特に好ましい。
【0014】ガラス繊維濾紙は密度が0.02〜0.5
程度、好ましくは0.03〜0.2程度、特に好ましく
は0.05〜0.13程度で、保留粒子径が0.6〜9μ
m程度、特に1〜5μm程度のものが好ましい。ガラス
繊維の表面を、特開平2−208565号公報、同4−
208856号公報に記載された様な方法で、親水性高
分子で処理することによって濾過をより速やかに円滑に
行なうことができる。また、ガラス繊維の表面をレクチ
ンで処理することもできる。
【0015】極細繊維の集合体を形成するものには有機
質極細繊維と金属繊維がある。有機質極細繊維としては
ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチ
レン、セルロース等が好ましく、更に、カーボン繊維も
含む。金属繊維としてはアルミニウム、銅、金等を用い
ることができる。繊維の太さ(平均)は0.2〜2.5μ
m、好ましくは0.3〜2.3μm、更に好ましくは0.
4〜2.2μmである。
【0016】これらの繊維は、必要あるいは目的に応じ
てその表面を変性することができる。例えば、白金や炭
素の蒸着、ゼラチンやポリビニルピロリドン等の親水性
ポリマー薄膜の形成等による変性がある。
【0017】極細繊維の集合体の形態としては、これら
の繊維を用いて織物、編み物あるいは不織布としたも
の、不定形の綿状体、あるいは繊維をほぼ平行に束ねた
形状をとることができる。集合体の嵩密度は0.05〜
0.6g/cm3程度、好ましくは0.08〜0.5g/
cm3程度である。
【0018】全血中の血球成分は、主にこれら極細繊維
の絡み合った部分で遮断されるため、濾過を効率良く進
めるためには、この部分の空間体積がなるべく大きいこ
とが好ましい。空間体積、あるいは血漿濾過量に対応す
る指標として、透水速度が有効である。透水速度は、入
口と出口をチューブに接続できるように絞った濾過ユニ
ット中に一定面積の膜等を密閉保持し、一定量の水を加
えて一定圧力で加圧または減圧したときの、単位面積あ
たりの濾過量を速度で表したものであり、ml/sec
等の単位を持つ。
【0019】具体例としては、濾過ユニット中に直径2
0mmの膜等をセットし、その上に100mlの注射筒
をたてて60mlの水を入れて自然流下させ、開始後1
0秒と40秒の間の30秒間に膜等の中を通り抜けた水
の量をもって透水量とし、これから単位面積あたりの透
水速度を算出する。
【0020】血漿の濾過に特に適しているのは透水速度
が1.0〜1.3ml/sec程度のものである。
【0021】極細繊維の集合体の体積は、生化学検査の
場において供給する検体の量あるいは必要とする濾過血
漿の量に応じて、あらかじめ定めた大きさとすることが
できる。例えば、直径20mm程度の円形のものを2〜
10mm程度の厚さにして用いることができる。
【0022】3次元多孔質体としては、特開平10−1
85910号公報に記載された多孔質体等を用いること
ができる。
【0023】表面を親水化されており血球分離能を有す
る微多孔性膜は、実質的に分析値に影響を与える程には
溶血することなく、全血から血球と血漿を特異的に分離
するものである。この微多孔性膜は孔径がガラス繊維濾
紙の保留粒子径より小さくかつ0.2μm以上、好まし
くは0.3〜5μm程度、より好ましくは0.5〜3μ
m程度のものが適当である。また、空隙率は高いものが
好ましく、具体的には、空隙率が約40%から約95
%、好ましくは約50%から約95%、さらに好ましく
は約70%から約95%の範囲のものが適当である。微
多孔性膜の例としてはポリスルホン膜、弗素含有ポリマ
ー膜等がある。
【0024】好ましい微多孔性膜はポリスルホン膜、酢
酸セルローズ膜等であり、特に好ましいのはポリスルホ
ン膜である。本発明の血液濾過材料においてはガラス繊
維濾紙が血液供給側に配置され、微多孔性膜が採集側に
配置される。最も好ましい材料は血液供給側からガラス
繊維濾紙、ポリスルホン膜をこの順に積層した積層体で
ある。
【0025】本発明で用いられる濾過材料は特開昭62
−138756〜8号公報、特開平2−105043号
公報、特開平3−16651号公報等に開示された方法
に従って各層を部分的に配置された接着剤で接着して一
体化することができる。
【0026】ガラス繊維濾紙層の厚さは、回収すべき血
漿や血清の量とガラス繊維濾紙の密度(空隙率)及び面積
から定められる。分析を乾式分析素子を用いて複数項目
行なう場合の血漿や血清の必要量は100〜500μl
であり、ガラス繊維濾紙の密度が0.02〜0.2程
度、面積が1〜5cm2程度が実用的である。この場合
ガラス繊維濾紙層の厚さは1〜10mm程度、好ましく
は2〜8mm程度である。このガラス繊維濾紙は複数
枚、例えば2〜10枚程度、好ましくは3〜8枚程度を
積層して上記厚さとすることができる。
【0027】微多孔性膜の厚さは0.05〜0.5mm
程度、特に0.1〜0.3mm程度でよく、通常は1枚
の微多孔性膜を用いればよい。しかしながら、必要によ
り複数枚を用いることもできる。
【0028】血液濾過材料はホルダーに入れられる。こ
のホルダーは一般に血液濾過材料を収容する本体と、蓋
体に分けた態様で作製される。通常は、いずれにも少な
くとも1個の開口が設けられていて、一方は血液入口と
して、他方は濾過液出口として、場合により更に吸引口
あるいは加圧口として使用される。吸引口あるいは加圧
口を別に設けることもできる。ホルダーが四角形で蓋体
を側面に設けた場合には血液入口と濾過液出口の両方を
本体に設けることができる。
【0029】血液濾過材料収納部すなわち血液濾過室の
容積は、収納すべき濾過材料の乾燥状態および検体(全
血)を吸収し膨潤した時の総体積より大きい必要があ
る。濾過材料の総体積に対して収納部の容積が小さい
と、濾過が効率良く進行しなかったり、溶血を起こした
りする。収納部の容積の濾過材料の乾燥時の総体積に対
する比率は濾過材料の膨潤の程度にもよるが、通常10
1%〜400%、好ましくは110%〜150%、更に
好ましくは120%〜140%である。具体的には血漿
や血清の必要量との関係で定まるが0.5〜2.5ml
程度、通常0.6〜2.2ml程度である。
【0030】また、体積濾過材料と収納部の壁面との間
は、全血を吸引した時に体積濾過材料を経由しない流路
が出来ないように構成されていることが好ましい。但
し、微多孔性膜で止めうる程度の血球が漏れてきても支
障はない。
【0031】濾過ユニットは、上記本体に蓋体が取付け
られると、これらの血液入口あるいは出口と吸引口ある
いは出口としても使用される濾過液出口あるいは入口を
除いて全体が密閉構造になる。
【0032】ホルダーの材料はプラスチックが好まし
い。例えば、ポリスチレン、ポリメタアクリル酸エステ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナ
イロン、ポリカーボネート等の透明あるいは不透明の樹
脂が用いられる。
【0033】上記本体と蓋体の取付方法は、接着剤を用
いた接合、融着等如何なる手段によってもよい。この
際、上記本体と蓋体のいずれの周縁が内側に位置しても
よく、あるいは突き合わせ状態であってもよい。また、
上記本体と蓋体をネジ等の手段で組立分解ができる構造
とすることもできる。
【0034】血液濾過材料の形状に特に制限はないが、
製造が容易なように、円形とすることが望ましい。この
際、円の直径をホルダー本体の内径よりやや大きめと
し、濾過材料の側面から血漿が漏れることを防ぐことが
できる。一方、四角形にすれば作製した血液濾過材料の
切断ロスがなくなるので好ましい。
【0035】ホルダーには血液濾過材料へ供給される血
液の貯槽と濾過液を受ける槽が付設される。
【0036】この血液貯槽は血液入口と直結あるいは通
路を介して連結される。その取付位置はホルダーの側
壁、上面、下面のいずれであってもよい。但し、下面に
取付ける場合であっても血液貯槽に注入された血液が自
重で血液濾過材料の1部に染み込んでいける位置及び容
積とすることが好ましい。そのため、血液貯槽へ所定量
の血液を注入した際に、血液の血液濾過材料への浸透が
ないと仮定した液面が血液濾過材料の下面より上になる
ようにする。血液貯槽の形状は特に限定されない。血液
貯槽の容積は乾式分析用試料の調製の場合には0.2〜
5ml程度、通常0.5〜2ml程度でよい。この容積
には、血液貯槽と血液入口とを連結する場合にはこの通
路の容積も含まれ、また、血液濾過材料の入口側に空間
がある場合にはこの空間も含まれる。血液濾過材料の下
部に空間があって血液入口がその周縁部にある場合には
血液濾過終了時の気泡が血液濾過材料全体を通過するよ
う、中央に孔を有し、あるいは全面に細孔を有する仕切
板を設けて空気がその孔を通って血液濾過材料へ入るよ
うにすることが好ましい。
【0037】濾過液受槽は濾過液出口から吐出される濾
過液である血漿や血清を受けるものであり、しかも濾過
液出口が濾過液受槽の液面より上に配置されているもの
である。濾過液出口はこの受槽の側壁の上部に設けられ
ていてもよく、あるいは受槽内に起立する管等であって
もよい。濾過液受槽の形状は他の要因、例えばそこから
の分析試料の吸引位置との関係、血液濾過室との関係、
任意に設けられる他部品との関係、等を考慮して種々の
形状とされるが、特段の事情がなければ円筒形、方形等
でよい。底面は平底、擂鉢状、丸底等でよい。受槽の容
積は、乾式分析用試料の調製の場合には、100〜90
0μl程度、通常200〜600μl程度、深さは3〜
12mm程度、横幅は(直径または辺)5〜11mm程度
のものである。受槽における濾過液出口の位置は該出口
の下縁が受槽の設計液面より0.5〜5mm程度、通常
1〜2mm程度上方に位置している。濾過液量は血液の
ヘマトクリット値によって変わるがこの設計液面はヘマ
トクリット値が20〜60%の血液を濾過したときの液
面である。この濾過液受槽はホルダーと一体であっても
よく、あるいは別体であってもよい。
【0038】以上、血液を血液濾過材料の下部から導入
して濾過液を上部から吐出させる血液濾過ユニットにつ
いて述べたが、本発明の血液濾過ユニットはこの逆、す
なわち血液を血液濾過材料の上部から供給して濾過液を
下部から出させる方式であってもよい。
【0039】
【実施例】実施例1 本発明の一実施例である血液濾過ユニットを図1〜3に
示す。図1は血液濾過ユニットを組み立てた状態の縦断
面図、図2はその平面図、図3は血液濾過ユニットを構
成する蓋体の底面図である。
【0040】この血液濾過ユニットは、図1に示すよう
に、ホルダー1を有し、このホルダー1は、ホルダー本
体10と、その上部に密着固定された蓋体20とからな
っている。
【0041】このホルダー本体10はハイインパクトポ
リスチレン樹脂で形成されたもので、血液濾過材料を構
成するガラス繊維濾紙31を収容するガラス繊維濾紙収
納室11が形成されるとともに、このガラス繊維濾紙収
納室11の上部において、血液濾過材料を構成する微多
孔性膜としてのポリスルホン多孔性膜32を収容する微
多孔性膜収納室12が形成されている。この微多孔性膜
収納室12は、下端においてガラス繊維濾紙収納室11
より大きい径の段部19が形成されており、この段部1
9にポリスルホン多孔性膜32が載置された状態で収容
される。また、この段部19の外周縁から、上方に斜め
に立ち上がった傾斜部13が形成されており、傾斜部1
3の上縁から外方にフランジ14が形成されている。
【0042】一方、ホルダー本体10の底部には、周縁
よりやや内側にガラス繊維濾紙載置部15を設けてそこ
から浅いロート状円板部16が連接され、このロート状
円板部16の中心には血液入口17としての円穴が設け
られている。上記ガラス繊維濾紙載置部15は、ガラス
繊維濾紙31の下面をホルダー本体10のロート状円板
部16から隔離させて空間12を形成するスぺーサとし
ても機能している。
【0043】ホルダー本体10の図1左側には飯ごう状
の血液貯槽40が設けられ、その底部中央からは血液入
口17に向かって下降する通路41が設けられている。
また、ホルダー本体10の底面には3本の脚42が等間
隔に放射状に設けられている。
【0044】蓋体20は、外側から、同心円の円筒状を
した外壁21、内壁22及び濾過液を貯溜するための濾
過液受槽50が形成されている。前記外壁21は、上方
へ行くに従って外側へ広がるテーパー状に形成されてお
り、この外壁21の傾斜角は前記傾斜部13の傾斜角と
同一であり、また、外径が傾斜部13の内径と同一とな
っている。すなわち、外壁21が傾斜部13に密着状態
で嵌合するようになっている。また、外壁21の周縁部
には外方に突出するフランジ24が形成され、このフラ
ンジ24がホルダー本体10のフランジ14と超音波で
接着されている。このフランジ24の底面(フランジ1
4と接着する面)には、図3に示すように、接着以前の
段階において、接着の際超音波エネルギーをそこに集め
て液密性を充分に確保した状態で接着できるように、リ
ブ25が形成されている(なお、接着後は溶融消滅して
いる)。
【0045】また、蓋体20の底面には、図3に示すよ
うに、12個の突起26が略均等な間隔で形成されてお
り、この突起26により、ポリスルホン多孔性膜32が
密着するのを防止している。
【0046】蓋体20の内壁22と濾過液受槽50との
間には、煙突状の濾過液通路27が蓋体20を貫通して
上方に突設されており、この濾過液通路27の上方に
は、血漿の噴出を阻止する庇28が水平方向に形成され
ている。この庇28は大小2つの半円を組み合わせた形
状をしており、内側の半円は濾過液通路27の外壁と一
致している。また、濾過液通路27の上端内側部分は、
濾過液受槽50方向へ斜めになった濾過液出口29が形
成され、濾過液が濾過液受槽50内に容易に流れ込むよ
うにようになっている。この濾過液出口29は側面形状
は略細長楕円を半割にした形状をしている。
【0047】なお、以上のような血液濾過ユニットにお
いて、ガラス繊維濾紙収納室11の直径は20.1m
m、同深さ5.9mm、微多孔性膜収納室12の下端に
おける直径23.0mm、同上端における直径22.5
mm、同深さ2.10mm、外壁21の外周面下端の直
径20.98mm、同下面からフランジ24までの高さ
2mm、内壁22の内径15.0mm、濾過液受槽40
の内径7.5mm、ガラス繊維濾紙31の直径20.0
mm、同厚さ0.91mmのものを6枚、ポリスルホン
多孔性膜32の直径20.9mm、同厚さ150μmで
ある。また、濾過液出口29は縦1.3mm、横1.2
mm、庇の厚さ1mm、両衝立23、23間の間隔(対
向面の距離)は2mmである。
【0048】実施例2 本発明の別の実施例である血液濾過ユニットを図4に示
す。この血液濾過ユニットは加圧型であり、円筒形のホ
ルダー本体60とその図4左側に設けられた濾過液受槽
70よりなっている。
【0049】ホルダー本体60の上部は血液溜61、下
部は血液濾過室62になっている。血液濾過室62の主
要部はガラス繊維濾紙収納室63であり、その下部はや
や拡径されてポリスチレン膜収納室64が設けられてい
る。これらの血液濾過材料は離脱しないよう上下を目皿
65、66で保持されている。
【0050】ホルダー本体60の上部開口には加圧キャ
ップ67が装着され、ホルダー本体60内に空気を送っ
て加圧しうるようになっている。
【0051】ホルダー本体60の底面は傾斜面となって
いて濾過液は濾過液受槽70へ流入するようになってい
る。
【0052】
【発明の効果】本発明によって、微量の血液から効果よ
く必要量の血漿や血清試料を調製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の血液濾過ユニットの一例の縦断面図
である。
【図2】 上記血液濾過ユニットの平面図である。
【図3】 上記血液濾過ユニットの蓋体の底面図であ
る。
【図4】 本発明の血液濾過ユニットの別の一例の縦断
面図である。
【符号の説明】
10…ホルダー本体 11…ガラス繊維濾紙収納室(血液濾過室) 12…微多孔性膜収納室(血液濾過室) 13…傾斜部 14…フランジ 15…ガラス繊維濾紙載置部 16…ロート状円板部 17…血液入口 18…空間 19…段部 20…蓋体 21…外壁 22…内壁 24…フランジ 25…リブ 26…突起 27…濾過液通路 28…庇 29…濾過液出口 30…血液濾過材料 31…ガラス繊維濾紙 32…ポリスルホン多孔性膜(微多孔性膜) 40…血液貯槽 41…通路 42…脚 50…濾過液受槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢沢 建一郎 埼玉県朝霞市泉水三丁目11番46号 富士写 真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2G045 BB06 CA25 CA26 HA06 HA13 HA14 4C038 UB01 UB10 UD04 UH06 4D064 AA29 BQ01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血液濾過材料と、これを収容するホルダ
    ーよりなり、該ホルダーには血液濾過材料へ供給される
    血液の貯槽と濾過液を受ける槽が付設されていることを
    特徴とする血液濾過ユニット
JP37270498A 1998-12-28 1998-12-28 血液濾過ユニット Expired - Fee Related JP3715123B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37270498A JP3715123B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 血液濾過ユニット
US09/473,497 US6328167B1 (en) 1998-12-28 1999-12-28 Blood filter cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37270498A JP3715123B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 血液濾過ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000189405A true JP2000189405A (ja) 2000-07-11
JP3715123B2 JP3715123B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=18500915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37270498A Expired - Fee Related JP3715123B2 (ja) 1998-12-28 1998-12-28 血液濾過ユニット

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6328167B1 (ja)
JP (1) JP3715123B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017508614A (ja) * 2014-11-20 2017-03-30 ユニスト(ウルサン ナショナル インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー) 粒子濾過装置および粒子濾過方法
JP2019042631A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社住化分析センター 濾過容器およびこれを用いた濾過方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2799986B1 (fr) * 1999-10-20 2001-11-23 Maco Pharma Sa Unite de filtration d'une substance virucide
US7128836B2 (en) * 2004-03-08 2006-10-31 Potito De Paolis Dialysis device
US7799235B2 (en) 2004-07-23 2010-09-21 Contech Stormwater Solutions, Inc. Fluid filter system and related method
US7641055B2 (en) * 2005-11-10 2010-01-05 Donaldson Company, Inc. Polysulfone and poly(N-vinyl lactam) polymer alloy and fiber and filter materials made of the alloy
US8110099B2 (en) * 2007-05-09 2012-02-07 Contech Stormwater Solutions Inc. Stormwater filter assembly
US8287726B2 (en) 2007-08-15 2012-10-16 Monteco Ltd Filter for removing sediment from water
US20090314703A1 (en) * 2008-06-20 2009-12-24 Beach Kelsey E System and Method for Demonstrating Water Filtration and Purification Techniques
US9314716B2 (en) * 2012-11-12 2016-04-19 Whirlpool Corporation Customizable multi-stage water treatment assembly
US9327216B2 (en) 2012-11-12 2016-05-03 Whirlpool Corporation Customizable multi-stage water treatment system

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4988342A (en) * 1987-03-02 1991-01-29 Atrium Medical Corporation Improved fluid recovery system
US4987085A (en) * 1987-06-22 1991-01-22 Chemtrak Inc. Blood filtering metering device
US5266219A (en) * 1989-12-28 1993-11-30 Pall Corporation Device and method for separating plasma from blood
JPH09196911A (ja) * 1996-01-19 1997-07-31 Fuji Photo Film Co Ltd 血液濾過ユニット
JP3685283B2 (ja) * 1997-02-13 2005-08-17 富士写真フイルム株式会社 血漿採取具
JP3903098B2 (ja) * 1997-07-18 2007-04-11 富士フイルム株式会社 血液濾過方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017508614A (ja) * 2014-11-20 2017-03-30 ユニスト(ウルサン ナショナル インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー) 粒子濾過装置および粒子濾過方法
US10465168B2 (en) 2014-11-20 2019-11-05 Unist (Ulsan National Institute Of Science And Technology) Particle filtering device and method
JP2019042631A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社住化分析センター 濾過容器およびこれを用いた濾過方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3715123B2 (ja) 2005-11-09
US6328167B1 (en) 2001-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5979669A (en) Blood filter unit
JP3903098B2 (ja) 血液濾過方法
JP3685283B2 (ja) 血漿採取具
US6220453B1 (en) Blood filter unit
JP3898834B2 (ja) 血液連続濾過装置
US6225130B1 (en) Method of separating serum from whole blood
JP3715123B2 (ja) 血液濾過ユニット
JP3765661B2 (ja) 血液濾過ユニット
JP2001299730A (ja) 血漿採取具
JP3664286B2 (ja) 血液濾過ユニット
JP2000009726A (ja) 血液濾過液容器
US6280621B1 (en) Blood filter cartridge with overflow receiver
JP3695680B2 (ja) 血液濾過ユニット
JP2000180444A (ja) 血液濾過器
JP3651869B2 (ja) 血液濾過ユニット
JP2000081432A (ja) 血液濾過ユニット
JP2001321367A (ja) 血漿又は血清採取具
JP3651868B2 (ja) 血液濾過ユニット
JP3765680B2 (ja) 血液濾過器
JPH11295299A (ja) 血液濾過ユニット
JP2001305130A (ja) 多検体血液濾過装置
JP3651867B2 (ja) 血液濾過ユニット
JPH11295303A (ja) 濾過用血液容器
JPH11290296A (ja) 血清採取具
JPH10185909A (ja) 血液濾過ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees