JP3714847B2 - 摩擦帯電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電選別装置に供給するプラスチック片を帯電させるための摩擦帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば特開平10−325580号公報に開示された摩擦帯電装置は、外部容器内に粉砕ごみであるプラスチック片が供給される内部容器を回転自在に配置し、内部容器内に回転軸を介してプラスチック片を攪拌搬送する攪拌翼を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構成の攪拌翼は、回転軸からロッド状または板状の攪拌翼を突設したもので、内部容器の内面にブラスチック片を十分に接触させるには不十分であり、特にシート状のプラスチック片は、内部容器の底部にそのままの状態で重なり滞留しやすく充分に攪拌されないため、ごみ質や帯電条件によりプラスチック片の帯電量が少なくむらが生じ安いという問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点を解決して、プラスチック片を効果的に安定して帯電させることができる摩擦帯電装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、静電気を利用した静電選別装置に供給するプラスチック片を帯電させる摩擦帯電装置であって、容器回転装置により軸心周りに回転される横置き筒状の回転容器を設け、この回転容器の一端側にプラスチック片を供給する供給口を形成するとともに、他端側に排出口を形成し、回転容器内で軸心方向に所定間隔ごとに仕切板を設け、これら仕切板に、隣接する仕切板に対して互いに所定角度隔てた位置に送り用切欠き部を形成するとともに、それぞれ掻上げ部材を設け、前記回転容器の内面、仕切板および掻上げ部材の少なくとも一つが、所定の材質の被摩擦用樹脂に覆われたものである。
【0006】
上記構成によれば、供給口から回転容器内に投入されたプラスチック片は、回転容器の回転と共に掻上げ部材により底部から上方に掻き上げられ、シート上のプラスチック片であっても底部に滞留することなく、容器内面と仕切板に接触しつつ仕切板の送り用切欠き部から順次排出口側に送られるので、回転容器内で被接触用樹脂およびプラスチック片同志が十分接触されて帯電される。したがって、静電分離装置でプラスチック片を精度良く安定して分離することができる。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、上記構成に加えて、回転容器の一端側に、送風ノズルまたは熱風ノズルを設けたものである。
上記構成によれば、送風ノズルまたは熱風ノズルから回転容器内に吹込まれる空気または熱風により、供給口から供給されたプラスチック片を確実に回転容器内に送り込むことができる。
【0008】
さらに請求項3記載の発明は、上記構成において、回転容器を他端側下方に傾動自在に支持する容器支持装置を設け、回転容器の容器回転装置と前記容器支持装置を操作して回転容器の回転速度と傾斜角によりプラスチック片の排出量を制御する排出量制御装置を設けたものである。
【0009】
上記構成によれば、回転容器の回転速度と傾斜角によりプラスチック片の排出量を適正に制御することができ、静電選別装置における選別精度を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
ここで、本発明に係る静電選別設備の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0011】
この静電選別設備は、図1に示すように、本発明に係る摩擦帯電装置1と静電選別機2から構成されている。
前記静電選別機2は、摩擦帯電装置1の下方に投入シュート3を介して配置された金属ドラム電極4と、このドラム電極4の斜め上方に所定距離離れて配置された高電圧電極5と、金属ドラム電極4の外周面に付着したプラスチック片102を掻き落とすためのブラシ6とを備え、ドラム電極4には、ドラム電極4を水平軸心回りに所定方向に回転自在に支持されて図示しない回転駆動装置により所定の速度で矢印方向に回転駆動される。またドラム電極4はたとえば接地され、高圧電源装置7の陽極が接地されるとともに陰極が高電圧電極5に接続されており、これにより高電圧電極5と金属ドラム電極4との間に選別用静電場が形成される。そして、金属ドラム電極4の下方に、分離板8aによって仕切られた第1回収室8A〜第3回収室8Cが配置され、選別用静電場を通過したプラスチック片を種類別に回収することができる。
【0012】
摩擦帯電装置1は、横方向の回転軸心周りに回転自在に支持されるとともに回転装置12により所定速度で回転駆動される横置き筒状の回転容器11と、回転容器を回転自在でかつ傾動自在に支持する容器支持装置13と、回転容器11にプラスチック片を供給する供給ホッパ14と、供給ホッパ14の出口から回転容器11内に熱風を吹込む熱風ノズル18(単に常温空気を吹込む送風ノズルであってもよい。)とを具備している。
【0013】
前記回転容器11は、図2〜図4に示すように、円筒状に形成された容器本体11aの一端側にプラスチック片を供給する供給口11bが形成され、この供給口11bに取付けられた入口筒11cに投入シュート14が相対回転自在に接続固定されている。そして、容器本体11aの他端側にプラスチック片を排出する排出口11dが形成されている。そして、容器本体11a内には、回転軸心位置に中心軸17が配置されるとともに、回転軸心方向に一定間隔ごとに軸心に垂直な仕切板15に配置されており、これら仕切板15の一部に半円弧形の送り用切欠き部15aがそれぞれ形成さている。そして各仕切板15には、隣接する仕切板15が送り用切欠き部15aが180°隔てた対称位置となるように取付けられている。また各仕切板15の前面には、プラスチック片を上方に掻き上げる互いに平行な複数の掻上げロッド(掻上げ部材)16がそれぞれ一端側に隣接する仕切板15の送り用切欠き部15aに及ぶように突設されており、また回転容器11の内面および仕切板15ならびに掻上げロッド16は、所定の材質(分離するプラスチック片の帯電列の中間に位置する)の被摩擦用樹脂に覆われるか、あるいはその樹脂により形成されて、プラスチック片と接触し帯電および帯電された電荷を逃がさないように構成されている。もちろん回転容器11、仕切板14、掻上げロッド15のうちの少なくとも一つが被摩擦用樹脂に覆われていてもよい。
【0014】
前記容器支持装置13は、架台20上で他端側のブラケットに水平ピン22を介して傾斜自在な傾動板21が配置され、この傾動板21上に支持部材23および軸受24を介して回転容器11が入口筒11cおよび中心軸17の突出端部を回転自在に支持されている。また、この傾動板21上に配置された容器回転装置12と回転容器11の出口部とがチェーンとスプロケットからなる巻掛け伝導機構19を介して連結連動されている。さらに、傾動板21の他端側には、回転傾斜角を調整可能な傾動装置(液圧シリンダまたはエアシリンダ)25が連結されており、前記容器回転装置12の制御部と傾動装置25の切換弁とを操作して回転容器11の回転速度と傾斜角とを調整しプラスチック片の排出量を制御する排出量制御装置26が設けられている。
【0015】
上記構成において、供給ホッパ14から回転容器11に供給されたプラスチック片は、熱風ノズル18から熱風をうけるとともに、回転容器11の回転力と傾斜による重力を受けて、供給口11bから排出口11d側に送られる。この時、プラスチック片は、容器本体11a内で各仕切板15毎にそれぞれ一旦堰止められ、掻上げロッド16に攪拌されるとともに上方に掻き上げられて、仕切板15の送り用切欠き部15aを順次通過するので、容器本体11aの内面と仕切板15と掻上げロッド16の被接触用樹脂に十分接触し、プラスチック片はそれぞれ材質に応じて帯電列に従った極性と帯電量が十分に均一に付与されるとともに、容器本体11aの内面と仕切板15と掻上げロッド16の表面が被摩擦用樹脂で覆われていることから、帯電された電荷が逃げることもない。
【0016】
そして排出口11dから投入シュート3を介して高電圧電極5と金属ドラム電極4との間の選別用静電場に送られ、誘起された極性が(+)で電荷量が多いプラスチック片ほど接地されたドラム電極4から離れる落下軌跡を描き、反対に極性が(−)で電荷量が大きいプラスチック片ほどドラム電極4に吸引された落下軌跡を描き、材質毎に第1回収室8A〜第3回収室8Cに分離されて落下し、プラスチック片を種類別に回収する。
【0017】
上記実施の形態によれば、軸心周りに回転される回転容器11の一端側供給口11bからプラスチック片を投入し、仕切板15により仕切られた空間ごとに容器本体11aの内面と仕切板15の摩擦用樹脂に接触させ、掻上げロッド16による攪拌および掻上げとによりプラスチック片を効果的に攪拌して互いに接触させ、被摩擦用樹脂の表面に充分に接触させることができるので、プラスチック片の持つ帯電列に従って十分に均一に摩擦帯電させることができ、静電選別装置2による分離を高精度でおこなうことができる。
【0018】
【発明の効果】
以上に述べたごとく請求項1記載の発明によれば、供給口から回転容器内に投入されたプラスチック片は、回転容器の回転と共に掻上げ部材により底部から上方に掻き上げられ、シート上のプラスチック片であっても底部に滞留することなく、容器内面と仕切板に接触しつつ仕切板の送り用切欠き部から順次排出口側に送られるので、回転容器内で被接触用樹脂およびプラスチック片同志が十分接触されて帯電される。したがって、静電分離装置でプラスチック片を精度良く安定して分離することができる。
【0019】
また、請求項2記載の発明によれば、送風ノズルまたは熱風ノズルから回転容器内に吹込まれる空気または熱風により、供給口から供給されたプラスチック片を確実に回転容器内に送り込むことができる。
【0020】
さらに請求項3記載の発明によれば、回転容器の回転速度と傾斜角によりプラスチック片の排出量を適正に制御することができ、静電選別装置における選別精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩擦帯電装置を備えた静電選別設備の実施の形態を示す構成図である。
【図2】同摩擦帯電装置を示す縦断面図である。
【図3】図2に示すA−A断面図である。
【図4】図2に示すB−B断面図である。
【符号の説明】
1 摩擦帯電装置
2 静電選別装置
4 ドラム電極
5 高電圧電極
7 高圧電源装置
11 回転容器
11a 容器本体
11b 供給口
11d 排出口
15 仕切板
15a 送り用切欠き
16 掻上げロッド
Claims (3)
- 静電気を利用した静電選別装置に供給するプラスチック片を帯電させる摩擦帯電装置であって、
容器回転装置により軸心周りに回転される横置き筒状の回転容器を設け、
この回転容器の一端側にプラスチック片を供給する供給口を形成するとともに、他端側に排出口を形成し、
回転容器内で軸心方向に所定間隔ごとに仕切板を設け、
これら仕切板に、隣接する仕切板に対して互いに所定角度隔てた位置に送り用切欠き部を形成するとともに、それぞれ掻上げ部材を設け、
前記回転容器の内面、仕切板および掻上げ部材の少なくとも一つが、所定の材質の被摩擦用樹脂に覆われた
ことを特徴とする摩擦帯電装置。 - 回転容器の一端側に、送風ノズルまたは熱風ノズルを設けた
ことを特徴とする請求項1記載の摩擦帯電装置。 - 回転容器を他端側下方に傾動自在に支持する容器支持装置を設け、
回転容器の容器回転装置と前記容器支持装置を操作して回転容器の回転速度と傾斜角によりプラスチック片の排出量を制御する排出量制御装置を設けた
ことを特徴とする請求項1または2記載の摩擦帯電装置。
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