JP3713660B2 - 既存病室の個室へのリニューアル方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水廻り設備のない既存病室を、水廻り設備を有した個室にリニューアルする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
病棟における病室としては、例えば図3に示すように縦横に2床ずつ配置し、計4床を配置した平面視略正方形のものがよく知られている。この既存の病室1は、一方に通路(廊下)2へ続くドア3を配し、これと反対の側にバルコニー4、すなわち外部に通じる窓5を配し、これら通路2側から窓5側については、間仕切り壁6、6によって他の病室等から区画された構造となっている。なお、図3中において符号7はベッド、8はカーテンである。
【0003】
ところで、このような病室1は、一般に必要最小限のスペースに抑えられることによって病棟の効率化が図られており、したがって、洗面台やトイレなどの水廻り設備は設置されておらず、したがってこれらを利用したい場合には通路2に出て共同のものを利用するようになっている。
【0004】
しかしながら、近年では、例えば急性期重症病室や慢性期病室、緩和ケア病室、感染症病室、要介護老人病室などにおいて、トイレや洗面台といった水廻り設備をベッド7の近く欲しいといった要望がある。すなわち、これらの病室では、患者のプライバシー以上に、トイレが患者の近くにある方が強く望まれているのである。
【0005】
このような要望を受け、図3に示したような病室1に水廻り設備を設けるようにし、これに伴って水廻り設備を設けた個所を多床室から個室にリニューアルすることが、一部になされている。図4は図3に示した病室1をリニューアルし、水廻り設備9を設けた個室1aを形成した場合の一例を示す図である。
図4に示した例では、水廻り設備9を設けたことによって2床分のスペースから1床の個室1aを形成し、また、残りの2床分についてはそのまま残して2床室1bとしている。
【0006】
水廻り設備9はトイレ10と洗面台11とからなっており、通路2側に形成されたものとなっている。そして、このような構成によりベッド7は、窓5側に配置された構成となっている。なお、符号12はワードロープである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図4に示した個室1aへのリニューアル方法においては、水廻り設備9を通路2側に形成していることから、特にこれの施工の際、上下に連続する階がそのパイプシャフト工事のため使用できなくなってしまうといった不都合があった。
また、水廻り設備9を通路2側に形成していることから、必然的に出入口となる通路2側が狭くなり、通路2からの視界が狭くなって室内の患者の看護状態が視認しにくくなり、さらに室内の有効スペースも床面積に対して狭いものとなってしまっていた。
また、このように水廻り設備9を通路2側に形成していることから、その施工に際してはコンクリートハツリ工事があり、したがって騒音や振動が生じることにより、別の病室の患者などにとっては非常に煩わしいこととなってしまっていた。
【0008】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、パイプシャフト工事によって上下階が使用できなくなるといった不都合を防止し、さらに通路側が狭くなることによる不都合を防止するとともに、コンクリートハツリ作業をも不要にした、既存病室の個室へのリニューアル方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の既存病室の個室へのリニューアル方法では、通路と外部側窓との間に区画されて配置され、窓外には既存のバルコニーが設けられている、水廻り設備のない多床室の既存病室を個室にリニューアルする方法であって、前記外部側窓に面して、洗面台およびトイレからなる水廻り設備を配して、該水廻り設備をカーテンまたはアコーディオンドアで仕切り、該水廻り設備に接続される配管を窓外の既存のバルコニーに配設することを前記課題の解決手段とした。
【0013】
このリニューアル方法によれば、水廻り設備を外部側窓に面して配するとともに、それに伴う配管を窓外の既存のバルコニーに配設するので、屋内でのパイプシャフト工事が不要になる。
また、水廻り設備を外部側窓に面して配したことにより、出入口となる通路側が狭くなることがなくなる。
また、前記水廻り設備を、カーテンまたはアコーディオンドアで仕切ることにより、間仕切りに要する施工が簡略化され、また室内の有効スペースも床面積に対して広いものとなる。
【0014】
また、前記既存病室が縦横に2床ずつ配置される4床室であり、この既存病室を、通路から外部側窓にかけて間仕切りをすることにより2床分ずつの病室とし、さらにその少なくとも一方に、外部側窓に面して洗面台およびトイレからなる水廻り設備を配するようにすれば、一般的な4床の病室を、例えば水廻り設備を有した個室と従来からの2床室とにリニューアルすることが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、既存病室の個室へのリニューアル方法に基づい詳しく説明する。
図1は、図3に示した4床室である既存の病室1、すなわち縦×横が6.0m×6.0mの正方形状の病室1をリニューアルした後の形態を示す平面図である。図1中符号20は、リニューアル後に形成された個室であって本発明のリニューアル方法により施工された個室病室の一実施例形態例となるものである。また、21はリニューアル後に形成された2床室、22はこれら個室20と2床室21とを間仕切りする間仕切り壁である。
【0017】
本例のリニューアル方法では、図1に示したように、まず、図3に示した既存病室1を、通路2から外部側窓5にかけて間仕切り壁22を形成することにより、この間仕切り壁22で隔てたそれぞれを2床分ずつの病室とする。ここで、間仕切り壁22については、もともとが無いところに形成するものであり、もちろん耐力壁となる必要がないことから、単に両方の病室間を仕切るだけでの簡易な構造のものでよく、したがってその施工についても、壁体となるパーツを単に組み立てるだけで行うようにすることができる。
【0018】
次に、間仕切り壁22で仕切ったうちの一方の病室について、既存のバルコニー4側、すなわち外部に通じる側の窓5に面して、水廻り設備23を配設する。水廻り設備23は、図2(a)に示すように洗面台24と便器が収納型のトイレ25とからなるものであり、トイレ25には消音器26を取り付け、またトイレ25の近傍には可動型の手摺27を配設している。ここで、このような洗面台24およびトイレ25からなる水廻り設備23については、これが窓5に面して配置されたことにより、図1に示すようにその配管28を屋外の既存のバルコニー4部分に配設し、その外側を例えばパンチングメタル(図示略)で覆って保護するようにする。
【0019】
また、このような水廻り設備23については、図2(b)に示すように室内側(通路2側)との間を開閉可能な簡易間仕切り29としてのカーテンまたはアコーディオンドアで仕切るようにし、水廻り設備23を患者が使用する際には、この簡易間仕切り29を閉じ、これによって患者のプライバシーを守るようにする。
【0020】
室内側については、前記簡易間仕切り29の近傍に患者用のベッド30を置き、トイレ25や洗面台24をより利用し易くする。また、このベッド30より通路2側には衝立31を介してソファーベッド32を置き、患者の家族が面会に来たときなど、ここで歓談したり、仮眠がとれるようにする。さらに、通路2側にはワードロープ33を設置し、外に行くときに着替え易くする。
【0021】
また、通路2からの出入口に取り付けるドア34については、引き戸タイプとするとともに、その腰上部分を透明ガラスとし、これによって通路2側から室内側が容易に視認できるようにする。
なお、このようにして水廻り設備23を配設してリニューアルした個室20に対し、間仕切り壁22で仕切られた残りの2床分については、図1に示したように、従来と同様にそのまま残して2床室21とする。
【0022】
このような構成からなる個室(個室病室)20へのリニューアル方法にあっては、水廻り設備23を外部側窓5に面して配し、水廻り設備23の配管28を屋外の既存バルコニー4に配設したので、これによって屋内でのパイプシャフト工事を不要にして、従来のごとくパイプシャフト工事のため上下に連続する階が使用できなくなってしまうといった不都合を回避することができる。
また、水廻り設備23を外部側窓5に面して配したことにより、従来のように出入口となる通路2側が狭くなることがなくなり、これにより通路2からの視界が広くなって室内の患者の看護状態が視認し易くなる。
【0023】
また、縦横に2床ずつ配置される4床室の既存病室1を、通路2から外部側窓5にかけて間仕切り壁22を形成することにより2床分ずつの病室とし、さらにその一方に水廻り設備23を配したことにより、従来の一般的な4床の病室1を、水廻り設備23を有した個室20と従来からの2床室21とにリニューアルすることができる。そして、その場合に間仕切り壁22については耐力壁とする必要がないため、例えば単に壁体のパーツをその場で組み立てる程度の簡単な作業でこれを形成することができ、また前述したように水廻り設備23の配管も屋外の既存バルコニー4に配したことにより、施工に際してはコンクリートハツリ工事が不要となり、これにより施工時に生じる騒音や振動を最小限に抑えることができる。
【0024】
また、前記水廻り設備23をカーテンやアコーディングドアで仕切っているので、間仕切りに要する施工を簡略化することができ、また室内の有効スペースも、図4に示した個室1bでは約3.9m×3.0m=11.7m2 であったのに対し、本例の個室10では5.0m×3.0m=15.07m2 と、床面積に対して十分に広いものにすることができる。
【0025】
なお、前記実施形態例では、既存病室として4床室のものを対象としたが、本発明はこれに限定されることなく、外部に通じる窓を有し、窓外に既存のバルコニーがある多床室であれば、どのような平面形状であっても、また床数がいくつのものであっても、適用可能である。
【0026】
また、前記実施形態例では、4床室の既存病室を、個室20と2床室21とにリニューアルしたが、本発明はこれに限定されることなく、4床室の既存病室を、水廻り設備23を外部側窓5に面して配してなる個室20が二つとなるように、リニューアルしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明の既存病室の個室へのリニューアル方法は、水廻り設備を外部側窓に面して配し、その配管を既存のバルコニーに配設する方法であるから、屋内でのパイプシャフト工事を不要にして、従来のごとくパイプシャフト工事のため上下に連続する階が使用できなくなってしまうといった不都合を回避することができる。
また、水廻り設備を外部側窓に面して配したことにより、従来のように出入口となる通路側が狭くなることがなくなり、これにより通路からの視界が広くなって室内の患者の看護状態が視認し易くなる。
また、前記水廻り設備をカーテンまたはアコーディオンドアで仕切ることにより、間仕切りに要する施工を簡略化することができ、また室内の有効スペースも床面積に対して十分に広いものにすることができる。
【0030】
また、既存病室が縦横に2床ずつ配置される4床室であり、この既存病室を、通路から外部側窓にかけて間仕切りをすることにより2床分ずつの病室とし、さらにその少なくとも一方に、外部側窓に面して水廻り設備を配するようにすれば、従来の一般的な4床の病室を、例えば水廻り設備を有した個室と従来からの2床室とにリニューアルすることができる。その場合に、間仕切りについては耐力壁とする必要がないため、簡単な作業でこれを形成することができ、また水廻り設備の配管スペースも屋外に配することにより、施工に際してコンクリートハツリ工事を不要にし、これにより施工時に生じる騒音や振動を最小限に抑えることができる。
【0031】
さらに、本発明によれば、既存の多床室を個室にリニューアルすることにより、差額ベッド収入が得られることによる経営上の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリニューアル方法の一実施形態例を説明するための、個室および2床室の平面図である。
【図2】 図1に示した個室の内部構成を示す図であり、(a)は外部窓側の構成を示す側面図、(b)は個室全体の構成を示す側面図である。
【図3】 既存の病室の概略構成を示す平面図である。
【図4】 従来のリニューアル方法の一例を説明するための、個室および2床室の平面図である。
【符号の説明】
2…通路、4…バルコニー、5…窓、20…個室(個室病室)、21…2床室、22…間仕切り壁、23…水廻り設備、24…洗面台、25…トイレ、28…配管、29…簡易間仕切り(カーテンまたはアコーディオンドア)。

Claims (2)

  1. 通路と外部側窓との間に区画されて配置され、窓外には既存のバルコニーが設けられている、水廻り設備のない多床室の既存病室を個室にリニューアルする方法であって、
    前記外部側窓に面して、洗面台およびトイレからなる水廻り設備を配して、該水廻り設備をカーテンまたはアコーディオンドアで仕切り、該水廻り設備に接続される配管を窓外の既存のバルコニーに配設することを特徴とする既存病室の個室へのリニューアル方法。
  2. 前記既存病室が縦横に2床ずつ配置される4床室であり、この既存病室を、通路から外部側窓にかけて間仕切りをすることにより2床分ずつの病室とし、さらにその少なくとも一方に、外部側窓に面して洗面台およびトイレからなる水廻り設備を配することを特徴とする請求項1記載の既存病室の個室へのリニューアル方法。
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