JP3713305B2 - スキー場統合管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、スキー場においてスキーヤーの入場制限管理等を行なうスキー場統合管理システムに係り、特に、施設管理の観点からスキーヤーが負う煩わしさを大幅に軽減するとともに、効率的なスキー場管理が可能となるスキー場統合管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
冬季の代表的なスポーツであるスキーは、その滑走時の爽快感等の魅力から、幅広い年代のスキーヤーに支持されている。しかし、冬季の週末ともなると、各地のスキー場にはスキーヤーが大挙して押し寄せ、しかも、リフトの輸送能力には自ずから限界があるため、リフト乗り場は大変な混雑を呈することが多い。
【0003】
この混雑を整理してスキーヤーの流れを円滑にするために、及びスキーヤーのリフトへの不正な搭乗を防止するために、一般にリフト乗り場には、その改札ゲート付近に係員を配置している。この係員は、改札ゲートを通過するスキーヤーを監視し、スキーヤーが円滑に流れるように気を配りながら、スキーヤーの腕等にホルダにより担持されたリフト券を改札する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この改札業務は、冬季の屋外という悪環境下での業務であり、しかも単純作業であるため、改札係員にとってきわめて辛い仕事であった。そこで、改札係員を悪環境かつ単純な改札業務から解放し、しかも改札にかかる人件費を節約できる改札管理システムの出現が、スキー場関係者のあいだでかねてより切望されていた。
【0005】
一方、日頃のストレス解消などを狙って遊び場であるスキー場にやってきたスキーヤーにとって、ごく一部のリフト不正乗車を企むスキーヤーのために、リフト乗場において係員により監視されながらリフト券を改札されることは、改札管理上やむを得ないこととはいえ、ほとんどのスキーヤーが正当なリフト乗車券を有している実情を鑑みれば、単に煩わしいばかりでなく、あまり気分の良いものではなかった。
【0006】
そこで、本発明者らは、上述の課題を解決するために、本件出願人が別途提案している、特願平7−114455号公報に記載の非接触ICカードを用いたスポーツクラブ等の施設における利用者の居場所を管理する居場所管理システムに着目し、この居場所管理システムを、スキー場における改札管理に応用できないかとの発想をなすに至った。
【0007】
この居場所管理システムは、利用者の手首などに非接触ICカードよりなるリストバンドを設け、このリストバンドとの間で通信可能な自動ID読取装置を施設内の各所に配設し、この自動ID読取装置に、利用者毎の現在の居場所及び施設利用状況を集中的に管理する集中制御装置を通信線を介して接続しておき、リストバンドと自動ID読取装置との間で通信を行わせて、自動ID読取装置を介して利用者毎の現在の居場所及び施設利用状況等についてのデータを集中制御装置に取込むようにしている。
【0008】
この居場所管理システムによれば、係員は、利用者毎の現在の居場所及び施設利用状況等を集中的に管理し、集中制御装置を操作することで利用者毎の現在の居場所及び施設利用状況等を即座に知ることができるので、例えば利用者に対する呼出がある場合において、利用者にとっては、呼出がある旨を素早く知ることができる一方、施設管理者にとっては、この利用者を人手により探す手間が省けるとともに、呼出がある場合以外にも、ある期間での利用者毎の施設利用状況等を知ることができるので、施設を効率的に管理運営していく上での利便性が飛躍的に向上する。
【0009】
しかしながら、上記した居場所管理システムを、スキー場の改札管理に応用するにあたっては、施設管理の観点からスキーヤーが負っていたリフト券改札時の煩わしさを一掃すること、および、管理対象である利用者が長尺のスキーをつけたスキーヤーであること、という特殊性を考慮する必要があり、これら特殊性に起因する解決すべき課題が山積されていた。
【0010】
ここで、管理対象である利用者が長尺のスキーをつけたスキーヤーであることに起因する課題とは、改札ゲートを通過するスキーヤーはスキーをつけているため動きが不自由であり、このため例えば初心者のスキーヤーにあっては、改札ゲートを通過するのにある程度の時間が必要であることなどに起因する課題である。
【0011】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、施設管理の観点からスキーヤーが負う煩わしさを大幅に軽減するとともに、効率的なスキー場の経営管理が可能となるスキー場統合管理システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、請求項1では、非接触ICカードよりなるリフト券を発行する一方、リフト券発行に関するデータを出力するリフト券発行ブロックと、スキーヤーが所持するリフト券を非接触で改札し、スキーヤーに対して改札ゲートの開閉制御を行う一方、リフト券改札に関するデータを出力する改札ブロックと、リフト券発行ブロックよりリフト券発行に関するデータを入力するとともに、改札ブロックよりリフト券改札に関するデータ等を入力し、これらデータに基づいて、リフト券の売上げ、リフトの乗車人数等に関するデータ集計を行う集計ブロックとを備えてなることを特徴とするスキー場統合管理システムにおいて、改札ゲートは、この改札ゲートの入口側に設けられ、スキーヤーが改札ゲートへ入場したことを検出すると、人体検出信号を出力する人体検出センサと、この改札ゲートの出口側に設けられ、スキーヤーが改札ゲートから退出したことを検知すると、退出検知信号を出力する退出検知センサと、タイマ手段を有し、改札ゲートの開放時において、人体検出センサに人体検出信号が入力された後退出検知センサより退出検知信号が入力された場合に第1の遅延時間経過後、または、人体検出センサに人体検出信号が入力されなくなってから第1の遅延時間経過後であって第2の遅延時間が経過した後に、改札ゲートの開閉を駆動する駆動部を制御しこの改札ゲートを閉止する主制御部とを備えてなることを特徴とするスキー場統合管理システムである。
【0013】
また、請求項2の発明は、使用済みのリフト券を回収する一方、リフト券回収に関するデータを出力するとともに、リフト券の回収実績に関するデータを前記集計ブロックに送信するリフト券回収ブロックをさらに備えてなることを特徴とする請求項1に記載のスキー場統合管理システムである。
【0015】
また、請求項3の発明は、改札ゲートは、この改札ゲートの入口側に設けられ、スキーヤーが改札ゲートへ入場したことを検出すると、人体検出信号を出力する人体検出センサと、リフト券との間でデータ通信を行うアンテナと、人体検出センサより人体検出信号が入力されたことを条件に、アンテナを介してリフト券のデータ読込みを開始する主制御部と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のスキー場統合管理システムである。
【0016】
さらに、請求項4の発明は、改札ゲートは、前記リフト券のデータを最新データに書込み更新するにあたり、このリフト券のデータが、今回の更新時点より以前に遡って所定の書込み更新サイクルにおいて書込み更新されていないことを条件に、書込み更新を行う主制御部を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のスキー場統合管理システムである。
【0018】
【作用】
請求項1の発明によれば、集計ブロックは、リフト券発行ブロックよりリフト券発行に関するデータを入力するとともに、改札ブロックよりリフト券改札に関するデータ等を入力し、これらデータに基づいて、リフト券の売上げ、リフトの乗車人数等に関するデータ集計を行う。この集計の結果、スキー場の経営者は、スキー場におけるリフト券の売上げ、スキーヤーの乗車人数等の集計データをリアルタイムで得られ、この得られた集計データより、例えば時間帯ごとの売上管理やリフト利用状況などを把握することができる。
【0019】
したがって、これらの情報に基づいてスキー場の経営者は、係員の採用又はスキー場内各所への配置、ある時間帯に対するリフトの稼働状況、及びリフトの増設の要否等のスキー場の経営企画を戦略的に実行することができ、この結果、スキー場の経営効率が飛躍的に向上する。
また、請求項1の発明によれば、主制御部は、改札ゲートの開放時において、人体検出センサより人体検出信号が入力されなくなってから第1の遅延時間経過後であって、第2の遅延時間が経過するか、または退出検知センサより退出検知信号が入力されたことを条件に、この改札ゲートは閉止される。
ここで、人体検出センサより人体検出信号が主制御部に入力されなくなってから第1の遅延時間をおく趣旨は、例えば、あるスキーヤーが改札ゲートに入場した時において、リフト乗り場の混雑によりこのスキーヤーの前に改札ゲートを既に通過したスキーヤーがまだ滞留しており、退出検知センサより退出検知信号が主制御部に継続して入力されている場合を考える。この場合、もしこの第1の遅延時間を設けていなければ、すなわち、人体検出センサより人体検出信号が主制御部に入力されなくなり、かつ、退出検知センサより退出検知信号が主制御部に入力されること条件に、改札ゲートを閉止させると、主制御部は、前記したあるスキーヤーがまだ改札ゲートを通過していないにもかかわらず、改札ゲートを閉止させてしまうことが起こり得るからである。
また、人体検出センサより人体検出信号が主制御部に入力されなくなってから第1の遅延時間経過後に、第2の遅延時間を設けた趣旨は、この遅延時間を設定しなければ、スキーヤーが改札ゲートを通過して、退出検知センサにその退出を検知されない限り、改札ゲートは開放状態を維持し続けることにより、スキーヤーの流れを阻害することとなる虞れがあるからである。
したがって、請求項1の発明によれば、前記したあるスキーヤーがまだ改札ゲートを通過していないにもかかわらず、改札ゲートを閉止させてしまうことが未然に防止できるとともに、スキーヤーの流れを阻害することも未然に防止できると言うきわめて優れた効果を奏する。
【0022】
さらに、請求項2の発明によれば、リフト券回収ブロックは、使用済のリフト券を回収する一方、リフト券回収に関するデータを出力する。このデータを受けて、集計ブロックは、リフト券回収に関するデータ集計を行う。この集計の結果、スキー場の経営者は、スキー場におけるリフト券の回収についての集計データをリアルタイムで得られ、この得られた集計データより、例えば時間帯ごとのリフト券の回収状況などを把握することができる。
【0026】
また、請求項3の発明によれば、主制御部は、人体検出センサより人体検出信号が入力されたことを条件に、アンテナを介してリフト券のデータ読込みを開始する。これにより、例えば、アンテナとリフト券との通信可能距離範囲内に、改札ゲートを通過しようとしていないリフト券を所持したスキーヤーが存在しても、この場合、人体検出センサより人体検出信号は入力されないため、このスキーヤーのリフト券とアンテナとがデータ通信を行うことは防止される。
【0027】
この結果、改札ゲートを通過しようとしていないスキーヤーが所持するリフト券の残り度数は、不用意に差引かれることが未然に防止されて、実際のリフト搭乗回数を反映した正確な度数となる。
【0028】
さらに、請求項4の発明によれば、主制御部は、リフト券のデータを最新データに書込み更新するにあたり、このリフト券のデータが、今回の更新時点より以前に遡って所定の書込み更新サイクルにおいて書込み更新されていないことを条件に、データ書込み更新を行う。したがって、初心者のスキーヤーなどが改札ゲートの通過に手間取って比較的長時間改札ゲート付近に滞っている間に、リフト券がアンテナと複数回にわたりデータ通信を行い得たとしても、主制御部は、同一のリフト券に対して、初回の通信時にはデータの更新を行うものの再度のデータ更新は行わない。
【0029】
この結果、主制御部は、実際の搭乗回数に対応した度数分だけリフト券より度数を差引くことができる。
【0034】
【実施例】
本発明に係るスキー場統合管理システムの一実施例を図に基づいて説明する。図1は、本発明に係るスキー場統合管理システムの概略ブロック構成図、図2は、本発明に係るスキー場統合管理システムの改札ゲートを中心としたブロック構成図、図3は、本発明に係るスキー場統合管理システムの改札ゲートの構成図、図4は、図3に示す改札ゲートのA−A´矢視断面図、図5乃至図24は、本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャート、図25は、本発明に係るスキー場統合管理システムの説明に供する図である。
【0035】
図1において、本発明に係るスキー場統合管理システム1は、大きく分けて5つのブロックから構成される。すなわち、スキー場統合管理システム1は、リフト券2を発行するリフト券発行ブロック3と、リフト券2の改札を行い、スキーヤーSKに対して後述する改札ゲートの開閉制御を行う改札ブロック4と、スキーヤーSKがリフト券2の残高を確認する残高確認ブロック5と、使用済のリフト券2を回収するリフト券回収ブロック6と、リフト券の売上げ、スキーヤーの乗車人数等の集計データに対して各種演算を行う集計ブロック7とより構成されている。以下に、これらブロック3〜7の構成要素についてそれぞれ説明する。
まず、リフト券発行ブロック3は、リフト券発券機8と、リフト券販売機9とを備えている。リフト券発券機8は、係員の操作によって、非接触ICカードよりなるリフト券2の図示しないリード/ライトメモリに券種データ、スキー場コード、残り度数/残り時間等のデータを書込むとともに、リフト券2の表面に張り付けられている感熱紙に券種、発券日、金額等に関する目視データを印刷した上でリフト券2を発券する。ここで、券種データとは、このスキー場が有しているリフト券2の種類に関するデータである。リフト券2の種類としては、回数券、一日券、午前券/午後券/ナイター券等の時間券、シーズン券、子供券等がある。また、スキー場コードとは、スキー場を識別するためにスキー場毎に付された固有のコードのことである。さらに、残り度数とは、例えばリフト券2の券種が回数券の場合において、リフトにあと何回乗車できるかについての度数データのことであり、残り時間とは、例えばリフト券2の券種が一日券の場合において、リフトにあと何時間乗車できるかについての時間データのことである。なお、リフト券2としては、本実施例において非接触ICカードを例示したが、相手局と非接触でデータを交換できるものであれば、どのようなものでも使用できる。
【0036】
また、リフト券販売機9は、券種の異なるリフト券2、例えば回数券、一日券、午前券/午後券/ナイター券等の時間券、シーズン券、子供券等をリフト券発券機8によって予め発券しておき、これを販売機9内に券種毎に蓄積させ、各自設定された金額の入金と引換えに、これに対応する券種のリフト券2を排出することにより、スキーヤーSKの好みに応じたリフト券2を販売する。
【0037】
リフト券発券機8のリフト券2の発券状況についてのデータ、及びリフト券販売機9のリフト券2の販売状況についてのデータは、リフト券発券機/販売機8,9がそれぞれ有する図示しないマイクロコンピュータ、通信インターフェース、及び通信線などを介して集計ブロック7に送信される。
【0038】
次に、改札ブロック4は、改札ゲート10を備えており、この改札ゲート10は、このゲート10とスキーヤーSKの腕等に担持されたリフト券2との間で電波を介してデータ通信を行い、この通信結果に基づいてスキーヤーSKの通過を許可するか否かを判別し、この判別結果から改札ゲート10の開閉制御を行う。なお、改札ゲート10は、後述する主制御部、及びその周辺装置を備えており、リフト券2とのデータ通信により得られるスキーヤーSKのリフト乗車実績についてのデータを、改札ゲート10が有する主制御部、通信線等を介して集計ブロック7に送信する。
【0039】
さらに、残高確認ブロック5は、スキーヤーSKがリフト券2の残高を確認するための据え置き型のリフト券確認機11を備えている。このリフト券確認機11は、表示部12を有しており、スキーヤーSKがリフト券確認機11の図示しないアンテナにリフト券2を近付けると、確認機11とリフト券2との間で電波を介してデータ通信を行い、この通信結果に基づいてこのリフト券2の残り度数/残り時間等についてのデータが表示部12に表示される。これにより、スキーヤーSKは、リフト券確認機11のアンテナにリフト券2を近付けるだけの簡単な作業で、表示部12に残り度数/残り時間等についてのデータを表示させてこれを確認することができ、この確認の結果、スキーヤーSKは、追加のリフト券2を購入するか、または帰宅の準備をするか等を判断することができる。なお、リフト券確認機11は、前述した据え置き型のみならず、持ち運び可能なハンディ型の確認機11を採用することもできる。このハンディ型確認機11を採用すれば、この確認機11を係員が容易に携帯することができる。これにより、例えば、リフト券2の異常、または改札ゲート10のデータ読取り異常等の理由により、改札ゲート10の通過を拒否されて不安感を持っているスキーヤーSKに対して、改札ゲート10の近傍に設けられる管理棟などに待機している係員が、ハンディ型確認機11により素早く異常原因を知りこれを解析することができる。したがって、係員から異常原因を知らされ、適正な対処が即座になされることにより、スキーヤーSKの不安感はすぐに除かれ、この結果、スキーヤーSKに対する利便性が飛躍的に向上する。
【0040】
また、リフト券回収ブロック6は、使用済のリフト券2を回収するリフト券自動回収機13を備えている。このリフト券自動回収機13は、スキーヤーSKが使用済のリフト券2を返却すると、あらかじめリフト利用料に上乗せして徴収していた通常千円程度のリフト券本体の代金をスキーヤーSKに返却する。これにより、スキーヤーSKはリフト券2を返却しなければリフト券本体の代金の返却を受けることはできないため、スキーヤーSK同士間でのリフト券2の転売、又は無償譲渡などを抑制できる。なお、リフト券自動回収機13は、回収したリフト券2に対し、その内部のリード/ライトメモリに書込まれている券種データ等のデータを消去するとともに、リフト券2の表面に貼付されている感熱紙に印刷されている券種等に関する目視データを消去する処理を行う。これら消去処理により、リフト券2は、再使用可能に再生され、この再生によって繰り返し利用の用途に供される。さらに、リフト券自動回収機13は、リフト券2の回収実績についてのデータを、リフト券自動回収機13が有する図示しないマイクロコンピュータ、通信インターフェース、及び通信線などを介して集計ブロック7に送信する。
【0041】
そして、集計ブロック7は、リフト券の売上げ、スキーヤーの乗車人数等の集計についてのデータを、リフト券発行ブロック3、改札ブロック4、及びリフト券回収ブロック6、並びに図示しない通信線を介して入力し、この集計データに対して各種演算を行う端末機14と、この端末機14に接続され、端末機14における各種演算結果を記録紙上に印刷するプリンタ15とを備えている。なお、通信線として電話の公衆回線を使用すれば、通信モデムを内蔵した端末機14と電話回線さえあれば、端末機14の操作者がどこにいてもスキー場におけるリフト券の売上げ、スキーヤーの乗車人数等の集計データがリアルタイムで得られ、この得られた集計データより時間帯ごとの売上管理やリフト利用状況などを把握することができる。したがって、これらの情報に基づいてスキー場の経営者は、例えば東京のオフィスに居ながらにして、係員の採用又はスキー場内各所への配置、ある時間帯に対するリフトの稼働状況、及びリフトの増設の要否等のスキー場の経営企画を戦略的に実行することができ、この結果、スキー場の経営効率が飛躍的に向上する。なお、最近では、1つのスキーエリアに対して複数の経営者がそれぞれ個別のスキー場を開設することがある。この場合、スキーヤーSKの利便性を考慮して、各スキー場に共通のリフト券2を発行し、これらスキー場間をスキーヤーSKが自由に行き来できるようにすることが多い。この時に問題となるのが、前記した各スキー場に共通のリフト券2の売上げ金額を複数のスキー場間でどのように分配するかである。このような場合にも、本発明に係るスキー場統合管理システムによれば、複数スキー場があるなかで、各スキー場での券種毎のスキーヤーSKのリフト利用状況を把握できるため、前述の問題を容易に解決することができる。すなわち、まず、このスキーエリア全体での共通のリフト券2の総売上げ金額を算出する。次に、このスキーエリアでスキーヤーSKが共通リフト券2を使用してリフトを利用した総回数を算出しておき、前記した各スキー場でのスキーヤーSKが共通リフト券2を使用してリフトを利用した回数を、前記した総回数でそれぞれ除算する。すると、このスキーエリア全体での各スキー場におけるそれぞれのリフト利用率が求められる。ここで、求められた各スキー場のリフト利用率に、このスキーエリア全体での共通のリフト券2の総売上げ金額をそれぞれ乗算すれば、共通のリフト券2の総売上げ金額に対する、リフト利用率に応じた各スキー場の取り分を求めることができる。このようにして求められた各スキー場の取り分は、リフト利用率に応じた金額であるため、この分配手法は相応であると言える。このように、上記した1つのスキーエリアに対して、複数の経営者がそれぞれ個別のスキー場を開設する際における困難な課題を、リフト券2の売上げ集計、及びリフト乗車集計等のデータ集計を可能にするとともに、これら集計データに適宜情報処理を施すことにより、容易に解決することができる本発明に係るスキー場統合管理システムは、近年の情報化社会に相応しいものであり、スキー場の経営効率を飛躍的に向上できるというきわめてすぐれた効果を奏する。
【0042】
次に、改札ブロック4に属する改札ゲート10に接続される周辺装置、及び改札ゲート10の構成について、図2乃至図4を参照して詳細に説明する。
【0043】
まず、改札ゲート10に接続される周辺装置について説明すると、図2乃至図4に示すように、複数の改札ゲート10のそれぞれは、複数の通信線16aをそれぞれ介して、スキーヤーSKにより1回券がスロット16bに投入されると、この券が使用可能か否かを判別する1回券処理装置16が一対一で接続されている。この1回券処理装置16は、改札ゲート10の後述する開閉バーより入口側に設けられており、この装置16により投入された1回券が使用可能であると判別されると、改札ゲート10の開閉バーは開放位置に駆動されて、スキーヤーSKの改札ゲート10の通過を許容する。使用済みの1回券は、図示しない搬送機構を介して使用済みの1回券を収容する1回券スタッカ34に搬送されて、このスタッカ34に貯留される。また、1回券処理装置16には、スロット16bへの1回券の投入を阻止する図示しないシャッターが設けられる。このシャッターは、1回券処理装置16、または1回券スタッカ34などにおいて、1回券の詰まり又は搬送誤り、スタッカ34が満杯になりこれ以上1回券を収容できない等の異常が検出されると閉止される。この場合、1回券の取扱いは一時中止されるとともに、1回券取扱いブロックにおいて異常が発生した旨のデータが後述するゲートコントローラ18へ送信される。なお、1回券処理装置16のシャッターは、本発明に係るスキー場統合管理システムへ電源が投入されると同時に開放し、この開放時において、電源が遮断されるか、または前述のように1回券取扱いブロックにおいてなんらかの異常が発生すると閉止される。
【0044】
また、複数の改札ゲート10のそれぞれは、複数の通信線17及び端子17aをそれぞれ介して、1つのゲートコントローラ18に多数対一で集中接続されている。このゲートコントローラ18は、例えば改札ゲート10が全て見渡せる場所に設けられた管理棟に設置される。ゲートコントローラ18には、通信線14aを介して端末機14が接続される一方、通信線19aを介して、非接触ICカードよりなるリフト券2がスロット19bに挿入されると、このリフト券2が使用可能か否かを判別するメモリカードリーダ19が接続されている。さらにゲートコントローラ18には、改札ゲート10よりの不正乗車等の異常事態発生を示す信号入力を受けてこの異常事態発生を係員に報知する警報装置40と、異常事態が発生した改札ゲート10の異常事態モードを解除するリセットスイッチ41が接続されている。なお、このリセットスイッチ41は、改札ゲート10に接続することもできる。また、ゲートコントローラ18は、改札ゲート10よりの不正乗車等の異常事態発生を示す信号入力時点よりカウントを開始する図示しないタイマを内蔵している。
【0045】
ゲートコントローラ18は、複数の改札ゲート10のそれぞれより、改札ゲート10がスキーヤーSKにリフトの搭乗を許可する毎にこの乗車データを取り込む一方、メモリカードリーダ19が、スロット19bに挿入されたリフト券2は使用可能であると判別する毎にこのデータを取り込み、これらのデータをリアルタイムで端末機14に送信する。また、ゲートコントローラ18は、改札ゲート10より不正乗車等の異常発生を示す信号を入力し、警報装置40に異常が発生した旨を警報させることにより、異常発生を係員に報知する。警報装置40により異常の発生を知らされた係員は、どの改札ゲート10に異常が発生したかを確認後に、リセットスイッチ41を操作することで該当する改札ゲート10の異常モードを解除するとともに、この改札ゲート10へ急ぎ駆付け異常発生に対応する。なお、改札ゲート10の異常モード解除は、ゲートコントローラ18に内蔵されたタイマへ異常発生を示す信号が入力された時点より所定時間が経過するか、またはリセットスイッチ41が操作されることによりなされる。
【0046】
次に、改札ゲート10の内部及び外観の構成について、図2、及び図3を参照して詳細に説明する。図2に示すように、改札ゲート10は、その内部に、前述した通信線16a,17をそれぞれ介して、1回券処理装置16、ゲートコントローラ18を接続してなる主制御部20を備える。この主制御部20は、図示しないMPU、ROM又はRAMなどのメモリ、及び入出力インターフェース等のハードウェアにより構成される。
【0047】
さらに、改札ゲート10は、図2乃至図4に示すように、この主制御部20に電気的に接続され、主制御部20よりの制御信号に応答して、スキーヤーSKの改札ゲート10への入場を制限する開閉バー21を、バー支持部22に連結された駆動部23により開閉駆動する開閉機24を備える。
【0048】
また、主制御部20は、下記複数の入出力装置を電気的に接続しており、これら入出力装置について、図2乃至図4を参照して詳細に説明する。
【0049】
まず、入力装置を挙げると、主制御部20は、改札ゲート10本体の開閉バー21を開閉駆動する駆動部23に設けられ、開閉バー21が閉止位置にある場合において、強制的に開閉バー21が動かされたときに不正入場信号を出力する開閉バーSW25と、改札ゲート10本体の開閉バー21より入口側に、垂直方向に所定の間隔をおいて3個設けられ、スキーヤーSKが改札ゲート10に入場したことを検出すると、人体検出信号を出力する人体検出センサ26と、改札ゲート10本体の開閉バー21より出口側に1個設けられ、スキーヤーSKが改札ゲート10から退出したことを検知すると、退出検知信号を出力する退出検知センサ27とを接続している。
【0050】
一方、出力装置を挙げると、主制御部20は、主制御部20よりの制御信号に応答して、開閉バー21をバー支持部22を介して開閉駆動する前述の駆動部23と、例えば人体検出センサ26はスキーヤーSKの入場を検出しているが、リフト券2のデータを主制御部20が読込めない状態が3秒以上継続したときに、「リフト券を近づけてください」との内容の音声を出力するスピーカ28と、例えば開閉バーSW25がスキーヤーSKの不正入場を検出すると、赤色灯を点灯することで不正入場を係員に報知する赤色パトランプ29a、及び主制御部20が子供券を所持するスキーヤーSKの改札ゲート10への入場を検知すると、青色灯を点灯することで子供の入場を係員に報知する緑色パトランプ29bとよりなるパトランプ29と、開閉バーSW25がスキーヤーSKの不正入場を検出すると、鳴動することで不正入場を係員に報知するブザー30と、リフト券2の券種等のデータが主制御部20に入力されると、この入力データに基づいて、スキーヤーSKに対してこのリフト券2の残り度数/残り時間等のデータを表示する状態表示パネル31とを接続している。
【0051】
さらに、主制御部20との間で入出力両方を担う入出力装置として、主制御部20は、非接触ICカードよりなるリフト券2との間で電波を媒介してデータ通信を行なう上で重要な役割を果たすアンテナ32を接続している。このアンテナ32とリフト券2との間のデータ通信は、実際には、電波を媒介してアンテナ32はリフト券2へ質問データを送信し、この質問信号を受信してリフト券2はアンテナ32へ応答データを返信し、この質問/応答データの送受信を繰返すことにより必要なデータ交換がなされる。主制御部20とアンテナ32との間には、質問/応答データを、電波を媒体として通信する上で適当な形態に変換するRF部33が設けられている。このRF部33において、アンテナ32からリフト券2へ送信される質問データ、又はリフト券2からアンテナ32への応答データは、適宜の変調、又は復調などの変換処理が行われる。なお、アンテナ32は、図3に示すように、改札ゲート10本体の開閉バー21より入口側に、少なくとも平均的な身長のスキーヤーSKの上半身とほぼ対応する垂直方向の範囲にわたり設けられる。これにより、アンテナ32は、少なくとも平均的な身長のスキーヤーSKの上半身全体に向けて、質問データを含む電波を送信することができる。したがって、スキーヤーSKに所持されているリフト券2に対して確実に質問データを届けることができる一方、リフト券2より返送される応答データを含む電波を確実に受信することができる。
【0052】
ここで、次に述べる本発明に係るスキー場統合管理システムの動作の理解を容易にするために、この動作説明に先立って、本発明者らが本願を想到するに至った経緯を改めて説明することにより、本発明が解決しようとする課題を明確にする。
【0053】
まず、本発明者らが本願を想到するに至った動機は2つある。すなわち、第一の動機は、リフト券の改札業務は、リフト乗り場が冬季の屋外という悪環境下での業務であり、しかも単純作業であった。そこで、改札係員を悪環境かつ単純な改札業務から解放し、しかも改札にかかる人件費を節約できる改札管理システムの出現が、スキー場関係者のあいだでかねてより切望されていたという事実である。
【0054】
さらに、第二の動機は、日頃のストレス解消などを図って遊び場であるスキー場にやってきたスキーヤーにとって、ごく一部のリフト不正乗車を企むスキーヤーのために、リフト乗り場において係員に監視されながらリフト券を改札されることは、改札管理上やむを得ないこととはいえ、ほとんどのスキーヤーが正当なリフト乗車権を有している実情を鑑みれば、単に煩わしいばかりではなく、あまり気分の良いものではなかったという事実である。
【0055】
そこで、本発明者らは、上述の課題を解決するために、本件出願人が別途提案している、特願平7−114455号公報に記載の非接触型ICカードを用いたスポーツクラブ等の施設における利用者の居場所を管理する居場所管理システムに着目し、この居場所管理システムを、スキー場における改札管理に応用できないかとの発想をなすに至った。これによれば、係員に代って改札ゲート10がリフト券2の改札を行うため、係員を改札業務から解放することができ、この結果、上記した2つの課題のほとんどを解決することができる。
【0056】
しかしながら、上記した居場所管理システムを、スキー場における改札管理に単に適用したのみでは、上述した2つの課題の全てを解決することはできない。なぜならば、前述した後者のスキーヤーSKを煩わしさから解放する課題を完全に解決するには、スキーヤーSKが改札ゲート10に設けられたアンテナ32を意識せずに改札ゲート10を通過できることが必須の要件であるからである。
【0057】
そこで、この要件を満足するために、アンテナ32の感度を上げることにより、このアンテナ32とリフト券2との通信可能距離を延長する技術が試みられた。ところが、アンテナ32の感度を上げると、改札ゲート10の付近にいる改札ゲート10を通過しようとするスキーヤーSK以外の人が所持しているリフト券2とアンテナ32とがデータ通信を行う虞れがある。この場合、例えばあるスキーヤーSKが3回しかリフトに搭乗していないにもかかわらず、リフト券2の記憶内容は4回リフトに搭乗している旨を示すことも起こり得、これにより、このスキーヤーSKがスキー場に対して不信感を持つことにもなりかねない。また、この不具合に関連して、初心者のスキーヤーSKなどが改札ゲート10の通過に手間取って比較的長時間改札ゲート10付近に滞っている間に、リフト券2がアンテナ32と2度にわたりデータ通信を行い、この結果、前述と同様にリフト券2の記憶内容は実際の搭乗回数より1回余分にリフトに搭乗している旨を示すことも起こり得る。さらに、この不具合は、スキーヤーSKに対して迷惑をかけるばかりではなく、改札ゲート10がスキーヤーSKの搭乗回数を誤って認識することを意味するため、この誤った搭乗回数を参照してスキー場の経営に関する企画の立案、実行等を行えば、当初の目論見とは異なる結果しか得られないことも起こり得る。
【0058】
一方、改札ゲート10に要求される機能としては、前述のように、実際の搭乗回数に対応した度数分だけリフト券2より度数を引くことができることの他に、混雑時にあっても、スキーヤーSKの流れを阻害することなく円滑に維持することができることが求められる。
【0059】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、上述の課題を念頭におき、本発明に係るスキー場統合管理システムの動作を、図5乃至図24に示す動作フローチャート、及び図25に示す本発明の説明に供する図に基づいて以下に詳細に説明する。
【0060】
初めに、改札ゲート10の主制御部20が司る開閉バー21の開閉制御のメインルーチン(MAIN)について、図5を参照して説明する。まず、主制御部20は、初期状態に設定されて(ステップ1、以下、S1という。)、人体検出センサ26よりの人体検出信号の入力を待つ(S2)。この人体検出信号が主制御部20に入力されると、つまり、人体検出センサ26がスキーヤーSKの改札ゲート10への入場を検出すると、主制御部20は、アンテナ32及びRF部33を介して、リフト券2のリード/ライトメモリに記憶されている券種データ、スキー場コード、残り度数/残り時間等のデータを読込む処理を実行する(S3)。なお、このデータ読込み処理は、例え初回にデータの読込みに失敗しても、この初回のデータ読込み時点から所定時間、例えば3秒間だけ繰返し実行される。この繰返しデータ読込み処理を実行したにもかかわらず、前記所定時間に亘りデータ読込みに失敗すると、主制御部20は、リフト券2のデータ読取りに何等かの異常があると判断し、後述する読取り異常処理(サブルーチン1、以下、SUB1という。)を実行後にS1の処理に戻る。
【0061】
一方、ステップS3におけるデータ読込み処理において、リフト券2のデータ読込みに成功すると、主制御部20は、リフト券2のデータ読込み結果を参照して、リフト券2が1回券かICカードかの判定を行う(S4)。
【0062】
このように、人体検出センサ26より人体検出信号が入力され、かつ、リフト券2のデータ読込みが成功したことを条件に、主制御部20は、後述するリフト券2のデータ更新処理を実行するようにしている。これにより、例えば、アンテナ32とリフト券2との通信可能距離範囲内に、改札ゲート10を通過しようとしていないリフト券2を所持したスキーヤーSKが存在しても、この場合、人体検出センサ26より人体検出信号は入力されないため、このスキーヤーSKのリフト券2とアンテナ32とがデータ通信を行うことは防止され、この結果、リフト券2の残り度数は、実際のリフト搭乗回数を反映した正確な度数となる。
【0063】
ステップS4における券種判定の結果、リフト券2が1回券であると判定されると、主制御部20は、この1回券データのデータパターンなどを正当なものと比較する後述の1回券データ比較処理(サブルーチンSUB2)を実行し、この比較結果に基づいてこの1回券が利用可能か否かの判定を行う(S5)。ステップS5における判定の結果、1回券が利用不可能であると判定されると、主制御部20は、この1回券の異常の理由を状態表示パネル31に表示させる等の異常状態に応じた処理を行う後述の各種異常処理(サブルーチンSUB3)を実行し、この実行後にS1に戻る。また一方、ステップS4における判定の結果、1回券が利用可能であると判定されると、主制御部20は、この1回券を図4に示す1回券スタッカ34に回収させ(S6)、この回収後に、その処理を後述するステップS11の開閉バー21を開放位置に駆動させる処理へジャンプさせる。
【0064】
ステップS4における判定の結果、リフト券2がICカードであると判定されると、主制御部20は、前回の処理においてリフト券2のデータ書込みが行われたか否かを判定する(S7)。ステップS7における書込み判定の結果、前回の一連の処理においてリフト券2のデータ書込みが行われていないと判定されると、主制御部20は、前回書込んだデータと今回読込んだデ−タとを比較することにより、リフト券2のデータは更新済みか否かの判定を行い(S8)、この判定の結果、今回読込んだデ−タを有するリフト券2は前回データ更新済みであると判定されると、主制御部20は、その処理をステップS11の開閉バー21を開放位置に駆動させる処理へジャンプさせる。
【0065】
ここで、ステップS7において書込み判定を行う趣旨は、一連の処理が正常に行われている場合には、前回の処理においてリフト券2のデータ書込みが行われるのが通常であることを前提として、このステップS7により、一連の処理が通常状態にあるか、又は、通常状態にないのかのふるいわけをするためである。このステップS7乃至S8における一連の処理により、前回の処理の流れにおいてリフト券2のデータ書込みが行われていないが、リフト券2のデータは更新済みであると判定されると、主制御部20は、再度のデータ更新は行わずに、改札ゲート10の開閉バー21を開放位置に駆動させ、スキーヤーSKのゲート通過を許容する。したがって、初心者のスキーヤーSKなどが改札ゲート10の通過に手間取って比較的長時間改札ゲート10付近に滞っている間に、リフト券2がアンテナ32と複数回にわたりデータ通信を行い得たとしても、主制御部20は、同一のリフト券2に対して、初回の通信時にはデータの更新を行うものの再度のデータ更新は行わない。この結果、主制御部20は、実際の搭乗回数に対応した度数分だけリフト券2より度数を差引くことができる。
【0066】
ステップS7における書込み判定の結果、前回の処理においてリフト券2のデータ書込みが行われていると判定されると、又は、ステップS8における判定の結果、今回読込んだデ−タを有するリフト券2は前回データ更新をしていないと判定されると、主制御部20は、リフト券2より読込んだデータのデータパターンなどを正当なものと比較する後述のデータ比較処理(サブルーチンSUB4)を実行し、この比較結果に基づいてICカードが利用可能か否かの判定を行う(S9)。この判定の結果、ICカードが利用不可であると判定されると、主制御部20は、このICカードの異常理由を状態表示パネル31に表示させる等の異常状態に応じた処理を行う後述の各種異常処理(サブルーチンSUB5)を実行し、この実行後にS1に戻る。
【0067】
一方、ステップS8における判定の結果、ICカードが利用可能であると判定されると、主制御部20は、アンテナ32及びRF部33を介して、リフト券2のリード/ライトメモリに記憶されている券種データ、スキー場コード、残り度数/残り時間等のデータを、今回のリフト搭乗実績を含むデータに書込み更新する後述のデータ書込み処理を実行(サブルーチンSUB6)し、この実行後に、主制御部20は、サブルーチンSUB6におけるデータ書込みが成功したか否かの判定を行う(S10)。この判定の結果、データ書込みが失敗したと判定されると、後述するサブルーチンSUB7の書込み異常処理を実行後にS1に戻る。なお、サブルーチンSUB6のデータ書込み処理は、初回のデータ書込みに失敗すると、ステップS1に戻って初めから処理を繰り返す。この繰り返しの回数は、この初回のデータ書込み処理を含んで、例えば3回を上限に繰返しデータ書込み処理が実行されるように設定する。
【0068】
一方、ステップS10における書込判定の結果、データ書込みが成功したと判定されると、主制御部20は、駆動部23により開閉バー21を開放位置に駆動させる処理を実行する(S11)。開閉バー21の開放位置への駆動後、主制御部20は、退出検知センサ27よりの退出検知信号の入力を待つ(S12)。この退出検知信号が入力されると、つまり、退出検知センサ27がスキーヤーSKの改札ゲート10よりの退場を検出すると、主制御部20は、駆動部23により開閉バー21を閉止位置に駆動させる処理を実行(S13)後にステップS1に戻る。なお、主制御部20は、図示しないタイマを備えており、このタイマを適宜用いて、人体検出センサ26より人体検出信号が主制御部20に入力されなくなってから所定時間、例えば1秒経過後であって、さらに所定時間、例えば3秒経過するか、又は退出検知センサ27より退出検知信号が主制御部20に入力されるかのいずれか一方の成立を条件に、開閉バー21を駆動部23により閉止位置に駆動させる。
【0069】
ここで、人体検出センサ26より人体検出信号が主制御部20に入力されなくなってから所定の遅延時間をおく趣旨は、例えば、あるスキーヤーSKが改札ゲート10に入場した時において、リフト乗り場の混雑によりこのスキーヤーSKの前に改札ゲート10を既に通過したスキーヤーSKがまだ滞留しており、退出検知センサ27より退出検知信号が主制御部20に継続して入力されている場合を考える。この場合、もしこの所定時間を設けていなければ、すなわち、人体検出センサ26より人体検出信号が主制御部20に入力されなくなり、かつ、退出検知センサ27より退出検知信号が主制御部20に入力されること条件に、開閉バー21を駆動部23により閉止位置に駆動させると、主制御部20は、前記したあるスキーヤーSKがまだ改札ゲート10の開閉バー21を通過していないにもかかわらず、開閉バー21を閉止位置に駆動させてしまうことが起こり得るからである。このことから、この所定の遅延時間は、リフト乗り場が混雑していても、スキーヤーSKが改札ゲート10を円滑に通過できることを考慮して決定される。
【0070】
また、人体検出センサ26より人体検出信号が主制御部20に入力されなくなってから所定時間経過後において、さらに所定時間、例えば3秒の遅延時間を設けた趣旨は、この遅延時間を設定しなければ、スキーヤーSKが改札ゲート10の開閉バー21を通過して、退出検知センサ27にその退出を検知されない限り、開閉バー21は開放状態を維持し続けることにより、スキーヤーSKの流れを阻害することとなる虞れがあるからである。したがって、この所定の遅延時間も、前述と同様に、スキーヤーSKが改札ゲート10を円滑に通過できることを考慮して決定される。
【0071】
次に、割り込みプログラムINTの処理について、図6を参照して説明する。
前述したメインルーチンの処理を実行中であって、リフト券2よりデータを読込む以前に、人体検出センサ26より人体検出信号が主制御部20に入力され、かつ、開閉バーSW25より不正入場信号が主制御部20に入力されると、主制御部20は、メインルーチンの処理を一時中断し、割り込みプログラムINTを起動する。
【0072】
割り込みプログラムINTが起動されると、まず、主制御部20は、ブザー30を鳴動させる(S20)とともに、赤色パトランプ29aを点灯させる(S21)。これらにより、係員は、どの改札ゲート10で異常事態が発生したのかを即座に知ることができる。さらに、主制御部20は、不正入場があった旨を内容とするデータをゲートコントローラ18に送信する(S22)。ステップS22のデータ送信後に、主制御部20は、ゲートコントローラ18を介して入力される信号に基づいてリセットスイッチ41が操作されているか否かを判定し(S23)、ステップS23の判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていないと判定されると、主制御部20は、さらにゲートコントローラ18に内蔵されたタイマがタイムアップしているか否かを判定する(S24)。
【0073】
ステップS23の判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていると判定されるか、または、ステップS24のタイマによる計時の結果、ゲートコントローラ18の内蔵タイマがタイムアップしていると判定されると、主制御部20は、ブザー30の鳴動を停止させるとともに、赤色パトランプ29aを消灯させる処理を行い(S25)、この処理後に、割り込みプログラムINTを終了させてメインルーチンの処理に戻す。
【0074】
次に、サブルーチンSUB1の読込異常処理について、図7を参照して説明する。
【0075】
ステップS3の読込判定の結果、アンテナ32及びRF部33を介して、リフト券2のリード/ライトメモリに記憶されている券種データ、スキー場コード、残り度数/残り時間等のデータの読込みに失敗したと判定されると、主制御部20は、リフト券2のデータを読込むに当り、例えばリフト券2がアンテナ32との通信可能距離より離れている等の異常があると判断し、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#1の「リフト券を近づけてください」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S30)。これにより、スキーヤーSKに対し、リフト券2を改札ゲート10に近づけるよう警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB1のプログラムを終了させてメインルーチンのステップS1に戻す。
【0076】
次に、サブルーチンSUB2の1回券データ比較処理について、図8を参照して説明する。
【0077】
ステップS4における券種判定の結果、リフト券2が1回券であると判定されると、主制御部20は、まず、読込んだ1回券のデータパターンを、正当な1回券のデータパターンと比較する処理を行い(S40)、この比較処理の結果、読込んだ1回券のデータパターンが正当ではないと判定されると、主制御部20は、カードデータ異常フラグF1のフラグを立てる処理を実行する(S41)。
【0078】
一方、読込んだ1回券のデータパターンが正当であると判定されると、主制御部20は、読込んだ1回券のシーズンコードを、正当な当期のシーズンコードと比較する処理を行い(S42)、この比較処理の結果、読込んだ1回券のシーズンコードが正当な当期のシーズンコードと一致しないと判定されると、主制御部20は、シーズン不一致異常フラグF2のフラグを立てる処理を実行する(S43)。
【0079】
次に、読込んだ1回券のシーズンコードが正当な当期のシーズンコードと一致すると判定されると、主制御部20は、読込んだ1回券のスキー場コードを、正当な当スキー場のコードと比較する処理を行い(S44)、この比較処理の結果、読込んだ1回券のスキー場コードが正当な当スキー場のコードと一致しないと判定されると、主制御部20は、スキー場コード異常フラグF3のフラグを立てる処理を実行する(S45)。
【0080】
一方、読込んだ1回券のスキー場コードが正当な当スキー場のコードと一致すると判定されると、主制御部20は、読込んだ1回券の残り度数を確認する処理を行い(S46)、この確認処理の結果、読込んだ1回券の残り度数が不足していると判定されると、主制御部20は、度数不足異常フラグF4のフラグを立てる処理を実行する(S47)。
【0081】
次に、読込んだ1回券の残り度数が不足していないと判定されると、主制御部20は、読込んだ1回券が子供券か否かを確認する処理を行い(S48)、この確認処理の結果、読込んだ1回券が子供券であると判定されると、主制御部20は、後述するサブルーチンSUB21の子供券処理を実行する。
【0082】
一方、読込んだ1回券が子供券ではないと判定されるか、ステップS41,S43,S45,S47において異常フラグF1〜F4が立てられるか、または、サブルーチンSUB21の子供券処理が終了すると、主制御部20は、サブルーチンSUB2の1回券データ比較処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップS5に戻す。
【0083】
ここで、サブルーチンSUB21の子供券処理について、図9を参照して説明すると、ステップS48において読込んだ1回券が子供券であると判定されると、主制御部20は、緑色パトランプ29bを点灯させ(S50)、この点灯後に、サブルーチンSUB21の子供券処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップS5に戻す。これにより、1回券処理装置16に子供券が挿入されると、緑色パトランプ29bが点灯して子供が通過する旨を報知するので、大人のスキーヤーSKが子供券を使用してリフトに搭乗することを抑制できる。
【0084】
次に、サブルーチンSUB3の各種異常処理について、図10を参照して説明する。
【0085】
ステップS5における利用可能判定の結果、1回券が利用不可能であると判定されると、主制御部20は、まず、異常フラグF1〜F4の状態を確認し(S60)、異常フラグF1〜F4のうち、どの異常フラグが立っているかを特定する。そして、主制御部20は、この特定された異常モードに対応する異常処理、例えばカードデータ異常処理などの後述するサブルーチンSUB31の各種異常処理を実行する。
【0086】
これら各種異常処理の実行後に、主制御部20は、カードデータ異常などの異常が発生した旨を内容とするデータをゲートコントローラ18に送信する(S61)。このデータ送信後に、主制御部20は、1回券処理装置16のスロット16bよりデータ異常と判定された1回券を排出させる(S62)。これにより、データ異常と判定された1回券はスキーヤーSKに戻される。
【0087】
次に、主制御部20は、ゲートコントローラ18を介して入力される信号に基づいてリセットスイッチ41が操作されているか否かを判定し(S63)、この判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていないと判定されると、主制御部20は、さらにゲートコントローラ18に内蔵されたタイマがタイムアップしているか否かを判定する(S64)。
【0088】
ステップS63の判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていると判定されるか、または、ステップS64のタイマによる計時の結果、ゲートコントローラ18の内蔵タイマがタイムアップしていると判定されると、主制御部20は、各種異常処理において点灯されるパトランプ29、または、各種音声メッセージを出力するスピーカ28に対し、その点灯、または出力を停止させ(S65)、この停止処理後に、サブルーチンSUB3の各種異常処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップ1の処理に戻す。
【0089】
次に、サブルーチンSUB311の異常処理について、図11を参照して説明する。なお、この異常処理は、カードデータ異常フラグF1、シーズン不一致異常フラグF2、または、スキー場コード異常フラグF3のうちいずれかのフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0090】
サブルーチンSUB3の各種異常処理において、ステップS60による異常フラグF1〜F4の状態が確認され、異常フラグF1〜F3のうちいずれかのフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB311の異常処理プログラムを実行する。まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S70)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#4の「この券は使用できません」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S71)。これにより、カードデータ異常、シーズン不一致異常、または、スキー場コード異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、この券は使用できない旨の警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB311の異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB3のステップS61に戻す。
【0091】
次に、サブルーチンSUB312の度数不足異常処理について、図12を参照して説明する。なお、この度数不足異常処理は、度数不足異常フラグF4のフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0092】
サブルーチンSUB3の各種異常処理において、ステップS60による異常フラグF1〜F4の状態が確認され、度数不足異常フラグF4のフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB312の度数不足異常処理プログラムを実行する。まず、主制御部20は、読出された1回券が補助券か否かを判定する(S80)。この判定の結果、読出された1回券が補助券ではないと判定されると、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S81)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#11の「この券ではご乗車できません」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S82)。これにより、度数不足異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、この券ではリフトに乗車できない旨の警告がなされる。
【0093】
ステップS80における補助券判定において、読出された1回券が補助券であると判定されると、主制御部20は、この補助券の乗車ポイントを加算し(S83)、このポイントを主制御部20に内蔵されたメモリの所定アドレスに格納する。なお、この度数不足異常処理プログラムには記述されていないが、主制御部20は、補助券が投入される毎に、この補助券の乗車ポイントをメモリに加算して記憶する。メモリに累積された補助券の乗車ポイントがリフトに1回搭乗できるだけのポイントに達すると、主制御部20は、正当な1回券が投入された時と同様に改札ゲート10の開閉バー21を開放位置に駆動させる。
【0094】
ステップS82,83の処理が終了すると、主制御部20は、サブルーチンSUB312の度数不足異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB3のステップS61に戻す。
【0095】
次に、サブルーチンSUB4のデータ比較処理について、図13を参照して説明する。
【0096】
ステップS7における書込み判定の結果、前回の処理においてリフト券2のデータ書込みが行われていると判定されると、又は、ステップS8における判定の結果、今回読込んだデ−タを有するリフト券2は前回データ更新をしていないと判定されると、主制御部20は、リフト券2より読込んだデータのデータパターンなどを正当なものと比較するサブルーチンSUB4のデータ比較処理を実行する。
【0097】
このサブルーチンSUB4のデータ比較処理プログラムが起動されると、主制御部20は、まず、読込んだリフト券2のデータパターンを、正当なリフト券2のデータパターンと比較する処理を行い(S90)、この比較処理の結果、読込んだリフト券2のデータパターンが正当ではないと判定されると、主制御部20は、カードデータ異常フラグF5のフラグを立てる処理を実行する(S91)。
一方、読込んだリフト券2のデータパターンが正当であると判定されると、主制御部20は、読込んだリフト券2のスキー場コードを、正当な当スキー場のコードと比較する処理を行い(S92)、この比較処理の結果、読込んだリフト券2のスキー場コードが正当な当スキー場のコードと一致しないと判定されると、主制御部20は、スキー場コード異常フラグF6のフラグを立てる処理を実行する(S93)。
【0098】
次に、読込んだリフト券2のスキー場コードが正当な当スキー場のコードと一致すると判定されると、主制御部20は、読込んだリフト券2の残り度数を確認する処理を行い(S94)、この確認処理の結果、読込んだリフト券2の残り度数が不足していると判定されると、主制御部20は、度数不足異常フラグF7のフラグを立てる処理を実行する(S95)。
【0099】
一方、読込んだリフト券2の残り度数が不足していないと判定されると、主制御部20は、読込んだリフト券2の日数を確認する処理を行い(S96)、この確認処理の結果、読込んだリフト券2の日数が有効期間を超過していると判定されると、主制御部20は、日数超過異常フラグF8のフラグを立てる処理を実行する(S97)。
【0100】
次に、読込んだリフト券2の日数が超過していないと判定されると、主制御部20は、読込んだリフト券の時間帯を確認する処理を行い(S98)、この確認処理の結果、読込んだリフト券2の有効時間帯から現在時刻が外れていると判定されると、主制御部20は、有効時間異常フラグF9のフラグを立てる処理を実行する(S99)。
【0101】
一方、読込んだリフト券2の有効時間帯から現在時刻が外れていないと判定されると、主制御部20は、読込んだリフト券の制限時間を確認する処理を行い(S100)、この確認処理の結果、読込んだリフト券2の制限時間が超過していると判定されると、主制御部20は、制限時間異常フラグF9のフラグを立てる処理を実行する(S101)。
【0102】
次に、読込んだリフト券2の制限時間が超過していないと判定されると、主制御部20は、読込んだリフト券2が子供券か否かを確認する処理を行い(S102)、この確認処理の結果、読込んだリフト券2が子供券であると判定されると、主制御部20は、後述するサブルーチンSUB41の子供券処理を実行する。
【0103】
一方、読込んだリフト券2が子供券ではないと判定されると、主制御部20は、読込んだリフト券2の残り度数がリフト乗車可能回数に換算して3回以下か否かを確認する処理を行い(S103)、この確認処理の結果、読込んだリフト券2の残り度数がリフト乗車可能回数に換算して3回以下であると判定されると、主制御部20は、後述するサブルーチンSUB42の残度数警告処理を実行する。
【0104】
そして、ステップS103において読込んだリフト券2の残り度数がリフト乗車可能回数に換算して4回以上であると判定されるか、ステップS91,S93,S95,S97,S99,S101において異常フラグF5〜F10が立てられるか、または、サブルーチンSUB41,SUB42の子供券処理若しくは残度数警告処理が終了すると、主制御部20は、サブルーチンSUB4のデータ比較処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップS9に戻す。
【0105】
ここで、サブルーチンSUB41,SUB42の子供券処理,残度数警告処理について、図14及び図15を参照して説明する。
【0106】
まず、子供券処理について説明すると、図14に示すように、ステップS102において読込んだリフト券2が子供券であると判定されると、主制御部20は、緑色パトランプ29bを点灯させ(S105)、この点灯後に、サブルーチンSUB41の子供券処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップS9に戻す。これにより、リフト券2が子供券であると判定されると、緑色パトランプ29bが点灯して子供が通過する旨を報知するので、大人のスキーヤーSKが子供券を使用してリフトに搭乗することを抑制できる。
【0107】
次に、残度数警告処理について説明すると、図15に示すように、ステップS103において読込んだリフト券2の残り度数がリフト乗車可能回数に換算して3回以下であると判定されると、主制御部20は、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、回数券の残度数に応じた#7〜#10の「残り度数は3です」、「残り度数は2です」、「残り度数は1です」のいずれかのメッセージを音声出力させる処理を行う(S107)。これにより、残り度数が少ない時において、スキーヤーSKに対し、残り度数が少ない旨の警告がなされる。
【0108】
次に、サブルーチンSUB5の各種異常処理について、図16を参照して説明する。
【0109】
ステップS9における利用可能判定の結果、リフト券2が利用不可能であると判定されると、主制御部20は、まず、異常フラグF5〜F10の状態を確認し(S110)、異常フラグF5〜F10のうち、どの異常フラグが立っているかを特定する。そして、主制御部20は、この特定された異常モードに対応する異常処理、例えばカードデータ異常処理などの後述するサブルーチンSUB51の各種異常処理を実行する。
【0110】
これら各種異常処理の実行後に、主制御部20は、カードデータ異常などの異常が発生した旨を内容とするデータをゲートコントローラ18に送信する(S111)。このデータ送信後に、主制御部20は、ゲートコントローラ18を介して入力される信号に基づいてリセットスイッチ41が操作されているか否かを判定し(S112)、この判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていないと判定されると、主制御部20は、さらにゲートコントローラ18に内蔵されたタイマがタイムアップしているか否かを判定する(S113)。
【0111】
ステップS112の判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていると判定されるか、または、ステップS113のタイマによる計時の結果、ゲートコントローラ18の内蔵タイマがタイムアップしていると判定されると、主制御部20は、各種異常処理において点灯されるパトランプ29、または、各種音声メッセージを出力するスピーカ28に対し、その点灯、または出力を停止させ(S114)、この停止処理後に、サブルーチンSUB5の各種異常処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップ1の処理に戻す。
【0112】
次に、サブルーチンSUB5の各種異常処理について、図16を参照して説明する。
【0113】
ステップS9における利用可能判定の結果、リフト券2が利用不可能であると判定されると、主制御部20は、まず、異常フラグF5〜F10の状態を確認し(S110)、異常フラグF5〜F10のうち、どの異常フラグが立っているかを特定する。そして、主制御部20は、この特定された異常モードに対応する異常処理、例えばカードデータ異常処理などの後述するサブルーチンSUB51の各種異常処理を実行する。
【0114】
これら各種異常処理の実行後に、主制御部20は、カードデータ異常などの異常が発生した旨を内容とするデータをゲートコントローラ18に送信する(S111)。このデータ送信後に、主制御部20は、ゲートコントローラ18を介して入力される信号に基づいてリセットスイッチ41が操作されているか否かを判定し(S112)、この判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていないと判定されると、主制御部20は、さらにゲートコントローラ18に内蔵されたタイマがタイムアップしているか否かを判定する(S113)。
【0115】
ステップS112の判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていると判定されるか、または、ステップS113のタイマによる計時の結果、ゲートコントローラ18の内蔵タイマがタイムアップしていると判定されると、主制御部20は、各種異常処理において点灯されるパトランプ29、または、各種音声メッセージを出力するスピーカ28に対し、その点灯、または出力を停止させ(S114)、この停止処理後に、サブルーチンSUB5の各種異常処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップ1の処理に戻す。
【0116】
次に、サブルーチンSUB51の異常フラグF5〜F10に対応する異常処理について、図17乃至図22を参照して説明する。なお、この異常処理は、カードデータ異常フラグF5、スキー場コード異常フラグF6、度数不足異常フラグF7、日数超過異常フラグF8、有効時間帯異常フラグF9、または制限時間異常フラグF10のうちいずれかのフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0117】
サブルーチンSUB511のカードデータ異常処理について、図17を参照して説明すると、サブルーチンSUB5の各種異常処理において、ステップS110による異常フラグF5〜F10の状態が確認され、カードデータ異常フラグF5のフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB511のカードデータ異常処理プログラムを実行する。
【0118】
まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S120)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#4の「この券は使用できません」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S121)。これにより、カードデータ異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、この券は使用できない旨の警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB511のカードデータ異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB5のステップS111に戻す。
【0119】
次に、サブルーチンSUB512のスキー場コード異常処理について、図18を参照して説明する。なお、このスキー場コード異常処理は、スキー場コード異常フラグF6のフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0120】
サブルーチンSUB5の各種異常処理において、ステップS110による異常フラグF5〜F10の状態が確認され、スキー場コード異常フラグF6のフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB512のスキー場コード異常処理プログラムを実行する。
【0121】
まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S122)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#4の「この券は使用できません」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S123)。これにより、スキー場コード異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、この券は使用できない旨の警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB512のスキー場コード異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB5のステップS111に戻す。
【0122】
次に、サブルーチンSUB512の度数不足異常処理について、図19を参照して説明する。なお、この度数不足異常処理は、度数不足異常フラグF7のフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0123】
サブルーチンSUB5の各種異常処理において、ステップS110による異常フラグF5〜F10の状態が確認され、度数不足異常フラグF7のフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB513の度数不足異常処理プログラムを実行する。
【0124】
まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させ(S124)、この点灯後に、リフト券2の残度数が0か否かの判定を行い(S125)、この判定の結果、残度数が0と判定されると、主制御部20は、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#3の「この券は終了しています」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S126)。一方、残度数が0ではないと判定されると、主制御部20は、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#5の「残度数不足です」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S126)。これにより、度数不足異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、何故このリフト券2は使用できないかを示す警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB513の度数不足異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB5のステップS111に戻す。
【0125】
次に、サブルーチンSUB514の日数超過異常処理について、図20を参照して説明する。なお、この日数超過異常処理は、日数超過異常フラグF8のフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0126】
サブルーチンSUB5の各種異常処理において、ステップS110による異常フラグF5〜F10の状態が確認され、日数超過異常フラグF8のフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB514の日数超過異常処理プログラムを実行する。
【0127】
まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S128)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#2の「この券は現在使用できません」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S129)。これにより、日数超過異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、この券は現在使用できない旨の警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB514の日数超過異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB5のステップS111に処理を戻す。
【0128】
次に、サブルーチンSUB515の有効時間帯異常処理について、図21を参照して説明する。なお、この有効時間帯異常処理は、有効時間帯異常フラグF9のフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0129】
サブルーチンSUB5の各種異常処理において、ステップS110による異常フラグF5〜F10の状態が確認され、有効時間帯異常フラグF9のフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB515の有効時間帯異常処理プログラムを実行する。
【0130】
まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S130)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#3の「この券は終了しています」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S131)。これにより、有効時間帯異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、この券は終了している旨の警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB515の有効時間帯異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB5のステップS111に処理を戻す。
【0131】
次に、サブルーチンSUB516の制限時間異常処理について、図21を参照して説明する。なお、この制限時間異常処理は、制限時間異常フラグF10のフラグが立っている時に実行されるサブルーチンプログラムである。
【0132】
サブルーチンSUB5の各種異常処理において、ステップS110による異常フラグF5〜F10の状態が確認され、制限時間異常フラグF10のフラグが立っていると判定されると、主制御部20は、サブルーチンSUB516の制限時間異常処理プログラムを実行する。
【0133】
まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S132)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#2の「この券は現在使用できません」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S133)。これにより、制限時間異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、この券は現在使用できない旨の警告がなされる。この警告後に、主制御部20は、サブルーチンSUB516の制限時間異常処理プログラムを終了させてサブルーチンSUB5のステップS111に処理を戻す。
【0134】
次に、サブルーチンSUB6のデータ書込処理について、図23を参照して説明する。
【0135】
メインルーチンのステップS9におけるリフト券2が利用可能か否かの判定の結果、リフト券2が利用可能であると判定されると、サブルーチンSUB6のデータ書込処理プログラムが実行される。
【0136】
このデータ書込処理プログラムにおいて、まず、リフト券2が回数券か否かの判定がなされる(S140)。この判定の結果、リフト券2が回数券であると判定されると、主制御部20は、リフト券2の残度数から、リフトに乗車するのに必要な度数を減算する演算処理を行い(S141)、この演算処理結果である今回のリフト乗車後のリフト券2の残度数を状態表示パネル31に表示させる(S142)。この表示後に、主制御部20は、表示したリフト券2の残度数を、後述のリフト券2の書込みデータ用に適宜編集する(S143)とともに、この残度数を主制御部20に内蔵されるメモリの所定アドレスに記憶する。
【0137】
一方、ステップS140におけるリフト券2が回数券か否かの判定の結果、リフト券2が回数券ではないと判定されると、主制御部20は、リフト券2が時間券か否かの判定を行う(S144)。ここで、時間券とは、午前券、午後券、ナイター券、または時間指定券等のことをいう。ステップS144の判定の結果、リフト券2が時間券であると判定されると、主制御部20は、リフト券2の利用可能時間から現在時刻を減算することにより、リフトの利用可能残時間を演算する処理を行い(S145)、この演算処理結果であるリフトの利用可能残時間をを状態表示パネル31に表示させる(S146)。
【0138】
ステップS144におけるリフト券2が時間券か否かの判定の結果、リフト券2が時間券ではないと判定されるか、ステップS143における残度数編集処理が終了するか、またはステップS146における残時間表示がなされると、主制御部20は、現在の日時を、リフト乗車日時としてリフト券2に書込むためのデータに適宜編集する(S147)。この編集後に、主制御部20は、ステップS143において編集したリフト券2の残度数に関するデータ、およびステップS147において編集したリフト乗車日時に関するデータを、RF部33及びアンテナ32を介してリフト券2へ送信する処理を行う(S148)。これを受けて、リフト券2は、送信されたリフト券2の残度数に関するデータ、およびリフト乗車日時に関するデータを、リフト券2に内蔵されたメモリに最新データとして書込み更新を行う。そして、主制御部20は、乗車実績データを、券種毎に累積して主制御部20に内蔵されるメモリの所定アドレスに記憶し(S149)、この記憶後に、主制御部20は、サブルーチンSUB6のデータ書込処理プログラムを終了させてメインルーチンMAINのステップS10に処理を戻す。
【0139】
次に、サブルーチンSUB7の書込異常処理について、図24を参照して説明する。
【0140】
メインルーチンのステップS10におけるデータ書込みが成功したか否かの判定の結果、データ書込みが所定の全回数にわたり失敗したと判定されると、サブルーチンSUB7の書込異常処理プログラムが実行される。
【0141】
この書込異常処理プログラムにおいて、まず、主制御部20は、赤色パトランプ29aを点灯させるとともに(S150)、スピーカ28に、図25に示す複数の音声種別のうち、#6の「係員にリフト券をお見せください」とのメッセージを音声出力させる処理を行う(S151)。これにより、データ書込み異常が発生した時において、スキーヤーSKに対し、赤色パトランプ29aの点灯を見て駆付けた係員による適切な応対が即時になされる。
【0142】
ステップS151における音声出力後に、主制御部20は、書込み異常が発生した旨を内容とするデータをゲートコントローラ18に送信する(S152)。このデータ送信後に、主制御部20は、ゲートコントローラ18を介して入力される信号に基づいてリセットスイッチ41が操作されているか否かを判定し(S153)、この判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていないと判定されると、主制御部20は、さらにゲートコントローラ18に内蔵されたタイマがタイムアップしているか否かを判定する(S154)。
【0143】
ステップS153の判定の結果、リセットスイッチ41が操作されていると判定されるか、または、ステップS154のタイマによる計時の結果、ゲートコントローラ18の内蔵タイマがタイムアップしていると判定されると、主制御部20は、赤色パトランプ29a、及びスピーカ28に対し、その点灯、及び音声出力を停止させ(S155)、この停止処理後に、サブルーチンSUB7の書込異常処理プログラムを終了させてメインルーチンのステップ1の処理に戻す。
【0144】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、集計ブロックにおける集計の結果、スキー場の経営者は、スキー場におけるリフト券の売上げ、スキーヤーの乗車人数等の集計データをリアルタイムで得られ、この得られた集計データより、例えば時間帯ごとの売上管理やリフト利用状況などを把握することができる。
【0145】
したがって、これらの情報に基づいてスキー場の経営者は、係員の採用又はスキー場内各所への配置、ある時間帯に対するリフトの稼働状況、及びリフトの増設の要否等のスキー場の経営企画を戦略的に実行することができ、この結果、スキー場の経営効率が飛躍的に向上する。
また、請求項1の発明によれば、例えば、あるスキーヤーが改札ゲートに入場した時において、リフト乗り場の混雑によりこのスキーヤーの前に改札ゲートを既に通過したスキーヤーがまだ滞留しており、退出検知センサより退出検知信号が主制御部に継続して入力されている場合であっても、前記したあるスキーヤーがまだ改札ゲートを通過していないにもかかわらず、改札ゲートを閉止させてしまうことが未然に防止できるとともに、スキーヤーの流れを阻害することも未然に防止できると言うきわめて優れた効果を奏する。
【0147】
さらに、請求項2の発明によれば、集計ブロックにおける集計の結果、スキー場の経営者は、スキー場におけるリフト券の回収についての集計データをリアルタイムで得られ、この得られた集計データより、例えば時間帯ごとのリフト券の回収状況などを把握することができる。
【0150】
また、請求項3の発明によれば、例えば、アンテナとリフト券との通信可能距離範囲内に、改札ゲートを通過しようとしていないリフト券を所持したスキーヤーが存在しても、この場合、人体検出センサより人体検出信号は入力されないため、このスキーヤーのリフト券とアンテナとがデータ通信を行うことは防止される。
【0151】
この結果、改札ゲートを通過しようとしていないスキーヤーが所持するリフト券の残り度数は、不用意に差引かれることが未然に防止されて、実際のリフト搭乗回数を反映した正確な度数となる。
【0152】
さらに、請求項4の発明によれば、初心者のスキーヤーなどが改札ゲートの通過に手間取って比較的長時間改札ゲート付近に滞っている間に、リフト券がアンテナと複数回にわたりデータ通信を行い得たとしても、主制御部は、同一のリフト券に対して、初回の通信時にはデータの更新を行うものの再度のデータ更新は行わない。
【0153】
この結果、主制御部は、実際の搭乗回数に対応した度数分だけリフト券より度数を差引くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキー場統合管理システムの概略ブロック構成図である。
【図2】本発明に係るスキー場統合管理システムの改札ゲートを中心としたブロック構成図である。
【図3】本発明に係るスキー場統合管理システムの改札ゲートの構成図である。
【図4】図3に示す改札ゲートのA−A´矢視断面図である。
【図5】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図6】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図7】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図8】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図9】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図10】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図11】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図12】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図13】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図14】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図15】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図16】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図17】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図18】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図19】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図20】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図21】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図22】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図23】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図24】本発明に係るスキー場統合管理システムの動作フローチャートである。
【図25】本発明に係るスキー場統合管理システムの説明に供する図である。
【符号の説明】
1 スキー場統合管理システム
2 リフト券
3 リフト券発行ブロック
4 改札ブロック
5 残高確認ブロック
6 リフト券回収ブロック
7 集計ブロック
8 リフト券発券機
9 リフト券販売機
10 改札ゲート
11 リフト券確認機
12 表示部
13 リフト券自動回収機
14 端末機
14a 通信線
15 プリンタ
16 1回券処理装置
16a 通信線
16b スロット
17 通信線
17a 端子
18 ゲートコントローラ
19 メモリカードリーダ
19a 通信線
19b スロット
20 主制御部
21 開閉バー
22 バー支持部
23 駆動部
24 開閉機
25 開閉バーSW
26 人体検出センサ
27 退出検知センサ
28 スピーカ
29a 赤色パトランプ
29b 緑色パトランプ
30 ブザー
31 状態表示パネル
32 アンテナ
33 RF部
34 1回券スタッカ
40 警報装置
41 リセットスイッチ
SK スキーヤー

Claims (4)

  1. 非接触ICカードよりなるリフト券を発行する一方、リフト券発行に関するデータを出力するリフト券発行ブロックと、
    スキーヤーが所持するリフト券を非接触で改札し、スキーヤーに対して改札ゲートの開閉制御を行う一方、リフト券改札に関するデータを出力する改札ブロックと、
    リフト券発行ブロックよりリフト券発行に関するデータを入力するとともに、改札ブロックよりリフト券改札に関するデータ等を入力し、これらデータに基づいて、リフト券の売上げ、リフトの乗車人数等に関するデータ集計を行う集計ブロックと、
    を備えてなることを特徴とするスキー場統合管理システムにおいて、
    前記改札ゲートは、
    この改札ゲートの入口側に設けられ、スキーヤーが改札ゲートへ入場したことを検出すると、人体検出信号を出力する人体検出センサと、
    この改札ゲートの出口側に設けられ、スキーヤーが改札ゲートから退出したことを検知すると、退出検知信号を出力する退出検知センサと、
    タイマ手段を有し、前記改札ゲートの開放時において、前記人体検出センサに人体検出信号が入力された後前記退出検知センサより退出検知信号が入力された場合に前記第1の遅延時間経過後、または、前記人体検出センサに人体検出信号が入力されなくなってから第1の遅延時間経過後であって第2の遅延時間が経過した後に、改札ゲートの開閉を駆動する駆動部を制御しこの改札ゲートを閉止する主制御部と、
    を備えてなることを特徴とするスキー場統合管理システム。
  2. 使用済みのリフト券を回収する一方、リフト券回収に関するデータを出力するとともに、リフト券の回収実績に関するデータを前記集計ブロックに送信するリフト券回収ブロックをさらに備えてなることを特徴とする請求項1に記載のスキー場統合管理システム。
  3. 前記改札ゲートは、この改札ゲートの入口側に設けられ、スキーヤーが改札ゲートへ入場したことを検出すると、人体検出信号を出力する人体検出センサと、前記リフト券との間でデータ通信を行うアンテナと、前記人体検出センサより人体検出信号が入力されたことを条件に、前記アンテナを介して前記リフト券のデータ読込みを開始する主制御部と、を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のスキー場統合管理システム。
  4. 前記改札ゲートは、前記リフト券のデータを最新データに書込み更新するにあたり、このリフト券のデータが、今回の更新時点より以前に遡って所定の書込み更新サイクルにおいて書込み更新されていないことを条件に、書込み更新を行う主制御部を備えてなることを特徴とする請求項1に記載のスキー場統合管理システム。
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