JP4692446B2 - 電子マネーシステムおよびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子マネーシステムに関し、更に詳しくは決済処理が中断された場合に該システム内の主局と従局における明細の不整合を防止する機能を備える電子マネーシステムに関する。
近年、電子マネーが社会的なインフラとして認知されはじめている。
ICカードに貨幣価値を表す残額データを記録しておき、商店等での支払いや銀行口座からの引き出しに連動して、残額データを連動させるプリペイド(前払い)方式の電子マネーは急速に普及している。
その一方で、ポストペイ(後払い)方式の電子マネーも普及の兆しをみせている。
図6に、ポストペイ方式の電子マネーシステムの構成を示す。
システムはICカード事業者の保持するセンタサーバ5と決済端末装置1とがネットワーク6に接続されて構成される。ただ、センタサーバ5と決済端末装置1は常時接続されているわけではない。
利用者がICカード4により支払いをする場合、該ICカード4を決済端末装置1に読み取らせると、決済端末装置1は該ICカード4に課金情報を書き込むと同時に顧客識別情報を読み取り、該識別情報に対応する取引明細情報を生成してそれを保持する。またポイント特典などがある場合は、このタイミングでポイント等をICカード4に書き込む。決済端末装置1は、定期的に保持する取引明細情報の一覧をセンタサーバ5に送信し、ICカード事業者は通知された明細情報をもとに利用者から例えば月ごとに利用料金の徴収を行う。従来のクレジットカードとの違いは、決済時、決済端末装置1とセンタサーバ5とはオフラインで決済端末装置1とICカード4間のデータ交換が行われる点にある。つまり、決済時におけるセンタサーバ5と決済端末装置1との交信によるリアルタイム処理がないことから、処理に要する時間はクレジットカードに比較して圧倒的に早い。また、伝票に署名したりする手間もない。このため支払いのスピードが要求される駅の改札やガソリンスタンドでの導入がすでに始まっている。
このような電子マネーシステムにおいて、決済端末装置1は、上位コントローラである主局2とカード制御ユニットである従局3とを含み、主局2が各店舗の商品売り上げ情報を管理し、従局3がカードの取引明細情報を管理するように構成されている。
決済端末装置1のハードウェア構成は、図6に示すように、主局2が通信制御部(対従局)2−1、主制御部2−2、記憶装置2−3とから成り、また従局3が通信制御部(対主局)3−1、通信制御部(対センタ)3−2、主制御部3−3、記憶装置3−4、通信制御部(対カード)3−5、カード読取/書込部(R/W)3−6とから成るように構成されている。
通信制御部(対従局)2−1、通信制御部(対主局)3−1、通信制御部(対センタ)3−2、通信制御部(対カード)3−5はそれぞれの相手との通信を行うための通信用ハードウェアであり、主制御部2−2、3−3はそれぞれ不図示のROM(Read Only Memory)等に記録されたプログラムを読み込み、該プログラムに基づいてRAM(Random Access Memory)などのメモリ領域を用いて処理を行うプロセッサである。また、主局2の記憶装置2−3および従局3の記憶装置3−4にはそれぞれ、売り上げ情報としての明細情報、カード取引明細情報が格納され、保持される。
図7に、図6に示した電子マネーシステムにおける決済処理フローを示す。
まず、商店、コンビニエンスストアなどの店員により、決済端末装置1に決済開始指示などが入力されると、S50、S51にて主局2、従局3の処理が開始される。同時に利用者はICカード4を決済端末装置1に読み取らせるための翳す動作やタッチ動作を行う。
S53において、決済端末装置1の主局2において決済条件が生成され、S54にて生成された決済条件が決済指示として従局3に送信される。従局3では、S55で主局2から送信された決済指示を受信し、S56、S57でICカード4から顧客識別情報やなどを読み出す処理、およびICカード4に課金分を書き込む処理が行われる。このICカード4への課金分の書込みは、利用限度額の管理をするために行われるもので、例えば月額利用限度額が決められており、カード残高が0になったらその月はそれ以上カード決済を行えないなどのように処理される。更に、ポイント特典などがある場合にもS57でICカード4にデータが書き込まれる。そしてS58でICカード側の処理は完了する。従局3はS59で読み出した顧客識別情報に基づいてカード取引明細情報を生成し、S60で記憶装置3−4の記憶領域に生成した取引明細情報を格納する。そして、S61で主局2に取引明細情報を含む決済結果を通知し、従局3はS62で処理を完了する。主局2は、S63で通知された決済結果を受信し、S64で受信した決済結果の内容から明細情報を生成して、S65で売り上げ情報として記憶装置2−3の記憶領域に格納し、S66で処理を完了する。これら一連の処理が完了すると、利用者に商品あるいはサービスが引き渡される(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−255121号公報
ところが、決済処理の途中で決済端末装置1の電源がオフになるなどの理由で処理が中断されると、主局2と従局3との間で明細が一致しないことが発生する。図8に、決済処理中に処理が中断された場合の一覧を示す。図7の表において、「中断のタイミング」は、それぞれ図7に示した(α)、(β)、(γ)、(δ)で時間を区切って示している。
すなわち、決済処理の開始から(α)までの間に中断が起こった場合、主局2と従局3はいずれも明細情報の作成前であるため明細の不一致は起こらない。同様に(α)→(β)間、(β)→(γ)間でも主局2と従局3はいずれも明細情報の作成前であるため明細情報の不一致は起こらない。しかし(γ)→(δ)間では主局2では明細情報の作成前だが、従局3では明細情報を作成した後のため、ここで決済処理の中断が発生する。決済端末装置1がリカバリした場合に主局2と従局3の間で明細情報の不一致が起こってしまう。これにより、主局2と従局3で明細情報の整合が取れなくなり、利用者に対し課金をしているにも関わらず、サービスや商品を引き渡せない状態に陥ってしまう。
以上のことから、決済処理の途中での中断に対応可能な、すなわち決済処理の途中で中断が発生しても明細情報の不整合を防止可能な決済端末装置1が求められる。
そこで本発明の課題は、ポストペイ方式の電子マネーシステムにおいて、決済処理の途中で処理が中断された場合にも、主局と従局との間において取引明細情報の整合を図ることができる電子マネーシステムを提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明では、上位コントローラである主局とカード制御ユニットである従局とからなるポストペイ方式の電子マネーシステムにおいて、決済処理の際に、従局は、ICカードへの書込み処理が完了した段階で仮の取引明細情報を生成して記憶部に格納し、主局から明細情報の保存が完了したことが通知されてきた段階で前記仮の取引明細情報を正の明細情報として記憶部に格納するようにした。そして、決済装置の電源オフなどにより決済処理の途中で処理が中断され、その後復旧する際に、従局は、主局の保持する最新の明細情報と自局の保持する最新の明細情報とが一致するかを照合し、不一致が検知された場合に、事前に格納している仮の明細情報を正の明細情報として格納しなおすように構成した。この構成により、決済処理がどのようなタイミングで中断されても、その後の復旧起動時において主局と従局の間の明細情報の整合を図ることが可能である。これにより、決済処理の途中で処理が中断されても、その後の決済装置復旧後において、利用者に対し課金をしているにも関わらずサービスや商品を引き渡せないという状態は発生しない。
本発明の一態様によれば、ICカード制御ユニットである従局と該従局を制御する上位のコントローラである主局とからなる、ICカードを利用した電子マネーシステムであって、前記従局は、前記主局と通信するための従局通信手段と、明細および仮明細を記憶する従局記憶手段と、前記従局通信手段にて主局から決済指示を受信すると仮明細を生成し、前記従局記憶手段に格納するとともに、前記従局通信手段を介して仮明細の保存完了通知を前記主局に通知する、仮明細生成手段と、前記従局通信手段にて前記主局から明細の保存完了通知を受信すると、前記仮明細を正明細として前記従局記憶手段に格納する従局明細生成手段と、を備えることを特徴とする。これにより決済処理がどのようなタイミングで中断されても仮明細または正明細のいずれかを従局の記憶手段に格納しておくことが可能である。
また上記一態様において更に、前記主局は、前記従局と通信するための主局通信手段と、明細を記憶する主局記憶手段と、決済開始が入力されると決済条件を生成し、前記主局通信手段を介して前記従局に通知する決済条件生成手段と、前記主局通信手段にて前記従局から前記仮明細の保存完了通知を受信すると、明細を生成し、前記主局記憶手段に格納するとともに、前記主局通信手段を介して明細の保存完了を前記従局に通知する、主局明細生成手段と、を備えることを特徴とする。これにより、決済処理中断後の復旧起動時において主局と従局の間の明細情報の整合を図ることが可能である。
本発明によれば、決済処理において、どのタイミングで処理が中断されても、その後の復旧起動時において主局と従局の間の明細情報の整合を図ることが可能である。
これにより、決済処理の途中で処理が中断されても、その後の決済装置復旧後において、利用者に対し課金をしているにも関わらずサービスや商品を引き渡せないという状態は発生しないという効果が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1に本発明の実施例である電子マネーシステムにおける決済端末装置1の機能ブロック図を示す。
決済端末装置1は、上位コントローラである主局2とカード制御ユニットである従局3とから構成される。
主局2は、従局3との通信を行う部分である通信部21と、決済開始が入力されると決済条件を生成し通信部21を介して従局3に通知する決済条件生成部22と、従局3から仮明細の保存完了通知を受信すると、売上げ明細を生成し記憶部アクセス部25を介して記憶部26に格納する主局明細生成部23と、システム起動時やシステム中断後の再起動時に記憶部26から明細を読み出したり、また記憶部26への情報の書込みを行う記憶部アクセス部25と、店舗の売上情報である売上げ明細を格納する明細記憶部(売上情報)27からなる記憶部26とから構成される。
また、従局3は、主局2との通信を行う部分である通信部31と、主局2から決済指示を受信すると仮明細を生成し、記憶部アクセス部36を介して記憶部37に格納するとともに、通信部31を介して仮明細の保存完了通知を主局2に通知する仮明細生成部32と、主局2から売上げ明細保存完了通知を受信するまたは明細照合の結果明細の不一致を通知されると、記憶部37に格納されている仮明細を本明細として記憶部37に格納する従局明細生成部33と、システム起動時に記憶部37から読み出された仮明細と主局2から通知された主局2の明細とを照合する明細照合部34と、記憶部37から明細や仮明細を読み出したり、書き込んだりする記憶部アクセス部36と、明細や仮明細を格納、保持しておく明細記憶部38、仮明細記憶部39からなる記憶部37と、ICカード4から情報を読み出したり、情報を書き込んだりするカードアクセス部35とから構成される。
尚、図1は図6に示したポストペイ方式の電子マネーシステムの構成のうちの決済端末装置1部分と同一な部分に関しては同一の符号を付しており、また主局2と従局3のハードウェア的構成は図6に示された構成とかわりがない。
図6のハードウェア的構成と、図1の機能ブロック図の対応については次のようになる。主局2の通信部21は通信制御部(対従局)2−1に対応し、決済条件生成部22、主局明細生成部23、記憶部アクセス部25は、図6には不図示のROM(Read Only Memory)などに記録されたプログラムが主制御部2−2と不図示のRAM(Random Access Memory)などのメモリにより実行されることにより実現され、また記憶部26は記憶装置2−3に対応する。
また従局3の通信部31は通信制御部(対主局)3−1に対応し、仮明細生成部32、従局明細生成部33、明細照合部34、記憶部アクセス部36は、図6には不図示のROMなどに記録されたプログラムが主制御部3−3と不図示のRAM(Random Access Memory)などのメモリにより実行されることにより実現され、また記憶部37は記憶装置3−4に対応し、通信制御部(対カード)3−5およびR/W3−6がカードアクセス部35に対応する。
次に図2に決済端末装置1における決済処理フローを示し、各部の処理について詳しく説明する。
決済処理は、まずS1で、主局2の処理が開始される。同様にS2で従局3の処理が開始され、またS3にて利用者がICカード4などを翳す等の提示する動作を始める。
そして、主局2の決済条件生成部22にてまず決済条件が生成される(S4)。この決済条件の一例を図3(a)に示す。決済条件は、主局2で取引が行われる毎にインクリメントされる「主局取引通番」、「取引金額」、その取引が支払いなのか、返品なのか、などを示す「取引種別」とから構成される。図3(a)では、主局取引通番が「0005」、取引金額が「3980」、取引種別「1」(“1”は支払いを示すとする)、の決済条件が示されている。生成された決済条件は決済指示として、主局2の通信部21を経て従局3の通信部31に送信される(S5)。
次に、S6で、従局3の通信部31にて決済指示が受信されると、次のS7で利用者により装置にタッチされるなどの提示動作により(S8)提示されているICカード4から、カードアクセス部35がICカード4に格納された顧客識別情報等を読み出すとともに、ICカード4に課金情報などを書き込む。ICカード4への課金情報の書込みは、利用限度額の管理をするためのもので、例えば月額利用限度額が決められており、カード残高が0になったらその月はそれ以上カード決済を行えないなどのように処理される。図3(b)にカードに書き込まれる情報の一例を示す。カードで管理される「取引通番」、「利用履歴」、「カード残額」、「カードによる決済可否」などからなる。図3(b)では、取引通番が「0035」、利用履歴としての店舗情報が「001537」、カード残額が「045」、カード決済可否が「1」(1の場合は決済可能、0のバイは決済不可能)の例が示されている。このような情報がカードに書き込まれ、S9にてICカード4の処理は終了する。
従局3においては、仮明細生成部32にて、S7で読み出されたカードの顧客識別情報などから仮明細が生成される(S10)。図3(c)に仮明細の一例を示す。仮明細は、主局2から決済指示として通知された「主局取引通番」と、従局内で管理され取引毎にインクリメントされる「従局取引通番」と、取引が行われた「日時」と、主局2より決済指示として通知された「取引金額」と、カードから読み出される顧客識別情報「カードID」と、取引後にカードに記憶される「取引カード残高」と、カードにおける取引通番を示す「取引後カード取引通番」とから成る。図3(c)では、主局取引通番が「0005」、従局取引通番「0003」、取引日時が「20060113203625」(2006年1月13日20時36分25秒)、取引金額が「3980」、カードIDが「1234567890123456」、取引後カード残高が「045」、取引後カード取引通番が「0035」、取引種別が「1」の仮明細が示されている。図3(c)の仮明細は、図3(a)の決済指示およびカードから読み取られた情報をもとに生成されたものである。
そして、S11にて、記憶部アクセス部36を介して従局3の記憶部37の仮明細記憶部39に生成された仮明細が記憶される。次に、仮明細生成部32にて生成された仮明細が決済結果として従局3の通信部31から主局2に対し送信される(S12)。
S13にて、主局2の通信部21にて、決済結果が受信される。そしてS14にて主局明細生成部23は受信した決済結果をもとに売上明細(売上情報)を生成し、記憶部アクセス部25を介して記憶部26の明細記憶部27に格納する(S15)。尚、主局2で扱われる「売上情報」とは、現金、プリペイドカード、クレジットカード等様々な支払い方法を区別せず、その店舗における全取引を把握できる明細のことである。一方、従局3では利用可能なICカードの支払いに関する明細のみが保存されている。
次にS16で主局2は、主局明細生成部23により売上情報を生成して記憶部26の明細記憶部27に格納するという処理が完了したことを従局3に対して通知する。この際通知する内容は、売上情報が生成されるもととなった明細全てでもよいし、S12にて通知された決済結果のうちの取引通番など、当該取引が特定できる内容に限ったものでもよい。
次にS17で決済処理完了通知を受けた従局3は、S18で先に格納した仮明細を本明細として格納しなおす。すなわち、従局明細生成部33は、記憶部アクセス部36を介して、記憶部37の仮明細記憶部39に格納されていた明細1レコード分を本明細格納領域である記憶部37の明細記憶部38にコピーする制御を行う。明細記憶部38には数千レコード分の取引明細が時系列かつサイクリックに保存されている。
S19で、従局3の記憶部アクセス部36は、仮明細として記憶されていたものを削除し、S20で明細の格納が終了したことを主局2に通知する。そして従局3の処理は終了する(S21)。
また主局2では、従局3からの本明細格納終了通知が受信されると(S22)、S23にて主局2の処理を終了し、一連の決済処理が終了することになる。
以上、本発明の電子マネーシステムにおける決済処理装置1の一連の決済処理について説明した。
尚、ICカードの利用者への商品あるいはサービスの引渡し可否の判定は、主局2における売上情報格納可否と連動するものとする。又、実際のICカード利用者からの利用額の徴収は、従局3にて格納された明細情報を基に行われる。図6にも示したように従局3はネットワーク6を介してICカード事業者の保有するセンタサーバ5に接続しており、明細情報一覧を定期的に該センタサーバ5に送信し、ICカード事業者は通知された明細情報を基に、ICカード利用者からの利用料金徴収を行う。
さて次に、図2に示した決済処理中に電源切断等により処理が中断された場合について、図2に示した(a)〜(f)で時間を区切って検討する。それぞれの場合における主局2、従局3の状態を図4の表に示す。
図4から明らかなように、図2に示した処理フローでは、処理開始→(a)間、(a)→(b)間、(b)→(c)間、(c)→(d)間のタイミングでの処理中断では、主局2および従局3ともに正式な明細情報の作成前であるため明細の不一致はおこらない。しかし、(d)→(e)間では主局2では正式に明細を生成しているが、従局3では本明細は生成されておらず、明細情報に不整合が生じる。また、(e)→(f)間では主局2、従局3ともに正式な明細を生成し、取引が完了している状態であるため明細の不一致は起こらない。
以上のように決済処理の中断により明細情報の不整合が生じる場合があるが、これに対応した復旧方法を以下に示す。
図5に、本発明の実施例における復旧処理のフローを示す。
まず、システムが起動すると、主局2では記憶部アクセス部25により、記憶部26の明細記憶部27に格納された明細のうち最新の取引明細が読み出される(S30)。そして、S31で読み出された最新取引明細を従局3に対して決済完了通知として送信する(S34)。このS34の処理は図2におけるS16の処理と同一の処理である。また、従局3においても起動後まず、従局3の記憶部37の明細記憶部38に記憶された最新の取引明細が読み出される(S33)。次にS35で、主局2からS34にて送信される決済完了通知を受信し、S36で、従局3の明細照合部34にて主局2から通知された最新取引明細と、自局で保持する最新取引明細とが比較される。比較の方法としては、明細情報を構成する各項目全てを比較してもよいし、または主局取引通番や従局取引通番を比較する方法や、取引日時のみを比較する方法などがある。S36における比較の結果、主局2と従局3の最新取引明細が一致している場合はS39に進み、不一致の場合はS37に進む。ところで、このような明細の不一致は、図2の決済処理における取引完了通知の段階で処理が中断されたことによるが、従局3には最新取引明細に相当する仮の明細が保持されている。そこで、明細の不一致が発生していると判断された場合にはS37で、従局明細生成部33が記憶部アクセス部36を介して記憶部37の仮明細記憶部39に記憶された仮明細を読出し、S38で読み出した仮明細を本明細として記憶部37の明細記憶部38にコピーする。
S39では、記憶部アクセス部36が従局3の記憶部37の仮明細記憶部39に記憶された仮明細を削除し、S40で明細の格納が終了したことを主局2に通知する。そして、S41で従局3の処理は終了する。また、主局2では、従局3からの明細格納終了通知が受信されると(S42)、S43にて主局2の処理を終了し、システムが起動し、一連の復旧(リカバリ)処理が終了される。
以上、図5に示すように復旧処理を行うことで、主局2と従局3の明細の不整合を修正してシステムを再起動することが可能である。
このように本発明の決済端末装置は、決済処理の際に、従局は、ICカードへの書込み処理が完了した段階で仮の取引明細情報を生成して記憶部に格納し、主局から明細情報の保存が完了したことが通知されてきた段階で前記仮の取引明細情報を正の明細情報として記憶部に格納するように構成され、又、決済装置で決済処理が中断され、その後復旧する際に、従局は、主局の保持する最新の明細情報と自局の保持する最新の明細情報とが一致するかを照合し、不一致が検知された場合に、事前に格納している仮の明細情報を正の明細情報として格納しなおすように構成されている。これにより、決済処理がどのようなタイミングで中断されても、その後の復旧起動時において主局と従局の間の明細情報の整合を図ることが可能である。よって利用者から正しく利用金額を徴収することが可能で、また利用者に対し課金をしているのにも関わらずサービスや商品を引き渡せないという状態を防ぐことが可能である。
以上のように本発明の決済端末装置について詳細に説明したが、本発明は以上に述べたことに限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々の構成、または形状をつくることができることはいうまでもない。
本発明の実施例である電子マネーシステムにおける決済端末装置の機能ブロック図を示す図である。 本発明の実施例における決済処理フローを示す図である。 (a)は、生成される決済条件の一例を示す図であり、(b)は、カードに書き込まれる情報の一例を示す図であり、(c)は生成される仮明細及び決済結果の一例を示す図である。 決済処理中に処理が中断された場合の状態の一覧を示す図である。 本発明の実施例における復旧処理フローを示す図である。 ポストペイ方式の電子マネーシステムの構成を示す図である。 図6の電子マネーシステムにおける決済処理フローを示す図である。 図6に示した電子マネーシステムにおいて決済処理中に処理が中断された場合の状態の一覧を示す図である。
符号の説明
1 決済端末装置
2 主局
3 従局
4 ICカード
5 センタサーバ
6 ネットワーク
21 通信部
22 決済条件生成部
23 主局明細生成部
25 記憶部アクセス部
26 記憶部
27 明細記憶部(売上情報)
31 通信部
32 仮明細生成部
33 従局明細生成部
34 明細照合部
35 カードアクセス部
36 記憶部アクセス部
37 記憶部
38 明細記憶部(カード明細)
39 仮明細記憶部
2−1 通信制御部(対従局)
2−2 主制御部
2−3 記憶装置
3−1 通信制御部(対主局)
3−2 通信制御部(対センタ)
3−3 主制御部
3−4 記憶装置
3−5 通信制御部(対カード)
3−6 カード読取/書込部

Claims (4)

  1. ICカード制御ユニットである従局と該従局を制御する上位のコントローラである主局とからなる決済端末装置を備え、前記従局がネットワークを介してセンタサーバと接続可能である、ICカードを利用した電子マネーシステムであって、
    前記従局は、
    前記主局と通信するための従局通信手段と、
    明細を記憶する明細記憶手段と、
    仮明細を記憶する仮明細記憶手段と、
    前記従局通信手段にて前記主局から決済指示を受信すると仮明細を生成し、該生成した仮明細を前記仮明細記憶手段に格納するとともに、前記従局通信手段を介して仮明細の保存完了通知を前記主局に通知する、仮明細生成手段と、
    決済処理が中断した後、復旧する際に前記従局通信手段にて前記主局の最新明細を受信すると、該主局の最新明細と自局の最新明細を照合する明細照合手段と、
    前記従局通信手段にて前記主局から取引明細の保存完了通知を受信する、または、前記明細照合手段から照合結果の不一致を通知されると、前記仮明細記憶手段に記憶されている仮明細を、正明細として前記明細記憶手段に格納する従局明細生成手段と、
    を備えることを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 前記主局は、
    前記従局と通信するための主局通信手段と、
    明細を記憶する主局記憶手段と、
    決済開始が入力されると決済条件を生成し、前記主局通信手段を介して前記従局に通知する決済条件生成手段と、
    前記主局通信手段にて前記従局から前記仮明細の保存完了通知を受信すると、取引明細を生成し、前記主局記憶手段に格納するとともに、前記主局通信手段を介して取引明細の保存完了を前記従局に通知する、主局明細生成手段と、
    決済処理中断した後復旧する際に、前記主局記憶手段に格納された最新明細を読み出し、前記主局通信手段を介して前記従局に通知する記憶部読出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項記載の電子マネーシステム。
  3. ICカード制御ユニットである従局と該従局を制御する上位のコントローラである主局とからなる決済端末装置を備え、前記従局がネットワークを介してセンタサーバと接続可能である、ICカードを利用した電子マネーシステムであって、
    前記主局は、
    前記従局と通信するための主局通信手段と、
    明細を記憶する主局記憶手段と、
    決済が中断した後、復旧する際に、前記主局記憶手段に格納された最新明細を読み出し、前記主局通信手段を介して前記従局に通知する記憶部読出手段と、
    を備え、
    前記従局は、
    前記主局と通信するための従局通信手段と、
    明細を記憶する明細記憶手段と、
    仮明細を記憶する仮明細記憶手段と、
    決済が中断した後、復旧する際に前記従局通信手段にて前記主局の最新明細を受信すると、該主局の最新明細と自局の最新明細を照合する明細照合手段と、
    前記明細照合手段から照合結果の不一致を通知されると、前記仮明細記憶手段に記憶されている仮明細を、正明細として前記明細記憶手段に格納する従局明細生成手段と、
    を備えることを特徴とする電子マネーシステム。
  4. ICカード制御ユニットである従局と該従局を制御する上位のコントローラである主局とからなる決済端末装置を備え、前記従局がネットワークを介してセンタサーバと接続可能である、ICカードを利用した電子マネーシステムにおける制御方法であって、
    前記主局は、
    復旧の際、自局に格納された最新の明細を読み出し前記従局に送信するステップを含み、
    前記従局は、
    復旧の際、前記主局から送信された前記主局の最新の明細と、自局の最新の明細を照合するステップと、
    前記照合の結果、一致する場合は主局と自局の明細の整合がとれているとし、不一致の場合は主局と自局の明細が不整合であるとして自局にて仮明細として保存されていた明細を正明細として保存するステップと、
    を含むことを特徴とする電子マネーシステムの制御方法。
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