JP2000306161A - 電子マネーシステム、電子マネー端末装置及び情報カード - Google Patents

電子マネーシステム、電子マネー端末装置及び情報カード

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JP2000306161A
JP2000306161A JP11347099A JP11347099A JP2000306161A JP 2000306161 A JP2000306161 A JP 2000306161A JP 11347099 A JP11347099 A JP 11347099A JP 11347099 A JP11347099 A JP 11347099A JP 2000306161 A JP2000306161 A JP 2000306161A
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card
electronic money
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Nariyuki Kawai
成幸 川合
Koji Ito
浩二 伊藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】現金に代用されたカードを一段と容易かつ確実
に使用し得ると共に、カード紛失時に残高を確認し得る
電子マネーシステム、電子マネー端末装置及び情報カー
ドを提案しようとするものである。 【解決手段】情報カード50に入金された金額データか
らユーザの消費金額分の金額データを電子マネー端末手
段25x によって引き出すようになされた電子マネーシ
ステム1、電子マネー端末手段25x 及び情報カード5
0において、消費金額分の金額データを情報カード50
から引き出す際の利用履歴データを電子マネー端末手段
25x に蓄積し、情報カード50が失われた際に、電子
マネー端末手段に蓄積された利用履歴データのなかの失
われた情報カード50に関する利用履歴データを参照す
ることにより、失われた情報カード50の残高を確認す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子マネーシステ
ム、電子マネー端末装置及び情報カードに関し、情報カ
ードに金額データを記憶させて使用する電子マネーシス
テム、電子マネー端末装置及び情報カードに適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、銀行やクレジット会社等で発行さ
れるキャッシュカードやクレジットカードをユーザが使
用する場合、これらのカードを受け付けるカード端末装
置を設置した店舗において当該店舗の店員がカード端末
装置にカードの磁気ストライプに記憶されたカード番号
を読み取らせると共に、このときの利用金額を入力す
る。
【0003】このとき、カード端末装置は、銀行やカー
ド会社の管理コンピュータに通信回線を接続し、カード
番号や利用金額等の情報を送信する。銀行やカード会社
の管理コンピュータは、各ユーザが所有するキャッシュ
カードやクレジットカードの期限切れ状態、利用限度額
に達しているか否かの状態、紛失届けの有無等を管理し
ており、カード端末装置から通信回線を介して送信され
たカード番号や利用金額情報に基づいて、カードの使用
可否を判断する。そして、当該カードが使用可能である
判断結果が得られると、銀行やカード会社の管理コンピ
ュータはそのカードについての使用許可情報を送信元で
あるカード端末装置に返送すると共に、利用金額につい
てカードの指定口座からの引き落とし手続等を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかるキャ
ッシュカードやクレジットカードを使用するシステムに
おいては、ユーザがこれを使用する毎にカード端末装置
から銀行やカード会社の管理コンピュータに対してカー
ド使用の承認要求を送信する必要があり、通信回線の接
続処理が必要になる分、カードの使用時の処理が煩雑に
なる問題があった。
【0005】かかる問題点を解決すのための一つの方法
として、IC(Integrated Circuit)カードに現金データ
を入力することにより、当該ICカードを現金に代用し
て使用する電子マネーシステムが考えられている。
【0006】ところがこのシステムでは、ICカードを
紛失した際にその現金データの残高を確認することが困
難であり、紛失分の現金データをユーザに返金すること
が困難になる問題があった。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、現金に代用されたカードを一段と容易かつ確実に使
用し得ると共に、カード紛失時に残高を確認し得る電子
マネーシステム、電子マネー端末装置及び情報カードを
提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、情報カードに入金された金額デー
タからユーザの消費金額分の金額データを電子マネー端
末手段によって引き出すようになされた電子マネーシス
テムにおいて、消費金額分の金額データを情報カードか
ら引き出す際の利用履歴データを電子マネー端末手段に
蓄積し、情報カードが失われた際に、電子マネー端末手
段に蓄積された利用履歴データのなかの失われた情報カ
ードに関する利用履歴データを参照することにより、失
われた情報カードの残高を確認することができる。
【0009】従って情報カードを紛失した場合でも、当
該紛失した情報カードの残高を確定することができ、当
該確定した残高に応じた返金等の処理をユーザに対して
行うことができる。
【0010】また、電子マネー端末手段は、紛失した情
報カードを登録することにより、当該紛失した情報カー
ドの取扱いを停止する。さらに紛失した情報カードの使
用が試みられたとき、当該情報カードに対して電子マネ
ー端末手段から使用禁止情報が書き込まれることによ
り、当該情報カードそのものが使用禁止状態となる。
【0011】かくするにつき、紛失した情報カードの盗
用が防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0013】(1)電子マネーシステムの構成 図1において1は全体として電子マネーシステムを示
し、ICカード50の発行及び電子マネーの管理並びに
決済を行う電子マネー管理部10と、ICカード50に
電子マネー(金額データ)を入金する入金端末装置21
x と、当該電子マネーが入金されたICカード50によ
るユーザの支払いを受け付ける各店舗3の電子マネー端
末装置25x と、ユーザがICカード50を用いて商品
を購入し得るようになされた自販機19x 及び当該自販
機19x からICカード50の利用履歴(利用金額、日
時等)を受信してこれを蓄積する自販機サーバ18とを
有する。入金端末装置21x 、電子マネー端末装置25
x 及び自販機19x は複数設置される。
【0014】図2に示すように、電子マネー管理部10
においては、第1のLAN(Local Area Network)を構成
するデータバスBUS1に各種サーバ(セキュリティサ
ーバ11、電子マネーサーバ13、発行データサーバ1
4、発行装置15、総合サーバ16、アクセスサーバ1
7及び自販機サーバ18)が接続され、また第2のLA
Nを構成するデータバスBUS2には各種端末装置(入
金端末装置211 〜21n 、電子マネー端末装置251
〜25n 及び自販機191 〜19n )が接続されてい
る。そして、第1のLAN及び第2のLANはアクセス
サーバ17を介して接続される。
【0015】電子マネー管理部10において、セキュリ
ティサーバ11は、図3に示すように、記憶部11Bに
格納された動作プログラムに従って動作するCPU11
Aを有し、当該CPU11Aは、総合サーバ16と他の
端末装置やサーバとの間でのデータの授受において、当
該授受されるデータを通信部11Hを介して入力し、所
定の暗号化キーを用いた暗号化及び相互認証部11Cに
よる通信先の認証処理等を行う。
【0016】総合サーバ16は、図4に示すように、記
憶部16Bに格納された動作プログラムに従って動作す
るCPU16Aを有し、各入金端末装置211 〜21n
を介して入金された金額データ等の取引履歴情報や、各
電子マネー端末装置251 〜25n に蓄積されたICカ
ード50の利用履歴(ICカード番号、利用金額、日時
等)を第2のLAN、アクセスサーバ17、第1のLA
N及びセキュリティサーバ11を介して通信部16Hか
ら取り込み、データバスBUS16を介してデータベー
ス16Cに格納する。
【0017】また総合サーバ16は、銀行・クレジット
会社管理コンピュータ100から供給されるユーザ指定
口座からの引き落とし金額データを電子マネーサーバ1
3を介してデータベース16Cに格納するようになされ
ている。
【0018】電子マネーサーバ13は、所定の通信回線
で外部の銀行・クレジット会社コンピュータ100の間
でデータの授受を行うと共に、総合サーバ16のデータ
ベース16Cに格納された電子マネーに関する種々の情
報に基づいて例えば1カ月に1回の割り合いで決済を行
う。
【0019】発行サーバ14は、発行装置15において
発行されたICカード50のICカード番号及び当該I
Cカード50を所有するユーザのクレジットカード番号
の組み合わせをデータベースに登録しておく。
【0020】また、自販機サーバ18は、各自販機19
1 〜19n から送信されたICカード50の利用履歴
(利用額、日時等)を蓄積し、例えば1日に1回の割合
でこれを第2のLAN、アクセスサーバ17、第1のL
AN及びセキュリティサーバ11を介して総合サーバ1
6のデータベース16Cに格納する。
【0021】この電子マネーシステム1において、電子
マネー管理部10の発行装置15は非接触で情報を書き
込み又は読み取るようになされたIC(Integrated Circ
uit)カード50を発行し、各テナント企業の発行窓口2
(図1)においてこれをユーザに配付する。このICカ
ード50はメモリを有し、各ICカードごとに固有のI
Cカード番号が当該メモリに予め記憶される。
【0022】すなわちICカード50は、図5及び図6
に示すように、電源供給用のバッテリを有しないバッテ
リレス型のICカードであり、例えば平板状の基板55
を基台として、データ書込み読出し装置60から放射さ
れた電磁波を受信して電気信号に変換するコイル状のル
ープアンテナ52と、送信データの変調又は受信データ
の復調を行う変復調回路53と、受信データの解析及び
送信データの生成を行う制御部54とを有する。
【0023】このICカード50においては、データ書
込み読出し装置60から放射された電磁波をループアン
テナ52で受信し、これを変調波として変復調回路53
に送出する。変復調回路53は変調波を復調し、これを
データ書込み読出し装置60から送信された送信データ
D1として信号処理回路54に供給する。
【0024】信号処理回路54はハードロジック回路又
はCPU(Central Processing Unit) によって構成され
る制御部59と、ROM(Read Only Memory)57及びR
AM(Random Access Memory)58からなるメモリ部を内
部に有し、制御部59はROM57に書き込まれている
プログラムに従って送信データD1をRAM58上で解
析し、解析された送信データD1に基づいてRAM58
に格納されている電子マネーに関する種々のデータD2
を読み出して、これを変復調回路53に送出する。変復
調回路53は、データD2を変調し、ループアンテナ5
2(図5)から電磁波としてデータ書込み読出し装置6
0に放射する。
【0025】変復調回路53は、電磁波のエネルギーを
安定した直流電源に変換する電源回路を内部に有してお
り、データ書込み読出し装置60から放射されてループ
アンテナ52で受信した電磁波を基に電源回路によって
直流電源DC1を生成して制御部59に供給すると共
に、受信した電磁波に基づいて生成したクロック信号C
LK1を制御部54に供給し、また、各種制御用のコン
トロール信号CTL1を制御部54から受け取るように
なされている。
【0026】データ書込み読出し装置60は、データバ
スBUSを介して供給された種々の送信データを変復調
回路61に入力し、変復調回路61はこれを電磁波とし
て効率良く放射し得る所定の周波数帯域の搬送波を用い
て送信データに基づく変調処理を施し、ループアンテナ
62から電磁波として放射する。
【0027】また、データ書込み読出し装置60は、I
Cカード50から放射された電磁波をループアンテナ6
2によって受信し、これを変調波として変復調回路61
に供給する。変復調回路61は、変調波を復調し、これ
をICカード50から送信されたデータとしてデータバ
スBUSを介して信号処理部(図示せず)に供給する。
【0028】このICカード50のRAM58は、電子
マネーに関する種々の情報を記憶するようになされてお
り、これらの情報はディレクトリによって管理された複
数のファイルに格納される。すなわちICカード50の
RAM58には、図7(A)に示すように、ディレクト
リの上位情報であるICカード番号D11、ファイル及
びディレクトリの定義情報D12及びファイルへのアク
セスキーD13等からなる管理情報D10と、図7
(B)に示すようにディレクトリ構造の下位情報である
電子マネー情報D20とが記憶される。電子マネー情報
D20としては、電子マネーの残高を表す残高データD
22と、電子マネーの利用履歴を表す電子マネーログデ
ータD23と、ユーザがICカード50を用いて買い物
等を行う際に残高データD22が利用金額に対して不足
している場合に当該不足分をクレジットカード利用分と
して支払い可能であるか否かをICカード50の配付時
に予め登録するクレジットカード利用フラグ(後述す
る)D24と、その他ユーザに関する情報(社員番号や
入出門データ)D25と、後述する使用禁止フラグ(Neg
ative Flag) D26とが各ファイルに書き込まれる。
【0029】かかるICカード50の配付を受けたユー
ザは、図1に示す入金端末装置21x によってICカー
ド50に所望金額の現金に代わる金額データ(電子マネ
ー)を現金又はキャッシュカード若しくはクレジットカ
ードを用いて入力する。この入金端末装置21x は図8
に示すように、ICカード50に対して非接触でデータ
の授受を行うカード通信部21D(図5のループアンテ
ナ62及び変復調回路61と同様構成)と、キャッシュ
カードやクレジットカード40の磁気ストライプからデ
ータを読み取るクレジットカード通信部21Eと、現金
を投入する現金投入部21Jと、表示部21F及び操作
部21Gが一体化されたタッチパネルと、利用の控えで
あるレシートを掃出するレシート掃出部21Iとをその
外装部に有する。
【0030】この入金端末装置21x を用いてICカー
ド50に金額データ(電子マネー)を入力する入金方法
として、ユーザが入金端末装置の現金投入部21Iに現
金を投入することにより当該入金端末装置21x が投入
された現金分の金額データをICカード50のRAM5
8に書き込む現金による入金方法、又はユーザが銀行発
行のキャッシュカードやカード会社発行のクレジットカ
ードをクレジットカード通信部21Eに挿入し操作部2
1Gを介して所望の金額を入力指定することにより入金
端末装置21x が当該指定された金額データをキャッシ
ュカード又はクレジットカードの指定口座からICカー
ド50に移す方法がある。因みに、キャッシュカードと
は銀行口座の預金を利用するためのカードを意味し、ク
レジットカードとは当該クレジットカードを発行したク
レジット会社がユーザに対して所定金額を融資するため
のカードを意味する。
【0031】ここで、図9に示すように、入金端末装置
21x においてCPU21Aは記憶部21Bに格納され
ているプログラムに従い、図10に示す入金処理手順を
実行するようになされている。CPU21Aはユーザが
ICカード50をカード通信部21Dに接近させると共
に操作部21Gを介して入金開始操作を行うと、図10
に示すステップSP10から当該入金処理手順に入り、
続くステップSP11に移ってICカード50からカー
ド番号等の情報を読み出すと共に入力操作部21Gを介
してユーザが入金方法を入力するのを待ち受ける。
【0032】ここで、ユーザが現金による入金を指定す
るとCPU21Aは現金投入部21Jの投入蓋を開けて
ユーザが現金を投入するのを待ち受ける。そしてユーザ
が現金を現金投入部21Jに投入すると、CPU21A
は当該投入された現金の金額を数える。
【0033】これに対してユーザがキャッシュカード又
はクレジットカード40を用いた入金方法を指定する
と、CPU21Aは表示部21の表示によりユーザに対
してキャッシュカード又はクレジットカード40のクレ
ジットカード通信部21Eへの挿入を促すと共に入金金
額の操作入力を促す。これによりユーザは所望の入金金
額を操作部21Gを介して入力する。
【0034】かくしてCPU21Aは、ユーザが指定し
た入金方法が現金による入金である場合、続くステップ
SP12からステップSP17に移って、このときユー
ザが現金投入部21Jに投入した現金の金額をカード通
信部21Dを介してICカード50に送信すると共に、
当該現金による入力分の金額データを通信部21Hを介
して電子マネー管理部10の総合サーバ16に送信し格
納する。これにより、ICカード50の制御部50は入
金端末装置21x から送信された入金金額データをRA
M58の電子マネー残高に加えることにより、当該電子
マネーの残高を表す残高データD22(図7(B))を
更新する。
【0035】これに対して、ユーザが指定した入金方法
がキャッシュカード又はクレジットカード40を用いた
入金方法である場合、CPU21AはステップSP12
からステップSP13に移り、クレジットカード通信部
21Eに挿入されたキャッシュカード又はクレジットカ
ード40の磁気ストライプからクレジットカード番号を
読み出し、当該クレジットカード番号と、このときユー
ザが操作部21Gを介して入力したキャッシュカード又
はクレジットカード40の暗証番号と、キャッシュカー
ド又はクレジットカード40の使用要求及びその金額を
通信部21Hを介して電子マネー管理部10(図1)に
送信する。このとき、入金端末装置21 x の相互認証部
21Cは、CPU21Aが通信する通信先が正規の通信
先であるか否かを判断するようになされている。
【0036】そして、電子マネー管理部10は入金端末
装置21x から送信されたクレジットカード番号、ユー
ザ入力の暗証番号、キャッシュカード又はクレジットカ
ード40の使用要求及びその金額を通信回線を介してキ
ャッシュカードやクレジットカードを管理する銀行・ク
レジット会社管理コンピュータ100に送信する。
【0037】銀行・クレジット会社管理コンピュータ1
00は、ユーザが所有する各キャッシュカードやクレジ
ットカードについて、そのキャッシュカード番号やクレ
ジットカード番号と正規の暗証番号とを管理しており、
このとき電子マネー管理部10から送信されたクレジッ
トカード番号及びユーザ入力の暗証番号の組み合わせが
正規の組み合わせである場合に、当該送信されたクレジ
ットカードの使用要求を受け付ける。
【0038】そして銀行・クレジット会社管理コンピュ
ータ100は、このとき電子マネー管理部10から送信
されたキャッシュカード番号やクレジットカード番号で
指定された口座の残高の確認及び当該キャッシュカード
又はクレジットカード40の期限、紛失届け情報等に基
づくカード使用の可否を判断する。
【0039】このとき指定された金額が指定口座に残っ
ていると共にキャッシュカード又はクレジットカード4
0の使用が可能である場合には、銀行・クレジット会社
管理コンピュータ100は当該金額の利用を承認し、そ
の旨を電子マネー管理部10に返送すると共に、当該金
額を指定口座から電子マネー管理部10の総合サーバ1
6に移す。これに対して指定された金額が指定口座で不
足している場合又はキャッシュカードやクレジットカー
ド40の期限や紛失届け情報等により当該カードの使用
が承認されない場合、銀行・クレジット会社管理コンピ
ュータ100は当該金額の利用を承認せず、その旨を電
子マネー管理部10に返送する。
【0040】電子マネー管理部10は承認判断結果を入
金端末装置21x に送信することにより、入金端末装置
21x のCPU21Aは図10のステップSP14にお
いて承認判断結果を通信部21Hを介して受信する。
【0041】そして当該承認判断結果が承認可である場
合、CPU21AはステップSP15からステップSP
17に移ってユーザが指定した金額をICカード50に
送信する。これにより、ICカード50の制御部50は
入金端末装置21x から送信された入金金額データをR
AM58の電子マネー残高に加えることにより、当該電
子マネーの残高を表す残高データD22(図7(B))
を更新する。
【0042】そしてCPU21Aは、レシート掃出部2
1Iから当該取引内容を印刷したレシートを掃出し、ス
テップSP18において当該入金処理手順を終了する。
【0043】これに対して、ステップSP14において
受信した承認判断結果が承認不可である場合、CPU2
1AはステップSP15からSP16に移って、このと
きユーザがクレジットカード通信部21Eに挿入したキ
ャッシュカード又はクレジットカード40の使用承認が
得られない旨を表示部21Fに表示し、ステップSP1
8において当該入金処理手順を終了する。
【0044】かくして、ICカード50に対してユーザ
所望の金額データ(電子マネー)が現金を用いて入力さ
れると、当該現金による入力分の金額データが入金端末
装置21x から電子マネー管理部10の総合サーバ16
に送信及び格納され、また、ICカード50に対してユ
ーザ所望の金額データ(電子マネー)がキャッシュカー
ド又はクレジットカード40を用いて入力されると、こ
のとき銀行・クレジット会社管理コンピュータ100
は、ICカード50に入力した金額データ(電子マネ
ー)相当の金額データをこのときキャッシュカード又は
クレジットカード40によって指定された口座から電子
マネー管理部10に送信し、総合サーバ16に格納す
る。
【0045】これにより、電子マネー管理部10の総合
サーバ16はICカード50に入金された電子マネーの
金額相当(現金入金分及び、キャッシュカード又はクレ
ジットカード入金分を含む)の金額データを保持するこ
とになる。
【0046】このようにしてICカード50には、現
金、キャッシュカード又はクレジットカードによる種々
の入金方法によりユーザ所望の金額データ(電子マネ
ー)が入力される。そして、ユーザは当該金額データが
入力されたICカード50を用いて各店舗での買い物等
を行うことができる。
【0047】各店舗には、例えばPOS(Pointing On S
ale)レジスタを接続してなる電子マネー端末装置25x
(251 〜25n )が設けられている。この電子マネー
端末装置25x は、図11に示すように、当該電子マネ
ー端末装置25x が設置された店舗の店員が操作する本
体部25Jと、ICカード50を使用するユーザがIC
カード50を近づけることにより当該ICカード50と
の間で利用に際してのデータの受渡しを非接触で行うI
Cカード書込み読取り部25Kを有する。
【0048】本体部25Jの外装部には表示部25F及
び操作部25Gが一体化されたタッチパネルを有し、操
作部25Gとして四則演算キー25G1 、ファンクショ
ンキー25G2 、百円キー25G3 及び千円キー25G
4 等が設けられている。各ファンクションキー25G2
には、利用頻度の高い商品の値段を予め設定することが
でき、本体部25Jを操作する店員は、ファンクション
キー25G2 及び四則演算キー25G1 を例えば「F1
×3+F2×2」のように操作することにより、複数の
商品購入に対して容易にその値段を入力することができ
る。因みに、百円キー25G3 及び千円キー25G4
は、店員が商品の値段を四則演算キー25G1 の数字キ
ーを用いて入力する際に使用される。
【0049】また、ICカード書込み読取り部25K
は、ICカード50に対して非接触でデータの授受を行
うカード通信部21D(図5のループアンテナ62及び
変復調回路61と同様構成)と、取引内容が表示される
表示部25Lとをその外装部に有する。この電子マネー
端末装置25x を用いる場合、ユーザがICカード50
を電子マネー端末装置25x のICカード書込み読取り
部25Kにかざす(接近させる)行為を行うことによ
り、当該ユーザにICカード50の利用意思(すなわち
消費意思)があると判断するようになされている。
【0050】表示部25Lは、本体部25Jにおいて店
員が操作部25Gを介して入力した売上金額が表示され
る売上金額表示部25L1 と、ICカード50の残高が
不足した際に、当該不足金額を表示する差引額表示部2
5L2 と、このときICカード50を利用した後のIC
カード50の電子マネー残高を表示する残高表示部25
3 とを有する。
【0051】そして、図12に示すように、電子マネー
端末装置25x においてそのCPU25Aは記憶部25
Bに格納されているプログラムに従い、図13に示すI
Cカード使用手順を実行するようにされている。CPU
25AはユーザがICカード50をICカード書込み読
取り部25Kのカード通信部25Dに接近させると共
に、店員が本体部25Jの操作部25Gを操作すること
により取引開始操作を行うと、図13に示すステップS
P20から当該ICカード使用手順に入り、続くステッ
プSP21に移ってICカード50からカード番号等の
情報及び後述する過去の利用履歴データを読み出すと共
に操作部25Gを介して店員が売上金額を入力するのを
待ち受ける。
【0052】因に、このときCPU25AはICカード
50から使用禁止フラグD26(図7(B))が立って
いるか否かを読み取って、当該使用禁止フラグD26が
立っているときはそのICカード50の受け付けを禁止
するようになされている。使用禁止フラグD26の詳細
については後述する。
【0053】ここで、店員が商品の値段を操作部25G
を介して入力すると、CPU25Aは続くステップSP
22に移り、当該売上金額に基づいてICカード50の
RAM58に格納されている残高データD22(図7
(B))から売上金額分を減算すると共に、当該減算し
た電子マネー利用金額を電子マネー端末装置25x の記
憶部25Bの電子マネー利用額記憶領域にICカード5
0のカード番号及び利用日時情報と共に格納する。因み
に、利用日時は、本体部25Jに設けられたタイマ25
Tにより検出される。
【0054】ここで、ICカード50に格納されている
電子マネーの残高に対して消費しようとする金額が高い
場合、CPU25Aは表示部25F及び差引額表示部2
5L2 に表示すると共に、続くステップSP23からス
テップSP24に移り、ICカード50に記憶されてい
るクレジットカード利用可能フラグ(図7(B))を読
取り、利用可能状態であればステップSP25に移って
このときの不足分をクレジットカード利用額として電子
マネー端末装置25x の記憶部のクレジットカード利用
額記憶領域に格納する。
【0055】これにより、ICカード50の残高から取
り込んだ金額は電子マネー端末装置25x の記憶部25
Bに電子マネー利用情報としてICカード50のカード
番号及び利用日時情報と共に格納され、クレジットカー
ド利用額として消費された金額は電子マネー端末装置2
x の記憶部25Bにクレジットカード利用情報として
ICカード50のカード番号及び利用日時情報と共に格
納される。
【0056】因みに、ICカード50をユーザに配付す
る際、ユーザが利用するカード会社発行の利用可能なク
レジットカードの番号と当該ユーザに配付されるICカ
ード50のカード番号とを電子マネー管理部10の発行
データサーバ14(図2)において登録すると共にIC
カード50のRAM58のクレジットカード利用フラグ
D24(図7(B))を利用可能状態としておくように
なされている。そして、電子マネー管理部10は、定期
的にカード会社に対して当該クレジットカードの番号に
よりそのカードの使用可否を、有効期限、支払いの遅延
の有無、盗難や紛失の届け出の有無等により確認する。
【0057】当該確認の結果登録されているクレジット
カードが使用不可である場合、電子マネー管理部10は
各電子マネー端末装置25x (251 〜25n )に対し
て、使用不可であるクレジットカードの番号が登録され
ているユーザのICカード50のカード番号とクレジッ
トカードが使用不可である旨を表す情報を送信する。こ
れにより、各端末装置25(251 〜25n )は、その
ICカード50が使用されたとき、電子マネーの残高が
不足してもクレジットカードの利用分として割り振るこ
となく、残高が不足していることを表示部25F及び2
5Lに表示すると共に、当該ICカード50のメモリの
クレジットカード利用可能フラグを利用不可に設定す
る。
【0058】ICカード50のメモリに設定したクレジ
ットカード利用可能フラグが利用不可に変更されると、
各電子マネー端末装置25x (251 〜25n )は当該
ICカード50に予め入金された電子マネーの消費のみ
を行うことになる。従って、この場合電子マネー端末装
置25のCPU25Aは図13のステップSP24から
ステップSP26に移り、クレジットカード利用不可で
ある旨を表示部25F及び25Lに表示する。
【0059】そして、一連のICカード50の利用に関
する処理が完了すると、電子マネー端末装置25のCP
U25Aは、ステップSP27に移って、このときの利
用履歴をICカード50のRAM58に電子マネーログ
データD23(図7(B))として書き込んだ後、ステ
ップSP28において当該ICカード使用手順を終了す
る。
【0060】この結果、電子マネー端末装置25の記憶
部25Bには、ICカード50を利用した際の利用履歴
として、予めICカード50に格納されている電子マネ
ーによる利用額及び当該電子マネーが不足した際にクレ
ジットカードの利用に振り換えられたクレジットカード
利用額とが分けて記録される。因みに、このとき記憶部
25Bには利用日時及びICカード番号が利用額と共に
利用履歴データとして記録される。
【0061】ここで、ICカード50のRAM58に書
き込まれる電子マネーログデータD23(図7(B))
は、図14(A)に示すように、例えば12の項目から
なる32[byte]のデータで1つの利用履歴ブロックを構
成し、当該利用履歴ブロックが過去15ブロック分(1
5回利用分)だけサイクリックに書き込まれるようにな
されている。
【0062】この利用履歴ブロックには、当該ブロック
に書き込まれる利用時の通信をICカード50で特定す
るための通信特定情報D231 と、当該利用履歴におけ
る電子マネーの利用形態(入金、消費等の利用形態と、
消費が電子マネー残高を利用したものであるか又はその
不足分をクレジットカード利用に振り換えたものである
かの種別)を表すログタイプ情報D232 と、利用日時
情報D233 と、使用した電子マネー端末装置25x
番号を表すターミナル番号情報D234 と、当該利用履
歴における取引(利用)金額情報D235 と、ICカー
ド利用時における通信データの暗号化キーのバージョン
を表すキーバージョン情報D236 と、取引(利用)後
のICカード内の電子マネー残額を表す利用後残額情報
D237と、当該取引(利用)時の電子マネー端末装置
25x とICカード50との通信において電子マネー端
末装置25x が当該通信を特定するための通信特定情報
D238 と、上述のキーバージョン情報D236 で指定
されたキーを用いて表現されたサイン情報D239 とを
有する。
【0063】このようにICカード50の制御部59は
各利用ごとに1つの利用履歴ブロック(図14(A))
からなる電子マネーログデータD23を形成するように
なされている。この場合の利用単位とは、ICカード5
0に予め格納されている電子マネーによる利用と、当該
電子マネーが不足した際にクレジットカード利用分に振
り分けられた利用とを別々の単位(利用履歴)としてお
り、これらの利用単位ごとに別々の利用履歴ブロックを
形成するようになされている。
【0064】このようにしてICカード50を利用する
ごとに作成される電子マネーログデータD23は、図1
3について上述したICカード使用手順のステップSP
28においてICカード50のRAM58に書き込まれ
る一方、図13について上述したステップSP22及び
ステップSP25において電子マネー端末装置25の記
憶部25Bにも蓄積される。
【0065】この場合、電子マネー端末装置25のCP
U25Aは、図14(B)に示すICカード50を特定
するカード特定情報D23Aを電子マネーログデータD
23(図14(A))に付加して記憶部25Bに書き込
む。
【0066】すなわち、カード特定情報D23Aは、当
該カード特定情報23Aを付加する電子マネーログデー
タD23において利用されたICカードを表すICカー
ド番号D23A1 と、このとき電子マネーログデータD
23を書き込む電子マネー端末装置25x が電子マネー
ログデータD23が作成されたカード利用時の電子マネ
ー端末装置25x と同一であるか否かを表す取引ターミ
ナルフラグD23A2と、当該電子マネーログデータD
23を電子マネー端末装置25x に書き込む際の通信デ
ータの暗号化キーのバージョンを表すキーバージョン情
報D23A3 と、キーバージョン情報D23A3 で指定
されたキーを用いて表現されたサイン情報D23A4
を有する。
【0067】因みに、電子マネー端末装置25x のCP
U25Aは、電子マネーログデータD23を、当該電子
マネーログデータD23が作成されたカード利用時にお
いてICカード50のRAM58に書き込むと共に、当
該電子マネーログデータD23にカード特定情報D23
Aを付加して電子マネー端末装置25x の記憶部25B
に書き込む。ここで、ICカード50に書き込まれた電
子マネーログデータD23は、過去15回の利用分だけ
ICカード50に蓄積されており、これらの電子マネー
ログデータD23は、新たに当該ICカード50が利用
されるごとに当該ICカード50を利用した電子マネー
端末装置25x にカード特定情報D23Aと共に書き込
まれる。
【0068】従って、電子マネー端末装置25x は、I
Cカード50が利用されるごとに、当該ICカード50
に書き込まれている過去15回の利用分の電子マネーロ
グデータD23を記憶部25Bに書き込むようになされ
ており、当該書込む過去の電子マネーログデータD23
のターミナル番号情報D234 が他の電子マネー端末装
置25x を表す情報であると、カード特定情報D23A
の取引ターミナルフラグD23A2 により、当該電子マ
ネーログデータD23が他の電子マネー端末装置25x
による取引を表すものであることを表示するようになさ
れている。そしてこの表示は、電子マネー管理部10に
よる決済時に使用される。
【0069】因みに、図15に示すように、ICカード
50(501 、502 ……50n )を使用する際に、当
該各ICカード50(501 、502 ……50n )に蓄
積されているそれぞれの過去15回使用分の電子マネー
ログデータD23(11)〜D23(151) 、D23(12)〜D
23(152) 、D23(1n ) 〜D23 (15n ) が毎回電子
マネー端末装置25x に書き込まれることにより、同一
の電子マネー端末装置25x に対して同一のICカード
50を複数回使用すると、当該電子マネー端末装置25
x には同一の電子マネーログデータD23が書き込まれ
る場合が生じるが、この場合電子マネー端末装置25の
CPU25Aは図14に示した電子マネーログデータD
23の通信特定情報(Card Transaction S/N (A))D23
1 に基づいて同じ電子マネーログデータD23を破棄す
る。
【0070】これにより、1つの電子マネー端末装置2
x には、ICカード50(501、502 、……50
n )が使用されたときこれらのICカード50(5
1 、502 、……50n )から読み取られた過去15
回使用分の電子マネーログデータD23と、当該使用時
に発生した新たな電子マネーログデータD23が重複な
く記憶される。
【0071】この状態においては、複数の電子マネー端
末装置25x (251 、252 、……25n )に、各I
Cカード50(501 、502 、……50n )の同じ電
子マネーログデータD23が記憶されていることにな
る。但し、これら各電子マネー端末装置25x に分散し
て記憶された同じ電子マネーログデータD23のうち、
当該電子マネーログデータD23が発生した取引時(I
Cカード利用時)に使用した電子マネー端末装置25x
に記憶される電子マネーログデータD23には、当該電
子マネーログデータD23と共に記憶されているカード
特定情報D23A(図14(B))の取引ターミナルフ
ラグ(Terminal Transaction Flag) D23A2 (図14
(B))が立っており、電子マネー管理部10に集めら
れた電子マネーログデータD23のうち、取引ターミナ
ルフラグが立っている電子マネーログデータD23のみ
が決済時に使用される。
【0072】かくして、電子マネー端末装置25x には
ICカード50を使用する毎の金額、カード番号、日時
情報が利用履歴(電子マネーログデータD23)として
蓄積され、電子マネー管理部10は、各電子マネー端末
装置25x (251 〜25n)に蓄積されたICカード
50の利用履歴を1日に1回まとめて取り込む。
【0073】そして、電子マネー管理部10は、当該取
り込まれた各電子マネー端末装置25x (251 〜25
n )からのICカード利用履歴情報(電子マネーログデ
ータD23及びカード特定情報D23A)のうち、クレ
ジットカード利用情報について、所定の期間ごとに各I
Cカード50ごとにまとめて集計し、当該集計結果をそ
のICカード50のカード番号と共に予め登録されてい
るクレジットカード番号に基づいて銀行・カード会社管
理コンピュータ100に送信する。
【0074】このとき、銀行・カード会社管理コンピュ
ータはクレジットカードの利用に振り換えられた分の金
額をユーザの口座から引き落とし、電子マネー管理部1
0に送信することにより総合サーバ16に蓄積する。
【0075】従って、ユーザがICカード50を利用す
る際に電子マネー残高が不足した際にクレジットカード
利用額として蓄積された金額は、まとめて銀行・カード
会社管理コンピュータ100でユーザの口座から引き落
とされ、電子マネー管理部10の総合サーバ16に格納
される。
【0076】このように、ユーザがICカード10を使
用する際、電子マネー残高に不足が生じてクレジットカ
ードでの利用に振り換えられても、その時直ちに銀行・
カード会社管理コンピュータ100に対する引き落とし
処理を行わず、後でまとめて引き落とすことにより、電
子マネー管理部10から銀行・カード会社管理コンピュ
ータ100への1回の通信で複数利用分の金額の引き落
とし請求を行うことができる。このように、ICカード
50の1回の使用ごとに通信費用が発生しないことによ
り、利用金額が小額であってもICカード50(クレジ
ットカード)を利用することができる。
【0077】そして、電子マネー管理部10は各端末装
置25(251 〜25n )から1日に1回ずつまとめて
総合サーバ16のデータベース16Cに取り込んだIC
カード50の利用履歴(電子マネーログデータD23及
びカード特定情報D23A)に基づいて例えば1カ月に
1回決済処理を行う。
【0078】図16は電子マネー管理部10の電子マネ
ーサーバ13が各電子マネー端末装置25x から定期的
(例えば1日に1回の頻度)に電子マネーログデータD
23図14(A))及びカード特定情報D23A(図1
4(B))の組み合わせデータ(利用履歴)を総合サー
バ16に集め、当該総合サーバ16に蓄積された利用履
歴を用いて決済処理を行う処理手順を示し、電子マネー
サーバ13はステップSP40から当該処理手順に入る
と、続くステップSP41において例えば1日に1回の
頻度で各電子マネー端末装置25x から、これら電子マ
ネー端末装置25x に蓄積された利用履歴を集め、総合
サーバ16に格納する。
【0079】そして、続くステップSP42において電
子マネーサーバ13は、例えば1カ月に1回の頻度で行
われる決済時であるか否かを判断し、決済時であるとき
ステップSP43に移って、総合サーバ16に蓄積され
た利用履歴のうち、取引ターミナルフラグ(Terminal Tr
ansaction Flag) D23A2 が立っている利用履歴デー
タを分別ログデータとして分別する。
【0080】そして、電子マネーサーバ13は続くステ
ップSP44に移り、分別ログデータと他の利用履歴デ
ータとを比較する。この比較結果が不一致である場合、
このことは電子マネー端末装置25x のいずれかにおい
てICカード50の使用時に発生した電子マネーログデ
ータD23が失われたことを表しており、このとき電子
マネーサーバ13はステップSP45において否定結果
を得、ステップSP46に移る。
【0081】ステップSP46において電子マネーサー
バ13は、分別ログデータと一致しない他の利用履歴デ
ータを分別ログデータとする。これにより、失われた電
子マネーログデータD23については、他の電子マネー
端末装置25x においてICカード50の利用時に当該
ICカード50から読み出された電子マネーログデータ
D23によって代用される。
【0082】かくして電子マネーサーバ13は続くステ
ップSP47において分別ログデータのみを用いて決済
処理を行い、ステップSP48において当該処理手順を
終了する。
【0083】ここで、電子マネーサーバ13は、総合サ
ーバ16からの処理開始命令に従って、図17の決済処
理ステップに入ると図17に示すステップSP30から
決算処理手順に入り、続くステップSP31において電
子マネー端末装置から集められた利用履歴(電子マネー
ログデータD23及びカード特定情報D23A)をその
利用日時情報D233 (図14(A))に基づいて利用
時間帯ごとに分類する。因みに、総合サーバ16のデー
タベース16Cには、各店舗に対する電子マネーシステ
ム1の利用手数料が予め格納されており、当該利用手数
料として売上金額に対する手数料率が時間帯ごとに異な
る値として設定されている。この実施の形態の場合、I
Cカード50の利用時間が午前5時から午後5時の間
(第1の時間帯)であるとき手数料率が5%とされ、午
後5時から午前5時までの間(第2の時間帯)であると
き手数料率が7パーセントとして設定されている。
【0084】従って、電子マネーサーバ13は図15の
ステップSP31において第1の時間帯及び第2の時間
帯に分類された電子マネーログデータD23を、続くス
テップSP32において時間帯ごとの手数料率を用いて
決済する。
【0085】これにより、電子マネーサーバ13は、第
1の時間帯において利用された利用金額には5%の利用
手数料率を用い、第2の時間帯において利用された利用
金額には7%の利用手数料率を用いて決済処理を行う。
【0086】これにより、第1の時間帯において利用さ
れた利用金額からその5%の利用手数料が差し引かれる
と共に、第2の時間帯において利用された利用金額から
その7%の利用手数料が差し引かれた金額が各店舗の利
益となる。このようにして決済処理を行った後、電子マ
ネーサーバ13は続くステップSP33に移って、決済
処理の結果に応じた利益額を総合サーバ16のデータベ
ース16Cに蓄積されている金額データから取り出して
各店舗の口座に振り込む。このとき、電子マネーサーバ
13は各店舗向けの振込明細資料をすべての利用の時間
帯別明細と時間帯別の合計データとを出力して各店舗に
配付する。
【0087】そして、電子マネーサーバ13はステップ
SP34において当該決済処理を終了する。
【0088】このように、時間帯ごとに電子マネー利用
手数料率を変えることにより、比較的低額の商品の販売
が多くなる昼間には、低い手数料率を設定すると共に比
較的高額の商品の販売が多くなる夜間には、高い手数料
率を設定することにより、各店舗における商品の値段設
定に応じた手数料率を実現できる。
【0089】次に、ユーザがICカード50を紛失した
際の電子マネーシステム1の処理を説明する。
【0090】ユーザがICカード50を紛失すると、当
該ユーザはカード紛失届けを電子マネー管理部10(電
子マネー管理手段、カード紛失対応手段)に提出する。
カード紛失届けを受け取った電子マネー管理部10のオ
ペレータは、図4に示す総合サーバ16(残高確定手
段)の例えばキーボードでなる操作部16Dを操作する
ことにより、紛失したICカードをそのカード番号によ
って特定する。
【0091】CPU16Aは、操作部16Dを介して入
力された紛失カードのカード番号をデータベース16C
に登録する。この実施の形態の場合、総合サーバ16の
CPU16Aは、図18に示す紛失カードに対する紛失
対応処理手順を常に実行しており、この処理手順におい
てCPU16AはステップSP50から当該処理手順に
入ると、続くステップSP51においてカード紛失届け
が提出(入力)されたか否かを判断する。
【0092】ここで否定結果が得られると、このことは
カードの紛失届けが提出されていないことを表してお
り、このときCPU16AはステップSP52に移っ
て、電子マネーログデータ(利用履歴データ)D23を
各電子マネー端末装置25x (251 〜25n )から収
集するタイミングであるか否かを判断する。因みに、こ
の実施の形態の場合、総合サーバ16は、電子マネーサ
ーバ13の管理の基に1日に1回の頻度で各電子マネー
端末装置25x (251 〜25n )から収集された電子
マネーログデータD23をデータベース16Cに格納す
るようになされている。
【0093】従って、電子マネーログデータD23の収
集タイミングとなるまで、CPU16AはステップSP
51及びステップSP52の処理を繰り返す。電子マネ
ーログデータD23の収集タイミングとなったとき、C
PU16AはステップSP52において肯定結果を得る
ことにより、ステップSP53に移り、このとき電子マ
ネーサーバ13により各電子マネー端末装置25x (2
1 〜25n )から収集される各電子マネー端末装置2
x に蓄積されている1日分の電子マネーログデータD
23をデータベース16Cに格納する。このステップS
P53の処理は、図16について上述したステップSP
41の処理と同一処理である。
【0094】そして、CPU16Aは、続くステップS
P54に移って上述のステップSP53における電子マ
ネーログデータD23の収集処理の前(すなわちステッ
プSP53における電子マネーログデータD23の収集
処理から過去1日の間)にカード紛失届けが提出されて
いるか否かを判断する。
【0095】ここで否定結果が得られると、このことは
カード紛失届けが提出されてなく紛失カードに対する紛
失処理を実行する必要がないことを表しており、このと
きCPU16Aは上述のステップSP51から同様の処
理を繰り返す。
【0096】また、上述のステップSP51において肯
定結果が得られると、このことはカード紛失届けが提出
されたことを表しており、このときCPU16Aはステ
ップSP58に移って、このとき紛失届けが提出された
ICカード50(以下これを紛失カードと呼ぶ)のカー
ド番号に基づき当該紛失カードの使用を停止するための
ネガリスト登録命令及び当該紛失カードが使用された際
に当該紛失カードに対して使用禁止登録処理(後述す
る)を実行する指示を各電子マネー端末装置25x (2
1 〜25n )に対して送信する。これにより、カード
紛失届けが提出されると、総合サーバ16は、各電子マ
ネー端末装置25x に対して直ちに紛失カードのネガリ
スト登録命令及び紛失カードへの使用禁止登録処理の指
示を送信して紛失カードの取扱を停止させることができ
る。
【0097】因みに、総合サーバ16から各電子マネー
端末装置25x (251 〜25n )に対して紛失カード
のネガリスト登録命令が送信されると、各電子マネー端
末装置25x (251 〜25n )のCPU25Aは、こ
のとき指定された紛失カードについて、図19に示すネ
ガリストD58を作成し、記憶部25Bに格納する。こ
のネガリストD58は、紛失カード毎に作成されるリス
トであり、当該リストがネガリストであることを表すリ
ストタイプ情報D581 と、当該ネガリストD58が作
成された日付を表す記録日情報D582 と、ネガリスト
D58によって紛失カードの使用停止を開始日を表す使
用停止開始日情報D583 と、紛失カードの使用停止処
理の終了日を表す使用停止終了日情報D584 と、当該
ネガリストD58によって使用停止処理を行う対象であ
る紛失カードのカード番号情報D585 と、当該ネガリ
ストD58の暗号化キーのバージョンを表すキーバージ
ョン情報D586 と、キーバージョン情報D586 によ
って指定されたキーを用いて表現されたサイン情報D5
7 とを有する。
【0098】各電子マネー端末装置25x (251 〜2
n )は、それぞれ図19に示すネガリストを紛失カー
ドについて作成し、ICカード59が使用されたとき、
当該使用されたICカード50のRAM58に格納され
ているICカード番号D11(図7(A))とネガリス
トD58のカード番号情報D585 とを比較することに
より、このICカード50が紛失カードであるか否かを
判断することができる。因みに、ICカード使用時の処
理については後述する。
【0099】そして、ステップSP58の処理が終了す
るとCPU16Aは上述のステップSP51に戻って、
新たなカード紛失届けの提出があるか否かを判断し、新
たなカード紛失届けが提出される毎に、提出された紛失
カードのカード番号に基づいて上述のステップSP58
を実行する。
【0100】このようにして、総合サーバ16では、1
日に1回の頻度で各電子マネー端末装置25x から電子
マネーログデータD23を収集する間にカード紛失届け
が提出されると、当該カード紛失届けが提出された紛失
カードについて、当該カード紛失届けが提出された後、
最初に各電子マネー端末装置25x から電子マネーログ
データD23の収集処理が行われた後に紛失カードの残
高を確定する。この場合、総合サーバ16のCPU16
AはステップSP54において肯定結果を得ることによ
り、続くステップSP55に移る。
【0101】ステップSP55の残高確定処理におい
て、CPU16Aは各電子マネー端末装置25x から収
集されたすべてのICカード50の利用履歴データ(電
子マネーログデータD23)のなかから、カード紛失届
けが提出された紛失カードについての電子マネーログデ
ータD23をカード番号に基づいて集め、当該集められ
た紛失カードの電子マネーログデータD23を用いて、
その残高を確定する。
【0102】この場合、CPU16Aは、図14(A)
について上述した電子マネーログデータD23のなか
の、最新の電子マネーログデータD23の電子マネー残
額を表す利用後残額情報D237 に基づいて電子マネー
残高を確定する。
【0103】このようにして紛失カードの残高が確定す
ると、CPU16AはステップSP56に移って、当該
確定した残高をユーザに対して返金するためのデータを
生成すると共にカード再発行の指示を発行データサーバ
14に送信し発行装置15において紛失カードに代わる
新たなICカート50を再発行する。この場合、再発行
されるICカード50に対しては紛失カードのカード番
号とは異なるカード番号を付与することにより、紛失カ
ードのカード番号を持つICカード50に対してその取
扱を停止している各電子マネー端末装置25x におい
て、再発行されたICカード50の使用を可能とするこ
とができる。
【0104】かくして総合サーバ16のCPU16A
は、ステップSP56における処理を終了した後、ステ
ップSP57において紛失カードの紛失対応処理手順を
終了する。
【0105】ここで、図18の紛失対応処理手順のステ
ップSP58において、総合サーバ16から各電子マネ
ー端末装置25x に対して紛失カードの使用停止命令及
び紛失カードのネガティブ登録指示が送信されると、各
電子マネー端末装置25x は、ICカード50が使用さ
れる毎に実行される図13のステップSP21の処理に
おいて、図20に示す紛失カードに対する使用停止及び
使用禁止登録処理を追加して実行する。
【0106】すなわち、各電子マネー端末装置25x
CPU25Aは、電子マネー管理部10からの紛失カー
ドのネガリスト登録命令及び紛失カードに対する使用禁
止登録命令を受け取ると、当該紛失カードに関するネガ
リストD58(図19)を作成して記憶部25Bに格納
し、当該ネガリストD58の使用停止開始日情報D58
3 (図19)によって指定された日(通常はネガリスト
D58が作成された日)以降は、ICカード50が使用
されて当該ICカード50からカード番号を読み込む処
理(図13のステップSP21)を実行する毎に、当該
読み込まれたカード番号について、図20のステップS
P70から入る紛失カードに対する使用停止及び使用禁
止登録処理手順を実行する。この処理のステップSP7
1において各電子マネー端末装置25x (251 〜25
n )のCPU25Aは、使用されたICカード50のカ
ード番号が記憶部25BにネガリストD58として登録
された紛失カードのカード番号(カード番号情報D58
5 )と一致するか否かを判断する。
【0107】ここで否定結果が得られると、このことは
このとき使用されるICカード50は紛失カードではな
いことを表しており、このときCPU25Aはステップ
SP73に移って使用停止及び使用禁止登録処理を終了
すると共に、図13について上述したステップSP21
に戻って、ICカード50の使用処理を続行する。
【0108】これに対してステップSP71において肯
定結果が得られると、このことはこのとき使用されるI
Cカード50が紛失カードであることを表しており、こ
のときCPU25Aは、ステップSP72に移って、当
該ICカード50(紛失カード)の取り扱いを停止する
と共に、当該ICカード50(紛失カード)に対して使
用禁止登録処理を行う。
【0109】使用禁止登録処理とは、紛失カードに対し
てそのカードのRAM58(図6)に格納されている管
理情報D10(図7)の使用禁止フラグD26(図7
(B))を立てることにより当該紛失カードを使用不可
とする処理である。このように、ICカート50(紛失
カード)の管理情報D10に使用禁止フラグD26が立
てられると、当該ICカード50(紛失カード)は、各
電子マネー端末装置25x (251 〜25n )において
例えば第三者により使用が試みられたとき、図13のス
テップSP21について上述した電子マネー端末装置2
x (251 〜25n )による使用禁止フラグD26の
確認処理によって紛失カードであることが確認され、使
用が禁止される。
【0110】このように、カード紛失届けが提出される
と、各電子マネー端末装置25x (251 〜25n )に
おけるネガリスト登録によりいずれの電子マネー端末装
置25x (251 〜25n )においても紛失カードの取
扱いが停止されると共に、いずれかの電子マネー端末装
置25x (251 〜25n )において紛失カードの使用
が試みられたとき、電子マネー端末装置25x は紛失カ
ードそのものに対して使用禁止フラグD26を立てる処
理を行うことにより、紛失カードそのものを使用禁止状
態とすることができる。従って、電子マネー端末装置2
x 及び紛失カードの両方において紛失カードの使用禁
止状態を設定することにより、カード紛失届けが提出さ
れた紛失カードの使用を確実に停止させることができ
る。
【0111】因みに、各電子マネー端末装置25x (2
1 〜25n )において設定されたネガリストD58の
使用禁止終了日D584 は、例えば図18のステップS
P55及びステップSP56において紛失カードの残高
を確定し返金処理を完了する日付以降に設定すれば良
い。
【0112】(2)実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、電子マネーシステム1では、各I
Cカード50(501〜50n )を利用する毎に、当該
ICカード50の電子マネーログデータD23(図14
(A)、(B))が当該ICカード50を使用した電子
マネー端末装置25x に蓄積される。そして、電子マネ
ー管理部10は、所定のタイミング(例えば1日に1回
の頻度)で各電子マネー端末装置25x (251 〜25
n )から、それぞれに蓄積された各ICカードの電子マ
ネーログデータD23を収集する。
【0113】このように、電子マネーシステム1では、
電子マネー管理部10が各電子マネー端末装置25
x (251 〜25n )から電子マネーログデータD23
を収集する等、各電子マネー端末装置25x (251
25n )を管理するようになされている。従って、カー
ド紛失届けが提出されると、電子マネー管理部10は直
ちに各電子マネー端末装置25x (251 〜25n )に
対してネガリストの登録処理を指示することができる。
【0114】そして、電子マネー管理部10は各電子マ
ネー端末装置25x (251 〜25n )から収集した1
日分のすべての電子マネーログデータD23に基づいて
各ICカード50(501 〜50n )の利用履歴を把握
することができる。従って、各ICカード50(501
〜50n )のなかのいずれかが紛失しても、当該紛失カ
ードの利用履歴は各電子マネー端末装置25x (251
〜25n )に残っており、その利用履歴は電子マネー端
末装置25x (251 〜25n )から電子マネーログデ
ータD23が電子マネー管理部10に収集された時点で
確認される。
【0115】これにより、カードが紛失してから最短で
翌日には紛失カードの残高が確定する。
【0116】因みに、ユーザがICカード50に金額デ
ータを入金した後、未使用の状態でこれを紛失した場合
には、各電子マネー端末装置25x (251 〜25n
には紛失したICカード50の利用履歴(電子マネーロ
グデータD23)が存在しない状態となるが、この場合
には、ICカード50に金額データを入金した入金端末
装置21x での入金履歴データが電子マネー管理部10
の総合サーバ16のデータベース16Cに保存されるこ
とにより、各電子マネー端末装置25x (251 〜25
n )から収集された電子マネーログデータD23のなか
に紛失したICカード50の利用履歴情報が含まれてい
ないことに応じて、総合サーバ16のデータベース16
Cに保存されている入金履歴データを用いて残高を確定
する。
【0117】以上の構成によれば、紛失カードの電子マ
ネーログデータD23を各電子マネー端末装置25
x (251 〜25n )から収集して残高を確定すること
により、紛失カードの残高に応じた金額を当該紛失カー
ドの持ち主に返金することができる。
【0118】そして、電子マネー管理部10はICカー
ド50の紛失届けが提出されると、直ちに各電子マネー
端末装置25x (251 〜25n )に対して紛失カード
の使用停止命令を送信することにより、第三者による紛
失カードの使用を防止することができる。また、紛失カ
ードの使用が試みられたとき当該紛失カードを使用禁止
状態に設定することにより、紛失カードそのものを再使
用禁止状態とすることができる。
【0119】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、非接触型のICカー
ド50を用いる場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、接触型のICカードを用いるようにしても良
い。
【0120】また上述の実施の形態においては、各電子
マネー端末装置25x に蓄積されたICカード50の利
用履歴を1日に1回の頻度でまとめて電子マネー管理部
10が収集すると共に、電子マネー管理部10は1カ月
に1回決済を行う場合について述べたが、各電子マネー
端末装置25x からの利用履歴の収集タイミング及び決
済処理のタイミングは、種々のタイミングを適用するこ
とができる。
【0121】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、情報カー
ドに入金された金額データからユーザの消費金額分の金
額データを電子マネー端末手段によって引き出すように
なされた電子マネーシステムにおいて、消費金額分の金
額データを情報カードから引き出す際の利用履歴データ
を電子マネー端末手段に蓄積し、情報カードが失われた
際に、電子マネー端末手段に蓄積された利用履歴データ
のなかの失われた情報カードに関する利用履歴データを
参照することにより、失われた情報カードの残高を確認
することができる。
【0122】従って情報カードを紛失した場合でも、当
該紛失した情報カードの残高を確定することができ、当
該確定した残高に応じた返金等の処理をユーザに対して
行うことができる。
【0123】また、電子マネー端末手段は、紛失した情
報カードを登録することにより、当該紛失した情報カー
ドの取扱いを停止することができる。
【0124】また、紛失した情報カードの使用が試みら
れたとき、当該情報カードに対して電子マネー端末手段
から使用禁止情報が書き込まれることにより、当該情報
カードそのものを使用禁止状態とすることができる。
【0125】かくするにつき、紛失した情報カードの盗
用を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子マネーシステムの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】電子マネー管理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】セキュリティサーバの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】総合サーバの構成を示すブロック図である。
【図5】情報カードの構成を示す略線的斜視図である。
【図6】情報カードの構成を示すブロック図である。
【図7】情報カードに書き込まれるデータを示す略線図
である。
【図8】入金端末装置の外観を示す斜視図である。
【図9】入金端末装置の構成を示すブロック図である。
【図10】入金端末装置による入金処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図11】電子マネー端末装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図12】電子マネー端末装置の構成を示すブロック図
である。
【図13】電子マネー端末装置の情報カード使用手順を
示すフローチャートである。
【図14】電子マネーログデータの構成を示す略線図で
ある。
【図15】電子マネーログデータの流れを示す略線的ブ
ロック図である。
【図16】ログデータの分別処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図17】電子マネー管理部による決済処理手順を示す
フローチャートである。
【図18】総合サーバのカード紛失対応処理手順を示す
フローチャートである。
【図19】ネガリストのデータ内容を示す略線図であ
る。
【図20】電子マネー端末装置における紛失カードに対
する使用停止及び使用禁止登録処理手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1……電子マネーシステム、10……電子マネー管理
部、11……セキュリティサーバ、13……電子マネー
サーバ、14……発行サーバ、15……発行装置、16
……総合サーバ、17……アクセスサーバ、18……自
販機サーバ、19x ……自販機、21x ……入金端末装
置、25x ……電子マネー端末装置、50……ICカー
ド、100……銀行・カード会社管理コンピュータ、D
58……ネガリスト。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E040 AA03 BA20 CA12 CA16 FK09 3E042 CC02 3E044 AA09 BA04 DD01 5B049 AA05 BB11 BB46 CC05 CC09 CC39 DD04 EE01 EE22 EE25 EE59 FF03 FF04 GG01 GG03 GG04 GG06 GG07 GG10 9A001 JJ66 LL03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報カードに入金された金額データからユ
    ーザの消費金額分の金額データを引き出す電子マネー端
    末手段を有する電子マネーシステムにおいて、 上記消費金額分の金額データを上記情報カードから引き
    出す際の利用履歴データを蓄積する上記電子マネー端末
    手段と、 上記情報カードが失われた際に、上記電子マネー端末手
    段に蓄積された上記利用履歴データのなかの上記失われ
    た情報カードに関する利用履歴データに基づいて上記失
    われた情報カードの残高を確定するカード紛失対応手段
    とを具えることを特徴とする電子マネーシステム。
  2. 【請求項2】上記カード紛失対応手段は、 上記電子マネー端末手段に蓄積された上記利用履歴デー
    タを定期的に集める電子マネー管理手段と、 上記定期的に集められた上記利用履歴データに基づいて
    上記失われた情報カードの残高を確定する残高確定手段
    とを具えることを特徴とする請求項1に記載の電子マネ
    ーシステム。
  3. 【請求項3】上記カード紛失対応手段は、 上記情報カードが失われた際に、上記電子マネー端末手
    段に対して上記失われた情報カードの使用を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子マネーシステ
    ム。
  4. 【請求項4】上記カード紛失対応手段は、 上記失われた情報カードが上記電子マネー端末手段にお
    いて使用されたとき、上記失われた情報カードを使用禁
    止状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の電
    子マネーシステム。
  5. 【請求項5】情報カードに入金された金額データからユ
    ーザの消費金額分の金額データを引き出す電子マネー端
    末装置において、 上記情報カードが失われた際に、上記失われた情報カー
    ドの使用を停止する紛失カード選別手段を具えることを
    特徴とする電子マネー端末装置。
  6. 【請求項6】上記紛失カード選別手段は、 上記失われた情報カードが使用されたとき、上記失われ
    た情報カードを使用禁止情報に設定することを特徴とす
    る請求項5に記載の電子マネー端末装置。
  7. 【請求項7】予め入金された金額データを記憶し、ユー
    ザの消費金額分の金額データを上記記憶された金額デー
    タから電子マネー端末手段によって引き出すようになさ
    れた情報カードにおいて、 上記記憶された金額データから上記電子マネー端末手段
    によって上記消費金額分の金額データを引き出す際に、
    所定のカード紛失届けに応じて上記電子マネー端末手段
    から供給される使用禁止情報を格納し使用禁止状態に設
    定する使用制限手段を具えることを特徴とする情報カー
    ド。
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