JP2010049335A - 決済装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ポストペイ方式の電子マネー媒体との間で決済処理を行う決済装置において、電源断が発生した後に電源が再投入された際、売買が成立しているかどうかをユーザに知らせ得るようにする。
【解決手段】カードリーダライタ301(データ読取部)によるポストペイ方式のICカード(電子マネー媒体)との通信に基づく売買成立後からプリンタ152(印字部)による売上伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データをフラッシュメモリ136(不揮発性の記憶部)に記録し、電源断が発生した後に電源が再投入された場合、フラッシュメモリ136に記録されている段階データの参照によって判明する未実行の処理を完遂し、未実行の処理の完遂をディスプレイ106の表示によって報知するようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ポストペイ方式の電子マネー媒体との間で決済処理を行う決済装置及び決済装置にインストールされて使用されるコンピュータプログラムに関する。
電子マネーを用いた決済として、近年、ポストペイ方式の電子マネー媒体が実用化されている。ポストペイ方式の電子マネーは、プリペイド方式のように事前に入金(チャージ)する必要がないため、より手軽な決済手法として広く普及しつつある。
ポストペイ方式の電子マネー媒体は、一般的に、パッシブ方式の無線タグを内蔵している。そこで、電子マネー媒体からの媒体データの読み取りは、RFID(Radio Frequency IDentification)を利用したリーダライタ等のデータ読取部に電子マネー媒体をかざすことで行われる。
このようなポストペイ方式の電子マネー媒体を用いた決済においては、売上金額が確定した後、データ読取部によって電子マネー媒体から媒体データ(識別番号等)が読み取られて電子マネー媒体に課金データが書き込まれると、売買が成立する。成立した売買は、売上伝票の印字発行によって終了する。この際に問題となるのが、売買成立後から売上伝票の印字発行までの間の電源断である。つまり、データ読取部に電子マネー媒体をかざした後、売上伝票の印字発行が未だ終了していない段階で電源断が発生すると、外見上、売買が成立しているのかどうかが分からない。このため、電源断が発生した後に電源が再投入された際、実際には売買が成立しているにも拘らず外見上その成立が認識されずに再操作がなされ、これによって二重取引の発生という不都合が発生してしまう可能性がある。
特許文献1には、ポストペイ方式の電子マネー媒体の決済に際して使用する決済装置において、電源断が発生した場合のリカバリ処理について開示されている。
特開2008−065620公報
特許文献1には、決済開始から終了までを(α)〜(δ)間での段階に分け、電子マネー媒体(ICカード)の読み取り後(γ)に電源断が発生した場合にリカバリ処理を行うことが開示されている(段落0010〜0011、図7参照)。しかしながら、特許文献1に記載された発明は、売買成立後から売上伝票の印字発行前までの間に電源断が発生した場合、外見上、売買が成立しているのかどうかが分からないという現象に対して、何らの解決策を与えるものではない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ポストペイ方式の電子マネー媒体との間で決済処理を行う決済装置において、電源断が発生した後に電源が再投入された際、売買が成立しているかどうかをユーザに知らせ得ることを目的とする。
本発明の決済装置は、ポストペイ方式の電子マネー媒体との間で近距離無線通信を実行するデータ読取部と、伝票を印字発行する印字部と、前記データ読取部との間でデータ送受信を行って前記印字を制御する制御部と、を備え、前記制御部が、(1)前記データ読取部によって前記電子マネー媒体から媒体データを読み取り、前記印字部による売上伝票の印字発行を含む売上金額に対するポストペイ方式の決済を実行する処理と、(2)前記データ読取部による前記電子マネー媒体との通信に基づく売買成立後から前記売上伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データを不揮発性の記憶部に記録する処理と、(3)電源断が発生した後に電源が再投入された場合、前記記憶部に記録されている段階データの参照によって判明する未実行の処理を完遂する処理と、(4)前記未実行の処理の完遂を報知する処理と、を実行する。
本発明は、前記データ読取部と前記印字部とを備える決済装置のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、上記(1)〜(4)の処理を実行させるコンピュータプログラムをも規定する。
本発明によれば、データ読取部による電子マネー媒体との通信に基づく売買成立後から売上伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データを不揮発性の記憶部に記録しておき、電源断が発生した後に電源が再投入された場合、記憶部に記録されている段階データの参照によって判明する未実行の処理を完遂することで、確実にリカバリ処理を実行することができ、このようなリカバリ処理の実行を前提としてその旨を報知することができ、したがって、売買が成立しているかどうかを正しくユーザに知らせることができ、二重取引の発生等の不都合を確実に防止することができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図8に基づいて説明する。
図1は、決済装置11の斜視図である。決済装置11は、決済端末101にピンパッド201及びデータ読取部としてのカードリーダライタ301が接続されて構成されている。以下、これらの決済端末101、ピンパッド201及びカードリーダライタ301について説明する。
まず、決済端末101について説明する。決済端末101は、各部を配置するハウジング102を有する。ハウジング102は、底面が載置面に接し、上面が奥側から手前側に向けて下り勾配に傾いている。
このようなハウジング102の手前側から見て右側の位置には、スリット状の読取溝103が設けられている。読取溝103は、クレジットカードである磁気カードの磁気ストライプを挿入させて手前側に引き抜くためのものである。したがって、ハウジング102には、磁気カードの磁気ストライプに記録されたデータの読み取りを行うための磁気カードリーダ151(図2参照)が内蔵されている。
ハウジング102の上面には、決済端末101の手前側から奥側に向って、キーボード104と伝票発行口105とディスプレイ106とが順に配列されている。キーボード104は、金額等を入力するための「0」から「9」までの置数キー104a、ファンクションキー104b等の各種のキーをブロック毎に配列した外観構造を有している。伝票発行口105は、ハウジング102に内蔵されたプリンタ152(図2参照)によって印字される伝票(図示せず)を発行する発行口となる。ディスプレイ106は、LCD(Liquid Crystal Display)を備え、取引内容や操作案内等を表示する。
ハウジング102の背面には、商用電源からの電力を決済端末101の各部に対して供給するための電源ケーブル107が引き出されている。ハウジング102の右側面に配置されているのは、電源ケーブル107を介しての各部の給電を断続する電源スイッチ108である。
次いで、ピンパッド201について説明する。ピンパッド201は、後述するポストペイ方式の電子マネー媒体であるICカード(図示せず)毎に定められている暗証番号の入力を行うための暗証番号入力装置である。ピンパッド201は、ディスプレイ202及びキーボード203を有している。
次いで、カードリーダライタ301について説明する。カードリーダライタ301は、平べったい矩形のハウジング302を有する。ハウジング302の上部にはカード載置部303が設けられ、複数個のLEDによるインジケータ304が配置されている。インジケータ304は、LEDを緑色、青色及び白色の三色に点灯させる。カードリーダライタ301は、ICカードとの間でRFID(Radio Frequency IDentification)の技術を利用した近距離無線通信を実行するための無線通信回路(図示せず)をハウジング302に内蔵している。これにより、カードリーダライタ301は、ポストペイ方式の電子マネー媒体であるICカードに搭載されているICチップ(図示せず)に対して、各種データの読み取り及び書き込みを実行する。更に、カードリーダライタ301は、音響発信回路及びスピーカを内蔵しており(いずれも図示せず)、必要に応じて音響出力が可能となっている。
図2は、決済端末101のハードウェア構造を示すブロック図である。決済端末101は、制御部としてのマイクロコンピュータ131を内蔵し、このマイクロコンピュータ131が前述したキーボード104、ディスプレイ106、磁気カードリーダ151、プリンタ152等の各部をバスライン132と各種制御回路(図示せず)とを介して駆動制御する。このようなマイクロコンピュータ131は、CPU133に、バスライン132を介して、コンピュータプログラム(起動プログラムや制御プログラム)等の固定的データをインストールして格納するROM134と各種データを書き換え自在に格納するRAM135とを接続することにより構成されている。
マイクロコンピュータ131には、バスライン132を介して、不揮発性の記憶部であるフラッシュメモリ136、シリアルインターフェース137、ネットワークカード138、及び外部通信用インターフェース139が接続されている。ネットワークカード138は、決済端末101をLAN等の構内ネットワークに接続させるためのハードウェアである。決済端末101は、構内ネットワークを介して決済機関が備える認証サーバ(図示せず)に接続可能である。認証サーバは、決済端末101で行われるポストペイ方式の決済に認証を与える。もっとも、決済端末101は、ポストペイ方式の全ての決済に際して認証サーバに認証を求めるわけではない。小額決済については、決済端末101自らがオフライン処理による決済を行う。外部通信用インターフェース139は、決済端末101をCAFIS(Credit And Finance Information Switching System)等の中継センターを介して、クレジット会社や銀行等が備える決済機関コンピュータに接続するためのハードウェアである。
前述したピンパッド201及びカードリーダライタ301は、シリアルインターフェース137を介して決済端末101のマイクロコンピュータ131に接続されている。シリアルインターフェース137には、一例として、USB(Universal Serial Bus)が用いられている。
図3及び図4は、オフライン売上業務における電断処理フラグの更新シーケンスを示すタイミングチャートである。図3はその前半部分、図4はその後半部分をそれぞれ示す。オフライン売上業務は、前述したように、ポストペイ方式の小額決済に際して行われる。これらの図3及び図4に示すシーケンスは、ROM134に格納されているコンピュータプログラムに従いCPU133が実行する。
まず、決済端末101は、そのフラッシュメモリ136に、取引情報ファイル及び電断情報ファイルを生成している(いずれも図示せず)。取引情報ファイルは、全ての取引レコードについて、所定のタイミングで発生するイベントを記録するファイルである。電断ファイルは、カードリーダライタ301によるICカードとの通信に基づく売買成立後からプリンタ152による売上伝票の印字発行まで間の所定の処理終了毎の記録を電断処理フラグとして記録するファイルである。この意味で、電断処理フラグは、上記期間に発生する処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データとしての意味合いを持つ。
図3に示すように、決済端末101は、ディスプレイ106に表示される初期画面Aにおいて、「売上」、「売上取消」、「照会」等の業務入力待ちとなっている。この画面上、ファンクションキー104bで「売上」が選択指定されると、商品コードの入力待ちである商品コード入力画面B1となる。この際、カードリーダライタ301のインジケータ304は消灯状態にある。
商品コードの入力がありその決済金額が確定すると、決済端末101のディスプレイ106の表示はカード情報入力画面Cとなり、カードリーダライタ301によるICカード(ポストペイ方式の電子マネー媒体)のカード情報の読み取り待ちとなる。この際、決済端末101は、確定した決済金額分の減算コマンドをカードリーダライタ301に送信する。カードリーダライタ301は、これに応じて減算レスポンスを決済端末101に返す。これに応じてカードリーダライタ301のインジケータ304は緑色点灯となり、ICカードをかざすべき機器をユーザに示す。
その後、決済端末101は、状況確認コマンドをカードリーダライタ301に送信する。カードリーダライタ301は、これに応じて状況確認コマンド(タッチ待ち)を決済端末101に返す。これを繰り返す中で、カードリーダライタ301においてカード読込というイベントが発生すると、カードリーダライタ301は、インジケータ304を青色点灯させ、決済端末101からの状況確認コマンドに応じて状況確認コマンド(処理中)を返す。すると、決済端末101のディスプレイ106の表示は、処理中画面Dとなる。
カードリーダライタ301は、受信した減算金額やICカードから読み取った識別番号等から仮明細作成を実行し、必要な情報をICカードに書き込むカード書込を実行する。これらの処理が終了すると、カードリーダライタ301は、決済端末101からの状況確認コマンドに応じて状況確認コマンド(処理完了/オフライン)を返す。その後、カードリーダライタ301は、先に作成した仮明細データを決済端末101に送信する。
決済端末101は、カードリーダライタ301から仮明細データを受信すると、図4に示すように、フラッシュメモリ136内の電断ファイルにおいて、後にプリンタ152によって印字発行する売上伝票の伝票番号を更新し、電断処理フラグ=1を設定する。続いて、取引情報を作成し、電断ファイルに電断処理フラグ=2を設定する。この際、決済端末101は、取引情報を作成すると、カードリーダライタ301によるICカードとの通信に基づく売買成立を判定する。そこで、決済端末101は、その段階で、フラッシュメモリ136内の取引情報ファイルの取引情報最終レコードに、取引完了フラグ=0を設定する。
続いて、決済端末101は、未処理キャプチャ数を更新し、電断ファイルに電断処理フラグ=3を設定する。続いて、プリンタ152による印字用に伝票スプールを実行し、電断ファイルに電断処理フラグ=4を設定する。
その後、決済端末101は、取引完了コマンドをカードリーダライタ301に送信する。カードリーダライタ301は、これに応じて取引完了レスポンスを決済端末101に返す。そして、本明細書を作成し、インジケータ304のLEDを白色点灯させ、スピーカ(図示せず)より取引成立音を出力する。その後、インジケータ304のLEDを消灯する。
取引完了レスポンスを受信した決済端末101は、ディスプレイ106の画面表示を取引完了画面Eにする。そして、スプール出力を実行してプリンタ152による売上伝票の印字発行を実行し、フラッシュメモリ136内の電断ファイルにおける電断処理フラグを電断処理フラグ=0に設定する。その後、ディスプレイ106の画面表示を初期画面Aに復帰させ、次の取引に備える。
図5及び図6は、オフライン売上取消業務における電断処理フラグの更新シーケンスを示すタイミングチャートである。図5はその前半部分、図6はその後半部分をそれぞれ示す。オフライン売上取消業務は、ポストペイ方式の小額決済の取り消しに際して行われる。これらの図5及び図6に示すシーケンスは、ROM134に格納されているコンピュータプログラムに従いCPU133が実行する。
図5に示すように、決済端末101は、ディスプレイ106に表示される初期画面Aにおいて、「売上」、「売上取消」、「照会」等の業務入力待ちとなっている。この画面上、ファンクションキー104bで「売上取消」が選択指定されると、伝票番号の入力待ちである伝票番号入力画面B2となる。この際、カードリーダライタ301のインジケータ304は消灯状態にある。
置数キー104aによって伝票番号の入力があり取り消すべき取引が確定すると、決済端末101のディスプレイ106の表示はカード情報入力画面Cとなり、カードリーダライタ301によるICカード(ポストペイ方式の電子マネー媒体)のカード情報の読み取り待ちとなる。この際、決済端末101は、取消コマンドをカードリーダライタ301に送信する。カードリーダライタ301は、これに応じて取消レスポンスを決済端末101に返す。これに応じてカードリーダライタ301のインジケータ304は緑色点灯となり、ICカードをかざすべき機器をユーザに示す。
その後、決済端末101は、状況確認コマンドをカードリーダライタ301に送信する。カードリーダライタ301は、これに応じて状況確認コマンド(タッチ待ち)を決済端末101に返す。これを繰り返す中で、カードリーダライタ301においてカード読込というイベントが発生すると、カードリーダライタ301は、インジケータ304を青色点灯させ、決済端末101からの状況確認コマンドに応じて状況確認コマンド(処理中)を返す。すると、決済端末101のディスプレイ106の表示は、処理中画面Dとなる。
カードリーダライタ301は、受信した伝票番号やICカードから読み取った識別番号等から仮明細作成を実行し、必要な情報をICカードに書き込むカード書込を実行する。これらの処理が終了すると、カードリーダライタ301は、決済端末101からの状況確認コマンドに応じて状況確認コマンド(処理完了/オフライン)を返す。その後、カードリーダライタ301は、先に作成した仮明細データを決済端末101に送信する。
決済端末101は、カードリーダライタ301から仮明細データを受信すると、図6に示すように、フラッシュメモリ136内の電断ファイルにおいて、後にプリンタ152によって印字発行する売上取消伝票の伝票番号を更新し、電断処理フラグ=1を設定する。続いて、取引情報を作成し、電断ファイルに電断処理フラグ=2を設定する。この際、決済端末101は、取引情報を作成すると、カードリーダライタ301によるICカードとの通信に基づく取消成立を判定する。そこで、決済端末101は、その段階で、フラッシュメモリ136内の取引情報ファイルの取引情報最終レコードに、取引完了フラグ=0を設定する。
続いて、決済端末101は、未処理キャプチャ数を更新し、電断ファイルに電断処理フラグ=3を設定する。続いて、プリンタ152による印字用に伝票スプールを実行し、電断ファイルに電断処理フラグ=4を設定する。
その後、決済端末101は、取引完了コマンドをカードリーダライタ301に送信する。カードリーダライタ301は、これに応じて取引完了レスポンスを決済端末101に返す。そして、本明細書を作成し、インジケータ304のLEDを白色点灯させ、スピーカ(図示せず)より取引成立音を出力する。その後、インジケータ304のLEDを消灯する。
取引完了レスポンスを受信した決済端末101は、ディスプレイ106の画面表示を取引完了画面Eにする。そして、スプール出力を実行してプリンタ152による売上取消伝票の印字発行を実行し、フラッシュメモリ136内の電断ファイルにおける電断処理フラグを電断処理フラグ=0に設定する。その後、ディスプレイ106の画面表示を初期画面Aに復帰させ、次の取引に備える。
図7及び図8は、決済端末が実行する電断リカバリ処理の処理内容を示すフローチャートである。図7はその前半部分、図8はその後半部分をそれぞれ示す。電断リカバリ処理は、ROM134に格納されているコンピュータプログラムに従いCPU133が実行する。
従来の決済システムでは、売買成立後から売上伝票の印字発行前までの間に電源断が発生した場合、外見上、売買が成立しているのかどうかが分からないという現象が発生する。そこで、本実施の形態では、その期間に電源断が生じ、その後に電源が再投入された場合にリカバリ処理を実行し、リカバリが適性になされたならば、売買成立をユーザに報知できるようにしている。図7及び図8は、そのような処理内容を示すフローチャートである。リカバリ可能な電源断のタイミングは、カードリーダライタ301によるICカードとの通信に基づく売買成立(図4参照)又は取消成立(図6参照)を判定する取引情報の作成時点から、スプール出力後のフラッシュメモリ136内の電断処理フラグ=0までの期間である。以下、このようなリカバリ処理について説明する。
決済端末101のCPU133は、電源の投入時に図7及び図8に示す処理を実行する。つまり、CPU133は、フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイルの電断処理フラグの値を参照し、電断処理フラグ=0の場合にはリカバリ処理終了、それ以外の場合にはステップS102に進む(ステップS101)。電断処理フラグ=0の場合は、既に売上伝票又は売上取消伝票が印字発行済みでリカバリ処理をする必要がない(図4、図6参照)。しかも、売上取消伝票が印字発行済みの場合には、外見上からも取引の完了を見て取れるので、これを報知する必要もない。そこで、電断処理フラグ=0の場合には、リカバリ処理を終了させる。
ステップS102では、フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイルの電断処理フラグの値と電断時の伝票番号とをフラッシュメモリ136にログとして記録する。
その後、CPU133は、フラッシュメモリ136に生成されている取引情報ファイル中に記録されている取引情報最終レコードの伝票番号と、電断情報ファイルに記録されている電断時の伝票番号とを比較対照する(ステップS103)。
決済端末101において、カードリーダライタ301から仮明細データの取得後に伝票番号更新をしていなければ(図4、図6参照)、両伝票番号は一致していないはずなので、電断情報ファイルを初期化し(ステップS104)、リカバリ処理を終了する。つまり、この場合には、伝票番号更新の前に電源断が発生したはずなので、リカバリ処理をすることができない。そこで、リカバリ処理を終了する前に、電断情報ファイルを初期化しておく(ステップS104)。
決済端末101において、カードリーダライタ301から仮明細データの取得後に伝票番号更新をしていれば(図4、図6参照)、両伝票番号は一致しているはずなので、ステップS105の処理に進む。
ステップS105では、フラッシュメモリ136に生成されている取引情報ファイル中の取引完了フラグ=0かどうかを判定する。前述したように、決済端末101のCPU133は、取引情報を生成すると取引(売買又は取消)完了となるので(図4、図6参照)、取引情報ファイル中に取引完了フラグ=0を設定する。これにより、リカバリ処理可能な状態となる。換言すると、取引情報ファイル中への取引完了フラグ=0の設定は、リカバリ処理可能期間の始期を規定することになる。そこで、取引情報ファイル中の取引完了フラグ=0でなければ、リカバリ処理がそもそも不可能なので、電断情報ファイルを初期化し(ステップS104)、リカバリ処理を終了する。これに対して、取引情報ファイル中の取引完了フラグ=0である場合には、リカバリ処理を実行する。
リカバリ処理は、フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイル中の電断処理フラグ=1の場合にはその後に続く処理を実行し(ステップS106)、電断処理フラグ=2の場合にはその後に続く処理を実行し(ステップS107)、電断処理フラグ=3の場合にはその後に続く処理を実行し(ステップS108)、電断処理フラグ=4の場合にはその後に続く処理を実行することによってなされる(ステップS109)。以下、それぞれの内容について説明する。
フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイル中の電断処理フラグ=1の場合(ステップS106)、決済端末101のCPU133のは、電断情報ファイル中における元取引取消要求(売上取消)の有無を判定する(ステップS106−1)。元取引取消要求(売上取消)がなければ(ステップS106−1のN)、電断処理フラグ=2に設定する(ステップS106−4)。これに対して、元取引取消要求(売上取消)があれば(ステップS106−1のY)、フラッシュメモリ136に生成されている取引情報ファイルから元取引を検索する(ステップS106−2)。その結果、元取引のレコードがあれば元取引情報を取消済みに更新し(ステップS106−3)、元取引のレコードがなければ電断処理フラグ=2に設定する(ステップS106−4)。CPU133は、電断処理フラグ=2に設定した後(ステップS106−4)、ステップS107の処理に移る。
フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイル中の電断処理フラグ=2の場合(ステップS107)、決済端末101のCPU133は、未処理キャプチャ数の更新処理を実行した後(ステップS107−1)、電断処理フラグ=3に設定し(ステップS107−2)、ステップS108の処理に移る。
フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイル中の電断処理フラグ=3の場合(ステップS108)、決済端末101のCPU133は、伝票スプールを実行する(ステップS108−1)。この際、フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイルの記録内容及び取引情報ファイルの最終レコードを参照する。そして、CPU133は、電断処理フラグ=4に設定し(ステップS108−2)、ステップS109の処理に移る。
ステップS109では、フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイル中の電断処理フラグ=4かどうかを判定する。電断処理フラグ=4でない場合には例外処理を実行する。これに対して、決済端末101のCPU133は、電断処理フラグ=4の場合(ステップS109)、ディスプレイ106にインストラクション画面(図示せず)を表示する(ステップS110)。この場合のインストラクション画面は、
・前回取引の伝票出力が完了していない可能性があること
・特定のキーの押下によって再印字を促すこと
をユーザに報知する。つまり、インストラクション画面は、操作入力部であるキーボード104による操作に応じて未実行の処理が完遂する旨を報知する。この場合に操作が促される特定のキーは、一例として、キーボード104のファンクションキー104bの一つに割り付けられているセットキーである。
決済端末101のCPU133は、セットキーの押下の有無判定を実行し(ステップS111)、セットキーの押下を判定すると(ステップS111のY)、フラッシュメモリ136に生成されている電断情報ファイルを初期化する(ステップS112)。そして、ディスプレイ106上でインストラクション画面を非表示とし(ステップS113)、リカバリ処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態によれば、売買成立後から売上伝票の印字発行前までの間に電源断が発生し、その後に電源が再投入された場合、リカバリ処理を実行し(ステップS106〜ステップS109)、リカバリが適性になされたならば、売買成立をユーザに報知できるようにしている(ステップS110〜ステップS113)。したがって、売買が成立しているかどうかを正しくユーザに知らせることができ、二重取引の発生等の不都合を確実に防止することができる。
また、ユーザに対する売買成立の報知に際しては、キーボード104による操作に応じて未実行の処理が完遂する旨を報知するインストラクション画面をディスプレイ106に表示し、キーボード104の操作という積極的な行為をユーザに求める。これにより、売買が成立しているかどうかの認識をより確実にユーザに持たせることができる。
さらに、カードリーダライタ301は、ICカードをかざした瞬間ではなく、本明細作成という取引完遂を条件として取引成立音という響報知を行うので、その面から、ユーザに取引の完遂を意識させることができる。
本発明の実施の一形態を示す決済装置の斜視図である。 決済端末のハードウェア構造を示すブロック図である。 オフライン売上業務における電断処理フラグの更新シーケンス(前半)を示すタイミングチャートである。 オフライン売上業務における電断処理フラグの更新シーケンス(後半)を示すタイミングチャートである。 オフライン売上取消業務における電断処理フラグの更新シーケンス(前半)を示すタイミングチャートである。 オフライン売上取消業務における電断処理フラグの更新シーケンス(後半)を示すタイミングチャートである。 決済端末が実行する電断リカバリ処理(前半)の処理内容を示すフローチャートである。 決済端末が実行する電断リカバリ処理(後半)の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
131…マイクロコンピュータ(制御部)、136…フラッシュメモリ(不揮発性の記憶部)、152…プリンタ(印字部)、301…カードリーダライタ(データ読取部)

Claims (6)

  1. ポストペイ方式の電子マネー媒体との間で近距離無線通信を実行するデータ読取部と、
    伝票を印字発行する印字部と、
    前記データ読取部との間でデータ送受信を行って前記印字を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記データ読取部によって前記電子マネー媒体から媒体データを読み取り、前記印字部による売上伝票の印字発行を含む売上金額に対するポストペイ方式の決済を実行する処理と、
    前記データ読取部による前記電子マネー媒体との通信に基づく売買成立後から前記売上伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データを不揮発性の記憶部に記録する処理と、
    電源断が発生した後に電源が再投入された場合、前記記憶部に記録されている段階データの参照によって判明する未実行の処理を完遂する処理と、
    前記未実行の処理の完遂を報知する処理と、
    を実行する、決済装置。
  2. 前記制御部は、
    前記データ読取部によって前記電子マネー媒体から媒体データを読み取り、前記印字部による売上取消伝票の印字発行を含む取引の取り消しを実行する処理と、
    前記データ読取部による前記電子マネー媒体との通信に基づく取消成立後から前記売上取消伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データを不揮発性の記憶部に記録する処理と、
    を実行する、請求項1記載の決済装置。
  3. 表示部と操作入力部とを備え、
    前記未実行の処理の完遂の報知は、前記操作入力部による操作に応じて前記未実行の処理が完遂する旨のインストラクション画面を前記表示部に表示することによりなされ、
    前記未実行の処理は、前記インストラクション画面に応じた前記操作入力部による操作に応じて完遂する、
    請求項1又は2記載の決済装置。
  4. 前記データ読取部は、前記電子マネー媒体から媒体データを読み取ることによって前記制御部が行う目的行為の完遂を音響報知する、請求項1ないし3のいずれか一記載の決済装置。
  5. ポストペイ方式の電子マネー媒体との間で近距離無線通信を実行するデータ読取部と、伝票を印字発行する印字部と、を備える決済装置のコンピュータにインストールされ、当該コンピュータに、
    前記データ読取部によって前記電子マネー媒体から媒体データを読み取り、前記印字部による売上伝票の印字発行を含む売上金額に対するポストペイ方式の決済を実行する処理と、
    前記データ読取部による前記電子マネー媒体との通信に基づく売買成立後から前記売上伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データを不揮発性の記憶部に記録する処理と、
    電源断が発生した後に電源が再投入された場合、前記記憶部に記録されている段階データの参照によって判明する未実行の処理を完遂する処理と、
    前記未実行の処理の完遂を報知する処理と、
    を実行させる、機械読取可能なコンピュータプログラム。
  6. 前記コンピュータに、
    前記データ読取部によって前記電子マネー媒体から媒体データを読み取り、前記印字部による売上取消伝票の印字発行を含む取引の取り消しを実行する処理と、
    前記データ読取部による前記電子マネー媒体との通信に基づく取消成立後から前記売上取消伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データを不揮発性の記憶部に記録する処理と、
    を実行させる、請求項5記載のコンピュータプログラム。
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