JP2006340766A - 遊技情報管理装置 - Google Patents

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Hiroshi Ota
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Abstract

【課題】様々な補償の実行に関する補償情報を適宜補正した信頼度の高い遊技情報を管理することができ、また各種補償の内容も正確に把握することができ、遊技場経営に必要な適正なデータを得ることができる遊技情報管理装置を提供する。
【解決手段】ホール管理端末機3000は、遊技場に設置された遊技機10側から出力される遊技情報を収集し記憶管理し、特に、遊技者の意に反して遊技が中断ないし中止された場合の代償として遊技者の利益を補償する際には、遊技場店員による補償モード設定手段100の操作により、前記補償の実行に伴い遊技機10側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けする。
【選択図】図1

Description

本発明は、遊技場に設置された遊技機側から出力される遊技情報を収集し記憶管理する遊技情報管理装置に関する。
従来、遊技場においては、遊技者から信頼を得たり遊技者との関係を良好にするためのサービスの一環として、遊技が遊技者の意に反して中断ないし中止された場合の代償に、いわゆる出玉補償を行っていた。出玉補償の内容としては、閉店時間の直前に遊技機が確率変動状態中となっている遊技者に、遊技を中止させる代償として、最低でも特別遊技状態1回分に相当する出玉を補償するために、遊技場店員が大入賞口を強制開放して特別遊技状態1回分に相当する数の遊技球を投入し、遊技者に賞球を払い出す「閉店補償」が知られている。
また、閉店補償の他にも、遊技領域上でぶどう状に遊技球が引っ掛かるような球詰まりが生じた場合に、遊技場店員が球詰まり解消後に始動入賞口を強制開放して、表示遊技の実行5回分に相当する数の遊技球(5個)を投入する「球詰まり補償」、停電があった場合に、遊技場店員が始動入賞口を強制開放して、表示遊技の実行5回分に相当する数の遊技球(5個)を投入する「停電補償」、特別遊技状態が途中で終了(いわゆるパンク)してしまった場合に、遊技場店員が大入賞口を強制開放して、特別遊技状態1回分に対して不足する残りの遊技球を投入する「パンク補償」等が、出玉補償として遊技者に対するサービスの一環として実行されていた。
このような様々な出玉補償が実行される時、遊技機のガラス扉を開放して、遊技盤面上の所定の入賞口に遊技球を投入する遊技場店員は、遊技場全体を管理するホール管理端末機等が設置された管理室と連絡を取り、コントロール室の指示のもと補償の作業を実行していた。ここで補償に伴い遊技機から払い出された遊技球数は、その数量が閉店補償やパンク補償の場合のように多量であっても、閉店補償の場合は特別遊技状態中ではなく確率変動状態中の出玉数として、また、パンク補償の場合は特別遊技状態中ではなく通常の遊技中(ただしパンク時が確率変動状態中の場合には確率変動状態中)の出玉数として、それぞれ記憶管理される。
また、前記閉店補償に関しては、例えば、特許文献1に記載されているように、既存の設備を利用して円滑かつ正確に行うことができる遊技場システムが既に提案されている。この遊技場システムは、ホストコンピュータにより、閉店補償のために供される補償球数を遊技機の遊技データに基づいて算出し、リモコンから計数機に向けて閉店補償対象の遊技機の台番号を含む補償信号を送信すると、計数機が、前記台番号に対応した補償球数データをホストコンピュータから取得し、プリンターを通じて発行するレシートに補償球数を加算する動作を行うものであった。
ところで、遊技場においては、各遊技機に関する遊技状況を把握することが遊技場の適切な経営を行う上で重要となる。すなわち、各遊技機から出力された遊技情報を分析することで、各遊技機に関する遊技状況を正確に把握し、このデータに基づいて、日々適正な営業状態となるよう遊技盤面上の釘等を調整することになる。このように、遊技場の経営にとって極めて重要なデータには、特別遊技状態の実行回数や、特別遊技状態中における出玉数、それに特別遊技状態以外の通常の遊技状態における出玉数等がある。
特開2004−215829号公報
しかしながら、前述したような出玉補償を実行することにより、遊技場店員が補償分に相当する数の遊技球を所定の入賞口に投入して遊技者に賞球を払い出すと、この賞球に関する出玉数はホールコンピュータ上では、あくまで通常の遊技状態における出玉数として扱われてしまう。そのため、出玉数に関するデータ上の信頼性が損なわれ、各遊技機に関する遊技状況を正確に把握することも困難となり、日々適正な営業状態に調整することができない虞が生じるという問題があった。
すなわち、閉店補償を実行した場合は、本来なら特別遊技状態中に得るはずの出玉が、確率変動状態中における出玉として補償分だけ加えられてしまうので、出玉数に関するデータの信頼性がないものとなる。また、パンク補償を実行した場合は、特別遊技状態中に出玉補償の作業を終えることは不可能に近く、多くはその特別遊技状態が終了してからの作業となり、特別遊技状態以外における出玉が異常に高い値となるので、やはり出玉数に関するデータの信頼性がないものとなる。
また、特許文献1に記載された技術によれば、閉店補償を実行した場合は、受信した計数・補償データを管理用データベースに蓄積して、蓄積データにより示される補償球数を割数や粗利等の演算に反映させることも示唆されてはいるが(明細書、段落0057参照)、補償球数を通常の遊技状態における出玉数と如何に区分けするか等、具体的なデータ管理に関しては一切不明であり、例えば、閉店補償の実行に限っても、前述した場合同様に出玉数に関するデータ上の信頼性が損なわれる虞があった。
さらに、様々な遊技状態と、各遊技状態における出玉数、それに補償に関する出玉数との関係も不明瞭であり、前記補償分に関する出玉数を区別した上での各遊技状態における出玉数の正確な把握を行うものではなかった。しかも、補償に関する出玉数を払い出す作業は自動化されていても、該補償に関するデータの送受や、遊技機ごとに対応付けるための認証作業が面倒であり、また、閉店補償には円滑に対応できるが、他の補償に関しては、結局補償の原因を取り除くために遊技場店員が何らかの作業をしなければならない。また、たとえ全てを自動化することができたとしても、補償はサービスの一環であるので、自動化によりサービスが味気ないものとなってしまう。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題点に着目してなされたものであり、補償の実行に伴い遊技機側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても明確に区分けすることで、補償情報を除いた遊技情報を管理したり、補償情報を含む遊技情報をその旨を明確にした上で管理することが可能となり、様々な補償の実行に関わらず、各種補償分に関する補償情報を適宜補正した信頼度の高い遊技情報を管理することができ、また、各種補償の内容も遊技情報に対応付けて正確に把握することができ、遊技場経営に必要な適正なデータを得ることができる遊技情報管理装置を提供することを目的としている。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]遊技場に設置された遊技機(10)側から出力される遊技情報を収集し記憶管理する遊技情報管理装置において、
遊技者の意に反して遊技が中断ないし中止された場合の代償として遊技者の利益を補償する際、遊技場店員の操作により、前記補償の実行に伴い遊技機(10)側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けするための補償モード設定手段(100)を有することを特徴とする遊技情報管理装置。
[2]前記補償モード設定手段(100)は、遊技機(10)ごとに対応しており、前記補償を実行する遊技機(10)近傍で遊技場店員に限り操作できる状態に設置されることを特徴とする[1]に記載の遊技情報管理装置。
[3]前記補償モード設定手段(100)は、複数種類ある補償ごとに前記補償情報をそれぞれ区分けすることを特徴とする[1]または[2]に記載の遊技情報管理装置。
[4]前記補償モード設定手段(100)の操作時に、補償の実行が適正であるか否かを判定する補償許可判定手段を有することを特徴とする[1],[2]または[3]に記載の遊技情報管理装置。
[5]前記補償モード設定手段(100)は、
複数種類ある補償ごとに対応する補償モードのうち何れかを選択して入力するモード選択部(110)と、
前記選択された補償モードにおける補償を実行するための情報を受け付ける情報受付部(120)と、を有することを特徴とする[1],[2],[3]または[4]に記載の遊技情報管理装置。
[6]前記補償情報には、前記補償モードの種類と、前記補償モードに対応する補償の実行により遊技者に払い出された遊技媒体数とが、少なくとも含まれることを特徴とする[5]に記載の遊技情報管理装置。
[7]前記遊技機(10)は、遊技中に所定条件の成立に基づき、遊技者に有利な特別遊技状態を実行するものであり、
前記補償モードには、前記所定条件の成立する確率が高められた確率変動状態での遊技中に遊技場の閉店時間が到来した時、該確率変動状態における遊技を途中で中止する場合の閉店補償モードが含まれており、
前記補償モード設定手段(100)により前記閉店補償モードが設定された場合に、該閉店補償モードに対応する補償の実行により遊技者に前記特別遊技状態に相当する分だけ払い出された遊技媒体数を、前記補償情報としての記憶管理とは別に、前記特別遊技状態における遊技情報として記憶管理することを特徴とする[6]に記載の遊技情報管理装置。
[8]前記遊技情報および前記補償情報を、遊技機(10)1台ずつ、遊技機(10)の機種ごと、あるいは遊技場全体の何れかを単位として、それぞれ集計する演算手段(3113)と、
前記演算手段(3113)により集計された結果を出力する出力手段(3111)と、を有し、
前記出力手段(3111)は、前記補償情報を含む前記遊技情報の集計結果を、前記遊技情報のみの集計結果から区別できる表示態様で出力することを特徴とする[1],[2],[3],[4],[5],[6]または[7]に記載の遊技情報管理装置。
本発明は、次のように作用する。
前記[1]に記載の遊技情報管理装置は、遊技場に設置された遊技機(10)側から出力される遊技情報を収集し記憶管理する。特に遊技者の意に反して遊技が中断ないし中止された場合の代償として遊技者の利益を補償する際には、遊技場店員による補償モード設定手段(100)の操作により、補償の実行に伴い遊技機(10)側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けする。
これにより、補償の実行に伴い遊技機(10)側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報と混在させずに補償情報として別に収集し記憶管理することができる。従って、補償情報を除いた遊技情報を管理したり、補償情報を含む遊技情報をその旨を明確にした上で管理することが可能となり、様々な補償の実行に関わらず、各種補償分に関する補償情報を適宜補正した信頼度の高い遊技情報を管理することができ、また、各種補償の内容も遊技情報に応じて正確に把握することができる。
前記[2]に記載の遊技情報管理装置によれば、補償モード設定手段(100)は遊技機(10)ごとに対応しており、補償を実行する遊技機(10)近傍で遊技場店員に限り操作できる状態に設置されているから、遊技場店員は補償モード設定手段(100)の操作を、実際に補償を実行する遊技機(10)がある場所から円滑かつ迅速に行うことができる。また、補償モード設定手段(100)は遊技者が操作できる状態にはないので、遊技者による不正行為を防止することができる。
前記[3]に記載の遊技情報管理装置によれば、補償モード設定手段(100)は、複数種類ある補償ごとに補償情報をそれぞれ区分けするので、補償の内容の種類別に補償情報を送信したり、記憶管理することが可能となる。これにより、各種補償の内容も遊技情報に関連付けて正確に把握することができる。
前記[4]に記載の遊技情報管理装置によれば、補償モード設定手段(100)の操作時に、補償許可判定手段によって補償の実行が適正であるか否かを判定する。これにより、補償すべき遊技の中断ないし中止の事態が実際に発生したか否か、また、補償モード設定手段(100)に対する適正な操作が行われたか否か等を勘案することになり、不適正な補償の実行を未然に防止することができる。
前記[5]に記載の遊技情報管理装置によれば、補償モード設定手段(100)は、複数種類ある補償ごとに対応する補償モードのうち何れかを選択して入力するモード選択部(110)と、選択された補償モードにおける補償を実行するための情報を受け付ける情報受付部(120)とを有する。ここでの情報とは、暗証番号、担当者番号、識別記号(ID)等が該当し、情報受付部(120)は、ダイヤルないしボタン等による操作により、あるいは、リモコンやICタグ等からの受信により、前記情報を受け付けるようになっている。
モード選択部(110)のみでは、仮に遊技者が補償モード設定手段(100)のモード選択部(110)を不正に操作した場合に、不適正な補償の実行が指示される虞がある。これに対して情報受付部(120)を設け、情報受付部(120)により前記情報を受け付けることも補償を実行するための条件とすることで、不正を確実に防止することが可能となり、安全性を向上させることができる。ここで情報受付部(120)による前記情報の受け付けの有無は、前記[4]に記載の補償許可判定手段による判断事項の1つとして定めるとよい。
前記[6]に記載の遊技情報管理装置によれば、補償情報には、補償モードの種類と、補償モードに対応する補償の実行により遊技者に払い出された遊技媒体数とが、少なくとも含まれる。このように補償の内容が、遊技の中断ないし中止の理由に相当する分の遊技球の払い出しによる場合、遊技情報として遊技機(10)の稼動率や割数を知る上で最も重要な出玉数(遊技中に払い出された遊技媒体数)を、補償による出玉数と明確に区別できる状態で管理することにより、本来の遊技機性能に基づく信頼度の高い遊技情報を活用することができる。
前記[7]に記載の遊技情報管理装置によれば、遊技機(10)は、遊技中に所定条件の成立に基づき、遊技者に有利な特別遊技状態を実行するものであり、補償モードには、所定条件の成立する確率が高められた確率変動状態での遊技中に遊技場の閉店時間が到来した時、該確率変動状態における遊技を途中で中止する場合の閉店補償モードが含まれている。
補償モード設定手段(100)により閉店補償モードが設定された場合には、該閉店補償モードに対応する補償の実行により遊技者に前記特別遊技状態に相当する分だけ遊技媒体が払い出されるが、この遊技媒体数を、補償情報としての記憶管理とは別に、前記特別遊技状態における遊技情報として記憶管理する。
これにより、閉店時間でなければ、特別遊技状態における遊技情報となるべきはずの出玉数を、従来のように確率変動状態における遊技情報としてのみ管理するのではなく、正確に特別遊技状態における遊技情報と仮定した上で、信頼度の高い遊技情報として活用することができる。
前記[8]に記載の遊技情報管理装置によれば、演算手段(3113)によって、遊技情報および補償情報を、遊技機(10)1台ずつ、遊技機(10)の機種ごと、あるいは遊技場全体の何れかを単位として、それぞれ集計する。これにより、遊技情報や補償情報を、様々なグループ分けに応じて集計した集計値として把握することができ、遊技場関係者は、日々の営業状態を調整するための有効な資料として活用することができる。
演算手段(3113)により集計された結果は、出力手段(3111)によって出力される。特に出力手段(3111)は、補償情報を含む遊技情報の集計結果を、遊技情報のみの集計結果から区別できる表示態様で出力することができる。これにより、補償情報を含む遊技情報の集計結果を、視覚的に分り易い状態で一目瞭然に把握することが可能となる。
本発明に係る遊技情報管理装置によれば、遊技者の意に反して遊技が中断ないし中止された場合の代償として遊技者の利益を補償する際に、遊技場店員による補償モード設定手段の操作により、補償の実行に伴い遊技機側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けするから、補償の実行に伴い遊技機側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報と混在させずに補償情報としても収集し記憶管理することができる。従って、様々な補償の実行に関わらず、各種補償分に関する補償情報を適宜補正した信頼度の高い遊技情報を管理することができ、また各種補償の内容も遊技情報に対応付けて正確に把握することができる。
また、補償モード設定手段は遊技機ごとに対応し、補償を実行する遊技機近傍で遊技場店員に限り操作できる状態に設置されている場合には、遊技場店員は補償モード設定手段の操作を、補償を実行する遊技機がある場所から行うことができ、補償の実行を円滑かつ迅速に行うことができる。また、補償モード設定手段は遊技者が操作できる状態にはないので、遊技者による不正行為を防止することができる。
さらに、補償モード設定手段の操作時に、補償許可判定手段によって補償の実行が適正であるか否かを判定するようにすれば、補償すべき遊技の中断ないし中止の事態が実際に発生したか否か、また補償モード設定手段に対する適正な操作が行われたか否か等を勘案することになり、不適正な補償の実行を未然に防止することができる。
以下、図面に基づき、本発明を代表する一実施の形態を説明する。
図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示している。
本実施の形態に係る遊技情報管理装置は、遊技場(遊技店)に設置された遊技機側から出力される遊技情報を収集し管理するものであり、各種の遊技機を管理対象とするが、本実施の形態では、遊技機をパチンコ機に適用した場合を例に説明する。
図1は、遊技情報管理装置を設置した遊技場の主要な関連設備を模式的に示すと共に、遊技機10側から出力される情報の流れを示すブロック図である。図2は、遊技情報管理装置を含む関連設備の具体的なシステム構成図である。図3は、遊技機10を拡大して示す正面図である。遊技場内には多数の遊技機10を列設した遊技機島が通路を挟んで複数設置されており、遊技場内の管理室にはホール管理端末機3000が設置されている。
図3に示すように、遊技機10は、遊技球(以下「球」とも称する。)を発射してゲームを行うパチンコ機である。遊技機10には、有価価値カードの挿入により遊技球を貸し出すためのカードユニット(CR球貸機)20が付設されている。遊技機10は、遊技球が落下しゲームを進行させる各種部品が取り付けられた遊技盤11と、遊技盤11の正面を覆うガラスを固定するガラス枠13等を有している。なお、ガラス枠13には、装飾装置であるランプ・LED等が組み付けられている。
ガラス枠13の下方には、遊技球である貸球や賞球を貯留する上受け皿14、上受け皿14から溢れた遊技球を貯留する下受け皿15、遊技球の発射操作を遊技者が行うためのハンドル16等が設けられている。遊技盤11の正面には、遊技領域12に発射された遊技球の落下に変化を与えるための遊技釘や風車、遊技球を受け入れる各種入賞口、表示遊技を実行するための可変表示装置17、何れの入賞口にも入らずに落下した遊技球を排出するためのアウト口等が設けられている。
各種入賞口には、遊技球の入賞により可変表示装置17で表示遊技を実行する権利を確保する始動入賞口18、特別遊技状態として開閉動作を行う大入賞口19等がある。遊技球が各種入賞口に入賞すると、それぞれの入賞口に付設されたスイッチにより入賞球が検出され、入賞球が検出される度に、それぞれの入賞口に割り当てられた所定数の賞球が払い出されるようになっている。
可変表示装置17は、表示遊技の結果に関係する識別情報(例えば数字)や、表示遊技の演出表示に関係する各種画像(例えば背景)を変動表示させるものである。前記始動入賞口18に遊技球が入賞すると、可変表示装置17における表示遊技の権利が獲得され、表示遊技が実行される。表示遊技では、複数種類の識別情報が変動表示され、最終的に停止した識別情報の組み合わせが、予め定められた特定の組み合わせ(例えば「555」とぞろ目に揃った場合等)である特定表示態様(以下「大当たり」とも言う。)に確定すれば、特別遊技状態が発生する。
表示遊技の結果が、識別情報のうち確変図柄(例えば奇数図柄「1」、「3」、「5」、「7」、「9」)の何れかで全て同一種類に揃う特定表示態様(確率変動大当たり)に確定した場合には、確率変動状態を伴う特別遊技状態が発生することになる。すなわち、確変図柄で揃った特定表示態様(確率変動大当たり)が確定すると、これに基づき発生した特別遊技状態が終了した後、次回の特別遊技状態が発生するまで、表示遊技の結果が特定表示態様に確定する大当たり確率が高確率に変化する。
確率変動状態中には、可変表示装置17における表示遊技の変動時間が短縮される時間短縮状態も併せて発生するように設定してもよい。なお、表示遊技の結果が、識別情報のうち非確変図柄(例えば偶数図柄「0」、「2」、「4」、「6」、「8」)の何れかで全て同一種類に揃う特定表示態様(非確率変動大当たり)に確定した場合には、確率変動状態を伴わない特別遊技状態が発生することになる。この特別遊技状態が終了した後、所定回数(例えば100回)を限度に、次回以降の表示遊技における変動時間が短縮されるように設定してもよい。
表示遊技の実行中あるいは特別遊技状態の発生中に、始動入賞口18に遊技球が入賞した場合には、表示遊技を実行する権利が保留として獲得され、現在進行中の表示遊技等が終了した後、保留されていた権利が順次消化されるようになっている。前記表示遊技の保留数は、例えば最大で4個と設定されている。
大入賞口19は、遊技球が入賞し易い開状態と、遊技球が入賞できない通常の閉状態とに変化するように構成されている。大入賞口19は、前記表示遊技の結果が特定表示態様となった場合に、特別遊技状態を形成するように開閉制御される。特別遊技状態は、大入賞口19の扉が開いて遊技球が入賞し易い開状態となり、所定時間(例えば30秒)の経過または遊技球の所定個数(例えば10個)の入賞により扉が閉鎖されて入賞し難い閉状態となる動作が、所定の回数(例えば15回)を上限に繰り返す状態である。
図2に示すように、遊技機島の内部には、遊技機10ごとに対応した台コントローラ1000が複数設置されている。各台コントローラ1000には、それぞれ遊技機10の他、カードユニット(CR球貸機)20と、遊技機10に投入された遊技球を計数するための球計数器30が接続されている。また、各台コントローラ1000は、HALL−BUSを介して、ゲートウェイを兼ねた島コントローラ2000に接続されている。
台コントローラ1000は、遊技機10等の動作や信号の送受信を検知、監視、制御するものであり、遊技機10側から出力される遊技情報(遊技機10の稼動に関する稼動情報も含む。)を一旦記憶し、島コントローラ2000へ送信するものである。ここでの送信は、いわゆるRS485(図1参照)で行われるようになっており、台コントローラ1000は、遊技情報や稼動情報を入力記憶して、定期的に島コントローラ2000に送信するように設定されている。
遊技機10からは、スタート信号、大当たり1信号、大当たり2信号、確変信号、始動口信号、賞球信号等が、それぞれ遊技情報として台コントローラ1000に出力される。また、カードユニット20からは、売上信号等が稼動情報として台コントローラ1000に出力される。さらに、球計数器30からは、入玉信号等が稼動情報として台コントローラ1000に出力される。
スタート信号は、前述した遊技機10において、始動入賞口18への遊技球の入賞により可変表示装置17で実行される表示遊技の実行回数を示すスタート回数を特定する信号である。このスタート信号は、表示遊技が実行される度に出力される図柄確定信号と同義である。なお、スタート信号は、確率変動状態以外の通常の遊技状態で収集することにより、なおさら信頼度の高いデータとして管理することができる。
大当たり1信号は、遊技機10において特別遊技状態の発生を特定する信号であり、特別遊技状態の期間中に亘って出力される。大当たり2信号は、遊技機10において確変大当たりに起因して、大当たりとなる確率が高まった確率変動状態の発生を特定する信号であり、確率変動状態の期間中に亘って出力される。なお、確率変動状態では、通常の遊技状態において大当たりとなる通常確率に対して、例えば大当たりとなる確率が5倍高くなるように設定されている。
始動口信号は、遊技機10における表示遊技の実行回数ではなく、始動入賞口18に遊技球が入賞した数を特定する信号であり、始動入賞口18に遊技球が入賞する度に出力される。賞球信号は、遊技者が遊技により獲得した遊技球、すなわち遊技により各種入賞口に入賞した際に払い出される賞球(出玉)数を特定する信号である。この賞球信号は、各種入賞口に球が入賞して賞球が払い出された結果、例えば賞球10個が1パルスとして出力され、賞球信号をカウントすることにより出玉数を求めることができる。
貸球信号は、遊技者がカードユニット20に有価価値カードを挿入して遊技機10から貸し出された遊技球数を特定する信号である。この貸球信号は、例えば貸球10個が1パルスとして出力され、貸球信号をカウントすることにより貸し出された球数を求めることができる。なお、遊技者に貸し出された球数は、次述する売上信号を元にした演算により類推することも可能である。
カードユニット20から出力される売上信号は、遊技者が遊技球の貸し出しに指定した有価価値カード中の使用金額を特定する信号であり、例えば貸球25個分に相当する100円が1パルスとして出力される。球計数器30から出力される入玉信号は、遊技者により遊技機10に投入された遊技球(入玉)数に関する信号である。例えば、入玉10個が1パルスとして出力され、この入玉信号をカウントすることにより入玉数を求めることができる。
遊技機10側から出力される遊技情報(稼動情報も含む。以下同じ。)は、前述した各種信号に限られるものではなく、他に例えば、遊技機10の台番号や機種を特定するコード信号、遊技機10で不正を検出した際に出力される不正信号、特別遊技状態に応じて遊技者に払い出される賞球数が所定数以上になった際に当該遊技機10での遊技を制限するための打止信号、打止信号により打止状態に移行された遊技機10の打止状態を解除するための解除信号、遊技機10内に補給されている遊技球数が減少することに伴う補給信号、球計数器30が異常を検出した旨を示す異常信号や断線信号等がある。
図4は、台コントローラ1000の正面図である。台コントローラ1000には、本発明の根幹をなす遊技情報管理装置の補償モード設定手段100が設けられている。補償モード設定手段100は、遊技者の意に反して遊技が中断ないし中止された場合の代償として遊技者の利益を補償する際、遊技場店員の操作により、補償の実行に伴い遊技機10側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けするためのものである。
補償モード設定手段100は、台コントローラ1000に設けられているので遊技機10ごとに対応しており、補償を実行する遊技機10近傍で遊技場店員に限り操作できる状態に設置されている。具体的には例えば、図示省略したが遊技機島上部にある幕板により閉じられた遊技機島内側に台コントローラ1000は設置されており、遊技場店員が幕板を開いた状態でのみ、台コントローラ1000にある補償モード設定手段100を操作できるようになっている。
遊技場ではサービスの一環として、遊技が遊技者の意に反して中断ないし中止された場合の代償にいわゆる出玉補償を行っている。出玉補償の種類としては、閉店時間の直前に遊技機10が確率変動状態中となっている遊技者に、遊技を中止させる代償として、特別遊技状態1回分に相当する出玉を補償するために、遊技場店員が大入賞口19を強制開放して特別遊技状態1回分に相当する数(例えば150個)の遊技球を投入し、遊技者に賞球を払い出す「閉店補償」が知られている。
閉店補償の他にも、遊技領域12上でぶどう状に遊技球が引っ掛かるような球詰まりが生じた場合に、遊技場店員が球詰まり解消後に始動入賞口18を強制開放して、表示遊技の実行5回分に相当する数の遊技球(5個)を投入する「球詰まり補償」、停電があった場合に、遊技場店員が始動入賞口18を強制開放して、表示遊技の実行5回分に相当する数の遊技球(5個)を投入する「停電補償」、特別遊技状態が途中で終了(いわゆるパンク)してしまった場合に、遊技場店員が大入賞口19を強制開放して、特別遊技状態1回分に対して不足する残りの遊技球を投入する「パンク補償」等がある。
補償モード設定手段100は、複数種類ある補償ごとに補償情報をそれぞれ区分けすることができるようになっている。本実施の形態では、複数種類の補償は、前述した閉店補償、球詰まり補償、停電補償、パンク補償の4種類が相当し、補償情報は、補償に基づき遊技者に払い出された賞球(出玉)数が相当する。図4に示すように補償モード設定手段100は、複数種類ある補償ごとに対応する補償モードのうち何れかを選択して入力するモード選択部110、選択された補償モードにおける補償を実行するための情報を受け付ける情報受付部120、それに送信部130および表示部140を有している。
モード選択部110は、例えば出力内容を変更可能なロータリースイッチからなり、各数字に予め対応付けられた4種類の補償に相当する補償モードのうちの何れかを、遊技場店員が手動により補償内容に応じて任意に選択設定できるようになっている。情報受付部120も、例えば出力内容を変更可能なロータリースイッチからなり、補償を実行するための情報としては、担当者番号、暗証番号、識別記号(ID)等が該当する。本実施の形態では、情報受付部120により、補償を実行する遊技場店員ごとに定められている担当者番号を入力するようになっている。
送信部130は、モード選択部110や情報受付部120で設定した情報を、島コントローラ2000を経てホール管理端末機3000へ送信するための押しボタン式のスイッチである。補償の実行に際して、モード選択部110や情報受付部120の設定後に送信部130を押し操作することで、この操作中に対応する遊技機10から出力される賞球信号を通常の賞球信号とは別に補償の実行に伴う補償情報としても区分けするための指示(補償中信号)をホール管理端末機3000側へ出力するようになっている。
このような補償モード設定手段100における一連の操作に基づき、ホール管理端末機3000では、送信部130に対応する遊技機10が補償実行中であるものと判断される。なお、補償として各種入賞口への強制的な遊技球の投入が終了した後は、送信部130をもう一度押し操作して元のOFF状態に戻すことにより、前記補償中信号の出力が停止され、ホール管理端末機3000では、補償の実行が終了して通常の遊技状態に戻った旨を判断できるようになっている。
表示部140は、補償モード設定手段100における操作状況等をランプ点灯によって表示するものであり、送信部130の押し操作により通信中であるかを確認するランプ、補償の実行の許可を知らせるランプ、遊技場店員に操作の再確認を指示するランプ、遊技場店員に操作の不正を知らせるランプ等が設けられている。
図2において、島コントローラ2000は、各遊技機島に設備されている遊技機10側から出力される遊技情報を一時的に集積し記憶する機能を果たすものである。島コントローラ2000は、HALL情報ネットワーク(LAN:Local Area Network )と接続されている。HALL情報ネットワークには、遊技情報管理装置の主要部として機能するホール管理端末機3000の他、ホール管理コンピュータ4000、情報表示端末機5000、POS装置5100、景品管理端末機5200が、それぞれ接続されている。
図2に示すように、ホール管理端末機3000には、表示出力装置としてのディスプレイ、印刷出力装置としてのプリンター、それに音声出力装置(インカムを含む)等が接続されており、ホール管理コンピュータ4000および景品管理端末機5200には、それぞれディスプレイとプリンターが接続されている。また、情報表示端末機5000およびPOS装置5100には、それぞれ会員カード(および非会員用ビジターカード)の内容を読み取るカードリーダーが接続されている。
図5は、遊技情報管理装置の主要部をなすホール管理端末機3000の回路構成を示すブロック図である。ホール管理端末機3000は、遊技機10およびカードユニット20、球計数器30からの遊技情報に関する各種信号を収集し記憶管理するものであり、種々のデータ処理を行う制御手段としてCPU3101が設けられており、CPU3101には主メモリであるROM3102、およびRAM3110が接続されている。
また、CPU3101には、各種データを表示出力するディスプレイ3103、各種データを印刷出力するプリンター3104、各種情報を関係者用のインカムや店内放送にて音声出力する音声出力装置3105、それに所定操作を行うキーボードやマウス等の操作手段3106が、それぞれインターフェイス回路を介して接続されている。また、CPU3101には、固定ディスク装置3120がバスを介して接続されている。さらに、CPU3101には、台コントローラ1000、ホール管理コンピュータ4000、情報表示端末機5000が、それぞれ通信インターフェイス回路を介して接続されている。
ホール管理端末機3000において遊技情報を収集し記憶管理する機能は、CPU3101が、ROM3102に記憶されているシステムプログラムおよびデータと、RAM3110にロードされたプログラムおよびデータに従って動作することにより実現される。RAM3110にロードされるプログラムとしては、表示制御処理プログラム3111、遊技機制御処理プログラム3112、遊技機情報処理プログラム3113、売上断線処理プログラム3114、球計数器処理プログラム3115等がある。
表示制御処理プログラム3111は、ディスプレイ3103や情報表示端末機5000への表示を制御するプログラムである。遊技機制御処理プログラム3112は、遊技機10に対する遊技球の補給および打止制御を行うプログラムである。遊技機情報処理プログラム3113は、台コントローラ1000等を経て遊技機10側から出力された遊技情報や、補償の実行に際して補償モード設定手段100のモード選択部110や情報受付部120で設定された情報、送信部130の押し操作中に対応した遊技機10から出力される賞球信号等を補償情報としても収集し、収集した各種信号やこれに基づいて演算した加工データを、固定ディスク装置3120内の遊技機情報データベース3123に蓄積記録したり一部消去したりするプログラムである。
売上断線処理プログラム3114は、台コントローラ1000等を経てカードユニット20から出力された売上信号や断線信号を収集し、固定ディスク装置3120内の売上情報データベース3121や断線情報データベース3122にそれぞれ蓄積記憶したり、一部消去したりするプログラムである。球計数器処理プログラム3115は、台コントローラ1000に一旦記憶される稼動情報のうち入玉信号を収集し、固定ディスク装置3120内の球計数器情報データベース3124に蓄積記憶したり、一部消去したりするプログラムである。
これらのプログラムのうち、遊技機情報処理プログラム3113は、CPU3101で実行されることにより、遊技情報および補償情報を遊技機10ごと、遊技機10の機種ごと、あるいは遊技場全体の何れかを単位として、それぞれ集計する演算手段に相当する機能を果たす。演算手段は、遊技機10側からの各種信号に基づいて、後述するが図6に示すような集計値として、出玉数、入玉数、実特賞(全ての特別遊技状態の発生回数)、確変数(確率変動状態の発生回数)、特賞数(=実特賞−確変数)、変中特(確率変動状態中の特別遊技状態の発生回数)、総S数(全てのスタート回数)、それに補償履歴等を抽出するものである。
また、表示制御処理プログラム3111は、CPU3101で実行されることにより、前記演算手段により集計された結果を出力する出力手段に相当する機能を果たすものである。ここで出力手段は、詳しくは後述するが、補償情報を含む遊技情報の集計結果を、遊技情報のみの集計結果から区別できる表示態様で出力したり、また、遊技機10ごとの補償情報を補償履歴として、実行された補償(補償モード)の種類と、該補償の実行に伴い遊技機10側から出力された賞球信号を集計した出玉数(補償情報)を、経時的に表示するものである。
さらに、図示省略したプログラムの機能として、CPU3101は、遊技場店員による補償モード設定手段100の操作時に、該補償を実行することが適正であるか否かを判定する補償許可判定手段の機能も備えている。補償許可判定手段は、補償の実行が適正であるか否かを判定したり、また、補償モード設定手段100の操作時に、該操作自体が適正であるか否かを判定する。補償許可判定手段の判定の結果が適正であれば、補償を担当する遊技場店員に対して実行を許可する一方、判定の結果が不適正なものであれば、もう一度モード選択部110や情報受付部120の操作の再確認を促したり、あるいは不正な操作と認識して警告を発するように設定されている。
以下に、前記実施の形態の作用について説明する。
図3に示す遊技機10において、遊技者により遊技が開始され、遊技者がハンドル16を回転操作すると、遊技球が1個ずつ遊技盤11上の遊技領域12に打ち出される。遊技球が始動入賞口18に入賞すると、遊技機10から始動口信号が出力され、また、始動入賞口18への入賞に基づき可変表示装置17において表示遊技が開始される。このとき、遊技機10からスタート信号が出力される。
表示遊技の結果が特定表示態様(大当たり)に確定すると、大入賞口19が所定回数を限度に繰り返し開閉する特別遊技状態が形成される。特別遊技状態の期間中に亘り、遊技機10から大当たり1信号が出力され、また、確変大当たりに起因して確率変動状態が発生した場合には、確率変動状態の期間中に亘り、遊技機10から大当たり2信号が出力される。また、遊技機10からは、賞球の払い出しに応じて賞球信号も出力される。
図1において、遊技機10側から前述した各種信号が出力されると、これらの各種信号は台コントローラ1000や島コントローラ2000を経て、ホール管理端末機3000へ送信される。ホール管理端末機3000は、遊技機10側から出力される各種信号を遊技情報として収集し記憶管理する。特に、遊技者の意に反して遊技が中断ないし中止された場合、その代償として遊技者の利益を補償する際に、前記補償の実行に伴い遊技機10側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けすることができる。
図7は、遊技情報管理装置をなすホール管理端末機3000および台コントローラ1000における補償に関する処理を示すフローチャートである。図7では、出玉補償の全ての種類に共通する処理を示しており、図中の一点破線の左側は、台コントローラ1000側における処理であり、図中の一点破線の右側は、ホール管理端末機3000側における処理に相当する。以下、補償に関する処理を図7の流れに沿って、他の図面も参照しながら説明する。
補償に関する処理においては、先ず遊技場店員は、遊技が遊技者の意に反して中断ないし中止された遊技機10まで急行し、該遊技機10に対応する補償モード設定手段100を操作する。このとき、遊技場店員は幕板を開いた状態でのみ、補償モード設定手段100を操作することができるから、遊技者による補償モード設定手段100の不正な操作を防止することができる。また、遊技場店員は補償モード設定手段100の操作を、実際に補償を実行する遊技機10近傍から行うことになるので、補償モード設定手段100の操作と共に補償の実行を円滑かつ迅速に行うことができる。
図4に示す補償モード設定手段100において、遊技場店員は、実際に行う補償の種類に応じて、モード選択部110により、4種類のうち何れか1つの補償モードを選択する。これにより、複数種類ある補償ごとに補償情報をそれぞれ区分けすることが可能となり、補償の内容の種類別に補償情報を送信したり、記憶管理することが可能となる。また、情報受付部120により、補償を実行するための情報として、補償を実行する遊技場店員ごとに定められた担当者番号を入力する。このように、遊技者でも分る補償モードの選択のみならず、遊技者には分らない情報を受け付けることも、補償を実行するための条件とすることで、不正を確実に防止することが可能となり安全性を向上させることができる。
補償の実行に際して、モード選択部110や情報受付部120の設定後に送信部130を押し操作することで(図7、ステップS101;Y)、該送信部130の押し操作中には、遊技機10から出力される賞球信号を通常の賞球信号とは別に補償の実行に伴う補償情報としても区分けするための指示(補償中信号)が、モード選択部110や情報受付部120により設定された情報と共にホール管理端末機3000側へ出力される(図7、ステップS102)。
ホール管理端末機3000が、前記補償中信号と共にモード選択部110や情報受付部120により設定された情報を入力すると、補償許可判定手段により、補償モードに応じ遊技機情報データベース3123を参照し(図7、ステップS103)、その補償を実行することが適正であるか否かを判定する(図7、ステップS104)。補償許可判定手段は、前記モード選択部110で設定された補償モードの種類ごとに、遊技機情報データベース3123における異なる場所を参照する。また、補償許可判定手段は、前記情報受付部120で設定された情報に基づき、補償モード設定手段100の操作自体が適正であるか否かも判定する。
補償許可判定手段の判定の結果が適正であり、補償可能である場合には(図7、ステップS104;Y)、ホール管理端末機3000は、台コントローラ1000側へ補償の許可を指示する補償許可信号を送信する(図7、ステップS105)。一方、補償許可判定手段の判定の結果が不適正であり、補償可能でない場合には(図7、ステップS104;N)、ホール管理端末機3000は、台コントローラ1000側へ補償の不許可を指示する補償不許可信号を送信する(図7、ステップS106)。
このように補償許可判定手段の判定の結果に基づき、補償の実行を許可すべきか否かを決定することにより、不正行為による出玉獲得や遊技場店員の判断ミスによる二重補償サービス等を防止することができる。前記補償不許可信号には詳しくは2種類あり、前記モード選択部110で設定された補償モードの判定の結果、補償の要件を満たさなかったものと、前記情報受付部120で設定された情報の判定の結果、補償モード設定手段100の操作が不正であったものがある。
台コントローラ1000が補償許可信号を受信し、補償の実行が許可された場合には(図7、ステップS107;Y)、表示部140において補償の実行の許可を知らせるランプを点灯させる。その後、ホール管理端末機3000は、送信部130の押し操作中に亘って補償の実行に伴い遊技機10から出力される賞球信号を、通常の賞球信号とは別に補償の実行に伴う補償情報としても区分け可能な状態で、補償モードや担当者番号に関連付けて収集し記憶管理する(図7、ステップS108)。
遊技場店員による出玉補償として、各種入賞口への強制的な遊技球の投入が終了し賞球が払い出された後、遊技場店員は送信部130をもう一度押し操作して元のOFF状態に戻す。これにより、前記補償中信号の出力が停止され、補償に関する処理は終了する。なお、詳しくは後述するが閉店補償の場合には、タイマー制御によって補償中信号の出力を停止するように設定してもよい。
一方、台コントローラ1000が補償不許可信号を受信し、補償の実行が許可されない場合には(図7、ステップS107;N)、補償不許可信号の種類に応じて、遊技場店員に操作の再確認を指示するランプ、または遊技場店員に操作の不正を知らせるランプを点灯させることにより、警告動作を行う(図7、ステップS109)。ここで不正を知らせるランプを点灯させる場合には、併せて呼出しランプ等の他の手段によって警告動作を行うとよい。これにより、不適正な補償の実行を未然に防止することができる。
以上のようにホール管理端末機3000では、補償の実行に伴い遊技機10側から出力される遊技情報(出玉数)を、通常の遊技情報と混在させずに補償情報として別に収集し記憶管理することができる。従って、補償情報を除いた遊技情報を管理したり、補償情報を含む遊技情報をその旨を明確にした上で管理することが可能となり、様々な補償の実行に関わらず、各種補償分に関する補償情報を適宜補正した信頼度の高い遊技情報を管理することができ、また、各種補償の内容も遊技情報に応じて正確に把握することができる。
図8は、閉店補償に関する処理を示すフローチャートである。閉店補償は、遊技場の閉店時間直前に遊技機10が確率変動状態中となっている遊技者に、遊技を中止させる代償として、特別遊技状態1回分に相当する出玉を補償するために、遊技場店員が大入賞口19を強制開放して特別遊技状態1回分に相当する数の遊技球を投入し、遊技者に賞球を払い出す行為である。
閉店補償に関する処理においては、先ず遊技場店員は、閉店時間直前に確率変動状態中の遊技機10まで急行し、該遊技機10に対応する補償モード設定手段100を操作する。すなわち、遊技場店員は幕板を開いた状態で、モード選択部110により閉店補償モードを選択すると共に、情報受付部120により担当者番号を入力してから、送信部130を押し操作する(図8、ステップS201;Y)。
ホール管理端末機3000は、前記補償中信号と共にモード選択部110や情報受付部120により設定された情報を受信すると、補償許可判定手段により、閉店補償モードに応じた遊技機情報データベース3123を参照し、対応する遊技機10が現時点で確率変動状態中であるか否かを、該遊技機10から出力される大当たり2信号の有無に基づいて判定する(図8、ステップS202)。また、補償許可判定手段は、前記情報受付部120で設定された情報に基づき、補償モード設定手段100の操作自体が適正であるか否かも判定する。
補償許可判定手段による判定の結果、対応する補償モード設定手段100が確率変動状態中であった場合には(図8、ステップS202;Y)、ホール管理端末機3000は、台コントローラ1000側へ補償の許可を指示する補償許可信号を送信する。台コントローラ1000が補償許可信号を受信すると、表示部140において補償の実行の許可を知らせるランプを点灯し、遊技場店員はこのランプ点灯を確認した上で実際に閉店補償を実行することになる(図8、ステップS203)。
すなわち、図3に示す遊技機10のガラス枠13を鍵により開いた状態で、大入賞口19を強制開放して特別遊技状態1回分に相当する数の遊技球(例えば150個)を投入し、遊技者に賞球を払い出す。この閉店補償の実行に伴い遊技機10から出力される賞球信号は、ホール管理端末機3000において出玉数として集計されるが、前記送信部130により補償中信号が出力されている間に亘っては、補償情報としての記憶管理とは別に、特別遊技状態における遊技情報としても記憶管理されることになる。なお、前記補償許可判定手段による判定の結果、対応する補償モード設定手段100が確率変動状態中でなかった場合(図8、ステップS202;N)、閉店補償の実行が許可されることなく処理は終了する。
また、閉店補償に関しては補償する賞球数が多いため、遊技場店員が大入賞口19に特別遊技状態1回分に相当する数の遊技球を投入した後、この入賞に基づく全ての賞球が実際に払い出されるまでには相当の時間がかかる。従って、大入賞口19への強制的な遊技球の投入が終了した後、直ぐに遊技場店員が送信部130をもう一度押し操作して元のOFF状態に戻して処理を終了したとしても、送信部130をOFF状態に戻した後、全ての賞球が払い出される程度の所定時間をタイマーで検出し、該タイマーが所定時間の経過を検出するまで前記補償中信号を継続して出力するように設定するとよい。これにより、遊技場店員は全ての賞球が払い出された後、再び対応した遊技機10まで戻って送信部130をOFF状態に戻すような二度手間を省くことができる。このようなタイマー設定は、パンク補償についても同様に適用することができる。
以上のような閉店補償が実行された場合には、本来閉店時間でなければ、特別遊技状態における遊技情報となるべきはずの出玉数を、従来のように確率変動状態における遊技情報としてのみ管理するのではなく、正確に特別遊技状態における遊技情報と仮定した上で、信頼度の高い遊技情報として管理することができる。なお、図8中では図示省略したが、補償許可判定手段は、前記情報受付部120で設定された情報に基づき、補償モード設定手段100の操作が不正であると判定した場合には、警告動作を行った上で閉店補償に関する処理は終了する。
また、補償許可の判定に関しては、信頼性にかける処理方法ではあるが、ホール管理端末機3000において確認せずに、台コントローラ1000だけで、対応する遊技機10が確率変動状態中であるか否かを判定し、確率変動状態中であれば、補償モードに移行するように設定してもよい。このように、必ずしもホール管理端末機3000における補償許可の判定を行わなくてもよい補償には、次述する球詰まり補償等がある。
図9は、球詰まり補償に関する処理を示すフローチャートである。球詰まり補償は、遊技領域12上でぶどう状に遊技球が引っ掛かるような球詰まりが生じた場合に、遊技場店員が球詰まり解消後に始動入賞口18を強制開放して、表示遊技の実行5回分に相当する数の遊技球(5個)を投入する行為である。かかる補償内容は停電補償の場合も同じであり、該停電補償に関する処理も図9に示す球詰まり補償に関する処理と共通する。
球詰まり補償に関する処理においては、先ず遊技場店員は、呼出しランプによる呼出し等に応じて球詰まりが生じた遊技機10まで急行し、該遊技機10に対応する補償モード設定手段100を操作する。すなわち、遊技場店員は幕板を開いた状態で、モード選択部110により球詰まり補償モードを選択すると共に、情報受付部120により担当者番号を入力してから、送信部130を押し操作する(図9、ステップS301;Y)。
ホール管理端末機3000は、前記補償中信号と共にモード選択部110や情報受付部120により設定された情報を受信しても、特に遊技機情報データベース3123を参照することはない。ただし、補償許可判定手段は、前記情報受付部120で設定された情報に基づき、図9中では図示省略したが補償モード設定手段100の操作自体が適正であるか否かを判定する。ここで補償モード設定手段100の操作が適正なものであれば、ホール管理端末機3000は、台コントローラ1000側へ補償の許可を指示する補償許可信号を送信する。
台コントローラ1000が補償許可信号を受信すると、表示部140において補償の実行の許可を知らせるランプを点灯し、遊技場店員はこのランプ点灯を確認した上で実際に球詰まり補償を実行することになる(図9、ステップS302)。すなわち、図3に示す遊技機10のガラス枠13を鍵により開いた状態で、始動入賞口18を強制開放して表示遊技の実行5回分に相当する数の遊技球(5個)を投入し、遊技者に賞球を払い出す。
このような球詰まり補償の実行に伴い遊技機10から出力される賞球信号やスタート信号は、ホール管理端末機3000において通常の遊技中における賞球信号やスタート信号とは区別されて、出玉数やスタート回数の集計データからは除かれ、それぞれ補償情報として記憶管理される。なお、図9中では図示省略したが、補償許可判定手段は、前記情報受付部120で設定された情報に基づき、補償モード設定手段100の操作が不正であると判定した場合には、警告動作を行った上で球詰まり補償に関する処理は終了する。
また、特別遊技状態が途中で終了(いわゆるパンク)してしまった場合のパンク補償に関する個別のフローチャートは図示省略したが、パンク補償に関する処理では、図7に示すフローチャートにおいて、補償の実行が許可された場合(図7、ステップS107;Y)、遊技場店員が大入賞口19を強制開放して、特別遊技状態1回分に対して不足する残りの遊技球を投入することになる。
このとき遊技機10から出力される賞球信号を、ホール管理端末機3000は、通常の賞球信号とは別に補償の実行に伴う補償情報としても区分け可能な状態で、補償モードや担当者番号に関連付けて収集し記憶管理する(図7、ステップS108)。例えば、パンク補償中の賞球信号は、特別遊技状態がパンクしなかった場合の通常の特別遊技状態中における出玉数として記憶管理することもできる。
ホール管理端末機3000において収集され記憶管理された遊技情報や補償情報は、演算手段の機能を果たす遊技機情報処理プログラム3113の実行によって、各遊技機10ごとに、遊技機10の機種ごと、あるいは遊技場全体の何れかを単位として、それぞれ集計ないし演算される。すなわち、遊技機情報処理プログラム3113は、遊技情報や補償情報に関するデータを集計して合計値を算出したり、遊技情報や補償情報を元にした所望のデータを所定の規則に従って算出する。これにより、遊技情報や補償情報を、様々なグループ分けに応じて加工したデータとして把握することができ、遊技場関係者は、日々の営業状態を調整するための有効な資料として活用することができる。
遊技機情報処理プログラム3113の実行によって集計ないし演算されたデータは、出力手段の機能を果たす表示制御処理プログラム3111の実行によって、所定形式の表、グラフ、図等により分り易い内容でディスプレイ3103上に表示出力される。図6は、遊技機10のうち特定の機種(機種名:CR aaa)に属する遊技機10(台番号:1〜10)に関して、本日(1営業日)における各種データの集計値を比較する表形式の出力例である。かかる出力は、ディスプレイ3103上に表示出力する他、プリンター3104により紙に印刷することができる。もちろん、本日分のデータに限らず、前日、前々日等と過去数日分に遡ってデータを出力することも可能である。
図6中に示される各種データは、前記賞球信号を集計した「出玉数」、前記入玉信号を集計した「入玉数」、前記大当たり1信号を集計した「実特賞」(全ての特別遊技状態の発生回数)、前記大当たり2信号を集計した「確変数」(確率変動状態の発生回数)、「特賞数」(=実特賞−確変数)、「変中特」(確率変動状態中の特別遊技状態の発生回数)、それにスタート信号を集計した「総S回」(全てのスタート回数)である。図6(a)に示すように、補償の実行の有無に関わらず遊技機10ごとに各種データの集計値を表示することができる。
図6(a)に示された出玉数と入玉数のデータには、補償の実行に伴う出玉数と入玉数のデータも含まれている。このように補償情報を含む遊技情報の集計結果は、遊技情報のみの集計結果から区別できる表示態様で出力する。図示したように、補償情報を含む遊技情報の表示枠内を、他と異なる色で着色したり、太枠表示したり、あるいは特定の記号等でマーキングするようにして区別できるように表示してもよい。さらに、補償モードごとに異なる表示態様で分類してもよい。このような表示態様により、補償情報を含む遊技情報の集計結果を、視覚的に分り易い状態で一目瞭然に把握することが可能となる。
図6(b)は、遊技機10ごとの補償情報を補償履歴として、実行された補償(補償モード)の種類と、該補償の実行に伴い遊技機10側から出力された賞球信号を集計した出玉数(補償情報)を、それぞれ経時的に表示したものである。これにより、各種補償の内容を遊技情報に関連付けて正確に把握することができる。
また、図6中では図示省略したが、閉店補償に関しては、その実行により遊技者に払い出された出玉数を、図6(b)に示すような補償情報としての記憶管理とは別に、本来の特別遊技状態における出玉数と仮定して記憶管理したデータを出力することもできる。これにより、閉店時間でなければ、特別遊技状態における遊技情報となるべきはずの出玉数を、従来のように確率変動状態における遊技情報としてのみ管理するのではなく、正確に特別遊技状態における遊技情報と仮定した上で、信頼度の高い遊技情報として活用することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、管理対象としての遊技機は、前述したパチンコ機である遊技機10に限定されるものではなく、メダルを遊技媒体とするスロットマシン等としてもよい。また、前述した具体的な各種遊技情報は、必ずしも全て記憶管理する必要はなく、必要に応じて適宜選択することができ、他に例えば、割数や景品球数等も記憶管理するように設定してもよいことは言うまでもない。
また、前記実施の形態では、遊技場における補償の種類として、閉店補償、球詰まり補償、停電補償、パンク補償の4種類を列挙して説明したが、もちろん補償の種類は4種類に限定されるものではなく、2種類あるいは3種類だけ、あるいは5種類以上用意してもよい。
このような補償以外に、遊技場が行なうイベントによる出玉サービスもあり、出玉サービスに伴う遊技情報も、前記補償に伴う遊技情報と同様に通常の遊技情報とは別に、補償情報(のような別のデータ)として収集し記憶管理するように設定してもよい。イベントには、次のようなものがある。
遊技者にくじを引かせて、大当りすると特別遊技状態1回分に相当する数の遊技球を大入賞口に投入する出玉サービスや、中当たりとなると表示遊技の実行5回分に相当する数の遊技球(5個)を始動入賞口に投入するスタートMAX等がある。このようなイベントに関しては、前述したように補償の種類の他にイベント用の設定を補償モード設定手段に付加して対応するとよい。すなわち、イベントとしての出玉サービスを補償の一種と仮定することができる。
また、前記実施の形態では、遊技情報管理装置の主な機能をホール管理端末機3000によって実現し、補償モード設定手段100の機能を台コントローラ1000に付設しているが、遊技情報管理装置の機能の全部または一部の機能を、台コントローラ1000やホール管理端末機3000以外にも分散して構成してもかまわない。
すなわち、ホール管理端末機3000において、補償の実行に伴い遊技機10側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けして記憶管理する機能を、台コントローラ1000や島コントローラ2000、あるいはホール管理コンピュータ4000等に付加してもよい。このように、本発明の根幹をなす遊技情報管理装置は、台コントローラ1000やホール管理端末機3000のみによって構成されるものではなく、台コントローラ1000や島コントローラ2000等によっても構成することもできるものである。
さらにまた、前記実施の形態では、補償モード設定手段100の情報受付部120が受け付ける情報として、補償を実行する遊技場店員ごとに定められている担当者番号について説明したが、情報受付部120が受け付ける情報は担当者番号に限られるものではなく、その他、暗証番号や識別記号ID等に定めてもよく、またダイヤルないしボタン等による操作ではなく、リモコンやICタグ等からの受信により前記情報を受け付けるように構成することもできる。
本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置を設置した遊技場の主要な関連設備を模式的に示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置を含む関連設備の具体的なシステム構成図である。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置の管理対象となる遊技機を拡大して示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置の補償モード設定手段を備えた台コントローラを示す正面図である。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置の主要部をなすホール管理端末機の回路構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置の主要部をなすホール管理端末機において表示出力するデータの一例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置をなすホール管理端末機および台コントローラにおける補償に関する処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置における閉店補償に関する処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る遊技情報管理装置における球詰まり補償に関する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…遊技機
11…遊技盤
12…遊技領域
13…ガラス枠
14…上受け皿
15…下受け皿
16…ハンドル
17…可変表示装置
18…始動入賞口
19…大入賞口
20…カードユニット
30…球計数器
100…補償モード設定手段
110…モード選択部
120…情報受付部
130…送信部
140…表示部
1000…台コントローラ
2000…島コントローラ
3000…ホール管理端末機
3101…CPU
3102…ROM
3103…ディスプレイ
3104…プリンター
3105…音声出力装置
3106…操作手段
3110…RAM
3111…表示制御処理プログラム
3112…遊技機制御処理プログラム
3113…遊技機情報処理プログラム
3114…売上断線処理プログラム
3115…球計数器処理プログラム
3120…固定ディスク装置
3121…売上情報データベース
3122…断線情報データベース
3123…遊技機情報データベース
3124…球計数器情報データベース
3120…固定ディスク装置
4000…ホール管理コンピュータ
5000…情報表示端末機
5100…POS装置
5200…景品管理端末機

Claims (8)

  1. 遊技場に設置された遊技機側から出力される遊技情報を収集し記憶管理する遊技情報管理装置において、
    遊技者の意に反して遊技が中断ないし中止された場合の代償として遊技者の利益を補償する際、遊技場店員の操作により、前記補償の実行に伴い遊技機側から出力される遊技情報を、通常の遊技情報とは別に補償情報としても区分けするための補償モード設定手段を有することを特徴とする遊技情報管理装置。
  2. 前記補償モード設定手段は、遊技機ごとに対応しており、前記補償を実行する遊技機近傍で遊技場店員に限り操作できる状態に設置されることを特徴とする請求項1に記載の遊技情報管理装置。
  3. 前記補償モード設定手段は、複数種類ある補償ごとに前記補償情報をそれぞれ区分けすることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技情報管理装置。
  4. 前記補償モード設定手段の操作時に、補償の実行が適正であるか否かを判定する補償許可判定手段を有することを特徴とする請求項1,2または3に記載の遊技情報管理装置。
  5. 前記補償モード設定手段は、
    複数種類ある補償ごとに対応する補償モードのうち何れかを選択して入力するモード選択部と、
    前記選択された補償モードにおける補償を実行するための情報を受け付ける情報受付部と、を有することを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の遊技情報管理装置。
  6. 前記補償情報には、前記補償モードの種類と、前記補償モードに対応する補償の実行により遊技者に払い出された遊技媒体数とが、少なくとも含まれることを特徴とする請求項5に記載の遊技情報管理装置。
  7. 前記遊技機は、遊技中に所定条件の成立に基づき、遊技者に有利な特別遊技状態を実行するものであり、
    前記補償モードには、前記所定条件の成立する確率が高められた確率変動状態での遊技中に遊技場の閉店時間が到来した時、該確率変動状態における遊技を途中で中止する場合の閉店補償モードが含まれており、
    前記補償モード設定手段により前記閉店補償モードが設定された場合に、該閉店補償モードに対応する補償の実行により遊技者に前記特別遊技状態に相当する分だけ払い出された遊技媒体数を、前記補償情報としての記憶管理とは別に、前記特別遊技状態における遊技情報として記憶管理することを特徴とする請求項6に記載の遊技情報管理装置。
  8. 前記遊技情報および前記補償情報を、遊技機1台ずつ、遊技機の機種ごと、あるいは遊技場全体の何れかを単位として、それぞれ集計する演算手段と、
    前記演算手段により集計された結果を出力する出力手段と、を有し、
    前記出力手段は、前記補償情報を含む前記遊技情報の集計結果を、前記遊技情報のみの集計結果から区別できる表示態様で出力することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の遊技情報管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008228848A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Daiichi Shokai Co Ltd 遊技台管理システム
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