JP3710370B2 - 吸収性物品用の透液性フィルム、前記透液性フィルムを用いた吸収性物品、および前記透液性フィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンや使い捨ておむつ、尿取りパッド、パンティライナーなどの吸収性物品に用いられる透液性フィルム、前記透液性フィルムを用いた吸収性物品、および前記透液性フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
生理用ナプキンや使い捨ておむつなどの吸収性物品の受液側表面材として、開孔フィルムが用いられているものがある。
【0003】
この種の開孔フィルムは、表面に多数の孔を有するスクリーンドラムにオレフィン系などの樹脂フィルムを供給し、熱風により樹脂を軟化させるとともにスクリーンドラムの内部の吸引圧によって、前記樹脂フィルムに前記ドラム孔に対応した孔を形成し、同時に開孔の周囲をフィルムの一方の側へ突出させて導液管を形成している。
【0004】
また前記開孔フィルムを吸収性物品の受液側表面材として使用する場合に、フィルム表面が装着者の肌に密着することで不快感を感じ、またフィルム表面と肌との間に湿気が溜まることで装着者に蒸れ感を生じさせるおそれがある。
【0005】
このような状態を改善するために、前記開孔フィルムの表面に細かな凹凸を形成することが行なわれている。このような開孔フィルムは、表面に凹凸を有する成形ロールなどに、溶融または半溶融の状態のフィルムを加圧させ、フィルムそのものを細かな凹凸形状となるように成形し、凹凸をフィルムに記憶させる行程により形成されているのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記の細かな凹凸を形成することで、開孔フィルムの表面と装着者の肌との接触面積を低減させ、これにより肌への密着感を低減し、またフィルム表面と肌との間での蒸気の滞留を低減させようとしている。
【0007】
しかしながら、前記のようにフィルムに凹凸形状を記憶させたものでは、フィルム表面そのものを改質したものではないため、肌への接触面積が低減されてはいるが、依然として肌と密着しやすく、不快感や蒸れ感を完全に解消できていなかった。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、フィルムの表面を改質することで、肌との密着性を低減させ、装着者に与える不快感や蒸れ感をさらに低減できる透液性フィルム、前記透液性フィルムを用いた吸収性物品、および前記透液性フィルムの製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液吸収層を有する吸収性物品の受液側に設置される透液性フィルムにおいて、
多数の液透過路が貫通して形成されたフィルムの表面に、前記フィルムがその厚みの中間部分よりも浅く裂かれることにより形成された線状に延びる多数の傷と、前記傷の縁部から樹脂がめくり上げられて形成された複数の微細な隆起部とが設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
前記発明において、前記表面が裂かれる方向が主として製品の長手方向に延びているものであってもよいし、あるいは、前記表面が裂かれる方向が製品の各方向へランダムに延びているものであってもよい。
【0014】
また、前記表面が裂かれることにより、前記表面では、樹脂が薄い膜状、微細な突起状、または微細繊維状の少なくとも1つの形態で突出しているものとなることが好ましい。
【0015】
さらに、前記フィルムは、樹脂とフィラーとの混合体で形成され、前記フィラーの一部が前記フィルム表面から突出しているものが好ましい。
【0017】
そして本発明の吸収性物品は、液吸収層を有する吸収性物品において、前記液吸収層を覆う領域の表面に前記のいずれかに記載の透液性フィルムが用いられていることを特徴とするもの、および/または、液吸収層を有する吸収性物品において、液吸収層を覆う領域の両側部に、縦方向へ延びて表面側へ立ち上がり可能な壁部が設けられ、前記壁部の少なくとも表面が、前記いずれかに記載の透液性フィルムで形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
本発明の透液性フィルムの製造方法は、フィルムの表面を、その厚みの中間部分よりも浅く裂いて、線状に延びる多数の傷と、前記傷の縁部から樹脂がめくり上げられた複数の隆起部とを形成する行程と、
前記表面を裂く行程の前または後の行程で、前記フィルムに多数の液透過路を貫通させる行程と、
を有することを特徴とするものである。
【0021】
本発明の透液性フィルムは、開孔フィルムの表面を裂くことで、前記表面に傷またはき裂などを形成し、前記傷、またはき裂の周囲に、樹脂を隆起させることで、フィルムの表面そのものを改質している。前記樹脂の隆起は、薄い膜、微細な突起、または微細な繊維状であるため、肌への密着感をきわめて低減でき、装着者の不快感や蒸れ感を低減できる。
【0022】
なお、透液性フィルムの表面に、前記傷またはき裂と、陥没部の双方を形成することで、さらに肌への当りを柔らかくでき、また蒸れ感を低減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の吸収性物品の一例として生理用ナプキンを縦方向を二分する中央の切断線で切断した断面図である。
【0024】
図1に示す生理用ナプキン1は、液不透過性の裏面シート2の上面の中央領域に吸収性コア3が設置されており、この吸収性コア3の表面が表面シート4により覆われている。生理用ナプキン1の受液側表面の左右両側部にはサイドシート5,5が設けられている。このサイドシート5,5は、左右両側部において前記裏面シート2と接合されており、さらに吸収性コア3の左右外側で折り曲げられて、防漏壁6,6が形成されている。そして前記防漏壁6,6を構成するために2つ折りされた前記サイドシート5,5は、前記表面シート4の左右両側部の上面に接合されている。
【0025】
前記防漏壁6,6にはそれぞれ、縦方向(Y方向)に延びる弾性部材7が接合されている。この弾性部材7の収縮力により、生理用ナプキン1は縦方向へ向けて湾曲形状を成し、その結果、防漏壁6は生理用ナプキン1の受液側表面から立ち上がることが可能となる。
【0026】
図1に示す生理用ナプキン1は、前記吸収性コア3が設けられている幅W1の領域が吸収領域、前記吸収性コア3の左右両縁部よりも所定寸法内側に位置している幅W2の領域が中央領域、前記吸収性コア3の左右両縁部よりも外側で、表面シート4の左右両縁部までの幅W3の領域が非吸収領域である。
【0027】
そして、前記生理用ナプキン1の前記表面シート4または、前記サイドシート5の少なくとも防漏壁6を形成している部分が、以下に説明する透液性フィルム10Aまたは10Bにより形成されている。あるいは表面シート4と前記防漏壁6を形成している部分の双方が透液性フィルム10Aまたは10Bによって形成されている。
【0028】
なお、前記裏面シート2は、通気性の樹脂フィルムや、疎水性の不織布、好ましくは撥水処理されたスパンボンド、ポイントボンド、メルトブロン、サーマルボンドなどの不織布で形成されている。また、前記吸収性コア3はパルプなどの吸収性素材と高吸収性樹脂などで形成されている。また、前記サイドシート5は、前記透液性フィルム10Aまたは10Bで形成されない場合には、疎水性の不織布、好ましくは撥水処理された不織布で形成される。
【0029】
図2および図3は本発明の異なる実施態様である透液性フィルム10Aと10Bをそれぞれ示す拡大斜視図、図4と図5はさらに前記透液性フィルムの表面を拡大して示す斜視図である。
【0030】
図2に示す透液性フィルム10A、および図3に示す透液性フィルム10Bは、そのX方向が、フィルム成形行程や表面改質行程の際の流れ方向(MD)であってもよいし、前記X方向と直交する方向が前記流れ方向(MD)であってもよい。また図1に示す生理用ナプキン1に使用された場合に、前記X方向が生理用ナプキン1の縦方向(Y方向)と一致していてもよいし、前記X方向が前記縦方向と直交する向きに設置されてもよい。
【0031】
図2と図3に示す前記透液性フィルム10A,10Bには、フィルムを貫通する液透過路となる多数の開孔11が形成されている。この開孔11は規則的または不規則に配列して形成されたものであり、開孔11の周囲にはフィルムの下面方向へ突出する導液管12が形成されている。そして前記導液管12の開口端12aは、吸収性コア3側に向けられており、また吸収性コア3に向かうにしたがって径が小さくなるテーパ形状である。
【0032】
前記導液管12のフィルム表裏方向の高さは、0.3〜1.0mmであり、この範囲であれば、吸収性コア3に吸収された液体のフィルム表面への逆戻りを防止しやすい。また、個々の開孔11の面積は0.125〜1.766mm2の範囲で、開孔11の占有面積率は25〜70%が好ましく、さらに40〜65%が好ましい。個々の開孔11の面積が前記範囲で且つ占有面積率が前記範囲であると、フィルム表面に与えられた液体を吸収性コア3に透過させやすくなり、また吸収性コア3に吸収された液体のフィルム表面への逆戻りを防止しやすい。
【0033】
前記透液性フィルム10A,10Bは、オレフィン系樹脂で形成されており、エチレン、プロピレンの重合体または共重合体から選ばれたものあるいはその混合物である。例えば前記オレフィン系樹脂は、LDPE(低密度ポリエチレン)、LLDPE(超低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)あるいはこれらの混合物により形成可能である。
【0034】
オレフィン系の樹脂の密度は0.910〜0.925g/cm3である。またスクリーンドラムで開孔11を安定して成形できるための最適なメルトフローレートは4〜20g/10分が好ましい。
【0035】
図4と図5に示すように、前記透液性フィルム10A,10Bには、多数のフィラー13が混合されている。このフィラー13は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、燐酸カルシウム、タルク、シリカ、ベントナイトなどから選ばれた無機フィラーが好ましく、不溶性であり、樹脂を溶融押出ししてフィルムを成形する際の溶融温度により樹脂内において溶融または軟化しないものが使用される。
【0036】
図2に示す透液性フィルム10Aおよび図3に示す透液性フィルム10Bは、前記導液管12が延びる方向と逆側の表面を引っ掻いて裂くことで、X方向へ線状に延びる多数の傷14が形成されている。この傷14は、フィルム表面を引っ掻くように粗削りすることで形成されるものであり、その深さはフィルム表面からわずかであってもよいし、フィルムの厚みの中間部分までき裂状に深く形成されたものであってもよい。
【0037】
図4に拡大して示すように、前記傷14の縁部の少なくとも一部には、フィルム表面の樹脂がめくり上げられて持ち上げられた隆起部14aが形成されている。前記傷14は、フィルムよりも硬質な突起でフィルム表面をX方向へ擦ることにより形成されるもので、この際、線状の傷14がフィルムの表面内に食い込むようにして形成され、このとき傷14の縁部の樹脂が表面方向へ捲られる。
【0038】
前記隆起部14aは、傷14の縁に沿う薄い膜状、微細な突起状、あるいは微細繊維状(フィブリル状)、またはこれらが組み合わされた状態で突出している。透液性フィルム10Aまたは透液性フィルム10Bの表面に、前記のように薄い膜状、微細な突起状、あるいは微細繊維状(フィブリル状)の隆起部14aが形成されていると、この隆起部14aが軟質であるため、装着者の肌に当たったときの感触が柔らかく、布との当りのような感触を得ることができ、従来のフィルム表面との接触に比べて密着感が生じ難い。また、フィルム表面と肌との間に残る水分や蒸気は、線状に延びる傷14内を通過して移動することで蒸発しやすくなる。よって蒸れ感も低減できる。
【0039】
また図4に示すように、前記透液性フィルム10A,10Bの表面にはフィラー13の一部が突出している。このようにフィラー13の一部がフィルム表面から突出していると、装着者の肌に与えるフィルムのべたつき感をさらに低減できる。また前記フィラー13として、吸着性の多孔質無機充填剤を使用すると、フィラー13が吸湿性を持つようになり、さらに蒸れ感を低減できる。
【0040】
また前記フィラー13がフィルムの樹脂内に混合されていると、フィルムの伸度が低下する。よって表面に傷14を与えたときに、図4において符号16で示す箇所のように、フィラー13と樹脂との間が分離することで、深い傷やき裂が形成されやすく、その結果傷14の周囲に高く隆起する隆起部14aを形成しやすくなる。
【0041】
次に、図3に示す透液性フィルム10Bでは、フィルム表面に、前記傷14(またはき裂)と共に、多数の陥没部15が点在して形成されている。この陥没部15は、フィルム表面に突起を押し当てた圧痕で形成されており、陥没部15の平均最大径(個々の陥没部の最大径の平均値)および平均深さは、傷14の平均最大幅寸法(個々の傷の最大幅の平均値)および平均深さよりも大きくなっている。前記圧痕で陥没部15が形成されると、陥没部15の縁部に、少なくとも陥没部15の一部を囲むように隆起部15aが形成されている。この隆起部15aは陥没部15の縁部が盛り上がって形成されたものであり、山状に盛り上がっている部分もあり、または薄い膜状や微細な突起状に隆起している部分もある。
【0042】
また図5において符号17で示す部分では、フィルム表面に一部が露出しているフィラー13またはフィルムの表面近くに埋没しているフィラー13が剥ぎ取られることにより陥没部15が形成されている。そしてフィラー13がフィルム表面から剥ぎ取られる際に、フィルム表面の樹脂が捲くれ上げられて、陥没部15の周囲を囲むように薄い膜状の隆起部15aが形成されている。
【0043】
このように、フィルム表面に点在する陥没部15を設け、陥没部15の周囲から隆起する隆起部15aを形成すると、肌への当りが柔らかくなる。なお、図3に示す透液性フィルム10Bでは、前記傷14と前記陥没部15の双方が形成されているため、フィルム表面の改質度が高くなり、肌への当りが非常に柔らかくなる。なお、図2に示す透液性フィルム10Aのようにフィルム表面に傷14のみが形成されていてもよい。
【0044】
前記フィラー13の平均粒径は、1〜30μmであることが好ましく、さらに1〜20μmが好ましく、さらに好ましくは2〜10μmである。フィラーの平均粒径が1μm以上であれば、フィルム表面で、フィラー13と樹脂との間が分離しやすくなり、深い傷14(またはき裂)が形成されやすい。また1μm以上であると、フィラー13がフィルム表面から剥ぎ取られたときに陥没部15の周囲に薄い膜状の隆起部15aを形成しやすい。フィラー13の平均粒径が30μmを越えると、フィラーの分散密度が低下し、傷14をフィラー13と隣接して形成できる確率が低下し、またフィラー13を剥ぎ取って陥没部15を形成できる確率が低下する。
【0045】
また、フィルムでの前記フィラーの含有率は5〜65質量%であることが好ましい。さらには15〜65質量%が好ましく、さらに好ましくは30〜60質量%である。この範囲であると、フィルム表面にフィラー13が露出しやすく、傷14をフィラー13と樹脂との境界部に形成しやすく、またフィラー13を剥ぎ取って陥没部15を形成できる確率が高くなる。また多くのフィラー13がフィルム表面に露出して、肌とのフィルム表面との接触確率を低減でき、べたつき感を低減できる。
【0046】
さらに、透液性フィルム10A,10Bを白色化して、吸収性コア3に吸収された経血などの色を隠蔽するために、染料物質を含ませることができる。この染料物質の平均粒径は0.1〜0.5μmであり、その含有量は、2〜7質量%である。また、透液性フィルム10A,10Bの全体の坪量は、開孔11の成形性を良好にするために、20〜60g/m2が好ましく、さらに好ましくは25〜40g/m2である。
【0047】
前記透液性フィルム10A,10Bのように、樹脂内にフィラー13を混合させることにより、フィルム表面に前記傷14や陥没部15を形成しやすくなるが、前記傷14、陥没部15を効果的に形成するためには、フィラー13が少なくともフィルム表面側の層内に位置していればよい。
【0048】
そのために、例えば樹脂フィルムを多層共押出し行程によって形成した多層フィルムとし、表面に現れる表面層にのみフィラー13を含ませ、または表面層でのフィラー13の含有率を、それ以外の層でのフィラーの含有率よりも多くしてもよい。樹脂フィルムに多くのフィラーを含ませると、引張り強度や伸度が低下するが、多層フィルムを用い、2層の場合の裏面層や、3層での中間層と裏面層にフィラーを含ませず、または裏面層などに少量のフィラーのみを含ませることで、フィルム全体の引張り強度や伸度の低下を防止できる。その結果、装着者の肌圧が与えられたときに、開孔11の周囲の導液管12の潰れを抑制したり、また開孔11と開孔11との間の樹脂のリブ部18の破断も防止しやすい。さらに裏面層などが十分な伸度を有するため、肌との摩擦が与えられたときに透液性フィルムが柔らかく追従して変形し、肌への刺激を与え難くなる。
【0049】
この場合、表面層をオレフィン系などの熱可塑性樹脂により形成してフィラー13を5〜65質量%含ませ、裏面層や中間層をフィラーを含ませないオレフィン系などの熱可塑性樹脂で形成することが可能であるが、透液性フィルム全体を柔軟性や弾性に富むものとするために、前記裏面層または中間層を、SEBS、SIS、ウレタン、SEEPSなどの合成エラストマー樹脂で形成し、あるいは低密度のオレフィン系樹脂であるLDPE,LLDPE(密度0.88〜0.90g/cm3)から選ばれる1種以上の樹脂で形成することが好ましい。
【0050】
また、フィラー13を多く含む表面層の厚みは、シート全体の1/2〜1/5が好ましく、フィルム全体の膜厚は20〜40μmが好ましい。
【0051】
また、透液性フィルムの全体を形成する樹脂として、フタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、またはコハク酸、アジピン酸等の脂肪族カルボン酸、あるいはエチレングリコール、プロピレングリコール等の脂肪族ジオール等の1種以上の樹脂をハード成分とし、ポリエーテル、脂肪族ポリエステル、ポリエチレングリコール、ポリエチレンアジペート等の1種以上の樹脂をソフト成分とし、前記ハード成分とソフト成分とのブロック共重合ポリエステル樹脂で形成することもできる。前記ブロック共重合ポリエステル樹脂は、透湿性樹脂として使用することができる。
【0052】
図6は、図3に示す前記透液性フィルム10Bの製造方法の一例を示している。この行程では、樹脂材料の溶融押出し機および成形ダイを有するフィルム成形部21によって、オレフィン系樹脂などによるフィルム10aが形成される。
【0053】
前記フィルム10aの表面に、面粗しロール22と23の周面を摺動させる。
前記面粗しロール22と23は、フィルム10aの流れ方向(MD)に対して周面が逆向きに移動するように逆向きに100〜1000rpmの回転数で回転させる。
【0054】
第1段の面粗しロール22は、図7(A)に示すように、ロール周面に比較的細かな鉱物などの硬質粒子22aが接着剤などで固定されて、サンドペーパ状の多数の突起が形成されている。第1段の面粗しロール22の硬質粒子22aがフィルム10aの表面を摺動することにより、図4に示すようにフィルム10aの表面に傷14を形成して、傷の縁部に隆起部14aを形成することができる。前記傷14の縁部に、薄い膜状、微細な突起状、微細繊維状の隆起部14aを形成するためには、前記硬質粒子22aの平均粒径は10〜100μmが好ましく、形成される傷14の平均最大幅は5〜100μmが好ましい。
【0055】
次に、第2段の面粗しロール23は、図7(B)に示すように、ロール周面に前記硬質粒子22aよりも径が大きく、また密度が粗く配置された鉱物などの硬質粒子23aが接着などで固定されて、比較的大きな多数の突起が形成されている。
【0056】
第2段の面粗しロール23をフィルム表面に摺動させると、フィルム表面に、図4に示す傷14よりもさらに深い傷が形成され、あるいは図5に示すように硬質粒子23aが樹脂表面に食い込んで、陥没部15が形成され、同時に陥没部15の周囲に隆起部15aが形成される。また、フィルム表面または表面近くに存在しているフィラー13が硬質粒子23aにより剥ぎ取られることによっても前記陥没部15が形成される。このような陥没部15を形成するためには、硬質粒子23aの平均粒径が100〜700μmであることが好ましく、形成される隆起部15aの平均最大径は90〜700μmである。
【0057】
また、前記傷14や陥没部15を確実に形成し、特に前記陥没部15を確実に形成するためには、面粗しロール22と23を摺動させるフィルムに80〜130℃の予熱を与えて樹脂を軟化させておくことが好ましい。
【0058】
次に、前記のように面粗しロール22と23により表面が粗面化された面粗しフィルム10bが、スクリーンドラム24に供給される。図8に示すように、前記スクリーンドラム24には、開孔11の配置パターンに対応する成形孔24aが形成されている。スクリーンドラム24の周囲に供給された面粗しフィルム10bは、熱風により加熱され、またスクリーンドラム24の内からの吸引圧により成形孔24a内に引かれ、開孔11および導液管12が形成され、透液性フィルム10A,10Bが得られる。
【0059】
なお、先にフィルムに開孔11および導液管12を形成した後に、前記面粗しロール22と23により、フィルム表面を粗面化してもよい。
【0060】
また、図6において、第2段の面粗しロール23を除去すれば、図2に示すように傷14のみが形成された透液性フィルム10Aを得ることができる。また前記第1段の面粗しロール22として、表面が梨地状に粗された硬質金属のロールを用いてもよい。
【0061】
また、本発明の透液性フィルムは、前記スクリーンドラム24により、テーパ形状の導液管12を形成するものに限られず、例えばエンボスロールをフィルムに押し当て、フィルムにエンボスを加圧して、開孔および導液管を形成してもよい。またはフィルムに細かなスリットを形成して後にフィルムを横方向(CD)に拡幅し、ネット状に形成して多数の目を開孔させて液透過路を形成するものであってもよい。
【0062】
なお、前記傷14および/または前記陥没部15は、図1に示す生理用ナプキン1の表面シート4の中央領域(幅W2)のみに形成し、または液吸収領域(幅W1)のみに形成して、非吸収領域W3に形成しなくてもよい。
【0063】
また、図2と図4に示す傷14は、ロールで形成することに限られるものではなく、表面に多数の突起を有する平面的なサンドペーパのようなものを用い、フィルム表面を平面的に多方向へ裂くことで形成することもできる。この場合、傷14はランダムな方向に向けて形成され、またはジグザク状や曲線状に傷14が形成されるものもある。
【0064】
また前記透液性フィルムは、生理用ナプキンのみならず、使い捨ておむつまたは尿取りパッド、さらにはパンティライナーの表面材として使用することが可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の吸収性物品に用いられる透液性フィルムは、フィルム表面を改質しているため、肌への当りが柔らかく、また蒸気の滞留を抑制して、肌へのべたつき感の少ないものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の断面図、
【図2】第1の実施の形態の透液性フィルムの拡大斜視図、
【図3】第2の実施の形態の透液性フィルムの拡大斜視図、
【図4】フィルム表面の傷の拡大斜視図、
【図5】フィルム表面の陥没部の拡大斜視図、
【図6】透液性フィルムの製造行程の説明図、
【図7】(A)(B)は面粗しロールの表面の拡大断面図、
【図8】スクリーンドラムを用いた開孔行程の説明図、
【符号の説明】
1 生理用ナプキン
2 裏面シート
3 吸収性コア
4 表面シート
5 サイドシート
6 防漏壁
7 弾性部材
10A,10B 透液性フィルム
11 開孔
12 導液管
13 フィラー
14 傷
14a 隆起部
15 陥没部
15a 隆起部
18 リブ部
22,23 面粗しロール
24 スクリーンドラム
Claims (10)
- 液吸収層を有する吸収性物品の受液側に設置される透液性フィルムにおいて、
多数の液透過路が貫通して形成されたフィルムの表面に、前記フィルムがその厚みの中間部分よりも浅く裂かれることにより形成された線状に延びる多数の傷と、前記傷の縁部から樹脂がめくり上げられて形成された複数の微細な隆起部とが設けられていることを特徴とする透液性フィルム。 - 前記隆起部は、樹脂が、薄い膜状、微細な突起状、または微細繊維状の少なくとも1つの形態で突出している請求項1記載の透液性フィルム。
- 前記表面が裂かれる方向が主として製品の長手方向に延びている請求項1または2記載の透液性フィルム。
- 前記表面が裂かれる方向が製品の各方向へランダムに延びている請求項1または2記載の透液性フィルム。
- 前記フィルムは、樹脂とフィラーとの混合体で形成され、前記フィラーの一部が前記フィルム表面から突出している請求項1ないし4のいずれかに記載の透液性フィルム。
- 液吸収層を有する吸収性物品において、前記液吸収層を覆う領域の表面に請求項1ないし5のいずれかに記載の透液性フィルムが用いられていることを特徴とする吸収性物品。
- 液吸収層を有する吸収性物品において、液吸収層を覆う領域の両側部に、縦方向へ延びて表面側へ立ち上がり可能な壁部が設けられ、前記壁部の少なくとも表面が、請求項1ないし5のいずれかに記載の透液性フィルムで形成されていることを特徴とする吸収性物品。
- フィルムの表面を、その厚みの中間部分よりも浅く裂いて、線状に延びる多数の傷と、前記傷の縁部から樹脂がめくり上げられた複数の隆起部とを形成する行程と、
前記表面を裂く行程の前または後の行程で、前記フィルムに多数の液透過路を貫通させる行程と、
を有することを特徴とする透液性フィルムの製造方法。 - 前記表面を裂く行程により、樹脂を、薄い膜状、微細な突起状、または微細繊維状の少なくとも1つの形態で突出させて、前記隆起部を形成する請求項8記載の透液性フィルムの製造方法。
- 樹脂とフィラーとの混合体で前記フィルムを成形する行程を含む請求項8または9記載の透液性フィルムの製造方法。
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