JP3709694B2 - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はホストコンピュータ等の上位装置から印刷データの供給を受けて印刷を行う印刷装置および印刷方法に係わり、特に何らかの障害が発生して印刷を再度行うときに上位装置の負担を軽減した印刷装置および印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ローカルエリアネットワーク等のネットワークの普及と共に、印刷装置がコンピュータあるいはワードプロセッサ等の情報処理装置と1対1で接続される形態からこれらの情報処理装置がネットワークを介して印刷装置に接続される形態が一般化している。このような形態をとる印刷装置は、情報処理装置(以下上位装置という。)から印刷データを受信し、これらを順に蓄積して印刷を行うようになっている。
【0003】
このような印刷作業の実行時に何らかの原因で紙詰まり(ジャム)が発生する場合がある。ジャムが発生した場合には、その原因となった用紙を印刷装置の搬送路から取り除いた後、その用紙や搬送路上の他の用紙を取り除いたり強制的に排出した後に、再度それらの用紙について印刷をやり直すようになっている。この際に、原因となった用紙のみについて印刷をやり直すのではなく、搬送路上の他の用紙についても印刷をやり直すようにしているのが通常である。これは、ジャムの発生時に印刷装置のオペレータがこれを除去する際に、どの用紙がジャムの原因となったかを判別することが困難なことが多く、原因となった用紙以外を搬送路上から取り去ってしまう場合も多いことに基づいている。すなわち、搬送路上の用紙すべてを再度印刷するようにして、必要とする印刷物の一部が欠如してしまう事態の発生を防止している。
【0004】
ところで、このようなジャムが発生すると、印刷装置は再度印刷を行う部分の印刷データを再び必要とする。このようなデータを上位装置から得るようにすることは、上位装置に負担をかけるだけでなく、場合によってはそれが事実上困難となる場合もある。例えばネットワーク上の多数の上位装置が1つの印刷装置にアクセスするような場合には、印刷データを印刷装置に送ってからそれが実際に処理されて印刷が実行されるまでにかなりの時間を必要とする場合がある。この間に、該当の上位装置がそのファイルの内容を書き換えてしまったり削除する場合があるからである。また、その上位装置の電源が何らかの原因で遮断されてしまっているような場合も、印刷データを再送することができない。
【0005】
そこで、特公平2−16519号公報に記載された技術では、印刷装置側に少なくとも潜像形成中のページから画像の定着中のページまでの印刷データを記憶する記憶装置を設けることにしている。また、この技術では用紙が定着工程を通過したことを検出する検出手段を設けている。そして、印刷装置の潜像形成工程を経て画像が用紙に転写されて定着されて定着装置を通過した段階で初めてそのページの印刷データを消去することにしている。したがって、その前の段階で用紙にジャムが発生した場合には、そのページの印刷データを記憶装置から再度読み出すことで上位装置の助けを借りることなく印刷を再開することができる。
【0006】
また、特公平4−5555号公報に記載された技術では、同時に複数ページ分の印刷データを格納する記憶装置を用意している。そして、ジャムの検出や印刷の終了の検出を行い、これらの検出結果を使用してジャムの発生時にはどのページから印刷を再開するかを判別し、記憶装置から該当する印刷データを読み出して印刷を再開するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術では、例えば静電潜像の形成から定着装置を通過するまでに4枚の用紙を必要とするものとすると、これと同数の4ページ分の印刷データを記憶装置に格納することにしていた。このため、5ページ目の印刷データを処理するためにはその直前にでも定着装置側を1枚の用紙が通過し、1ページ分の印刷データを削除してもよい状態が出現する必要があった。すなわち、ある用紙が定着装置を完全に通過したことを確認して、次の印刷データのために1ページ分のメモリを開放する必要があり、この確認がとれないような用紙の挙動があると、次の1ページ分の用紙の送り出しや印刷データの展開処理をスキップして1サイクルだけ処理を遅延させるか、あるいは1ページ分のメモリを強制的に開放することにしていた。
【0008】
このうち前者の場合には、印刷処理が印刷装置の仕様書通りに進まないことがあり、印刷速度を実質的に低下させることになった。また、後者の場合には確認の取れなかった段階で1ページ分のメモリを開放することになるので、そのときにジャムが発生したりすると、記憶装置に記憶されている印刷データでは印刷の再開に不十分なことになり、前記したように上位装置に印刷データを再送させる必要が生じ、前記したような不都合が発生することになった。
【0009】
図17〜図21を用いてこれを具体的に説明する。これら図17〜図21は、従来の印刷装置の各部の動作を時間の経過に従って説明するためのものである。このうち図17は、印刷装置の印字部を表わしたものである。この印刷装置は、レーザ光を使用して静電潜像を形成するゼログラフィの原理を使用して印刷を行うようになっている。すなわち、感光体ドラム111の周囲には帯電装置112が配置されている。矢印113方向に一定速度で回転する感光体ドラム111の表面は帯電装置112で一様に帯電される。帯電装置112の下流側には、レーザ走査装置114からレーザビーム115が照射されるようになっている。レーザビーム115は感光体ドラムの軸方向に走査され、このとき印刷データの内容に応じてビームがオン・オフされる。これによって感光体ドラム111上に印刷データに対応した静電潜像が形成される。
【0010】
図18に示すように、感光体ドラム111の更に下流側には現像装置116が配置されている。現像装置116は静電潜像にトナーを選択的に付着させて、印刷データの内容に対応したトナー像を作成する。
【0011】
図19は更に時間が経過した状態を表わしたもので、感光体ドラム111の下方に配置された転写装置117とドラム表面の間に用紙118が矢印119方向に搬送されている。用紙118は図示しない供給トレイから送り出されたもので、その先端が感光体ドラム111のトナー像の転写位置に到達するタイミングでドラム表面にはトナー像の先端がちょうど回転してくるようになっている。転写装置117は静電的な吸着力によって、トナー像を用紙118に転写させる。
【0012】
図20は、用紙の定着の様子を表わしたものである。トナー像の転写された用紙118はなおも矢印119方向に搬送され、ヒートロールとプレッシャロールからなる定着装置121を通過する。このとき、トナー像は圧力と熱によって用紙118に定着されることになる。
【0013】
図21は、定着後の用紙が排出トレイ上に排出される様子を表わしたものである。定着装置121を通過した用紙118は、排出トレイ122上に順に排出されることになる。
【0014】
このように印刷装置では、静電潜像を形成する段階から印刷済みの用紙118が排出トレイ122上に排出される段階までに幾つもの処理工程を経るようになっている。したがって、ある用紙111のために図17に示した静電潜像の形成が行われている状態で、更に1つ前の静電潜像を基に形成されたトナー像が図19に示すように他の用紙に転写されていることは十分想定されるところであり、また、更に1つ前に定着を終了させた用紙118が図21に示すようにいち早く排出トレイ122上に排出されていることも十分想定されるところである。このように、1つの印刷装置内であるページの印刷データについて静電潜像の形成が行われている時点で同一の装置内で先行する1または複数ページの画像処理が並行して行われていることは、多くの印刷装置でごく普通のこととなっている。
【0015】
換言すれば上位装置から送られてくる印刷データの記憶装置への格納時期と印刷装置の排出トレイに用紙が排出される時期とは、時間的にある程度かけ離れたものとなっている。この時間差は、用紙の搬送路が長い比較的大型の印刷装置や両面印刷機能を備えた印刷装置では顕著である。このような搬送路の長い印刷装置では、1つのページの印刷が終了するのを待って次のページの処理を開始するようにすると、極端に印刷速度が低下してしまう。そこで、通常の印刷装置では1ページ分の受信データの処理が終了してこの処理後のデータを次の工程に渡すと、直ちに次の受信データの処理を開始するようにしている。すなわち、あるページを印刷後の用紙が排出トレイに排出されるときには、印刷データの受信と記憶装置への印刷データの書き込みはかなり先のページに移動していることになる。
【0016】
これを印刷装置のプログラムの制御という観点からみると、記憶装置内の古い印刷データの消去と新たな印刷データの書き込みという処理に、まったく時間的に離れ、かつ時間的に同期していない用紙の排出という事象を取り扱わなければならないことを意味する。プログラムが現在の処理と同期していない事象を制御するためには、用紙が定着装置あるいは印刷装置の内部から排出されたことを何らかの手段が検知して、これに基づく割込処理が必要とされる。したがって、そのための機構および処理が複雑化することになる。
【0017】
そこで本発明の目的は、印刷データを受信してページ単位に記憶して印刷を行う際に印刷に何らかの障害があったとき、上位装置からの印刷データの再送を必要とせず、しかも印刷データの記憶制御を簡略化することができるようにした印刷装置および印刷方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)上位装置から伝送路を介して印刷データをページ単位で受信する印刷データ受信手段と、(ロ)画像の印刷のための用紙を収容した用紙供給トレイと、(ハ)この用紙供給トレイから用紙を1枚ずつ印刷のために送り出す用紙給送手段と、(ニ)印刷の終了した用紙を排出する排出トレイと、(ホ)用紙供給トレイから用紙給送手段によって送り出された用紙を排出トレイまで導く用紙搬送路と、(へ)印刷データ受信手段によって受信された印刷データを基にして、画像の形成を開始するページから排出トレイに排出されるページまで連続したページについて搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページについてページ単位でそれらの印刷データを格納するための記憶手段と、(ト)用紙給送手段により用紙搬送路上に用紙が給送されると、記憶手段に割り当てられている最も古いページに対して印刷データ受信手段の受信した最新のページの印刷データを所定の印刷フォーマットに従って格納する印刷データ格納手段とを印刷装置に具備させる。
【0019】
すなわち請求項1記載の発明では、印刷のための印刷データをページ単位で記憶する記憶手段に、画像の形成を開始するページから排出トレイに排出されるページまで連続したページについて搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページを記憶できるようにしておく。すなわち、通常最低限必要とされるページ数よりも少なくとも“1”だけ多いページの印刷データを記憶手段に格納できるようにして、この中の最も古いページの印刷データを格納した領域に、用紙が搬送路上に給送されると最新のページの印刷データを格納するようにしている。このような本発明では、用紙が排出されたという検出動作を伴わずに印刷データの書き込みの制御を行うことができるので、上位装置からの印刷データの再送を必要とせず、しかも印刷データの記憶制御を簡略化することができる。
【0020】
請求項2記載の発明では、(イ)上位装置から伝送路を介して印刷データをページ単位で受信する印刷データ受信手段と、(ロ)画像の印刷のための用紙を収容した用紙供給トレイと、(ハ)この用紙供給トレイから用紙を1枚ずつ印刷のために送り出す用紙給送手段と、(ニ)印刷の終了した用紙を排出する排出トレイと、(ホ)用紙供給トレイから用紙給送手段によって送り出された用紙を排出トレイまで導く用紙搬送路と、(へ)印刷データ受信手段によって受信された印刷データを基にして、画像の形成を開始するページから排出トレイに排出されるページまで連続したページについて搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページについてページ単位でそれらの印刷データを格納するための記憶手段と、(ト)用紙搬送路上を用紙が正常に搬送されているかどうかを判別する正常搬送有無判別手段と、(チ)この正常搬送有無判別手段が用紙が正常に搬送されていると判別している状態で、用紙給送手段により用紙搬送路上に用紙が給送されると、記憶手段に割り当てられている最も古いページに対して印刷データ受信手段の受信した最新のページの印刷データを所定の印刷フォーマットに従って格納する印刷データ格納手段と、(リ)正常搬送有無判別手段が用紙が正常に搬送されなかったと判別したとき印刷データの処理、用紙給送手段による用紙の送り出しおよび用紙搬送路による用紙の搬送の停止を行う異常時制御手段とを印刷装置に具備させる。
【0021】
すなわち請求項2記載の発明では、印刷のための印刷データをページ単位で記憶する記憶手段に、画像の形成を開始するページから排出トレイに排出されるページまで連続したページについて搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページを記憶できるようにしておく。すなわち、通常最低限必要とされるページ数よりも少なくとも“1”だけ多いページの印刷データを記憶手段に格納できるようにして、この中の最も古いページの印刷データを格納した領域に、用紙が正常に搬送されているという条件で、用紙が搬送路上に給送されると最新のページの印刷データを格納するようにしている。また、正常搬送有無判別手段が用紙が正常に搬送されなかったと判別したとき印刷データの処理、用紙給送手段による用紙の送り出しおよび用紙搬送路による用紙の搬送の停止を行うようにしている。このような本発明では、用紙が排出されたという検出動作を伴わずに印刷データの書き込みの制御を行うことができるので、上位装置からの印刷データの再送を必要とせず、しかも印刷データの記憶制御を簡略化することができる。また、用紙の搬送に異常が発生した場合には、用紙給送手段による用紙の送り出しおよび用紙搬送路による用紙の搬送の停止を行うので、用紙の搬送制御の停止と記憶手段に対する印刷データの書き込みの停止が同期して発生することになり、記憶手段に格納されている印刷データに抜けが発生することがなく、異常事態発生時にも上位装置から印刷データを再送させる必要が生じない。
【0022】
請求項3記載の発明では、請求項1または請求項2記載の印刷装置で印刷データ受信手段は、印刷データ格納手段が新たな1ページ分の印刷データを記憶手段に格納することができると判別した段階でその1ページ分の印刷データを受信することを特徴としている。
【0023】
すなわち請求項3記載の発明では、印刷データ格納手段が新たな1ページ分の印刷データを記憶手段に格納することができると判別した段階でその1ページ分の印刷データを受信することにし、この条件に合わないときには受信を遅延するので、上位装置と同期をとった印刷データの通信を行うことができる。
【0024】
請求項4記載の発明では、請求項1または請求項2記載の印刷装置が、(イ)用紙搬送路上を搬送される用紙のサイズや用紙の搬送形態に応じて搬送路上に存在しうる最大ページ数を記したテーブルと、(ロ)テーブルから搬送路上に存在しうる最大ページ数を読み出す読出手段とを備え、記憶手段は印刷に使用する用紙のサイズや印刷の形態に応じて算出したページメモリ領域の最大ページ数までの範囲内で印刷データを格納できるページ数を設定することを特徴としている。
【0025】
すなわち請求項4記載の発明では、同一のメモリ容量を有する記憶手段であっても印刷装置に使用する用紙のサイズが異なったり、用紙の片面に印刷するか両面に印刷するかといった搬送路の選択によって、搬送路上に存在しうる最大ページ数が変化するので、これに応じてページ数の割り振りを変えることができるようにして、状況に応じて印刷データを受信できるページ数に余裕を持たせることができるようにしている。
【0026】
請求項5記載の発明では、請求項1または請求項2記載の印刷装置が、(イ)用紙搬送路上に間隔を置いて配置され用紙の通過を検出する複数の用紙検知手段と、(ロ)これらの用紙検知手段の検知結果によって用紙搬送路上を用紙が紙詰まりなく搬送されているかどうかを検出する紙詰まり有無判別手段と、(ハ)この紙詰まり有無判別手段が紙詰まりの発生を判別したとき用紙搬送路の用紙搬送動作を停止させる搬送動作停止手段と、(ニ)この搬送動作停止手段による用紙の搬送動作停止後に紙詰まりした用紙を除去したとして用紙の搬送の開始が指示されたとき搬送動作停止手段による用紙の搬送動作停止直前に用紙搬送路から排出されたページに続行するページから記憶手段より印刷データをページ順に読み出して印刷を行わせる再印刷実行手段とを具備することを特徴としている。
【0027】
すなわち請求項5記載の発明では、用紙搬送路で用紙の紙詰まりが発生したときにはそれまでに用紙搬送路から排出されたページを除いた次のページから像の形成を行って印刷を再実行するようにしている。これは、用紙搬送路上で生じた紙詰まりの用紙が常に排出側に最も近い位置のものであるということではない。たとえ供給トレイ側に最も近い位置で紙詰まりを発生させた場合であっても、紙詰まりの除去の作業で実際に除去される用紙は紙詰まりを発生させた用紙そのものだけであるとは限らない。したがって、紙詰まりが発生してその除去をオペレータに行わせた場合には、最悪の事態を考慮して紙詰まり直前に排出されたページの次のページから印刷を行うことにしている。このような場合には、紙詰まりの生じた用紙を除去した後に用紙搬送路に残存している用紙は、いわゆるパージ制御によって一括して不要な用紙として排出されることが多い。
また、請求項6または請求項7記載の発明では、請求項1あるいは請求項2記載の発明に対応する技術思想を方法の発明として表現している。これら請求項6または請求項7記載の発明では、用紙搬送路上に用紙が給送されると印刷データの書き込みの制御を行うことにしたので、用紙が排出されたという検出動作が印刷データの書き込みのために不要となり、しかも上位装置からの印刷データの再送を必要としないので、印刷データの記憶制御を簡略化することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
【0029】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0030】
図1は本発明の一実施例における印刷装置とこれに印刷データを送出する上位装置からなる印刷システムの構成を表わしたものである。本実施例の印刷装置201は、上位装置202とLAN(ローカルエリアネットワーク)ケーブル203によって接続されている。すなわち、代表的に示した上位装置202は1台のコンピュータにかぎられるものではなく、ネットワークを介して他のコンピュータやワークステーションあるいはプリントサーバ等の上位装置から印刷データの供給を受けることができるようになっている。
【0031】
印刷装置201は、上位装置202とLANケーブル203で接続された通信制御装置205を備えている。通信制御装置205は書込制御装置206と接続されている。書込制御装置206は、上位装置202から受信した印刷データを記憶装置207にページ単位で格納するようになっている。本実施例では、印刷装置201の記録部208で最大3枚の用紙を並行処理して印刷を行うようにしている。そこで、記憶装置207は、この最大の用紙処理枚数“3”に“1”を加えた4ページ分以上のページメモリ領域2091〜2094を備えている。そして、最も時間的に古い印刷データを格納したページメモリ領域(ここでは第1のページメモリ領域2091)を開放してこれに最新の印刷データを所定のフォーマットで書き込むようになっている。ここで所定のフォーマットとは、ラスタイメージのフォーマットや、ラスタイメージを圧縮したフォーマット、あるいはコードデータのいずれであっても構わない。
【0032】
記憶装置207からは、この書込みが行われているページメモリ領域2091を除いて最も新しい印刷データが格納されている第4のページメモリ領域2094の印刷データが出力制御装置211によって読み出される。読み出された印刷データは、記録部208内のレーザ走査装置114にラスタイメージとして与えられることになる。
【0033】
記録部208の構成は、図17〜図21で説明したものと基本的に同一であり、これらと同一部分には同一の符号を付しており、説明を適宜省略する。この記録部208では、供給トレイ213内に収容された用紙118が図示しないフィードロールによって1枚ずつ記録部本体内に送り込まれる。そして、用紙118は、図示しないレジストロールによって搬送のタイミングがとられた後に、感光体ドラム111と転写装置117の間を通過する。このとき、レーザビームによって形成された静電潜像を現像した結果得られたトナー像が用紙118に転写される。トナー像の転写された用紙118は定着装置121で定着された後、排出トレイ122に排出される。
【0034】
このような記録部111には、用紙118の搬送路に沿って複数のセンサ2141〜2144が配置されている。このうち第1のセンサ2141は、供給トレイ213から用紙118が送り出されたタイミングを検出している。第2のセンサ2142は、図示しないレジストロールの箇所で用紙118が一時停止するための制御に使用される。第3のセンサ2143は、用紙118が感光体ドラム111に巻き付かずに無事排出されたことを検出する。第4のセンサ2144は、定着の終了した用紙118が排出トレイ122に排出される最終段階の検出を行う。用紙118が搬送路を正常に搬送されるときには、これら第1〜第4のセンサ2141〜2144がその用紙118をある許容された時間の範囲内で順に検出するはずである。そこでこれらのセンサ2141〜2144の検知出力は出力制御装置211に与えられ、ジャムの検出が行われる。後に説明するように、出力制御装置211はこのジャムの判別結果と、第1のセンサ2141の検出結果のみを基にして記憶装置207から印刷データの読み出しの制御を行うことになる。
【0035】
記憶装置207におけるページメモリ領域の読出制御について次に説明する。記憶装置207に書き込まれた印刷データは、前記したように出力制御装置211によって読み出され、記録部208に渡される。記録部208では、供給トレイ213から送り出された用紙118上に先の図17〜図21に示した各プロセスを経て印刷データが印刷されて、排出トレイ122上にこれが排出される。このとき、第1〜第4のセンサ2141〜2144はジャムの発生を監視するようになっており、ジャムが発生した場合にはこれが出力制御装置211によって検知されることになる。
【0036】
印刷が開始されると、書込制御装置206は記憶装置207内の第1のページメモリ領域2091にまず第1ページ目の印刷データを書き込む。この印刷データは、他の印刷データが存在しないこの状況で直ちに出力制御装置211に渡され、この印刷データに対応する画像の形成が開始される。この状態で書込制御装置206は記憶装置207内の第2のページメモリ領域2092、第3のページメモリ領域2093および第4のページメモリ領域2094に順に1ページずつの印刷データを書き込み、出力制御装置211に渡していくことになる。
【0037】
ここで記録部208に何らの異常も発生せず、第4ページ目の画像の形成が開始されたとすると、記録部208の搬送路には最大で3枚の用紙118が併存することから、第1ページ目を印刷した用紙118はその排出を第4のセンサ2144で検出するまでもなく、その用紙118は正常に排出トレイ122に排出されたことになる。そこで、書込制御装置206は第1のセンサ2141が第4枚目の用紙118を検出した時点で第1のページメモリ領域2091に以前格納した印刷データの内容を消去する。そして新たな第5ページ目の印刷データを通信制御装置205が受信してこれを第1のページメモリ領域2091に書き込むことになる。
【0038】
以後、同様にして第5ページ以降の印刷データを第2のページメモリ領域2092、第3のページメモリ領域2093および第4のページメモリ領域2094に順に書き込んでいく。このような手法によって、まだ印刷装置の内部から排出トレイ122に未排出のページの印刷データが誤って消去される事態の発生を防止している。
【0039】
本実施例の印刷装置は、図示しないがCPU(中央処理装置)を搭載しており、同じく図示しないROM(リード・オンリ・メモリ)に格納されたプログラムを実行することによって記憶装置207に対する印刷データの書き込みの制御や、記憶装置207からの読み出しの制御等の各種の制御を行うようになっている。このような制御の際に各種データを一時的に格納する作業用メモリとして、図示しないRAM(ランダム・アクセス・メモリ)も設けられている。なお、ネットワークを通じて大量の印刷データを格納する場合には、印刷データの格納のためのRAM以外にハードディスク等の大容量の記憶装置が用いられることもある。
【0040】
図2は、本実施例のように記憶装置207に第1〜第4のページメモリ領域2091〜2094が存在した場合のこれら4つのページメモリ領域の再利用の様子を表わしたものである。図1に示した記録部208は、最大で3枚の用紙を搬送路上で同時に搬送する。したがって、例えば図でハッチングを記した第2〜第4のページメモリ領域2092〜2094が用紙118の搬送との関係で消去してはならないメモリ領域である。用紙118が正常に搬送されているという状態では、図1の第1のセンサ2141が用紙118を検出するたびに順にページメモリ領域を1つずつずらして印刷データを書き込む処理を行う(この例では第1のページメモリ領域2091に印刷データを書き込む。)ことで、用紙118が無事排出トレイ122に排出されたかを確認することなく、ページメモリ領域の再利用を完璧に行うことができることになる。
【0041】
図3は、本実施例における4ページ分のページメモリ領域を循環的に利用するための各種のレジスタの内容を表わしたものである。この場合、記憶装置207は第1〜第4のページメモリ領域2091〜2094から構成されており、最小保持バッファ(ページメモリ領域)数レジスタ231の格納する数値は“3”である。ここで最小保持バッファ数レジスタ231とは、像形成中のページから排出トレイ122までの搬送路上に存在しうる最大ページ数を格納するレジスタである。最小保持バッファ数として格納される値は、記録部208の種類や、搬送される用紙118のサイズや、記録部208が片面印刷を行うか、両面印刷を行うか等の各種の状況によって変化する。
【0042】
総バッファ数レジスタ232は、記憶装置207が印刷データを記憶しうる最大のページ数を格納する。この値は、記憶装置207の容量に依存するが、本発明では少なくとも総バッファ数レジスタ232に格納する数値は、最小保持バッファ数レジスタ231に格納する数値よりも“1”だけ多いことが必要である。本実施例では総バッファ数レジスタ232に格納する数値は“4”である。
【0043】
使用可能バッファ数レジスタ233は、現在再利用が可能なバッファすなわちページメモリ領域の数を保持するレジスタである。本実施例では最小保持バッファ数が“3”で、総バッファ数が“4”であり、残りの1つのページメモリ領域はすでに新たな印刷データの書込に使用している。したがって、使用可能バッファ数レジスタ233に格納する使用可能バッファ数は“0”となる。したがって、この使用可能バッファ数が“0”の状態で図1の書込制御装置206が次のページメモリ領域を要求すれば、エラーとなる。
【0044】
書込済みバッファ数レジスタ234は、書込制御装置206がすでに印刷データを書き込んでいるがまだ出力制御装置211(図1)によって読み出されていないバッファ(ページメモリ領域)の数を保持するレジスタである。この図3では、1ページ分の最新の印刷データがすでに読み出し中となっている。このため、書込済みバッファ数は“0”となっている。この状態で書込制御装置206が次のページメモリ領域を要求すれば、エラーとなる。
【0045】
次書込バッファ番号レジスタ235および次読出バッファ番号レジスタ236は、それぞれ図2に示した循環的な利用によってページメモリ領域が使用可能になったとき、書込制御装置206および出力制御装置211から要求があったときに戻すべきページメモリ領域の番号を保持するレジスタである。
【0046】
保持中バッファ数レジスタ237は、出力制御装置211が読み出しを完了しているもののまだ印刷データの消去を行っていないページメモリ領域の数を保持するレジスタである。この値は、印刷の開始した直後を除いて、常に最小保持バッファ数レジスタ231の格納する数値と等しくなるように管理されるようになっている。これら各レジスタ231〜237の値は、印刷の開始時に初期化されることになる。なお、この図3で矢印238は書込処理の行われているページメモリ領域を示し、他の矢印239は読出処理の行われているページメモリ領域を示している。
【0047】
図4は、参考として記憶装置207が6ページ分のページメモリ領域を有している場合の各レジスタ231〜237の値を示したものである。このように記録部208が最大3ページの用紙118を同時に搬送させる場合であっても、ページメモリ領域の数は5ページ分あるいはそれ以上のページ分も受けられていてもよい。
【0048】
図5は、各種の用紙サイズおよび片面印刷が行われるか両面印刷が行われるかによって最小保持バッファ数レジスタの保持する最小保持バッファ数(最小保持ページメモリ領域数)が相違することを表わしたものである。印刷装置は最小保持バッファ数レジスタ231に登録する最小保持バッファ数を各種条件の下で変更できるようにこのような構成の最小保持バッファ数テーブル216を用意しており、印刷の条件に応じて対応する最小保持バッファ数を読み出せるようになっている。
【0049】
図6は、印刷の開始時における前記した初期化の処理の様子を表わしたものである。まず、ステップS101で図5に示したテーブルと現在の印刷属性から最小保持バッファ数を求め、図3の最小保持バッファ数レジスタ231に登録する。そして、記憶装置207の記憶容量との関係から総バッファ数を算出し(ステップS102)、これを総バッファ数レジスタ232に登録する。そして、初期値として使用可能バッファ数レジスタ233に総バッファ数レジスタ232の登録内容をセットし(ステップS103)、書込済みバッファ数レジスタ234に“0”を(ステップS104)、次書込バッファ番号レジスタ235に“1”を(ステップS105)、次読出バッファ番号レジスタ236に“1”を(ステップS106)それぞれセットする。
【0050】
図7は、記憶装置に対して印刷データを格納するためのページメモリ領域の新規獲得のための制御の流れを表わしたものである。前記したCPUは使用可能なページメモリ領域(バッファ)数が“0”であるかどうかを判別する(ステップS201)。もしこれが“0”であれば、想定できない状況としてのエラーなので、サブルーチンから戻るときの値としての戻り値を“0”にして(ステップS202)、リターンする。
【0051】
CPUは使用可能なページメモリ領域(バッファ)数が“0”以外であると判別すると(N)、戻り値に次書込バッファ番号レジスタ235に格納された次書込バッファ番号をセットして(ステップS203)、使用可能バッファ数レジスタ233に格納されている使用可能バッファ数を“1”だけ減算する(ステップS204)。そして、次書込バッファ番号レジスタ235に格納される次書込バッファ番号を更新する(ステップS205)。次書込バッファ番号の更新では、通常の場合、番号を“1”だけ加算する。加算の結果が総バッファ数レジスタ232に格納されている総バッファ数を越えたら“1”に戻す処理を行う。図7に示すこのページメモリ領域の新規獲得のための制御が終了したら、書込みの行われた印刷データを出力制御装置211に渡すための書込み終了の通知が行われる。
【0052】
図8は、この書込み終了の通知のための制御を表わしたものである。この制御では、書込済みバッファ数レジスタ234(図3)の値を“1”だけ加算する処理が行われる(ステップS301)のみである。
【0053】
図9は、出力制御装置による記憶装置からの印刷データの獲得制御の流れを表わしたものである。前記したCPUは、記憶装置207内に書込み済みのページメモリ領域(バッファ)が存在するかどうかをチェックする(ステップS401)。もしこれが“0”で存在しないと判別された場合には(Y)、エラーと判別して前記した戻り値を“0”にして(ステップS402)リターンする。
【0054】
これに対して、書込み済みのページメモリ領域が存在すると判別された場合には(N)、戻り値に次読出バッファ番号レジスタ236に格納された次読出バッファ番号をセットする(ステップS403)。そして、書込済みバッファ数レジスタ234に格納された書込済みバッファ数を“1”だけ減算し(ステップS404)、次読出バッファ番号レジスタ236に格納される次読出バッファ番号を更新する(ステップS405)。次読出バッファ番号の更新では、番号を通常の場合“1”だけ加算する。もし加算の結果が総バッファ数レジスタ232に格納されている総バッファ数を越える場合には、番号を“1”に戻す処理を行う。
【0055】
図10は、記憶装置からの印刷データの読出終了通知が行われる制御の流れを表わしたものである。図9の処理で記憶装置207からの印刷データの読出処理が終了してその印刷データが記録部208に渡されると、読出終了通知が行われることになる。この処理では、まず図3に示す保持中バッファ数レジスタ237に格納されている保持中バッファ数を“1”だけ加算する(ステップS501)。次にこの加算の結果としての保持中バッファ数が最小保持バッファ数レジスタ231に格納されている最小保持バッファ数よりも大きいかどうかの判別が行われる(ステップS502)。もし加算の結果が最小保持バッファ数以下であった場合には(N)、そのまま処理を終了してリターンする。
【0056】
これに対して加算の結果が最小保持バッファ数よりも大きくなっていた場合には(ステップS502:Y)、保持中バッファ数レジスタ237の保持する保持中バッファ数を“1”だけ減算して(ステップS503)、使用可能バッファ数レジスタ233の格納している使用可能バッファ数を“1”だけ加算して(ステップS504)、処理を終了する(リターン)。
【0057】
図11は、書込制御装置の制御の流れを表わしたものである。図1に示した書込制御装置206はまず図7で示したページメモリ領域の新規獲得のための制御を実行する(ステップS601)。そして、その結果としての前記した戻り値が“0”であるかどうかを判別する(ステップS602)。使用可能なページメモリ領域が存在しなければ戻り値が“0”であり、その間はステップS601に戻って、ページメモリ領域が獲得されるまで処理が待機状態となる。
【0058】
ページメモリ領域が獲得されると、ステップS602で戻り値が“0”以外となる(N)。この場合には、獲得したページメモリ領域(バッファ)の内容を次の印刷データの書込みのために消去する(ステップS603)。そして、この段階で図1に示した上位装置202に対して印刷データの受信要求を送出し(ステップS604)、データの受信を待機する(ステップS605)。上位装置202から送られてきたデータが印刷データの終了を意味するものでなく、通常の印刷データであれば(ステップS606:N)、受信した印刷データを予め定められた所定のフォーマットに変換し(ステップS607)、記憶装置207から獲得したページメモリ領域に変換後の印刷データを書き込んでいく(ステップS608)。この書込み処理は、1ページ分の印刷データの書き込みが終了するまで、すなわち改ページになるまで(ステップS609:N)、ステップS604に戻りながら繰り返し行われる。
【0059】
このようにして1ページ分の印刷データの処理が終了すると(ステップS609:Y)、図8に示した書込み終了の通知のための制御が行われる(ステップS610)。そして、ステップS601に戻ってページメモリ領域の新規獲得のための制御が開始されて次のページがあればその書き込みが行われることになる。
【0060】
一方、ステップS606で印刷データがなく、代わりに印刷データの終了を示す終了データが受信された場合には(Y)、獲得したページメモリ領域に印刷データの終了を示す予め定められた特定のデータを書き込んで(ステップS611)、ステップS610と同様の図8に示した書込み終了の通知のための制御が行われて(ステップS612)、すべての処理が終了することになる(エンド)。
【0061】
図12は、図1に示した出力制御装置の通常の制御内容を表わしたものである。出力制御装置211はまずページ番号を保持する内部変数を“1”に初期化する(ステップS701)。そして、後に詳しく説明する用紙追跡テーブルを初期化する(ステップS702)。次に図1に示した記録部208が印刷可能のレディ状態になっているかどうかをチェックする(ステップS703)。レディ状態になっていない場合には(N)、レディ状態となるまで待機することになる。
【0062】
記録部208がレディ状態の場合には(ステップS703:Y)、図9に示した出力制御装置211による記憶装置207からの印刷データの獲得制御を実行する(ステップS704)。そして、戻り値が“0”であるかどうかをチェックする(ステップS705)。出力制御装置211が記憶装置207に対して印刷データの獲得要求を行った結果として記憶装置207に書き込み済みのページメモリ領域209が存在しなければ戻り値として“0”が返される。したがって、戻り値が“0”であればステップS704に戻って、印刷データの獲得が可能になるのを待つことになる。
【0063】
戻り値が“0”でなければ(ステップS705:N)、得られたページメモリ領域(バッファ)からデータの読み出しを行う(ステップS706)。そして、このデータが印刷データではなく終了データであった場合には、図10で説明した記憶装置207からの印刷データの読出終了通知を実行して(ステップS708)、読出終了通知を出した後に処理を終了させる(エンド)。
【0064】
これに対して、記憶装置208から読み出したデータが通常の印刷データであった場合(ステップS707:N)、これを記録部208に渡して印刷の開始を指令する(ステップS709)。そして、次のステップS710でステップS708と同様に記憶装置207からの印刷データの読出終了通知を実行して(ステップS710)、読出終了通知を出した後に前記した用紙追跡テーブルにこのページを登録する(ステップS711)。これにより、最新エントリポインタが更新されて、ページ番号が“1”だけ加算される(ステップS712)。この後、ステップS703の処理に戻って、次のページについての処理に移ることになる。
【0065】
図13は、用紙追跡テーブルの更新作業を表わしたものである。記録部208の第4のセンサ2144(図1)の検出結果を基にして用紙118の排出完了が出力制御装置211側で判別されると、この出力制御装置211は用紙追跡テーブルの該当エントリを出力未完了状態から出力完了状態に更新する(ステップS801)。そして、次排紙予定エントリポインタを更新する(ステップS802)。
【0066】
図14は、ジャム検知時の記録部の制御の流れを表わしたものである。図1に示した第1〜第4のセンサ2141〜2144の検出タイミングのチェックの結果として用紙118にジャムが発生したことが判別されたときには、その時点で記録部208の動作が即座に停止される(ステップS901)。これは、ジャムの生じた用紙118が存在した状態で搬送路の搬送を行わせる等によって感光体ドラム111の損傷を招いたり、後続する用紙118が同様にジャムを発生させるといった不都合を回避するためである。記録部208ではその駆動の緊急停止が行われたら、続いて記録部208の状態を非レディ(ノット・レディ)状態に変更して(ステップS902)、同様に印刷装置の保護を図ることになる。
【0067】
図15は、用紙追跡テーブルの内容を表わしたものである。用紙追跡テーブル221は、順次印刷処理の行われる用紙118に対してエントリ番号を付けると共に、使用するページメモリ領域(バッファ)の番号および処理するページの番号を対比させ、また印刷が完了したかどうかのフラグをそれぞれのエントリ番号に対して付与するようにしている。最新エントリポインタ222は、記憶装置207に対する印刷データの書き込みのために獲得したページメモリ領域に対する最新のエントリ番号を指すものであり、次排紙予定エントリポインタ223は、排紙の完了した印刷物のエントリ番号の次のエントリ番号を指すものである。
【0068】
図16は、図14で用紙のジャムが発生した後でそのジャムが除去された後の出力制御装置のリカバリ制御の様子を表わしたものである。出力制御装置211は、まずカレントエントリポイントを図15で示した次排紙予定エントリポインタ223の示す値に設定し(ステップS1101)、次に記録部208の状態がレディであるかどうかチェックする(ステップS1102)。記録部がレディとなっていない場合には(N)、レディになるのを待機する。
【0069】
記録部208がレディとなっている場合には(Y)、図15に示した用紙追跡テーブル221の次排紙予定エントリポインタ223を用いて、次排紙予定の用紙118に印刷すべき印刷データが書き込まれているページメモリ領域209の番号(バッファ番号)を求める(ステップS1103)。そして、この得られたページメモリ領域209から印刷データを読み出して(ステップS1104)、これを記録部208に渡して印刷を指示する(ステップS1105)。この後、CPUは最新のページまですべての再印刷が終了したかどうかをチェックして(ステップS1106)、終了していれば(Y)、ジャムの際のリカバリ処理としての再印刷処理を終了する(リターン)。まだ再印刷すべきページが残っている場合には(ステップS1106:N)、カレントエントリポイントを1つだけ更新して(ステップS1107)、ステップS1102の処理に戻り、以上説明した処理を繰り返すことで再印刷処理の残りを続行することになる。
【0070】
なお、以上説明した印刷装置は感光体ドラムを使用しゼログラフィの原理を使用したレーザプリンタについて説明したが、感光体ドラムの代わりに感光体ベルトを使用したレーザプリンタについても本発明を適用することができる。また、レーザプリンタ以外のプリンタや、プリンタとしての機能を備えた複写機、ファクシミリ装置等の他の印刷可能な装置に対しても本発明を同様に適用することができることは当然である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、印刷のための印刷データをページ単位で記憶する記憶手段に、画像の形成を開始するページから排出トレイに排出されるページまで連続したページについて搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページを記憶できるようにしておき、この中の最も古いページの印刷データを格納した領域に、用紙が搬送路上に給送されると最新のページの印刷データを格納するようにしたので、用紙が排出されたという検出動作を伴わずに印刷データの書き込みの制御を行うことができ、上位装置からの印刷データの再送を必要とせず、しかも印刷データの記憶制御を簡略化することができる。したがって、このような印刷制御をソフトウェアを使用して実行する場合には、プログラムの構造が単純になり、信頼性が向上する。更に、同時に印刷処理に必要なページ数よりも少なくとも1ページ分以上余裕をもった記憶容量としているので、再印刷の可能性を維持したままで印刷データの受信と印刷を並行することができ、印刷装置の性能の向上を図ることができる。
【0072】
また請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる他、用紙の搬送に異常が発生した場合には、用紙給送手段による用紙の送り出しおよび用紙搬送路による用紙の搬送の停止を行うことにしたので、用紙の搬送制御の停止と記憶手段に対する印刷データの書き込みの停止が同期して発生することになり、記憶手段に格納されている印刷データに抜けが発生することがなく、異常事態発生時にも上位装置から印刷データを再送させる必要が生じないという効果がある。
【0073】
更に請求項3記載の発明によれば、印刷データ格納手段が新たな1ページ分の印刷データを記憶手段に格納することができると判別した段階でその1ページ分の印刷データを受信することにし、この条件に合わないときには受信を遅延することにしたので、印刷装置側に十分な容量の記憶手段を配置しなくても上位装置と同期をとって無駄のない印刷データの通信を行うことができる。
【0074】
また請求項4記載の発明によれば、同一のメモリ容量を有する記憶手段であっても印刷装置に使用する用紙のサイズが異なったり、用紙の片面に印刷するか両面に印刷するかといった搬送路の選択によって、搬送路上に存在しうる最大ページ数が変化するので、これに応じてページ数の割り振りを変えることができるようにし、印刷状況に応じて最も効率的な印刷を行わせることができる。
【0075】
更に請求項5記載の発明によれば、用紙搬送路で用紙の紙詰まりが発生したときにはそれまでに用紙搬送路から排出されたページを除いた次のページから像の形成を行って印刷を再実行するようにしたので、ジャム発生時にいわゆるパージ制御を行うことができ、大量の印刷物を扱う場合でもページに重複や抜けが存在するといった不都合を解消することができる。
また、請求項6または請求項7記載の発明によれば、通常最低限必要とされるページ数よりも少なくとも“1”だけ多いページの印刷データを記憶ステップで記憶して、この中の最も古いページの印刷データを記憶した領域に、用紙が搬送路上に給送されると最新のページの印刷データを格納するようにする印刷方法で、用紙搬送路上に用紙が給送されると印刷データの書き込みの制御を行うことにしたので、用紙が排出されたという検出動作が印刷データの書き込みのために不要となり、しかも上位装置からの印刷データの再送を必要としないので、印刷データの記憶制御を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における印刷装置とこれに印刷データを送出する上位装置からなる印刷システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図2】 記憶装置内の第1〜第4のページメモリ領域の再利用の様子を表わした説明図である。
【図3】 本実施例における4ページ分のページメモリ領域を循環的に利用するための各種のレジスタと記憶装置の関係を表わした説明図である。
【図4】 6ページ分のページメモリ領域を循環的に利用するための各種のレジスタと記憶装置の関係を参考的に表わした説明図である。
【図5】 本実施例で最小保持バッファ数を求めるテーブルの構成を表わした説明図である。
【図6】 本実施例で印刷の開始時における前記した初期化の処理の様子を表わした流れ図である。
【図7】 本実施例でページメモリ領域の新規獲得のための制御の流れを表わした流れ図である。
【図8】 本実施例で書込み終了の通知のための制御を表わした流れ図である。
【図9】 本実施例で出力制御装置による記憶装置からの印刷データの獲得制御の流れを表わした流れ図である。
【図10】 本実施例で記憶装置からの印刷データの読出終了通知が行われる制御の流れを表わした流れ図である。
【図11】 本実施例で書込制御装置の制御の流れを表わした流れ図である。
【図12】 本実施例で出力制御装置の通常の制御内容を表わした流れ図である。
【図13】 本実施例の用紙追跡テーブルの更新作業を表わした流れ図である。
【図14】 本実施例でジャム検知時の記録部の制御の流れを表わした流れ図である。
【図15】 本実施例の用紙追跡テーブルの内容を表わした説明図である。
【図16】 本実施例でジャムが除去された後の出力制御装置のリカバリ制御の様子を表わした流れ図である。
【図17】 静電潜像の形成に関する感光体ドラムとその周囲を表わした概略構成図である。
【図18】 静電潜像の現像に関する感光体ドラムとその周囲を表わした概略構成図である。
【図19】 トナー像の転写に関する感光体ドラムとその周囲を表わした概略構成図である。
【図20】 トナー像の定着に関する感光体ドラムとその周囲を表わした概略構成図である。
【図21】 定着装置と排出トレイを示す概略構成図である。
【符号の説明】
111…感光体ドラム、118…用紙、122…、排出トレイ、201…印刷装置、202…上位装置、206…書込制御装置、207…記憶装置、208…記録部、2091…第1のページメモリ領域、2092…第2のページメモリ領域、2093…第3のページメモリ領域、2094…第4のページメモリ領域、211…出力制御装置、213…供給トレイ、2141…第1のセンサ、2142…第2のセンサ、2143…第3のセンサ、2144…第4のセンサ、216…最小保持バッファ数テーブル、221…用紙追跡テーブル
Claims (7)
- 上位装置から伝送路を介して印刷データをページ単位で受信する印刷データ受信手段と、
画像の印刷のための用紙を収容した用紙供給トレイと、
この用紙供給トレイから用紙を1枚ずつ印刷のために送り出す用紙給送手段と、
印刷の終了した用紙を排出する排出トレイと、
前記用紙供給トレイから用紙給送手段によって送り出された用紙を排出トレイまで導く用紙搬送路と、
前記印刷データ受信手段によって受信された印刷データを基にして、画像の形成を開始するページから前記排出トレイに排出されるページまで連続したページについて前記搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページについてページ単位でそれらの印刷データを格納するための記憶手段と、
前記用紙給送手段により前記用紙搬送路上に用紙が給送されると、前記記憶手段に割り当てられている最も古いページに対して前記印刷データ受信手段の受信した最新のページの印刷データを所定の印刷フォーマットに従って格納する印刷データ格納手段
とを具備することを特徴とする印刷装置。 - 上位装置から伝送路を介して印刷データをページ単位で受信する印刷データ受信手段と、
画像の印刷のための用紙を収容した用紙供給トレイと、
この用紙供給トレイから用紙を1枚ずつ印刷のために送り出す用紙給送手段と、
印刷の終了した用紙を排出する排出トレイと、
前記用紙供給トレイから用紙給送手段によって送り出された用紙を排出トレイまで導く用紙搬送路と、
前記印刷データ受信手段によって受信された印刷データを基にして、画像の形成を開始するページから前記排出トレイに排出されるページまで連続したページについて前記搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページについてページ単位でそれらの印刷データを格納するための記憶手段と、
前記用紙搬送路上を用紙が正常に搬送されているかどうかを判別する正常搬送有無判別手段と、
この正常搬送有無判別手段が用紙が正常に搬送されていると判別している状態で、前記用紙給送手段により前記用紙搬送路上に用紙が給送されると、前記記憶手段に割り当てられている最も古いページに対して前記印刷データ受信手段の受信した最新のページの印刷データを所定の印刷フォーマットに従って格納する印刷データ格納手段と、
前記正常搬送有無判別手段が用紙が正常に搬送されなかったと判別したとき印刷データの処理、前記用紙給送手段による用紙の送り出しおよび前記用紙搬送路による用紙の搬送の停止を行う異常時制御手段
とを具備することを特徴とする印刷装置。 - 前記印刷データ受信手段は、前記印刷データ格納手段が新たな1ページ分の印刷データを前記記憶手段に格納することができると判別した段階でその1ページ分の印刷データを受信することを特徴とする請求項1または請求項2記載の印刷装置。
- 前記用紙搬送路上を搬送される用紙のサイズや用紙の搬送形態に応じて搬送路上に存在しうる最大ページ数を記したテーブルと、
前記テーブルから搬送路上に存在しうる最大ページ数を読み出す読出手段とを備え、
前記記憶手段は印刷に使用する用紙のサイズや印刷の形態に応じて算出したページメモリ領域の最大ページ数までの範囲内で印刷データを格納できるページ数を設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の印刷装置。 - 前記用紙搬送路上に間隔を置いて配置され用紙の通過を検出する複数の用紙検知手段と、
これらの用紙検知手段の検知結果によって前記用紙搬送路上を用紙が紙詰まりなく搬送されているかどうかを検出する紙詰まり有無判別手段と、
この紙詰まり有無判別手段が紙詰まりの発生を判別したとき前記用紙搬送路の用紙搬送動作を停止させる搬送動作停止手段と、
この搬送動作停止手段による用紙の搬送動作停止後に紙詰まりした用紙を除去したとして用紙の搬送の開始が指示されたとき搬送動作停止手段による用紙の搬送動作停止直前に前記用紙搬送路から排出されたページに続行するページから前記記憶手段より印刷データをページ順に読み出して印刷を行わせる再印刷実行手段
とを具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の印刷装置。 - 印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、
画像の印刷のための用紙を収容した用紙供給トレイから用紙を1枚ずつ印刷のために送り出す用紙給送ステップと、
前記印刷データ受信ステップによって受信された印刷データを基にして、画像の形成を開始するページから前記排出トレイに排出されるページまで連続したページについて前記用紙供給トレイから1枚ずつ印刷のために送り出された用紙を前記排出トレイまで導く用紙搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページについてページ単位でそれらの印刷データを格納するための記憶ステップと、
前記用紙給送ステップにより前記用紙搬送路上に用紙が給送されると、前記記憶ステップで記憶された最も古いページに対して前記印刷データ受信ステップで受信した最新のページの印刷データを所定の印刷フォーマットに従って格納する印刷データ格納ステップ
とを具備することを特徴とする印刷方法。 - 印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、
画像の印刷のための用紙を収容した用紙供給トレイから用紙を1枚ずつ印刷のために送り出す用紙給送ステップと、
前記印刷データ受信ステップによって受信された印刷データを基にして、画像の形成を開始するページから前記排出トレイに排出されるページまで連続したページについて前記用紙供給トレイから1枚ずつ印刷のために送り出された用紙を前記排出トレイまで導く用紙搬送路上に最大存在しうる用紙の数よりも少なくとも1ページ分以上多いページについてページ単位でそれらの印刷データを格納するための記憶ステップと、
前記用紙搬送路上を用紙が正常に搬送されているかどうかを判別する正常搬送有無判別ステップと、
この正常搬送有無判別ステップで用紙が正常に搬送されていると判別されている状態で、前記用紙給送ステップにより前記用紙搬送路上に用紙が給送されると、前記記憶ステップで記憶された最も古いページに対して前記印刷データ受信ステップで受信した最新のページの印刷データを所定の印刷フォーマットに従って格納する印刷データ格納ステップと、
前記用紙給送ステップにより前記用紙搬送路上に用紙が給送されると、前記記憶ステップで記憶された最も古いページに対して前記印刷データ受信ステップで受信した最新のページの印刷データを所定の印刷フォーマットに従って格納する印刷データ格納ステップ
とを具備することを特徴とする印刷方法。
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