JP3708402B2 - 簡易印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押し圧により製版画像を印刷用紙に転写する押圧方式の簡易印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭等において、ハガキやカード等の比較的小さな印刷用紙に任意の画像を印刷するための簡易印刷装置が普及している。この種の簡易印刷装置は、基台と、基台に軸をもって開閉可能に取り付けられた押圧板とを有している。基台には印刷用紙を載置する台座が設けられ、押圧板には印刷原版が取り付けられる版取付部が設けられている。印刷時には、台座の上に印刷用紙を載置し、インクを収納した印刷原版を押圧板に取り付け、押圧板を基台に向けて回動させることにより印刷原版を印刷用紙に押し付けて印刷を行う。
【0003】
このような簡易印刷装置にて、台座の上に印刷用紙を載置するには、▲1▼印刷用紙紙を台座に一枚ずつ手で載せながら印刷を行う。あるいは、▲2▼印刷用紙を数枚台座に重ねて置き、上から印刷して順次めくり取ってゆく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の簡易印刷装置では、▲1▼の場合、各印刷用紙を台座に対して同じく正確な位置に載せ置くことが困難であり、位置精度が出せないという問題がある。また、▲2▼の場合も、台座に重ねた各印刷用紙にズレが生じて位置精度が出せない。▲2▼では、これを解消するために、枠体によって重ねた印刷用紙の周縁を抑えることが考えられるが、この枠体によって印刷用紙の周縁部分への印刷ができなくなるために印刷可能面積が小さくなるといった問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、上記課題を解消するために、印刷可能面積を小さくすることなく印刷用紙の位置決め精度を向上することができる簡易印刷装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明による請求項1に記載の簡易印刷装置は、
基台と、
該基台に対面するようにして接離可能に設けられた押圧板と、
印刷インクを保持した印刷原版を位置決めして収容する版収容手段と、
印刷用紙を位置決めして収容する用紙収容手段と、
前記基台あるいは前記押圧板の何れか一方の対面側に設けられ、前記版収容手段および前記用紙収容手段を所定の位置に位置決め載置する取付部と、
前記基台あるいは前記押圧板の何れか他方の対面側にて前記取付部に対面する所定の位置に設けられ、前記印刷用紙を支持する台座と、
を備え、前記取付部に前記用紙収容手段を載置し、前記押圧板を前記基台に近接させて前記印刷用紙を前記台座に支持させ、前記取付部にて前記用紙収容手段と前記版収容手段とを置き換え、前記押圧板を前記基台に近接させて前記台座に支持した前記印刷用紙と前記印刷原版とを圧接させることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の簡易印刷装置は、請求項1に記載の簡易印刷装置において、前記版収容手段をなし、印刷インクを貯容した前記印刷原版を位置決め収容する版カセットと、
前記用紙収容手段をなし、前記印刷用紙を複数枚位置決め収容する用紙カセットと、
前記取付部をなし、前記版カセットおよび前記用紙カセットを積層載置して少なくとも最上段の前記カセットを位置決めし、且つ、前記版カセットと前記用紙カセットを置き換える如く引き出し可能とした取付枠部と、
を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明による簡易印刷装置の第一実施の形態を示す斜視図である。
【0014】
第一実施の形態における簡易印刷装置は、図1に示すように、基台1と押圧板2とで大略構成されている。
基台1は、机上等の印刷作業を行う平面上に載置されるものである。基台1の上面1aは、平坦状に形成されている。また、押圧板2は、基台1の一部に枢軸3を以て揺動自在に取り付けられている。押圧板2の一面2aは、その揺動に際し、基台1の上面1aに対向する。このように、基台1の上面1aと、押圧板2の一面2aとは、押圧板2の揺動によって対面するように接離可能とされている。
【0015】
まず、基台1側の構成について説明する。
基台1の上面1aの中央部分には、取付部としての略矩形状をなす取付枠部4が形成されている。取付枠部4は、上側に開口し、基台1の平坦状の上面1aを底面5としている。取付枠部4の内部には、後述する版収容手段としての複数(三個)の版カセット15、および用紙収容手段としての単一の用紙カセット30が積層した状態で載置される。そして、取付枠部4には、積層載置した各カセット15,30の少なくとも最上段にあるカセット15,30を、所定の内角Aへ付勢して位置決めする位置決め手段6が設けられている。
【0016】
位置決め手段6は、前記所定の内角Aをなす各内壁4aに対向する各内壁4b側に設けられ、爪部材7とバネ部材8とからなる。爪部材7は、バネ部材8に支持されて、取付枠部4の各内壁4bの開口上縁部分に配されている。バネ部材8は、例えば板バネやコイルバネ等の弾性付勢部材からなり、爪部材7を常に各内壁4a方向に弾性付勢している。なお、爪部材7は、積層された最上段にある版カセット15あるいは用紙カセット30の周縁部分から周角部分にかかる如く形成されている。
【0017】
また、取付枠部4の開口上縁部分には、版カセット15や用紙カセット30を載置する向きを合わせるための位置合わせ爪9が形成されている。
【0018】
また、取付枠部4の周壁の一部には、積層載置した最下段の版カセット15および用紙カセット30を引き出すための開口部10が形成されている。さらに、基台1の上面1aには、取付枠部4内の底面5から開口部10を介して基台1の上面1aに至るまで連続するレール部11が形成されている。
【0019】
版カセット15には、印刷原版としての孔版原紙Mを有した孔版原紙組立体12が位置決め収容される。孔版原紙組立体12は、図2に示すように、所定の厚さと剛性を有し、中央開口部13aをなす略矩形状の枠体13を基体としている。枠体13は、厚紙などからなる。
【0020】
孔版原紙組立体12をなす枠体13の一方の面には、孔版原紙Mが貼り付けられている。孔版原紙Mは、ポリエチレンテレフタレートフィルムや塩化ビニリデンフィルム、ポリエステル、ポリプロピレンフィルムなどの熱可塑性樹脂フィルムに、天然繊維、化学繊維または合成繊維あるいはこれらを混抄した薄葉紙、不織布、紗等によって構成された多孔性支持体を貼り合わせて構成された感熱孔版原紙である。そして、この孔版原紙Mの多孔性支持体側が枠体13の一方の面に貼り付けられる。
【0021】
枠体13の他方の面には、インク不通過性のバックシート14が固定されている、バックシート14は、枠体13の厚みを介して、枠体13の中央開口部13aから望む孔版原紙Mを覆うように、枠体13と略同一の外形をなしている。バックシート14は、その一短縁辺が、対応する枠体13の一短縁辺に固定され、他短縁辺が、対応する枠体13の他短縁辺側に略一致して開閉自在とされている。
【0022】
また、枠体13の外周縁には、バックシート14が固定された一短縁辺側に凸部13bが形成され、バックシート14が開閉する一短縁辺側に切欠部13cが形成されている。
【0023】
このように形成された孔版原紙組立体12は、不図示の製版装置にて、切欠部13c側の所定の角部B(図2参照)側に位置決め付勢された状態で、孔版原紙Mへの製版が行われる。そして、バックシート14と孔版原紙Mの間の枠体13がなす厚みに対し、所望の印刷インクが層状に貯容される。
【0024】
上記孔版原紙組立体12を収容する版カセット15は、孔版原紙組立体12の枠体13よりも大きく形成された外形をなしている。版カセット15は、その一方の面に枠体13を収容する略矩形状の凹部からなる版収容部16を有している。この版収容部16の開口上縁部分には、係止片17が形成されている。
【0025】
係止片17は、版収容部16の底面16aと間で、枠体13を挿通させる間隔を有している。また、係止片17は、版収容部16に収容した孔版原紙組立体12の枠体13のみにかかるように延出形成されている。さらに、係止片17は、版収容部16の開口上縁部分の全てに設けられておらず、一部が切りかかれて挿入口18を形成している。孔版原紙組立体12は、凸部13bを先端とし、且つ、孔版原紙M側を上面として(バックシート14側を下面として)、挿入口18から挿入される。
【0026】
版収容部16内には、孔版原紙組立体12を所定の内角C(図2参照)へ付勢して位置決めする位置決め手段19が設けられている。位置決め手段19は、前記所定の内角Cをなす各内壁15aに対向する各内壁15b側から突出して設けられたバネ部材20からなる。このバネ部材20は、例えば板バネ等の弾性付勢部材により構成される。
【0027】
そして、挿入口18から挿入された孔版原紙組立体12は、挿入した先端側にてバネ部材20を押しながら版収容部16内に収容される。続いて孔版原紙組立体12は、バネ部材20にて後端側に押し戻され、図3に示すように、後端側が係止片17に係止される。これと同時に、孔版原紙組立体12は、他のバネ部材20によって挿入方向と交わる方向に押圧されて、版収容部16内にて内角C側に位置決め付勢される。
【0028】
また、版収容部16の内側壁には、枠体13の凸部13bを受ける凹溝21が形成されている。これにより、孔版原紙組立体12の挿入方向を誤った場合には、孔版原紙組立体12が版収容部16内に収容できないようになっている。
【0029】
このようにして、孔版原紙組立体12を版収容部16に収容した際には、孔版原紙組立体12の角部Bが、版収容部16の内角C側に位置するようになっている。即ち、版カセット15の版収容部16内にて位置決め手段19が孔版原紙組立体12を位置決めする方向は、製版時に孔版原紙組立体12を位置決めした方向と一致する方向となる。
【0030】
また、版カセット15の外周縁部分には、版カセット15を複数積載して載置する前記取付枠部4に設けられた位置合わせ爪9と係合し得る位置合わせ凹部22が形成されている。これにより、版カセット15の載置する向きを誤った場合には、版カセット15が取付枠部4に載置できないようになっている。
【0031】
このようにして、版カセット15を取付枠部4内に載置した際には、版カセット15の版収容部16における内角C側が、取付枠部4の内角A側に位置するようになっている。即ち、取付枠部4内にて位置決め手段6が版カセット15を位置決めする方向は、上記の如く、版収容部16内での孔版原紙組立体12を位置決めする方向、及び製版時に孔版原紙組立体12を位置決めした方向と一致する方向となる。
【0032】
用紙カセット30には、印刷用紙Pが位置決め収容される。第一実施の形態での印刷用紙Pは、簡易はがきをなしている。即ち、第一実施の形態での印刷用紙Pは定型の大きさである。
【0033】
用紙カセット30は、図4に示すように、印刷用紙Pよりも大きく形成され、上記版カセット15と同じ外形をなしている。用紙カセット30は、その一方の面に印刷用紙Pを収容する略矩形状の凹部からなる用紙収容部31を有している。
【0034】
用紙収容部31内には、印刷用紙Pを位置決めする位置決め手段32が設けられている。位置決め手段32は、用紙収容部31の各内角部分に設けられ、印刷用紙Pの各角部を支持する内角32aを有している。即ち、位置決め手段32の各内角32aは、印刷用紙Pの外形をなす。また、位置決め手段32は、所定の厚さを有し、弾性部材としての軟質ポリウレタンフォーム等からなる支持部33の表面に、該弾性部材を保護する合成樹脂製の保護シート34が取り付けられている。
【0035】
そして、用紙収容部31に収容された印刷用紙Pは、位置決め手段32によって位置決めされる。なお、位置決め手段32は、印刷用紙Pの各角部を支持する構成に限らず、印刷用紙Pの四辺を支持するようにして、用紙収容部31の四辺に設けられていてもよい。
【0036】
また、用紙カセット30の外周縁部分には、版カセット15とともに用紙カセット30を積載して載置する前記取付枠部4に設けられた位置合わせ爪9と係合し得る位置合わせ凹部35が形成されている。これにより、用紙カセット30の載置する向きを誤った場合には、用紙カセット30が取付枠部4に載置できないようになっている。
【0037】
このようにして、用紙カセット30を取付枠部4内に載置した際には、取付枠部4の位置決め手段6によって用紙カセット30の角部Dが、取付枠部4の内角A側に位置する。即ち、取付枠部4内にて位置決め手段6が用紙カセット30を位置決めする方向は、版カセット15を位置決めする方向と一致する方向となる。
【0038】
なお、第一実施の形態では、図1に示すように、取付枠部4に対して三個の版カセット15と、単一の用紙カセット30を共に積層して載置できるように構成されている。具体的に三個の版カセット15は、フルカラー印刷を行うためのシアン、マゼンタ、イエローの製版がされて対応する印刷インクが貯容された孔版原紙組立体12をそれぞれ収容する。また、その他、多版印刷を行う場合には、各版カセット15に所望の製版がされて所望の印刷インクが貯容された孔版原紙組立体12を収容する。(印刷時に未使用となる予備の版カセット15が存在しても良い)。なお、取付枠部4に積層して載置される版カセット15の数は上記三個に限定されるものではない。
【0039】
次に、押圧板2側の構成について説明する。
押圧板2の一面2aの中央部分には、台座25が設けられている。台座25は、弾性部材としての軟質ポリウレタンフォーム等からなり、所定の厚さを有している。また、台座25が基台1の上面1aに対向する表面には、印刷用紙Pが貼り付けられる粘着層26が形成されている。粘着層26は、ウレタン,シリコン等からなる。この粘着層26には、印刷用紙Pが貼り付いて支持される。
【0040】
また、台座25は、押圧板2を基台1に向けて揺動させた際、取付枠部4に載置されて最上段となった用紙カセット30に収容されている印刷用紙Pに対し、粘着層26が接触するように設けられている。第一実施の形態での台座25は、印刷用紙Pの外形と一致するように、略同じ(あるいは若干小さい)接触領域をなす。また、台座25は、押圧板2を基台1に向けて揺動させた際、取付枠部4に載置されて最上段となった版カセット15に収容されている孔版原紙組立体12に対し、孔版原紙Mの領域に一致するように設けられている。即ち、台座25は、印刷用紙Pを支持し、且つ、支持した印刷用紙Pを孔版原紙Mに適宜押圧できる位置に設けられている。
【0041】
以下、上記構成の簡易印刷装置の印刷手順について説明する。
なお、以下に説明する印刷手順にて、三個の各版カセット15には、フルカラー印刷を行うためのシアン、マゼンタ、イエローの製版がされた孔版原紙組立体12が、上述の如くそれぞれ印刷インクを貯容した状態で収容されている。
【0042】
最初に、図5に示すように、用紙カセット30および各版カセット15を取付枠部4に積層して載置する。この状態において、最上段には、用紙カセット30を載置する。用紙カセット30は、取付枠部4に設けられた位置決め手段6によって、取付枠部4の内角A側に位置決め付勢されている。また、最下段にある版カセット15は、取付枠部4の開口部10から引き出し可能とされている。
【0043】
次に、図6に示すように、押圧板2を基台1に向けて揺動させる。そして、押圧板2を基台1側に押圧させることで、図7に示すように、最上段に載置された用紙カセット30に収容されている印刷用紙Pが、台座25の表面の粘着層26に貼り付けられる。上述したように、台座25は、用紙カセット30に収容されている印刷用紙Pに一致するように設けられており、且つ、版カセット15に収容されている孔版原紙組立体12の孔版原紙Mの領域に一致するように設けられている。ゆえに、台座25の表面(粘着層26)に貼り付けられた印刷用紙Pは、孔版原紙Mの領域に位置合わせされることとなる。
【0044】
次に、図7及び図8に示すように、取付枠部4の開口部10から、積層された最下段の版カセット15を引き出し、先に最上段となっていた用紙版カセット30の上に載せる。
【0045】
次に、図6に示すように、押圧板2を基台1に向けて揺動させる。そして、押圧板2を基台1側に押圧させることで、台座25に貼り付けられた印刷用紙Pが、版カセット15に収容された孔版原紙組立体12の孔版原紙Mに対して押圧される。そして、孔版原紙Mの穿孔部分を通過した印刷インクが印刷用紙Pに転写されて印刷が行われる。これにより、取付枠部4に載置された最上段の版カセット15にかかる印刷、即ち一版目(例えばシアン)の印刷が行われる。
【0046】
次に、押圧板2を基台1から離す。印刷用紙Pは、台座25の粘着層26に貼り付けられているので、図7及び図8に示すように、孔版原紙Mから離れて台座25に貼り付けられたままの状態で支持される。
【0047】
次に、上記と同様に、取付枠部4の開口部10から、積層された最下段の版カセット15を引き出し、一版目にて最上段となっていた版カセット15の上に載せる。
【0048】
次に、上記の印刷動作と同様に、押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧させて、現在最上段となっている版カセット15の孔版原紙組立体12の孔版原紙Mにより印刷を行う。これにより、台座25に支持されて一版目の印刷が行われた印刷用紙Pに対して二版目(例えばマゼンタ)の印刷が行われる。
【0049】
続いて、同様に最下段の版カセット15を引き出し、最上段に載置して印刷することにより、一版目及び二版目の印刷が行われた印刷用紙Pに対して三版目(例えばイエロー)の印刷が行われる。
【0050】
次に、全ての印刷(一版目〜三版目までの印刷)が終了したら、現在最下段にある用紙カセット30を引き出し、最上段に載置する。そして、台座25に支持されている印刷済みの印刷用紙Pを外し、上記と同様に押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧させて、新しい印刷用紙Pを台座25に支持させる。以降、同様に印刷を行う。
【0051】
したがって、第一実施の形態の簡易印刷装置によれば、取付枠部4に対して印刷用紙Pが収容されている用紙カセット30を位置決めしているので、押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧することで台座25に対して印刷用紙Pを貼り付けて支持させる。これにより、用紙カセット30に収容されている各印刷用紙Pを台座25に対して同じ位置に支持させて、印刷用紙Pの位置決め精度を向上することが可能となる。
【0052】
また、印刷用紙Pは、位置決めされた用紙カセット30内に位置決めされて収容され、押圧板2の揺動・押圧によって台座25に一枚ずつ位置決めされて支持される。これにより、従来の如く枠体によって重ねられた印刷用紙Pの周縁部分を抑えた状態で印刷することがなくなるので、印刷用紙Pの印刷可能面積を小さくすることなく印刷用紙P全面を印刷可能面積とすることが可能となる。
【0053】
また、第一実施の形態では、取付枠部4に対して印刷原版としての孔版原紙組立体12が収容されている各版カセット15を位置決めした状態で積層載置し、且つ、印刷用紙Pを台座25に支持したままの動かさない状態にて、前記各版カセット15を入れ換えて印刷を行うようにしている。これにより、印刷用紙Pに対し、各版毎の印刷位置を容易に位置合わせした多版印刷を行うことが可能となる。
【0054】
また、一枚の印刷用紙Pに対して連続した多版印刷を行うので、印刷用紙P一枚毎に多版印刷が完成する。これにより、印刷用紙P一枚目で良好に印刷が行われたかを即座に判断することが可能となる。
【0055】
また、版カセット15による孔版原紙組立体12の位置決めと、取付枠部4による版カセット15の位置決めが、位置決め手段6、19により所定の内角A,Cへの同方向への付勢により行われるため、各孔版原紙組立体12間の正確な位置合わせを行うことができ、正確な多版印刷画像を得ることが可能となる。
【0056】
なお、上述した第一実施の形態では、基台1側に取付枠部4を設け、押圧板2側に台座25を設けた構成であるが、基台1側に台座25を設け、押圧板2側に取付枠部4を設けてもよい。
【0057】
以下、本発明の第二実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図9は本発明による簡易印刷装置の第二実施の形態を示す斜視図である。
【0058】
なお、以下に説明する第二実施の形態において、上述した第一実施の形態と同一あるいは同等箇所には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0059】
第二実施の形態での簡易印刷装置では、基台1の上面1aの中央部分に台座25が設けられている。台座25は、弾性部材としての軟質ポリウレタンフォーム等からなり、所定の厚さを有している。また、台座25が押圧板2の一面2aに対向する表面には、印刷用紙Pが貼り付けられる粘着層26が形成されている。粘着層26は、ウレタン,シリコン等からなる。この粘着層26には、印刷用紙Pが貼り付いて支持される。
【0060】に
押圧板2の一面2aの中央部分には、取付部としての取付レール部37が設けられている。この取付レール部37には、連続カセット38が摺動可能に取り付けられる。
【0061】
連続カセット38は、上述した第一実施の形態における版収容手段をなす版カセット15と、用紙収容手段をなす用紙カセット30とが一体に併設して構成されている。
【0062】
連続カセット38は、その一方の面に孔版原紙組立体12の枠体13を収容する略矩形状の凹部からなる版収容部16を有している。版収容部16にかかる構成は、上述した第一実施の形態と同様であり、挿入口18から挿入した孔版原紙組立体12を位置決め手段19(図9には不図示)によって所定の内角E(図9参照)へ付勢して位置決めする。そして、版収容部16に収容された孔版原紙組立体12は、製版時に位置決めされた角部B方向が、版収容部16の内角C方向に側に位置決めされる。
【0063】
また、連続カセット38は、その一方の面に印刷用紙Pを位置決め収容する略矩形状の凹部からなる用紙収容部31を版収容部16と併設するように有している。なお、第二実施の形態での印刷用紙Pは、簡易はがきをなしている。即ち、第二実施の形態での印刷用紙Pは定型の大きさである。
【0064】
用紙収容部31にかかる構成は、上述した第一実施の形態と同様であり、印刷用紙Pを位置決めする位置決め手段32を有している。なお、位置決め手段32は、図示の如く印刷用紙Pの各角部を支持する構成に限らず、印刷用紙Pの四辺を支持するようにして、用紙収容部31の四辺に設けられていてもよい。
【0065】
取付レール部37は、上記連続カセット38を版収容部16と用紙収容部31の併設方向に摺動可能に支持する。また、取付レール部37は、連続カセット38を摺動した際、版収容部16と用紙収容部31がそれぞれ所定の位置となるように支持する。この所定の位置は、押圧板2を基台1に向けて揺動させた際、版収容部16あるいは用紙収容部31が、台座25の粘着層26側に対面する位置である。
【0066】
連続カセット38を所定の位置にて支持する構成については、図示しないが、例えば、取付レール部37の連続カセット38に接する部位にバネ等の弾性部材を突設させる。そして、連続カセット38側にて、版収容部16と用紙収容部31とがそれぞれ所定の位置にある状態で、前記弾性部材に係合するように凹部を形成する。このようにすれば、弾性部材と凹部の係合によって版収容部16と用紙収容部31をそれぞれ所定の位置となるように支持することが可能となる。
【0067】
以下、上記構成の簡易印刷装置の印刷手順について説明する。
最初に、連続カセット38を取付レール部37に取り付け、用紙収容部31を台座25に対面させた所定の位置にて支持する。これにより、用紙収容部31に収容された印刷用紙Pが台座25に対面する。
【0068】
次に、押圧板2を基台1に向けて揺動させる。押圧板2を基台1側に押圧させることで、用紙収容部31に収容されている印刷用紙Pが、台座25の表面の粘着層26に貼り付けられる。台座25は、用紙収容部31に収容されている印刷用紙Pに一致するように設けられており、且つ、後に所定の位置で支持された版収容部16に収容されている孔版原紙組立体12の孔版原紙Mの領域に一致するように設けられている。ゆえに、台座25の表面(粘着層26)に貼り付けられた印刷用紙Pは、孔版原紙Mの領域に位置合わせされることとなる。
【0069】
次に、図9に示すように、連続カセット38を摺動し、版収容部16を台座25に対面させた所定の位置に支持する。これにより、版収容部16に収容された孔版原紙組立体12の孔版原紙Mが台座25上の印刷用紙Pに対面する。
【0070】
次に、押圧板2を基台1に向けて揺動させる。押圧板2を基台1側に押圧させることで、孔版原紙組立体12の孔版原紙Mが、台座25に貼り付けられた印刷用紙Pに対して押圧される。そして、孔版原紙Mの穿孔部分を通過した印刷インクが印刷用紙Pに転写されて印刷が行われる。
【0071】
次に、印刷が終了したら、連続カセット38を摺動し、再び用紙収容部31を台座25に対面させた所定の位置に支持する。そして、台座25に支持されている印刷済みの印刷用紙Pを外し、上記と同様に押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧させて、新しい印刷用紙Pを台座25に支持させる。以降、同様に印刷を行う。
【0072】
したがって、第二実施の形態の簡易印刷装置によれば、取付レール部38にて孔版原紙組立体12および印刷用紙Pを収容する連続カセット38を摺動し、版収容部16あるいは用紙収容部31を台座25に対面する所定の位置に支持する。そして、押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧することで台座25に対して印刷用紙Pを貼り付けて支持させる。これにより、用紙収容部31に収容されている各印刷用紙Pを台座25に対して同じ位置に支持させて、印刷用紙Pの位置決め精度を向上することが可能となる。
【0073】
また、印刷用紙Pは、所定の位置にて支持された用紙収容部31内に位置決めされて収容され、押圧板2の揺動・押圧によって台座25に一枚ずつ位置決めされて支持される。これにより、従来の如く枠体によって重ねられた印刷用紙Pの周縁部分を抑えた状態で印刷することがなくなるので、印刷用紙Pの印刷可能面積を小さくすることなく印刷用紙P全面を印刷可能面積とすることが可能となる。
【0074】
なお、上述した第二実施の形態では、連続カセット38にかかり、孔版原紙組立体12を収容する版収容部16を単一として図示しているが、複数の版収容部16を併設してもよい。このように、複数の版収容部16を設ければ、印刷用紙Pを台座25に支持したままの動かさない状態にて、複数の孔版原紙組立体12に製版された画像の印刷を印刷用紙Pに施すことができる。これにより、印刷用紙Pに対し、各版毎の印刷位置を容易に位置合わせした多版印刷を行うことが可能となる。
【0075】
また、複数の版収容部16を設けた多版印刷の場合、一枚の印刷用紙Pに対して連続した多版印刷を行うので、印刷用紙P一枚毎に多版印刷が完成する。これにより、印刷用紙P一枚目で良好に印刷が行われたかを即座に判断することが可能となる。
【0076】
また、上述した第二実施の形態では、基台1側に台座25を設け、押圧板2側に連続カセット38を支持する取付レール部37を設けた構成であるが、基台1側に取付レール部37を設け、押圧板2側に台座25を設けてもよい。
【0077】
以下、本発明の第三実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図10および図11は本発明による簡易印刷装置の第三実施の形態を示す斜視図である。
【0078】
なお、以下に説明する第二実施の形態において、上述した第一実施の形態と同一あるいは同等箇所には、同一の符号を付して説明を省略する。
【0079】
第三実施の形態での簡易印刷装置では、第一実施の形態と同様に、押圧板2の一面2aの中央部分に台座25が設けられている。
【0080】
基台1の上面1aの中央部分には、印刷用紙Pを収容する用紙収容手段としての用紙収容部31が固定されている。第三実施の形態での印刷用紙Pは、簡易はがきをなしている。即ち、第三実施の形態での印刷用紙Pは定型の大きさである。
【0081】
用紙収容部31は、収容した印刷用紙Pを位置決めする位置決め手段32を有している。位置決め手段32は、基台1の上面1aに設けられ、印刷用紙Pの各角部を支持する内角32aを有している。即ち、位置決め手段32の各内角32aは、印刷用紙Pの外形をなす。また、位置決め手段32は、所定の厚さを有し、弾性部材としての軟質ポリウレタンフォーム等からなる支持部33の表面に、該弾性部材を保護する合成樹脂製の保護シート34が取り付けられている。
【0082】
そして、用紙収容部31に収容された印刷用紙Pは、位置決め手段32によって所定の位置に位置決めされる。この所定の位置は、押圧板2を基台1に向けて揺動させた際、台座25の粘着層26が、用紙収容部31に収容された印刷用紙P側に対面する位置である。なお、位置決め手段32は、印刷用紙Pの各角部を支持する構成に限らず、印刷用紙Pの四辺を支持するように設けられていてもよい。
【0083】
基台1には、孔版原紙組立体12を収容する版収容手段が設けられている。この版収容手段は、上述した第一実施の形態における版カセット15をなしている。そして、この版カセット15が、図10に示すように、基台1の周縁部分に対して枢軸39を介して揺動可能に枢着されている。
【0084】
基台1に枢着された版カセット15は、図10に示す如く、基台1から開いた状態にて、孔版原紙組立体12を裏面側に位置決め収容している。そして、図11に示す如く、版カセット15を基台1側に向けて揺動した状態では、孔版原紙組立体12が表側にあらわれる。
【0085】
版カセット15を基台1側に向けて揺動した際には、版カセット15が用紙収容部31上に被さり、用紙収容部31に置き換わる。即ち、用紙収容部31に置き換わった版カセット15は、孔版原紙組立体12の孔版原紙Mが、押圧板2を基台1に向けて揺動させた際に台座25の表面(粘着層26が設けられている面)と対面する所定の位置になる。
【0086】
なお、第三実施の形態における版カセット15は、基台1に複数(三個)枢着され、各版カセット15がそれぞれ用紙収容部31上に被さって置き換えられるように構成されている。具体的に三個の版カセット15は、フルカラー印刷を行うためのシアン、マゼンタ、イエローの製版がされて対応する印刷インクが貯容された孔版原紙組立体12をそれぞれ収容する。また、その他、多版印刷を行う場合には、各版カセット15に所望の製版がされて所望の印刷インクが貯容された孔版原紙組立体12を収容する。(印刷時に未使用となる予備の版カセット15が存在しても良い)。なお、取付枠部4に積層して載置される版カセット15の数は上記三個に限定されるものではない。
【0087】
以下、上記構成の簡易印刷装置の印刷手順について説明する。
なお、以下に説明する印刷手順にて、三個の各版カセット15には、フルカラー印刷を行うためのシアン、マゼンタ、イエローの製版がされた孔版原紙組立体12が、それぞれ印刷インクを貯容した状態で収容されている。
【0088】
最初に、図10に示すように、各版カセット15を基台1から開いた状態にし、基台1の上面1aに用紙収容部31が表出されて収容された印刷用紙Pがあらわれた状態とする。これにより、用紙収容部31に収容された印刷用紙Pが台座25に対面する。
【0089】
次に、押圧板2を基台1に向けて揺動させる。押圧板2を基台1側に押圧させることで、用紙収容部31に収容されている印刷用紙Pが、台座25の表面の粘着層26に貼り付けられる。台座25は、用紙収容部31に収容されている印刷用紙Pに一致するように設けられており、且つ、後に所定の位置となった版カセット15に収容された孔版原紙組立体12の孔版原紙Mの領域に一致するように設けられている。ゆえに、台座25の表面(粘着層26)に貼り付けられた印刷用紙Pは、孔版原紙Mの領域に位置合わせされることとなる。
【0090】
次に、図11に示すように、一つ目の版カセット15を基台1側に向けて揺動し、用紙収容部31上に被さって版収容部16を台座25に対面させた所定の位置にする。これにより、版収容部16に収容された孔版原紙組立体12の孔版原紙Mが台座25上の印刷用紙Pに対面する。
【0091】
次に、押圧板2を基台1に向けて揺動させる。押圧板2を基台1側に押圧させることで、台座25に貼り付けられた印刷用紙Pが、孔版原紙組立体12の孔版原紙Mに対して押圧される。そして、孔版原紙Mの穿孔部分を通過した印刷インクが印刷用紙Pに転写されて印刷が行われる。これにより、一つ目の版カセット15にかかる印刷、即ち一版目(例えばシアン)の印刷が行われる。
【0092】
次に、押圧板2を基台1から離す。印刷用紙Pは、台座25の粘着層26に貼り付けられているので、孔版原紙Mから離れて台座25に貼り付けられたままの状態で支持される。
【0093】
次に、一つ目の版カセット15を基台1から開いた状態とし、二つ目の版カセット15を基台1側に向けて揺動し、用紙収容部31上に被さって版収容部16を台座25に対面させた所定の位置にする。
【0094】
次に、上記の印刷動作と同様に、押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧させて、二つ目の版カセット15の孔版原紙組立体12の孔版原紙Mにより印刷を行う。これにより、台座25に支持されて一版目の印刷が行われた印刷用紙Pに対して二版目(例えばマゼンタ)の印刷が行われる。
【0095】
続いて、同様に二つ目の版カセット15を基台1から開いた状態とし、三つ目の版カセット15を基台1側に向けて揺動して所定の位置にした後、印刷することにより、一版目及び二版目の印刷が行われた印刷用紙Pに対して三版目(例えばイエロー)の印刷が行われる。
【0096】
次に、全ての印刷(一版目〜三版目までの印刷)が終了したら、三つ目の版カセット15を基台1から開いた状態とし、用紙収容部31に収容された印刷用紙Pを台座25に対面させる。そして、台座25に支持されている印刷済みの印刷用紙Pを外し、上記と同様に押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧させて、新しい印刷用紙Pを台座25に支持させる。以降、同様に印刷を行う。
【0097】
したがって、第三実施の形態の簡易印刷装置によれば、基台1に対し、台座25と対面するように用紙収容部31を設けている。そして、押圧板2を基台1に向けて揺動・押圧することで台座25に対して印刷用紙Pを貼り付けて支持させる。これにより、用紙収容部31に収容されている各印刷用紙Pを台座25に対して同じ位置に支持させて、印刷用紙Pの位置決め精度を向上することが可能となる。
【0098】
また、印刷用紙Pは、所定の位置にある用紙収容部31内に位置決めされて収容され、押圧板2の揺動・押圧によって台座25に一枚ずつ位置決めされて支持される。これにより、従来の如く枠体によって重ねられた印刷用紙Pの周縁部分を抑えた状態で印刷することがなくなるので、印刷用紙Pの印刷可能面積を小さくすることなく印刷用紙P全面を印刷可能面積とすることが可能となる。
【0099】
また、第三実施の形態では、印刷原版としての孔版原紙組立体12が収容されている各版カセット15を揺動可能に枢着し、且つ、印刷用紙Pを台座25に支持したままの動かさない状態にて、前記各版カセット15を入れ換えて印刷を行うようにしている。これにより、印刷用紙Pに対し、各版毎の印刷位置を容易に位置合わせした多版印刷を行うことが可能となる。
【0100】
また、一枚の印刷用紙Pに対して連続した多版印刷を行うので、印刷用紙P一枚毎に多版印刷が完成する。これにより、印刷用紙P一枚目で良好に印刷が行われたかを即座に判断することが可能となる。
【0101】
なお、上述した第三実施の形態では、基台1に用紙収容部31を固定し、版カセット15を揺動可能に枢着しているが、この限りではない。例えば、基台1の上面1aに版カセット15を置き換え可能に設け、用紙収容部31を第一実施の形態の如く用紙カセット30にて構成し、この用紙カセット30を基台1に揺動可能に枢着してもよい。
【0102】
また、上述した第三実施の形態では、基台1側に用紙収容部31および版カセット15を設け、押圧板2側に台座25を設けた構成であるが、基台1側に台座25を設け、押圧板2側に用紙収容部31(用紙カセット30)および版カセット15を設けてもよい。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による請求項1に記載の簡易印刷装置は、取付部に用紙収容手段を載置して押圧板を基台に近接させることで印刷用紙を台座に支持させ、取付部にて用紙収容手段と版収容手段とを置き換えて押圧板を基台に近接させることで台座に支持した印刷用紙と印刷原版とを圧接させて印刷を行う。これにより、用紙収容手段に収容されている印刷用紙を台座に対して同じ位置に支持させるため、印刷用紙の位置決め精度を向上することができる。
【0104】
また、印刷用紙は、所定の位置にある用紙収容手段に位置決めされて収容され、押圧板の揺動・押圧によって台座に位置決めされて支持される。これにより、重ねられた印刷用紙の周縁部分を抑えた状態で印刷することがなくなるので、印刷用紙の印刷可能面積を小さくすることなく印刷用紙全面を印刷可能面積とすることができる。
【0105】
請求項2に記載の簡易印刷装置は、請求項1に記載の簡易印刷装置において、版収容手段を印刷原版を位置決め収容する版カセットとし、用紙収容手段を印刷用紙を複数枚位置決め収容する用紙カセットとし、取付部を版カセットおよび用紙カセットを積層載置して少なくとも最上段のカセットを位置決めし、且つ、版カセットと用紙カセットを置き換える如く引き出し可能とした取付枠部として構成した。これにより、各カセットの引き出し移動によって版収容手段と用紙収容手段を置き換えるので、上記効果を得るための印刷用紙の位置決め作業から印刷作業までの作業効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による簡易印刷装置の第一実施の形態を示す斜視図。
【図2】版カセット及び孔版原紙組立体を示す斜視図。
【図3】版カセットに孔版原紙組立体を収容した状態を示す斜視図。
【図4】用紙カセットを示す斜視図。
【図5】取付枠部の最上段に用紙カセットを積層して載置した状態を示す斜視図。
【図6】印刷動作を示す側断面図。
【図7】印刷動作を示す側断面図。
【図8】印刷動作を示す斜視図。
【図9】本発明による簡易印刷装置の第二実施の形態を示す斜視図。
【図10】本発明による簡易印刷装置の第三実施の形態を示す斜視図。
【図11】本発明による簡易印刷装置の第三実施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…基台、2…押圧板、4…取付枠部、12…孔版原紙組立体(印刷原版)、15…版カセット(版収容手段)、16…版収容部(版収容手段)、25…台座、26…粘着層、30…用紙カセット(用紙収容手段)、31…用紙収容部(用紙収容手段)、37…取付レール部、38…連続カセット、P…印刷用紙。

Claims (2)

  1. 基台と、
    該基台に対面するようにして接離可能に設けられた押圧板と、
    印刷インクを保持した印刷原版を位置決めして収容する版収容手段と、
    印刷用紙を位置決めして収容する用紙収容手段と、
    前記基台あるいは前記押圧板の何れか一方の対面側に設けられ、前記版収容手段および前記用紙収容手段を所定の位置に位置決め載置する取付部と、
    前記基台あるいは前記押圧板の何れか他方の対面側にて前記取付部に対面する所定の位置に設けられ、前記印刷用紙を支持する台座と、
    を備え、前記取付部に前記用紙収容手段を載置し、前記押圧板を前記基台に近接させて前記印刷用紙を前記台座に支持させ、前記取付部にて前記用紙収容手段と前記版収容手段とを置き換え、前記押圧板を前記基台に近接させて前記台座に支持した前記印刷用紙と前記印刷原版とを圧接させることを特徴とする簡易印刷装置。
  2. 前記版収容手段をなし、印刷インクを貯容した前記印刷原版を位置決め収容する版カセットと、
    前記用紙収容手段をなし、前記印刷用紙を複数枚位置決め収容する用紙カセットと、
    前記取付部をなし、前記版カセットおよび前記用紙カセットを積層載置して少なくとも最上段の前記カセットを位置決めし、且つ、前記版カセットと前記用紙カセットを置き換える如く引き出し可能とした取付枠部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の簡易印刷装置。
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