JP3708019B2 - 廃棄物処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨芥等の廃棄物(有機物)の分解処理を行なう廃棄物処理装置に関し、特に装置フレームの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、厨芥等の廃棄物を微生物の分解能力を利用して分解処理する廃棄物処理装置が知られている。
【0003】
従来の廃棄物処理装置では、廃棄物の分解処理を行う処理槽を支える目的としてアルミフレーム等のフレーム構造体で6面体を構成して骨格を作り、前記骨格に外装部材を取り付ける構造となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0005】
廃棄物処理装置では、処理槽内の撹拌羽根を回転させる駆動モータを制御部によって駆動制御させ、一定時間毎に、廃棄物と基材を一定の時間撹拌することによって、廃棄物と基材を混交して、廃棄物の分解処理を行うようにしていた。
【0006】
ところが、廃棄物の水分量が多くなると基材は団子状体に変化し、撹拌トルクが必要となり駆動モータに負荷が掛かり、基材重量も重くなり、処理槽の歪みが増大する。
【0007】
このため、廃棄物処理装置においては、いかなる基材状態でも耐えうる十分な剛性が必要であり、今までは剛性を確保するために、アングル材等でフレームを構成し、前記荷重を支える構造を取っていた。
【0008】
そのため、装置フレームの重量が増大し、装置総重量を増加させるとともに、材料費及び加工費を増加させるという問題点があった。
【0009】
そこで、部品点数が少なく、材料の歩留まりを向上させ、軽量・低コストの両面を兼ね備えた装置フレームの構造が望まれていた。
【0010】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、装置フレームの軽量・低コスト化を図る廃棄物処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、投入された廃棄物を分解処理するための処理槽と、前記処理槽内の廃棄物を撹拌する撹拌手段と、前記処理槽の平板状の処理槽側壁に軸支され、前記撹拌手段に駆動力を伝達する撹拌軸と、前記処理槽の上部に位置する上フレームと、前記処理槽の下部に位置する下フレームと、前記上フレームと前記下フレームとに固定され、前記処理槽側壁と空隙を隔てて配置されるとともに、前記処理槽周りを囲む外装部材と、を備えた廃棄物処理装置において、前記処理槽側壁は、前記処理槽側壁に鉛直方向に延びる曲げ補強のためのつば部を備えた装置フレームであり、前記つば部は、前記上フレーム及び前記下フレームと組み合わせることにより必要強度を確保し、前記つば部と前記外装部材との間には、空隙が形成されていることを特徴とする。
【0012】
側断面形状がU字形状であり、投入された廃棄物を分解処理するための処理槽と、該処理槽に収容された基材と廃棄物の混合物を撹拌する撹拌手段と、前記処理槽の平板状の処理槽側壁に軸支され、前記撹拌手段に駆動力を伝達する撹拌軸と、該処理槽へ廃棄物を投入する投入口と、該投入口を開閉する投入蓋と、前記処理槽の上部に位置する上フレームと、前記処理槽の下部に位置する下フレームと、前記上フレームと前記下フレームとに固定され、前記処理槽側壁と空隙を隔てて配置されるとともに、前記処理槽周りを囲む外装部材と、を備えた廃棄物処理装置において、前記処理槽側壁は、前記処理槽側壁に鉛直方向に延びる曲げ補強のためのつば部を備えた装置フレームであり、前記つば部は、前記上フレーム及び前記下フレームと組み合わせることにより必要強度を確保し、前記つば部と前記外装部材との間には、空隙が形成されていることを特徴とする。
【0013】
側断面形状がU字形状であり、投入された廃棄物を分解処理するための処理槽と、該処理槽に収容された基材と廃棄物の混合物を撹拌する撹拌手段と、前記処理槽の平板状の処理槽側壁に軸支され、前記撹拌手段に駆動力を伝達する撹拌軸と、該処理槽へ廃棄物を投入する投入口と、該投入口を開閉する投入蓋と、前記処理槽内の混合物を加熱する加熱手段と、前記処理槽内に外気を取り入れる吸気口と、前記処理槽内の気体を排気する排気口と、微粉末の外部漏れを防止する着脱可能な除塵フィルタと、前記吸気口あるいは排気口と連通し、前記処理槽内の通気を行う通気ファンと、前記処理槽の上部に位置する上フレームと、前記処理槽の下部に位置する下フレームと、前記上フレームと前記下フレームとに固定され、前記処理槽側壁と空隙を隔てて配置されるとともに、前記処理槽周りを囲む外装部材と、を備えた廃棄物処理装置において、前記処理槽側壁は、前記処理槽側壁に鉛直方向に延びる曲げ補強のためのつば部を備えた装置フレームであり、前記つば部は、前記上フレーム及び前記下フレームと組み合わせることにより必要強度を確保し、前記つば部と前記外装部材との間には、空隙が形成されていることを特徴とする。
【0016】
前記処理槽側壁には、側断面形状がU字形状となる処理槽本体を嵌合させるための複数の孔が空けられていることが好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0019】
図1〜図6を参照して、実施の形態について説明する。
【0020】
図1は実施の形態に係る廃棄物処理装置の構成を示す斜視図である。図2は実施の形態に係る廃棄物処理装置の構成を側面から見た一部切り欠き図である。図3(a),(b)は図2のA,B部を拡大して示す拡大図である。図4は実施の形態に係る廃棄物処理装置の装置フレームの全体構造を示す斜視図である。図5は実施の形態に係る他の例の処理槽の構造を示す斜視図である。図6は実施の形態に係る廃棄物処理装置の外観を示す斜視図である。
【0021】
図において、撹拌のための動力源である駆動モータ1が装置下部に配置され、駆動モータ1から出力軸2が突き出ている。出力軸2の先端には小スプロケット3が固定されており、小スプロケット3にチェーン4がかみ合い、チェーン4はさらに大スプロケット5とかみ合っている。
【0022】
処理槽10内には廃棄物を撹拌する撹拌手段としての撹拌羽根6があり、撹拌軸7が駆動力を伝達して撹拌羽根6を回転させる。撹拌軸7は処理槽10側壁となる側面板11,12に配された右軸受け8,左軸受け9に軸支されている。
【0023】
撹拌羽根6を回転させ廃棄物を処理するのが処理槽10である。処理槽10は側断面形状が略半円の円弧となるU字形状に曲げられた1部材の処理槽本体となる本体板13に側面板11,12が固定された構成である。処理槽10内には廃棄物を分解処理させるための基材14が入れてある。
【0024】
処理槽10の右側面板11,左側面板12は下フレーム15に支持され、同時に上フレーム16にも支持されている。右側面板11と左側面板12とで処理槽10(本体板13)を支持している。
【0025】
処理槽10の側面には、図2に示すように基材14の状態を感知する基材状態測定センサ17が設けられている。また、処理槽10外周は処理槽10を加熱する加熱手段としての面状ヒータ18で覆われている。
【0026】
処理槽10内の微生物への酸素の供給と分解処理で生成する水分と炭酸ガスの通気を行う通気ファン19が装置上部に設けられている。処理槽10内へ外気を取り込む吸気口20が側面板12に設けられ、通気ファン19を介して処理槽10内と外部とを連通するための排気口21が上部に突出して設けられている。
【0027】
上フレーム16には処理槽10の投入蓋22が設けられている。投入蓋22を開放すると廃棄物を投入する投入口23が開き、処理槽10へ廃棄物が投入できる。
【0028】
装置の全体を制御する制御部24が処理槽10の右隣に設けられている。制御部24は、駆動モータ1、基材状態測定センサ17、面状ヒータ18及び通気ファン19等を制御する。また、制御部24には基材状態測定センサ17の測定結果がフィードバックされる。
【0029】
そして、図6に示すように処理槽10周りは外装部材25で囲まれ、装置全体が覆われている。
【0030】
次に、上述のように構成された廃棄物処理装置の作用および動作について説明する。処理槽10は中央に撹拌軸7を有し、中に基材14が入っている。
【0031】
基材14は処理微生物を担持しており、生分解し難い繊維素が主成分のおが屑であり、その一粒一粒が多孔質で吸水性と空隙を有し、かつ粒形が複雑で粒子間にも大きな空隙が形成されている。この空隙により処理微生物への酸素が供給できることで、廃棄物の分解処理の効率が向上する。
【0032】
このときの基材14と廃棄物の混合物中の廃棄物を分解する処理微生物は、好気性の微生物や菌である。
【0033】
このような処理槽10内の基材14と共に投入された廃棄物を撹拌し混交することによって、廃棄物が分解される。
【0034】
処理槽10内での基材14及び廃棄物の撹拌は、運転時の撹拌羽根6の回転によって行われる。撹拌羽根6の回転は、駆動モータ1から出力軸2に伝達された動力を小スプロケット3からチェーン4を介して大スプロケット5に伝達し、撹拌軸7を回転させて撹拌軸7に取り付けられた撹拌羽根6を回転させている。
【0035】
廃棄物投入後の撹拌運転は、例えば通常は30分周期の間に5分間だけ撹拌を行うが、廃棄物投入直後は、すぐに撹拌を開始し、例えば30分周期の間に10分間撹拌をすることで、投入された廃棄物を細かく破砕するとともに基材14と廃棄物をまんべんなく混交できる。
【0036】
撹拌には、基材14と廃棄物の混交の効果以外にも、混合物の温度の一定化と、混合物中に含まれる水分を積極的に混合物の外部への飛散と、が可能となる。つまり、撹拌には混合物の含水率調整効果もある。
【0037】
また、投入された廃棄物は24時間以内で分解処理されることから、投入蓋22に設けられたマグネットMを上フレーム16に設けられた投入蓋開閉検知センサWで投入蓋22の開放が24時間以上検知されず、廃棄物が24時間以上投入されないときは、撹拌サイクルを1時間周期の5分間撹拌の55分間停止にすることで、撹拌に要する駆動モータ1への電力供給を削減でき、省電力化が可能となる。
【0038】
この撹拌サイクルは、次に廃棄物が投入されることで、30分周期の10分撹拌、20分停止の初期の撹拌サイクルに戻り、以後30分周期の間に5分撹拌の撹拌サイクルを繰り返す。
【0039】
また、このときの撹拌手段は、撹拌軸7に棒状の撹拌羽根6(撹拌棒)を複数等間隔で取り付ける構成であるが、撹拌軸7に平板状の撹拌羽根6を複数等間隔で取り付けても可能である。このほかにも断面が3角形状の撹拌羽根6を複数等間隔で取り付けても良い。
【0040】
ここで処理槽10の側断面形状は、基材14の全体が均一に軽い作用で撹拌されるように、図2に示すようにほぼ半円の円弧部を有するU字形状になっている。そして円弧部の円弧の中心と一致して水平方向に撹拌軸7が設けられている。この撹拌軸7には撹拌羽根6が複数枚等間隔で固定されている。
【0041】
また、撹拌中は、水分と炭酸ガスが撹拌停止時以上に発生することから、通気ファン19の通気量を増加し、吸気口20からの酸素の供給と同時に、分解で発生する水分と炭酸ガスを処理槽10の外部へと排出することで、処理槽10内の混合物が多湿気味になることを防止できる。つまり、通気ファン19による通気には混合物の含水率調整効果もある。
【0042】
通気ファン19の取付位置は、本実施の形態では排気口21に連通する排気ダクト26内に通気ファン19を取付けているが、吸気口20に通気ファン19を取付けても同様の効果が得られる。
【0043】
また、吸気口20に取付ける通気ファン19は、処理槽10内に60℃から80℃に加熱した空気を送ることのできる熱風ファンでもよい。吸気口20に熱風ファンを取付けることにより処理槽10内の気体の温度を上昇させることができる。処理槽10内の気体の温度が上昇することで気体に含まれる飽和水分量が増すことから、時間あたりの通気流量が同じであれば、短時間で混合物中の水分をより多く処理槽10から外へ出すことができる。吸気口20への熱風ファンの取付けは、混合物が多湿気味になるときに混合物の含水率を調整する手段として有効である。
【0044】
また、排気口21と連通する排気ダクト26内に通気ファン19を設け、かつ吸気口20に熱風ファンを設ける構成にすることでも上記と同様の効果が得られる。
【0045】
ここで、基材状態測定センサ17で測定した結果に応じて撹拌運転時間を制御することも可能である。例えば撹拌の間欠運転時間を通常は、30分周期の間に5分間撹拌していたのを、基材状態が乾燥気味の時は、30分周期の間に2分間とすることで必要充分な撹拌時間として撹拌過多により基材14が破砕されるのを防ぎ、基材14の寿命を伸ばすことができる。
【0046】
また、基材状態測定センサ17で測定した結果に応じて、撹拌サイクルと排気流量を調整することで、基材14と廃棄物の混合物の含水率を調整することが可能となる。
【0047】
以上の撹拌動作を行う処理槽10内が多湿気味になると、嫌気性の菌が増殖し、硫化水素等を発生し、臭気状態が悪臭となることから、基材14と廃棄物の混合物を含水率20%から60%の範囲内に調整することが望ましい。
【0048】
また、水分が多くなると、撹拌に必要なトルクが大きくなり、動力に無理が生じたり、基材14が微粉化されている場合には水分を含むと粘土状になりやすい傾向がある。
【0049】
基材14が粘土状になると、分解効率が極端に低くなることから、このようなときには、全量または半分以上の基材14の交換が必要となる。
【0050】
また、ここで基材状態測定センサ17は、1対の電極を直接処理槽10内の基材14に接触させ、1対の電極間に電圧を印可して、基材14と廃棄物の混合物を流れる電流を測定し、基材の含水率を測定する方式である。
【0051】
基材14と廃棄物との混合物は、投入される廃棄物の種類により弱アルカリ性や弱酸性に変わることから、混合物に直接接触する電極を構成する材質は、耐酸性、耐アルカリ性に優れたステンレス材を使用すると良い。本実施の形態では、汎用性があり、価格の安いステンレス材のネジを電極として使用している。
【0052】
一方、廃棄物投入が中断したり、投入量が低下したときには、撹拌等によって基材14が乾燥しすぎる場合がある。この場合には、基材14中の微生物が乾燥によって活性化が鈍り処理効率が低くなるばかりではなく、基材14が微粉化したときには飛散したりして、周囲を汚すという欠点がある。また、このとき微粉末に混入している菌も飛散することから、安全衛生上好ましくない。
【0053】
このような場合には、処理槽10内と排気口21との間を連通する排気ダクト26に設けられた除塵フィルタ27により微粉末を外部に出さないようにすることで上記欠点を補うことができる。
【0054】
また、除塵フィルタ27は排気口21に機械的に係合または蝶ネジやパチン錠で着脱可能に固定されいることで、器具を使用しないで人手にて取り外すことができる。除塵フィルタ27を取り外せることで、除塵フィルタ27に付着した基材14の微粉末を容易に清掃することが可能である。
【0055】
以上のような本実施の形態に係る廃棄物処理装置での装置の処理槽10を支えるフレーム構造について説明する。
【0056】
本実施の形態に係る廃棄物処理装置のフレーム構造は、図4(a)に示されるように、右側面板11、左側面板12、下フレーム15、上フレーム16で構成される。右側面板11の外側には、基材14の撹拌を行う撹拌軸7用右軸受け8と大スプロケット5を中央に配し、処理槽10下部に駆動モータ1と小スプロケット3を配置可能なスペースSが構成されている。
【0057】
右側面板11,左側面板12は処理槽10の本体板13や上フレーム16を支持しており、その他の支持部材はない。つまり、本実施の形態では処理槽10の側壁である右側面板11,左側面板12が装置フレームを兼ねており、従来ではアルミフレーム等で装置フレームを構成し、処理槽10及び基材14の荷重を支える構造のために装置フレームの重量が増大し、装置の総重量を増加させていた問題及び材料費及び加工費を増加させるという問題を解決することができる。
【0058】
このため、本実施の形態に係る廃棄物処理装置は、フレーム部材削減によって部品点数が少なくなり、材料の歩留まりを向上させ、軽量・低コストの両面を兼ね備えることができる。
【0059】
処理槽側壁の板(右側面板11,左側面板12)は平板状であり、つば部11a,12a及び側板部11b,12bから構成されている。つば部11a,12aは曲げ補強のためのもので、下フレーム15、上フレーム16と組み合わせることより必要強度を確保できる構造となっている。さらに、処理槽10側面に対し平行、直角あるいは斜めに凸形状等の補強を付けることにより、右側面板11,左側面板12の板厚を薄くすることが可能となる。
【0060】
このように、右側面板11,左側面板12が補強されることで、廃棄物の水分量が多くなると基材14は団子状体に変化し、撹拌トルクが必要となり駆動モータ1に負荷が掛かり、基材14の重量も重くなり、例えば、毎日所定の量を投入し続けると、基材14の比重は初期に約0.25kg/リットルであるが、約1ヶ月後には約2倍の約0.5kg/リットルに増加する。このように基材14の比重が約2倍に増加したときや、廃棄物の水分量が多くなり基材14が団子状体に変化したとき等いかなる基材14の状態でも処理槽10が歪まずに耐えうる十分な剛性を得ることができる。
【0061】
なお、図5に示すように、右側面板11,左側面板12の補強は、曲げ等により補強した板をつば部11a’,12a’として側板部11b’,12b’に溶接、リベットあるいはボルト等により取付けることによっても必要強度を確保できる。
【0062】
また、図4(b)に示すように、処理槽側壁の板(右側面板11,左側面板12)に孔28を複数空け、処理槽10の本体板13に対応する凸部29を設けることにより、孔28に凸部29を付き通すことにより、右側面板11,左側面板12と本体板13の両者間の相対位置が確実に決定した嵌合を容易に行うことができる。
【0063】
さらに、処理槽側壁の板(右側面板11,左側面板12)に基材14の撹拌を行う撹拌軸7用右軸受け8と左軸受け9を配している関係から、撹拌軸7を精度よく位置だしをすることができ、図2に示すように、撹拌軸7に取付けられる撹拌羽根6の回転先端半径R1と処理槽10内側円弧Rとの間隔を均一に保ち、処理槽10内に撹拌羽根6回転先端が接触することが防止できる。このため、安定した撹拌が実現でき、廃棄物の分解処理の効率が向上し、基材14の寿命を延命することができる。
【0064】
また、図2に示すように、つば部11a,12aと外装部材25との間に、相互に接触しないよう空隙を設けている。外装部材25の上部は図3(a)に示すように上フレーム16にネジ30でネジ止め固定され、外装部材25の下部は図3(b)に示すように下フレーム15に係合したL字部材31で隙間を設けるようにして下フレーム15と密着している。
【0065】
この空隙によって、駆動モータ等駆動系の振動が直接外装部材25に伝わることを防止でき、ネジ30の緩みや外装部材25の剥がれ等のトラブルを防止できる。また、この空隙は処理槽10内を適温に保つための面状ヒータ18の熱を外装部材25に伝わらせない役目も果たし、放熱量が減少して面状ヒータ18の省電力化ができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、処理槽側壁が装置フレームを兼ねたことで、従来ではアルミフレーム等で装置フレームを構成し、処理槽及び基材の荷重を支える構造のために装置フレームの重量が増大し、装置の総重量を増加させていた問題及び材料費及び加工費を増加させるという問題を解決することができる。このため、本発明の廃棄物処理装置は、フレーム部材削減によって部品点数が少なくなり、材料の歩留まりを向上させ、軽量・低コストの両面を兼ね備えることができる。
【0067】
処理槽側壁は、補強された平板状であることで、廃棄物の水分量が多くなると基材は団子状体に変化し、撹拌トルクが必要となり駆動モータに負荷が掛かり、基材の重量も重くなり、例えば、毎日所定の量を投入し続けると、基材の比重は初期に約0.25kg/リットルであるが、約1ヶ月後には約2倍の約0.5kg/リットルに増加するように、基材の比重が約2倍に増加したときや、廃棄物の水分量が多くなり基材が団子状体に変化したとき等、いかなる基材状態でも処理槽10が歪まずに耐えうる十分な剛性を得ることができる。
【0068】
処理槽側壁には、側断面形状がU字形状となる処理槽本体を嵌合させるための複数の孔が空けられていることで、処理槽側壁と処理槽本体との相対位置が確実に決定でき、処理槽側壁の板に基材の撹拌を行う撹拌軸を軸支している関係から、撹拌軸を精度よく位置だしをすることができ、撹拌軸に取付けられる撹拌手段の回転先端半径と処理槽内側円弧との間隔を均一に保ち、処理槽内に撹拌手段回転先端が接触することが防止できる。このため、安定した撹拌が実現でき、廃棄物の分解処理の効率が向上し、基材の寿命を延命することができる。
【0069】
処理槽側壁は、装置外装部材と空隙を隔てて配置されることで、駆動モータ等駆動系の振動が直接外装部材に伝わることを防止でき、ネジの緩みや外装部材の剥がれ等のトラブルを防止できる。また、この空隙は処理槽内を適温に保つための面状ヒータ等の加熱手段の熱を外装部材に伝わらせない役目も果たし、放熱量が減少して加熱手段の省電力化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る廃棄物処理装置の構成を示す斜視図である。
【図2】実施の形態に係る廃棄物処理装置の構成を側面から見た一部切り欠き図である。
【図3】図2のA,B部を拡大して示す拡大図である。
【図4】実施の形態に係る廃棄物処理装置の装置フレームの全体構造を示す斜視図である。
【図5】実施の形態に係る他の例の処理槽の構造を示す斜視図である。
【図6】実施の形態に係る廃棄物処理装置の外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 駆動モータ
2 出力軸
3 小スプロケット
4 チェーン
5 大スプロケット
6 撹拌羽根
7 撹拌軸
8 右軸受け
9 左軸受け
10 処理槽
11 右側面板
11a つば部
11b 側板部
12 左側面板
12a つば部
12b 側板部
13 本体板
14 基材
15 下フレーム
16 上フレーム
17 基材状態測定センサ
18 面状ヒータ
19 通気ファン
20 吸気口
21 排気口
22 投入蓋
23 投入口
24 制御部
25 外装部材
26 排気ダクト
27 除塵フィルタ
28 孔
29 凸部
30 ネジ
31 L字部材

Claims (4)

  1. 投入された廃棄物を分解処理するための処理槽と、
    前記処理槽内の廃棄物を撹拌する撹拌手段と、
    前記処理槽の平板状の処理槽側壁に軸支され、前記撹拌手段に駆動力を伝達する撹拌軸と、
    前記処理槽の上部に位置する上フレームと、
    前記処理槽の下部に位置する下フレームと、
    前記上フレームと前記下フレームとに固定され、前記処理槽側壁と空隙を隔てて配置されるとともに、前記処理槽周りを囲む外装部材と、
    を備えた廃棄物処理装置において、
    前記処理槽側壁は、前記処理槽側壁に鉛直方向に延びる曲げ補強のためのつば部を備えた装置フレームであり、
    前記つば部は、前記上フレーム及び前記下フレームと組み合わせることにより必要強度を確保し、
    前記つば部と前記外装部材との間には、空隙が形成されていることを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 側断面形状がU字形状であり、投入された廃棄物を分解処理するための処理槽と、
    該処理槽に収容された基材と廃棄物の混合物を撹拌する撹拌手段と、
    前記処理槽の平板状の処理槽側壁に軸支され、前記撹拌手段に駆動力を伝達する撹拌軸と、
    該処理槽へ廃棄物を投入する投入口と、
    該投入口を開閉する投入蓋と、
    前記処理槽の上部に位置する上フレームと、
    前記処理槽の下部に位置する下フレームと、
    前記上フレームと前記下フレームとに固定され、前記処理槽側壁と空隙を隔てて配置されるとともに、前記処理槽周りを囲む外装部材と、
    を備えた廃棄物処理装置において、
    前記処理槽側壁は、前記処理槽側壁に鉛直方向に延びる曲げ補強のためのつば部を備えた装置フレームであり、
    前記つば部は、前記上フレーム及び前記下フレームと組み合わせることにより必要強度を確保し、
    前記つば部と前記外装部材との間には、空隙が形成されていることを特徴とする廃棄物処理装置。
  3. 側断面形状がU字形状であり、投入された廃棄物を分解処理するための処理槽と、
    該処理槽に収容された基材と廃棄物の混合物を撹拌する撹拌手段と、
    前記処理槽の平板状の処理槽側壁に軸支され、前記撹拌手段に駆動力を伝達する撹拌軸と、
    該処理槽へ廃棄物を投入する投入口と、
    該投入口を開閉する投入蓋と、
    前記処理槽内の混合物を加熱する加熱手段と、
    前記処理槽内に外気を取り入れる吸気口と、
    前記処理槽内の気体を排気する排気口と、
    微粉末の外部漏れを防止する着脱可能な除塵フィルタと、
    前記吸気口あるいは排気口と連通し、前記処理槽内の通気を行う通気ファンと、
    前記処理槽の上部に位置する上フレームと、
    前記処理槽の下部に位置する下フレームと、
    前記上フレームと前記下フレームとに固定され、前記処理槽側壁と空隙を隔てて配置さ れるとともに、前記処理槽周りを囲む外装部材と、
    を備えた廃棄物処理装置において、
    前記処理槽側壁は、前記処理槽側壁に鉛直方向に延びる曲げ補強のためのつば部を備えた装置フレームであり、
    前記つば部は、前記上フレーム及び前記下フレームと組み合わせることにより必要強度を確保し、
    前記つば部と前記外装部材との間には、空隙が形成されていることを特徴とする廃棄物処理装置。
  4. 前記処理槽側壁には、側断面形状がU字形状となる処理槽本体を嵌合させるための複数の孔が空けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の廃棄物処理装置。
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