JP3865053B2 - 廃棄物処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物の分解処理を効率良く集中的に行なう廃棄物処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、廃棄物(例えば、残飯などの生ごみ)を分解処理する技術として、微生物の力を利用して処理槽に投入された廃棄物の分解処理を効率良く行う廃棄物処理装置が知られている。
【0003】
従来の廃棄物処理装置は、基材に含まれる微生物による廃棄物の分解処理に伴って炭酸ガスや水分等が処理槽内に発生する。そして、これら炭酸ガスや水分等は、廃棄物処理装置に設けられた排気手段によって廃棄物処理装置本体外に排気するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の廃棄物処理装置の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0005】
すなわち、排気手段により処理槽内に酸素供給を行うと共に、処理槽から余剰水分の除去を行っているが、その排気量は一定である。そのため、廃棄物の量が少ない場合には、水分除去量が多すぎて排気物と基材の混合物が乾燥状態となり、基材に含まれる微生物等の活動が妨げられてしまう問題がある。また、逆に多量の廃棄物を処理する場合には、排気量が少な過ぎて処理槽内の廃棄物と基材の混合物が多湿状態でベタついた状態となり、悪臭を発したり、微生物等の活動が低下してしまう問題があった。
【0006】
この様に、廃棄物の量により、排気量が過剰となったり不足したりして、廃棄物の分解処理が効率的に行えないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題を解決するために成されたもので、その目的とするところは、廃棄物処理装置の廃棄物処理槽内の通気量を調節可能とし、廃棄物処理の運転効率を向上させられる廃棄物処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の廃棄物処理装置は、収容された基材を用いて廃棄物を分解処理する廃棄物処理槽と、廃棄物処理槽内の空気を排気する排気口と、排気口と連通して廃棄物処理槽内の空気を外部に排出する通気管と、廃棄物処理槽内の空気を外部へ排出するために通気管に設けられた通気ファンなどの通気手段と、廃棄物処理槽を覆う枠体としての外装部とを備えた廃棄物処理装置であって、前記通気管の管壁に、前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間に開いた開口部を有し、開口部の開口面積を変化させる可変手段を備えたことを特徴としたり、収容された基材を用いて廃棄物を分解処理する廃棄物処理槽と、廃棄物処理槽内に空気を吸気する吸気口と、吸気口と連通して廃棄物処理槽内に空気を吸気する通気管と、外部の空気を廃棄物処理槽内へ吸気するために通気管に設けられた通気ファンなどの通気手段と、廃棄物処理槽を覆う枠体としての外装部を備えた廃棄物処理装置であって、前記通気管の管壁に、前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間に開いた開口部を有し、前記開口部の開口面積を変化させる可変手段を備えたことを特徴とする。
【0009】
通気流量調整手段の機能を効果的に果たすために、前記開口部は、前記排気口と前記通気手段の間の前記通気管の管壁に形成されており、前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間の空気は前記開口部から前記通気管の内部へ吸い込まれたり、或いは前記吸入口と前記通気手段の間の前記通気管の管壁に形成されており、前記通気管内に吸気される外部の空気は前記開口部から前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間へ送り込まれる
【0010】
前記開口部の開口面積を変化させる可変手段は、典型的には、前記開口部上に可動に設けられた可動板である。
【0011】
前記廃棄物処理槽内の基材の乾燥状態を検知する乾燥状態検知手段(基材の含水率を検知するための基材状態測定センサーなど)を更に有し、乾燥状態検知手段により検知される基材の状態に応じて、前記可変手段により開口部の開口面積を変化させる様に構成されていてもよい。
【0012】
前記可変手段の制御の仕方には、使用者が目視で基材の状態を判断して手動で制御してもよいが、前記乾燥状態検知手段を備える場合には、使用者が該検知手段の検知結果で基材の状態を判断して手動で制御してもよいし、マイクロコンピューターのプログラム処理により、該検知手段により基材が乾燥状態であると判断された場合には、自動的に可変手段により開口部の開口面積を全開状態にし、検知手段により基材の水分量が多いと判断された場合には、自動的に可変手段により開口部の開口面積を全閉状態にし、検知手段により基材の水分量が適量であると判断された場合には、自動的に可変手段により開口部の開口面積を半開状態にする様に構成されていてもよい。
【0013】
前記可変手段を手動で制御する構成の場合、基材の乾燥状態に応じて、開口部の開口面積を意図するレベルに正確に設定できる様に可変手段の可変位置を決定するための目印を設けのが好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。これらの実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲を以下の実施の形態に限定する主旨のものではない。
【0015】
図1及至図8に基づいて、本発明の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の例を幾つか説明する。
【0016】
図1は、第1の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の全体構成を示す概略斜視図であり、図2は図1のA視から見た廃棄物処理装置の概略断面図であり、図3は本実施の形態に係わる廃棄物処理装置の外装カバー装着時の概略斜視図である。また、図4(a)は本実施の形態に係わる廃棄物処理装置の外気通気経路を示す模式図である。更に、図5は、本実施の形態に係わる廃棄物処理装置の可変板の正面図であり、(a)は通気管の開口部が全閉の状態であり、(b)は通気管の開口部が全開の状態である。図6(a)は図5のC−C断面図であり、図6(b)は図5のD−D断面図である。
【0017】
図1及至図3において、1は動力源の駆動モーター、2は駆動モーター1の出力軸先端に固定された小スプロケット、3は小スプロケット2と噛み合うチェーン、4はチェーン3と噛み合う大スプロケット、5は廃棄物と基材を撹拌する撹拌部材としての撹拌羽根、6は撹拌羽根5を回転させる撹拌軸、7は撹拌軸6を支持する軸受けである。
【0018】
また、8は廃棄物処理装置を覆う枠体としての外装部、9は面状ヒーター、10は外装部8内に設けられ廃棄物を処理するための廃棄物処理槽である。この処理槽10は、互いに対向して設けられた一対の側壁としての処理槽右側板13および処理槽左側板14と、この一対の側板間に横設された槽部10aとを有して構成される。処理槽10を加熱する加熱手段としての面状ヒーター9は、処理槽10の下部(槽部10a)に設けられる。更に、11は廃棄物を分解処理させるための基材、12は基材ないし廃棄物の状態を検知する基材状態測定センサーである。
【0019】
また、15は基材11内の微生物への酸素の供給と廃棄物分解処理で生成する水分と炭酸ガスの通気を行う通気ファン、16は処理槽10内へ外気を取り込む吸気口、17は処理槽10内で発生した炭酸ガス等を排出する排気口、18は処理槽10の廃棄物投入口を開閉する投入蓋に取付けられたマグネット、19は投入蓋に付けたマグネット18を検知する投入蓋検知センサー、20は投入蓋、21は廃棄物を投入するための投入口である。
【0020】
また、22は装置全体を制御する制御部、23は通気口、24は処理槽10内から発生する粉塵を取り除く除塵フィルター、25は外装部8の上部に設けられた外気の取り入れ口としての外気取り入れ口、26は廃棄物処理装置を覆う枠体としての外装部8の一部である底板、27は処理槽10内の排気口17と外気を連通する通気管、28は通気管27に設けられた排気流量を調整する開口部、29は開口部28の開口面積を可変するための可変板である。
【0021】
次に、上述のように構成された廃棄物処理装置の作用および動作について説明する。
【0022】
処理槽10は、中央に撹拌軸6を有し、中に基材11が入っている。基材11は、生分解し難い繊維素が主成分のおが屑でその一粒一粒が多孔質で吸水性と空隙を有し、かつ粒形が複雑で粒子間にも大きな空隙が形成されている。この空隙により基材11内の処理生物への酸素が供給できることで、処理槽10内の基材11と混合された廃棄物の分解処理の効率が向上する。このときの混合物中の廃棄物を分解する処理生物は、好気性の微生物や菌である。
【0023】
基材11と廃棄物は撹拌羽根5の回転で適当な時間間隔で撹拌されるが、運転中の廃棄物処理装置の投入蓋20を開けると、閉時に投入蓋20のマグネット18を検知していた投入蓋開閉検知センサー19は、投入蓋20が開かれたと判断し、制御部22により撹拌状態の時は撹拌羽根5の駆動モーター1が停止される。
【0024】
本実施の形態では、投入蓋20に取り付けたマグネット18と投入蓋開閉検知センサー19とを備える投入蓋開閉検知手段の検知センサー19は、処理槽10に取り付けた磁気に反応する磁気センサーで構成されているが、投入蓋20に突部を設け、その突部を処理槽10側に取り付けた光学センサーで検知してもよい。また、投入蓋開閉検知センサー19は、本実施の形態においては、非接触式の磁気検知センサーであるが、機械式マイクロスイッチであってもよい。更に、投入蓋開閉検知センサー19の取り付け位置は、投入蓋20側あるいは処理槽10側の何れでもよく、投入蓋20と処理槽10のどちらか一方に検知センサーを取り付け、他方に検知部材を取り付ければよい。
【0025】
次に、廃棄物投入後の撹拌運転について詳しく説明する。
処理槽10内への廃棄物投入後の駆動モーター1による撹拌運転は、例えば、通常は30分周期の間に5分間だけ撹拌を行うが、廃棄物が投入された直後は、すぐに撹拌を開始し、例えば、30分周期の間に10分間撹拌をする。このことで、投入された廃棄物を細かく破砕できると共に基材11とまんべんなく混合できる。
【0026】
この撹拌には、基材11と廃棄物の混合の効果以外にも、混合物の温度の均一化の効果と、混合物中に含まれる水分を積極的に混合物の外部へ飛ばして混合物の含水率を調整する効果もある。
【0027】
処理槽10内へ投入された廃棄物は、24時間以内で分解処理できることから、廃棄物が24時間以上投入されないときは、撹拌サイクルを5分間撹拌の55分間停止にできる。このことで、撹拌に要する駆動モーター1への電力供給を削減でき、省電力化が可能となる。
【0028】
また、本実施の形態において、撹拌羽根5は、断面が3角形状であり、撹拌軸6に複数等間隔で取り付けられた構成であるが、撹拌軸6に平板状の撹拌羽根を複数等間隔で取り付けてもよい。この他にも、撹拌軸6に棒状の撹拌棒を複数等間隔で取り付けた形態などでもよい。
【0029】
本実施の形態の処理槽10の断面形状は、基材11と廃棄物の全体が均一に軽い作用で撹拌されるように図1に示す如く、ほぼ半円以上の円弧部を有する略U字形状になっている。そして、円弧部の円弧の中心と一致して水平方向に撹拌軸6が設けられていて、この撹拌軸6には撹拌羽根5が複数枚等間隔で固定されている。この様に本実施の形態では、処理槽10に撹拌軸6を横架させているが、撹拌軸6が処理槽10に鉛直方向に設けられてもよい。
【0030】
通気ファン15は、本実施の形態では、排気口17に連通する通気管27内に取り付けられているが、外気取り入れ口25と通気口23を介して連通する吸気口16側に通気ファン15を取り付けても同様の効果が得られる。
【0031】
また、吸気口16に取り付ける通気ファンは、処理槽10内に約40℃から約70℃に加熱した空気を送ることのできる熱風ファンでもよい。吸気口16に熱風ファンを取り付けることで処理槽10内の気体の温度を上昇させられる。処理槽10内の気体の温度が上昇することで気体に含まれる飽和水分量が増すので、単位時間あたりの通気流量が同じであれば、短時間で混合物中の水分をより多く処理槽10から外へ出すことができる。この様に、吸気口16への熱風ファンの取り付けは、基材11と廃棄物の混合物が多湿気味になるときに混合物の含水率を調整する手段として有効である。
【0032】
排気口17と連通する通気管27内に通気ファン15を設け、かつ吸気口16に熱風ファンを設ける構成にすることでも、上記と同様の効果が得られる。
【0033】
この様にして、投入口21から処理槽10内に投入された廃棄物と基材11がまんべんなく混合されて、廃棄物の分解処理が始まる。
【0034】
さらに、基材状態測定センサー12で測定した結果に応じて撹拌運転時間を制御することも可能である。例えば、撹拌の間欠運転時間を、通常は30分周期の間に5分間撹拌していたのを、基材状態が乾燥気味の時は、30分周期の間に2分間とすることで必要充分な撹拌時間として、撹拌過多により基材11が破砕されるのを防ぎ基材11の寿命を伸ばすことができる。
【0035】
また、基材状態測定センサー12で測定した結果に応じて、撹拌サイクルを調整することで、基材11と廃棄物の混合物の含水率を調整することが可能となる。例えば、処理槽10内が多湿気味になると、嫌気性の菌が増殖して硫化水素等を発生し、臭気状態が悪臭となることから、基材11と廃棄物の混合物は含水率20%から60%の範囲内に調整することが望ましい。したがって、多湿気味の時は、撹拌の間欠運転時間を通常の30分周期の間に5分間以上とするのがよい。
【0036】
更に、水分が多くなると、撹拌に必要なトルクが大きくなり、動力に無理が生じたり、基材11が微粉化されているときは、水分を含むと粘土状になりやすい傾向がある。基材11が粘土状になると、廃棄物の分解効率が極端に低くなることから、この様なときには、全量または半分以上の基材11の交換が必要となる。
【0037】
本実施の形態では、上記基材状態測定手段である基材状態測定センサー12は、1対の電極を直接処理槽10内の基材11に接触させ、1対の電極間に電圧を印加して、基材11間を流れる電流を測定することで、基材11の含水率を測定する方式である。
【0038】
基材11と廃棄物の混合物は、投入される廃棄物の種類により弱アルカリ性や弱酸性に変わり得ることから、混合物に直接接触する基材状態測定センサー12の電極を構成する材質は、耐酸性、耐アルカリ性に優れたステンレス材を使用するとよい。本実施の形態では、汎用性があり、価格の安いステンレス材のネジを電極として使用している。
【0039】
次に、廃棄物投入が中断したり、投入量が低下したときには、撹拌等によって基材11が乾燥し過ぎるときがある。この時には、乾燥によって基材11中の微生物の活性化が鈍り処理効率が低くなるばかりではなく、基材11が微粉化したときには飛散したりして、周囲を汚すという恐れがある。また、このとき微粉末に混入している菌も飛散することから、衛生安全上も好ましくない。この様なとき、排気口17に設けた除塵フィルター24により微粉末を外部に出さないようにして上記恐れを解消できる。
【0040】
除塵フィルター24は、排気口17に機械的に係合または蝶ネジやパチン錠で固定することで、器具を使用しないで人手にて着脱できる。除塵フィルター24を取り外せることで、除塵フィルター24に取り付いた基材11の微粉末を容易に清掃できる。
【0041】
以上のような本実施の形態の廃棄物処理装置において、廃棄物処理槽10内の通気流量調整について説明する。
【0042】
本実施の形態では、図1または図2のように、排気口17を処理槽右側板13に設け、この排気口17と連通して廃棄物処理槽10内の空気を外部に排出する通気管27と、この廃棄物処理槽10内から空気を外部へ排出する通気ファン15を設けた。そして、図5と図6に拡大して示すように、通気流量調整の為に、排気口17と通気ファン15の間の前記通気管27の管壁に、廃棄物処理槽10内と外部との通気流量を調整する開口部28を形成し、この開口部28の開口面積を可変する可変板29を備えた。
【0043】
すなわち、通気管27の管壁に設けられた開口部28に隣接して可変板29はネジ等により可動に取り付けられている。そして、図5及び図6に示すように、開口部28の形状に合わせて可変板29にも孔が設けてあり、可変板29の移動位置により格子窓式に通気管27の開口部28を塞ぐ量が変化するようになっている。図5(a)は通気管27の管壁に設けられた開口部28の開口面積が全閉の状態であり、図5(b)は通気管27の管壁に設けられた開口部28の開口面積が全開の状態であり、図6は図5(a)、(b)の断面図である。
【0044】
通気管27内に取り付けられた通気ファン15によって、処理槽10内からの空気は排気口17と通気管27を介して外部へ排気される。通気管27の管壁に設けられた開口部28の開口面積が全閉の時、開口部28から通気管27内に空気を吸い込まないので処理槽10内からの排気流量は最大となり、また通気管27の管壁に設けられた開口部28の開口面積が全開の時、開口部28から通気管27に吸い込む空気の量が最大になるので処理槽10内からの排気流量は最小となる。
【0045】
したがって、可変板29によって、通気管27の開口部28の開口率を調節すると、通気ファン15の回転速度を変更することなく、廃棄物処理槽10内からの通気流量を調整できる。こうして、処理槽10内が多湿でベタついている場合は、通気管27の開口部28の開口率を小さくして通気流量を増やし、処理槽10内が乾燥気味の場合は、通気管27の開口部28の開口率を大きくして通気流量を減らすことで、処理槽10内の水分量を好適に保つことが出来る。また、水分量が適量の場合は開口部の面積は全開と全閉の間の半開状態とすることで水分量を保つことができる。可変板29の操作は手動で行なってもよいし、乾燥状態検知手段による混合物の乾燥状態の検知結果に応じて、マイクロコンピューターのプログラム処理により自動的に行われる様にしてもよい。手動の場合、混合物の乾燥状態の判断は使用者が目視で行なってもよいし、乾燥状態検知手段がある場合は、その検知結果に基づいて使用者が行なってもよい。
【0046】
図4(a)は本実施の形態に係わる廃棄物処理装置の吸気側と排気側の通気経路を示す模式図である。前に、外気取り入れ口25と通気口23を介して連通する吸気口16側に通気ファン15を取り付けても同様の効果が得られると述べたが、図4(b)は、通気ファン15と共に開口部28と可変板29も吸気口16側に設けた変形例の廃棄物処理装置の吸気側と排気側の通気経路を示す模式図である。
【0047】
図4(b)の変形例では、吸気口16を処理槽10に設け、吸気口16と連通して外部の空気を廃棄物処理槽10内に吸気する通気管27を配置し、外部の空気を廃棄物処理槽10内へ吸気する通気ファン15をこの通気管27内に設けた。さらに、吸気口16と通気ファン15の間の前記通気管27の管壁に開口部28を形成し、開口部28の開口面積を可変する可変板29を備えた構成として、この変形例でも上記実施の形態と同様な効果が得られる。
【0048】
ただし、上記実施の形態の構成においては、通気ファン15を排気口17より下流側に設置して、処理槽10内と通気管27の一連の通気通路内を減圧して、外部への臭いの漏れを削減しているが、吸気口16の上流側に通気ファンを取り付けると処理槽10内を加圧することになり、通気ファン15による処理槽10内の減圧が弱まるので、臭い漏れの原因にもなること等に鑑みれば、通気ファンは、排気口17の下流側に設ける方が好適である。
【0049】
上記第1の実施の形態に限らず、例えば図7及び図8に示すような構成にしても第1の実施の形態と同様な効果が得られる。
【0050】
図7は、第2の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の通気流量調整手段を示し、(a)は通気管27の開口部28が可変板29により全閉にされた状態であり、(b)は通気管27の開口部28が全開の状態である。第2の実施の形態では、可変板29はスライドドア式に開口部28を開閉する。
【0051】
図8は、第3の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の通気流量調整手段を示し、(a)は通気管27の開口部28が全閉の状態であり、(b)は通気管27の開口部28が全開の状態である。図8において、30は開口部28の近傍に設けられた可変板29の位置を設定するための目印、31は可変板29に設けられた目印である。
【0052】
この様に、可変板29の位置を決めるために、通気管27の開口部28の近傍に目印30を設け、さらに可変板29に目印31を設けたので、処理槽10内の基材11の状態に応じた適切な通気流量を得るための可変板29の位置設定が簡単になり、通気流量の設定ミスによるトラブルが防止できる。
【0053】
第3の実施の形態では、処理槽10内の基材11の状態が多湿でベタついている場合は、使用者が手動で目印31を目印30の「除湿」の位置に合わせることで開口部28を全閉として通気流量を増やし、処理槽10内の基材11の状態が乾燥気味の場合は、目印31を目印30の「保湿」の位置に合わせることで開口部28を全開として通気流量を減らすことで、処理槽10内の水分量を好適に保てる。混合物の乾燥状態の判断は使用者が目視で行なってもよいし、乾燥状態検知手段がある場合は、その検知結果に基づいて使用者が行なってもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通気管に設けた開口可変手段で処理槽内の通気流量を調整可能とし、運転効率を向上させることが可能な廃棄物処理装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1のA視から見た廃棄物処理装置の概略断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の外装カバー装着時の概略斜視図である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の外気通気経路を示す模式図であり、(b)はその変形例の外気通気経路を示す模式図である。
【図5】第1の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の通気流量調整手段の正面図であり、(a)は通気管の開口部が全閉の状態であり、(b)は通気管の開口部が全開の状態である。
【図6】 (a)は図5(a)のC−C断面図であり、(b)は図5(b)のD−D断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の通気流量調整手段の正面図であり、(a)は通気管の開口部が全閉の状態であり、(b)は通気管の開口部が全開の状態である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係わる廃棄物処理装置の通気流量調整手段の正面図であり、(a)は通気管の開口部が全閉の状態であり、(b)は通気管の開口部が全開の状態である。
【符号の説明】
1:駆動モーター
2:小スプロケット
3:チェーン
4:大スプロケット
5:撹拌羽根
6:撹拌軸
7:撹拌軸を支持する軸受け
8:外装部(枠体)
9:面状ヒーター(加熱手段)
10:処理槽
10a:槽部
11:基材
12:基材状態測定センサー
13:処理槽右側板(側壁)
14:処理槽左側板(側壁)
15:通気ファン
16:吸気口
17:排気口
18:投入蓋に取り付けたマグネット
19:投入蓋開閉検知センサー
20:投入蓋
21:廃棄物投入口
22:制御部
23:通気口
24:除塵フィルター
25:外気取り入れ口
26:底板
27:通気管
28:通気管の開口部
29:可変板
30:可変板の位置を設定するための目印
31:可変板に設けた目印

Claims (10)

  1. 収容された基材を用いて廃棄物を分解処理する廃棄物処理槽と、廃棄物処理槽内の空気を排気する排気口と、排気口と連通して廃棄物処理槽内の空気を外部に排出する通気管と、廃棄物処理槽内の空気を外部へ排出するために通気管に設けられた通気手段と、廃棄物処理槽を覆う枠体としての外装部を備えた廃棄物処理装置であって、前記通気管の管壁に、前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間に開いた開口部を有し、前記開口部の開口面積を変化させる可変手段を備えたことを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 前記開口部は前記排気口と前記通気手段の間の前記通気管の管壁に形成されており、前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間の空気は前記開口部から前記通気管の内部へ吸い込まれることを特徴とする請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 収容された基材を用いて廃棄物を分解処理する廃棄物処理槽と、廃棄物処理槽内に空気を吸気する吸気口と、吸気口と連通して廃棄物処理槽内に空気を吸気する通気管と、外部の空気を廃棄物処理槽内へ吸気するために通気管に設けられた通気手段と、廃棄物処理槽を覆う枠体としての外装部を備えた廃棄物処理装置であって、前記通気管の管壁に、前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間に開いた開口部を有し、前記開口部の開口面積を変化させる可変手段を備えたことを特徴とする廃棄物処理装置。
  4. 前記開口部は前記吸入口と前記通気手段の間の前記通気管の管壁に形成されており、前記通気管内に吸気される外部の空気は前記開口部から前記廃棄物処理槽と前記外装部に囲まれた空間へ送り込まれることを特徴とする請求項3記載の廃棄物処理装置。
  5. 前記開口部の開口面積を変化させる可変手段は、前記開口部上に可動に設けられた可動板であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の廃棄物処理装置。
  6. 前記廃棄物処理槽内の基材の乾燥状態を検知する乾燥状態検知手段を更に有し、乾燥状態検知手段により検知される基材の状態に応じて、前記可変手段により前記開口部の開口面積を変化させる様に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の廃棄物処理装置。
  7. 前記乾燥状態検知手段は、前記廃棄物処理槽内の基材の含水率を検知するための基材状態測定センサーであることを特徴とする請求項6記載の廃棄物処理装置。
  8. 前記乾燥状態検知手段により基材が乾燥状態であると判断された場合には、自動的に前記可変手段により前記開口部の開口面積を全開状態にし、前記乾燥状態検知手段により基材の水分量が多いと判断された場合には、自動的に前記可変手段により前記開口部の開口面積を全閉状態にし、前記乾燥状態検知手段により基材の水分量が適量であると判断された場合には、自動的に前記可変手段により前記開口部の開口面積を半開状態にする様に構成されていることを特徴とする請求項6または7記載の廃棄物処理装置。
  9. 前記可変手段は、手動により制御される様に構成されていることを特徴とする請求項6または7記載の廃棄物処理装置。
  10. 前記基材の乾燥状態に応じて、前記開口部の開口面積を意図するレベルに正確に設定できる様に前記可変手段の可変位置を決定するための目印を設けたことを特徴とする請求項9記載の廃棄物処理装置。
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