JPH09124386A - 家庭用生ゴミ処理装置 - Google Patents

家庭用生ゴミ処理装置

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JPH09124386A
JPH09124386A JP28087495A JP28087495A JPH09124386A JP H09124386 A JPH09124386 A JP H09124386A JP 28087495 A JP28087495 A JP 28087495A JP 28087495 A JP28087495 A JP 28087495A JP H09124386 A JPH09124386 A JP H09124386A
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JP
Japan
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reaction tank
ventilation
stirring
garbage
lid
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Application number
JP28087495A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Suzuki
義治 鈴木
Yasushi Sasaki
泰志 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Abstract

(57)【要約】 【課題】堆肥化の達成度が高い家庭用生ゴミ処理装置を
実現する。 【解決手段】生ゴミ及び媒体材を含む処理物を保持する
ための反応槽40と、この反応槽40内を撹拌する撹拌
手段(42,43等)と、反応槽40内の換気を行う通
気手段(11,22等)とを備えた家庭用生ゴミ処理装
置において、反応槽40は、反応槽内有効容積が0.1
1m3 以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家庭用生ゴミ処
理装置に関し、詳しくは、家庭の台所で発生する厨芥な
どの生ゴミを好気的発酵分解により堆肥化する家庭用生
ゴミ処理装置についてその分解効率の向上等を図るため
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミの堆肥化は、微生物の力を借りて
その生ゴミ中の有機質分を発酵分解させることにより、
達成される。この発酵には、発酵に際して得られる発酵
熱が大きいことや発酵に伴う悪臭の発生も少ない等の利
点から、一般に、処理物中に酸素を与えて発酵させる好
気的発酵分解の方法が採用されている。そして、この好
気的発酵を促進するには、微生物の活動にとって最適な
環境を整える必要から、処理物を適正な範囲の水分状態
および温度状態に維持し、さらに発酵に必要な酸素を供
給する必要がある。
【0003】そのために、生ゴミ処理装置は、発酵反応
に適した媒体材と投入された生ゴミとからなる処理物を
保持する反応槽に加えて、その処理物の状態を均一化す
るための撹拌手段や、酸素を供給するとともに水分状態
をも調整するための通気手段を備えたものとなってい
る。そして、従来の家庭用生ゴミ処理装置は、小型化の
要請も満たすために、反応槽内の有効容積が0.075
3 以下であった。
【0004】また、家庭用生ゴミ処理装置の通気手段と
しては、下方の通気口から入りそして発酵熱によって温
められて軽くなった空気が上方の通気口から出て行く自
然通気の方法(特開昭62−65992号公報)や、排
気ファンを用いたり(特開平1−145388号公報)
エアポンプを用いたり(特開平5−221767号公
報)して強制的に通気させる方法等が知られている。こ
れらのうち強制的に通気させる家庭用生ゴミ処理装置で
は、生ゴミの過剰投入等によって好気的発酵分解が妨げ
られ嫌気的発酵が行われてしまったときに発生する悪臭
への対策として、悪臭を積極的に除去する脱臭装置も排
気経路中に設けられている。
【0005】さらに、撹拌手段としては、撹拌羽根の取
着された回転軸を手動で又は電動モータによって駆動し
て反応槽内で回転させるのが基本であり、一般的には破
砕効率等の観点から曲折した撹拌羽根の解放側先端が指
す方向と逆の方向に回転させているが、回転軸のロック
を防止するために双方向に回転させるものも知られてい
る(特開平6−279159号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の家庭用生ゴミ処理装置では、生ゴミ等の発酵分解が
必ずしも十分ではない。曲折した撹拌羽根を先端方向と
逆方向に電動モータで回転させて丁寧に処理物を破砕し
た上に、強制的な反応槽の通気を行う装置であっても、
投入した生ゴミに対してその数分の1程度が残留して、
これが反応槽内に滞積する。しかも、この残留物は、べ
とついて、臭いがちである。このため、反応槽からその
中の堆積物を排出するという作業、これは面倒なばかり
か堆肥化の不十分な処理物の臭い等のために厄介なもの
であるが、この作業を2ヶ月程度ごとに行わなければな
らなかった。
【0007】そこで、反応槽からの排出作業の頻度を下
げるとともにその排出作業の容易化をも図る観点から、
反応槽内処理物の十分な堆肥化を達成し得る装置構成を
案出することが課題となる。
【0008】そして、この点について実験等に基づく検
討を行った結果、次のことが判明した。すなわち、家庭
での使用という要請に対して応えるために小型の装置を
提供する必要があり、このために従来装置では小さな反
応槽を単純に採用していたが、これが案直過ぎたのであ
った、ということが判明した。具体的には、反応槽の有
効容積と処理能力とは単純に比例するものではなく、生
ゴミの平均投入量に対する反応槽の有効容積が或る比率
を超えると際だって発酵分解・堆肥化の効率が高いので
ある。家庭用とはいっても、むやみに反応槽を小さくし
てはならないのである。
【0009】そこで、家庭用生ゴミ処理装置に、一般家
庭で日々生じる標準的な生ゴミの量に対して高処理効率
を発揮し得る十分な大きさの反応槽を、持たせることが
重要となる。
【0010】また、反応槽を大きくしたからといって単
純に装置全体も大きくなったのでは、家庭用を前提とし
た小型化の要請に反する。このため、反応槽は大きくし
ながらも、脱臭装置等の付加が不要となるような通気手
段を構ずるとともに、通気手段や撹拌手段をコンパクト
に配設して、装置全体の小型化を図ることも、課題とな
る。
【0011】さらに、反応槽の有効容積を大きくすると
撹拌負荷も大きくなってしまうが、電動モータが小容量
の家庭用電源で動作することを考慮すると、電動モータ
を安易に大出力のものにすることも好ましくない。かと
いって、撹拌羽根等の回転速度を下げたのでは生ゴミと
媒体材との混合が旨くいかない。このため、小さなモー
タを用いて大きな反応槽を有効な速度で撹拌すること
も、さらなる課題となる。
【0012】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、堆肥化の達成度が高い家庭用
生ゴミ処理装置を実現することを目的とする。また、本
発明は、十分な堆肥化が可能なほどに反応槽が大きくて
も全体としては小型な家庭用生ゴミ処理装置を実現する
ことをも目的とする。さらに、本発明は、十分な堆肥化
が可能なほどに反応槽が大きくても撹拌手段の駆動源は
小さくて済むような家庭用生ゴミ処理装置を実現するこ
とをも目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、標準的な処理状態においては1日当りの生ゴ
ミ投入量と発酵分解のための有効容積との比率が少なく
とも13(Kg/日)/m3 以上であれば十分な堆肥化
がなされるという実験結果および我国の標準的な大人2
人子供2人の一般家庭において生じる標準的な1日当り
生ゴミの量が或る程度の余裕分を付加して約1.5Kg
/日であるという測定結果に基づいて発明された第1乃
至第3の解決手段について、その構成および作用効果を
以下に説明する。
【0014】[第1の解決手段]第1の解決手段の家庭
用生ゴミ処理装置は(、出願当初の請求項1に記載の如
く)、生ゴミ及び媒体材を含む処理物を保持するための
反応槽と、この反応槽内を撹拌する撹拌手段と、前記反
応槽内の換気を行う通気手段とを備えた家庭用生ゴミ処
理装置において、前記反応槽は、前記撹拌手段による撹
拌処理および前記通気手段による強制的な換気処理によ
って好気的発酵分解が促進又は維持される反応槽内有効
容積が0.11m3 以上であることを特徴とするもので
ある。
【0015】このような第1の解決手段の家庭用生ゴミ
処理装置にあっては、反応槽内での好気的発酵分解を促
進するために撹拌処理および強制的な換気処理が行われ
るが、その好気的発酵分解が0.11m3 以上の容積内
で行われる。これにより、出願時の標準的な媒体材であ
る籾殻とおが屑との使用を前提として、一般家庭での標
準的な量である1.5Kg/日の生ゴミが投入された場
合に、生ゴミが残留量10分の1以下にまで分解され
る。しかも、十分に堆肥化され、臭い等も少なくなる。
【0016】このことは、0.075m3 以下の容積内
でこれ以外は概ね同一条件下で行われていた従来の処理
結果である数分の1までの分解などに較べて、数倍以上
の処理効率の向上および質的にも十分な堆肥化が達成さ
れたことを意味する。それでいて、反応槽内有効容積
は、1.5倍程度の増加に過ぎない。
【0017】したがって、この発明によれば、堆肥化の
達成度が高い家庭用生ゴミ処理装置を実現することがで
きる。
【0018】[第2の解決手段]第2の解決手段の家庭
用生ゴミ処理装置は(、出願当初の請求項2に記載の如
く)、上記の第1の解決手段の家庭用生ゴミ処理装置で
あって、前記撹拌手段における駆動力の伝達を行う伝動
機構と、前記反応槽の側板の上部に形成された通気口に
装着され前記通気手段における前記反応槽からの排気を
行う換気装置と、前記換気装置の装着された前記側板側
に空隙を囲んで付設されるカバーとを備え、このカバー
は下部に通気口が形成されたものであり、少なくとも前
記伝動機構および前記換気装置が前記空隙内に配設され
たものであることを特徴とするものである。
【0019】このような第2の解決手段の家庭用生ゴミ
処理装置にあっては、反応槽内有効容積が大きくて生ゴ
ミの十分な堆肥化が行われるが、このための好気的発酵
分解を維持するために反応槽内処理物上方の通気が換気
装置の排気によって強制的に行われる。ただし、換気装
置からの排気は、家庭用から外部へ直ちに放出されるの
でなく、換気装置周りの空隙を経由した後でカバーの通
気口から装置外へ放出される。ここで、この通気口がカ
バーの下部に形成されていることから、その排気は、よ
り下方に放出される。
【0020】これにより、反応槽内での十分な堆肥化に
よって処理物から臭気が発生し難いことと挨って、換気
装置からの排気に反応槽内の臭気が含まれていても、下
方に散逸させられて人間の顔の高さに到達するまでには
臭気が相当薄くなる。そこで、脱臭装置を用いなくて
も、装置周りの臭さがかなり緩和・抑制されるので、そ
の分だけ装置全体としては小型で安価なものとなる。
【0021】さらに、換気装置に加えて伝動機構も共通
の空隙内に配設したことにより、反応槽内に配設不可能
な伝動機構のために専有空間を設けるという必要がなく
なって、反応槽以外の部分がコンパクトになる。
【0022】したがって、本発明によれば、十分な堆肥
化が可能なほどに反応槽が大きくても全体としては小型
な家庭用生ゴミ処理装置を実現することができる。
【0023】[第3の解決手段]第3の解決手段の家庭
用生ゴミ処理装置は(、出願当初の請求項3に記載の如
く)、上記した第1又は第2の解決手段の家庭用生ゴミ
処理装置であって、前記撹拌手段は、曲折した1本以上
の撹拌羽根と、この撹拌羽根の一端が取着された回転軸
と、前記撹拌羽根の他端が指す方向に沿った回転方向に
のみ前記回転軸を駆動する駆動手段とを具備したもので
あることを特徴とするものである。
【0024】このような第3の解決手段の家庭用生ゴミ
処理装置にあっては、反応槽内有効容積が大きくて生ゴ
ミの十分な堆肥化が行われるが、このための好気的発酵
分解を促進するための撹拌処理は従来と異なり次のよう
に行われる。
【0025】すなわち、回転軸が駆動手段によって回転
駆動され、これに連れて撹拌羽根が回転軸周りを周回し
て反応槽内の撹拌が行われる。しかも、曲折した撹拌羽
根他端が指す方向に沿った回転方向にのみ回転が行われ
る。これは破砕効率を確保するための従来の回転方向と
逆であるが、これにより、撹拌のための回転負荷は小さ
くて済むこととなる。なお、破砕効率は従来より低下し
ても、生ゴミと媒体材との混合が或る程度なされること
から、反応槽内有効容積の増加に基づく処理効率の顕著
な向上は確保される。
【0026】そこで、反応槽を従来より大きくし、これ
に伴って撹拌羽根等を大きくしても、電動モータ等の駆
動手段は、さほど強力なものにする必要がなく、一般家
庭における小容量の電力で動作可能なものでも間に合
う。したがって、十分な堆肥化が可能なほどに反応槽が
大きくても撹拌手段の駆動源は小さい家庭用生ゴミ処理
装置を実現することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の家庭用生ゴミ処理装置の
実施形態について、実施例を用いて具体的に説明する。
図1は、その内部構造を示し、(a)は正面から見た断
面図、(b)はカバーを外した状態の右側面図、(c)
はカバーの図である。また、図2は、この家庭用生ゴミ
処理装置の外観を示し、(a)は平面図、(b)は左側
面図、(c)は正面図、(d)は右側面図である。
【0028】この装置は、生ゴミ等の処理物を保持して
好気的発酵分解反応を行わせるための反応槽40と、反
応槽内に入れられた処理物全体の状態を均一化するため
の撹拌手段と、反応槽内に酸素を供給するとともに水分
状態をも調整するための通気手段とを備えたものであ
る。
【0029】反応槽40は、左側板10および右側板2
0の両側板と、発酵反応に好適な温度状態を得るための
ヒータ等の加熱手段や断熱材等の保温手段が付設された
反応槽底板41と、生ゴミ等を反応槽40に入れるため
に開閉可能な投入口フタ45や電源スイッチ27が設け
られた天板と、生ゴミ等の堆肥化した物を装置外に取り
出すために開閉可能な排出口フタ46が付設された前面
板と、これの反対側の背板とからなり、閉じた内部空間
を持つものである。これにより、反応槽40は、生ゴミ
及び媒体材を含む処理物を保持するものとなっている。
なお、左右側板10,20等はステンレス製であり、反
応槽40は耐蝕性や剛性に優れたものとなっている。
【0030】撹拌手段は、ラジアル(径)方向に突き出
た撹拌羽根43が複数個アキシャル(軸)方向に列設さ
れ、且つ両側板10,20のほぼ中央にそれぞれ挿設さ
れた軸受によってその両端が軸支された回転軸42と、
右側板20外側に突出した回転軸42の端部に装着され
たスプロケットホイール25と、反応槽底板41の下方
隅部に固定され単相100Vの一般家庭用AC電源で作
動するモータ44と、このモータ44の駆動軸に右側板
20の外側から装着されたスプロケットホイール23
と、スプロケットホイール23,25間を連結するチェ
ーン24とで構成されたものである。
【0031】これにより、回転軸42は、反応槽40内
に横置きされた状態で両側板10,20によって軸支さ
れ反応槽40内を撹拌するために回転駆動されるものと
なっており、スプロケットホイール23とチェーン24
とスプロケットホイール25とからなる伝動機構は、駆
動源としてのモータ44からの回転駆動力をその回転軸
42に伝達するものとなっている。そして、この家庭用
生ゴミ処理装置は、伝動機構を介して駆動される撹拌手
段によって反応槽内の撹拌が行われるものとなってい
る。
【0032】ここで、撹拌羽根43は、略「く」の字状
に曲がっており、その一端が回転軸42に取着されて他
端がラジアル方向に突き出たものである。また、モータ
44の出力軸,伝動機構,回転軸42は、一方向にのみ
回転するだけの簡素なものである。そして、通電されて
モータ44が作動すると、撹拌羽根43の他端すなわち
解放側先端が指す方向に沿った回転方向にのみ回転軸4
2が回転させられるものとなっている(図2(b)破線
部参照)。
【0033】また、反応槽40は、その内部のうち、撹
拌羽根43が回転軸42からほぼ真上に向いたときにお
けるその撹拌羽根43のほぼ中央の高さ以下の部分につ
いて、その容積が約0.115m3 となっている。この
容積部分は、上記の撹拌手段によって直接的間接的に撹
拌されるとともに、次の通気手段による強制的な換気処
理によって酸素が届けられ、そして、微生物による好気
的発酵分解が促進又は維持される範囲である。これによ
り、反応槽40は、反応槽内有効容積が0.11m3
上のものとなっている。
【0034】通気手段は、左側板10の上部に即ち回転
軸42の斜め上方に開口形成された入気口11(通気
口)と、右側板20の上部に即ち回転軸42の斜め上方
に開口形成された吸引口21(通気口)と、この吸引口
21の部位で右側板20の外側に取着された排気ファン
22(換気装置)と、側カバー30の下部に開口形成さ
れた排気口31(通気口)とで構成されており、側カバ
ー30が右側板20の外側から反応槽40側本体に付設
されると、側カバー30と右側板20との間に閉じた空
隙が形成されるようになっている。
【0035】そして、排気ファン22が通電されて作動
すると、外気が入気口11から反応槽40内に取り込ま
れ、吸引口21,排気ファン22を介して排気となり、
さらにこの排気が側カバー30及び右側板20間の空隙
を経由した後で排気口31から外部へ排出される。これ
により、この家庭用生ゴミ処理装置は、反応槽40の側
板20の上部に形成された通気口21に装着されたファ
ン22によって反応槽40の排気が行なわれ、しかも、
その排気が下方で排出されるものとなっている。
【0036】電装ボックス26(電装部)は、電源回路
や、電源スイッチ27の操作に応じて排気ファン22の
通電を切換制御する回路、投入口フタ45の開閉操作に
応じてその操作後約10分間モータ44に電力を供給し
て作動させる回路、外気温等に応じてヒータ通電を切換
制御する回路などが収納されたものであり、保守等の容
易のために右側板20の上部外面に着設されている。こ
れにより、この家庭用生ゴミ処理装置は、排気ファン2
2に加えてチェーン24等の伝動機構および電装ボック
ス26も側カバー30及び右側板20間の空隙内に配設
されたコンパクトなものとなっている。
【0037】この実施例の家庭用生ゴミ処理装置につい
て、その具体的な動作・使用態様を説明する。
【0038】先ずは、屋根下等の所定場所にこの装置を
設置することが必要であるが、この装置をその所定場所
に運び込んで、図示しない電源プラグを装置から延ばし
て家庭用電源のコンセントに挿入すればよい。これで設
置作業は完了である。その他の煩雑な脱臭装置のセット
アップ等は不要である。
【0039】次に、投入口フタ45を開けて、おが屑5
0%及び籾殻50%の媒体材を、回転軸42が隠れさら
に上向きの撹拌羽根43が半分程度隠れて反応槽内有効
容積が概ね埋め尽くされるまで、反応槽40内に投入す
る。なお、好気的発酵分解を担う微生物は媒体材や生ゴ
ミにも自然に付着して存在しているが、当初から盛んに
好気的発酵分解を行わせるために、家庭用生ゴミ処理装
置の最初の使用に際しては、積極的に市販の微生物をも
適量投入しておくのが望ましい。この状態で投入口フタ
45を閉めて電源スイッチ27をオンにすれば、排気フ
ァン22が作動して準備が総て完了する。
【0040】そして、台所での調理等によって生ゴミが
出たときは、早速この生ゴミを家庭用生ゴミ処理装置の
ところへ運んで行って、投入口フタ45を開ける。する
と、排気ファン22が動作停止するので、投入口フタ4
5下の開口部から反応槽40内に生ゴミを投入して、投
入口フタ45を閉めればよい。生ゴミ投入のための操作
はこれだけである。
【0041】投入口フタ45が閉められると、家庭用生
ゴミ処理装置では、自動的に以下の撹拌処理と通気処理
とが継続して行われる。すなわち、投入口フタ45が閉
められると、モータ44への約10分ほどの通電が行わ
れて、撹拌羽根43が例えば5rpmで回転駆動され
る。こうして、投入生ゴミが媒体材や微生物と良く撹き
混ぜられる。
【0042】さらに、モータ44の作動が停止すると、
排気ファン22の作動が再開される。そして、僅かに負
圧となった反応槽40内に入気口11を介して外気が導
入されることで、常時、好気的発酵分解に必要な空気
(酸素)が供給される(図(a)A参照)。また、反応
槽40の空気は、吸引口21から吸引され(図(a)B
参照)、排気ファン22から右側板20と側カバー30
との間の空隙に送られて(図(a)C参照)、最終的に
排気口31から装置下方外部に向けて放出される(図
(c)D参照)。こうして、通気が強制的に行われ、こ
れに伴って生ゴミからの余分な水分も反応槽40内から
除去される。なお、余剰の水分が反応槽40の底に溜っ
てしまった場合には、左側板10の下部に設けられた排
水口12から抜いてもよい。
【0043】そして、次の生ゴミが出たときも、再び上
述した生ゴミ投入の操作を繰り返せばよく、やはり上述
した撹拌処理と通気処理とが行われる。このような操作
や処理を繰り返しながら、日数を経過すると、生ゴミ
は、概ね古い順に好気的発酵で分解して僅かな量の堆肥
となって、反応槽40の底部に溜る。なお、生ゴミとと
もに媒体材も一部堆肥化されるので、媒体材が不足して
きたときは、反応槽内有効容積が概ね埋め尽くされるま
で、適宜これを追加するとよい。
【0044】こうして、水分値が65〜70%で温度が
20〜40°の好気的発酵分解に好適な状態に反応槽4
0内の処理物が維持されると、生ゴミの十分な堆肥化が
行われて、その残留物は僅か10分の1程度しか残らな
い。
【0045】このことを、図3の実測グラフを参照して
詳しく説明する。横軸が経過日数で縦軸が重量(Kg)
のこのグラフにおいて、の一点鎖線は、毎日1.5K
gの生ゴミを投入したときの投入生ゴミ累積値を示し、
の破線は、従来の反応槽内有効容積0.075m3
生ゴミ処理装置における残留物総量を示し、の実線
は、この実施例すなわち反応槽内有効容積0.115m
3 の生ゴミ処理装置における残留物総量を示すものであ
る。
【0046】このように同量の生ゴミを投入した比較実
験の結果、従来装置では約1/3にしか分解されず実験
開始後約60日で反応槽内が残留物で一杯になってしま
った()のに対し、この実施例の生ゴミ処理装置にあ
っては、生ゴミが約1/10にまで十分に分解されて、
実験開始後200日を経過しても反応槽内は未だ残留で
埋め尽くされておらず、余裕がある()。こうして、
半年以上に亘って溜った堆肥は排出口フタ46を開けて
取り出し施肥等に利用するとよい。
【0047】また、生ゴミの十分な堆肥化が行われるの
で、通常は臭いもほとんど出ないが、例えば或る日の生
ゴミ投入量が格別多かったようなときには、反応槽40
内で悪臭が発生することもある。この場合、その臭いが
排気とともに外部に放出されるが、この家庭用生ゴミ処
理装置の場合は、下方の排気口31付近で悪臭が散逸さ
れるので、脱臭装置が無くてもその臭さはかなり緩和さ
れる。
【0048】したがって、この実施例の生ゴミ処理装置
にあっては、生ゴミが量的にも質的にも十分に堆肥化さ
れるので、面倒で厄介な残留物の排出作業を減らすこと
ができる。しかも、反応槽が大きくても、全体としては
小型であり、家庭用電源で使用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の家庭用生ゴミ処理装置にあっては、
反応槽内有効容積を0.11m3 以上としたことによ
り、生ゴミが量的にも質的にも十分に堆肥化される。し
たがって、家庭用であっても、堆肥化の達成度を高くす
ることができるという有利な効果が有る。
【0050】また、本発明の第2の解決手段の家庭用生
ゴミ処理装置にあっては、簡易な構成で臭さを緩和する
換気装置等に加えて撹拌のための伝動機構も共通の空隙
内にコンパクトに配設したことにより、十分な堆肥化が
可能なほどに反応槽が大きくても全体としては小型な家
庭用生ゴミ処理装置を実現することができるという有利
な効果を奏する。
【0051】さらに、本発明の第3の解決手段の家庭用
生ゴミ処理装置にあっては、撹拌のための回転方向を従
来と逆向きに限定して撹拌の負荷を軽減したことによ
り、十分な堆肥化が可能なほどに反応槽が大きくても撹
拌手段の駆動源は小さく済ませることができるという有
利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の家庭用生ゴミ処理装置の実施例につ
いて、その内部構造図である。
【図2】 その外観図である。
【図3】 使用結果の実測値に基づくグラフである。
【符号の説明】
10 左側板 11 入気口 12 排水口 20 右側板 21 吸引口 22 排気ファン 23 スプロケットホイール 24 チェーン 25 スプロケットホイール 26 電装ボックス 27 電源スイッチ 30 側カバー 31 排気口 40 反応槽 41 反応槽底板 42 回転軸 43 撹拌羽根 44 モータ 45 投入口フタ 46 排出口フタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生ゴミ及び媒体材を含む処理物を保持する
    ための反応槽と、この反応槽内を撹拌する撹拌手段と、
    前記反応槽内の換気を行う通気手段とを備えた家庭用生
    ゴミ処理装置において、前記反応槽は、前記撹拌手段に
    よる撹拌処理および前記通気手段による強制的な換気処
    理によって好気的発酵分解が促進又は維持される反応槽
    内有効容積が0.11m3 以上であることを特徴とする
    家庭用生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】前記撹拌手段における駆動力の伝達を行う
    伝動機構と、前記反応槽の側板の上部に形成された通気
    口に装着され前記通気手段における前記反応槽からの排
    気を行う換気装置と、前記換気装置の装着された前記側
    板側に空隙を囲んで付設されるカバーとを備え、このカ
    バーは下部に通気口が形成されたものであり、少なくと
    も前記伝動機構および前記換気装置が前記空隙内に配設
    されたものであることを特徴とする請求項1記載の家庭
    用生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】前記撹拌手段は、曲折した1本以上の撹拌
    羽根と、この撹拌羽根の一端が取着された回転軸と、前
    記撹拌羽根の他端が指す方向に沿った回転方向にのみ前
    記回転軸を駆動する駆動手段とを具備したものであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用生ゴミ処
    理装置。
JP28087495A 1995-10-27 1995-10-27 家庭用生ゴミ処理装置 Pending JPH09124386A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107377580A (zh) * 2017-07-12 2017-11-24 浙江传超环保科技有限公司 生活垃圾减量资源化方法及地埋式一体化装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107377580A (zh) * 2017-07-12 2017-11-24 浙江传超环保科技有限公司 生活垃圾减量资源化方法及地埋式一体化装置
CN107377580B (zh) * 2017-07-12 2023-07-18 浙江传超环保科技有限公司 生活垃圾减量资源化方法及地埋式一体化装置

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