JPH09132489A - 生ゴミ処理装置 - Google Patents

生ゴミ処理装置

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Publication number
JPH09132489A
JPH09132489A JP28611695A JP28611695A JPH09132489A JP H09132489 A JPH09132489 A JP H09132489A JP 28611695 A JP28611695 A JP 28611695A JP 28611695 A JP28611695 A JP 28611695A JP H09132489 A JPH09132489 A JP H09132489A
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JP
Japan
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reaction tank
stirring
stirring blade
agitation
processed material
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Pending
Application number
JP28611695A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Suzuki
義治 鈴木
Yasushi Sasaki
泰志 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shizuoka Seiki Co Ltd
Original Assignee
Shizuoka Seiki Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shizuoka Seiki Co Ltd filed Critical Shizuoka Seiki Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、処理物の管理を容易とするとと
もに、処理物の撹拌を適切且つ確実に行うことができ、
しかも悪臭の発生を招くことなく好気的発酵の促進を確
実に行うこと。 【解決手段】 撹拌羽根42の胴部47を撹拌方向に対
して内側に弧を描く湾曲形状とし、先端部49を胴部4
7の延長方向に対して傾けた形状としたので、それぞれ
の撹拌羽根42の先端部49によって処理物のすくい上
げ効果がもたされ、撹拌羽根42全体によって処理物の
すくい上げ効果をもたせたものに比べ、撹拌負荷を小さ
くした状態で十分な撹拌が行われる。各撹拌羽根42に
よる撹拌順位が不連続となるようにしたので、撹拌羽根
42の正逆方向への回転切換えの制御が不要となるばか
りか、撹処理物の片寄りが発生せず、好気状態を良好に
保つことができるとともに、悪臭の発生が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家庭の台所で発
生する厨芥等の生ゴミを好気的発酵分解により堆肥化す
る生ゴミ処理装置に係り、特に反応槽に投入された生ゴ
ミ及び媒体材を含む処理物の撹拌を良好に行わせるよう
にした生ゴミ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生ゴミの堆肥化は、微生物の力を借りて
その生ゴミ中の有機質分を発酵分解させることにより、
達成される。この発酵には、発酵に際して得られる発酵
熱が大きいことや発酵に伴う悪臭の発生も少ない等の利
点から、一般に、処理物中に酸素を与えて発酵させる好
気的発酵分解の方法が採用されている。そして、この好
気的発酵を促進するには、微生物の活動にとって最適な
環境を整える必要から、生ゴミに適量の媒体材等が加え
られた処理物をよく混ぜ込んでこれを適正な範囲の水分
状態等に維持し、更に発酵に必要な酸素を供給するとと
もに、適度な温度に保つ必要がある。
【0003】そのために、従来の一般的な生ゴミ処理装
置は、反応槽に加えて、反応槽内に投入された処理物全
体の状態を均一化するための撹拌手段や、酸素を供給す
るとともに水分状態をも調整するための通気手段、更に
は反応槽内部の温度をある値に保つための加温手段を備
えたものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
一般的な生ゴミ処理装置にあっては、反応槽に投入され
る生ゴミに適量の媒体材等が加えられた処理物を混ぜ込
む場合、回転軸に列設された複数の撹拌羽根で構成され
る撹拌手段により処理物が均一に混ざり合うように撹拌
されるようになっている。
【0005】ところが、一般的な撹拌手段は、たとえば
図9に示すように、回転軸80に対して湾曲形状の撹拌
羽根81が連続した螺旋を描くように(同図の場合、撹
拌羽根81が5本であることから、75゜の間隔で連続
した螺旋を描いている)取り付けられているため、回転
軸80がたとえば矢印a方向に回転すると、隣接する撹
拌羽根81によって撹拌が順次行われることになり、反
応槽内の処理物が矢印b方向に押しやられることにな
る。
【0006】この場合、処理物が反応槽内の矢印b方向
の内面との間で圧迫されてしまい、処理物が固まってし
まうために、処理物に対して適度な酸素供給が行われな
くなって嫌気状態となり、微生物による分解速度が低下
してしまうばかりか、嫌気的分解によって悪臭が放たれ
てしまうという不具合がある。
【0007】また、撹拌により処理物が一方向に片寄っ
て反応槽の内面との間で圧迫されてしまうことにより、
媒体材の粒子が密となり粗の状態で酸素や水分の保持状
態が良好とされる“バルキング効果”が失われてしまう
ため、媒体材を頻繁に補充しなければならないといった
不具合もある。
【0008】更に、処理物が反応槽の内面との間で圧迫
されてしまうことにより、処理部の撹拌軸方向に水分ム
ラを生じてしまい、水分が適切に保持されていない部分
での分解速度が低下してしまうことから、処理物に分解
ムラが起こり、総体的に処理物の分解速度が低下してし
まうという不具合もある。
【0009】これらの不具合を解消するために、たとえ
ば回転軸80の正逆方向への回転を交互に行わせること
で、反応槽内での処理物の片寄りを防止することがで
き、しかも処理物を均一に撹拌することができるので、
適度な水分維持と酸素の供給が可能となり、好気的発酵
を促進させることが可能となるが、回転軸80の正逆方
向への回転切換えの制御が必要となり、装置の簡素化や
低コスト化を図る上で妨げとなる。
【0010】また、回転軸80の正逆方向への回転を交
互に行わせる際、特に回転軸80が時計方向に回転し撹
拌羽根81の反っている側で処理物の撹拌が行われる
と、処理物が反応槽の内面に押し付けられることにな
り、撹拌羽根81に加わる撹拌負荷が大きくなってしま
うことから、回転軸80の回転がロックされて撹拌羽根
81による撹拌が行われなくなってしまうおそれもあ
る。
【0011】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、簡単な構成で、処理物の管理を容易とする
とともに、処理物の撹拌を適切且つ確実に行うことがで
き、しかも悪臭の発生を招くことなく好気的発酵の促進
を確実に行うことができる生ゴミ処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
反応槽に投入された生ゴミ及び媒体材を含む処理物を回
転軸の軸方向に沿って列設された複数の撹拌羽根によっ
て撹拌してなる生ゴミ処理装置において、前記撹拌羽根
の胴部は湾曲形状とされ、先端部は前記胴部の延長方向
に対して傾けられた形状をなすことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、前記撹拌羽根の回
転方向は前記湾曲形状とされた方向とされていることを
特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、前記撹拌羽根は、
前記回転軸の軸方向に沿って隣接する撹拌羽根同士が連
続した螺旋を描かないように所定の角度で前記回転軸に
列設されていることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、前記撹拌羽根の先
端部は、前記反応槽の内面から20mm以上離された状
態で前記反応槽内部に配設されていることを特徴とす
る。
【0016】
【作用】本発明の生ゴミ処理装置では、撹拌羽根の胴部
を撹拌方向に対して内側に弧を描く湾曲形状とし、先端
部を胴部の延長方向に対して傾けた形状としたので、各
撹拌羽根による処理物の撹拌の際、それぞれの撹拌羽根
の先端部によって処理物のすくい上げ効果がもたされ、
撹拌羽根全体によって処理物のすくい上げ効果をもたせ
たものに比べ、撹拌負荷を小さくした状態で十分な撹拌
を行わせることができる。
【0017】また、撹拌羽根の回転方向を内側に弧を描
く湾曲方向としたので、処理物を撹拌する際には、撹拌
羽根が処理物をすくい上げる方向に回転することにな
り、処理物が反応槽の内面によって圧迫されることがな
くなるため、撹拌負荷が小さくなり、処理物の撹拌をス
ムーズに行わせることができる。
【0018】更に、撹拌羽根は、回転軸の軸方向に沿っ
て隣接する撹拌羽根同士が連続した螺旋を描かないよう
に、たとえば回転軸の軸方向に沿って120゜→180
゜→240゜→240゜→180゜→120゜の角度で
取り付けるようにしたので、それぞれの撹拌羽根が一方
向に回転した場合であっても、各撹拌羽根による撹拌順
位が不連続となり、処理物の片寄りが発生せず、反応槽
の内面による処理物の圧迫が発生しないので、処理物の
撹拌を均一に行うことができ、適度な水分維持と酸素の
供給が可能となり、好気状態を良好に保つことができる
とともに、嫌気的分解が抑制され、悪臭の発生を防止す
ることができる。
【0019】更にまた、反応槽の内面による圧迫が発生
しないので、媒体材の粒子を粗の状態とすることがで
き、酸素や水分の保持状態が良好とされる“バルキング
効果”を維持することができるので、媒体材の補充回数
を大幅に削減することができるばかりか、均一な撹拌が
行われることにより、処理物の撹拌軸方向に水分ムラを
生じてしまうこともなく、水分保持が適切な状態に維持
されるので、処理物の分解が均一に行われるため、処理
物の分解速度を速めることができる。
【0020】また、撹拌羽根を一方向に回転した場合で
あっても、処理物の片寄りが発生しないので、撹拌羽根
の正逆方向への回転切換えの制御が不要となり、撹拌羽
根の制御機構の簡素化を図ることができる。
【0021】更に、撹拌羽根の先端部を、反応槽の内面
から20mm以上離した状態で、反応槽内部に配設した
ので、反応槽の内面による処理物の圧迫が回避されるの
で、処理物の撹拌をスムーズに行わせることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の詳細
を図面に基づいて説明する。図1乃至図6は、本発明の
生ゴミ処理装置の一実施の形態を示すものである。
【0023】これらの図に示すように、生ゴミ処理装置
の装置本体10の前面部11には、生ゴミ等の堆肥化し
た物を外部に取り出すための排出口フタ12が開閉自在
に設けられている。また、この排出口フタ12は、透明
な材質で形成されているため、排出口フタ12を通して
装置本体10の内部である後述する反応槽50内の処理
物の状態を確認することができるようになっている。
【0024】装置本体10の上面部13には、生ゴミ等
を後述する反応槽50に投入する際に開けられる投入口
フタ14と、後述する撹拌羽根42を回転させたり、同
じく後述する加温ヒータ60に対して電力を供給したり
する電源スイッチ15とが設けられている。ここで、本
実施の形態では、加熱ヒータ60としてアルミ箔シリコ
ンヒータが用いられている。
【0025】また、装置本体10の上面部13には、投
入口フタ14の開閉を検出する図示省略のフタ開閉連動
スイッチが設けられており、フタ開閉連動スイッチによ
って投入口フタ14の開閉が検出されたとき、撹拌羽根
42が所定時間(本実施の形態では、10分程度であ
る)駆動されるようになっている。
【0026】装置本体10の左側面部16の上方には外
気を取り込むための入気口17が設けられており、また
その下方には後述する反応槽50内の余剰の水分を排出
するための排水口18が設けられている。
【0027】装置本体10の右側面部19には、下方に
排気口21を有したサイドカバー20が図示しないネジ
等によって取り付けられている。また、装置本体10の
右側面部19の上部には、排気ファン22が設けられて
いる。排気ファン22の高さ位置は、上記の左側面部1
6の入気口17と略同じ位置であり、排気ファン22の
回転によって入気口17から取り込まれた外気は後述す
る反応槽50の上部側を移動し、サイドカバー20内部
を伝って排気口21から外部に排出されるようになって
いる。
【0028】排気ファン22の近傍には、上述した電源
スイッチ15の投入に伴って、後述する撹拌羽根42の
回転駆動を制御したり、同じく後述する加温ヒータ60
に対しての電力供給を制御したりするとともに、外気温
度を検出するための外気温検出センサ31が内蔵された
電装ボックス30が設けられている。
【0029】そして、電源スイッチ15が投入される
と、後述する加温ヒータ60に対して電力供給が行われ
ることになり、外気温検出センサ31により外気温度が
たとえば20℃を超えていると検出されたときは加温ヒ
ータ60への電力供給が断たれるようになっている。
【0030】電装ボックス30の下方である右側面部1
9の略中央には、スプロケットホイール41が取り付け
られた回転軸40の一端部側が回転自在に支持されてい
る。ちなみに、回転軸40の他端部側は、左側面部16
の略中央に回転自在に取り付けられている。回転軸40
には、ラジアル(径)方向に突き出るように取り付けら
れた撹拌羽根42が複数個アキシャル(軸)方向に列設
されている。
【0031】右側面部19の下方には、モータ43の駆
動軸に取り付けられたスプロケットホイール44が配設
されており、モータ43の駆動力はチェーン45を介し
てスプロケットホイール41に伝達されるようになって
いる。
【0032】装置本体10内部には、反応槽底板51に
よって仕切られた反応槽50が設けられている。ここ
で、この反応槽底板51によって仕切られた反応槽50
は、前面部11、背面部11a、左側面部16、及び右
側面部19によって形成されたものであり、これらは何
れもステンレス製であって耐食性や剛性に優れたものと
なっている。
【0033】また、反応槽底板51の下面側には、図示
省略のサーモスタットによって表面温度が50℃に設定
された加温ヒータ60及び断熱保温材70が設けられて
おり、電装ボックス30内の外気温検出センサ31によ
る検出温度がたとえば20℃以下であるとき、加温ヒー
タ60への電力供給が行われるようになっている。
【0034】図7は、回転軸40に取り付けられている
撹拌羽根42の詳細を示すものであり、撹拌羽根42の
基端部48は、回転軸40に固定されるボルト孔46a
を有したブラケット46の支え片46bに溶着されてい
る。撹拌羽根42の胴部47は回転方向に対して弧を描
くように湾曲形状とされているとともに、先端部48は
支え片46bに対する溶着面とは反対側に湾曲した状態
で傾けられている。
【0035】図8は、回転軸40に対する各撹拌羽根4
2の取付け状態を示すものであり、撹拌羽根42の〜
は回転軸40に対し、120゜→180゜→240゜
→240゜→180゜→120゜の角度で取り付けられ
ている。
【0036】すなわち、撹拌羽根42の取付けのスター
ト位置をとした場合、隣接する〜の撹拌羽根42
は同図(b)に示すように、回転軸40の軸方向から見
て連続した螺旋を描かないように配設されているため、
回転軸40が一方向に回転しても、撹拌の際の処理物の
片寄りが発生せず、処理物を均一に撹拌することができ
るようになっている。
【0037】続いて、以上のような構成の生ゴミ処理装
置の動作について説明する。まずは、屋根下等の所定場
所にこの装置を設置することが必要であるが、この装置
をその所定場所に運び込み、図示しない電源プラグを装
置から延ばして家庭用電源のコンセントに挿入する。こ
れで設置作業は完了であり、その他の煩雑なダクト敷設
作業等は不要である。
【0038】次に、投入口フタ14を開けて、おが屑や
籾殻等の媒体材を、回転軸40が隠れさらに上向きの撹
拌羽根42が半分程度隠れるまで、反応槽50内に投入
する。なお、反応槽50内における媒体材の容積が適正
か否かは透明な排出口フタ12から反応槽50内をのぞ
き込むことで容易に確認できる。また、好気的発酵分解
を担う微生物は媒体材や生ゴミにも自然に付着して存在
しているが、当初から盛んに好気的発酵分解を行わせる
ために、生ゴミ処理装置の最初の使用に際しては、積極
的に市販の微生物をも適量投入しておくのが望ましい。
【0039】この状態で投入口フタ14を閉めて電源ス
イッチ15をオンにすれば、排気ファン22が作動する
とともに、加温ヒータ60に対しても電力供給が行われ
て準備が総て完了する。但し、加熱ヒータ60への電力
供給は、外気温度が20℃以下の場合である。
【0040】そして、台所での調理等によって生ゴミが
出たときは、早速この生ゴミを生ゴミ処理装置のところ
へ運んで行って、投入口フタ14を開ける。すると、排
気ファン22が動作停止するので、投入口フタ14下の
開口部から反応槽50内に生ゴミを投入して、投入口フ
タ14を閉めればよい。生ゴミ投入のための操作はこれ
だけである。
【0041】投入口フタ14が閉められると、生ゴミ処
理装置では、自動的に以下の撹拌処理と通気処理とが継
続して行われる。
【0042】すなわち、投入口フタ14が閉められる
と、モータ43への約10分程度の通電が行われて、撹
拌羽根42がたとえば5rpmで回転駆動される。こう
して、投入生ゴミが媒体材や微生物と良く撹き混ぜられ
る。
【0043】このとき、各撹拌羽根42の先端部49
は、反応槽50の内面から20mm以上の間隔がもたさ
れているため、撹拌の際に処理物が反応槽50の内面に
よって圧迫されることがなく、スムースな撹拌処理が行
われる。
【0044】また、各撹拌羽根42は、回転軸40に対
して連続した螺旋を描かないように取り付けられている
ため、撹拌の際にそれぞれの撹拌羽根42が一方向に回
転した場合であっても、処理物の片寄りが発生せず、処
理物が圧縮されずに均一に撹拌される。これにより、適
度な水分維持と酸素の供給が可能となり、好気状態を良
好に保つことができるとともに、嫌気的分解が抑制さ
れ、悪臭の発生が防止される。
【0045】更に、反応槽50の内面による圧迫が発生
しないので、媒体材の粒子が粗の状態とされ、酸素や水
分の保持状態が良好とされる“バルキング効果”が維持
されるので、頻繁に媒体材を補充する必要がなくなるば
かりか、均一な撹拌が行われるので、処理物の撹拌軸方
向に水分ムラを生じてしまうこともなく、水分保持が適
切な状態に維持されるばかりか、処理物の分解速度が速
められる。
【0046】次いで、モータ43の作動が停止すると、
排気ファン22の作動が再開される。そして、僅かに負
圧となった反応槽50内に入気口17を介して外気が導
入されることで、常時、好気的発酵分解に必要な空気
(酸素)が供給される。また、反応槽50の空気は、排
気ファン22から右側面部19とサイドカバー20との
間の空隙に送られて、最終的に排気口21から装置下方
外部に向けて放出される。こうして、通気が強制的に行
われ、これに伴って生ゴミからの余分な水分も反応槽5
0内から除去される。
【0047】このとき、外気温検出センサ31によって
外気温度が検出されており、検出温度が検出温度が20
℃以下であるとき加温ヒータ60への電力供給が行わ
れ、反応槽50内部の温度が高められるので、処理物の
発酵が促進される。一方、検出温度が20℃を超えてい
るとき加温ヒータ60への電力供給が中断されるが、反
応槽50内部の温度は外気温度程度まで高められている
ため、加温ヒータ60による加温を必要とすることなく
処理物の発酵が促進される。
【0048】また、外気温度が高い場合に、加温ヒータ
60による加温が停止されているので、上述した従来の
ように、悪臭成分発生の問題も解消される。
【0049】次の生ゴミが出たときも、再び上述した生
ゴミ投入の操作を繰り返せばよく、やはり上述した撹拌
処理と通気処理とが行われる。
【0050】このような操作や処理を繰り返しながら、
日数を経過すると、生ゴミは、概ね古い順に好気的発酵
で分解して数分の1から数10分の1程度の堆肥となっ
て、反応槽50の底部に溜る。
【0051】このように、本実施の形態では、撹拌羽根
42の胴部47を撹拌方向に対して内側に弧を描く湾曲
形状とし、先端部49を胴部47の延長方向に対して傾
けた形状としたので、各撹拌羽根42による処理物の撹
拌の際、それぞれの撹拌羽根42の先端部49によって
処理物のすくい上げ効果がもたされ、撹拌羽根42全体
によって処理物のすくい上げ効果をもたせたものに比
べ、撹拌負荷を小さくした状態で十分な撹拌が行われ
る。
【0052】また、撹拌羽根42の回転方向を内側に弧
を描く湾曲方向としたので、処理物を撹拌する際には、
撹拌羽根42が処理物をすくい上げる方向に回転するこ
とになり、処理物が反応槽50の内面によって圧迫され
ることがなくなるため、撹拌負荷が小さくなり、処理物
の撹拌がスムーズに行われる。
【0053】更に、撹拌羽根42は、回転軸の軸方向に
沿って隣接する撹拌羽根42同士が連続した螺旋を描か
ないように、たとえば回転軸40の軸方向に沿って12
0゜→180゜→240゜→240゜→180゜→12
0゜の角度で取り付けるようにしたので、それぞれの撹
拌羽根42が一方向に回転した場合であっても、各撹拌
羽根42による撹拌順位が不連続となり、処理物の片寄
りが発生せず、反応槽50の内面による処理物の圧迫が
発生しないので、処理物の撹拌を均一に行うことがで
き、適度な水分維持と酸素の供給が可能となり、好気状
態を良好に保つことができるとともに、嫌気的分解が抑
制され、悪臭成分の発生が抑制される。
【0054】更にまた、反応槽の内面による圧迫が発生
しないので、媒体材の粒子を粗の状態とすることがで
き、酸素や水分の保持状態が良好とされる“バルキング
効果”を維持することができるので、媒体材の補充回数
を大幅に削減することができるばかりか、均一な撹拌が
行われることにより、処理物の撹拌軸方向に水分ムラを
生じてしまうこともなく、水分保持が適切な状態に維持
されるので、処理物の分解が均一に行われるため、処理
物の分解速度が速められる。
【0055】また、撹拌羽根42を一方向に回転した場
合であっても、処理物の片寄りが発生しないので、撹拌
羽根42の正逆方向への回転切換えの制御が不要とな
り、撹拌羽根の制御機構の簡素化が図れる。
【0056】更に、撹拌羽根42の先端部49を、反応
槽50の内面から20mm以上離した状態で、反応槽5
0内部に配設したので、反応槽50の内面による処理物
の圧迫が回避されるので、処理物の撹拌がスムーズに行
われるばかりか、反応槽50の内面に撹拌されない処理
物の層が形成され、この処理物の層によって断熱効果が
もたされるので、反応槽50の断熱構造の簡略が図れる
とともに、加温ヒータ60における電力消費が軽減さ
れ、省エネ化が図れる。
【0057】なお、本実施の形態では、たとえば回転軸
40の軸方向に沿ってスタート位置をとし120゜→
180゜→240゜→240゜→180゜→120゜の
角度で取り付けるようにした場合について説明したが、
この例に限らず、スタート位置を〜の何れかの位置
として設定するようにしてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明の生ゴミ
処理装置によれば、撹拌羽根の胴部を撹拌方向に対して
内側に弧を描く湾曲形状とし、先端部を胴部の延長方向
に対して傾けた形状としたので、各撹拌羽根による処理
物の撹拌の際、それぞれの撹拌羽根の先端部によって処
理物のすくい上げ効果がもたされ、撹拌羽根全体によっ
て処理物のすくい上げ効果をもたせたものに比べ、撹拌
負荷を小さくした状態で十分な撹拌を行わせることがで
きる。
【0059】また、撹拌羽根の回転方向を内側に弧を描
く湾曲方向としたので、処理物を撹拌する際には、撹拌
羽根が処理物をすくい上げる方向に回転することにな
り、処理物が反応槽の内面によって圧迫されることがな
くなるため、撹拌負荷が小さくなり、処理物の撹拌をス
ムーズに行わせることができる。
【0060】更に、撹拌羽根は、回転軸の軸方向に沿っ
て隣接する撹拌羽根同士が連続した螺旋を描かないよう
に、たとえば回転軸の軸方向に沿って120゜→180
゜→240゜→240゜→180゜→120゜の角度で
取り付けるようにしたので、それぞれの撹拌羽根が一方
向に回転した場合であっても、各撹拌羽根による撹拌順
位が不連続となり、処理物の片寄りが発生せず、反応槽
の内面による処理物の圧迫が発生しないので、処理物の
撹拌を均一に行うことができ、適度な水分維持と酸素の
供給が可能となり、好気状態を良好に保つことができる
とともに、嫌気的分解が抑制され、悪臭の発生を防止す
ることができる。
【0061】更にまた、反応槽の内面による圧迫が発生
しないので、媒体材の粒子を粗の状態とすることがで
き、酸素や水分の保持状態が良好とされる“バルキング
効果”を維持することができるので、媒体材の補充回数
を大幅に削減することができるばかりか、均一な撹拌が
行われることにより、処理物の撹拌軸方向に水分ムラを
生じてしまうこともなく、水分保持が適切な状態に維持
されるので、処理物の分解が均一に行われるため、処理
物の分解速度を速めることができる。
【0062】また、撹拌羽根を一方向に回転した場合で
あっても、処理物の片寄りが発生しないので、撹拌羽根
の正逆方向への回転切換えの制御が不要となり、撹拌羽
根の制御機構の簡素化を図ることができる。
【0063】更に、撹拌羽根の先端部を、反応槽の内面
から20mm以上離した状態で、反応槽内部に配設した
ので、反応槽の内面による処理物の圧迫が回避されるの
で、処理物の撹拌をスムーズに行わせることができる。
【0064】したがって、簡単な構成で、処理物の管理
を容易とするとともに、処理物の撹拌を適切且つ確実に
行うことができ、しかも悪臭の発生を招くことなく好気
的発酵の促進を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ゴミ処理装置の一実施の形態を示す
正面図である。
【図2】図1の生ゴミ処理装置を示す平面図である。
【図3】図1の生ゴミ処理装置を示す左側面図である。
【図4】図1の生ゴミ処理装置を示す右側面図である。
【図5】図1の生ゴミ処理装置の内部構成を示す図であ
る。
【図6】図1の生ゴミ処理装置の内部構成を示す図であ
る。
【図7】図1の生ゴミ処理装置の撹拌羽根の詳細を示す
図である。
【図8】図7の撹拌羽根を示す図である。
【図9】従来の生ゴミ処理装置の撹拌羽根を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10 装置本体 12 排出口フタ 14 投入口フタ 15 電源スイッチ 17 入気口 18 排水口 20 サイドカバー 21 排気口 22 排気ファン 30 電装ボックス 31 外気温検出センサ 40 回転軸 42 撹拌羽根 46 ブラケット 46b 支え片 48 基端部 49 先端部 50 反応槽 51 反応槽底板 60 加温ヒータ 61 サーモスタット 70 断熱保温材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応槽に投入された生ゴミ及び媒体材を
    含む処理物を回転軸の軸方向に沿って列設された複数の
    撹拌羽根によって撹拌してなる生ゴミ処理装置におい
    て、 前記撹拌羽根の胴部は湾曲形状とされ、先端部は前記胴
    部の延長方向に対して傾けられた形状をなすことを特徴
    とする生ゴミ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記撹拌羽根の回転方向は前記湾曲形状
    とされた方向とされていることを特徴とする請求項1記
    載の生ゴミ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記撹拌羽根は、前記回転軸の軸方向に
    沿って隣接する撹拌羽根同士が連続した螺旋を描かない
    ように所定の角度で前記回転軸に列設されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の生ゴミ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記撹拌羽根の先端部は、前記反応槽の
    内面から20mm以上離された状態で前記反応槽内部に
    配設されていることを特徴とする請求項1、2又は3記
    載の生ゴミ処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113619903A (zh) * 2021-07-29 2021-11-09 南城县晨风香料有限公司 一种天然松油醇收集用便携储存装置
JP2023006047A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 豊田興産株式会社 有機物ごみ処理装置

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JP2023006047A (ja) * 2021-06-30 2023-01-18 豊田興産株式会社 有機物ごみ処理装置
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