JP3707706B2 - 給紙搬送用ロール - Google Patents

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小島  隆
栄子 渡部
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、各種プリンター等の各種OA機器等の各種給紙または搬送ロールに用いられる給紙搬送ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種OA機器の給紙・搬送用のロールは、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)あるいはNSX、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどの材料で製造され、紙粉等の影響による摩擦係数の低下等を防ぐために、又は外径の寸法精度を出すために、筒状に成形した後、表面を象面研磨したものが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの表面研磨ロールを製造するには、ゴムコットチューブを製造した後、これをシャフト圧入して、研磨し、研磨したゴムコットを所定の長さに突っ切りし、各ゴムコットをシャフトから取り出して、コアまたはシャフトに圧入する、というような多数の工程がかかる。したがって、製造に時間およびコストがかかるという問題がある。
【0004】
また、研磨粉の影響により、給紙、搬送した紙の印字面にトナーやインクがのらない白抜け現象が生じ、また、感光体ドラムを汚染する等の問題もある。
【0005】
さらに、研磨品は非研磨品より摩耗し易いので、特に、ロール材質が低硬度化するほど、耐久性の面で問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み、従来の研磨面同様に紙粉の影響を受けないで安定した摩擦係数を維持し、且つ成形工程を大幅に簡略化することができる給紙搬送ロールを提供することを課題とする。
【0007】
前記課題を解決する本発明は、紙葉類の給紙または搬送に用いられる給紙搬送用ロールであって、ロールが各種ゴム材質および熱可塑性エラストマから選択される材質からなると共にその硬度がショアAスケールで10°〜30°の範囲にあり、当該ロール表面に、表面粗さRa30μm〜80μmのしぼ模様を有することを特徴とする給紙搬送用ロールにある。
【0008】
ここで、本発明の給紙搬送ロールは、従来から公知の、特に給紙搬送用ロールに用いられている各種ゴム材質および熱可塑性エラストマから選択される材質で製造することができる。具体的には、EPDM、シリコーン等のゴム材質、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系のポリマーアロイ型熱可塑性エラストマ等の熱可塑性エラストマ材質を用いるのが好ましい。
【0009】
本発明の給紙搬送用ロールは、ロール表面にしぼ加工によるしぼ模様を有するので、表面に付着した紙粉等がしぼ模様の凹部(溝部)内に入り込み、従来の象面研磨された表面同様に、紙粉による摩擦係数の低下を抑えることができる。
【0010】
本発明の給紙搬送ロールの表面のしぼ模様は、表面粗さが、平均粗さRaで10〜150μm、好ましくは、30〜80μmのものである。これは、上記範囲を外れると、紙粉に摩擦係数の低下を抑え且つ安定した摩擦係数が維持できるという効果が得られ難くなるからである。
【0011】
本発明の給紙搬送用ロールのしぼ模様は、例えば、成形面に当該しぼ模様を形成するための金型を用いてプレス成形することにより、プレス成形の際に同時に、ロール表面に形成することができる。
【0012】
また、ロールを押出成形する場合には、押出成形機の口金の吐出口直後に設けられて押出成形直後の被成形ロールの外表面に当接しながら回転するローラであって、その外表面に前記しぼ模様形成するための凹凸模様を有し且つ所定温度に加熱されたしぼ加工ローラを備えた押出成形機を用いることにより、押出成形の際に同時にしぼ模様を形成することができる(例えば、特開平1−130933号公報参照)。
【0013】
さらに、本発明の給紙搬送ロールを射出成形する際には、成形面にしぼ模様を形成するための凹凸模様を有する金型を用いることにより、射出成形の際に同時にしぼ加工を施すことができる。
【0014】
このように、本発明の給紙搬送用ロールは、従来の研磨ロールと比較して製造工程数が著しく減少し、低時間、低コストで非常に簡便に製造できるものである。
【0015】
なお、本発明の給紙搬送用ロールの硬度は、ショアAスケールで10°〜30°の範囲にある。これは、一定の押圧加重における変形量(ニップ量)を大きくとって給紙搬送特性を向上するためである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例は本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0017】
EPDM100重量部に、下記に示す各種配合剤を添加混合し、金型成形面に凹凸模様を有する金型を用いてしぼ加工を施した給紙搬送用ロールとして、下記寸法を有するフィードロールおよびリバースロールを、160℃×14分で成形した。
【0018】
Figure 0003707706
また、比較のため、同一の材質でロールをプレス成形した後、表面を象面研磨したフィードロールおよびリバースロール、並びに表面を本発明の範囲を外れる表面粗さのしぼ模様を有する給紙ロールおよびリバースロールをそれぞれ製造した。
【0019】
各ロールについて、平均表面粗さRa、初期摩擦係数、10万枚通紙後の摩擦係数、10万枚通紙後の外径変化量をそれぞれ測定し、結果を表1に示した。なお、表1に示す数値は、両ロールの平均値を示す。
【0020】
表1に示す結果より、本発明に係るしぼ加工ロールは、初期摩擦係数が多少低いものの、10万枚通紙後の摩擦係数低下および外径変化が著しく小さいことが明らかとなった。また、表面粗さが小さいしぼ模様を有するロール(比較例2)では紙粉付着による著しい摩擦係数の低下による無給紙状態が生じ、一方、表面粗さが大きいすぎるしぼ模様を有するロール(比較例3)では変磨耗が発生して、共に好ましくなかった。
【0021】
【表1】
Figure 0003707706
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の給紙搬ロールは、特定の表面粗さを有するしぼ模様を有するので、紙粉等の付着により摩擦係数の低下が発生せず、耐摩耗性も良好で長期に亘って安定した摩擦係数を維持することができる。また、本発明の給紙搬送用ロールは、従来の研磨ロールと比較して、製造工程数が非常に少ないので、低コストで簡便に製造できるという効果を奏する。

Claims (4)

  1. 紙葉類の給紙または搬送に用いられる給紙搬送用ロールであって、ロールが各種ゴム材質および熱可塑性エラストマから選択される材質からなると共にその硬度がショアAスケールで10°〜30°の範囲にあり、当該ロール表面に、表面粗さRa30μm〜80μmのしぼ模様を有することを特徴とする給紙搬送用ロール。
  2. 請求項1において、前記しぼ模様が、成形面に当該しぼ模様形成するための凹凸模様を有する金型を用いたプレス成形の際に形成されたことを特徴とする給紙搬送用ロール。
  3. 請求項1において、前記しぼ模様が、押出成形直後の被成形ロールの外表面に当接しながら回転するローラであって、その外表面に前記しぼ模様を形成するための凹凸模様を有し且つ所定温度に加熱されたしぼ加工ローラにより形成されたことを特徴とする給紙搬送用ロール。
  4. 請求項1において、前記しぼ模様が、成形面に当該しぼ模様を形成するための凹凸模様を有する金型を用いた射出成形の際に形成されたことを特徴とする給紙搬送用ロール。
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