JPH08292541A - ゴムローラー - Google Patents

ゴムローラー

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JPH08292541A
JPH08292541A JP12433395A JP12433395A JPH08292541A JP H08292541 A JPH08292541 A JP H08292541A JP 12433395 A JP12433395 A JP 12433395A JP 12433395 A JP12433395 A JP 12433395A JP H08292541 A JPH08292541 A JP H08292541A
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Tsutomu Matsutani
勉 松谷
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内層が樹脂製で外層が熱可塑性エラストマーか
ら成る2層ローラーの内層と外層との界面での密着性を
向上すること。 【構成】樹脂から成る内層と熱可塑性エラストマーから
成る外層との複合ローラーに於いて、該外層として熱可
塑性エラストマー100重量部に水素化スチレンブロッ
ク共重合体を1〜10重量部配合したものを使用するこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴムローラーに関し、詳
しくは写真現像機用送りロールや搬送装置用送りロール
として極めて好適なゴムローラーに関する。
【0002】
【従来の技術】内層が樹脂で形成され、且つ外層が熱可
塑性エラストマーで形成された2層ゴムローラー自体は
従来から知られており、たとえば代表的には写真現像機
用送りロール就中自動現像機用送りロールや、複写機や
ファクシミリ等の搬送装置用ロールとして現在使用され
ている。
【0003】しかしながら、この2層ゴムローラーは内
層の樹脂と外層の熱可塑性エラストマーとの界面の密着
性が不充分であるため次の様な問題点がある。
【0004】即ち、回転トルクがローラーにかかると上
記界面で外層と内層とがスリップしてすべり、薬品たと
えば現像液等の薬品が浸入する。加えてローラー加工時
の外層の研磨の際、上記界面がはがれて研磨出来ないと
いう問題点が生ずる。更に詳しくは界面でスリップが生
じるとローラー端部が浮き上がり、その隙間に液体が浸
入し、界面での剥離が助長される。又現像液等の薬品が
浸入すると剥離が助長されるばかりでなく、ローラー自
体が薬品に浸触される恐れが生じる。
【0005】研磨時の問題としては、バイトや砥石の如
き研磨材料の抵抗で剥離して研磨不良となってしまう。
たとえば1回の研磨代(1回の研磨で研磨すべき厚み)
を0.05mm以上とすると、もはや熱可塑性エラスト
マー層(外層)が剥離して研磨が出来ず、研磨代を小さ
くして数回研磨する必要があった。
【0006】又写真現像機用送りロールについて、更に
若干詳しく述べると次の通りである。現在、撮影済のフ
ィルムを大量に現像する場合においては、フィルムの現
像、停止、定着、水洗、及び乾燥を連続的に行う所謂自
動現像機が用いられている。又フィルムから印画紙写真
を得る場合には、印画紙の露光、現像、停止、定着、水
洗、及び乾燥を連続的に行う所謂ラボ、たとえばカラー
ラボが用いられている。自動現像機にせよラボにせよ、
フィルム、印画紙等を連続的に現像液中、停止液中、及
び定着液中を通過させるために多数本のロールが使用さ
れている。これ等ロールはその機能上フィルムや印画紙
に損傷を与えるものであってはならず、このためロール
の表面平滑性が要求され、又送りロールとしての機械的
強度が保証されることが望ましい。又表面平滑性維持の
ため研磨が必要となっている。特に写真現像機用に使用
されるため、露光、現像、停止、定着等に於いて使用さ
れる各種薬液に対し充分なる耐薬品性が必要となって来
る。このためロール間特に外層と内層との界面の密着性
が極めて重要となって来る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、内層が樹脂製で外層が熱可塑性エラストマ
ーから成る2層ローラーに於ける上記難点を解決するこ
とであり、換言すれば上記2層ローラーの内層と外層と
の界面での密着性を更に一段と向上することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題は上記2層ロー
ラーに於いて、外層として熱可塑性エラストマー100
重量部に、水素化スチレンブロック共重合体を1〜10
重量部配合したものを用いることによって解決される。
【0009】
【発明の作用】本発明のゴムローラーは内層が樹脂製で
あり、外層が水素化スチレンブロック共重合体(以下S
EBSという)を1〜10重量部配合した熱可塑性エラ
ストマーから製作されているために、内層と外層との界
面での密着性が著しく向上する。
【0010】この結果、この密着性不良に基づく難点が
解消される。更に詳しくは、たとえ回転トルクがかかっ
ても、上記界面で外層と内層とがスリップしてすべるこ
とが著しく改善され、薬品等の混入も未然に防止出来
る。又研磨時の研磨不良が著しく改善され、1回の研磨
代を大きくとれるようになる。
【0011】本発明のローラーはたとえば図1に示す通
り、内層1の上に外層2が形成された2層構造の中空パ
イプ状ローラーであって、両端に通常内層1と同一の樹
脂製の部材4を設け、シャフト5を両端に設けたもので
ある。
【0012】又図2に示す如く内層1の上に外層2を設
けた円柱状(中空ではない)ローラーであって、両端に
シャフト5を圧入したものである。
【0013】シャフト5自体は従来の材質並びに構造と
同じものが広く使用され、中空部を有し又は有しないシ
ャフトを代表例として例示出来る。特に中空部を有する
ものが重量が小さい点より好ましい。
【0014】シャフトの材料としては、樹脂又は金属が
用いられる。この樹脂としては、ポリ塩化ビニル、AB
S(アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン)樹脂、
ASA(アクリルゴム−スチレンアクリロニトリル)樹
脂、ポリテレフタル酸ブチレン(PBT)、ポリフェニ
レンオキシド(PPO)、ポリフェニレンスルフィド
(PPS)などのエンジニアリングプラスチックなどが
好適なものとして例示され、なかでもPBT、PPO、
PPS、特にPPOが好適である。これ等樹脂中には、
機械的強度を更に向上させるため、ガラス繊維、セラミ
ック繊維、カーボン繊維などの繊維を配合することが好
ましく、又クレー、二硫化モリブデン、グラファイト、
石英ガラス、チタン酸カリウムなどのウィスカ、銅、黄
銅、ステンレスなどの金属などより成る充填剤などを配
合しても良い。
【0015】又シャフトの金属材料としては、一般に用
いられる金属であれば特に制限されず、たとえばアルミ
ニウム、ステンレス、鉄鋼などが挙げられる。軽量化、
機械的強度及びコストダウンの点から、金属材料、特に
アルミニウムが望ましい。
【0016】本発明に於いて内層2としては、樹脂から
成る層が使用され、この際の樹脂としては各種の樹脂が
あり、ポリフェニレンエーテル(PPE)、PBT、ポ
リオキシメチレン(POM)、ポリカーボネート(P
C)、ABS等の各樹脂を好ましいものとして例示する
ことが出来る。これ等樹脂のうち特にPPEやPBTは
耐薬品性が大きく、特に写真現像機用として優れてお
り、又曲げ弾性等の機械的強度も大きく、複写機やベル
ト駆動用ローラーとして好適である。特にPPEは押出
し成形性が優れ最も好ましい樹脂である。この内層2の
厚みは1〜20mm好ましくは2〜10mm程度であ
る。
【0017】本発明の外層3は、熱可塑性エラストマー
100重量部にSEBSを1〜10、好ましくは2〜8
重量部配合した組成物から成っている。
【0018】熱可塑性エラストマー(以下TPEとい
う)としては、従来のこの種ローラーに使用されて来た
ものが使用出来、具体例としては以下のものを挙げるこ
とが出来る。
【0019】たとえばポリスチレン系TPE、スチレン
−ブタジェン(SB)系TPE、スチレン−エチレン−
ブチレン−スチレン(SEBS)系TPE、ポリ塩化ビ
ニル系TPE、ポリオレフィン系TPE、ポリウレタン
系TPE、ポリエステル系TPE、ポリアミド系TP
E、低結晶性1,2−ポリブタジェン、塩素化ポリマー
系TPE、フッ素系TPE、イオン架橋TPEなどが例
示されるが、特に部分架橋型ポリオレフィン系TPE
が、耐薬品性就中耐現像液性が大きいこと、樹脂との同
時成形が可能であること、及びTPEのなかでは動的架
橋タイプのため、ゴム弾性が特に優れていること等の理
由により好ましい。このポリオレフィン系TPE(TP
O)としては、たとえば、エチレン−プロピレンゴム系
TPEであるサントプレン(商品名:エーイーエスジャ
パン社製)などが好適である。
【0020】このTPEに配合されるSEBSはTPE
100重量部に対し1〜10重量部好ましくは2〜8重
量部配合される。この際1重量部に達しないときは、密
着性の改善が不充分となり、所期の目的を達成し難く、
又10重量部より多くなるとゴム弾性、研磨性、耐薬品
性が低下する傾向があり、特にサントプレンをTPEと
して使用した場合にはサントプレンが元来有する上記特
性が低下する傾向がある。このSEBSはスチレンの含
有比率は20〜80%好ましくは30〜70%程度であ
る。この際の他のモノマーとしてはたとえばエチレン、
ブテン等がある。
【0021】この外層3の厚みは0.5〜15mm好ま
しくは1〜5mm程度である。この外層3には、所望に
より顔料、カーボンブラック、無機フィラー等の通常の
添加材が配合されていても良い。
【0022】本発明のローラーを製作するに際しては、
その製作方法は何等限定されるものではないが、たとえ
ば次の様な方法で製作される。
【0023】(1)樹脂と熱可塑性エラストマーの共押
出による2層パイプ(又は丸棒)の成形。
【0024】(2)2層パイプの両端に金属製のシャフ
トを接着又は圧入。
【0025】(3)上記(1)又は(2)の処理後、セ
ンターレス研磨機により、熱可塑性エラストマー層を研
磨する。
【0026】本発明のローラーは各種の用途に使用出来
るが、特に写真現像用ロール、就中自動写真現像用送り
ロール、並びに複写機やファクシミリ等の搬送用送りロ
ールとして極めて好適に使用される。
【0027】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を更に詳しく説
明する。
【0028】
【実施例1】内層1(PPE製グラスファイバー20重
量%混入)及び外層2(熱可塑性エラストマー「サント
プレーン」95重量部とSEBS5重量部とから成る厚
み2.5mmの層)を押出形成による2層共押出しで形
成し、本発明のローラーを製作した。
【0029】又上記SEBSはスチレン50%と水素添
加されたポリブタジェン50%との共重合体である。こ
れを研磨代を0.2mmとしてセンターレス研磨した
が、1回の研磨で何の支障もなく研磨出来た。
【0030】しかし上記ローラーに於いて、SEBSを
全く配合しないローラーでは外層3が剥離した。そして
研磨代を0.05mmづつ4回研磨してはじめて研磨代
0.2mmの研磨が達成出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のローラーの一例を示す図面であ
る。
【図2】図2は本発明のローラーの他の例を示す図面で
ある。
【符号の説明】 1・・・・・内層 2.・・・・外層 3・・・・・中空部 4・・・・・端部部材 5・・・・・シャフト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂から成る内層と熱可塑性エラストマー
    から成る外層との複合ローラーに於いて、該外層が熱可
    塑性エラストマー100重量部に水素化スチレンブロッ
    ク共重合体が1〜10重量部配合されたものであること
    を特徴とするゴムローラー。
  2. 【請求項2】上記ゴムローラーが写真現像機用送りロー
    ルである特許請求の範囲第1項に記載のゴムローラー。
  3. 【請求項3】上記ゴムローラーが搬送装置用ロールであ
    る特許請求の範囲第1項に記載のゴムローラー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190052A (ja) * 2007-02-01 2008-08-21 Yamauchi Corp 紡績用コットの再生方法およびこれに用いるスリーブ
JP2008265952A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Kureha Extech Kk フィルム用多層芯管およびその製造方法
CN102887389A (zh) * 2012-10-19 2013-01-23 无锡市百顺机械厂 夹送机挤酸辊

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JP2008265952A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Kureha Extech Kk フィルム用多層芯管およびその製造方法
CN102887389A (zh) * 2012-10-19 2013-01-23 无锡市百顺机械厂 夹送机挤酸辊

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