JP3706421B2 - 簡易トイレ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば可搬型の簡易トイレで、寒冷地などにおいて、その汚水タンクや洗浄水タンク、水回り配管系などが凍結するのを防止するようにした簡易トイレに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、野外で行う各種の催し物やイベントなどの際、沢山の人が集まるため、小型で自由に運搬することができる、可搬型の簡易トイレが盛んに使われるようになってきている。
本出願人は、この種の簡易トイレにおいて、寒冷地などの使用にあっても、凍結を防止するようにしたものを既に提案してある(特願平06−254825号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記既提案の簡易トイレの場合、便槽タンク(以下汚水タンクという)からの水を循環させて便器を洗浄する方式であるため、汚水タンクのみでよく、洗浄水タンクが不要で、コンパクト化(小型化)には最適のものであるが、簡易トイレの中には、多少コンパクト化が犠牲となっても、汚水タンクと洗浄水タンクの両方を備えたものを提案されている。
このような両方のタンクを備えた簡易トイレを寒冷地などで使用する場合、汚水タンクのみならず、洗浄水タンク側やこのタンクへの水回り配管系においても、やはり凍結するなどの問題があった。
【0004】
本発明は、このような現状に鑑みてなされたもので、汚水タンクと洗浄水タンクの両方を備えた簡易トイレにおいて、これらの両タンクや水回り配管系の凍結を防止するようにトイレを提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る請求項1記載の簡易トイレは、
可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
前記汚水タンク内に、一対の突出片からなる溝状の複数の挟持部を有するヒータ固定手段を設けると共に、この複数の挟持部に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを挟み込んで配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線したことを特徴とする簡易トイレにある。
【0006】
本発明に係る請求項2記載の簡易トイレは、
可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
前記汚水タンク内に、樹脂成形板の底面側に一対の突出爪片からなる溝状の挟持部を間歇的に有するヒータ固定手段を設けると共に、この複数の挟持部に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを収納させた、前記突出爪片の爪段部に係合される係止片を有する嵌合カバーを被せて配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線したことを特徴とする簡易トイレにある。
【0007】
本発明に係る請求項3記載の簡易トイレは、
可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
前記汚水タンク内に、ソリット樹脂や樹脂繊維などからなる網状体を取り付けると共に、この網状体の縦部材や横部材間に自己温度制御型ヒータを絡み付けて配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線したことを特徴とする簡易トイレにある。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明に係る簡易トイレの実施の形態の一例を示したもので、図1は当該簡易トイレの全体を示した縦断面図、図2は当該簡易トイレの便器や汚水タンク周辺の水回り配管系とこれらの各部分に施された自己温度制御型ヒータの配線ユニット系を示した縦断面図、図3は上記簡易トイレの水回り配管系と自己温度制御型ヒータの配線ユニット系を示した斜視図である。
【0010】
上記図において、1は小型で容易に運搬することができる可搬型の簡易トイレ本体、2はその扉(開閉ドア)、3は内部に汚水タンク4が収納された設置台座部(なお、当該設置台座部3が汚水タンク4そのものからなり、汚水タンク4で兼用させる場合も含む)、5は便器、6は便器5の一部に収納設置されたダイヤフラムポンプなどのポンプ、7はその操作ペダル、8は汚水タンク4内の汚水、9は洗浄水10が充填されている洗浄水タンクである。
【0011】
上記ポンプ6は、操作ペダル7を踏むと、駆動し、洗浄水タンク9内の洗浄水10が、樹脂やゴム製などのパイプ(例えばPVC管や可撓性のPVC管など)やホースからなる洗浄水取り入れ用管路21を通じて、当該ポンプ6部分に導かれ、ここから、上記便器5の前後に配管された、樹脂やゴム製などのパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路22,23に押し出され、便器5内に吹き出されるようになっている。また、洗浄水タンク9には、洗浄水導入用管路24が配管され、例えば上水道管と接続し、その洗浄水の導入量は、フロート91によって制御されるバルブ(弁機構)92によって調整されるようになっている。なお、この洗浄水タンク9の場合、外部に露出する上方部分などに蓋を設けて、外部から洗浄水を必要量だけバケツなどの容器で補給するようにしてもよい。また、上記洗浄水取り入れ用管路21の洗浄水タンク9内に挿入された先端には、塵などがポンプ6側に流入しないように、フィルター装置などを設けるとよい。
【0012】
このような簡易トイレの水回り配管系において、本発明では、先ず、上記各管路21〜24をなすパイプやホースの外周には、自己温度制御型ヒータ31〜33が取り付けてある。一方、上記汚水タンク4や洗浄水タンク9内にも自己温度制御型ヒータ34を導く。特に、汚水タンク4内にあっては、当該汚水タンク4の一部、例えば底面寄り取り付けられたヒータ固定手段41によって固定してある。そして、上記各自己温度制御型ヒータ31〜34には、電源線51がそれぞれ接続されている。また、必要により、汚水タンク4内には、挿入された自己温度制御型ヒータ34に対する、アース部材61として、水や汚水などの損傷に対して強い抵抗力を有し、長期間に渡ってその形状を維持するたとができる炭素棒などを入れ、そのアース線62は接地したり、或いは上記電源線51のアース部分などに接続してある。同様のアース部材61は、必要により洗浄水タンク9内もに設けるとよい。
【0013】
上記各自己温度制御型ヒータ31〜34は、図4〜図5に示したように、基本的には、導電性粉末、例えばカーボン粉末や金属粉末が分散されてなる帯状の樹脂材料301中の両側縁部に電極線(導体)302、302が埋め込んでなるもので、例えば、その外側には、フッ素樹脂系やポリオレフィン系樹脂からなる内層被覆303、及びフッ素樹脂系やポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン系、その他のポリオレフィン系樹脂などからなる外層被覆304が施してある。
【0014】
そして、これらの各自己温度制御型ヒータ31〜34の使用にあたっては、図6〜図7に示したように、電源線51との接続部分において、圧着端子52,52を用いて接続した後、インジェクションモールド法によって被覆部53を形成する。このモールド処理時の絶縁不良を防止するには、上記圧着端子52,52として絶縁スリーブ付きのものを用いるか、図6の破線に示すように、圧着端子52,52上に熱収縮スリープ54を被覆して収縮させた後に、上記モールド処理を行えば、極めて高い絶縁性能が得られる。この熱収縮スリープ54を用いたときには、内側にホットメルトタイプの接着剤層を有するものを使用すると、より良好な密着性が得られる。これによって、特に、上記汚水タンク4や洗浄水タンク9内に挿入される、自己温度制御型ヒータ34の場合、高い信頼性が得られる。
【0015】
一方、上記各自己温度制御型ヒータ31〜34の先端にあっては、図6〜図7に示したように、各電極線302、302間の樹脂材料301部分に当該樹脂材料301側に切り込んだ切り込み部301aを設けた後、上記と同様インジェクションモールド法によって被覆部53を形成する。この切り込み部301aの形成により、縁面短絡がし難くなり、極めて絶縁性能の高いヒータ31〜34が得られる。このことは、汚水や洗浄水中に挿入されたり、水分濃度の高い水回り配管系部分に使用される、今回の用途からすると、各ヒータ31〜34の高い安全性が期待される。
【0016】
このような処理の施された自己温度制御型ヒータ31〜33を、上記各管路21〜24をなすパイプやホースの外周に取り付けるにあたっては、図8に示したように、ヒータ31〜33を直接パイプやホースの外周に添わせた後、一般に、樹脂やゴム性のパイプやホースの場合、熱伝導性が低いため、熱伝導性の高い金属テープ71として、アルミテープを巻き付け、しかる後、さらに、この金属テープ71の上に、図9に示した如き、金属テープや箔、蒸着金属などの金属層72aの両側にポリオレフィンテープなどの樹脂層72b,72bを設けてなるラミネートテープ72で被覆する。そして、さらに必要に応じて、このラミネートテープ72上に、図10に示した如き、発泡樹脂(発砲ウレタン)などからなる保温材73を巻き付けるなどして被覆する。
【0017】
上記ラミネートテープ72は、金属層72aを有するその構造から、高い遮水性と良好な熱伝導性が得られるため、今回の使用環境からすると、自己温度制御型ヒータ31〜33側への洗浄水や水分などの浸入を効果的に防止することができると同時に、当該自己温度制御型ヒータ31〜33の熱の伝達も効果的に行うことができる。
もちろん、このラミネート構造によって、ラミネートテープ72の金属層72a自体も汚水などの腐食から効果的に保護される。
また、上記のように熱伝導性の高い金属テープ71を当該ラミネートテープ72の内側に設けた場合、この金属テープ71も、汚水や水分、各種の酸やアンモニアガスなどによる腐食から効果的に保護される。
さらにまた、このラミネートテープ72は、自己温度制御型ヒータ31〜33の外側に被覆されることによって、当該自己温度制御型ヒータ31〜33を機械的にも保護する。
【0018】
また、上記保温材73を被覆すると、もともと発熱量の小さい自己温度制御型ヒータ31〜33に対して、熱の有効利用を図ることができる。これによって、本来の凍結防止機能を良好に発揮することができる。言い換えれば、同一の凍結防止機能を得るにおいて、より容量の少ない自己温度制御型ヒータの使用が可能となり、省電力化、低容量化が図られる。つまり低コスト化が可能となる。
【0019】
一方、上記自己温度制御型ヒータ34を、上述したように汚水タンク4内の底面寄りに固定するには、ヒータ固定手段41によって行う。このヒータ固定手段41の一例を示すと、図11の如くで、樹脂成形板41aの底面側に一対の突出片42a,42bからなる溝状の挟持部42を複数設け、この挟持部42に自己温度制御型ヒータ34を挟み込んで、全体を蛇行状などに配線すればよい。
この際、挟持部42の挟持性能を向上させるため、好ましくは一方の突出片42aの先端側を少々内側に曲げて形成しておくとよい。また、自己温度制御型ヒータ34を、汚水などの浸漬から保護するには、図12に示したように、上記ラミネートテープ72で被覆した形のものを挟み込むようにすることもできる。
また、洗浄水タンク9の洗浄水10中に浸漬される自己温度制御型ヒータ34にあっては、上記のようなヒータ固定手段41を用いてタンク9の底面寄りに固定してもよいが、例えば洗浄水10中に垂下させたり、あるいは洗浄水取り入れ用管路21や洗浄水導入用管路24の外周に直接固定したり、さらには管路中に設けることも可能である。
【0020】
上記のように汚水タンク4において、自己温度制御型ヒータ34を固定すると、特に汚水などの汲み取り時邪魔になることもなく、スムーズな汲み取りが可能となる。また、この汚水タンク4や洗浄水タンク9において、自己温度制御型ヒータ34した場合、当該自己温度制御型ヒータ34が安定して維持されるため、不要なヒータ自体の移動や振れが防止され、電源線51などとの接続部分に接触不良が起こったり、ヒータ自体の電極線302,302部分に金属疲労が発生したりすることもなくなる。特に、本簡易型トイレの場合、運搬される場合があるわけであるが、このような運搬中にあっても、不要に移動したり、振れたりすることがないため、上記固定によって、大きな利点が得られる。
【0021】
さらに、別のヒータ固定手段43による別の例を示すと、図13の如くで、この場合には、汚水タンク4や洗浄水タンク9内の底面寄りにソリット樹脂や樹脂繊維などからなる網状体(ネット状体)を取り付け、この網状部分に自己温度制御型ヒータ34を縫い付けるようにして、すなわち、縦部材43aや横部材43b間に相互に絡み付けて固定したものである。これによっても、上記ヒータ固定手段41の場合と同様の効果が得られる。
【0022】
次に、上記簡易トイレの設置台座部3の底面部や外周部、より具体的には、底面部の内側や外周部の内側に、上記図1や図14に示したように、自己温度制御型ヒータ35が取り付けてある。なお、搬送時や設置時などにおいてヒータ自体が損傷する恐れがあり、好ましくないが、底面部の外側や外周部の外側に自己温度制御型ヒータ35を取り付けることも可能である。
この自己温度制御型ヒータ35には、上記と同様のラミネートテープ72が被覆してあり、また、必要により、発泡樹脂(発砲ウレタン)などからなる保温材73を被覆することができる。この自己温度制御型ヒータ35の取り付けによって、設置台座部3の凍結が防止されるため、地面との強固な固定はなくなり、何時でも簡単に当該簡易トイレを移動撤去させることができる。
また、この設置台座部3が汚水タンク4自体からなり、タンク兼用の場合には、汚水タンク4内の自己温度制御型ヒータ34によって、自己温度制御型ヒータ35の取り付けは省略することも可能であるが、両者を併用することも可能で、その場合には、汚水タンク4の底面部の内側や外周部の内側に自己温度制御型ヒータ35を取り付けるようにするとよい。
【0023】
また、ここでも、ラミネートテープ72は、ヒータ35を機械的な衝撃から保護する一方、水分などの浸入から内部のヒータ35を保護する。
さらに、保温材73を設けた場合には、上記同様もともと発熱量の小さい自己温度制御型ヒータ35において、熱の有効利用を図ることができる。したがって、より容量の少ない自己温度制御型ヒータの使用が可能となり、省電力化、低容量化が図られる。
【0024】
なお、上記汚水タンク4や洗浄水タンク9へのアース部材61の取り付けにあたっては、タンク自体が水や汚水などの損傷に対して強い金属材料からなる場合には、図15に示したように、タンク4,9の一部に穴4a,9aを開け、この穴4a,9aに防水パッキン101,101及び座金102を介して、金属製ボルト103,ナット104を装着し、このナット104と座金102間、又はボルト103の突出部に別ナット105によって、アース部材61としての丸端子金具を嵌め付けにようにしてもよい。また、上記自己温度制御型ヒータ34を固定するヒータ固定手段41にあっては、図11〜図12に示したものの他に、例えば図16に示したような構造であってもよい。つまり、樹脂成形板41aの底面側に一対の突出爪片45a,45bからなる溝状の挟持部42を間歇的に設け、この挟持部42に自己温度制御型ヒータ34を収納させた後、上記突出爪片45a,45bの爪段部45a′,45b′に係合される係止片46a,46a,を有する概略断面V字形の嵌合カバー46を被せるようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明に係る簡易トイレによれば、次のような優れた効果が得られる。
(1)本発明に係る請求項1記載の簡易トイレでは、
可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
前記汚水タンク内に、一対の突出片からなる溝状の複数の挟持部を有するヒータ固定手段を設けると共に、この複数の挟持部に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを挟み込んで配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線してあるため、ヒータは安定して保持される。また、汚水タンクにおける汲み取りの際に邪魔になることもない。さらに、また、寒冷地にあっても、汚水や洗浄水などの凍結を効果的に防止することができる。もちろん、この自己温度制御型ヒータの場合、温調制御が簡単でシステムの低コスト化を図ることができると共に、当該自己温度制御型ヒータでは、過度に温度上昇することがないため、極めて安全で、高い信頼性が得られる。
【0026】
(2)本発明に係る請求項2記載の簡易トイレでは、
可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
前記汚水タンク内に、樹脂成形板の底面側に一対の突出爪片からなる溝状の挟持部を間歇的に有するヒータ固定手段を設けると共に、この複数の挟持部に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを収納させた、前記突出爪片の爪段部に係合される係止片を有する嵌合カバーを被せて配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線してあるため、ヒータは安定して保持される。また、汚水タンクにおける汲み取りの際に邪魔になることもない。さらに、また、寒冷地にあっても、汚水や洗浄水などの凍結を効果的に防止することができる。もちろん、この自己温度制御型ヒータの場合、上記請求項1の場合と同様の効果が得られる。
【0027】
(3)本発明に係る請求項3記載の簡易トイレでは、
可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
前記汚水タンク内に、ソリット樹脂や樹脂繊維などからなる網状体を取り付けると共に、この網状体の縦部材や横部材間に自己温度制御型ヒータを絡み付けて配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線してあるため、ヒータは安定して保持される。また、汚水タンクにおける汲み取りの際に邪魔になることもない。さらに、また、寒冷地にあっても、汚水や洗浄水などの凍結を効果的に防止することができる。もちろん、この自己温度制御型ヒータの場合、上記請求項1の場合と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る簡易トイレの実施の形態の全体を示した縦断面図である。
【図2】図1の簡易トイレにおける汚水タンク、洗浄水タンク及び便器周辺の構成を示した部分縦断面図である。
【図3】図1の簡易トイレに適用された水回り配管系と自己温度制御型ヒータの配線ユニット系を示した斜視図である。
【図4】本発明で使用される自己温度制御型ヒータの一例を示した斜視図である。
【図5】図4の自己温度制御型ヒータの縦端面図である。
【図6】本発明で使用される自己温度制御型ヒータと電源線との接続部分とその先端部分を示した部分縦断平面図である。
【図7】図6の自己温度制御型ヒータの先端部分を示した部分斜視図である。
【図8】本発明で使用される自己温度制御型ヒータの管路への取り付け状態を示した縦断面図である。
【図9】本発明で使用される自己温度制御型ヒータを取り付ける際に被覆されるラミネートテープを示した縦断面図である。
【図10】本発明で使用される自己温度制御型ヒータを取り付ける際に被覆される保温材を示した縦断面図である。
【図11】本発明で使用される自己温度制御型ヒータを汚水タンク又は洗浄水タンク内に取り付ける際の固定方法を示した縦断面図である。
【図12】本発明で使用される自己温度制御型ヒータを汚水タンク又は洗浄水タンク内に取り付ける際の固定方法の別の例を示した縦断面図である。
【図13】本発明で使用される自己温度制御型ヒータを汚水タンク又は洗浄水タンク内に取り付ける際の固定方法のさらに別の例を示した平面図である。
【図14】本発明で使用される自己温度制御型ヒータを設置台座部側及び洗浄水タンク側に取り付けた状態を示した部分縦断面図である。
【図15】本発明におけるアース部材の他の取付け状態を示した部分縦断分解拡大図である。
【図16】本発明で使用される自己温度制御型ヒータの他のヒータ固定手段を示した部分縦断分解斜視図である。
【符号の説明】
1 簡易トイレ本体
2 扉
3 設置台座部
4 汚水タンク
5 便器
6 ポンプ
7 操作ペダル
8 汚水
9 洗浄水タンク
10 洗浄水
21 洗浄水取り入れ用管路
22〜23 洗浄水吹き出し用管路
24 洗浄水導入用管路
31〜35 自己温度制御型ヒータ
41 ヒータ固定手段
41a 樹脂成形板
42 挟持部
42a,42b 一対の突出片
43 ヒータ固定手段
45a,45b 一対の突出爪片
45’a,45’b 爪段部
46 嵌合カバー
46a,456 係止片
51 電源線
52 圧着端子
53 被覆部
54 熱収縮スリープ
61 アース部材
71 熱伝導性の高い金属テープ
72 ラミネートテープ
72a 金属層
72b 樹脂層
73 保温材
91 フロート
92 バルブ

Claims (3)

  1. 可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
    前記汚水タンク内に、一対の突出片からなる溝状の複数の挟持部を有するヒータ固定手段を設けると共に、この複数の挟持部に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを挟み込んで配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線したことを特徴とする簡易トイレ。
  2. 可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
    前記汚水タンク内に、樹脂成形板の底面側に一対の突出爪片からなる溝状の挟持部を間歇的に有するヒータ固定手段を設けると共に、この複数の挟持部に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを収納させた、前記突出爪片の爪段部に係合される係止片を有する嵌合カバーを被せて配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線したことを特徴とする簡易トイレ。
  3. 可搬型の簡易トイレ本体、その開閉用の扉、内部に汚水タンクが収納された設置台座部、この設置台座部上の便器、この便器の一部に収納設置されたポンプ、その操作ペダル、洗浄水タンクからなり、この操作ペダルを踏むと、ポンプが駆動し、洗浄水タンクの洗浄水が、パイプやホースからなる洗浄水取り入れ用管路を通じて、当該ポンプ部分に導かれると共に、当該ポンプ部分から、前記便器の前後に配管されたパイプやホースからなる洗浄水吹き出し用管路に押し出されて、便器内に吹き出されるようにした可搬型の簡易トイレであって、
    前記汚水タンク内に、ソリット樹脂や樹脂繊維などからなる網状体を取り付けると共に、この網状体の縦部材や横部材間に自己温度制御型ヒータを絡み付けて配線し、かつ、前記洗浄水タンク内に導かれた洗浄水取り入れ用管路及び洗浄水導入用管路の外周に樹脂材料中に導電性粉末が分散されてなる自己温度制御型ヒータを配線したことを特徴とする簡易トイレ。
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