JP3706084B2 - 車両用データ記録装置 - Google Patents
車両用データ記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3706084B2 JP3706084B2 JP2002116963A JP2002116963A JP3706084B2 JP 3706084 B2 JP3706084 B2 JP 3706084B2 JP 2002116963 A JP2002116963 A JP 2002116963A JP 2002116963 A JP2002116963 A JP 2002116963A JP 3706084 B2 JP3706084 B2 JP 3706084B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- vehicle data
- data
- vehicle
- block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車などに搭載され、挙動急変などの緊急時前後の車両情報を記録しておくことで、事故原因の迅速かつ定量的究明の役に立つと考えられる車両用データ記録装置(ドライブレコーダ)に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、特開平10−167127号公報に示された従来技術による車両用データ記録装置の構成を示すブロック図である。
図において、センサー部1は、車両走行に関する様々な車両データを信号として収集する。2はマイクロコンピュータのインターフェイス部であり、センサー部1で得た検出信号を後続のマイコン部3へ入力可能とするための変換を行ない、マイコン部3へ取り込む。マイコン部3は、必要時に読みだす制御プログラム及び保存した情報の安全を図るセキュリティロック機構を内蔵するワンチップマイクロコンピューター14と、取り込まれた信号を記録する上記のバッテリーバックアップあるいは不揮発性のRAM16と、常に当該時点の時刻を発するタイマーTから構成される。19は読出し装置で、これはマイコン部3のRAM16に保存の走行自動車の運転操作状況の記録をコネクター17からフラットケーブル18等を接続して読み出すための装置である。23は運転状況解析装置23であり、パーソナルコンピューター24,ディスプレィ25およびプリンター26により構成される。
【0003】
このような従来の車両用データ記録装置におけるマイコン部2での車両データの記録手段では、RAM16は記憶する領域をn個のメモリーブロックに予め分割する。
RAM16に書き込む車両データとタイマーTから発せられる時刻信号と共に一定時間RAM16の1番目のメモリーブロックに一定時間毎の周期で記録し、常に最後の数秒ないし数十秒間分を残すようにして更新する。
そして、車速信号から計算した加速度値或いは車両への衝撃による加速度が閾値以上の値を示すとき、若しくはエアーバッグ作動信号が発生したときのいずれかの発生条件をトリガとしてその時点から所定時間後に該記録動作を停止し、それ以後のRAM16の1番目のブロックへの記録を中止して最後の数秒ないし数十秒間の記録のみを残して保存するようにマイクロコンピュータ14にプログラムしておく。
そして、次の記録動作は、上記のトリガ発生時点から4〜6秒後までの1番目のメモリーブロック27への記録の終了後、直ちにRAM16の次のメモリーブロック28に上記と同様に記録する。
このように繰り返してトリガ発生時点から所定時間後までの記録を行ない、続いてそれぞれのトリガにより、次の3番目のメモリーブロック29,4番目のメモリーブロック30,5番目のメモリーブロック31,n番目のメモリーブロック32へと記録を順次行ない、n番目のメモリーブロック記録中でトリガが発生し記録を停止した場合は、直ちに1番目のメモリーブロックへと再び循環して記録を行なう。その場合1番目の過去の記録は当然消滅する。
また、マイコン部3には、記録の不正読出しを防止するセキュリティロックを設けることで、外部からの記録した車両データの不正読み出しを防止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の車両用データ記録装置におけるマイコン部2での車両データの記録手段では、1つのメモリブロックに書き込みを終えた後に、次のメモリブロックへの書き込みを開始する。
このため、収集された車両データより事故発生または、挙動急変発生を検出した場合(「1度目の検出」とする)には、所定時間後に現メモリブロックの記録を停止した後、次のブロックへの書き込みを開始する。
そして、次のメモリブロックへの書き込みが始まってすぐに、再び事故発生または、挙動急変発生を検出した場合(「2度目の検出」とする)には、記録を始めてすぐのため、2度目の検出で記録された発生以前の記録車両データは通常記録時に比べて短くなる。
このとき、1度目の検出で記録されたメモリブロックに2度目の検出以前の車両データは記録されているが、このメモリブロックが上書きにより消去された時には、2度目の検出で記録された車両データの発生検出以前分は通常に比べて短いため、これを用いての明瞭な事故発生、または、挙動急変原因究明が困難である。
【0005】
一方、この車両用データ記録装置におけるマイコン部2での車両データの記録手段では、事故発生検出時と挙動急変発生検出時におけるメモリブロックの記録停止までの所定時間についての区別がされていない。
このメモリブロックの記録停止までの所定時間によって、記録する車両データの検出前後の記録時間が決まるため、車両データを事故発生原因と挙動急変発生原因の究明にそれぞれ適した発生前後の割合で記録できず、記録車両データを用いての明瞭な事故発生または、挙動急変発生原因究明が困難である。
また、メモリブロックを事故発生または、挙動急変発生発生毎に順に使用するメモリブロックを選択するメモリブロック制御方法では、事故または、挙動急変の度合いにより重要となる車両データも、全てのメモリブロックの使用後には、別の車両データにより上書きされるため、重要な車両データを保存しておくことが困難である。
さらに、また、セキュリティロックをかけて不正アクセスを防止しても、正当な手段で読み出された後の車両データに対しては、第三者により改竄・解読される可能性がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するもので、車両データを的確に保存できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0007】
第1の発明の目的は、車両に事故や挙動急変などの要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0008】
第2の発明の目的は、車両に事故が連続して発生した場合にも車両データを不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0009】
第3の発明の目的は、車両に挙動急変が連続して発生した場合にも車両データを不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0010】
第4の発明の目的は、車両に事故または挙動急変が発生した場合に車両データを事故または挙動急変の別に応じて不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0011】
第5の発明の目的は、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データをその重要度に応じて的確に保存できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0012】
第6の発明の目的は、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを的確に保存できるとともに、車両データが第三者により改竄されていないことを証明できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0013】
第7の発明の目的は、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを的確に保存できるとともに、車両データの第三者による改竄・解析を阻止できる車両用データ記録装置を得ようとするものである。
【0014】
第8の発明の目的は、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを的確に保存できるとともに、事故発生の原因,挙動急変発生の原因を明確にするために、記録した車両データを車両用データ記録装置の外部でも利用可能にすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る車両用データ記録装置では、車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に要検証状況が発生したことを示す発生信号を出力する検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記検出手段による出力から所定時間後に、前記検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えるものである。
【0016】
第2の発明に係る車両用データ記録装置では、車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に事故が発生したことを示す事故発生信号を出力する事故発生検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記事故発生検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記事故発生検出手段による出力から所定時間後に、前記事故発生検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えるものである。
【0017】
第3の発明に係る車両用データ記録装置では、車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に挙動の急変化が発生したことを示す挙動急変発生信号を出力する挙動急変発生検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記挙動急変発生検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記挙動急変発生検出手段による出力から所定時間後に、前記挙動急変発生検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えるものである。
【0018】
第4の発明に係る車両用データ記録装置では、車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に事故が発生したことを示す事故発生信号を出力する事故発生検出手段と、車両に挙動の急変化が発生したことを示す挙動急変発生信号を出力する挙動急変発生検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記事故発生検出手段の出力または前記挙動急変発生検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記事故発生検出手段の出力または前記挙動急変発生検出手段による出力から事故発生時と挙動急変発生時で異なる所定時間後に、前記事故発生検出手段の出力または前記挙動急変発生検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えるものである。
【0019】
第5の発明に係る車両用データ記録装置では、第1ないし第4の発明において、前記記録ブロックに記録されている車両データの重要度を管理する記録データ管理手段を備え、前記記録ブロック制御手段は、前記記録車両データ管理手段からの情報に基づいて、記録実施中ではない重要度の低い記録ブロックを選択して、記録ブロックの書き込み制御を行なうようにしたものである。
【0020】
第6の発明に係る車両データ記録装置では、第1ないし第5の発明において、前記車両データ収集装置により記録された車両データが、第三者により改竄されていないことを証明できるデータを付加する証明データ付加手段を備えるものである。
【0021】
第7の発明に係る車両用データ記録装置では、第1ないし第6の発明において、前記車両データ収集装置により記録された車両データの暗号化を行なう暗号化手段を備えるものである。
【0022】
第8の発明に係る車両データ記録装置では、第1ないし第7の発明において、前記不揮発性記録領域に記録された車両データを出力する車両データ出力手段を備えるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1について説明する。図1は実施の形態1における収集した車両データから事故発生検出を行なう車両用データ記録装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
図1の構成において、101は事故発生検出手段であり、従来例と同様に車両データ104を用いて車両に事故が発生したことを検出する。103は車両データ収集手段であり、車両に関する1つまたは複数の車両データ104a〜104mを収集する。105は記録用車両データであり、事前に定めた周期毎に収集された車両データ104a〜104nをまとめて1つのデータ形式としたものである。107は車両データ記録領域であり、一定時間分の車両データを記録できる記録容量をもった複数の記録ブロック108a〜108nにて構成されている。106は、記録ブロック制御手段であり、事故発生検出手段101の出力に基づき記録用車両データ105の記録ブロック108a〜108nへの記録開始及び停止を制御する。109は記録ブロック複写手段であり、記録ブロック108a〜108nの記録内容を、不揮発性記録領域110へ複写する。111は、記録時間管理手段であり、事故発生時に記録ブロック108a〜108nに記録されたデータ時間が所定時間より不足する時は、不足分のデータ時間を算出すると共に、不足発生信号を出力する。112は不足データ複写手段であり、不足発生信号を受信時に、別の記録ブロックに記録されている不足分の車両データの複写を行なう。113は車両データ出力手段であり、不揮発性記録領域110に記録されている車両データを図示されていない外部の装置に出力する。
【0025】
次に、この発明による実施の形態1における装置の動作について説明する。
まず、車両データ104とは、車両前後軸方向加速度,車両左右軸方向加速度,車両速度,車輪速度,車両加速度,ヨーレート,ステアリング角,ステアリング角速度,ブレーキペダル操作量,アクセルスロットル操作量,ギアポジション,サイドブレーキの使用有無,エアーバッグ展開信号,ライト点灯の有無,ライトHigh/Low情報,ウィンカ情報,ワイパー使用情報,クラクション使用情報,シートベルト着用状況,ドアロック情報,GPS位置情報,時間情報の他、センサー,アクチュエータ,スイッチ等である。
また、測定器,センサー,スイッチ等を車両に搭載し、そこから得られるデータを車両データとしても良い。
但し、この発明では、収集する車両データの種類を限定するものではなく、前記記載の一部、若しくは、記載外の車両データも含めて用いても良い。
【0026】
次に、記録ブロック108aから108nへの記録用車両データ105の記録動作について説明する。
記録用車両データ105は、先に説明したように、所定時間毎にデータ収集手段103にて生成される。
記録ブロック108aから108bの内、記録ブロック制御手段106により記録が開始されているブロックには、所定時間毎に記録用車両データ105が順次記録される。前記記録ブロックの空き容量が無くなれば、古くに記録された記録用車両データから順次上書きを行なう。従って、記録中の記録ブロックには、常に遡って一定時間分の車両データ104が記録用車両データ105の時系列データとして保存されることになる。
【0027】
次に、事故が発生したときの本装置の動作について説明する。
事故発生検出手段101による事故発生検出以前は、記録ブロック制御手段106にて選択されている記録ブロック、例えば記録ブロック108aには先に説明したように、記録用車両データ105が順次記録されている。
ここで、事故発生検出手段101により事故発生が検出された場合は、記録ブロック制御手段106にて、記録が開始されていない記録ブロック、例えば記録ブロック108bへの記録用車両データ105の記録が開始される。
また、事故発生検出手段101により事故発生が検出されてから所定時間後に、事故発生時に記録用車両データ105を記録していた記録ブロック108aにおける車両データ105の記録を停止する。従って、記録ブロック108aには、検出された事故発生時前後の車両データ104が保存されることになる。
一方、記録ブロック108bには、順次新しい記録用車両データ105が記録され続けている。
【0028】
次に、再び車両に事故が発生した時の本装置の動作について説明する。
事故発生検出手段101により再び事故発生が検出された場合は、前記、1回目の事故検出した場合と同様に、記録ブロック制御手段106にて、記録が開始されていない記録ブロック、例えば記録ブロック108cへの記録用車両データ105の記録が開始される。
また、事故発生検出手段101により事故発生が検出されてから所定時間後に、事故発生時に記録用車両データ105を記録していた記録ブロック108bにおける車両データ105の記録を停止する。
従って、記録ブロック108bには、検出された事故発生時前後の車両データ104が保存されることになる。
一方、記録ブロック108cには、順次新しい記録用車両データ105が記録され続けている。
【0029】
ここで、1回目と2回目の事故発生検出の間に充分な時間が無く、2回目の事故発生検出以前の車両データが記録ブロック118bに必要時間分記録されていない場合は、記録時間管理手段111により記録時間不足が検出され、不足分の車両データ時間が算出されると共に、不足発生信号が出力される。この信号を受信した不足データ複写手段112は、算出された不足時間分の車両データを、先に記録が行なわれていた記録ブロック118aから、記録ブロック118bの記録停止後に複写する。
車両データの複写は、必要な場合には複数の記録ブロックに遡って実施することができる。
【0030】
さらに、事故検出が続く場合は、事故発生検出手段101による事故検出の都度、記録ブロック制御手段106にて、記録ブロック108a〜108nによる記録用車両データ105の記録停止と、記録開始を実行する。
すでに記録されている記録ブロック108a〜108bに記録をする場合は、既に記録されている車両データは、上書きされ消去される。
【0031】
ここで、車両のキーOFF時やイグニッションOFF時、または事前に定めておいた動作時のような所定の動作に応じて、記録ブロック複写手段109によって、車両データ記録領域107に記録されている事故発生検出前後の車両データを、不揮発性記録領域110に複写する。
また、複写時には、記録ブロックに記録されている記録用車両データ105を、時系列順に並べ直して複写しても良い。
当然のことではあるが、不揮発性記録領域110に複写された事故発生検出前後の車両データは、電源がない時でも保存しておくことができる。
この記録ブロック複写手段と109不揮発性記録領域110のどちらか一方もしくは双方を車両用データ記録装置本体の外部に設けても、問題はない。
【0032】
一方、車両データ出力手段113により、不揮発性記憶領域110に保存されている、事故発生検出前後の車両データを、車両データ記録装置外部に出力することで、外部解析装置を用いて、事故発生検出前後の車両データを解析することができる。
【0033】
車両データ出力手段113でのデータ出力は、無線または有線による通信系統を用いる出力装置により行うことができ、また、フレキシブルディスク(FD)やメモリカード等の記録媒体を介して行なうこともできる。
そして、車両データ解析を車両データ記録装置内で実施し、その結果のみを外部へ出力もしくは、外部からアクセスして読み出すことででも、同様の効果が得られる。
【0034】
一方、記録ブロック制御手段106において、事故発生を検出したときに、検出後、一定時間内におこなう事故発生検出回数を制限することで、連続して事故が検出されたとき、複数の記録ブロックの大部分に同じ車両データが記録されることを防止することができる。
【0035】
さらにまた、記録されている車両データの重要度を管理する記録車両データ管理手段を備えることで、記録ブロックがすべて使用され、記録済みの記録ブロックへの上書き実施が止むを得ないときでも、記録車両データ管理手段により、重要度の低い記録ブロックを選択して上書きできる。
こうすることで、重要度の高い発生前後の車両データを保護することができる。
記録ブロックの重要度は、記録されている車両データの検出時点の加速度の大きさなど車両関連データより判断する。
【0036】
一方、暗号化手段を備えることで、記録ブロックへの書き込みを停止した時に車両データを暗号化することができ、第三者に解読・改竄されることを防止することが出来る。
【0037】
また、暗号化を記録ブロック毎に実施する代わりに、不揮発性記憶領域110にデータを複写するときに複数の記録ブロックをまとめて暗号化することでも、同様の効果が得られる。
【0038】
さらにまた、第三者により改竄されていないことを証明できるデータを付加する証明データ付加手段を備えて、記録ブロック毎、もしくは、不揮発性記憶領域110にデータを複写するとき、記録ブロックにまとめて証明データ付加することで、後日、車両データ記録装置より読み出された車両データの改竄の有無を明確にすることができる。
【0039】
この発明による実施の形態1によれば、車両データを収集する車両データ収集手段103と、車両に事故等の要検証状況が発生したことを示す事故発生信号を出力する事故発生検出手段101からなる検出手段と、前記車両収集手段103により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロック108a,108b…108nで構成される車両データ記録領域107と、車両データを記録する記録ブロック108a,108b…108nのいずれかを選択して車両データを順次記録し、前記事故発生検出手段の出力により、別の記録ブロック108a,108b…108nのいずれかを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記事故発生検出手段101からなる検出手段による出力から所定時間後に、前記事故発生検出手段101からなる検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロック108a,108b…108nのいずれかへの記録を停止させる記録ブロック制御手段106と、前記記録ブロック108a,108b…108nの内容を保存できる不揮発性記録領域110を有する不揮発性記録手段と、前記記録ブロック108a,108b…108nの記録内容を前記不揮発性記録領域110に複写する記録ブロック複写手段109と、を備えるので、車両に事故等の要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを電源保持の必要なく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0040】
また、この発明による実施の形態1によれば、前記構成において、前記記録ブロック108a,108b…108nに記録されている車両データの重要度を管理する記録データ管理手段を備え、前記記録ブロック制御手段106は、前記記録データ管理手段からの情報に基づいて、記録実行中ではない重要度の低い記録ブロックを選択して、記録ブロックの書き込み制御を行なうようにしたので、車両に事故等の要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを電源保持の必要なく的確に保存できるとともに、車両データの重要度に応じて車両データを適切に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0041】
更に、この発明による実施の形態1によれば、前記構成において、前記事故発生検出手段101による前記事故発生信号の出力または前記挙動急変発生検出手段102による前記挙動急変発生信号の出力時に、前記記録ブロックの出力以前の記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段111と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段112と、を備えるので、車両に事故等の要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを電源保持の必要なく的確に保存できるとともに、データ不足を適切に解消できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0042】
そして、この発明による実施の形態1によれば、前記構成において、前記車両データ収集装置103により記録された車両データが、第三者により改竄されていないことを証明できるデータを付加する証明データ付加手段を備えるので、車両に事故等の要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを電源保持の必要なく的確に保存できるとともに、車両データが第三者により改竄されていないことを証明できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0043】
更にまた、この発明による実施の形態1によれば、前記構成において、前記車両データ収集装置により記録された車両データの暗号化を行なう暗号化手段を備えるので、車両に事故等の要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを電源保持の必要なく的確に保存できるとともに、車両データの第三者による改竄・解析を阻止できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0044】
そしてまた、この発明による実施の形態1によれば、前記構成において、前記不揮発性記録領域110に記録された車両データを出力する車両データ出力手段113を備えるので、車両に事故等の要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを電源保持の必要なく的確に保存できるとともに、事故発生の原因,挙動急変発生の原因を明確にするために、記録した車両データを車両用データ記録装置の外部でも利用可能とする車両用データ記録装置を得ることができる。
【0045】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図2について説明する。図2は、この発明の実施の形態2における収集した車両データより挙動急変発生検出を行なう車両データ記録装置の構成図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同様の構成を有し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0046】
図2の構成は、実施の形態1に示した車両データ記録装置の構成での事故発生検出手段101の代わりに挙動急変発生検出手段102を設けた車両データ記録装置である。
【0047】
102は挙動急変発生検出手段であり、従来例と同様に車両データ104を用いて車両に挙動急変が発生したことを検出する。
この挙動急変発生検出手段102の検出対象である車両の挙動急変とは、事故に至らない異常発進や急減速動作等の車両の異常状況である。
このような車両の挙動急変も、事故に比べて重要性は低いものの原因究明等の検証作業を進めることが必要である
【0048】
このように構成される、車両データ記録装置の動作状態は、実施の形態1の車両データ記録装置で事故発生検出を行なっていた代わりに、挙動急変発生検出手段102で挙動急変発生検出を行なうものである。
挙動急変発生検出時の記録ブロックの制御は、実施の形態1の車両データ記録装置における事故発生検出時の記録ブロックの制御と同様である。
【0049】
この発明による実施の形態2によれば、車両データを収集する車両データ収集手段103と、車両に挙動急変等の要検証状況が発生したことを示す挙動急変発生信号を出力する挙動急変発生検出手段102からなる検出手段と、前記車両収集手段103により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロック108a,108b…108nで構成される車両データ記録領域107と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記挙動急変発生検出手段102からなる検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記挙動急変発生検出手段102からなる検出手段による出力から所定時間後に、前記挙動急変発生検出手段102からなる検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段106と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域110を有する不揮発性記録手段と、前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段109と、を備えるので、車両に挙動急変等の要検証状況が連続して発生した場合にも、車両データを電源保持の必要なく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0050】
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図3について説明する。図3は、この発明の実施の形態3における収集した車両データより事故発生検出、または、挙動急変発生検出を行なう車両データ記録装置の構成を示すブロック図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1および実施の形態2における構成と同様の構成を有し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0051】
図3の構成は、実施の形態1に示した車両データ記録装置の構成において、実施の形態2に示した挙動急変発生検出手段102を付け加えた形で設けた車両用データ記録装置である。
【0052】
このように構成される、車両データ記録装置の動作状態は、実施の形態1の車両データ記録装置で事故発生検出を行なうだけでなく、併せて挙動急変発生検出手段102で挙動急変発生検出を行なうものである。
事故発生検出時、または、挙動急変発生検出時の記録ブロックの制御は、実施の形態1の車両データ記録装置における事故発生検出時の記録ブロックの制御と同様である。
【0053】
ここで、事故発生検出時と挙動急変発生検出時から、記録ブロックの記録を停止するまでの、事前に定める所定時間を異ならせることで、事故発生検出時と挙動急変発生検出時に記録される車両データの検出以前、以後の記録時間に差を出すことができる。
これにより、事故発生原因、または、挙動急変発生原因の究明に適した割合の発生前後の車両データを記録することができる。
【0054】
この発明による実施の形態3によれば、車両データを収集する車両データ収集手段103と、車両に事故が発生したことを示す事故発生信号を出力する事故発生検出手段101と、車両に挙動の急変化が発生したことを示す挙動急変発生信号を出力する挙動急変発生検出手段102と、前記車両収集手段103により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロック108a,108b…108nで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロック108a,108b…108nのいずれかを選択して車両データを順次記録し、前記事故発生検出手段101の出力または前記挙動急変発生検出手段102の出力により、別の記録ブロック108a,108b…108nのいずれかを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記事故発生検出手段101の出力または前記挙動急変発生検出手段102による出力から事故発生時と挙動急変発生時で異なる所定時間後に、前記事故発生検出手段101の出力または前記挙動急変発生検出手段102による出力以前から車両データを記録している記録ブロック108a,108b…108nのいずれかへの記録を停止させる記録ブロック制御手段106と、前記記録ブロック108a,108b…108nの内容を保存できる不揮発性記録領域110を有する不揮発性記録手段と、前記記録ブロック108a,108b…108nの記録内容を前記不揮発性記録領域110に複写する記録ブロック複写手段109と、を備えるので、車両に事故または挙動急変が発生した場合に車両データを事故または挙動急変の別に応じて電源保持の必要なく的確に保存でき、事故の原因究明または挙動急変の原因究明をそれぞれの原因究明作業に適した内容の車両データにより適切に実行できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように構成されるので、以下に示すような効果を奏する。
【0056】
第1の発明によれば、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0057】
第2の発明によれば、車両に事故が連続して発生した場合にも車両データを不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0058】
第3の発明によれば、車両に挙動急変が連続して発生した場合にも車両データを不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0059】
第4の発明によれば、車両に事故または挙動急変が発生した場合に車両データを事故または挙動急変の別に応じて不足データなく的確に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0060】
第5の発明によれば、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データをその重要度に応じて的確に保存できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0061】
第6の発明によれば、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを的確に保存できるとともに、車両データが第三者により改竄されていないことを証明できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0062】
第7の発明によれば、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを的確に保存できるとともに、車両データの第三者による改竄・解析を阻止できる車両用データ記録装置を得ることができる。
【0063】
第8の発明によれば、車両に要検証状況が連続して発生した場合にも車両データを的確に保存できるとともに、事故発生の原因,挙動急変発生の原因を明確にするために、記録した車両データを車両用データ記録装置の外部でも利用可能とする車両用データ記録装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1における収集した車両データから事故発生の検出を実施する車両データ記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明による実施の形態2における収集した車両データから挙動急変発生の検出を実施する車両データ記録装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明による実施の形態3における収集した車両データから事故発生検出と挙動急変発生の検出を実施する車両データ記録装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 従来技術における車両用データ記録装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 事故発生検出手段、103 車両データ収集手段、104a〜n 複数の車両関連データ、105 記録用車両データ、106 記録ブロック制御手段、107 車両データ記録領域、108a〜n 複数の記録ブロック、109
記録ブロック複写手段、110 不揮発性記録領域、111 記録時間管理手段、112 不足データ複写手段、113 車両データ出力手段、102 挙動急変発生検出手段、1 センサー部、2 インターフェース部、3 マイコン部、4 車速センサー、5 ハンドル位置センサー、6 ブレーキ電圧読出し回路、7 加速度センサー、8 エアーバッグ作動センサー、9 スロットル位置センサー、10 チェンジレバー位置センサー、11 ウィンカーランプ回路、12 タイマ/カウンターユニット、13 ポート、14 ワンチップマイクロコンピュータ、15 ALU、16 RAM、17 コネクター、18 フラットケーブル、19 読出し装置、20 セキュリティ解読機構、21 ワンチップマイクロコンピュータ、22 不揮発性メモリー、23 運転状況解析装置、24 パーソナルコンピュータ、25 ディスプレイ、26 プリンター、27〜32 メモリーブロック。
Claims (8)
- 車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に要検証状況が発生したことを示す発生信号を出力する検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記検出手段による出力から所定時間後に、前記検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えることを特徴とする車両用データ記録装置。
- 車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に事故が発生したことを示す事故発生信号を出力する事故発生検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記事故発生検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記事故発生検出手段による出力から所定時間後に、前記事故発生検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えることを特徴とする車両用データ記録装置。
- 車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に挙動の急変化が発生したことを示す挙動急変発生信号を出力する挙動急変発生検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記挙動急変発生検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記挙動急変発生検出手段による出力から所定時間後に、前記挙動急変発生検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えることを特徴とする車両用データ記録装置。
- 車両データを収集する車両データ収集手段と、車両に事故が発生したことを示す事故発生信号を出力する事故発生検出手段と、車両に挙動の急変化が発生したことを示す挙動急変発生信号を出力する挙動急変発生検出手段と、前記車両データ収集手段により収集した車両データを記録する書き換え可能な複数の記録ブロックで構成される車両データ記録領域と、車両データを記録する記録ブロックを選択して車両データを順次記録し、前記事故発生検出手段の出力または前記挙動急変発生検出手段の出力により、別の記録ブロックを選択して、車両データの記録を開始させるとともに、前記事故発生検出手段の出力または前記挙動急変発生検出手段による出力から事故発生時と挙動急変発生時で異なる所定時間後に、前記事故発生検出手段の出力または前記挙動急変発生検出手段による出力以前から車両データを記録している記録ブロックへの記録を停止させる記録ブロック制御手段と、前記検出手段による発生信号の出力時に、前記記録ブロックの記録データ時間が不足するときは、不足分のデータ時間を算出するとともに、不足発生信号を出力する記録時間管理手段と、前記不足発生信号が出力されたときは、先に記録されていた記録ブロックから不足データ時間分の前記車両データを複写する不足データ複写手段と、
前記記録ブロックに記録されるデータ時間の不足を検出する記録時間管理手段と、前記記録時間管理手段により検出された不足分のデータを前記記録ブロックに複写する不足データ複写手段と、前記記録ブロックの内容を保存できる不揮発性記録領域と、所定の動作に応じて前記記録ブロックの記録内容を前記不揮発性記録領域に複写する記録ブロック複写手段と、を備えることを特徴とする車両用データ記録装置。 - 前記記録ブロックに記録されている車両データの重要度を管理する記録データ管理手段を備え、前記記録ブロック制御手段は、前記記録データ管理手段からの情報に基づいて、記録実行中ではない重要度の低い記録ブロックを選択して、記録ブロックの書き込み制御を行なうこと、を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両データ記録装置。
- 前記車両データ収集装置により記録された車両データが、第三者により改竄されていないことを証明できるデータを付加する証明データ付加手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両用データ記録装置。
- 前記車両データ収集装置により記録された車両データの暗号化を行なう暗号化手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両用データ記録装置。
- 前記不揮発性記録領域に記録された車両データを出力する車両データ出力手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の車両用データ記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002116963A JP3706084B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 車両用データ記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002116963A JP3706084B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 車両用データ記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003312553A JP2003312553A (ja) | 2003-11-06 |
JP3706084B2 true JP3706084B2 (ja) | 2005-10-12 |
Family
ID=29534317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002116963A Expired - Fee Related JP3706084B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 車両用データ記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3706084B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7363136B2 (en) | 2005-06-10 | 2008-04-22 | Nsk Ltd. | Controller of electric power steering apparatus |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4437915B2 (ja) * | 2003-12-04 | 2010-03-24 | 株式会社日本交通事故鑑識研究所 | 運転状況記録装置 |
EP1901554A4 (en) | 2005-05-09 | 2016-02-10 | Nikon Corp | IMAGING DEVICE AND DRIVE RECORDING SYSTEM |
JP2006345491A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-12-21 | Nikon Corp | 撮像装置およびドライブレコーダシステム |
JP4882528B2 (ja) * | 2005-06-10 | 2012-02-22 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置の制御装置 |
JP4613741B2 (ja) * | 2005-08-05 | 2011-01-19 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用データ記録装置 |
JP4768350B2 (ja) * | 2005-08-08 | 2011-09-07 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用データ記録装置 |
JPWO2008105062A1 (ja) * | 2007-02-27 | 2010-06-03 | パイオニア株式会社 | 情報記録装置、情報記録方法、情報記録プログラムおよび記録媒体 |
JP5146523B2 (ja) | 2010-11-26 | 2013-02-20 | 株式会社デンソー | 車両用挙動データ記録装置 |
JP5541169B2 (ja) * | 2011-01-12 | 2014-07-09 | 株式会社デンソー | 車両情報記録装置および車両 |
JP5257467B2 (ja) * | 2011-01-27 | 2013-08-07 | 株式会社デンソー | 車両用データ記録装置 |
JP5907173B2 (ja) * | 2011-10-21 | 2016-04-26 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用データ記録装置 |
JP6252344B2 (ja) * | 2014-05-07 | 2017-12-27 | 株式会社デンソー | データ記録装置およびデータ記録プログラム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10167127A (ja) * | 1996-12-07 | 1998-06-23 | Yoshinari Ono | 走行自動車の走行状況の記録読出し方法 |
JP3683388B2 (ja) * | 1997-08-04 | 2005-08-17 | 矢崎総業株式会社 | 車両事故記録装置 |
-
2002
- 2002-04-19 JP JP2002116963A patent/JP3706084B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7363136B2 (en) | 2005-06-10 | 2008-04-22 | Nsk Ltd. | Controller of electric power steering apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003312553A (ja) | 2003-11-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3706084B2 (ja) | 車両用データ記録装置 | |
RU2402440C1 (ru) | Система записи информации о транспортном средстве | |
JP5650444B2 (ja) | 車両用ドライブレコーダおよび記録情報管理方法 | |
US6298290B1 (en) | Memory apparatus for vehicle information data | |
JP4613741B2 (ja) | 車両用データ記録装置 | |
JP4347760B2 (ja) | 移動体の運行管理方法、システム及びその構成装置 | |
US20090024274A1 (en) | Recording device and recording method | |
JP3592602B2 (ja) | 移動体の運行管理方法、システム及びその構成装置 | |
JPH06103435A (ja) | 自動車用走行記録装置 | |
JP3328296B2 (ja) | 乗員保護装置用制御システムおよび乗員保護装置用制御システムの制御方法 | |
TW200518959A (en) | Driving state recorder | |
US20070040365A1 (en) | Vehicle data recorder | |
JPWO2009125454A1 (ja) | 車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法 | |
WO1998024680A1 (fr) | Procede de lecture d'enregistrement de condition de fonctionnement de vehicule en deplacement | |
JP5293988B2 (ja) | 運行情報記録装置、情報処理方法、および、プログラム | |
JP5146523B2 (ja) | 車両用挙動データ記録装置 | |
JP5342203B2 (ja) | 車両用情報記録装置 | |
JP2001222731A (ja) | ドライブレコーダ | |
WO2004071824A1 (en) | Automotive accident and incident record system | |
JP5618627B2 (ja) | 車両用ドライブレコーダおよび記録情報管理方法 | |
JP2005247179A (ja) | 車両用情報記録装置 | |
JP3855530B2 (ja) | 事故情報記録装置 | |
JP2005166072A (ja) | 運転記録装置 | |
US20020107912A1 (en) | Motor vehicle drive recorder system which records motor vehicle data proximate an event declared by a motor veicle occupant | |
JP2009003687A (ja) | 運転記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050322 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050520 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050727 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130805 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |