JPWO2009125454A1 - 車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法 - Google Patents

車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法 Download PDF

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Abstract

飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残すことができ、ひいては飲酒運転を効果的に抑止できる車載型記録装置等を提供することを課題とする。本発明の車載型記録装置1は、車両前方の映像を撮像するフロントカメラ11と、加速度センサー12により検出した衝撃レベルから事故発生を検知する衝撃判定部22と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコールセンサー14と、アルコールセンサー14の計測データをフロントカメラ11の撮像データに埋め込んだ画像データを作成する画像データ作成部24と、当該画像データに対し改ざん防止処理を行う改ざん防止処理部25と、改ざん防止処理後の画像データを保存用メモリーMに記録する記録部26と、を備えたことを特徴とする。

Description

本発明は、飲酒運転防止を目的として車両に搭載される車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法に関する。
従来、車室内にアルコールセンサーを設け、当該アルコールセンサーの検出値が所定の値を超えたときに、車両の発進、走行を阻止する車載型アルコール検知器が知られている(例えば、特許文献1)。また、海外では、「インターロック」と称されるアルコール検知器が知られている。この検知器は、吹きかけられた息からアルコール濃度を検知し、一定濃度のアルコールを検知すると車両のキーをロックする仕組みとなっている。
特開2004−249847号公報
ところが、この種のアルコール検知器は、アルコールセンサーの検出値が所定の値未満の場合は運転が可能になるため、空調機器の設定により外気を取り入れたり、窓を開放したりすることによって、アルコールセンサーの検出精度を鈍らせるなど、アルコールセンサーを欺く手段への対策が必要であった。実際に上記の「インターロック」は、他人が運転者に代わって息を吹きかけたり、風船やエアポンプを使って偽装したりすることができないように、種々の対策が講じられている。このような偽装者と開発者との「いたちごっこ」の結果、機器の構成が複雑化し、コスト高になるといった問題があった。また、上記のように、アルコールセンサーの検出値に応じて車両の発進、走行を阻止する方法では、アルコールセンサーが故障した場合に車両を動かすことができないといった問題や、緊急事態で車両を移動しなければならない場合に支障を来たすといった問題もあった。
一方、日本では、西暦2001年より、極めて悪質な交通事犯に対して、危険運転致死傷罪(最高刑懲役20年)が課されることとなっている。この刑罰を適用するためには、アルコールまたは薬物の影響により、正常な運転が困難な状態であったことを立証する必要がある。しかしながら、正常な運転が困難な状態であったことを立証することは非常に困難であり、ドライバーが単なる脇見運転だったと主張すれば、危険運転致死傷罪適用を免れることができてしまう。また、この刑罰は、飲酒運転の発覚を恐れて逃走し、体内からアルコールが抜けてから自首するなどの「ひき逃げ」が急増した原因となっており、いわゆる「逃げ得」との批判も多い。このような背景もあり、飲酒運転事故が発生した場合に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残す手段が望まれている。
本発明は、上記の問題点に鑑み、従来のアルコール検知器による問題点を解決できると共に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残すことができ、ひいては飲酒運転を効果的に抑止できる車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法を提供することを目的とする。
本発明の車載型記録装置は、車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、アルコール濃度計測手段の計測データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分のアルコール濃度計測手段による計測データを、記憶装置に記録することを特徴とする。
本発明の車載型記録装置のデータ記録方法は、車載型記録装置が、車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、車両への衝撃から事故を検出するステップと、事故の検出時から過去所定時間分の、アルコール濃度の計測データを記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、事故検出時から過去所定時間分の、アルコール濃度の計測データを記憶装置に記録するため、事故発生時に飲酒していたか否かの証拠を残すことができる。また、従来のアルコール検知器は、アルコールセンサーの検出精度を鈍らせるなどの方法により運転が可能となり、仮に事故を起こしたとしても飲酒運転をごまかすことが可能であったが、本発明の構成では、事故発生時に証拠が残るため、運転者はごまかす余地が無く、飲酒運転を効果的に抑止できる。また、従来のアルコール検知器の、アルコールセンサーが故障した場合に車両を動かすことができないといった問題や、緊急事態に車両移動が阻まれるといった問題も解決することができる。
なお、記録データが記録される「記憶装置」は、車載型記録装置内部または外部のいずれに存在しても良い。例えば、記憶装置が外部装置内に存在する場合、「記録手段」は、外部装置との無線通信により、記録データを記憶装置に記録するようにしても良い。
また、「アルコール濃度計測手段」は、少なくとも運転者の近傍におけるアルコール濃度を計測することが好ましい。運転者の近傍に配置する例として、例えば運転席シートにおける肩口付近に配置することが挙げられる。また、車室内の複数箇所にアルコールセンサーを設置して、各アルコールセンサーのアルコール濃度を計測しても良い。この場合、複数のアルコールセンサーの計測結果から、運転者の飲酒の有無を正確に判別できる。
上記に記載の車載型記録装置において、車両の車両挙動を計測する車両挙動計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分の車両挙動計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
この構成によれば、車両挙動の計測データを記録するため、運転者が「正常な運転が困難な状態」であったか否かを判断できる。つまり、危険運転致死傷罪の立証に役立てることができる。
なお、「車両挙動」とは、車両の移動軌跡、速度変化、ふらつきの有無など、走行中における車両の動きを指す。
上記に記載の車載型記録装置において、車室内における乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定、のうち少なくとも1に関する情報を含む車室内情報を計測する車室内情報計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分の車室内情報計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
この構成によれば、車室内情報の計測データを記録するため、乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定などが、アルコール濃度計測手段の計測結果に影響を与えていないかの判断材料とすることができる。また、窓を開放したり、空調機器の設定により外気を取り入れたりなど、アルコール濃度計測手段の計測精度を鈍らせるための偽装が行われたか否かについても、判断することができる。
上記に記載の車載型記録装置において、車両の少なくとも前方映像を撮像する撮像手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段による前記事故検出手段による事故検出前後所定時間分の撮像手段による撮像データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
この構成によれば、本発明の車載型記録装置を、アルコール検知器としてだけでなく、ドライブレコーダー(車載型走行データ記録装置)として機能させることができる。
上記に記載の車載型記録装置において、撮像手段による撮像データに、アルコール濃度計測手段による計測データを付加して、改ざん防止処理を施す改ざん防止処理手段をさらに備え、記録手段は、アルコール濃度計測手段による計測データおよび撮像手段による撮像データとして、改ざん防止処理手段による改ざん防止処理後の記録データを記録することが好ましい。
この構成によれば、事故映像を撮像した撮像データに、アルコール濃度の計測データを付加するため、両データの関連性が高い信頼できる証拠を残すことができる。また、改ざん防止処理を施すため、計測データの改ざんを防止でき、さらに証拠能力を高めることができる。
上記に記載の車載型記録装置において、改ざん防止処理手段は、撮像データの少なくとも一部を静止画像化した各画像に、計測データを示すテキスト情報を重ね書きした画像データに対して、改ざん防止処理を施すことが好ましい。
この構成によれば、撮像データを静止画像化した各画像に計測データを重ね書きするため、数日前の計測データを事故発生時の画像と合成するなどの改ざんを防止することができる。また、計測データをテキスト情報として重ね書きするため、画像を見ただけで、計測データの内容を把握することができる。
なお、計測データは、電子透かし技術を用いない場合、各画像の上端部または下端部など重要でない部分に重ね書きされることが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていること、の少なくとも一方を条件として、記憶装置内の記録データを消去する記録データ消去手段をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、記録データ消去手段により、記憶装置の記憶領域を効率的に利用することができる。すなわち、適宜記録データを消去できるため、極端に大きな記憶容量を有する記憶装置を用いる必要がない。また、記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および/または記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていることを条件として消去可能であるため、事故発生直後に記録データを消去することができず、ドライバーにとって不利なデータが記録された場合の故意によるデータ消去を防止できる。
なお、「記録データ消去手段」は、ユーザーの消去操作に基づいて記録データを消去しても良いし、上記の条件を満たした場合に自動的に記録データを消去しても良い。前者の場合であって、上記の条件を満たさない場合は、消去操作が無効となる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載の車載型記録装置における各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
このプログラムを用いることにより、従来のアルコール検知器による問題点を解決できると共に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残すことができ、ひいては飲酒運転を効果的に抑止できる車載型記録装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る車載型記録装置の制御構成を示すブロック図である。 事故発生時において、保存用メモリーへの記録対象となる計測データおよび撮像データを示す図である。 車載型記録装置のデータ記録処理を示すフローチャートである。 車載型記録装置の記録データ消去処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…車載型記録装置 10…検出/計測系 11…フロントカメラ 12…加速度センサー 13…GPS受信機 14…アルコールセンサー 15…車室内情報計測部 24…画像データ作成部 25…改ざん防止処理部 26…記録部 M…保存用メモリー
以下、本発明の一実施形態に係る車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、車載型記録装置1の制御構成を示すブロック図である。同図に示すように、車載型記録装置1は、検出/計測系10の構成要素として、フロントカメラ11、加速度センサー12、GPS(Global Positioning System)受信機13、アルコールセンサー14および車室内情報計測部15を備えている。また、その他の構成要素として、撮像データ記憶部21、衝撃判定部22、計測データ記憶部23、画像データ作成部24、改ざん防止処理部25、記録部26、保存用メモリーM、メモリー制御部27および操作部28を備えている。
フロントカメラ11は、車両(図示省略)のルームミラー等に取り付けられ、走行時における車両前方の映像を撮像する(撮像手段)。撮像データ記憶部21は、フロントカメラ11で撮像した撮像データを記憶する。当該撮像データは、事故発生時の証拠データとして用いられるものであるため、撮像データ記憶部21には、所定時間分(例えば、20秒程度)の撮像データのみが一時的に記憶される。すなわち、古いデータが順次消去されながら、新規のデータが書き込まれる。なお、撮像データ記憶部21は、揮発性であっても不揮発性であっても良い。
加速度センサー12は、車両の加速度を検出する。衝撃判定部22は、加速度センサー12の検出結果から、車両が受けた衝撃を判定する。ここで、車両が受けた衝撃が大きい場合は、事故発生と判定し、画像データ作成部24にトリガー信号(画像データ作成のトリガーとなる信号)を入力する。なお、請求項における「事故検出手段」は、これら加速度センサー12および衝撃判定部22から成るものである。
GPS受信機13は、車両の位置情報(緯度、経度、高度)および時刻情報を受信する。なお、本実施形態において、上記のフロントカメラ11、加速度センサー12および当該GPS13は、車両挙動を計測するために用いられる(車両挙動計測手段)。計測された車両挙動の計測データは、計測データ記憶部23内の車両挙動計測データ記憶領域23aに格納される。
車両挙動としては、具体的に「車両の移動軌跡」、「速度変化」、「ふらつきの有無」を計測する。「車両の移動軌跡」は、GPS受信機13の受信結果から得られる車両の座標(緯度、経度、高度)に基づく計測データであり、「速度変化」は、加速度センサー12の検出結果から得られる車両速度(加速度、ブレーキによる減速度)に基づく計測データである。また、「ふらつきの有無」は、フロントカメラ11で撮像した撮像データから道路上の白線を検知し、当該白線と車両との道幅方向における距離変化を計測した計測データである。
なお、これら車両挙動の計測は、定期的に(例えば、10秒間に1回程度)実行され、その計測データがテキスト情報として車両挙動計測データ記憶領域23a内に格納される。すなわち、計測時における車両の座標を示すテキスト情報、計測時における車両速度を示すテキスト情報、および計測時から過去所定時間(この場合、10秒間)に所定量以上のふらつきを検出したか否かを示すテキスト情報が格納される。
アルコールセンサー14は、アルコール濃度を検出するガスセンサーであり、運転席に取り付けられた運転席用アルコールセンサー14a、助手席に取り付けられた助手席用アルコールセンサー14bおよび後部座席に取り付けられた後部座席用アルコールセンサー14cから成る(アルコール濃度計測手段)。例えばこれらのアルコールセンサー14は、それぞれの座席における肩口付近(人が着座した際にその肩のあたりに相当)に取り付けられる。また、これらのアルコールセンサー14は、いずれも定期的に(例えば、10秒間に1回程度)アルコール濃度を計測し、その計測データは、テキスト情報として、計測データ記憶部23内のアルコール計測データ記憶領域23bに格納される。すなわち、アルコール計測データ記憶領域23bには、計測時において各アルコールセンサー14a,14b,14cが検出したアルコール濃度を示すテキスト情報が格納される。
なお、このように車室内の複数箇所にアルコールセンサー14a,14b,14cを設置することにより、運転者の飲酒の有無を正確に判断することができる。例えば、運転席用アルコールセンサー14aで高いアルコール濃度が検出されて、他のアルコールセンサー14b,14cで低いアルコール濃度が検出された場合は、運転者が飲酒している可能性が高い。逆に、後部座席用アルコールセンサー14cで高いアルコール濃度が検出されて、運転席用アルコールセンサー14aで低いアルコール濃度が検出された場合は、後部座席に座っている搭乗者が飲酒をしており、その呼気が運転席に漏れてきた可能性が高い(運転者は飲酒していない可能性が高い)と判断できる。
車室内情報計測部15は、車室内における「乗員の有無」、「窓の開閉」、および「空調機器の設定」に関する車室内情報を計測する(車室内情報計測手段)。これらの車室内情報は、車両を制御する車両制御装置30から制御データを定期的に(例えば、10秒間に1回程度)取得することにより計測を行う。車両制御装置30は、「乗員の有無」を示す制御データとして、運転席、助手席および後部座席のシート下に設けられた各圧力センサーの検出結果を、車室内情報計測部15に出力する。また、「窓の開閉」を示す制御データとして、窓(運転席側の窓、助手席側の窓、後部座席の左右側の窓)の開閉に関する情報(開閉の有無または開閉量など)を、車室内情報計測部15に出力する。さらに、「空調機器の設定」を示す制御データとして、空調機器(カーエアコン)の設定に関する情報(内気循環か外気循環か、またその風量など)を、車室内情報計測部15に出力する。
なお、車室内情報計測部15の計測データは、テキスト情報として、計測データ記憶部23内の車室内情報計測データ記憶領域23cに格納される。すなわち、車室内情報計測データ記憶領域23cには、計測時において取得した圧力センサーの値を示すテキスト情報、窓の開閉を示すテキスト情報および空調機器の設定を示すテキスト情報が格納される。このように、アルコールセンサー14の計測データと共に、車室内情報の計測データを記録しておくことで、「乗員の有無」、「窓の開閉」および「空調機器の設定」などが、アルコール濃度の計測結果に影響を与えていないかの判断材料とすることができる。また、窓を開放したり、空調機器の設定により外気を取り入れたりするなど、アルコール濃度計測手段の計測精度を鈍らせるための偽装が行われたか否かについても、判断することができる。
なお、上記の各計測データは、事故発生時における飲酒の有無や車両の挙動を証明するためのデータとして用いられるものであるため、各記憶領域23a,23b,23cには、所定時間分(例えば、1時間程度)の計測データのみが記憶される。すなわち、撮像データ記憶部21と同様に、古いデータが順次消去されながら、新規のデータが書き込まれる。この場合、計測データ記憶部23は、揮発性であっても不揮発性であっても良い。
但し、トラックやバスなどドライバー管理を必要とする車両に本実施形態の車載型記録装置1が取り付けられる場合は、各計測データを、比較的長期にわたって一定期間分(例えば、1週間程度)保持しておくようにしても良い。この場合、計測データ記憶部23は、不揮発性のものが用いられる。この構成によれば、ドライバーの勤務態度を見極める材料として計測データを用いることができる。なお、ドライバーの管理者が、計測データを保持しておく期間や、保持対象となる計測データを、操作部28の操作によって設定変更できるようにしても良い。
画像データ作成部24は、衝撃判定部22による事故発生の判定をトリガーとして、撮像データ記憶部21に格納されている撮像データに、計測データ記憶部23に格納されている計測データを付加して、画像データを作成する。具体的には、撮像データに含まれる各画像に、計測データであるテキスト情報を、電子透かし技術を用いて書き込むことにより、画像データを作成する。
図2に示すように、例えば、車両挙動の計測データ、アルコール濃度の計測データおよび車室内情報の計測データを、それぞれ計測データ記憶部23に事故発生前1時間分保持し、撮像データを、撮像データ記憶部21に事故発生前後20秒間(図示の例では、事故発生前15秒間、事故発生後5秒間)保持しておく場合、以下のように計測データを書き込むことができる。
例えば、1秒間に10コマの画像データを作成する場合、事故発生前後20秒間では、200コマの画像データを作成することができる。ここで、各画像データの元となる各画像に100文字のテキスト情報(計測データ)を書き込むと、全部で20000文字のテキスト情報を書き込むことができる。一方、計測データの計測間隔(サンプリング間隔)が10秒であるとすると、事故発生前1時間分の計測回数は360回であるから、1回分の計測データを55文字以内で書き込むことにより、事故発生前1時間分の計測データを20秒間分の撮像データに書き込むことができる。
なお、1回分の計測データが2枚の画像に分割して書き込まれるのは好ましくないため、1回分の計測データを50文字以内とし、1枚の画像に2回分の計測データを書き込むようにしても良い。また、1回分の計測データをより多くの文字数で書き込めるように、計測間隔を長くしたり、1枚の画像に書き込む文字数を多くしたりしても良い。
図1の説明に戻る。改ざん防止処理部25は、画像データ作成部24で作成した画像データに対して改ざん処理を行う(改ざん防止処理手段)。なお、改ざん防止処理としては、JPEG画像に検査者のID情報を透かし情報として埋め込んだり、JPEG画像に改ざん防止情報を埋め込んだりするなど、種々の画像改ざん防止技術を適用可能である。
記録部26は、改ざん防止処理部25による改ざん処理後の画像データ(記録データ)を、保存用メモリーM(記憶装置)に記録する(記録手段)。保存用メモリーMは、事故発生時における証拠データを保存しておくためのメモリーであり、取り外し不可能となっている。また、保存用メモリーMとしては、フラッシュメモリーなど、書き替え可能且つ不揮発性の記憶装置を適用できる。
メモリー制御部27は、保存用メモリーMへの書き込み・消去を制御する(記録データ消去手段)。詳細については後述するが、ある条件を満たした場合に、保存用メモリーMに記録された記録データを古い順に消去する。なお、記録データの消去は、自動的に行うのではなく、ユーザーによる操作部28の操作によって行うようにしても良い。この場合、操作部28の操作によって、自動消去を行うか否かについて設定可能であり、「自動消去を行わない」と設定した場合には、操作部28による手動消去が必要となる。
次に、図3を参照し、車載型記録装置1によるデータ記録処理について説明する。車載型記録装置1は、車両走行時において、車両前方映像の撮像、アルコール濃度の計測、車両挙動の計測、車室内情報の計測を行い、これらの撮像データおよび計測データを撮像データ記憶部21および計測データ記憶部23に順次記憶させておく(S01)。ここで、衝撃判定部22により事故発生と判定した場合は(S02)、事故発生後5秒間だけ車両前方映像の撮像を継続し(S03)、事故発生前1時間分の計測データおよび事故発生前後20秒間分の撮像データを、それぞれ計測データ記憶部23および撮像データ記憶部21から読み出す(S04)。そして、撮像データを静止画像として分割した(例えば、1秒間を10コマ分など)複数枚の画像に、計測データを示すテキスト情報を書き込んで、画像データを作成する(S05)。
車載型記録装置1は、画像データを作成すると、これに改ざん防止処理を施し(S06)、改ざん防止処理後の記録データを、保存用メモリーMに記録する(S07)。なお、事故発生を検知しない場合は(S02:No)、車両前方映像の撮像および各種計測データの計測を続行する。
続いて、図4を参照し、車載型記録装置1による記録データ消去処理について説明する。ここでは、記録データを自動消去する場合について言及する。車載型記録装置1(メモリー制御部27)は、保存用メモリーMに記録された記録データの中で、記録時から一定期間(例えば、1週間程度)が経過したものが存在するか否かを判別する(S11)。ここで、一定期間が経過した記録データが存在すると判定した場合は(S11:Yes)、該当する記録データを消去する(S12)。
また、一定期間が経過した記録データが存在しないと判定した場合は(S11:No)、N回分以上(例えば、10回分以上)の記録データが保存用メモリーM内に存在するか否かを判別する(S13)。ここで、N回分以上の記録データが存在すると判定した場合は(S13:Yes)、保存用メモリーM内の記録データの中から最も古い記録データを消去する(S14)。一方、N回分以上の記録データが存在しないと判定した場合は(S13:No)、S11以降の処理を定期的に(例えば、1時間ごと)に繰り返す。
なお、ここでは、一定期間が経過していること(S11)または保存用メモリーMにN回分以上の記録データが存在すること(S13)をor条件として、記録データを消去したがand条件としても良い。また、or条件とand条件のいずれに設定するかについて、およびNの値を、操作部28の操作によって設定変更できるようにしても良い。
以上説明したとおり、本実施形態の車載型記録装置1によれば、事故検出時から過去所定時間分のアルコール濃度の計測データを、車両前方映像の撮像データと共に改ざん防止処理を施して保存用メモリーMに記録するため、証拠能力の高い計測データを残すことができる。さらに、計測データとして、車両挙動の計測データと、車室内情報の計測データとを付加するため、計測データの信憑性を高めることができると共に、運転者が「正常な運転が可能な状態」であったか否かを正確に見極めることができる。
また、飲酒ドライバーは、アルコール依存の可能性が高く、また常習性が高いため、過去に飲酒運転を行ったことがあるドライバーに対して、本実施形態の車載型記録装置1の取り付けを義務付けることで、飲酒運転を効果的に抑止することができる。
また、本実施形態の車載型記録装置1を車両に取り付けることにより、証拠能力の高い各計測データを残すことができ、結果的に飲酒運転を抑止できるため、自動車保険会社との契約で、車載型記録装置1を設置した車両の保険料が安くなることが期待できる。自動車保険会社にとっても、優良ドライバーの見極めが容易であり、事故が起きた場合にも裁判で有利となるため、保険金の支払いが少なくてすむといったメリットがある。
なお、上記の実施形態では、事故発生を検知した場合に、記録データを保存用メモリーMに記録するものとしたが、事故発生時のみならず、定期的に記録データを保存用メモリーMに記録するようにしても良い。但し、この場合も、画像データの生成(計測データの撮像データへの埋め込み)および改ざん防止処理を施した上で記録データを記録することが好ましい。さらに、この場合、保存用メモリーMには大量の記録データが記録されることとなるため、定期的に記録データの自動消去処理を行うことが好ましい。自動消去処理を行う場合は、衝撃判定部22により判定した衝撃レベルを各記録データに関連付けて記録しておき、衝撃レベルの低い記録データから消去することが好ましい。
また、上記の実施形態では、事故発生時に、車両挙動の計測データ、アルコール濃度の計測データおよび車室内情報の計測データをそれぞれ1時間分記録するものとしたが、必ずしも同一時間でなくても良い。例えばアルコール計測データを10時間分記録し、その他の計測データを1時間分だけ記録する方法でも良い。また、各計測データを記録する時間を、操作部28の操作によって設定変更できるようにしてもよい。撮像データについても、同様である。
また、上記の実施形態において、車室内情報計測部15は、車両制御装置30から入力される制御データに基づいて車室内情報を計測するものとしたが、車載型記録装置1に直接圧力センサー等を接続し、車両制御装置30を介することなく、車室内情報を計測しても良い。
また、図4に示したフローチャートでは、記録データを自動消去する場合について示したが、操作部28の操作により保存用メモリーM内の記録データを消去する際は、一定期間が経過していること(S11)や、保存用メモリーMにN回分以上の記録データが存在すること(S13)の条件を満たす場合のみ、消去可能とすることが好ましい。言い換えれば、S11および/またはS13の条件を満たさない場合は、消去操作を無効とすることが好ましい。
また、計測データ(テキスト情報)は、事故発生前後20秒間分の撮像データに埋め込むものとしたが、事故発生後5秒間の撮像後、さらに計測データ埋め込み用の映像を撮像するようにしても良い。例えば、事故発生後5秒間の撮像後、6秒間の映像を撮像し、この6秒間分の画像60枚(1秒あたり10コマの場合)に、計測データを埋め込むようにしても良い。
また、上記の実施形態では、電子透かし技術を用いて、画像データに計測データを重ね書きするものとしたが、電子透かし技術を用いない場合は、画像データの周辺部など、画像データの重要でない部分に計測データを書き込むことが好ましい。
また、上記の実施形態では、計測データをテキスト情報として書き込むものとしたが、バイナリデータなど、テキスト情報以外のデータ形式で書き込むことも、当然可能である。
また、上記の実施形態では、車載型記録装置1内に保存用メモリーMが搭載されているとしたが、無線通信などにより外部装置(例えば、車両を管理する管理会社のサーバ)内にメモリー(データベース)を搭載し、外部装置に対して記録データを送信するようにしても良い。この構成によれば、事故の衝撃によって保存用メモリーMが損傷・破壊されてしまい、証拠データを保全できなくなるといった問題を解決できる。また、ユーザーが、自分に不利になるような記録データを故意に消去したりすることを防止できる。
また、上記の実施形態では、フロントカメラ11により車両前方の映像を撮像するとしたが、車両後方や車両側方の映像も同時に撮像しても良い。また、車室内を撮像するカメラを設け、車室内の様子(運転者の様子)を撮像しても良い。これにより、運転者が「正常な運転が可能な状態」であったか否かをさらに正確に見極めることができる。
また、上記の例に示した車載型記録装置1における各部をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記録媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピュータを、車載型記録装置1の各部として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【0002】
らない場合に支障を来たすといった問題もあった。
[0004]
一方、日本では、西暦2001年より、極めて悪質な交通事犯に対して、危険運転致死傷罪(最高刑懲役20年)が課されることとなっている。この刑罰を適用するためには、アルコールまたは薬物の影響により、正常な運転が困難な状態であったことを立証する必要がある。しかしながら、正常な運転が困難な状態であったことを立証することは非常に困難であり、ドライバーが単なる脇見運転だったと主張すれば、危険運転致死傷罪適用を免れることができてしまう。また、この刑罰は、飲酒運転の発覚を恐れて逃走し、体内からアルコールが抜けてから自首するなどの「ひき逃げ」が急増した原因となっており、いわゆる「逃げ得」との批判も多い。このような背景もあり、飲酒運転事故が発生した場合に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残す手段が望まれている。
[0005]
本発明は、上記の問題点に鑑み、従来のアルコール検知器による問題点を解決できると共に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残すことができ、ひいては飲酒運転を効果的に抑止できる車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明の車載型記録装置は、車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、車両の少なくとも前方映像を撮像する撮像手段と、アルコール濃度計測手段の計測データおよび撮像手段による撮像データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、所定時間分の計測データと、所定時間分より短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することを特徴とする。
上記に記載の車載型記録装置において、車両の車両挙動を計測する車両挙動計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、所定時間分の車両挙動計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、車室内における乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定、のうち少なくとも1に関する情報を含む車室内情報を計測する車室内情報計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、車室内情報計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、撮像手段による撮像データに、アルコール濃度計測手段による計測データを付加して、改ざん防止処理を施す改ざん防止処理手段をさらに備え、記録手段は、アルコール濃度計測手段による計測データおよび撮像手段による撮像データとして、改ざん防止処理手段による改ざん防止処理後の記録データを記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、改ざん防止処理手段は、撮像データの少なくとも一部を静止画像化した各画像に、計測データを示すテキスト情報を重ね書きした画像データに対して、改ざん防止処理を施すことが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていること、の少なくとも一方を条件として、記憶装置内の記録データを消去する記録データ消去手段をさらに備えたことが好ましい。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載の車載型記録装置における各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
本発明の車載型記録装置のデータ記録方法は、車載型記録装置が、車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、車両の少なくとも前方映像を撮像するステップと、車両への衝撃から事故を検出するステップと、事故を検出したとき、所定時間分のアルコール濃度の計測データと、所定時間分より短い時間分の車両の少なくとも前方映像の撮像データと、を記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、事故検出時を基準とした所定時間分の計測データと、事故検出時を基準とした所定時間分より短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、事故検出時から過去所定時間分の計測データと、過去所定時間分よりも短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、事故検出時から過去所定時間分の計測データと、事故検出時から過去所定時間分よりも短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することが好ましい。
なお、以下の構成としても良い。
本発明の車載型記録装置は、車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、アルコール濃度計測手段の計測データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分のアルコール濃度計測手段による計測データを、記憶装置に記録することを特徴とする。
[0007]
本発明の車載型記録装置のデータ記録方法は、車載型記録装置が、車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、車両への衝撃から事故を検出するステップと、事故の検出時から過去所定時間分の、アルコール濃度の計測データを記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする。
【0002】
らない場合に支障を来たすといった問題もあった。
[0004]
一方、日本では、西暦2001年より、極めて悪質な交通事犯に対して、危険運転致死傷罪(最高刑懲役20年)が課されることとなっている。この刑罰を適用するためには、アルコールまたは薬物の影響により、正常な運転が困難な状態であったことを立証する必要がある。しかしながら、正常な運転が困難な状態であったことを立証することは非常に困難であり、ドライバーが単なる脇見運転だったと主張すれば、危険運転致死傷罪適用を免れることができてしまう。また、この刑罰は、飲酒運転の発覚を恐れて逃走し、体内からアルコールが抜けてから自首するなどの「ひき逃げ」が急増した原因となっており、いわゆる「逃げ得」との批判も多い。このような背景もあり、飲酒運転事故が発生した場合に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残す手段が望まれている。
[0005]
本発明は、上記の問題点に鑑み、従来のアルコール検知器による問題点を解決できると共に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残すことができ、ひいては飲酒運転を効果的に抑止できる車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0006]
本発明の車載型記録装置は、車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、車両の少なくとも前方映像を撮像する撮像手段と、アルコール濃度計測手段の計測データおよび撮像手段による撮像データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、所定時間分の計測データと、所定時間分より短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することを特徴とする。
上記に記載の車載型記録装置において、車両の車両挙動を計測する車両挙動計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、所定時間分の車両挙動計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、車室内における乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定、のうち少なくとも1に関する情報を含む車室内情報を計測する車室内情報計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、車室内情報計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、撮像手段による撮像データに、アルコール濃度計測手段による計測データを付加して、改ざん防止処理を施す改ざん防止処理手段をさらに備え、記録手段は、アルコール濃度計測手段による計測データおよび撮像手段による撮像データとして、改ざん防止処理手段による改ざん防止処理後の記録データを記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、改ざん防止処理手段は、撮像データの少なくとも一部を静止画像化した各画像に、計測データを示すテキスト情報を重ね書きした画像データに対して、改ざん防止処理を施すことが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていること、の少なくとも一方を条件として、記憶装置内の記録データを消去する記録データ消去手段をさらに備えたことが好ましい。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載の車載型記録装置における各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
本発明の車載型記録装置のデータ記録方法は、車載型記録装置が、車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、車両の少なくとも前方映像を撮像するステップと、車両への衝撃から事故を検出するステップと、事故を検出したとき、所定時間分のアルコール濃度の計測データと、所定時間分より短い時間分の車両の少なくとも前方映像の撮像データと、を記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、事故検出時を基準とした所定時間分の計測データと、事故検出時を基準とした所定時間分より短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、事故検出時から過去所定時間分の計測データと、過去所定時間分よりも短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、事故検出時から過去所定時間分の計測データと、事故検出時から過去所定時間分よりも短い時間分の撮像データと、を記憶装置に記録することが好ましい。
なお、以下の構成としても良い。
本発明の車載型記録装置は、車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、アルコール濃度計測手段の計測データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分のアルコール濃度計測手段による計測データを、記憶装置に記録することを特徴とする。
[0007]
本発明の車載型記録装置のデータ記録方法は、車載型記録装置が、車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、車両への衝撃から事故を検出するステップと、事故の検出時から過去所定時間分の、アルコール濃度の計測データを記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする。
本発明は、飲酒運転防止を目的として車両に搭載される車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法に関する。
従来、車室内にアルコールセンサーを設け、当該アルコールセンサーの検出値が所定の値を超えたときに、車両の発進、走行を阻止する車載型アルコール検知器が知られている(例えば、特許文献1)。また、海外では、「インターロック」と称されるアルコール検知器が知られている。この検知器は、吹きかけられた息からアルコール濃度を検知し、一定濃度のアルコールを検知すると車両のキーをロックする仕組みとなっている。
特開2004−249847号公報
ところが、この種のアルコール検知器は、アルコールセンサーの検出値が所定の値未満の場合は運転が可能になるため、空調機器の設定により外気を取り入れたり、窓を開放したりすることによって、アルコールセンサーの検出精度を鈍らせるなど、アルコールセンサーを欺く手段への対策が必要であった。実際に上記の「インターロック」は、他人が運転者に代わって息を吹きかけたり、風船やエアポンプを使って偽装したりすることができないように、種々の対策が講じられている。このような偽装者と開発者との「いたちごっこ」の結果、機器の構成が複雑化し、コスト高になるといった問題があった。また、上記のように、アルコールセンサーの検出値に応じて車両の発進、走行を阻止する方法では、アルコールセンサーが故障した場合に車両を動かすことができないといった問題や、緊急事態で車両を移動しなければならない場合に支障を来たすといった問題もあった。
一方、日本では、西暦2001年より、極めて悪質な交通事犯に対して、危険運転致死傷罪(最高刑懲役20年)が課されることとなっている。この刑罰を適用するためには、アルコールまたは薬物の影響により、正常な運転が困難な状態であったことを立証する必要がある。しかしながら、正常な運転が困難な状態であったことを立証することは非常に困難であり、ドライバーが単なる脇見運転だったと主張すれば、危険運転致死傷罪適用を免れることができてしまう。また、この刑罰は、飲酒運転の発覚を恐れて逃走し、体内からアルコールが抜けてから自首するなどの「ひき逃げ」が急増した原因となっており、いわゆる「逃げ得」との批判も多い。このような背景もあり、飲酒運転事故が発生した場合に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残す手段が望まれている。
本発明は、上記の問題点に鑑み、従来のアルコール検知器による問題点を解決できると共に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残すことができ、ひいては飲酒運転を効果的に抑止できる車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法を提供することを目的とする。
本発明の車載型記録装置は、車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、車両の少なくとも前方映像を撮像する撮像手段と、アルコール濃度計測手段の計測データおよび撮像手段による撮像データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、所定時間分の計測データを、所定時間分より短い時間分の撮像データに含まれる画像のコマ数に応じて分割し、各画像に、分割した計測データを対応付けて、記憶装置に記録することを特徴とする。
上記に記載の車載型記録装置において、車両の車両挙動を計測する車両挙動計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、所定時間分の車両挙動計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、車室内における乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定、のうち少なくとも1に関する情報を含む車室内情報を計測する車室内情報計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段により事故を検出したとき、車室内情報計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、撮像手段による撮像データに、アルコール濃度計測手段による計測データを付加して、改ざん防止処理を施す改ざん防止処理手段をさらに備え、記録手段は、アルコール濃度計測手段による計測データおよび撮像手段による撮像データとして、改ざん防止処理手段による改ざん防止処理後の記録データを記録することが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、改ざん防止処理手段は、撮像データの少なくとも一部を静止画像化した各画像に、計測データを示すテキスト情報を重ね書きした画像データに対して、改ざん防止処理を施すことが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていること、の少なくとも一方を条件として、記憶装置内の記録データを消去する記録データ消去手段をさらに備えたことが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、所定時間分の計測データは、事故検出手段による事故検出時を基準とした所定時間分の計測データであることが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、所定時間分の計測データは、少なくとも事故検出手段による事故検出時以前の計測データを含むことが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、所定時間分より短い時間分の撮像データは、少なくとも事故検出手段による事故検出時以前の撮像データを含むことが好ましい。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載の車載型記録装置における各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
本発明の車載型記録装置のデータ記録方法は、車載型記録装置が、車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、車両の少なくとも前方映像を撮像するステップと、車両への衝撃から事故を検出するステップと、事故を検出したとき、所定時間分のアルコール濃度の計測データを、所定時間分より短い時間分の車両の少なくとも前方映像の撮像データに含まれる画像のコマ数に応じて分割し、各画像に、分割した計測データを対応付けて、記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする。
なお、以下の構成としても良い。
本発明の車載型記録装置は、車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、アルコール濃度計測手段の計測データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分のアルコール濃度計測手段による計測データを、記憶装置に記録することを特徴とする。
本発明の車載型記録装置のデータ記録方法は、車載型記録装置が、車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、車両への衝撃から事故を検出するステップと、事故の検出時から過去所定時間分の、アルコール濃度の計測データを記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする。
これらの構成によれば、事故検出時から過去所定時間分の、アルコール濃度の計測データを記憶装置に記録するため、事故発生時に飲酒していたか否かの証拠を残すことができる。また、従来のアルコール検知器は、アルコールセンサーの検出精度を鈍らせるなどの方法により運転が可能となり、仮に事故を起こしたとしても飲酒運転をごまかすことが可能であったが、本発明の構成では、事故発生時に証拠が残るため、運転者はごまかす余地が無く、飲酒運転を効果的に抑止できる。また、従来のアルコール検知器の、アルコールセンサーが故障した場合に車両を動かすことができないといった問題や、緊急事態に車両移動が阻まれるといった問題も解決することができる。
なお、記録データが記録される「記憶装置」は、車載型記録装置内部または外部のいずれに存在しても良い。例えば、記憶装置が外部装置内に存在する場合、「記録手段」は、外部装置との無線通信により、記録データを記憶装置に記録するようにしても良い。
また、「アルコール濃度計測手段」は、少なくとも運転者の近傍におけるアルコール濃度を計測することが好ましい。運転者の近傍に配置する例として、例えば運転席シートにおける肩口付近に配置することが挙げられる。また、車室内の複数箇所にアルコールセンサーを設置して、各アルコールセンサーのアルコール濃度を計測しても良い。この場合、複数のアルコールセンサーの計測結果から、運転者の飲酒の有無を正確に判別できる。
上記に記載の車載型記録装置において、車両の車両挙動を計測する車両挙動計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分の車両挙動計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
この構成によれば、車両挙動の計測データを記録するため、運転者が「正常な運転が困難な状態」であったか否かを判断できる。つまり、危険運転致死傷罪の立証に役立てることができる。
なお、「車両挙動」とは、車両の移動軌跡、速度変化、ふらつきの有無など、走行中における車両の動きを指す。
上記に記載の車載型記録装置において、車室内における乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定、のうち少なくとも1に関する情報を含む車室内情報を計測する車室内情報計測手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分の車室内情報計測手段による計測データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
この構成によれば、車室内情報の計測データを記録するため、乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定などが、アルコール濃度計測手段の計測結果に影響を与えていないかの判断材料とすることができる。また、窓を開放したり、空調機器の設定により外気を取り入れたりなど、アルコール濃度計測手段の計測精度を鈍らせるための偽装が行われたか否かについても、判断することができる。
上記に記載の車載型記録装置において、車両の少なくとも前方映像を撮像する撮像手段をさらに備え、記録手段は、事故検出手段による前記事故検出手段による事故検出前後所定時間分の撮像手段による撮像データを、記憶装置にさらに記録することが好ましい。
この構成によれば、本発明の車載型記録装置を、アルコール検知器としてだけでなく、ドライブレコーダー(車載型走行データ記録装置)として機能させることができる。
上記に記載の車載型記録装置において、撮像手段による撮像データに、アルコール濃度計測手段による計測データを付加して、改ざん防止処理を施す改ざん防止処理手段をさらに備え、記録手段は、アルコール濃度計測手段による計測データおよび撮像手段による撮像データとして、改ざん防止処理手段による改ざん防止処理後の記録データを記録することが好ましい。
この構成によれば、事故映像を撮像した撮像データに、アルコール濃度の計測データを付加するため、両データの関連性が高い信頼できる証拠を残すことができる。また、改ざん防止処理を施すため、計測データの改ざんを防止でき、さらに証拠能力を高めることができる。
上記に記載の車載型記録装置において、改ざん防止処理手段は、撮像データの少なくとも一部を静止画像化した各画像に、計測データを示すテキスト情報を重ね書きした画像データに対して、改ざん防止処理を施すことが好ましい。
この構成によれば、撮像データを静止画像化した各画像に計測データを重ね書きするため、数日前の計測データを事故発生時の画像と合成するなどの改ざんを防止することができる。また、計測データをテキスト情報として重ね書きするため、画像を見ただけで、計測データの内容を把握することができる。
なお、計測データは、電子透かし技術を用いない場合、各画像の上端部または下端部など重要でない部分に重ね書きされることが好ましい。
上記に記載の車載型記録装置において、記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていること、の少なくとも一方を条件として、記憶装置内の記録データを消去する記録データ消去手段をさらに備えたことが好ましい。
この構成によれば、記録データ消去手段により、記憶装置の記憶領域を効率的に利用することができる。すなわち、適宜記録データを消去できるため、極端に大きな記憶容量を有する記憶装置を用いる必要がない。また、記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および/または記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていることを条件として消去可能であるため、事故発生直後に記録データを消去することができず、ドライバーにとって不利なデータが記録された場合の故意によるデータ消去を防止できる。
なお、「記録データ消去手段」は、ユーザーの消去操作に基づいて記録データを消去しても良いし、上記の条件を満たした場合に自動的に記録データを消去しても良い。前者の場合であって、上記の条件を満たさない場合は、消去操作が無効となる。
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載の車載型記録装置における各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
このプログラムを用いることにより、従来のアルコール検知器による問題点を解決できると共に、飲酒していたか否かの信頼できる証拠を残すことができ、ひいては飲酒運転を効果的に抑止できる車載型記録装置を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る車載型記録装置の制御構成を示すブロック図である。 事故発生時において、保存用メモリーへの記録対象となる計測データおよび撮像データを示す図である。 車載型記録装置のデータ記録処理を示すフローチャートである。 車載型記録装置の記録データ消去処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態に係る車載型記録装置、プログラムおよび車載型記録装置のデータ記録方法について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、車載型記録装置1の制御構成を示すブロック図である。同図に示すように、車載型記録装置1は、検出/計測系10の構成要素として、フロントカメラ11、加速度センサー12、GPS(Global Positioning System)受信機13、アルコールセンサー14および車室内情報計測部15を備えている。また、その他の構成要素として、撮像データ記憶部21、衝撃判定部22、計測データ記憶部23、画像データ作成部24、改ざん防止処理部25、記録部26、保存用メモリーM、メモリー制御部27および操作部28を備えている。
フロントカメラ11は、車両(図示省略)のルームミラー等に取り付けられ、走行時における車両前方の映像を撮像する(撮像手段)。撮像データ記憶部21は、フロントカメラ11で撮像した撮像データを記憶する。当該撮像データは、事故発生時の証拠データとして用いられるものであるため、撮像データ記憶部21には、所定時間分(例えば、20秒程度)の撮像データのみが一時的に記憶される。すなわち、古いデータが順次消去されながら、新規のデータが書き込まれる。なお、撮像データ記憶部21は、揮発性であっても不揮発性であっても良い。
加速度センサー12は、車両の加速度を検出する。衝撃判定部22は、加速度センサー12の検出結果から、車両が受けた衝撃を判定する。ここで、車両が受けた衝撃が大きい場合は、事故発生と判定し、画像データ作成部24にトリガー信号(画像データ作成のトリガーとなる信号)を入力する。なお、請求項における「事故検出手段」は、これら加速度センサー12および衝撃判定部22から成るものである。
GPS受信機13は、車両の位置情報(緯度、経度、高度)および時刻情報を受信する。なお、本実施形態において、上記のフロントカメラ11、加速度センサー12および当該GPS13は、車両挙動を計測するために用いられる(車両挙動計測手段)。計測された車両挙動の計測データは、計測データ記憶部23内の車両挙動計測データ記憶領域23aに格納される。
車両挙動としては、具体的に「車両の移動軌跡」、「速度変化」、「ふらつきの有無」を計測する。「車両の移動軌跡」は、GPS受信機13の受信結果から得られる車両の座標(緯度、経度、高度)に基づく計測データであり、「速度変化」は、加速度センサー12の検出結果から得られる車両速度(加速度、ブレーキによる減速度)に基づく計測データである。また、「ふらつきの有無」は、フロントカメラ11で撮像した撮像データから道路上の白線を検知し、当該白線と車両との道幅方向における距離変化を計測した計測データである。
なお、これら車両挙動の計測は、定期的に(例えば、10秒間に1回程度)実行され、その計測データがテキスト情報として車両挙動計測データ記憶領域23a内に格納される。すなわち、計測時における車両の座標を示すテキスト情報、計測時における車両速度を示すテキスト情報、および計測時から過去所定時間(この場合、10秒間)に所定量以上のふらつきを検出したか否かを示すテキスト情報が格納される。
アルコールセンサー14は、アルコール濃度を検出するガスセンサーであり、運転席に取り付けられた運転席用アルコールセンサー14a、助手席に取り付けられた助手席用アルコールセンサー14bおよび後部座席に取り付けられた後部座席用アルコールセンサー14cから成る(アルコール濃度計測手段)。例えばこれらのアルコールセンサー14は、それぞれの座席における肩口付近(人が着座した際にその肩のあたりに相当)に取り付けられる。また、これらのアルコールセンサー14は、いずれも定期的に(例えば、10秒間に1回程度)アルコール濃度を計測し、その計測データは、テキスト情報として、計測データ記憶部23内のアルコール計測データ記憶領域23bに格納される。すなわち、アルコール計測データ記憶領域23bには、計測時において各アルコールセンサー14a,14b,14cが検出したアルコール濃度を示すテキスト情報が格納される。
なお、このように車室内の複数箇所にアルコールセンサー14a,14b,14cを設置することにより、運転者の飲酒の有無を正確に判断することができる。例えば、運転席用アルコールセンサー14aで高いアルコール濃度が検出されて、他のアルコールセンサー14b,14cで低いアルコール濃度が検出された場合は、運転者が飲酒している可能性が高い。逆に、後部座席用アルコールセンサー14cで高いアルコール濃度が検出されて、運転席用アルコールセンサー14aで低いアルコール濃度が検出された場合は、後部座席に座っている搭乗者が飲酒をしており、その呼気が運転席に漏れてきた可能性が高い(運転者は飲酒していない可能性が高い)と判断できる。
車室内情報計測部15は、車室内における「乗員の有無」、「窓の開閉」、および「空調機器の設定」に関する車室内情報を計測する(車室内情報計測手段)。これらの車室内情報は、車両を制御する車両制御装置30から制御データを定期的に(例えば、10秒間に1回程度)取得することにより計測を行う。車両制御装置30は、「乗員の有無」を示す制御データとして、運転席、助手席および後部座席のシート下に設けられた各圧力センサーの検出結果を、車室内情報計測部15に出力する。また、「窓の開閉」を示す制御データとして、窓(運転席側の窓、助手席側の窓、後部座席の左右側の窓)の開閉に関する情報(開閉の有無または開閉量など)を、車室内情報計測部15に出力する。さらに、「空調機器の設定」を示す制御データとして、空調機器(カーエアコン)の設定に関する情報(内気循環か外気循環か、またその風量など)を、車室内情報計測部15に出力する。
なお、車室内情報計測部15の計測データは、テキスト情報として、計測データ記憶部23内の車室内情報計測データ記憶領域23cに格納される。すなわち、車室内情報計測データ記憶領域23cには、計測時において取得した圧力センサーの値を示すテキスト情報、窓の開閉を示すテキスト情報および空調機器の設定を示すテキスト情報が格納される。このように、アルコールセンサー14の計測データと共に、車室内情報の計測データを記録しておくことで、「乗員の有無」、「窓の開閉」および「空調機器の設定」などが、アルコール濃度の計測結果に影響を与えていないかの判断材料とすることができる。また、窓を開放したり、空調機器の設定により外気を取り入れたりするなど、アルコール濃度計測手段の計測精度を鈍らせるための偽装が行われたか否かについても、判断することができる。
なお、上記の各計測データは、事故発生時における飲酒の有無や車両の挙動を証明するためのデータとして用いられるものであるため、各記憶領域23a,23b,23cには、所定時間分(例えば、1時間程度)の計測データのみが記憶される。すなわち、撮像データ記憶部21と同様に、古いデータが順次消去されながら、新規のデータが書き込まれる。この場合、計測データ記憶部23は、揮発性であっても不揮発性であっても良い。
但し、トラックやバスなどドライバー管理を必要とする車両に本実施形態の車載型記録装置1が取り付けられる場合は、各計測データを、比較的長期にわたって一定期間分(例えば、1週間程度)保持しておくようにしても良い。この場合、計測データ記憶部23は、不揮発性のものが用いられる。この構成によれば、ドライバーの勤務態度を見極める材料として計測データを用いることができる。なお、ドライバーの管理者が、計測データを保持しておく期間や、保持対象となる計測データを、操作部28の操作によって設定変更できるようにしても良い。
画像データ作成部24は、衝撃判定部22による事故発生の判定をトリガーとして、撮像データ記憶部21に格納されている撮像データに、計測データ記憶部23に格納されている計測データを付加して、画像データを作成する。具体的には、撮像データに含まれる各画像に、計測データであるテキスト情報を、電子透かし技術を用いて書き込むことにより、画像データを作成する。
図2に示すように、例えば、車両挙動の計測データ、アルコール濃度の計測データおよび車室内情報の計測データを、それぞれ計測データ記憶部23に事故発生前1時間分保持し、撮像データを、撮像データ記憶部21に事故発生前後20秒間(図示の例では、事故発生前15秒間、事故発生後5秒間)保持しておく場合、以下のように計測データを書き込むことができる。
例えば、1秒間に10コマの画像データを作成する場合、事故発生前後20秒間では、200コマの画像データを作成することができる。ここで、各画像データの元となる各画像に100文字のテキスト情報(計測データ)を書き込むと、全部で20000文字のテキスト情報を書き込むことができる。一方、計測データの計測間隔(サンプリング間隔)が10秒であるとすると、事故発生前1時間分の計測回数は360回であるから、1回分の計測データを55文字以内で書き込むことにより、事故発生前1時間分の計測データを20秒間分の撮像データに書き込むことができる。
なお、1回分の計測データが2枚の画像に分割して書き込まれるのは好ましくないため、1回分の計測データを50文字以内とし、1枚の画像に2回分の計測データを書き込むようにしても良い。また、1回分の計測データをより多くの文字数で書き込めるように、計測間隔を長くしたり、1枚の画像に書き込む文字数を多くしたりしても良い。
図1の説明に戻る。改ざん防止処理部25は、画像データ作成部24で作成した画像データに対して改ざん処理を行う(改ざん防止処理手段)。なお、改ざん防止処理としては、JPEG画像に検査者のID情報を透かし情報として埋め込んだり、JPEG画像に改ざん防止情報を埋め込んだりするなど、種々の画像改ざん防止技術を適用可能である。
記録部26は、改ざん防止処理部25による改ざん処理後の画像データ(記録データ)を、保存用メモリーM(記憶装置)に記録する(記録手段)。保存用メモリーMは、事故発生時における証拠データを保存しておくためのメモリーであり、取り外し不可能となっている。また、保存用メモリーMとしては、フラッシュメモリーなど、書き替え可能且つ不揮発性の記憶装置を適用できる。
メモリー制御部27は、保存用メモリーMへの書き込み・消去を制御する(記録データ消去手段)。詳細については後述するが、ある条件を満たした場合に、保存用メモリーMに記録された記録データを古い順に消去する。なお、記録データの消去は、自動的に行うのではなく、ユーザーによる操作部28の操作によって行うようにしても良い。この場合、操作部28の操作によって、自動消去を行うか否かについて設定可能であり、「自動消去を行わない」と設定した場合には、操作部28による手動消去が必要となる。
次に、図3を参照し、車載型記録装置1によるデータ記録処理について説明する。車載型記録装置1は、車両走行時において、車両前方映像の撮像、アルコール濃度の計測、車両挙動の計測、車室内情報の計測を行い、これらの撮像データおよび計測データを撮像データ記憶部21および計測データ記憶部23に順次記憶させておく(S01)。ここで、衝撃判定部22により事故発生と判定した場合は(S02)、事故発生後5秒間だけ車両前方映像の撮像を継続し(S03)、事故発生前1時間分の計測データおよび事故発生前後20秒間分の撮像データを、それぞれ計測データ記憶部23および撮像データ記憶部21から読み出す(S04)。そして、撮像データを静止画像として分割した(例えば、1秒間を10コマ分など)複数枚の画像に、計測データを示すテキスト情報を書き込んで、画像データを作成する(S05)。
車載型記録装置1は、画像データを作成すると、これに改ざん防止処理を施し(S06)、改ざん防止処理後の記録データを、保存用メモリーMに記録する(S07)。なお、事故発生を検知しない場合は(S02:No)、車両前方映像の撮像および各種計測データの計測を続行する。
続いて、図4を参照し、車載型記録装置1による記録データ消去処理について説明する。ここでは、記録データを自動消去する場合について言及する。車載型記録装置1(メモリー制御部27)は、保存用メモリーMに記録された記録データの中で、記録時から一定期間(例えば、1週間程度)が経過したものが存在するか否かを判別する(S11)。ここで、一定期間が経過した記録データが存在すると判定した場合は(S11:Yes)、該当する記録データを消去する(S12)。
また、一定期間が経過した記録データが存在しないと判定した場合は(S11:No)、N回分以上(例えば、10回分以上)の記録データが保存用メモリーM内に存在するか否かを判別する(S13)。ここで、N回分以上の記録データが存在すると判定した場合は(S13:Yes)、保存用メモリーM内の記録データの中から最も古い記録データを消去する(S14)。一方、N回分以上の記録データが存在しないと判定した場合は(S13:No)、S11以降の処理を定期的に(例えば、1時間ごと)に繰り返す。
なお、ここでは、一定期間が経過していること(S11)または保存用メモリーMにN回分以上の記録データが存在すること(S13)をor条件として、記録データを消去したがand条件としても良い。また、or条件とand条件のいずれに設定するかについて、およびNの値を、操作部28の操作によって設定変更できるようにしても良い。
以上説明したとおり、本実施形態の車載型記録装置1によれば、事故検出時から過去所定時間分のアルコール濃度の計測データを、車両前方映像の撮像データと共に改ざん防止処理を施して保存用メモリーMに記録するため、証拠能力の高い計測データを残すことができる。さらに、計測データとして、車両挙動の計測データと、車室内情報の計測データとを付加するため、計測データの信憑性を高めることができると共に、運転者が「正常な運転が可能な状態」であったか否かを正確に見極めることができる。
また、飲酒ドライバーは、アルコール依存の可能性が高く、また常習性が高いため、過去に飲酒運転を行ったことがあるドライバーに対して、本実施形態の車載型記録装置1の取り付けを義務付けることで、飲酒運転を効果的に抑止することができる。
また、本実施形態の車載型記録装置1を車両に取り付けることにより、証拠能力の高い各計測データを残すことができ、結果的に飲酒運転を抑止できるため、自動車保険会社との契約で、車載型記録装置1を設置した車両の保険料が安くなることが期待できる。自動車保険会社にとっても、優良ドライバーの見極めが容易であり、事故が起きた場合にも裁判で有利となるため、保険金の支払いが少なくてすむといったメリットがある。
なお、上記の実施形態では、事故発生を検知した場合に、記録データを保存用メモリーMに記録するものとしたが、事故発生時のみならず、定期的に記録データを保存用メモリーMに記録するようにしても良い。但し、この場合も、画像データの生成(計測データの撮像データへの埋め込み)および改ざん防止処理を施した上で記録データを記録することが好ましい。さらに、この場合、保存用メモリーMには大量の記録データが記録されることとなるため、定期的に記録データの自動消去処理を行うことが好ましい。自動消去処理を行う場合は、衝撃判定部22により判定した衝撃レベルを各記録データに関連付けて記録しておき、衝撃レベルの低い記録データから消去することが好ましい。
また、上記の実施形態では、事故発生時に、車両挙動の計測データ、アルコール濃度の計測データおよび車室内情報の計測データをそれぞれ1時間分記録するものとしたが、必ずしも同一時間でなくても良い。例えばアルコール計測データを10時間分記録し、その他の計測データを1時間分だけ記録する方法でも良い。また、各計測データを記録する時間を、操作部28の操作によって設定変更できるようにしてもよい。撮像データについても、同様である。
また、上記の実施形態において、車室内情報計測部15は、車両制御装置30から入力される制御データに基づいて車室内情報を計測するものとしたが、車載型記録装置1に直接圧力センサー等を接続し、車両制御装置30を介することなく、車室内情報を計測しても良い。
また、図4に示したフローチャートでは、記録データを自動消去する場合について示したが、操作部28の操作により保存用メモリーM内の記録データを消去する際は、一定期間が経過していること(S11)や、保存用メモリーMにN回分以上の記録データが存在すること(S13)の条件を満たす場合のみ、消去可能とすることが好ましい。言い換えれば、S11および/またはS13の条件を満たさない場合は、消去操作を無効とすることが好ましい。
また、計測データ(テキスト情報)は、事故発生前後20秒間分の撮像データに埋め込むものとしたが、事故発生後5秒間の撮像後、さらに計測データ埋め込み用の映像を撮像するようにしても良い。例えば、事故発生後5秒間の撮像後、6秒間の映像を撮像し、この6秒間分の画像60枚(1秒あたり10コマの場合)に、計測データを埋め込むようにしても良い。
また、上記の実施形態では、電子透かし技術を用いて、画像データに計測データを重ね書きするものとしたが、電子透かし技術を用いない場合は、画像データの周辺部など、画像データの重要でない部分に計測データを書き込むことが好ましい。
また、上記の実施形態では、計測データをテキスト情報として書き込むものとしたが、バイナリデータなど、テキスト情報以外のデータ形式で書き込むことも、当然可能である。
また、上記の実施形態では、車載型記録装置1内に保存用メモリーMが搭載されているとしたが、無線通信などにより外部装置(例えば、車両を管理する管理会社のサーバ)内にメモリー(データベース)を搭載し、外部装置に対して記録データを送信するようにしても良い。この構成によれば、事故の衝撃によって保存用メモリーMが損傷・破壊されてしまい、証拠データを保全できなくなるといった問題を解決できる。また、ユーザーが、自分に不利になるような記録データを故意に消去したりすることを防止できる。
また、上記の実施形態では、フロントカメラ11により車両前方の映像を撮像するとしたが、車両後方や車両側方の映像も同時に撮像しても良い。また、車室内を撮像するカメラを設け、車室内の様子(運転者の様子)を撮像しても良い。これにより、運転者が「正常な運転が可能な状態」であったか否かをさらに正確に見極めることができる。
また、上記の例に示した車載型記録装置1における各部をプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記録媒体(図示省略)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピュータを、車載型記録装置1の各部として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1…車載型記録装置 10…検出/計測系 11…フロントカメラ 12…加速度センサー 13…GPS受信機 14…アルコールセンサー 15…車室内情報計測部 24…画像データ作成部 25…改ざん防止処理部 26…記録部 M…保存用メモリー

Claims (9)

  1. 車両への衝撃から事故を検出する事故検出手段と、
    車室内におけるアルコール濃度を計測するアルコール濃度計測手段と、
    前記アルコール濃度計測手段の計測データを含む記録データを、記憶装置に記録する記録手段と、を備え、
    前記記録手段は、前記事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分の前記アルコール濃度計測手段による計測データを、前記記憶装置に記録することを特徴とする車載型記録装置。
  2. 前記車両の車両挙動を計測する車両挙動計測手段をさらに備え、
    前記記録手段は、前記事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分の前記車両挙動計測手段による計測データを、前記記憶装置にさらに記録することを特徴とする請求項1に記載の車載型記録装置。
  3. 前記車室内における乗員の有無、窓の開閉、空調機器の設定、のうち少なくとも1に関する情報を含む車室内情報を計測する車室内情報計測手段をさらに備え、
    前記記録手段は、前記事故検出手段による事故検出時から過去所定時間分の前記車室内情報計測手段による計測データを、前記記憶装置にさらに記録することを特徴とする請求項1に記載の車載型記録装置。
  4. 前記車両の少なくとも前方映像を撮像する撮像手段をさらに備え、
    前記記録手段は、前記事故検出手段による事故検出前後所定時間分の前記撮像手段による撮像データを、前記記憶装置にさらに記録することを特徴とする請求項1に記載の車載型記録装置。
  5. 前記撮像手段による撮像データに、前記アルコール濃度計測手段による計測データを付加して、改ざん防止処理を施す改ざん防止処理手段をさらに備え、
    前記記録手段は、前記アルコール濃度計測手段による計測データおよび前記撮像手段による撮像データとして、前記改ざん防止処理手段による改ざん防止処理後の記録データを記録することを特徴とする請求項4に記載の車載型記録装置。
  6. 前記改ざん防止処理手段は、前記撮像データの少なくとも一部を静止画像化した各画像に、前記計測データを示すテキスト情報を重ね書きした画像データに対して、前記改ざん防止処理を施すことを特徴とする請求項5に記載の車載型記録装置。
  7. 前記記録手段による記録時から所定期間が経過したこと、および前記記憶装置に所定回数以上の記録データが記憶されていること、の少なくとも一方を条件として、前記記憶装置内の記録データを消去する記録データ消去手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の車載型記録装置。
  8. コンピュータを、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の車載型記録装置における各手段として機能させるためのプログラム。
  9. 車載型記録装置が、
    車室内の1以上の箇所におけるアルコール濃度を計測するステップと、
    車両への衝撃から事故を検出するステップと、
    前記事故の検出時から過去所定時間分の、前記アルコール濃度の計測データを記憶装置に記録するステップと、を実行することを特徴とする車載型記録装置のデータ記録方法。
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