JP2006345491A - 撮像装置およびドライブレコーダシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両に搭載されて前記車両の周辺を撮像する撮像装置であって、撮影レンズと、撮像素子と、事故検知センサと、画像処理部と、記録部と、を有することを特徴とする。撮像素子は、撮影レンズからの光束に基づく被写界の像を光電変換して画像信号を生成する。事故検知センサは、車両への衝撃に基づいて事故発生を検知する。画像処理部は、事故発生時に同一の事故状況が撮影された第1事故画像データおよび第2事故画像データを前記画像信号に基づいて生成する。記録部は、第1事故画像データおよび第2事故画像データを、データの信頼性に関するセキュリティレベルが異なる状態でそれぞれ記録する。
【選択図】 図1
Description
第3の発明は、第1または第2の発明において、記録部は、特定人以外のアクセスを制限する設定で第1事故画像データを記録する第1記録部と、第1記録部よりもアクセス制限を緩和した設定で第2事故画像データを記録し、かつ第1記録部とは論理的または物理的に分割された第2記録部とを有することを特徴とする。
第5の発明は、第3または第4の発明において、画像処理部は、車両外部の光景を撮影した運転状況画像データを所定条件下で生成し、第2記録部に運転状況画像データを記録することを特徴とする。
第7の発明に係るドライブレコーダシステムは、第1から第6のいずれかの発明に係る撮像装置と、車両の走行状態を検出し、走行状態を示す走行状態データを第1事故画像データおよび第2事故画像データの少なくとも一方と関連付けして記録部に記録する走行状態検出部と、を有することを特徴とする。
図1は第1実施形態のドライブレコーダカメラの構成を示すブロック図である。また、図2はドライブレコーダカメラの外観図であって、図3はドライブレコーダカメラの取付状態を示す図である。
第1実施形態のドライブレコーダカメラ10は、自動車における運転席前方の視野を含む領域を撮影可能な位置(例えば自動車内のバックミラー近傍など)に取り付けられる。そしてドライブレコーダカメラ10は自動車の走行時に自動車周辺の画像を撮影できるようになっている(図3参照)。図2(a)に示すように、ドライブレコーダカメラ10の筐体正面には撮影光学系11および閃光発光部17が配置されている。また、図2(b)に示すように、ドライブレコーダカメラ10の筐体背面には液晶モニタ21と操作部材22を構成する操作スイッチ22aおよびレリーズ釦22bとが配置されている。
図1に示すように、ドライブレコーダカメラ10は、撮影光学系11と、撮像素子12と、アナログ信号処理部13と、A/D変換部14と、画像処理部15と、バッファメモリ16と、閃光発光部17と、記録I/F18と、内蔵型記録装置19と、表示I/F20および液晶モニタ21と、操作部材22と、CPU23と、電源ユニット24と、データバス25と、を有している。なお、画像処理部15、バッファメモリ16、記録I/F18、表示I/F20およびCPU23はデータバス25を介して接続されている。
フォーカス駆動部31はフォーカスレンズ30の光軸方向位置を変化させる。光軸補正レンズ32は光軸直角方向に揺動可能に構成されている。揺動センサ部33は、カメラの縦揺れを検出する縦方向角速度センサと、カメラの横揺れを検出する横方向角速度センサとを有している。この揺動センサ部33は自動車の走行時におけるカメラの揺れをモニタし、CPU23にカメラ揺動データを出力する。このカメラ揺動データは光軸補正レンズ32の移動量の演算のほかに、後述の事故画像データの生成判定にも用いることができる。なお、カメラ揺動データを事故画像データの生成判定に用いる場合には、直交する3軸周りの角速度センサと、直交する3軸方向の加速度センサとによって揺動センサ部33を構成するようにしてもよい。
画像処理部15は、デジタル画像信号に画像処理(欠陥画素補正、ガンマ補正、補間、色変換、エッジ強調など)を施して画像データ(動画像データまたは静止画像データ)を生成する。また、画像処理部15は画像データの圧縮処理なども実行する。バッファメモリ16はSDRAM等で構成される。このバッファメモリ16には、画像処理部15での画像処理の前工程または後工程で画像データのフレームが一時的に保存される。
記録I/F18には記録媒体26のコネクタと内蔵型記録装置19が接続されている。そして、記録I/F18は、記録媒体26および内蔵型記録装置19に対するデータ書き込み/読み込みを制御する。なお、内蔵型記録装置19は、例えば、ハードディスク等の磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、などを用いた記録装置や、あるいは半導体メモリなどで構成される。第1実施形態では、記録媒体26と内蔵型記録装置19の両方に事故発生時の状況を示す動画像データおよび静止画像データ(事故画像データ)がぞれぞれ記録されることとなる。
また、CPU23は自動車の各部に設けられたスイッチ群(図示を省略する)とケーブル27を介して接続されており、上記のスイッチ群からの入力信号に基づいてCPU23が自動車の事故発生やブレーキ状態などを検出できるようになっている。そして、CPU23は事故の検知時には動画像データとは別に画像処理部15に静止画像データを生成させる。
(1)CPU23は撮像素子12の画像信号に基づいてAE演算などを実行する。なお、第1実施形態でのAE演算では、CPU23は画面下側の画像信号に基づいてAE演算を実行し、画面上側の画像信号をAE演算に使用しないことが好ましい。以下、その理由を説明する。
(3)CPU23はカメラ揺動データに基づいて光軸補正レンズ32のx方向およびy方向の補正移動量を演算し、この補正移動量を光軸補正レンズ駆動部34に出力してぶれ補正を実行する。
ステップS101:CPU23は、自動車の走行状態の検出(例えば、自動車のエンジン始動または車輪の回転が検出された場合など)またはユーザーによる撮影開始入力に応じて、動画撮影を開始する。
(1)CPU23は、動画像データの解像度を撮像素子12を全画素読み出しした場合の解像度よりも低い解像度に設定する。例えば、撮像素子12の有効画素領域の画素数が1600×1200の場合において、CPU23は動画像データの解像度を640×480または320×240の画素数に設定する。これにより、間引き読み出しによる撮像素子12からの信号読み出しの高速化や画像処理部15の演算負荷抑制などが実現される。また、動画像データのデータ量が小さくなるので、動画像データの記録時間をより長くすることができる。
より具体的には、(1)衝突により自動車のエアバックの展開信号がCPU23に入力された場合、(2)衝突時にシートベルトを巻き取る電動モータの動作信号がCPU23に入力された場合、(3)自動車のバンパー、ボンネットフード等に設けられた衝突検知センサからCPU23に衝突検出信号が入力された場合、(4)揺動センサ部33から閾値以上の揺れが検出された場合、などにCPU23は事故発生と判定する。
ステップS104:この場合には、CPU23は事故発生と同時に記録媒体26および内蔵型記録装置19に記録された動画像データの上書きを禁止し、事故発生前の状況を示す動画像データを確保する。なお、CPU12は事故発生後も所定時間まで動画像データを継続的に生成し、事故発生後の状況を示す動画像データを記録媒体26および内蔵型記録装置19にそれぞれ記録する。
図7は第1実施形態での静止画撮影のタイミングを示すチャート図である。第1実施形態ではCPU23は事故発生直後も動画撮影を行いつつ、複数回の静止画撮影を間欠的に実行する。静止画撮影では、各フレーム毎に露出条件(シャッタ秒時やISO感度など)を変化させてブラケティング撮影を行うようにしてもよい。なお、静止画撮影時にはCPU23は動画像のフレーム生成を一時中止し、CPU23が静止画撮影直前のフレームによって動画像データの静止画撮影期間を補完する。これにより、静止画撮影時には若干被写体の動きがぎこちなくなるが、事故発生時の状況を十分把握可能な動画像データを生成することができる。
ステップS107:CPU23は運転状況画像データの撮影条件に合致するか否か(例えば、前回の運転状況画像データの生成から所定時間が経過したか否か等)を判定する。撮影条件に合致する場合(YES側)にはS108に移行する。一方、撮影条件に合致しない場合(NO側)にはS109に移行する。
第1実施形態のドライブレコーダカメラ10では、事故発生時には事故発生前後の動画像データが記録されるとともに、動画像データよりも細部が鮮明に撮影された静止画像データが複数撮影される。そのため、事故発生までのプロセスを動画像データによって概略的に把握でき、かつ静止画像データを用いて事故時の詳細な状況を解析できる。
また、第1実施形態では、同一の事故状況を撮影した事故画像データが記録媒体26および内蔵型記録装置19にそれぞれ記録されている。そのため、一方の事故画像データが消失した場合であっても、他方の事故画像データによって事故時の状況を解析できるのでデータの保全性が向上する。
なお、第1実施形態ではレリーズ釦22bによりユーザーが手動で静止画を撮影することもできる。この場合には、CPU23は通常の電子カメラと同様に画面全体の画像信号に基づいてAE演算を実行して静止画像データを生成する。このようにすれば、必要に応じてユーザーが事故時の静止画を追加撮影することもでき、事故状況の解析をより容易にすることもできる。また、運転中の風景の撮影用途にもドライブレコーダカメラ10を利用でき、製品の利便性、娯楽性もより向上する。
図8は第2実施形態のドライブレコーダカメラの構成を示すブロック図である。なお、以下の実施形態において第1実施形態と共通の構成には同一符号を付して重複説明を省略する。
第2実施形態は第1実施形態の変形例であって、データバス25には通信部40がさらに接続されている。通信部40は公知の無線通信回線(例えば、携帯電話網の各基地局との通信)を利用して、公的機関や保険会社等が管理する事故画像管理用のサーバー(図示を省略する)に対して事故画像データを送信する。
ステップS206:CPU23は、内蔵型記録装置19に記録されている事故発生前後の状況を示す動画像データ(S204)と静止画像データ(S205)とに「暗号化処理」または「電子透かしデータの埋め込み処理」を施す。
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような形態であってもよい。
(4)事故発生時における静止画撮影のタイミングは上記実施形態に限定されることはない。例えば、CPU23は事故発生直後に所定時間の動画撮影を実行し、動画撮影の終了後に静止画撮影をまとめて実行するようにしてもよい。あるいは、CPU23は急ブレーキのかかった時点から予備的に静止画像データの生成を開始する構成としてもよい。
(6)2つの事故画像データのセキュリティレベルを変化させる手段に関しては、上記実施形態に開示したすべての手段を実行する必要はなく、上記実施形態の一部の手段のみを実行するようにしてもよい。例えば、本発明は、暗号化処理等の施された事故画像データと、運転者が再生可能な状態の事故画像データとを同一の記録媒体に記録する構成も包含する。また、本発明は、暗号化処理の施されていない同一の事故画像データを、パスワード入力等によってアクセス制限されている一方の記録部とアクセス制限がされていない他方の記録部とにそれぞれ記録する構成も包含する。
(8)上記実施形態において、ドライブレコーダカメラに高解像度の静止画像を運転時に連続撮影させるようにしてもよい。
そして、CPU23は通常時には一定間隔ごとに上記の静止画像を撮影してバッファメモリ16に保持する。バッファメモリ16に蓄積されたフレーム数が所定以上となった場合には、CPU23は静止画像を古い順に消去して、一定期間分の静止画像をバッファメモリ16に保持する。一例として、バッファメモリ16には0.1秒間隔で撮影された静止画像が50フレーム分記録される。
Claims (7)
- 車両に搭載されて前記車両の周辺を撮像する撮像装置であって、
撮影レンズと、
前記撮影レンズからの光束に基づく被写界の像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
前記車両への衝撃に基づいて事故発生を検知する事故検知センサと、
事故発生時に同一の事故状況が撮影された第1事故画像データおよび第2事故画像データを前記画像信号に基づいて生成する画像処理部と、
前記第1事故画像データおよび前記第2事故画像データを、データの信頼性に関するセキュリティレベルが異なる状態でそれぞれ記録する記録部と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記画像処理部は、前記第1事故画像データに対して暗号化処理または電子透かしデータの埋め込み処理のいずれかを施すことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記記録部は、特定人以外のアクセスを制限する設定で前記第1事故画像データを記録する第1記録部と、前記第1記録部よりもアクセス制限を緩和した設定で前記第2事故画像データを記録し、かつ前記第1記録部とは論理的または物理的に分割された第2記録部とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
- 前記第1記録部は前記撮像装置内に固定され、前記第2記録部は前記撮像装置に着脱可能に接続されることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
- 前記画像処理部は、前記車両外部の光景を撮影した運転状況画像データを所定条件下で生成し、前記第2記録部に前記運転状況画像データを記録することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の撮像装置。
- 前記第1事故画像データおよび前記第2事故画像データのうち、前記セキュリティレベルが高く設定された一方の事故画像データを外部に送信する通信部をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置と、
前記車両の走行状態を検出し、前記走行状態を示す走行状態データを前記第1事故画像データおよび前記第2事故画像データの少なくとも一方と関連付けして前記記録部に記録する走行状態検出部と、
を有することを特徴とするドライブレコーダシステム。
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