JP2003348536A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003348536A
JP2003348536A JP2002154907A JP2002154907A JP2003348536A JP 2003348536 A JP2003348536 A JP 2003348536A JP 2002154907 A JP2002154907 A JP 2002154907A JP 2002154907 A JP2002154907 A JP 2002154907A JP 2003348536 A JP2003348536 A JP 2003348536A
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ccd
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digital camera
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JP2002154907A
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English (en)
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Koji Furubayashi
晃治 古林
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】データサイズを変えずに画像データを改ざん防
止できるデジタルカメラを提供する。 【解決手段】CCDから1画素当たり12ビットのデー
タとして出力されるCCD−RAWデータを2バイトの
データとしてメモリカードに記録するデジタルカメラに
おいて、2バイト中に含まれる画像データ以外の無効デ
ータの領域に著作権情報等のデータを埋め込む。これに
より、画像データのサイズを変えたり、画質を劣化させ
たりすることなく、有効に第三者による画像データの改
ざんを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラに係
り、特に撮像素子から出力されたRAWデータをそのま
ま処理を加えずに記録媒体に記録するRAWデータ記録
モードを備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】画像データとしてCCDから出力された
RAWデータをYCデータに変換すると、ビット精度が
落ちるため、パーソナルコンピュータなどで本格的なY
C処理及び信号処理を行なう場合には、RAWデータの
方がよい場合がある。このため、市販されているデジタ
ルカメラのなかには、RAWデータのままメモリカード
に記録する機能(RAWデータ記録モード)を備えたも
のもある。
【0003】ところで、このようなデジタル画像は、パ
ーソナルコンピュータによって容易に加工ができ、ま
た、ネットワークなどを介して容易に流通させることが
できるという利点がある一方、合成などの改ざんが容易
であるため、証拠としての信頼性が問題となる場合があ
る。また、複製・配布が容易なため、撮影者の著作権が
充分に保護されないという問題もある。
【0004】このため、撮影したデジタル画像の証拠能
力を高め、撮影者の著作権を保護するために、撮影した
デジタル画像に電子透かし処理を施してメモリカードに
記録するデジタルカメラ(特開2000−196984
号公報等)や、撮影時の被写体までの距離情報を画像デ
ータに埋め込んでメモリカードに記録するデジタルカメ
ラ(特開平11−164246号公報)が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、撮影し
たデジタル画像に電子透かし処理を施したり、距離情報
を埋め込んだりすると、画質の劣化が生じるという欠点
がある。また、不可視的な電子透かしデータを埋め込ん
だ場合であっても、元データと比べるとデータサイズが
変更するため、電子透かし処理が施されているか否かが
直ぐに判定できてしまうという欠点もある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、データサイズを変えずに画像データを改ざん防
止できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
前記目的を達成するために、撮像素子から出力される各
画素ごとの電気信号を所定ビットのデジタルデータに変
換し、そのまま処理を施さずに無効データを含む2バイ
トのデータとして記録媒体に記録するRAWデータ記録
モードを備えたデジタルカメラにおいて、前記無効デー
タの領域に特定の情報を表すデータを埋め込むデータ埋
め込み手段を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
【0008】また、請求項2に係る発明は、前記目的を
達成するために、前記データ埋め込み手段は、前記無効
データの領域に著作権情報のデータを埋め込むことを特
徴とする請求項1に記載のデジタルカメラを提供する。
【0009】また、請求項3に係る発明は、前記目的を
達成するために、前記データ埋め込み手段は、前記無効
データの領域に前記RAWデータ記録モードで記録され
た画像のデータを前記デジタルカメラ以外で信号処理す
る際に必要な情報のデータを埋め込むことを特徴とする
請求項1または2に記載のデジタルカメラを提供する。
【0010】本発明によれば、RAWデータを2バイト
のデータとして記録媒体に記録する際、画像データ以外
の無効データの領域を利用して、この領域に特定の情報
を示すデータ、たとえば撮影者名などの著作権情報や撮
影日時、撮影場所などの撮影情報、画像データの信号処
理に必要な情報等のデータを埋め込んで記録する。パー
ソナルコンピュータ等で画像データの信号処理を行なう
場合は、本来の画像データの部分のみを取り出して処理
する。この際、無効データの領域に著作権情報が埋め込
まれていれば、これを取り出すことにより、著作権を主
張することができる。また、撮影日時や撮影場所などの
撮影情報が埋め込まれていれば、この情報を元にデータ
の管理を容易に行なうことができる。さらに、欠陥画素
情報やオフセット情報など画像データの信号処理に必要
な情報が埋め込まれている場合には、これを利用するこ
とにより、パーソナルコンピュータ等で正確な信号処理
を行なうことができる。
【0011】また、このように無効データの領域に特定
情報のデータを埋め込んでおくことにより、何も知らな
い第三者が、そのままパーソナルコンピュータ等で画像
データを信号処理した場合には正常な画像を構成しなく
なり、第三者による改ざんを有効に阻止することができ
る。
【0012】また、もともと存在する無効データの領域
を利用して特定のデータを埋め込むようにしているの
で、データを埋め込まない場合と比べてもデータのサイ
ズが変更することもない。さらに、画質の劣化も生じな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るデジタルカメラの好ましい実施の形態について説明す
る。
【0014】図1、図2は、それぞれ本発明に係るデジ
タルカメラの一実施形態を示す正面図と背面図である。
同図に示すように、本実施の形態のデジタルカメラ10
の正面には撮影レンズ12、ファインダー窓14等が設
けられており、上面にはシャッターボタン16が設けら
れている。また、背面にはファインダー18、電源ボタ
ン20、モードレバー22、十字ボタン24、メニュー
/OKボタン26、キャンセルボタン28及び液晶モニ
タ30等が設けられている。
【0015】モードレバー22は、電源ボタン20を中
心に回動自在に設けられており、その位置を変えること
によりカメラのモードを変更する。すなわち、デジタル
カメラ10は、このモードレバー22を回動操作するこ
とにより、スチル撮影を行う撮影モードと、撮影した画
像を再生する再生モードとに設定される。
【0016】十字ボタン24は、それぞれ対応する4方
向(上下左右)の指示を入力するボタンとして機能し、
この十字ボタン24でメニュー画面からメニュー項目を
選択したり、各メニューから各種設定項目を選択する。
【0017】メニュー/OKボタン26は、メニュー画
面の表示及び選択内容の確定、実行などに使用され、キ
ャンセルボタン28は、メニューから選んだ項目の取消
や一つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。
【0018】液晶モニタ30は、再生モード時に撮影し
た画像の再生用モニタとして使用されるとともに、メニ
ューの表示画面として使用される。また、撮影モード時
には、画角確認用の電子ビューファインダーとして使用
される。
【0019】図3は本実施の形態のデジタルカメラ10
の内部構成を示したブロック図である。同図において、
中央処理装置(CPU)32は、シャッターボタン1
6、モードレバー22、その他の操作部からの入力に基
づいてデジタルカメラ内の各回路を統括制御する。
【0020】モードスイッチ34は、モードレバー22
の回動操作に連動してa端子とb端子の接続を切り替え
る。すなわち、モードレバー22が「撮影モード」に設
定されるとa端子に接続され、「再生モード」に設定さ
れるとb端子に接続される。このモードスイッチ34の
接続状況を示す信号は、CPU32に入力され、CPU
32は、この信号に基づいてモードの設定状況を検出す
る。
【0021】また、シャッターボタン16は、「半押
し」と「全押し」からなる二段ストロークタイプのシャ
ッターボタンで構成されており、半押しにより「S1オ
ン信号」が発生し、全押しにより「S2オン信号」が発
生する。 発生したS1オン信号及びS2オン信号はCP
U32に入力され、CPU32は、この信号に基づい
て、半押し・全押し操作を検出する。
【0022】さて、撮影モードにおいて、被写体光は撮
影レンズ12と絞り36を介して固体撮像素子(CC
D)38の受光面に入射される。そして、そのCCD3
8で光量に応じた量の信号電荷に変換される。
【0023】CCD38に蓄積された信号電荷は、タイ
ミングジェネレータ40から加えられる転送パルスによ
って信号電荷に応じた電圧信号として順次読み出され、
相関二重サンプリング回路/増幅器(CDS/AGC)
42に加えられる。そして、このCDS/AGC42に
よって各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホー
ルドされるとともに増幅され、A/D変換器44に加え
られる。A/D変換器44は、順次入力されるR、G、
B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力
コントローラ46に出力する。
【0024】信号処理回路48は、画像入力コントロー
ラ46を介して入力されたデジタルの画像信号に対して
オフセット処理、ホワイトバランス補正及び感度補正を
含むゲインコントロール処理、ガンマ補正処理等の所定
の信号処理を行い、信号処理された画像データはVRA
M50に入力される。VRAM50には、それぞれ1コ
マ分の画像データを記憶するA領域とB領域とが含まれ
ており、このA領域とB領域に1コマ分の画像データが
交互に書き換えられる。そして、このVRAM50のA
領域とB領域から交互に画像データが読み出され、ビデ
オエンコーダ52でエンコーディングされて液晶モニタ
30に表示される。
【0025】さて、上記の撮影モードにおいて、シャッ
ターボタン16が半押しされると、CPU32は露出制
御とフォーカス制御を実行する。この露出制御とフォー
カス制御は次のように行なわれる。
【0026】まず、A/D変換器44から出力される画
像データが、AF検出回路54とAE/AWB検出回路
56に入力される。AF検出回路54は、入力された画
像データに基づいて画像のコントラスト情報をCPU3
2に出力する。一方、AE/AWB検出回路56は、撮
像領域を64分割(水平方向8・垂直方向8)して得ら
れる各分割領域ごとにR、G、Bの画像データをR、
G、Bごとに積算し、その各領域ごとのR、G、Bの積
算データをCPU32に出力する。
【0027】CPU32は、AF検出回路54から入力
されたコントラスト情報に基づいてモータドライバ12
Aに駆動信号を出力し、被写体にピントが合うように撮
影レンズ12をフォーカス制御する。
【0028】また、AE/AWB検出回路56から入力
された積算データに基づいて被写体の明るさ(撮影Ev
値)を算出し、この撮影Ev値に基づいて絞り値とシャ
ッタースピードを決定する。そして、決定した絞り値に
基づいてモータドライバ36Aに駆動信号を出力し、絞
り36を制御するとともに、決定したシャッタースピー
ドに基づいてタイミングジェネレータ40を介してCC
D38での電荷蓄積時間を制御する。
【0029】以上のように露出制御とフォーカス制御が
行なわれ、この状態でシャッターボタン16が全押しさ
れると、CPU32は撮影制御を実行する。すなわち、
撮影した画像データをメモリカード64に記録する。
【0030】ここで、本実施の形態のデジタルカメラ1
0では、画像データの記録方式として、CCDからのデ
ータをそのままの状態で記録する「CCD−RAWデー
タ記録モード」と、所定の信号処理を施したのち圧縮
(たとえばJPEG)して記録する「圧縮記録モード」
があり、いずれか一方を選択して設定する。この記録方
式の設定はメニュー画面から行ない、たとえば液晶モニ
タ30上でメニュー画面を呼び出し、記録方式の設定画
面を呼び出すと、液晶モニタ30上に「CCD−RAW
データ記録モード」と「圧縮記録モード」の選択画面が
表示される。撮影者は、画面の指示に従って記録方式を
設定する。
【0031】なお、「圧縮記録モード」は、圧縮率の違
いから更に4つのモードに分類されており、非圧縮の
「HI」、低圧縮の「FINE」、通常圧縮の「NOM
AL」、高圧縮の「BASIC」から1つを選択できる
ようにされている。
【0032】また、「CCD−RAWデータ記録モー
ド」では、著作権情報記録のON/OFF(著作権情報
を記録するか、しないか)を設定でき、撮影した画像デ
ータに著作権情報の埋め込みを設定できるようにされて
いる。
【0033】この著作権情報記録の設定は、前記同様に
メニュー画面から行なう。すなわち、液晶モニタ30上
でメニュー画面を呼び出し、著作権情報記録の設定画面
を呼び出すと、図4(a)に示すように、液晶モニタ3
0上に著作権情報の記録のON/OFFの選択画面が表
示される。ここで、著作権情報の記録をONに設定する
と、図4(b)に示すように、液晶モニタ30上に著作
権者名の入力画面が表示される。撮影者は画面の指示に
従って著作権者名を入力する。入力は、たとえば十字ボ
タン24を利用して行い、十字ボタン24の上下のキー
を押すと、カーソル上のアルファベットが順に変更す
る。そして、所望のアルファベットが表示されたところ
でメニュー/OKボタン26を押して確定する。このよ
うにして著作権者名をローマ字で順に入力してゆき、最
後にEND を入力して、著作権者名の入力を完了する。こ
の著作権者名の入力が完了すると、図4(c)に示すよ
うに、液晶モニタ30上には確認画面が表示され、ここ
でメニュー/OKボタン26を押すと、設定が完了す
る。記録された著作権情報のデータは、EEPROM6
6に記憶される。
【0034】さて、記録方式が「圧縮記録モード」に設
定されている場合、シャッターボタン16が全押しされ
ると、まず、A/D変換器44から出力される1コマ分
の画像データ(CCD−RAWデータ)が、画像入力コ
ントローラ46を介してメモリ(SDRAM) 58に入力さ
れ、ここに一時的に記憶される。
【0035】この際、CCD−RAWデータは、図5
(a)に示すように、1画素当たり12ビットのデータ
としてA/D変換器44から出力され、メモリ58は、
これを2バイト(16ビット)のデータとして記録す
る。すなわち、図5(b)に示すように、12ビットの
CCD−RAWデータに4ビットは無効データを付加し
て記憶する。メモリ58に記録されたCCD−RAWデ
ータは、上位4ビットが無効データとなる。
【0036】メモリ58に記憶されたCCD−RAWデ
ータは、メモリ58から信号処理回路48に読み出さ
れ、ここで輝度データ及び色差データの生成処理(YC
処理)を含む所定の信号処理が施される。そして、YC
処理された画像データ(YCデータ)は、再びメモリ5
8に入力され、ここに一時的に記憶される。この際、Y
Cデータは、8ビットのデータとしてメモリ58に記録
される。
【0037】メモリ58に記憶されたYCデータは、続
いて圧縮処理回路60に出力され、選択されたモードの
圧縮率に応じて所定の圧縮処理が施される。 そして、圧
縮されたYCデータは、再びメモリ58に出力され、こ
こで一時記憶されたのち、メディアコントローラ62に
よってメモリ58から読み出され、メモリカード64に
記録される。
【0038】一方、記録方式が「CCD−RAWデータ
記録モード」に設定されている場合、シャッターボタン
16が全押しされると、まず、A/D変換器44から出
力される1コマ分の画像データ(CCD−RAWデー
タ)が、画像入力コントローラ46を介してメモリ58
に入力される。この際、CCD−RAWデータは、上記
同様に1画素当たり12ビットのデータとしてA/D変
換器44から出力され(図5(a)参照)、上位4ビッ
トに無効データ(0,0,0,0)を含む2バイトのデ
ータとしてメモリ58に記録される(図5(b)参
照)。
【0039】ここで、「著作権情報入力」の設定がON
にされていると、メモリ58に記憶された2バイトのC
CD−RAWデータは、メモリ58からデータ埋め込み
回路68に読み出される。データ埋め込み回路68は、
2バイトで記録されたCCD−RAWデータのうち上位
4ビットの無効データの領域を利用して、EEPROM
66に記録された著作権情報のデータを埋め込む(図5
(c)参照)。著作権情報のデータが埋め込まれたCC
D−RAWデータは、再びメモリ58に入力され、ここ
に一時的に記憶されたのち、メディアコントローラ62
によってメモリ58から読み出され、メモリカード64
に記録される。
【0040】一方、「著作権情報入力」の設定がOFF
にされていると、メモリ58に記憶された2バイトのC
CD−RAWデータは、そのままメディアコントローラ
62によってメモリ58から読み出され、メモリカード
64に記録される。
【0041】以上のようにしてメモリカード64に記録
された画像データは、モードレバー22を再生モードに
設定することでメモリカード64から読み出され、液晶
モニタ30上に表示される。すなわち、モードレバー2
2が再生モードに設定されると、メモリカード64に記
録された画像データが、メディアコントローラ62を介
してメモリカード64から読み出され、メモリ58に一
時記憶される。
【0042】ここで、読み出された画像データが圧縮さ
れている場合、画像データはメモリ58から圧縮処理回
路60に出力され、ここでデータが伸長される。伸張さ
れた画像データは、再びメモリ58に一時記憶され、ビ
デオエンコーダ52でエンコーディングされたのち液晶
モニタ30に出力されて、液晶モニタ30上に表示され
る。
【0043】一方、読み出された画像データがCCD−
RAWデータの場合、画像データはCCD−RAWデー
タのみが信号処理回路48に読み出され(上位4ビット
を除く下位12ビットのみが読み出される)、ここでY
C処理を含む所定の信号処理が施される。信号処理され
た画像データは、再びメモリ58に一時記憶され、ビデ
オエンコーダ52でエンコーディングされたのち液晶モ
ニタ30に出力され、液晶モニタ30上に表示される。
【0044】以上により、メモリカード64に記録され
ている画像データが液晶モニタ30上に表示される。
【0045】ところで、上記のように本実施の形態のデ
ジタルカメラ10では、記録方式が「CCD−RAWデ
ータ記録モード」に設定され、「著作権情報の記録」が
ONに設定されていると、2バイトで記録されるCCD
−RAWデータの無効データの領域を利用して著作権情
報のデータが埋め込まれる。
【0046】このように、上位4ビットに著作権情報の
データを含む2バイトのデータとしてメモリカード64
に記録された画像データは、パーソナルコンピュータ上
でYC処理等を行なう場合、上位4ビットをマスクする
ことによりCCD−RAWデータのみを抽出することが
できる。これにより、撮影したときと同じデータに基づ
いてパーソナルコンピュータ上でYC処理等を行なうこ
とができる。
【0047】また、下位12ビットをマスクすることに
より著作権情報のデータのみを抽出することができ、こ
れにより、著作権者の権利を主張することができる。ま
た、抽出した著作権情報のデータは、パーソナルコンピ
ュータ側で電子透かしなどの処理を行なうことにより、
信号処理後の画像データに埋め込むこともできる。
【0048】一方、このように上位4ビットに著作権情
報のデータを含むCCD−RAWデータは、特定人以外
の第三者が見た場合、本来のデータと無効データとの境
界が区別できなくなり、本来のCCD−RAWデータを
取り出すことができなくなる。すなわち、CCD−RA
Wデータ以外のデータが含まれているか否かは、撮影者
等の特定人にしか分からず、また、そのCCD−RAW
データ以外のデータが配置された位置も特定人にしか分
からないため、第三者にとっては、どこまでがCCD−
RAWデータなのかが区別できなくなる(暗号化作
用)。これにより、第三者による画像データの改ざんを
有効に阻止することができる。
【0049】また、記録されたCCD−RAWデータを
正確に抽出しないで、そのまま画像を表示させた場合に
は、無効データの領域に埋め込まれたデータの作用で正
常な画像を構成しなくなるので、これによっても第三者
による画像データの改ざんを有効に阻止することができ
る。
【0050】また、2バイトで記録されたCCD−RA
Wデータは、もともと4ビットの無効データを含んでい
るので、この無効データの領域を利用して著作権情報の
データを埋め込んでも、データサイズに変更をきたすこ
とがない。したがって、データサイズが変更することに
よって、改ざん防止処理が施されていることを第三者に
悟られることもない。
【0051】さらに、本来のCCD−RAWデータの部
分には、何ら手を加えていないので画質が劣化すること
もない。
【0052】なお、本実施の形態では、CCD−RAW
データは、上位4ビットに無効データを含む2バイトの
データとしてメモリカード64に記録しているが、著作
権情報のデータを埋め込む無効データの位置は、これに
限定されるものではない。たとえば、図6(a)に示す
例では、下位4ビットを無効データの領域とし、ここに
著作権情報のデータを埋め込むようにしている。また、
同図(b)に示す例では、上位2ビットと下位2ビット
をそれぞれ無効データ領域としている。また、同図
(c)に示す例では、CCD−RAWデータを上位6ビ
ットと下位6ビットに分割し、その間に4ビットの無効
データの領域を形成している。また、同図(d)に示す
例では、CCD−RAWデータを上位6ビットと下位6
ビットに分割し、分割された各CCD−RAWデータに
後に2ビットを無効データの領域を形成している。
【0053】このように、著作権情報のデータを埋め込
むための無効データの領域は、2バイト中どの位置を指
定してもかまわない。なお、上位4ビットあるいは下位
4ビット以外の領域を無効データの領域とすることで、
暗号化作用が強まり、容易に本来のCCD−RAWデー
タを取り出せなくすることができる。
【0054】また、本実施の形態では、CCDから出力
されるCCD−RAWデータが1画素当たり12ビット
である場合を例に説明したが、10ビットあるいは14
ビットで出力される場合にも同様に適用することができ
る。この場合、CCD−RAWデータが1画素当たり1
0ビットのときは、2バイトでメモリに記録すると6ビ
ットが無効データとなるので、この6ビットの無効デー
タの領域を利用して著作権情報のデータを埋め込むよう
にする。同様にCCD−RAWデータが1画素当たり1
4ビットのときは2ビットが無効データとなるので、こ
の2ビットの無効データの領域を利用して著作権情報の
データを埋め込むようにする。この場合、上記同様に無
効データの位置は上位又下位のビットに限定されるもの
ではなく、2バイト中どの位置に配置してもよい。
【0055】なお、無効データは、1画素当たり4ビッ
トしかないが(CCD−RAWデータが1画素当たり1
2ビットの場合)、1つの画像を構成する画素は膨大で
あるため、1画像あたりでは膨大な量となる(たとえ
ば、300万画素のCCDの場合、無効データの領域は
1. 5バイト)。したがって、この無効データの領域を
利用して他の情報を埋め込むようにしてもよい。
【0056】たとえば、CCD−RAWデータをパーソ
ナルコンピュータ等で信号処理するときに必要なCCD
の傷情報(欠陥画素情報)やオフセット情報(黒レベル
情報)などを埋め込むようにしてもよい。これにより、
パーソナルコンピュータ等においても正確に信号処理す
ることができる。
【0057】また、撮影日時や撮影時の露出情報(絞り
値及びシャッタースピード)、撮影レンズの焦点距離情
報などを埋め込んでもよい。これらの情報は、CCD−
RAWデータ記録モードで撮影された全ての画像データ
に対して自動的に埋め込むようにしてもよいし、また、
選択的に埋め込むようにしてもよい(埋め込み機能のO
N/OFFにより設定する)。
【0058】また、著作権情報の他に撮影地情報やコメ
ント等の情報を撮影者が入力して無効データ領域に埋め
込むようにしてもよい。
【0059】さらに、無効データの領域を利用してEx
ifファイルの生成に必要な情報を埋め込んでおいても
よい。これにより、パーソナルコンピュータ側では画像
データの信号処理をした際、その信号処理した画像ファ
イルにExifファイルを生成することができる。
【0060】このように、無効データ領域には、著作権
情報の他に各種情報を埋め込むことができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無効データの領域を利用して特定の情報を示すデータを
埋め込むことにより、画質を劣化させたり、画像サイズ
を変化させたりすることなく、有効に第三者による画像
データの改ざんを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの一実施形態を示
す正面図
【図2】本発明に係るデジタルカメラの一実施形態を示
す背面図
【図3】デジタルカメラの内部構成を示したブロック図
【図4】著作権情報の設定時の液晶モニタの表示例を示
す図
【図5】著作権情報データの埋め込み例を示す図
【図6】著作権情報データの埋め込み例の他の実施の形
態を示す図
【符号の説明】
10…デジタルカメラ、12…撮影レンズ、14…ファ
インダー窓、16…シャッターボタン、18…ファイン
ダー、20…電源ボタン、22…モードレバー、24…
十字ボタン、26…メニュー/OKボタン、28…キャ
ンセルボタン、30…液晶モニタ、32…中央処理装置
(CPU)、34…モードスイッチ、36…絞り、38
…固体撮像素子(CCD)、40…タイミングジェネレ
ータ、42…相関二重サンプリング回路/増幅器(CD
S/AGC)、44…A/D変換器、46…画像入力コ
ントローラ、48…信号処理回路、50…VRAM、5
2…ビデオエンコーダ、54…AF検出回路、56…A
E/AWB検出回路、58…メモリ、60…圧縮処理回
路、62…メディアコントローラ、64…メモリカー
ド、66…EEPROM、68…データ埋め込み回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA13 AB03 AB06 AB20 AB29 AC03 AC13 AC22 AC32 AC33 AC42 5C053 FA08 FA13 FA15 FA27 GB36 JA30 KA05 KA16 KA24 KA25 LA01 LA11 LA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子から出力される各画素ごとの電
    気信号を所定ビットのデジタルデータに変換し、そのま
    ま処理を施さずに無効データを含む2バイトのデータと
    して記録媒体に記録するRAWデータ記録モードを備え
    たデジタルカメラにおいて、 前記無効データの領域に特定の情報を表すデータを埋め
    込むデータ埋め込み手段を備えたことを特徴とするデジ
    タルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記データ埋め込み手段は、前記無効デ
    ータの領域に著作権情報のデータを埋め込むことを特徴
    とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記データ埋め込み手段は、前記無効デ
    ータの領域に前記RAWデータ記録モードで記録された
    画像のデータを前記デジタルカメラ以外で信号処理する
    際に必要な情報のデータを埋め込むことを特徴とする請
    求項1または2に記載のデジタルカメラ。
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