JP4645758B2 - 撮像装置及び電子透かしの埋め込み方法 - Google Patents

撮像装置及び電子透かしの埋め込み方法 Download PDF

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本発明は、撮像装置及び電子透かしの埋め込み方法に関する。
従来より、著作権保護を目的として、著作権情報などを『電子透かし』として画像データに埋め込む技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。電子透かしの埋め込み方法としては、2値画像、モノクロ濃淡画像、カラー画像、動画像などの対象となる画像に応じて幾つかの手法が提案されており、それぞれ用途に応じて使用される。しかし、画像処理が施される前の画像データに対しては、有効な埋め込み方法は提案されていない。
これは、例えばカメラ内において画像処理前の画像データに電子透かし情報を埋め込み、それをメモリカードに記録しても、画像として再生するために必要な画像処理をその画像データに施す際に、埋め込んだ情報が大きく損傷されるからである。なお、本明細書では、画像として再生するために必要な画像処理(色補間等)を、以下『現像処理』という。
特許文献1では、電子透かし情報と、電子透かしの埋め込みを指示するフラグとを現像処理前のRAWデータに付加し、現像処理前のRAWデータに対する著作権保護を試みている。なお、特許文献1での現像処理前のRAWデータは、撮像デバイスの画素構成に応じた信号形態での撮影記録モード(CCD−RAWモード)で生成されたものであり、画像処理が施される前の画像データに相応する。そして、フラグが付加されたRAWデータをコンピュータに渡して、現像処理と、電子透かし情報の埋め込み処理とをコンピュータに連続して実行させている。
なお、本明細書では、『画像データ』という表現は、各画素に対応する色情報(例えば画素値)の意味で用い、ファイルのヘッダが有する撮影情報等を含まないものとする。即ち、画像のファイルは、『画像データ』と、ヘッダ等に記録された情報とで構成されているものとする。各画素値として電子透かし情報が埋め込まれている場合、その画素値が表す情報は、撮影した被写体の純粋な色情報とは若干異なる可能性があるが、その場合も『画像データ』というものとする。特許文献1での『RAWデータ』は、フラグを含むと解釈すれば、本明細書での『画像データ』とは異なる。
特開2003−46758号公報
松井甲子雄著『電子透かしの基礎』、森北出版株式会社、1998年8月21日発行
特許文献1のように、電子透かし情報と、その埋め込みを指示する情報とをRAWデータに付加しても、RAWデータの不正利用を確実に防止できない。なぜなら、現像処理の際にそれらの情報を無視すれば、現像処理が施された画像データを、電子透かしがない状態で生成できるからである。一方、プロカメラマンは、撮影後の画像データを画像処理前の状態で記録することが多い。このため、画像処理前の画像データに対しても、著作権を確実に保護する方法が望まれていた。
本発明の目的は、画像処理が施される前の画像データに対しても、著作権を保護するための技術を提供することである。
本発明の撮像装置は、撮像部と、埋め込み処理部とを備えていることを特徴とする。撮像部は、被写体を撮像して、複数の画素の色情報からなると共に一つの画素に一つの色成分の色情報を有する画像データを生成する。埋め込み処理部は、色補間処理の施されていない画像データに対して、ホワイトバランスの調整処理を施してから、色補間処理が施される前に、電子透かし情報を埋め込む。
なお、本発明の撮像装置において、埋め込み処理部は、ホワイトバランスの調整処理が施されたことを示す情報を、電子透かし情報が埋め込まれた画像データに関連付けてもよい。
また、本発明のいずれかの撮像装置において、電子透かし情報が埋め込まれた画像データから、埋め込み処理部の埋め込み方法に対応した検出方法により電子透かし情報を検出する検出部を備えてもよい。
本発明の電子透かしの埋め込み方法は、『複数の画素の色情報からなると共に一つの画素に一つの色成分の色情報を有する、色補間処理施されていない画像データに対して、ホワイトバランスの調整処理を施してから、色補間処理が施される前に、電子透かし情報を埋め込む』ことを特徴とする。
本発明の電子透かしの埋め込み方法において、ホワイトバランスの調整処理が施されたことを示す情報を、電子透かし情報が埋め込まれた画像データに関連付けてもよい。
本発明の一形態では、色補間処理の施されていない画像データに対して、ホワイトバランスの調整処理を施してから、色補間処理が施される前に、電子透かし情報を埋め込む。従って、埋め込み後に色補間等の必要な画像処理を画像データに施しても、埋め込んだ情報の損傷の程度は、従来よりも低減する。さらに、電子透かし情報を埋め込むことによる画質劣化を軽減できる。この結果、画像処理前の画像データに対する著作権保護が可能となる。
本実施形態の原理説明図である。 本実施形態の電子カメラの構成を示すブロック図である。 本実施形態の動作を示す流れ図の導入部分であり、電子透かし第1モードでの処理内容を主に示す。 本実施形態の動作を示す流れ図の一部であり、電子透かし第2モードでの処理内容を示す。 本実施形態の動作を示す流れ図の最終部分であり、画像処理用コンピュータ8での処理内容を示す。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<本実施形態の構成>
図1は、本実施形態の原理説明図である。本実施形態では、まず、電子カメラ2の撮影により画像データを生成する(図1の[1])。次に、撮像部4により生成されたA/D変換直後の画像データに対して、一切の画像処理を施さずに電子透かし情報を埋め込むか、或いは、ホワイトバランスの調整処理のみを施してから電子透かし情報を埋め込む(図1の[2])。埋め込み後の画像データは、画像処理が施されずにメモリカード10に記録された後(図1の[3])、画像処理用コンピュータ8に取得される(図1の[4])。以下、これを実現する構成の一例を具体的に説明する。
画像処理用コンピュータ8には、電子透かし検出プログラムP(不図示)がインストールされている。電子透かし検出プログラムPは、電子カメラ2に対応するものであり、電子カメラ2によって埋め込まれた電子透かし情報を検出(解読)する。
図2は、電子カメラ2の詳細を示すブロック図である。図に示すように、電子カメラ2は、撮影レンズ12と、フォーカルプレーンシャッタ16と、撮像素子20と、アナログ信号処理部24と、A/D変換部28と、タイミングジェネレータ32と、測色部36と、MPU(Micro Processor Unit)40と、操作部44と、システムバス48と、画像処理部52と、画像メモリ56と、プログラムメモリ(EEPROM)60と、カードインターフェース64と、交換可能なメモリカード(記録媒体)10と、USB(Universal Serial Bus)72と、USBインターフェース76と、モニタ制御部80と、液晶モニタ84とで構成されている。
アナログ信号処理部24及びA/D変換部28は、撮像素子20から出力されるアナログの画素信号に、クランプ処理、感度補正処理、A/D変換などを施して、デジタルの画像データを生成する。なお、A/D変換前は、アナログの画素信号なので、データの状態ではなく、従ってA/D変換前に行われる処理は、画像処理とは異なる。
操作部44は、電源釦、撮影条件入力用釦、レリーズ釦、記録モード選択釦、電子透かし情報入力釦などの設定用の釦群と、電子透かし情報検出指示釦とを有している(不図示)。
MPU40は、電子カメラ2のシステム制御を行う。また、MPU40には、前記電子透かし検出プログラムPと、電子透かし埋め込みプログラム(後述するステップS5〜S10、及びステップS11〜S17の処理に対応)とがインストールされている。
なお、電子カメラ2は、請求項記載の撮像装置の一例である。また、図1の撮像部は、撮影レンズ12、フォーカルプレーンシャッタ16、撮像素子20、アナログ信号処理部24、A/D変換部28、タイミングジェネレータ32、及び撮影動作を制御するMPU40の機能に対応する。撮像部による『被写体を撮像して画像データを生成する動作』は、公知なので説明を省略する。
<本実施形態の動作説明>
図3、図4、図5は、本実施形態の動作を示す流れ図である。図3は、電子透かし第1モードでの処理内容を主に示し、図4は、電子透かし第2モードでの処理内容を主に示し、図5は、画像処理用コンピュータ8での処理内容を主に示している。以下、図に示すステップ番号に従って、本実施形態の動作を説明する。
[ステップS1]
公知の撮影動作により画像データが生成されて、A/D変換部28から出力される。ここで出力されるA/D変換直後の画像データは、一つの画素に対して一つの色成分の画素値を有し、一切の画像処理が施されていない。また、本実施形態では一例として、撮像素子20は原色ベイヤ配列のものであり、各画素値は、赤画素信号R、緑画素信号G、青画素信号Bのいずれかであるとする。ここで、本明細書では、以下の4つの画像データを『RAW画像の画像データ』と定義する。
1つは、ここで出力されるA/D変換直後の画像データである。1つは、A/D変換直後の画像データに、電子透かし情報を埋め込んだものである。1つは、A/D変換直後の画像データに、ホワイトバランスの調整処理のみを施したものである。1つは、A/D変換直後の画像データに、ホワイトバランスの調整処理と、電子透かし情報の埋め込みとを施したものである。従って本明細書では、ホワイトバランスの調整処理、及び電子透かし情報の埋め込みを除く他の画像処理が施された画像データは、『RAW画像の画像データ』とは言わない。
また、ステップS1での撮影時において、MPU40は、測色部36により検出される撮影光源の色温度等に基づいて、ホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbを決定する。本実施形態でのホワイトバランスの調整処理は、一例として、ホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbを、赤画素信号R、緑画素信号G、青画素信号Bにそれぞれ乗じる処理を挙げる。
ホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbは、無彩色を撮影したときの赤画素信号R、緑画素信号G、青画素信号Bの信号レベルが等しくなるように調整するものであり、撮像素子20から出力される各色成分の画素信号の感度比補正も含む。なお、ユーザによりホワイトバランス調整の条件が予め設定されていれば、それを用いてホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbを決定する。この後、ステップS2に進む。
[ステップS2]
MPU40は、電子カメラ2の記録モードが電子透かし第1モードに設定されているか否かを判定する。設定されている場合、ステップS5に進み、そうでない場合、ステップS3に進む。
[ステップS3]MPU40は、電子カメラ2の記録モードが電子透かし第2モードに設定されているか否かを判定する。設定されている場合、図4のステップS11に進み、そうでない場合、ステップS4に進む。
[ステップS4]
このステップに到達する場合、電子カメラ2は、公知の他の記録モードに設定されている。画像処理部52は、MPU40の指令に従って、A/D変換直後のRAW画像の画像データに現像処理を施す。これにより、各画素が赤、青、緑の3つの色成分の画素値を有する画像データが生成される。以下の説明では、このように各画素が赤、青、緑の色成分の画素値を有する画像データを、RGB画像データという。この後、RGB画像データは、カードインターフェース64を介してメモリカード10に記録される。これにより電子カメラ2の動作は終了する。
[ステップS5]
このステップに到達する場合、電子カメラ2は、電子透かし第1モードに設定されている。画像処理部52は、MPU40の指令に従って、A/D変換直後のRAW画像の画像データに対して、他の画像処理を施さずに、電子透かし第1モードの方法で電子透かし情報を埋め込む。埋め込み方法は、不可視の透かしであって、モノクロ濃淡画像に適用できる方法であればよく、画像領域上のものでも、周波数領域利用型のものでもよい(例えば、非特許文献1のp.61参照)。
このとき、『RAW画像の画像データに、電子透かし第1モードの方法で電子透かし情報が埋め込まれた後、ホワイトバランスの調整処理が施されて生成される画像データ』と、『RAW画像の画像データに先にホワイトバランスの調整処理が施された後、通常の方法で電子透かし情報が埋め込まれて生成される画像データ』とが同じになるように埋め込む。
具体的には、RAW画像の画像データにおける、赤色成分に対応する或る画素Pxrの画素値をQrとし、緑色成分に対応する或る画素Pxgの画素値をQgとし、青色成分に対応する或る画素Pxbの画素値をQbとする。また、RAW画像の画像データに対して、他の一切の画像処理を施さずに通常の方法で電子透かし情報を埋め込んだ場合、画素Pxrの画素値はQr+Δdrになり、画素Pxgの画素値はQg+Δdgになり、画素Pxbの画素値はQb+Δdbになるとする。
電子透かし第1モードでは、画素Pxrの画素値がQr+(Δdr/Wr)になるように、画素Pxgの画素値がQg+(Δdg/Wg)になるように、画素Pxbの画素値がQb+(Δdb/Wb)になるように、電子透かし情報を埋め込む。このためには、例えば、RAW画像の画像データに対して、他の一切の画像処理を施さずに通常の方法で電子透かし情報を埋め込み、画素Pxrの画素値(即ち、Qr+Δdr)がいくらになるかを求める。そして、ここで求めた画素値から、埋め込み前の画素値であるQrを差し引けば、Δdrが求まる。Δdrが求まれば、画素Pxrの画素値がQr+(Δdr/Wr)になるように埋め込むことができる。
画素Pxrの画素値は、電子透かし第1モードの方法で電子透かし情報が埋め込まれた直後は、Qr+(Δdr/Wr)になり、その後にホワイトバランスの調整処理が施されると、Wr倍されるため、(Qr×Wr)+Δdrとなる。これは、ホワイトバランスの調整処理後に電子透かし情報を通常の方法で埋め込むことと等価になる。画素Pxg、画素Pxbについても同様である。なお、ここで埋め込む電子透かし情報は、例えばユーザの入力により予め設定されている。この後、ステップS6に進む。
[ステップS6]
MPU40は、電子透かし情報検出指示釦により、電子透かし情報を検出する指示が与えられているか否かを判定する。与えられている場合、ステップS7に進み、そうでない場合、ステップS8に進む。
[ステップS7]
MPU40は、電子透かし検出プログラムPを用いて、ステップS5の処理後のRAW画像の画像データから、電子透かし情報を検出する。ここでの検出方法は、ステップS5で使用した埋め込み方法に対応した手法であり、且つ、モノクロ濃淡画像を対象とする方法である必要がある。この後、MPU40は、検出した電子透かし情報を液晶モニタ84に表示させる。これにより、ユーザは、電子透かし情報が正確に埋め込まれたことと、埋め込んだ電子透かし情報の内容とを確認できる。この後、ステップS8に進む。
[ステップS8]
MPU40は、『ステップS5の処理後のRAW画像の画像データ』と、『ステップS1での撮影時の撮影情報』とを、1つのファイルとして、カードインターフェース64を介してメモリカード10に記録させる。ここで記録されるファイルのように、RAW画像の画像データと、撮影情報とで構成されるファイルを、以下『RAW画像ファイル』という。また、撮影情報は、例えば撮影時刻や、画素配列の情報(この例ではベイヤ配列であることを示す情報)であり、ファイルのヘッダとして記録される。さらに、ここでの撮影情報は、ステップS1で決定したホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbを必ず含む。この後、ステップS9に進む。
[ステップS9、S10]
ステップS6、S7と同様の処理が行われる。この後、図5のステップS18に進む。
[ステップS11]
このステップに到達する場合、電子カメラ2の記録モードは、電子透かし第2モードに設定されている。電子透かし第2モードでは、画像処理部52は、MPU40の指令に従って、ステップS1で決定したホワイトバランスWr、Wg、Wbを用いて、RAW画像の画像データにホワイトバランスの調整処理を施す。この後、ステップS12に進む。
[ステップS12]
画像処理部52は、MPU40の指令に従って、ステップS11の処理が施されたRAW画像の画像データに、電子透かし情報を埋め込む。ここでの埋め込み方法は、不可視の透かしであって、モノクロ濃淡画像に対して適用できる方法であればよい。この後、ステップS13に進む。
[ステップS13]
MPU40は、電子透かし情報検出指示釦により、電子透かし情報を検出する指示が与えられているか否かを判定する。与えられている場合、ステップS14に進み、そうでない場合、ステップS15に進む。
[ステップS14]
MPU40は、電子透かし検出プログラムPを用いて、ステップS12の処理後のRAW画像の画像データから、電子透かし情報を検出する。なお、ここでの検出方法は、ステップS12での埋め込み方法に対応している点で、ステップS7の検出方法(ステップS5で使用した埋め込み方法に対応)とは異なる。この後、MPU40は、検出した電子透かし情報を液晶モニタ84に表示させる。そして、ステップS15に進む。
[ステップS15]
MPU40は、ステップS8と同様に、『ステップS12の処理後のRAW画像の画像データ』と、『ステップS1での撮影時の撮影情報』とを、RAW画像ファイルとしてメモリカード10に記録させる。但し、ここでの撮影情報の内のホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbは、ステップS11での処理に使用された値ではなく、全て1として記録される。これは、記録されるRAW画像の画像データには既にホワイトバランスの調整処理が施されたことを示すためである。この後、ステップS16に進む。
[ステップS16、S17]
ステップS13、S14と同様の処理が行われる。この後、図5のステップS18に進む。
[ステップS18]
画像処理用コンピュータ8は、メモリカード10に記録されたRAW画像ファイルを取得する。そして、ステップS19に進む。
[ステップS19]
画像処理用コンピュータ8は、電子透かし情報を検出する指示が(例えばキーボード入力により)与えられているか否かを判定する。与えられている場合、ステップS20に進み、そうでない場合、ステップS21に進む。
[ステップS20]
画像処理用コンピュータ8は、RAW画像ファイルのヘッダを参照して、ホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbが全て1であるか否かを判定する。なお、全て1である場合は、このRAW画像ファイルが電子透かし第2モードで記録された場合を意味し、そうでない場合は、このRAW画像ファイルが電子透かし第1モードで記録された場合を意味する。
この後、画像処理用コンピュータ8は、電子透かし検出プログラムPを用いて、取得したRAW画像ファイルにおけるRAW画像の画像データから、電子透かし情報を検出する。この際、ホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbが全て1であれば、ステップS14と同様の方法で検出し、そうでなければ、ステップS7と同様の方法で検出する。この後、画像処理用コンピュータ8は、検出した電子透かし情報を画面に表示する。そして、ステップS21に進む。
[ステップS21]
画像処理用コンピュータ8は、RAW画像ファイルのヘッダを参照して、ホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbが全て1であるか否かを判定する。全て1である場合(電子透かし第2モードで記録された場合)、ステップS23に進み、そうでない場合(電子透かし第1モードで記録された場合)、ステップS22に進む。
[ステップS22]
画像処理用コンピュータ8は、取得したRAW画像ファイルにおけるRAW画像の画像データに、現像処理を施し、RGB画像データを生成する。ここでの現像処理は、ホワイトバランスの調整処理、色補間、色補正、輪郭強調処理、ガンマ補正等である。また、ここでのホワイトバランスの調整処理には、RAW画像ファイルのヘッダに記録されたホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbが用いられる。この後、ステップS24に進む。
[ステップS23]
画像処理用コンピュータ8は、取得したRAW画像ファイルにおけるRAW画像の画像データに、ホワイトバランスの調整処理を除く現像処理を施し、RGB画像データを生成する。この後、ステップS24に進む。
[ステップS24]
画像処理用コンピュータ8は、電子透かし情報を検出する指示が与えれているか否かを判定する。与えられている場合、ステップS25に進み、そうでない場合、ステップS26に進む。
[ステップS25]
画像処理用コンピュータ8は、電子透かし検出プログラムPを用いて、ステップS22またはS23で生成されたRGB画像データから、電子透かし情報を検出する。ここでの検出方法は、電子カメラ2で使用した埋め込み方法(ステップS5、S14)に対応した方法であり、且つ、三原色からなるカラー画像に対応した方法である必要がある。そして、画像処理用コンピュータ8は、RGB画像データにより表される画像を、検出した電子透かし情報と共に画面に表示する。この後、ステップS27に進む。
[ステップS26]
画像処理用コンピュータ8は、ステップS22またはS23で生成されたRGB画像データにより表される画像を、そのまま(電子透かし情報を出さずに)画面に表示する。この後、ステップS27に進む。
[ステップS27]
画像処理用コンピュータ8は、ユーザの指示に従って、処理を続ける。例えば、電子透かし情報を検出する指示が与えられたら、RGB画像データにより表される画像を、検出した電子透かし情報と共に画面に表示する。或いは、生成したRGB画像データを記録する指示が与えられたら、それを記録する。以上が本実施形態の動作説明である。
<本実施形態の効果>
『A/D変換直後のRAW画像の画像データに、電子透かし第1モードの方法で電子透かし情報が埋め込まれて生成されるデータ』は、埋め込み後にホワイトバランスの調整処理が施されると、『A/D変換直後のRAW画像の画像データに先にホワイトバランスの調整処理が施された後、通常の方法で電子透かし情報が埋め込まれて生成される画像データ』と同じになる(ステップS5)。
このため、電子透かし第1モードでメモリカード10に記録されるRAW画像の画像データにホワイトバランスの調整処理が施されても、その中に埋め込まれた電子透かし情報は、全く損傷しない。従って、電子透かし第1モードで記録されるRAW画像の画像データに、現像処理が施された場合、埋め込まれた情報の損傷の度合いは、従来よりも低減する。また、電子透かし情報を埋め込むことによる画質劣化を軽減できる。
即ち、電子透かし第1モードでは、A/D変換直後のRAW画像の画像データに電子透かし情報を1回埋め込むだけで、その後に加工等の処理が施されて生成される全ての画像データに対して、著作権保護が可能となる。また、画像処理前のRAW画像の画像データに埋め込むため、撮影時にカメラ内で自動的に埋め込むことができる。この結果、ユーザの利便性は大いに向上する。さらに、モノクロ濃淡画像を対象とした不可視の電子透かしであれば各種の埋め込み方法に対応しているので、実施が容易である。
電子透かし第2モードでは、A/D変換直後のRAW画像の画像データに先にホワイトバランスの調整処理を施した後、通常の方法で電子透かし情報を埋め込む。即ち、電子透かし第2モードで記録されるRAW画像の画像データは、ホワイトバランスの調整処理が既に施されているという点で電子透かし第1モードで記録されるものとは異なるものの、この場合も上述と同様の効果が得られる。なお、メモリカード10への記録時には、ホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbは全て1として記録されるので、ホワイトバランスの調整処理が誤って2回行われることはない。
<本実施形態の補足事項>
[1] RAW画像の画像データにおける赤、緑、または青色成分の全画素に対して、適用するホワイトバランスゲインWr、Wg、Wbが同じとして説明した。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。RAW画像の画像データにおける赤、緑、または青色成分の画素に対して色調整のために適用する各色成分のゲインが、画像領域によって異なる場合は、各画像領域毎に対応するゲインに基づいて電子透かしを埋め込めばよい。
[2] RAW画像ファイルを、メモリカード10を介して、画像処理用コンピュータ8に取得させる例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。メモリカード10に記録せずに、USB72を介して、RAW画像ファイルを画像処理用コンピュータ8に転送してもよい。
[3] 撮像素子20が原色ベイヤ配列である例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。本発明は、例えば、シアン、イエロー、マゼンダの補色系にも適用可能である。
[4] ステップS22、S23では、画像として再生するために必要な全ての画像処理を画像処理用コンピュータ8が連続して行う例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。ユーザの指示に従って、色補間、ガンマ補正等の画像処理を、1つずつ行うようにしてもよい。この場合、各画像処理の条件をユーザ入力により変更できるようにしてもよい。また、この場合、ユーザの指示があれば、埋め込まれた電子透かし情報を、各々の画像処理の後に検出及び表示させるようにしてもよい。
[5] A/D変換直後のRAW画像の画像データに対して、ホワイトバランスの調整処理、及び電子透かしの埋め込み以外の画像処理を施さずにRAW画像ファイルとしてメモリカード10に記録する例を述べた。現像処理をRAW画像の画像データに施してRGB画像データにしてから、それを別ファイルとして、RAW画像ファイルと共に記録してもよい。
以上詳述したように本発明は、電子透かしの分野において大いに利用可能である。
2…電子カメラ、4…撮像部、8…画像処理用コンピュータ、10…メモリカード、12…撮影レンズ、16…フォーカルプレーンシャッタ、20…撮像素子、24…アナログ信号処理部、28…A/D変換部、32…タイミングジェネレータ、36…測色部、40…MPU、44…操作部、48…システムバス、52…画像処理部、56…画像メモリ、60…プログラムメモリ、64…カードインターフェース、72…USB、76…USBインターフェース、80…モニタ制御部、84…液晶モニタ

Claims (5)

  1. 被写体を撮像して、複数の画素の色情報からなると共に一つの画素に一つの色成分の色情報を有する画像データを生成する撮像部と、
    色補間処理の施されていない前記画像データに対して、ホワイトバランスの調整処理を施してから、色補間処理が施される前に、電子透かし情報を埋め込む埋め込み処理部と
    を備えていることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置において、
    前記埋め込み処理部は、前記ホワイトバランスの調整処理が施されたことを示す情報を、前記電子透かし情報が埋め込まれた前記画像データに関連付ける
    ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の撮像装置において、
    前記電子透かし情報が埋め込まれた前記画像データから、前記埋め込み処理部の埋め込み方法に対応した検出方法により前記電子透かし情報を検出する検出部を備えている
    ことを特徴とする撮像装置。
  4. 複数の画素の色情報からなると共に一つの画素に一つの色成分の色情報を有する、色補間処理の施されていない画像データに対して、ホワイトバランスの調整処理を施してから、色補間処理が施される前に、電子透かし情報を埋め込む
    ことを特徴とする電子透かしの埋め込み方法。
  5. 請求項4記載の電子透かしの埋め込み方法において、
    前記ホワイトバランスの調整処理が施されたことを示す情報を、前記電子透かし情報が埋め込まれた前記画像データに関連付ける
    ことを特徴とする電子透かしの埋め込み方法。
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