JP3705996B2 - 磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

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    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RFコイル(radio frequency coil)および磁気共鳴撮影装置に関し、特に、平面型のRFコイルおよびそのようなRFコイルを有する磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置では、マグネットシステム(magnet system)の内部空間すなわち静磁場を形成した空間に撮影する対象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対象内に磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて断層像を生成(再構成)する。
【0003】
静磁場を発生するのに永久磁石を用いるマグネットシステムでは、互いに対向する1対の永久磁石の磁極面に近接して平面型のRFコイルを設け、このRFコイルによって高周波磁場の印加を行う。
【0004】
平面型のRFコイルとしては、例えば図10に示すような電流経路のパターン(pattern)を持つものが用いられる。同図に示すように、RFコイルは1対のメインパス(main pass)26、および、それらメインパスをそこに流れる電流の方向が同じになるように直列に接続するリターンパス(return pass)27を有する。
【0005】
撮影空間における高周波磁場の強度分布を均一化するために、例えば図11に示すように、メインパスを、並列接続した2つの電流経路26a,26bおよび26a’,26b’でそれぞれ構成することが行われる。2つの電流経路26a,26bおよび26a’,26b’所定の間隔を保って平行に配置される。
【0006】
これら2つの電流経路26a,26b(26a’,26b’)に均等に、あるいは、適宜に比例配分した電流を流すことにより、高周波磁場の強度分布の均一化を図る。電流の比率は経路に挿入するキャパシタ(capacitor)等回路部品の値を選ぶことによって調節される。
【0007】
他の技法としては、例えば図12に示すように、メインパス26を幅広の導体で構成しそこを流れる分布電流によって高周波磁場を形成することが行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
回路部品は、一般に、その公称値に対して規格上許容される誤差を持つので、図11に示した構成のRFコイルでは、誤差を補正しながら2つの電流経路の電流比率を正確に調節しなければならず、多大な作業工数を要する。また、図12に示した構成のRFコイルでは、幅広の導体に勾配磁場による渦電流が流れるので勾配磁場特性が悪くなる。
【0009】
そこで、本発明の課題は、磁場強度を均一化することが容易なRFコイルおよびそのようなRFコイルを有する磁気共鳴撮影装置を実現することである。また、勾配磁場による渦電流が生じないRFコイルおよびそのようなRFコイルを有する磁気共鳴撮影装置を実現すること課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するための1つの観点での発明は、平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記平面上に配置された第2の電流経路群と、前記平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、を具備することを特徴とするRFコイルである。
【0011】
この観点での発明では、第1および第2の電流経路群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続するので、全ての直線状の電気経路すなわちメインパスの電流は何ら調整することなく同一になる。このため、高周波磁場の均一性は直線状の電気経路の空間的配置によって一義的に定まる。
【0012】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、第1の平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第1の平面上に配置された第2の電流経路群と、前記第1の平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、空間を隔てて前記第1の平面と平行に対向する第2の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向と平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第4の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第4の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第2の平面上に配置された第5の電流経路群と、前記第2の平面に沿って前記第4および第5の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第6の電流経路群と、を具備することを特徴とするRFコイルである。
【0013】
この観点での発明では、(1)に記載のRFコイルと同じ構成を持つ2つのRFコイルを空間を隔てて対向配置したので、両者の間の空間に合成高周波磁場を形成することができる。
【0014】
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、第1の平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第1の平面上に配置された第2の電流経路群と、前記第1の平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、前記第1の平面に近接して平行に対向する第3の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第7の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第7の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第3の平面上に配置された第8の電流経路群と、前記第3の平面に沿って前記第7および第8の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第9の電流経路群と、を具備することを特徴とするRFコイルである。
【0015】
この観点での発明では、(1)に記載のRFコイルと同じ構成を持つ2つRFコイルをメインパス同士が互いに垂直になるように組み合わせたので、クワドラチャ方式により高周波磁場を形成することができる。
【0016】
(4)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、第1の平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第1の平面上に配置された第2の電流経路群と、前記第1の平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、前記第1の平面に近接して平行に対向する第3の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第7の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第7の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第3の平面上に配置された第8の電流経路群と、前記第3の平面に沿って前記第7および第8の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第9の電流経路群と、空間を隔てて前記第1の平面と平行に対向する第2の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向と平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第4の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第4の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第2の平面上に配置された第5の電流経路群と、前記第2の平面に沿って前記第4および第5の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第6の電流経路群と、前記第2の平面に近接して平行に対向する第4の平面上に前記第4の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第10の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第10の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第4の平面上に配置された第11の電流経路群と、前記第4の平面に沿って前記第10および第11の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第12の電流経路群と、を具備することを特徴とするRFコイルである。
【0017】
この観点での発明では、(3)に記載のRFコイルと同じ構成を持つ2つクワドラチャ方式のRFコイルを空間を隔てて対向配置したので、両者の間の空間に合成高周波磁場を形成することができる。
【0018】
(5)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記高周波磁場を発生するRFコイルとして、平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記平面上に配置された第2の電流経路群と、前記平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、を有するRFコイル、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0019】
この観点での発明では、高周波磁場発生用のRFコイルとして、第1および第2の電流経路群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続し、全ての直線状の電気経路すなわちメインパスの電流は何ら調整することなく同一になるようにしたものを用いる。このため、高周波磁場の均一性は直線状の電気経路の空間的配置によって一義的に定まる。
【0020】
(6)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記高周波磁場を発生するRFコイルとして、第1の平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第1の平面上に配置された第2の電流経路群と、前記第1の平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、空間を隔てて前記第1の平面と平行に対向する第2の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向と平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第4の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第4の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第2の平面上に配置された第5の電流経路群と、前記第2の平面に沿って前記第4および第5の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第6の電流経路群と、を有するRFコイル、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0021】
この観点での発明では、高周波磁場発生用のRFコイルとして、(1)に記載のRFコイルと同じ構成を持つ2つのRFコイルを空間を隔てて対向配置したものを用いるので、両者の間の空間に合成高周波磁場を形成することができる。
【0022】
(7)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記高周波磁場を発生するRFコイルとして、第1の平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第1の平面上に配置された第2の電流経路群と、前記第1の平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、前記第1の平面に近接して平行に対向する第3の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第7の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第7の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第3の平面上に配置された第8の電流経路群と、前記第3の平面に沿って前記第7および第8の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第9の電流経路群と、を有するRFコイル、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0023】
この観点での発明では、高周波磁場発生用のRFコイルとして、(1)に記載のRFコイルと同じ構成を持つ2つRFコイルをメインパス同士が互いに垂直になるように組み合わせたものを用いるので、クワドラチャ方式により高周波磁場を形成することができる。
【0024】
(8)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記高周波磁場を発生するRFコイルとして、第1の平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第1の平面上に配置された第2の電流経路群と、前記第1の平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、前記第1の平面に近接して平行に対向する第3の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第7の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第7の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第3の平面上に配置された第8の電流経路群と、前記第3の平面に沿って前記第7および第8の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第9の電流経路群と、空間を隔てて前記第1の平面と平行に対向する第2の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向と平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第4の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第4の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第2の平面上に配置された第5の電流経路群と、前記第2の平面に沿って前記第4および第5の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第6の電流経路群と、前記第2の平面に近接して平行に対向する第4の平面上に前記第4の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第10の電流経路群と、互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第10の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第4の平面上に配置された第11の電流経路群と、前記第4の平面に沿って前記第10および第11の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第12の電流経路群と、を有するRFコイル、を具備することを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0025】
この観点での発明では、高周波磁場発生用のRFコイルとして、(3)に記載のRFコイルと同じ構成を持つ2つクワドラチャ方式のRFコイルを空間を隔てて対向配置したものを用いるので、両者の間の空間に合成高周波磁場を形成することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0027】
図1に示すように、本装置はマグネットシステム100を有する。マグネットシステム100は、主磁場マグネット部102、勾配コイル部106および送信コイル部108を有する。これら主磁場マグネット部102および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円板状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100の内部空間(ボア:bore)に、対象300がクレードル(cradle)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。対象300の撮影部位には受信コイル部110が装着されている。
【0028】
主磁場マグネット部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は概ね対象300の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0029】
勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト(read out)勾配磁場およびフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場の3種であり、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0030】
3系統の勾配コイルは、互いに直交する3方向において静磁場にそれぞれ勾配を付与するための3つの勾配磁場をそれぞれ発生する。3方向のうちの1つは静磁場の方向(垂直方向)であり、通常これをz方向とする。他の1つは水平方向であり、通常これをy方向とする。残りの1つはz,y方向に垂直な方向であり、通常これをx方向とする。x方向は垂直面内でz方向に垂直であり、水平面内でy方向に垂直である。以下、x,y,zを勾配軸ともいう。
【0031】
x,y,zはいずれもスライス勾配の軸とすることができる。いずれか1つをスライス勾配の軸としたとき、残り2つのうちの1つをフェーズエンコード勾配の軸とし、他をリードアウト勾配の軸とする。3系統の勾配コイルについては後にあらためて説明する。
【0032】
送信コイル部108は静磁場空間に対象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号を送信する。送信コイル部108は本発明のRFコイルの実施の形態の一例である。送信コイル部108の構成によって、本発明のRFコイルに関する実施の形態の一例が示される。送信コイル部108については後にあらためて説明する。
【0033】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0034】
送信コイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140は送信コイル部108に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象300の体内のスピンを励起する。
【0035】
受信コイル部110は励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。受信コイル部110にはデータ(data)収集部150が接続されている。データ収集部150は受信コイル部110が受信した受信信号を取り込み、それをビューデータ(view data)として収集する。
【0036】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には制御部160が接続されている。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
【0037】
データ収集部150の出力側はデータ処理部170に接続されている。データ処理部170は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成される。データ処理部170は図示しないメモリ(memory)を有する。メモリはデータ処理部170用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。本装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0038】
データ処理部170は、データ収集部150から取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。データ空間は2次元フ−リエ(Fourier)空間を構成する。データ処理部170は、これら2次元フ−リエ空間のデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の画像を生成(再構成)する。2次元フ−リエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
【0039】
データ処理部170は制御部160に接続されている。データ処理部170は制御部160の上位にあってそれを統括する。データ処理部170には、また、表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointing device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0040】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。操作者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0041】
図2に、本装置で撮影を行うときのパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー(GRE:Gradient Echo)法のパルスシーケンスである。
【0042】
すなわち、(1)はGRE法におけるRF励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0043】
同図に示すように、α°パルスによりスピンのα°励起が行われる。フリップアングル(flip angle)α°は90°以下である。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。
【0044】
α°励起後、フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ(dephase)し、次いでスピンをリフェーズ(rephase)して、グラディエントエコーMRを発生させる。グラディエントエコーMRの信号強度は、α°励起からエコータイム(echo time)TE後の時点で最大となる。グラディエントエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。
【0045】
このようなパルスシーケンスが周期TR(repetition time)で64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0046】
磁気共鳴撮影用パルスシーケンスの他の例を図3に示す。このパルスシーケンスは、スピンエコー(SE:Spin Echo)法のパルスシーケンスである。
【0047】
すなわち、(1)はSE法におけるRF励起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスである。なお、90°パルスおよび180°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0048】
同図に示すように、90°パルスによりスピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。90°励起から所定の時間後に、180°パルスによる180°励起すなわちスピン反転が行われる。このときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスについての選択的反転が行われる。
【0049】
90°励起とスピン反転の間の期間に、リードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gpが印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのディフェーズが行われる。フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。
【0050】
スピン反転後、リードアウト勾配GrでスピンをリフェーズしてスピンエコーMRを発生させる。スピンエコーMRの信号強度は、90°励起からTE後の時点で最大となる。スピンエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0051】
なお、撮影に用いるパルスシーケンスはGRE法またはSE法に限るものではなく、例えば、FSE(Fast Spin Echo)法、ファーストリカバリFSE(Fast Recovery Fast Spin Echo)法、エコープラナー・イメージング(EPI:Echo Planar Imaging)等、他の適宜の技法のものであって良い。
【0052】
データ処理部170は、kスペースのビューデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の断層像を再構成する。再構成した画像はメモリに記憶し、また、表示部180で表示する。
【0053】
図4に、送信コイル部108付近のマグネットシステム100の構造を断面図により模式的に示す。同図において、Oは静磁場の中心すなわちマグネットセンター(magnet center)であり、x,y,zは前述した3方向である。
【0054】
マグネットセンターOを中心とする半径Rの球形領域SV(spheric volume)が撮影領域であり、マグネットシステム100はこのSVにおいて静磁場および勾配磁場が所定の精度を持つように構成される。
【0055】
1対の主磁場マグネット部102は互いに対向する1対の磁極片(ポールピース:pole piece)202を有する。磁極片202は例えば軟鉄等の高透磁率の磁性材料で構成され、静磁場空間における磁束分布を均一化する働きをする。
【0056】
磁極片202は概ね円板形状を成すが、周縁部が板面に垂直な方向(z方向)、すなわち、磁極片202同士が互いに対向する方向に突出している。これにより、磁極片202は底板部と突出した周縁部を有するものとなる。突出した周縁部は磁極片202の周縁における磁束密度の低下を補う働きをする。
【0057】
突出した周縁部の内側に形成される磁極片202の凹部に、勾配コイル部106および送信コイル部108が設けられる。各コイル部はいずれも概ね円板形状を成し、磁極片202の磁極面に、図示しない適宜の取り付け手段により、順次に層を成すように取り付けられている。
【0058】
図5に、送信コイル部108の電流経路のパターンを略図によって示す。同図に示すように、送信コイル部108は、円の中心Oに近い部分ではy方向に平行な直線状の複数の主電流経路(メインパス:main pass)182,184,186,182’,184’,186’を有する。メインパス182は中心Oに最も近いものである。メインパス184,186順次中心Oから遠ざかる。メインパス182’,184’,186’も同様である。
【0059】
メインパス182,184,186は、本発明における第1の電流経路群の実施の形態の一例である。メインパス182’,184’,186’は、本発明における第2の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0060】
メインパス182,184,186とメインパス182’,184’,186’は、xy面内で、円の中心Oを通るy軸に関して鏡像の関係にある。ここではメインパスが3つずつ計6つの例を示すが、個数は4以上の適宜の偶数であって良い。
【0061】
メインパスの帰路(リターンパス:return pass)192,194,196,192’,194’,196’は円周に沿って形成される。リターンパス192,194,196,192’,194’,196’は、本発明における第3の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0062】
リターンパス192はメインパス182と184を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス194はメインパス184と186を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス196はメインパス186と182’を電流方向が同一となるように直列に接続する。
【0063】
リターンパス192’はメインパス182’と184’を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス194’はメインパス184’と186’を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス196’はメインパス186’と182を電流方向が同一となるように直列に接続する。
【0064】
リターンパス192’にはキャパシタ402が直列に接続され、メインパス182〜186’およびリターンパス192〜196’とともにLC回路を構成する。LC回路の共振周波数は磁気共鳴周波数に同調している。キャパシタ402の両端には、RF駆動部140からRF駆動信号が供給される。
【0065】
なお、同調用のキャパシタは、キャパシタ402に加えて、メインパス182〜186’およびリターンパス192〜196’の適宜の1つまたは複数の箇所に直列接続するようにしても良い。
【0066】
メインパス182,184,186,182’,184’,186’は、リターンパス192,194,196,192’,194’,196’により、電流方向が同一となるように全て直列に接続される。これによってメインパス182,184,186,182’,184’,186’に流れる電流の値は、何らの調節も要せず全て同一となる。
【0067】
撮影空間における高周波磁場の強度分布は、xy面におけるメインパス182〜186’の配置によって定まる。高周波磁場の強度分布を均一化あるいは所望の分布状態にするメインパス182〜186’の配置は、計算によって求めることができる。
【0068】
メインパス182〜186’の配置の一例は、図に示すように、3つのメインパスのうち相対的に中心Oから遠い2つのメインパス184,186(184’,186’)を互いに近接して配置した形となる。
【0069】
このようにすることにより、撮影空間に対してはメインパス184,186(184’,186’)は単一のメインパスに2倍の電流を流したのと同等の作用を及ぼす。これは、実質的に、図11に示した従来のRFコイルにおいて、2つのメインパス26a,26bに電流を1:2に比例配分したものに相当する。すなわち、本コイルでは実質的な電流配分を回路部品の値等に左右されることなく正確に行うことができる。また、メインパス用に幅広の導体を用いることがないので勾配磁場による渦電流は問題にならない。
【0070】
また、全てのパスが直列に接続されることにより、パスを構成する導体の長さが長くなり、コイルのインダクタンス(inductance)が大きくなる。このため、同調用のキャパシタ402はキャパシタンスの小さいものを用いることができ、受信コイル部110により磁気共鳴信号を受信するときに送信コイル部108をディスエーブル(disable)状態にするためのブロッキングインピーダンス(blocking impedance)を大きくすることができる。
【0071】
さらに、全てのメインパスに直列に電流が流れるので、メインパスの数に比例して起磁力が増す。このため、図11または図12に示した従来のRFコイルよりも供給電力あたりの磁場強度が増す。逆にいえば、同一磁場強度を達成するための所要電力を低減することができる。
【0072】
このようなコイルパターンを持つ1対の送信コイル部108が、図6に示すように、撮影空間SVを挟んで互いに対向している。1対の送信コイル部108には互いに逆位相の駆動信号が供給される。これによって撮影空間SVには1対の送信コイル部108が生じる高周波磁場の和が印加される。
【0073】
1対の送信コイル部108の一方におけるメインパス182,184,186は、本発明における第1の電流経路群の実施の形態の一例であり、メインパス182’,184’,186’は、本発明における第2の電流経路群の実施の形態の一例であり、リターンパス192,194,196,192’,194’,196’は、本発明における第3の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0074】
1対の送信コイル部108の他方におけるメインパス182,184,186は、本発明における第4の電流経路群の実施の形態の一例であり、メインパス182’,184’,186’は、本発明における第5の電流経路群の実施の形態の一例であり、リターンパス192,194,196,192’,194’,196’は、本発明における第6の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0075】
送信コイル部108には、例えば図7に示すように、メインパスの方向をxy面内で90゜異ならせたコイルパターンを持つ送信コイル部118を重ね合わせるようにしても良い。両者を相互に絶縁するのはいうまでもない。
【0076】
送信コイル部118のコイルパターンを図8に示す。同図に示すように、送信コイル部118は、図5に示したコイルパターンを90゜回転したものに相当する。
【0077】
あらためて説明すれば、送信コイル部118は、円の中心Oに近い部分ではx方向に平行な直線状の複数のメインパス282,284,286,282’,284’,286’を有する。メインパス282は中心Oに最も近いものである。メインパス284,286順次中心Oから遠ざかる。メインパス282’,284’,286’も同様である。
【0078】
メインパス282,284,286は、本発明における第7の電流経路群の実施の形態の一例である。メインパス282’,284’,286’は、本発明における第8の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0079】
リターンパス292,294,296,292’,294’,296’は円周に沿って形成される。リターンパス292,294,296,292’,294’,296’は、本発明における第9の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0080】
リターンパス292はメインパス282と284を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス294はメインパス284と286を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス296はメインパス286と282’を電流方向が同一となるように直列に接続する。
【0081】
リターンパス292’はメインパス282’と284’を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス294’はメインパス284’と286’を電流方向が同一となるように直列に接続する。リターンパス296’はメインパス286’と282を電流方向が同一となるように直列に接続する。
【0082】
リターンパス292’にはキャパシタ502が直列に接続され、メインパス282〜286’およびリターンパス292〜296’とともにLC回路を構成する。LC回路の共振周波数は磁気共鳴周波数に同調している。キャパシタ502の両端には、RF駆動部140からRF駆動信号が供給される。
【0083】
このようなコイルパターンを持つ1対の送信コイル部118が、例えば図9に示すように、1つの送信コイル部108とともに、撮影空間SVを挟んで互いに対向している。1対の送信コイル部118には互いに逆位相の駆動信号が供給される。これによって撮影空間には1対の送信コイル部118が生じる高周波磁場の和が印加される。
【0084】
1対の送信コイル部118の一方におけるメインパス282,284,286は、本発明における第7の電流経路群の実施の形態の一例であり、メインパス282’,284’,286’は、本発明における第8の電流経路群の実施の形態の一例であり、リターンパス192,194,196,192’,194’,196’は、本発明における第9の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0085】
1対の送信コイル部118の他方におけるメインパス282,284,286は、本発明における第10の電流経路群の実施の形態の一例であり、メインパス282’,284’,286’は、本発明における第11の電流経路群の実施の形態の一例であり、リターンパス192,194,196,192’,194’,196’は、本発明における第12の電流経路群の実施の形態の一例である。
【0086】
送信コイル部108の駆動信号と送信コイル部118の駆動信号は、位相を90゜異ならせる。これによって、送信コイル部108と送信コイル部118はいわゆるクワドラチャ(quadrature)動作を行い、撮影空間SVにはxy面内で回転する高周波磁場が生じる。
【0087】
以上、送信専用のRFコイルの例で説明したが、全く同じ構成のRFコイルを磁気共鳴信号の受信に用いることもできる。その場合は、キャパシタ402,302の両端から受信信号を取り出すようにする。なお、送信コイルにおける磁場強度の均一化は、受信コイルにおける感度分布の均一化に相当する。
【0088】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、磁場強度を均一化することが容易なRFコイルおよびそのようなRFコイルを有する磁気共鳴撮影装置を実現することができる。また、勾配磁場による渦電流が生じないRFコイルおよびそのようなRFコイルを有する磁気共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】図1に示した装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図3】図1に示した装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図4】図1に示した装置におけるマグネットシステムの送信コイル部付近の構成を示す模式図である。
【図5】図4に示した送信コイル部の電流経路のパターンを示す略図である。
【図6】図4に示した送信コイル部の電流経路のパターンを示す略図である。
【図7】図4に示した送信コイル部の電流経路のパターンを示す略図である。
【図8】図4に示した送信コイル部の電流経路のパターンを示す略図である。
【図9】図4に示した送信コイル部の電流経路のパターンを示す略図である。
【図10】送信コイルの従来例の電流経路のパターンを示す略図である。
【図11】送信コイルの従来例の電流経路のパターンを示す略図である。
【図12】送信コイルの従来例の電流経路のパターンを示す略図である。
【符号の説明】
100 マグネットシステム
102 主磁場マグネット部
106 勾配コイル部
108 送信コイル部
110 受信コイル部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
300 対象
500 クレードル
182〜186’,282〜286’ メインパス
192〜196’,292〜296’ リターンパス
402,502 キャパシタ

Claims (5)

  1. 静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記高周波磁場を発生するRFコイルは、
    第1の平面上に互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第1の電流経路群と、
    互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第1の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第1の平面上に配置された第2の電流経路群と、
    前記第1の平面に沿って前記第1および第2の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第3の電流経路群と、
    撮影空間を隔てて前記第1の平面と平行に対向する第2の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向と平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第4の電流経路群と、
    互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第4の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第2の平面上に配置された第5の電流経路群と、
    前記第2の平面に沿って前記第4および第5の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第6の電流経路群とを有する第1の送信コイル部と、
    前記第1の平面に近接して平行に対向する第3の平面上に前記第1の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第7の電流経路群と、
    互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第7の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第3の平面上に配置された第8の電流経路群と、
    前記第3の平面に沿って前記第7および第8の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第9の電流経路群と、
    前記第2の平面に近接して平行に対向する第4の平面上に前記第4の電流経路群の電流経路の方向とは垂直な方向に沿って互いに平行に配置された複数の直線状の電流経路を含む第10の電流経路群と、
    互いに平行な複数の直線状の電流経路を含み前記第10の電流経路群と平行な鏡像を成す関係で前記第4の平面上に配置された第11の電流経路群と、
    前記第4の平面に沿って前記第10および第11の電流経路群を迂回しつつ両群を通じて全ての直線状の電気経路を電流方向が同じになるように直列に接続する第12の電流経路群とを有する第2の送信コイル部とを有しており、
    前記第1の送信コイル部に供給する第1の駆動信号と前記第2の送信コイル部に供給する第2の駆動信号との位相を互いに90°異ならせてクワドラチャ動作を行うことを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴撮影装置において、
    前記撮影空間における高周波磁場の所望の強度分布を得るように、前記第1の電流経路群、前記第2の電流経路群、前記4の電流経路群及び前記第5の電流経路群における各々の電気経路の配置が定められているとともに、前記第7の電流経路群、前記第8の電流経路群、前記10の電流経路群及び前記第11の電流経路群における各々の電気経路の配置が定められていることを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の磁気共鳴撮影装置において、
    前記第3の電流経路群、前記第6の電流経路群、前記9の電流経路群及び前記第12の電流経路群における各々の電気経路は円弧状を成していることを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに磁気共鳴撮影装置において、
    前記撮影空間を隔てて上下に対向して設けられており、前記静磁場を上下の方向に発生する1対の主磁場マグネット部と、
    前記撮影空間を隔てて前記1対の主磁場マグネット部の内側に上下に対向して設けられており、前記撮影空間における静磁場均一化の働きをする1対の磁極片と、
    前記撮影空間を隔てて前記1対の磁極片の内側に上下に対向して設けられており、前記勾配磁場を発生する1対の勾配コイル部とを有しており、
    前記第1の送信コイル部及び前記第2の送信コイル部は、前記撮影空間を隔てて前記1対の勾配コイル部の内側に上下に対向して設けられていることを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  5. 請求項4に記載の磁気共鳴撮影装置において、
    前記磁極片は、前記主磁場マグネット部に接する円形の部分と前記円形の円周縁が所定の幅及び高さで前記撮影空間に向かって突き出た形状の部分とを有しており、
    前記勾配コイル部及び前記送信コイル部は、前記磁極片における前記円形の部分と前記突き出た形状の部分とで形成される円柱形状の空間内に収納されることを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
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