JP3516631B2 - Rfコイルおよび磁気共鳴撮影装置 - Google Patents
Rfコイルおよび磁気共鳴撮影装置Info
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Description
dio frequency coil)および磁気共
鳴撮影装置に関し、特に、TEMレゾネータ(tran
sverse electromagnetic mo
de resonator)型のRFコイル、および、
TEMレゾネータ型のRFコイルを用いる磁気共鳴撮影
装置に関する。
程度の高磁場を用いる磁気共鳴撮像装置では、RF信号
の送受信効率の良さに着目し、TEMレゾネータ型のR
Fコイルを用いて、撮像対象のスピン(spin)のR
F励起および励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号の
受信を行う。
3に模式的に示すように、円筒状の筒部700を有す
る。筒部700は両端にオリフィス(orifice)
部702,702’を有する。オリフィス部702,7
02’は筒部700の内径よりも小径の同心円を成す開
口704,704’を有する。
02’は連続した導電体で構成される。このような筒部
700およびオリフィス部702,702’を持つ筒体
は、シールドまたはキャビティ(cavity)と呼ば
れる。
ント(line element)802がシールドの
軸に平行に設けられる。ラインエレメント802は、電
気的にはLC直列回路となっている。複数のラインエレ
メント802は、その両端がオリフィス部702,70
2’に電気的および機械的にそれぞれ結合し、開口70
4,704’の周辺に沿って同心的に配置されている。
ラインエレメント802は、筒部700の内面から離れ
ている。
にRF信号を供給することとにより、複数のラインエレ
メント802で囲まれた円柱状の空間に、その軸方向に
垂直な面内で回転するRF磁場を生じさせる。また、同
面内で回転するスピンが生じるRF信号(磁気共鳴信
号)をこのRFコイルの所定の箇所から取り出す。
示すように、シールド部分が軸方向および放射方向のス
リット706によって複数に分離されたものを用いる。
スリット706によって分離された個々のシールドセグ
メント(shield segment)は電気的に絶
縁されたものとなり、勾配磁場印加時に渦電流がシール
ドの円周方向に流れるのを阻止し、渦電流による静磁場
の乱れを防止する。
では、両端のオリフィス部702,702’がスリット
706で個々のセグメントに分離されているために、シ
ールド効果が低下する。このようなRFコイルを撮像対
象の頭部を撮像するヘッドコイル(head coi
l)として用いる場合、撮像対象の頸部が一方のオリフ
ィスに外部からロード(load)として加わるので、
電気的特性がコイル軸方向に非対称となりRFコイルの
動作が不安定になり易い。
に示すように、シールドの両端のオリフィス部702,
702’に、隣り合うシールドセグメント同士を接続す
るキャパシタ(capacitor)122を設ける。
z〜10kHz程度の周波数領域では十分高インピーダ
ンスとなり、例えば128MHz程度の周波数領域では
十分低インピーダンスとなるキャパシタンスを持つもの
が用いられる。
オリフィス部702,702’は、RF領域ではスリッ
ト706が短絡されたのと同等になる。したがって、複
数のラインエレメント802は、両端を導体でそれぞれ
共通接続したのと等価になり、RF領域でのシールド効
果が向上し、オリフィス部702,702’の付近にお
けるロードの有無に関わらず動作が安定化する。
領域では、キャパシタ122は十分高インピーダンスな
ので、同周波数領域の信号となる勾配磁場印加時の渦電
流がシールドの円周方向に流れることはない。したがっ
て、渦電流の影響が静磁場に及ぶことを防止することが
できる。
にするために、例えば図16に示すように、軸に沿って
2分割可能な構成にし、両者をコネクタ(connec
tor)で結合する。このようにした場合は、コネクタ
結合部ではスリット706の幅が他の部分より広くなら
ざるを得ず、この部分ではスリットを通じての静電結合
が弱くなりシールド効果が低減するおそれがある。
クタ124の結合部では、スリット706,706’を
両シールドセグメント側にそれぞれ回り込ませ、導体箔
のランド(land)126,126’をそれぞれ形成
して、それらをコネクタ124で電気的に接続し、か
つ、スリット706,706’をキャパシタ122,1
22’でそれぞれ橋絡する。このようにすることによ
り、分割部における十分な静電結合を確保することがで
きる。
なTEMレゾネータ型のRFコイルにおいては、コネク
タ接続を行う部分における導体のパターン(patte
rn)がRFコイルの他の部分の導電パターンとは異な
るので、セグメント間の回路の平等性が損なわれ、RF
コイルとしての動作特性が悪くなる。
TEMレゾネータ型のRFコイル、および、そのような
TEMレゾネータ型のRFコイルを用いる磁気共鳴撮影
装置を実現することである。
するための第1の観点での発明は、円環状のオリフィス
部を両端に持つ円筒状のシールドと、前記オリフィス部
に両端が接続され前記オリフィス部の開口に沿って等間
隔に配置された複数のラインエレメントと、前記シール
ドを前記複数のラインエレメントの間隔を2等分する位
置で軸に平行に分割し前記オリフィス部に複数の部分円
環を形成する複数のスリットと、を有するTEMレゾネ
ータ型のRFコイルであって、前記複数の部分円環は、
それぞれ、前記ラインエレメントが接続される第1の導
電パターンと、前記ラインエレメントから前記スリット
に向かう2方向において前記ラインエレメント関して対
称的に設けられた第2の導電パターンと、前記第1の導
電パターンと前記第2の導電パターンとを接続するキャ
パシタと、隣り合う部分円環にまたがって前記第2の導
電パターン同士を電気的に接続する接続手段とを具備す
ることを特徴とするRFコイルである。
分割されてできるオリフィス部の複数の部分円環が、そ
れぞれ、ラインエレメントが接続される第1の導電パタ
ーンと、第1の導電パターンからスリットに向かう2方
向において第1の導電パターンに関して対称的に設けら
れた第2の導電パターンを有するので、セグメント間の
回路の平等性が保たれる。
点での発明は、前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて2分割可能であることを特徴とする(1)に記載の
RFコイルである。
トの箇所において2分割可能にしたので、セグメント間
の回路の平等性を保ちつつ、撮影対象の出し入れが容易
になる。
点での発明は、前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて複数の部分円筒に分解可能であることを特徴とする
(1)に記載のRFコイルである。
トの箇所において複数の部分円筒に分解可能にしたの
で、セグメント間の回路の平等性を保ちつつ、同調周波
数の調整は個々のセグメントごとに行うことができる。
点での発明は、静磁場および勾配磁場の下で撮影の対象
に高周波磁場を印加して獲得した磁気共鳴信号に基づい
て画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記高周
波磁場の印加および前記磁気共鳴信号の獲得の少なくと
もいずれかを行うためのRFコイルとして、円環状のオ
リフィス部を両端に持つ円筒状のシールドと、前記オリ
フィス部に両端が接続され前記オリフィス部の開口に沿
って等間隔に配置された複数のラインエレメントと、前
記シールドを前記複数のラインエレメントの間隔を2等
分する位置で軸に平行に分割し前記オリフィス部に複数
の部分円環を形成する複数のスリットと、を有するTE
Mレゾネータ型のRFコイルであって、前記複数の部分
円環は、それぞれ、前記ラインエレメントが接続される
第1の導電パターンと、前記ラインエレメントから前記
スリットに向かう2方向において前記ラインエレメント
関して対称的に設けられた第2の導電パターンと、前記
第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとを接続
するキャパシタと、隣り合う部分円環にまたがって前記
第2の導電パターン同士を電気的に接続する接続手段と
を有するRFコイルを用いることを特徴とする磁気共鳴
撮影装置である。
分割されてできるオリフィス部の複数の部分円環が、そ
れぞれ、ラインエレメントが接続される第1の導電パタ
ーンと、第1の導電パターンからスリットに向かう2方
向において第1の導電パターンに関して対称的に設けら
れた第2の導電パターンを有するので、セグメント間の
回路の平等性が保たれる。このようなRFコイルを用い
ることにより、品質の良い撮影を行うことができる。
点での発明は、前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて2分割可能であることを特徴とする(4)に記載の
磁気共鳴撮影装置である。
トの箇所において2分割可能にしたので、セグメント間
の回路の平等性を保ちつつ、撮影対象の出し入れが容易
になる。
点での発明は、前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて複数の部分円筒に分解可能であることを特徴とする
(4)に記載の磁気共鳴撮影装置である。
トの箇所において複数の部分円筒に分解可能にしたの
で、セグメント間の回路の平等性を保ちつつ、同調周波
数の調整は個々のセグメントごとに行うことができる。
このようなRFコイルを用いることにより、品質の良い
撮影を行うことができる。
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。
ステム100を有する。マグネットシステム100は、
主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部10
6およびRF(radio frequency)コイ
ル部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の
形状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネッ
トシステム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bo
re)に、撮影する対象300がクレードル(crad
le)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬
入および搬出される。
ム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向
は概ね対象300の体軸の方向に平行である。すなわち
いわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は
例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導
コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成しても良い
のはもちろんである。
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種であ
る。このような3種類の勾配磁場を発生するために、勾
配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有
する。
00の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成
する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号
の送信ともいう。RFコイル部108は、また、励起さ
れたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信
する。RFコイル部108は、本発明のRFコイルの実
施の形態の一例である。RFコイル部108の構成によ
って、本発明のRFコイルに関する実施の形態の一例が
示される。RFコイル部108については後にあらため
て説明する。
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆
動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾
配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有
する。
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象3
00の体内のスピンを励起する。
(data)収集部150が接続されている。データ収
集部150はRFコイル部108が受信した受信信号を
取り込み、それをビューデータ(view data)
として収集する。
びデータ収集部150には制御部160が接続されてい
る。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収
集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
部170に接続されている。データ処理部170は、例
えばコンピュータ(computer)等を用いて構成
される。データ処理部170は図示しないメモリ(me
mory)を有する。メモリはデータ処理部170用の
プログラムおよび各種のデータを記憶している。本装置
の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプ
ログラムを実行することによりを実現される。
0から取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内
にはデータ空間が形成される。データ空間は2次元フ−
リエ(Fourier)空間を構成する。データ処理部
170は、これら2次元フ−リエ空間のデータを2次元
逆フ−リエ変換して対象300の画像を生成(再構成)
する。2次元フ−リエ空間をkスペース(k−spac
e)ともいう。
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には、ま
た、表示部180および操作部190が接続されてい
る。表示部180は、グラフィックディスプレー(gr
aphic display)等で構成される。操作部
190はポインティングデバイス(pointing
device)を備えたキーボード(keyboar
d)等で構成される。
出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操
作部190は、操作者によって操作され、各種の指令や
情報等をデータ処理部170に入力する。操作者は表示
部180および操作部190を通じてインタラクティブ
(interactive)に本装置を操作する。
を示す。同図に示すように、RFコイル部108は、図
14に示したものと共通する構成を持つTEMレゾネー
タ型のRFコイルである。
8は円筒状の筒部110を有する。筒部110は両端に
オリフィス部112,112’を有する。オリフィス部
112,112’は筒部110の内径よりも小径の同心
円を成す開口114,114’を有する。
12’は、軸方向および放射方向のスリット116によ
って複数部分に等分割された導体箔で覆われた、例えば
プラスチック(plastics)等の絶縁体で構成さ
れる。なお、スリットへの符号付けは1箇所で代表す
る。このような筒部110およびオリフィス部112,
112’を持つ筒体は、シールドまたはキャビティを構
成する。このシールドは、本発明におけるシールドの実
施の形態の一例である。スリット116は、本発明にお
けるスリットの実施の形態の一例である。
ント118がシールドの軸に平行に設けられる。なお、
ラインエレメントへの符号付けは1箇所で代表する。ラ
インエレメント118は、本発明におけるラインエレメ
ントの実施の形態の一例である。
しないキャパシタを直列に有する直線状導体からなり。
シールドとともにLC回路の閉ループを構成する。RF
信号の給電および受電は所定のラインエレメント118
のキャパシタの両端で行われる。
端がオリフィス部112,112’に電気的および機械
的にそれぞれ結合し、開口114,114’の周辺に沿
って同心的かつ等間隔に配置されている。オリフィス部
112,112’におけるラインエレメント118の結
合位置は、スリット116で分割されたオリフィス部1
12,112’に形成される部分円環の中央である。ラ
インエレメント118は、また、筒部110の内面から
所定の距離を保つようになっている。
より例えば8等分される。等分によって生じた1単位
を、以下、セグメント(segment)ともいう。各
セグメントは8等分された部分円筒を成す。
ルと共通である。RFコイル部108では、さらに、シ
ールドの両端のオリフィス部112,112’に形成さ
れた8つの部分円環が、共通の導電パターンおよびその
上に取り付けられた回路部品を有する。
面図を両隣の部分円環の一部とともに示す。同図に示す
ように、部分円環の導電パターンは、ラインエレメント
118の端部が接続されるメインランド302と、その
両側に左右対称に形成された2つのサブランド304を
有する。メインランド302とサブランド304はスリ
ット402で分離されている。
1の導電パターンの実施の形態の一例である。サブラン
ド304は、本発明における第2の導電パターンの実施
の形態の一例である。
キャパシタ502によって接続される。キャパシタ50
2は、本発明におけるキャパシタの実施の形態の一例で
ある。キャパシタ502としては、例えば1kHz〜1
0kHz程度の周波数領域では十分高インピーダンスと
なり、例えば128MHz程度の周波数領域では十分低
インピーダンスとなる、例えば1000pF程度のキャ
パシタンスを持つマイカコンデンサ(mica con
denser)等が用いられる。
てて対向する隣の部分円環のサブランドとは導電体60
2で接続される。導電体602は、本発明における接続
手段の実施の形態の一例である。導電体602として
は、例えば、銅箔ないし同メッシュシート(mesh
sheet)が用いられる。
ド302とサブランド304は、RF領域ではスリット
402が短絡されたのと同等になる。そして、導電体6
02で隣サブランドとの間スリット116が短絡されて
いることにより、複数のラインエレメント118は、R
F領域では両端をオリフィス部112,112’でそれ
ぞれ共通接続したのと等価になる。したがって、RF領
域でのシールド効果が向上し、オリフィス部112,1
12’の付近におけるロードの有無に関わらず動作が安
定化する。
領域では、キャパシタ502は十分高インピーダンスな
ので、同周波数領域の信号となる勾配磁場印加時の渦電
流がシールドの円周方向に流れることはない。したがっ
て、渦電流の影響が静磁場に及ぶことを防止することが
できる。
の配置は、例えば図4に示すようにしても良い。図4で
は、メインランド302をスリット404で2分割し、
ラインエレメント118の端部が接続するランド30
2’とシールドの筒部110に接続するランド30
2’’とを形成し、ランド302’,302’’をキャ
パシタ504で接続するようになっている。キャパシタ
504はRFコイル部108のLC回路の一部を構成す
るキャパシタである。
導電パターン左右対称になっており、これは全ての部分
円環において同一である。このため、全てのセグメント
の回路条件が同一になり、RFコイル部108の中心軸
に関し全てのセグメントの回路の平等性が保たれる。こ
のため、RFコイルとしての動作特性が向上する。
ように、ヘッドコイル型のRFコイル部108を、対象
300の頭部の挿入を容易にするために軸に沿って2分
割可能な構成にし、両者をコネクタ等で結合するように
した場合でも維持される。
に、セグメント119単位で分解可能な構成にするの
が、製造段階での同調周波数調整を容易にする点で好ま
しい。セグメント119の縦断面図を図7に示す。な
お、セグメント119におけるオリフィス部112の導
電パターンは、図3または図4に示したものに限らず、
図8に示すような全体が単一のパターンを成すものであ
って良い。
周波数の調整を行うときは、例えば図9に示すような調
整用治具を用いる。同図に示すように調整用治具103
は円筒形を成す。
RFコイル部108から1つのセグメントを取り除き、
かつ、他のセグメントにおけるラインエレメントを全て
取り去ってシールドだけにしたものに相当する。ただ
し、セグメントを取り除いた部分に相当する箇所は、非
金属かつ非磁性の同心円筒としている。
ント1つ分が欠けた部分円環を成すオリフィス部132
を有し、また、スリット136を有する。オリフィス部
132の欠けた部分は、調整時にセグメント119取り
付ける嵌合部105を形成する。嵌合部105はセグメ
ント119が嵌合可能な形状および寸法を有する。調整
用治具103は、本発明のシールドの実施の形態の一例
である。本調整用治具103の構成によって、本発明の
シールドに関する実施の形態の一例が示される。
103の嵌合部105にセグメント119を嵌合させて
手非金属かつ非磁性の留め具で固定し、所定の測定器を
接続して回路のLCの値を調節する。調節は主としてラ
インエレメント118に直列なキャパシタのキャパシタ
ンスを調節することにより行われる。
ル部108について、個々のセグメントごとに良不良を
試験する用途にも使用することができる。これにより、
不良箇所を容易に特定することができる。したがって、
不良なセグメントだけを交換または修理することができ
る。
ト119を用いてRFコイル部108を組み立てる。組
み立てには、例えば、図10に示すような円筒状の支持
枠113を用いる。支持枠113は、本発明における支
持手段の実施の形態の一例である。
留め具を用いて各セグメントを取り付ける。支持枠11
3および留め具は、例えばプラスチック(plasti
cs)等の非金属かつ非磁性の材料で構成される。支持
枠113は、軸に沿って2分割可能のものとするのが、
完成したRFコイルにおいて対象300の出し入れを容
易にする点で好ましい。
に、本装置で撮影を行うときのパルスシーケンス(pu
lse sequence)の一例を示す。このパルス
シーケンスは、グラディエントエコー(GRE:Gra
dient Echo)法のパルスシーケンスである。
励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、
(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スラ
イス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコ
ード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケ
ンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。
パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行す
る。
ンのα°励起が行われる。フリップアングル(flip
angle)α°は90°以下である。このときスラ
イス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択
励起が行われる。
によりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、
リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ
(dephase)し、次いでスピンをリフェーズ(r
ephase)して、グラディエントエコーMRを発生
させる。グラディエントエコーMRの信号強度は、α°
励起からエコータイム(echo time)TE後の
時点で最大となる。グラディエントエコーMRはデータ
収集部150によりビューデータとして収集される。
(repetition time)で64〜512回
繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾
配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行
う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビ
ューのビューデータが得られる。
を図12に示す。このパルスシーケンスは、スピンエコ
ー(SE:Spin Echo)法のパルスシーケンス
である。
起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンス
であり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じ
くそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配G
r、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーM
Rのシーケンスである。なお、90°パルスおよび18
0°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシー
ケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
sが印加され所定のスライスについての選択励起が行わ
れる。90°励起から所定の時間後に、180°パルス
による180°励起すなわちスピン反転が行われる。こ
のときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスに
ついての選択的反転が行われる。
ードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gp
が印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのデ
ィフェーズが行われる。フェーズエンコード勾配Gpに
よりスピンのフェーズエンコードが行われる。
ピンをリフェーズしてスピンエコーMRを発生させる。
スピンエコーMRの信号強度は、90°励起からTE後
の時点で最大となる。スピンエコーMRはデータ収集部
150によりビューデータとして収集される。このよう
なパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返
される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gp
を変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これ
によって、kスペースを埋める64〜512ビューのビ
ューデータが得られる。
RE法またはSE法に限るものではなく、例えば、FS
E(Fast Spin Echo)法、ファーストリ
カバリFSE(Fast Recovery Fast
Spin Echo)法、エコープラナー・イメージ
ング(EPI:Echo Planar Imagin
g)等、他の適宜の技法のものであって良い。
ーデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の断層
像を再構成する。再構成した画像はメモリに記憶し、ま
た、表示部180で表示する。RFコイル部108の動
作特性が優れているので品質の良い画像を得ることがで
きる。
送受信に兼用する例であるが、RFコイル部108は、
RF信号の送信専用または受信専用としても良いのはい
うまでもない。
れば、動作特性の良いTEMレゾネータ型のRFコイ
ル、および、そのようなTEMレゾネータ型のRFコイ
ルを用いる磁気共鳴撮像装置を実現することができる。
である。
図である。
る。
る。
図である。
図である。
面図である。
る。
である。
の模式図である。
スの一例を示す図である。
スの一例を示す図である。
である。
である。
である。
である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 円環状のオリフィス部を両端に持つ円筒
状のシールドと、 前記オリフィス部に両端が接続され前記オリフィス部の
開口に沿って等間隔に配置された複数のラインエレメン
トと、 前記シールドを前記複数のラインエレメントの間隔を2
等分する位置で軸に平行に分割し前記オリフィス部に複
数の部分円環を形成する複数のスリットと、 を有するTEMレゾネータ型のRFコイルであって、 前記複数の部分円環は、それぞれ、 前記ラインエレメントが接続される第1の導電パターン
と、 前記ラインエレメントから前記スリットに向かう2方向
において前記ラインエレメント関して対称的に設けられ
た第2の導電パターンと、 前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとを
接続するキャパシタと、 隣り合う部分円環にまたがって前記第2の導電パターン
同士を電気的に接続する接続手段と、 を具備することを特徴とするRFコイル。 - 【請求項2】 前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて2分割可能である、 ことを特徴とする請求項1に記載のRFコイル。 - 【請求項3】 前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて複数の部分円筒に分解可能である、 ことを特徴とする請求項1に記載のRFコイル。 - 【請求項4】 静磁場および勾配磁場の下で撮影の対象
に高周波磁場を印加して獲得した磁気共鳴信号に基づい
て画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、 前記高周波磁場の印加および前記磁気共鳴信号の獲得の
少なくともいずれかを行うためのRFコイルとして、 円環状のオリフィス部を両端に持つ円筒状のシールド
と、 前記オリフィス部に両端が接続され前記オリフィス部の
開口に沿って等間隔に配置された複数のラインエレメン
トと、 前記シールドを前記複数のラインエレメントの間隔を2
等分する位置で軸に平行に分割し前記オリフィス部に複
数の部分円環を形成する複数のスリットと、 を有するTEMレゾネータ型のRFコイルであって、 前記複数の部分円環は、それぞれ、 前記ラインエレメントが接続される第1の導電パターン
と、 前記ラインエレメントから前記スリットに向かう2方向
において前記ラインエレメント関して対称的に設けられ
た第2の導電パターンと、 前記第1の導電パターンと前記第2の導電パターンとを
接続するキャパシタと、 隣り合う部分円環にまたがって前記第2の導電パターン
同士を電気的に接続する接続手段と、 を有するRFコイルを用いる ことを特徴とする磁気共鳴
撮影装置。 - 【請求項5】 前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて2分割可能である、 ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴撮影装置。 - 【請求項6】 前記シールドは前記スリットの箇所にお
いて複数の部分円筒に分解可能である、 ことを特徴とする請求項4に記載の磁気共鳴撮影装置。
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-
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