JP3705862B2 - 光ディスク記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD−E等の再記録可能な光ディスクに対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なう光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報の再生専用のコンパクトディスク(「CD」と称する),情報を追記可能なコンパクトディスク(「CD−R」と称する),情報を再記録可能なコンパクトディスク(「CD−E」と称する)等の光ディスク上にはピットと呼ばれる信号で情報が形成され、そのピットの有無,長さによって情報の内容が表わされている。
【0003】
従来、CD−Rに記録した任意の情報にデリートフラグを設定し、そのデリートフラグが設定された情報の再生を禁止する手段を備えた光ディスク記録装置(例えば、特開平7−78341号公報参照)があった。
【0004】
一方、CD−Eは情報の記録,再生,消去,及び上書きが可能なメディアであり、そのCD−Eを使用し、そのCD−Eに照射するレーザ光のパワーを変えることによってCD−E上の記録面にピットの記録,消去,上書きを行ない、情報の記録,消去,上書きを可能にする光ディスク記録装置が多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CD−Eを使用する光ディスク記録装置において、上述した従来のCD−Rを使用する光ディスク記録装置のように光ディスク上に記録した任意の情報にデリートフラグを設定し、そのデリートフラグが設定された情報の再生を禁止しても、CD−E上に記録されたデリートフラグは容易に消去可能なので情報の再生を容易に可能にすることができ、機密情報の漏洩を防止することができないという問題があった。
【0006】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、情報の再記録可能な光ディスクであるCD−Eに記録された情報を再生不可能にして機密情報の漏洩を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、再記録可能な光ディスクであるCD−Eに対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なう光ディスク記録装置において、ユーザによって指定された領域の情報を消去する際、上記指定された領域のアドレスや属性を示すサブチャネル領域のADRエリアにCD及びCD−Rで使用されることが無く誤再生の悪影響を及ぼすことの無いパターンデータとしてそのADRエリアの値を0にするデータを上書きする手段を設ける。
【0008】
この発明光ディスク記録装置によれば、再記録可能な光ディスクであるCD−E上の指定された領域の情報を消去する際、その領域のアドレスや属性を示すサブチャネル領域のADRエリアに予め決められたCD及びCD−Rで使用されることが無く誤再生の悪影響を及ぼすことの無いパターンデータとしてそのADRエリアの値を0にするデータを上書きして消去するので、光ディスク上に記録された情報を再生不可能にすることができ、光ディスク上に記録された不要になった機密情報の漏洩を防止することができる。
【0009】
すなわち、そのサブチャネル領域のADRエリアに上書きするパターンデータを従来の光ディスク記録装置で使用されることがない新規なパターンデータとしてそのADRエリアの値を0にするデータに定義することにより、そのパターンデータをサブチャネル領域のADRエリアに記録した光ディスクを従来の光ディスク記録装置に使用しても誤再生等の悪影響を及ぼすこと無く、従来の光ディスク記録装置との互換性を保つことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態等に使用する光ディスク記録装置の概略構成を示す図である。
【0011】
この光ディスク記録装置は、CD−E等の再記録可能な光ディスク(以下「CD−E」と称する)1を回転させるスピンドルモータ(以下「モータ」と称する)2と、半導体レーザを搭載してCD−E1の記録領域にレーザ光Lを照射する光ピックアップ3と、その光ピックアップ3をその内部に設けられているシークモータと共同してCD−E1の半径方向に移動させる粗動モータ4を備えている。
【0012】
また、モータ2の回転制御を行なう回転制御系5と、粗動モータ4の駆動制御を行なう粗動モータ制御系6と、光ピックアップ3の制御を行なうピックアップ制御系7と、光ピックアップ3によって読み取った情報の信号及びCD−E1の記録領域に書き込む情報の信号を送受する信号処理系8と、上記制御系5〜7及び信号処理系8の制御と共に、この発明に係る処理を行なうコントローラ9を備えている。
【0013】
さらに、コントローラ9は外部インタフェース10を介してホストコンピュータに接続されており、CD−E1から読み取った情報をホストコンピュータへ送出し、CD−E1に書き込む情報をホストコンピュータから受け取る処理も行なう。
【0014】
そして、CD−E1をモータ2によって回転させながら光ピックアップ3をそのCD−E1の半径方向に移動させ、光ピックアップ3の半導体レーザからレーザ光LをCD−E1の記録面上の記録領域に照射させて情報の記録,消去,上書き,及び再生を行なう。
【0015】
さらに、この光ディスク記録装置は、再生専用のCDの再生と、記録可能なCD−Rへの記録及び再生も可能である。
【0016】
この光ディスク記録装置は、コントローラ9の制御によって情報の記録時には、CD−E1の記録領域に光ピックアップ3から記録パワーでレーザ光Lを照射し、CD−E1上に各種情報を記録する。
また、コントローラ9の制御によって情報の再生時には、CD−E1の記録領域に光ピックアップ3からによって再生パワーでレーザ光Lを照射し、その反射光に基づいて記録領域に記録されている情報を再生する。
【0017】
そして、この光ディスク記録装置では、コントローラ9の制御によってこの発明に係るCD−E1上の情報の読み出しを不可能にする処理を行なう。
【0018】
図2は、図1に示した光ディスク記録装置で使用するCD−E1の記録領域のフォーマットの一例を示す図である。
CD−E1の記録領域は、ディスクの内周側からパワーキャリブレーションエリア(PCA)21,中間記録領域(プログラムメモリエリア,「PMA」と称する)22,リードインエリア23,複数のトラック24,及びリードアウトエリア25を備えている。
【0019】
PCA21は、所定の情報を試し書き(テスト記録)してレーザパワーを調節し、情報を記録するときの最適なレーザパワーを求めるための領域である。
PMA22は、トラック24の目次情報を一時的に保持するために記録する領域である。
リードインエリア23は、トラック24の先頭アドレス,終了アドレス等の目次情報(TOC)等のこのCD−E1のメディアに関する様々な情報を持つ領域である。
【0020】
トラック24は、このCD−E1上に記録して再生して使用するためのユーザ情報を記録する領域である。
この各トラック24は、そのトラック自身の情報を記録するプレギャップ26と、ユーザ情報を記録するユーザデータエリア27とからなる。リードアウトエリア25は、セッションの終了を示す情報を記録する領域である。
【0021】
なお、図2で示したCD−Eのフォーマットについては「オレンジブック・パート2・バージョン2.0」等によって規定されていて公知なのでその詳細な説明は省略する。
【0022】
以下、上記光ディスク記録装置によってこの発明の参考となる技術及び実施例の光ディスク記録装置についてそれぞれ順に説明する。
(1)この発明の参考となる光ディスク記録装置
上記コントローラ9が、CD−E1に対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なうと共に、CD−E1上の指定された領域に記録されている情報を消去する手段の機能を果たす。
【0023】
図3は、この光ディスク記録装置におけるCD−E1の情報消去処理を示すフローチャートである。
この処理は、ステップ(図中「S」で示す)1でユーザによって指定された領域の情報の消去要求を受け取ると、ステップ2へ進んでその指定領域の情報を消去して、この処理を終了する。
【0024】
このようにして、この光ディスク記録装置は、CD−E1上の指定された領域の情報を実際に消去してしまうので、CD−E1上に記録された情報を完全に再生不可能にすることができ、CD−E1上に記録された不要になった機密情報の漏洩を防止することができる。
【0025】
(2)この発明の参考となる他の光ディスク記録装置
CD−Eではピットの消去,上書き(情報の消去,上書き)が可能であるが、ピットの消去は記録及び上書きよりもメディアの記録面の劣化が激しいのであまり推奨できない。
【0026】
CD−E上の情報を消去する方法には、ピットの消去による物理消去法と、所定のパターンデータを上書きして論理的に情報を消去する論理消去法とがある。
この論理消去法は、物理的に上書きなので物理消去法よりもメディアの記録面の劣化が少なく、情報を消去するのに有効な手段である。
そこで、この光ディスク記録装置では、CD−E1の所望の情報に所定のデータを上書きしてその情報を消去する。
【0027】
したがって、この光ディスク記録装置では、上記コントローラ9が、CD−E1に対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なうと共に、CD−E1上の指定された領域に記録されている情報を消去する際、当該領域に所定のパターンデータを上書きする手段の機能を果たす。
【0028】
図4は、この光ディスク記録装置におけるCD−E1の情報消去処理を示すフローチャートである。
この処理は、ステップ(図中「S」で示す)11でユーザによって指定された領域の情報の消去要求を受け取ると、ステップ12へ進んでその指定領域に所定のパターンデータを上書きしてその指定領域内の情報を消去して、この処理を終了する。
【0029】
このようにして、この光ディスク記録装置によれば、CD−E1上の指定された領域の情報を消去する際、その領域に予め決められたパターンデータを上書きして消去するので、CD−E1上に記録された情報を完全に再生不可能にすることができ、CD−E1上に記録された不要になった機密情報の漏洩を防止することができる。
さらに、CD−E1上に形成された物理的なピットの消去によって情報を消去しなくても済み、CD−E1上の情報の物理的消去による記録面の劣化を防止することができる。
【0030】
(3)この発明の実施例の光ディスク記録装置
CD上の記録/再生する情報の最小単位はセクタと称し、そのセクタは実際の情報であるユーザ情報を記録するメインチャネルと、そのセクタのアドレスや属性を記録するサブチャネルが構成される。
メインチャネルはユーザ情報を記録する領域であり、あらゆるパターンデータが記録されるので情報を消去するために上書きする所定のパターンデータを決めることが難しい。
【0031】
一方、サブチャネルは、その記録内容が「オレンジブック・パート2・バージョン2.0」等の規定によって定義されている領域であり、通常のCD,CD−Rで使用されない新規のパターンデータを容易に定義することができる。
そこで、この発明による光ディスク記録装置では、CD−E1のサブチャネルで所定のパターンデータを後述のように新規に定義し、そのパターンデータを上書きして情報を消去する。
【0032】
したがって、この発明による光ディスク記録装置では、上記コントローラ9が、CD−E1に対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なうと共に、そのCD−E1上の指定された領域に記録されている情報を消去する際、当該領域中のサブチャネル領域に後述する所定のパターンデータを上書きする手段の機能を果たす。
【0033】
図5は、CD−E1の情報の最小単位のセクタ内のサブチャネルのフォーマットの一例を示す図である。
サブチャネル31は、サブコードP〜サブコートWまでの8個のサブコードから構成されており、そのサブコード中のサブコードQエリア32のサブコードQがユーザ情報のアドレス,属性などを示すデータである。
【0034】
そのサブコードQの中のADR(エリア)33のADRバイトは、通常のCD,CD−Rの規定ではADR=0が規定されていない。
そこで、ユーザ情報の消去のために上書きする所定のパターンデータをADR=0と定義する。
【0035】
図6は、この発明の実施例の光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
この処理は、ステップ(図中「S」で示す)21でユーザによって指定された領域の情報の消去要求を受け取ると、ステップ22へ進んでその指定領域中のサブチャネルにそのサブチャネルで定義した所定のパターンデータ(ADR=0)を上書きし、その指定領域内のサブチャネルの情報を消去して、この処理を終了する。
【0036】
また、CD−Eを含む光ディスクに対する情報の記録の特性上、メインチャネルを残してサブチャネルのみを上書きすることはできないので、メインチャネルのユーザ情報にも上書きすることにより、結果的にメインチャネルのユーザ情報も消去されることになる。
メインチャネルに上書きするパターンデータは特に規定する必要はなく、全て「0」のパターンデータを上書きするとよい。
【0037】
このようにして、この発明の実施例の光ディスク記録装置によれば、CD−E1上の指定された領域の情報を消去する際、その領域のアドレスや属性を示すサブチャネル領域のADRエリアに、パターンデータとしてそのADRエリアの値を0にするデータを上書きして消去し、ディスクメディアの記録特性上から結果的にメインチャネルのユーザ情報も消去されるので、CD−E1上に記録された情報を再生不可能にすることができ、CD−E1上に記録された不要になった機密情報の漏洩を防止することができる。
【0038】
のサブチャネルに上書きするパターンデータ(ADRエリアの値を0にするデータ)は、従来の光ディスク記録装置で使用するCD,CD−Rで使用されることがないので、そのパターンデータをサブチャネルに記録したCD−E1を従来の光ディスク記録装置に使用しても誤再生等の悪影響を及ぼすこと無く、従来の光ディスク記録装置との互換性を保つことができる。
【0039】
(4)この発明の他の実施例の光ディスク記録装置
CD−Eでは、CD−Rと同じようにしてブランク領域に情報を追記することもできる。
【0040】
しかし、上記光ディスク記録装置のようにユーザによって指定された領域に上述した所定のパターンデータを上書きして情報を論理消去すると、その上書きされた領域には実際にはあるパターンデータが記録されることになり、何も書き込まれていないブランク領域とは異なるため、記録済み領域として扱われてしまってその領域には追記することができなくなる。
【0041】
つまり、CD−Eの論理消去した領域にCD−Rと同じように情報を追記するためには、その領域が物理消去された領域と同じように扱われるようにする必要が有り、論理消去された領域は物理消去された領域と同様に情報の全く無い新規記録可能な領域として扱われるようにする必要が有る。
そこで、この発明の他の実施例の光ディスク記録装置では、CD−E1上の上述した所定のパターンデータが上書きされた領域を新規記録可能な領域と同等に扱うようにする。
【0042】
したがって、この光ディスク記録装置では、上記コントローラ9が、上述した所定のパターンデータを上書きした領域を情報が未記録の領域と同等に扱うようにする手段の機能も果たす。
【0043】
図7は、この光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
この処理は、ステップ(図中「S」で示す)31でユーザによって指定された領域の情報の消去要求を受け取ると、ステップ32へ進んでその指定領域に上述した所定のパターンデータを上書きしてその指定領域内の情報を消去して、ステップ33へ進んでそのパターンデータを上書きした当該領域をブランク領域として扱う認識処理を行なって、この処理を終了する。
【0044】
こうして、情報を消去するために上述したパターンデータを上書きした当該領域は、その情報の消去後にブランク領域として扱われるので、通常のCD−Rに対する情報の追記と同じようにして再度情報を容易に追記することができ、メディアの記録領域を有効に活用することができる。
【0045】
このようにして、この実施例の光ディスク記録装置によれば、CD−E1上に上述した所定のパターンデータを上書きして論理消去した領域を情報が未記録の物理消去した領域と同等に扱うようにすることにより、その領域を情報が未記録のブランク領域として認識して再度情報を追記することが容易にできる。
【0046】
(5)この発明の参考となるさらに他の光ディスク記録装置
CD−E(CD,CD−R等も含めて)の記録領域は様々に分類されており、図2に示したように、ユーザ情報を記録するトラック24、トラック24の先頭アドレスと終了アドレスなどの目次情報(TOC)をはじめメディアに関する様々な情報を持つリードインエリア23,リードアウトエリア25、トラック24の目次情報を一時的に保持するために記録する中間記録領域(PMA)22がある。
【0047】
これらの各エリアの記録フォーマットはそれぞれ異なるので、論理消去するときの上書きするパターンデータも異ならせる必要が有る。
そこで、上述の光ディスク記録装置のように記録領域の各エリア毎に論理消去する際にユーザによる指定操作を行なうようにすると、ユーザの作業負担を増やすことになって操作性が良くない。
【0048】
また、ユーザ指定によって任意の領域を安易に消去できるようにすると、CD−Eのメディア上の情報の一貫性が保てなくなり、規格外の不正メディアが作成されてしまうことになり、そのCD−Eが使用できなくなってしまう恐れもある。
【0049】
そこで、CD−Eのメディア上の情報を消去する際、消去のバリエーションを限定し、そのメディア上の情報の一貫性を保つように消去する必要が有る。
この光ディスク記録装置では、CD−E1の全面を消去する。この全面消去は使用済みのCD−E1を全面消去してあたかも何も情報が記録されていない新品のメディアに戻す処理である。
【0050】
したがって、この光ディスク記録装置では、上記コントローラ9が、CD−E1に対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なうと共に、CD−E1上の記録領域の全面を消去する手段の機能を果たす。
【0051】
図8は、この光ディスク記録装置における光ディスクの全面消去処理を示すフローチャートである。
この処理は、ステップ(図中「S」で示す)41でユーザによって指定された領域の情報の全面消去要求を受け取ると、ステップ42へ進んでPMAの情報を消去し、ステップ43へ進んでリードインエリアの情報を消去し、ステップ44へ進んで全てのトラックの情報を消去し、ステップ45へ進んでリードアウトエリアの情報を消去して、この処理を終了する。
【0052】
こうして、CD−E1のメディア全面の情報を消去して新品のメディアと同等に扱うことにより、CD−E1を再利用することができる。これはフロッピディスクの再フォーマットと同様にメディアを全く最初から使い直すための消去である。
【0053】
なお、上述の消去処理で、PMA,リードインエリア,トラック,リードアウトエリアの各情報の消去の順序は上記の順序に限定するものではなく、結果的にCD−Eの記録領域の全領域の情報が消去されればどのような順序に消去していってもよい。
【0054】
このようにして、この光ディスク記録装置は、CD−E1上の記録領域の全面を消去して新品のメディアとして扱えるようにすることにより、CD−E1上に記録された情報を完全に再生不可能にすることができ、CD−E1上に記録された不要になった機密情報の漏洩を防止することができる。さらに、記録領域の全面消去後のCD−E1を再フォーマットして容易に再利用することができる。
【0055】
(6)この発明の参考となるさらにまた他の光ディスク記録装置
上記光ディスク装置のようにCD−E1のメディア全面を消去すると、その消去の実行時間が非常に長くなってしまう。例えば、情報の記録スピードが通常のCDの2倍である倍速で74分のメディアを消去する場合、40分弱の時間を費やしてしまう。
【0056】
そこで、短い時間であたかも新品のメディアとして使用できるようにするためには、CD−E1上の情報を再生不可能にするための必要最低限の情報を消去すればよい。
つまり、CD−E1上のユーザ情報が記録されているトラック自身は消去せずに、そのトラックの有無を示す目次情報を消去してあたかもトラックが無いようにするのである。
【0057】
CD−E1のメディア上のトラックの目次情報を持つ領域としては、図2に示したように、PMA22,リードインエリア23がある。これらの領域を消去すればメディア上にトラック24が存在しないようにすることができる。
【0058】
また、リードインエリアはメディア上に複数存在させることができ、メディアの内側から番号付けしているが、各リードインエリアはその一つ前(内側)のリードインエリアから指定できるようにしているので、メディア上の最初の再内周のリードインエリアを消去すればメディア上に全くリードインエリアが無いようにすることができる。
【0059】
さらに、PMA,リードインエリアに目次情報が記録されない唯一のトラックとして不完全トラックというものがある。この不完全トラックは途中まで情報を記録したトラックであり、その不完全トラックの記録情報はPMA,リードインエリアには記録されず、その不完全トラック自身の先頭に存在するプレギャップに記録される。
そして、この不完全トラックはメディア上に最大1つだけ存在することができ、不完全トラックの後には他のトラックは存在しないようにしている。
【0060】
そこで、この光ディスク記録装置では、CD−E1上から必要最低限の情報を消去することにより、CD−E1に記録された情報を再生不可能にすると共に、短時間で新品メディアにする。
【0061】
したがって、この光ディスク記録装置では、上記コントローラ9が、CD−E1に対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なうと共に、CD−E1上のPMA,最初のリードインエリア,及び最初のトラックのプレギャップ領域を消去する手段の機能を果たす。
【0062】
図9は、この光ディスク記録装置における光ディスクの全面消去処理を示すフローチャートである。
この処理は、ステップ(図中「S」で示す)51でユーザによって指定された領域の情報の全面消去要求を受け取ると、ステップ52へ進んでPMAの情報を消去し、ステップ53へ進んでメディア上の最初のリードインエリア(第一リードインエリア)の情報を消去し、ステップ54へ進んで第一トラックのプレギャップの情報を消去して、この処理を終了する。
【0063】
こうして、CD−E1上のPMA22,第一リードインエリア23,第一トラック24のプレギャップ26の情報を消去することにより、全トラック24の目次情報と不完全トラックを参照できないようにして再生不可能にすることができる。
また、トラック24の情報の実体を残しても擬似的にメディアを新品同様にすることができ、情報を記録して再使用することができる。
【0064】
さらに、トラック24の情報の実体を消去しない分だけ消去時間を短縮することができる。例えば、PMA22,最初のリードインエリア23,最初のプレギャップ26の長さの総計が2〜3分程とすると、それらのエリアの情報を倍速で消去すれば消去時間は1〜2分で済む。
【0065】
なお、上述の消去処理で、PMA,第一リードインエリア,第一トラックのプレギャップの各情報の消去の順序は上記の順序に限定するものではなく、結果的にそれらの領域の情報が消去されればどのような順序に消去していってもよい。
【0066】
このようにして、この光ディスク記録装置によれば、CD−E1上のPMA22,最初のリードインエリア23,及び最初のトラック24のプレギャップ26の領域を消去してトラックの目次情報と不完全トラックの存在を消去することにより、CD−E1上に記録された情報を再生不可能にすることができ、CD−E1上に記録された不要になった機密情報の漏洩を防止することができる。
さらに、CD−E1上の情報を再生不可能にするために必要最低限の領域を消去することにより、処理時間を大幅に短縮することができる。
【0067】
(7)この発明の参考となるさらに他の光ディスク記録装置
CD−E(CD−Rも同様)の情報の記録単位はパケットである。
図10は図1に示した光ディスク記録装置で使用するCD−E1の記録単位であるパケットのフォーマットの一例を示す図である。
各パケット41はリンクブロック42と複数のランインブロック43(ここでは4個)で始まり、複数のランアウトブロック45(ここでは2個)で終わり、ランインブロック43とランアウトブロック45の間にユーザデータブロック44が割り当てられる。
【0068】
そのCD−E1上ではパケット単位で情報を記録又は消去し、パケット41内の任意の位置で情報を記録及び消去することはできない。
そして、パケット41の境界ではない部分から始まる又はその境界ではない部分で終わる領域を記録又は消去してしまうと、メディア上のフォーマットの一貫性が崩れてしまって不正メディアになってしまう。つまり、メディア上のフォーマットを無視して任意の情報を消去したり上書きしてしまうとそのメディアが使用できなくなってしまうことになる。
【0069】
そこで、この光ディスク記録装置は、パケットの境界からの情報の記録及び消去のみを有効にし、それ以外の指定された領域に対する記録及び消去を禁止してCD−E1の不正メディア化を防止する。
【0070】
したがって、この光ディスク記録装置では、上記コントローラ9が、指定された領域の境界が情報の記録単位のパケット41の境界に一致しないとき、消去の動作を禁止してエラーを報告する手段の機能を果たす。
【0071】
図11は、この光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
この処理は、ステップ(図中「S」で示す)61でユーザによって指定された領域の情報の消去要求を受け取ると、ステップ62へ進んでその指定領域の境界がメディア上の記録単位であるパケットの境界と一致するか否かを判断して、一致すればステップ63へ進んでその指定領域の情報を消去して、一致しなければステップ64へ進んで指定領域の情報の消去の動作を禁止してエラーを報告して、この処理を終了する。
【0072】
そのエラー報告はホストコンピュータへ送られ、ホストコンピュータはそれをディスプレイに表示して、ユーザに注意を促すようにすると良い。
【0073】
このようにして、この光ディスク記録装置によれば、CD−E1上の指定された領域の境界が情報の記録単位のパケット41の境界に一致しないときは、消去の動作を禁止してエラーを報告し、消去する領域の境界がパケット41の境界に一致するときにのみ情報の消去動作を実行することにより、CD−E1上の情報の記録単位のパケット41を崩すこと無く、記録領域のフォーマットの一貫性を保って不正メディアにならないようにすることができる。
【0074】
の発明の実施形態の光ディスク記録装置は、CD−Eの情報の記録,消去,上書き可能という特性を充分に活用して、メディア上に記録された不要になった情報を確実に再生できないようにすることができる。
【0075】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による光ディスク記録装置によれば、情報の再記録可能な光ディスクであるCD−Eに記録された情報を再生不可能にして機密情報の漏洩を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態等に使用する光ディスク記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した光ディスク記録装置で使用する再記録可能な光ディスクの記録領域のフォーマットの一例を示す図である。
【図3】 この発明の参考となる光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の参考となる他の光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施例の光ディスク記録装置で使用する光ディスクの情報の最小単位のセクタ内のサブチャネルのフォーマットの一例を示す図である。
【図6】 この発明の実施例の光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の他の実施例の光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の参考となるさらに他の光ディスク記録装置における光ディスクの全面消去処理を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の参考となるさらにまた他の光ディスク記録装置における光ディスクの全面消去処理を示すフローチャートである。
【図10】 図1に示した光ディスク記録装置で使用する再記録可能な光ディスクの記録単位であるパケットのフォーマットの一例を示す図である。
【図11】 この発明の参考となるさらに他の光ディスク記録装置における光ディスクの情報消去処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:光ディスク 2:モータ
3:光ピックアップ 4:粗動モータ
5:回転制御系 6:粗動モータ制御系
7:ピックアップ制御系
8:信号処理系 9:コントローラ
10:外部インタフェース
21:パワーキャリブレーションエリア(PCA)
22:中間記録領域(PMA)
23:リードインエリア 24:トラック
25:リードアウトエリア
26:プレギャップ 27:ユーザデータエリア
31:サブチャネル 32:サブコードQエリア
33:ADR 41:パケット
42:リンクブロック 43:ランインブロック
44:ユーザデータブロック
45:ランアウトブロック

Claims (1)

  1. 再記録可能な光ディスクであるCD−Eに対してレーザ光を照射して情報の記録,消去,上書きを行なう光ディスク記録装置において、
    ユーザによって指定された領域の情報を消去する際、前記指定された領域のアドレスや属性を示すサブチャネル領域のADRエリアにCD及びCD−Rで使用されることが無く誤再生の悪影響を及ぼすことの無いパターンデータとして該ADRエリアの値を0にするデータを上書きする手段を設けたことを特徴とする光ディスク記録装置。
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