JP3705765B2 - 赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置 - Google Patents

赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3705765B2
JP3705765B2 JP2001360964A JP2001360964A JP3705765B2 JP 3705765 B2 JP3705765 B2 JP 3705765B2 JP 2001360964 A JP2001360964 A JP 2001360964A JP 2001360964 A JP2001360964 A JP 2001360964A JP 3705765 B2 JP3705765 B2 JP 3705765B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
red light
phosphor
emitting phosphor
mass
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001360964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003160786A (ja
Inventor
正 若月
欣能 舩山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001360964A priority Critical patent/JP3705765B2/ja
Publication of JP2003160786A publication Critical patent/JP2003160786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3705765B2 publication Critical patent/JP3705765B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Luminescent Compositions (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー陰極線管などの表示装置に用いられる赤色発光蛍光体と、それを用いたカラー表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディア時代の到来に伴って、デジタルネットワークのコア機器となるディスプレイ装置には、大画面化や高精細化などが求められている。ディスプレイ装置としては陰極線管(CRT)を使用した装置が広く使用されている。CRTに関してはハイビジョン用テレビや高精細ディスプレイ管などが開発されており、画像の大画面・高品質化や高精細化などが進められている。
【0003】
また、CRTに代わるディスプレイ装置として、電界放出型冷陰極などの電子放出素子を用いた表示装置、いわゆる電界放出型表示装置(FED)などの研究、開発も進められている。FEDは基本的な表示原理がCRTと同じであり、CRTと同等の性能を有している。すなわち、FEDは明るさ、コントラスト、色再現性などの基本的な表示性能に加えて、視野角が広い、応答速度が速い、消費電力が小さいなどの特徴を有することから、薄型のディスプレス装置として注目されている。
【0004】
上述したCRTやFEDなどのディスプレス装置は、フルカラー表示を可能とするために、青色発光、緑色発光および赤色発光の各蛍光体を含む蛍光膜を有している。このようなディスプレス装置用の赤色発光蛍光体としては、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム(Y22S:Eu)蛍光体、ユーロピウム付活酸化イットリウム(Y23:Eu)蛍光体、ユーロピウム付活バナジン酸イットリウム(YVO4:Eu)蛍光体などが知られている。これらの赤色発光蛍光体のうち、発光色に優れかつ発光輝度が高いという理由から、CRTやFED用の赤色発光蛍光体としては希土類酸硫化物系の蛍光体が広く用いられている。
【0005】
ところで、上述したようにCRTでは大画面・高品質化や高精細化などが進められており、これに伴って赤色発光の希土類酸硫化物蛍光体に対してはより一層の高輝度化が求められている。これまでにも、希土類酸硫化物蛍光体の発光特性の向上に関しては種々の提案がなされている。例えば、特公昭47-13243号公報にはY22S:Eu蛍光体に微量のテルビウム(Tb)を添加して、発光輝度の向上を図ることが記載されている。また、特公昭47-13244号公報には微量のマンガン(Mn)を添加することが、特公昭63-45719号公報には微量のエルビウム(Er)を添加することが記載されている。さらに、特開平5-70775号公報には希土類酸硫化物蛍光体にEuとTbに加えて、微量のタングステン(W)を添加することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような各種組成の希土類酸硫化物系赤色発光蛍光体のうち、微量のTbを導入したユーロピウム付活酸硫化イットリウム(Y22S:Eu,Tb)蛍光体が比較的良好な輝度特性を示すことから、CRTなどに多用されている。しかしながら、このようなY22S:Eu,Tb蛍光体においても、輝度特性がCRTの大画面・高品質化や高精細化などに十分に対応しているとは言えないことから、より一層の高輝度化が強く望まれている。
【0007】
すなわち、CRTの大画面・高品質化や高精細化などに伴って、蛍光面を励起する電子線の加速電圧は高くなってきている。しかし、フォーカス特性の点から陰極線電流密度は大きくすることができず、蛍光面全体としての平均電流密度は小さくなる傾向にある。従って、電流密度の増大による輝度の向上は望めないことから、蛍光体自体の特性改善による輝度の向上が強く望まれている。また、FEDにおいても高コントラスト化などを図る上で、赤色発光蛍光体の輝度特性の向上が求められている。
【0008】
本発明はこのような課題に対処するためになされたもので、CRTやFEDなどのカラー表示装置に用いられる赤色発光蛍光体において、発光色や色純度などの基本特性を低下させることなく、輝度特性を高めた赤色発光蛍光体を提供することを目的としており、さらにそのような赤色発光蛍光体を用いることによって、表示特性の向上を図ったカラー表示装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはテルビウムを導入したユーロピウム付活酸硫化イットリウム(Y22S:Eu,Tb)蛍光体の発光輝度をさらに向上させるために、種々の共付活剤について実験と検討を繰り返した結果、タングステン(W)とルテシウム(Lu)を共付活剤として併用することによって、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体の輝度特性をより一層高めることが可能であることを見出した。
【0010】
本発明はこのような知見に基づいて成されたものであり、本発明の赤色発光蛍光体は、請求項1に記載したように、
一般式:Y22S:Eu,R,W,Lu
(式中、RはTbおよびPrから選ばれる少なくとも1種の元素を示す)
で表される組成を有するユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体からなり、かつEuは4〜9質量%の範囲、Rは5×10-4〜5×10-3質量%の範囲、Wは5×10-4〜1×10-2質量%の範囲、Luは5×10-4〜1×10-1質量%の範囲で含有されていることを特徴としている。
【0011】
本発明の赤色発光蛍光体は、請求項2に記載したように、WとLuをこれらの質量比(W/Lu)が0.2〜2の範囲となるように含んでいることが好ましい。このようなW/Lu比を満足させることによって、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体の発光輝度をより再現性よく高めることが可能となる。
【0012】
本発明のカラー表示装置は、請求項4に記載したように、赤色発光蛍光体と青色発光蛍光体と緑色発光蛍光体とを含む蛍光膜と、前記蛍光膜に電子線を照射して発光させる電子源と、前記電子源と蛍光膜を真空封止する外囲器とを具備するカラー表示装置において、前記蛍光膜は上記した本発明の赤色発光蛍光体を含むことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明の赤色発光蛍光体は、
一般式:Y22S:Eu,R,W,Lu …(1)
(式中、RはTbおよびPrから選ばれる少なくとも1種の元素を示す)
で表されるユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体からなる。このように、本発明の赤色発光蛍光体は酸硫化イットリウム(Y22S)を蛍光体母体とし、これに主付活剤として適量のユーロピウム(Eu)を含有させると共に、第1の共付活剤としてテルビウム(Tb)およびプラセオジム(Pr)から選ばれる少なくとも1種の元素(R元素)を含有させている。
【0014】
主付活剤としてのEuはY22S蛍光体を赤色に発光させる上で必須の元素である。Euの含有量(付活量)が少なすぎても、また多すぎても発光輝度や発光色度が低下するため、本発明の蛍光体はEuを4〜9質量%の範囲で含有するものとする。すなわち、Euの含有量が4質量%未満であると発光色がオレンジ色になり、赤色発光蛍光体としての特性が低下する。一方、Euの含有量が9質量%を超えると、発光色は赤みが強くなって好ましいが、輝度の低下が著しくなる。このようなことから、Euの含有量は4〜9質量%の範囲とする。Euの含有量は4.5〜7質量%の範囲とすることがより好ましい。
【0015】
第1の共付活剤としてのR元素(TbおよびPrから選ばれる少なくとも1種の元素)は、Eu付活Y22S蛍光体の輝度電流特性などを高める働きを示すものであり、5×10-4〜5×10-3質量%(5〜50ppm)の範囲で含有させる。R元素の含有量が5×10-4質量%(5ppm)未満であると、輝度電流特性の向上効果を十分に得ることができず、一方5×10-3質量%(50ppm)を超えると輝度の低下がはじまる。なお、R元素としてはTbおよびPrをそれぞれ単独で添加してもよいし、これらの混合物を使用してもよい。特に、赤色発光蛍光体の特性を考慮して、Tbを使用することが好ましい。
【0016】
本発明の赤色発光蛍光体は、上述したような主付活剤としてEuおよび第1の共付活剤としてR元素を含有するY22S蛍光体に対して、第2の共付活剤としてタングステン(W)とルテシウム(Lu)を併用したことに特徴を有するものであり、WとLuを共に含有させることによって、Y22S:Eu,R蛍光体の発光輝度をさらに向上させることが可能となる。
【0017】
上述したWとLuの含有量は互いの量の兼ね合いにもよるが、Wの含有量は5×10-4〜1×10-2質量%(5〜100ppm)の範囲、Luは5×10-4〜1×10-1質量%(5〜1000ppm)の範囲とする。Wの含有量が5×10-4質量%(5ppm)未満であると、Y22S:Eu,R蛍光体の輝度の向上効果を十分に得ることができず、一方1×10-2質量%(100ppm)を超えると逆に輝度低下が大きくなる。同様に、Luの含有量が5×10-4質量%(5ppm)未満であると輝度の向上効果を十分に得ることができず、一方1×10-1質量%(1000ppm)を超えると逆に輝度低下が大きくなる。
【0018】
ここで、図1にY22S:Eu,Tb,W,Lu蛍光体(Eu=6.8質量%、Tb=10ppm、Lu=50ppm)の輝度(相対値)とW含有量との関係の一例を示す。また、図2にY22S:Eu,Tb,W,Lu蛍光体(Eu=6.8質量%、Tb=10ppm、W=35ppm)の輝度(相対値)とLu含有量との関係の一例を示す。これらの図から明らかなように、WとLuをそれぞれ所定の範囲で含有させることによって、良好な輝度特性を得ることができる。これらの図から、Wの含有量は1×10-4〜5×10-3質量%の範囲とすることがより好ましいことが、またLuの含有量は1×10-3〜2×10-2質量%の範囲とすることがより好ましいことが分かる。
【0019】
上述したWとLuによる輝度特性の向上効果は両元素の相乗作用によるものであり、WとLuの比率を適正な範囲に制御することも重要である。すなわち、一方の元素のみを過剰に含有させたような場合には輝度特性の向上効果を十分に得ることができないおそれがある。従って、WとLuはこれらの質量比(W/Lu)が0.2〜2の範囲となるように含有させることが好ましい。このような比率でWとLuを共に含有させることで、より良好な輝度特性を得ることができる。W/Lu比は0.4〜1.2の範囲とすることがさらに好ましい。
【0020】
上述したような本発明の赤色発光蛍光体は、例えば以下のようにして製造される。まず、酸化イットリウム(Y23)に、所定量の酸化ユーロピウム(Eu23)と、酸化テルビウム(Tb47)もしくは酸化プラセオジム(Pr23)を添加し、さらに酸化タングステン(WO3)やタングステン酸(H2WO4)などのW原料と酸化ルテシウム(Lu23)などのLu原料を所定量添加する。これらを十分に混合して蛍光体原料を作製する。
【0021】
次いで、上記した蛍光体原料に融剤として炭酸ナトリウム(Na2CO3)、硫黄(S)、燐酸カリウム(K3PO4)などを加え、さらに十分に混合した後、アルミナるつぼなどの耐熱容器に充填し蓋をして、1100〜1300℃の範囲の温度で焼成する。得られた焼成物に純水洗浄や酸洗浄などを施し、さらに乾燥、篩別などの工程を実施することによって、目的とするR元素、WおよびLuを含むユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体が得られる。
【0022】
なお、本発明の赤色発光蛍光体を化学分析した結果、希土類原料はほぼ仕込み量通りに蛍光体中に含まれるものの、タングステンは原料混合時の仕込み量の0.5%前後の量となり、また当初の仕込み量によっても蛍光体中に導入される量も変化するため、それらを考慮して原料混合物に対するタングステンの仕込み量を設定することが好ましい。
【0023】
上述した本発明の赤色発光蛍光体は、各種カラー表示装置の赤色発光成分として用いられるものであり、特に電子線を励起源とするカラー表示装置に好適に用いられるものである。本発明のカラー表示装置は、上述したような本発明の赤色発光蛍光体を赤色発光成分として用いると共に、蛍光体の励起源として電子線を用いたものであり、例えばカラーCRT(陰極線管)やカラーFED(電界放出型ディスプレス装置)などが挙げられる。
【0024】
図3は本発明のカラー表示装置をカラーCRTに適用した一実施例の要部構成例を示す断面図である。同図に示すカラーCRT(カラーブラウン管)10は、フェイスプレートとして軟質ガラスなどからなるガラスパネル11を有している。ガラスパネル11の内面には蛍光膜12が形成されている。蛍光膜12は赤色発光蛍光体、緑色発光蛍光体および青色発光蛍光体をそれぞれドット状またはストライプ状に配置した形状を有する。ドット状の蛍光膜はコンピュータディスプレイ用のカラーCRT(CDT)に対して有効である。ストライプ状の蛍光膜はカラーテレビジョン用のカラーCRT(CPT)に対して有効である。
【0025】
ガラスパネル11の内側には、その内面に形成された蛍光膜12に対して所定の間隙をもってシャドウマスク13が対向配置されている。シャドウマスク13には、図示を省略した細孔またはスリットが多数形成されている。シャドウマスク13は、マスクフレーム14やフレームホルダ15を介して、ガラスパネル11の開口部近傍に封着固定されたパネルピン16により支持されている。
【0026】
さらに、ガラスパネル11にはファンネル部17を介してネック部18が接続されており、これらにより外囲器としてのガラスバルブが構成されている。ネック部18内には電子源として電子銃19が配置されており、この電子銃19から出射された電子ビームは偏向ヨーク20などにより走査され、その状態でシャドウマスク13の細孔やスリットを通過した後に蛍光膜12に照射される。
【0027】
図3に示すカラーCRT10においては、電子線照射により発光する蛍光膜12の赤色発光成分として、本発明の赤色発光蛍光体が用いられている。なお、緑色発光蛍光体および青色発光蛍光体には公知の種々の蛍光体を使用することができる。カラーCRT10は赤色発光成分に輝度特性に優れる本発明の赤色発光蛍光体を適用しているため、これに基づいて表示特性(大画面・高品質化や高精細化)の向上などを図ることができる。
【0028】
また、本発明の赤色発光蛍光体を使用したカラーFEDは、例えば電子放出素子を有する背面基板(リアプレート)と、電子放出素子と対向配置されると共に、電子放出素子から放出された電子線によりカラー発光する蛍光膜を有する前面基板(フェイスプレート)と、これら背面基板と前面基板との間隙を気密封止する手段とを具備するものであって、蛍光膜が本発明の赤色発光蛍光体を含むものである。このようなカラーFEDにおいて、外囲器は背面基板および前面基板などにより構成される。
【0029】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例とその評価結果について述べる。
【0030】
実施例1〜7
まず、表1に示した各蛍光体原料を、それぞれ表1に示す組成で混合した。これら各蛍光体原料混合物をアルミナるつぼに充填し、それぞれ蓋をして1150℃の温度で焼成した。焼成時間は240分とした。この後、各焼成物にフラックス除去の目的で純水洗浄および酸洗浄を施し、さらに乾燥および篩別工程を経ることによって、それぞれ目的とする赤色発光蛍光体(酸硫化イットリウム蛍光体)を得た。
【0031】
このようにして得た各酸硫化イットリウム蛍光体の組成を化学分析したところ、Eu、Tb、WおよびLuの含有量はそれぞれ表2に示すとおりであった。表2にはW/Lu比(質量比)を併せて示す。次に、これら各赤色発光蛍光体を用いてCRTの蛍光面を作製し、それぞれ電圧25kVの電子線で励起した際の輝度を測定した。これらの測定結果を表2に示す。なお、表2の相対輝度はWおよびLuを含まない以外は実施例1と同様にして作製した酸硫化イットリウム蛍光体(Y2O2S:Eu,Tb)の輝度を100とした場合の値である。
【0032】
比較例1〜2
表1に示したように、比較例1としてWのみを含む酸硫化イットリウム蛍光体(Y2O2S:Eu,Tb,W)と比較例2としてLuのみを含む酸硫化イットリウム蛍光体(Y2O2S:Eu,Tb,Lu)を、上記した実施例1と同様にして作製した。これら各蛍光体についても、上記した実施例と同様にして発光輝度を測定した。これらの測定結果を表2に併せて示す。
【0033】
【表1】
Figure 0003705765
【0034】
【表2】
Figure 0003705765
【0035】
表2から明らかなように、実施例1〜7の各赤色発光蛍光体は、Wのみを含む比較例1の蛍光体(Y2O2S:Eu,Tb,W)やLuのみを含む比較例2の蛍光体(Y2O2S:Eu,Tb,Lu)に比べて輝度特性に優れることが分かる。従って、このような本発明の赤色発光蛍光体を用いることによって、カラーCRTの大画面・高品質化や高精細化が図れることが分かる。また、実際に実施例1〜7の各赤色発光蛍光体を用いて17インチカラーディスプレイ用CRT(CDT)を作製したところ、表示特性が改善されていることを確認した。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば高輝度の赤色発光蛍光体を提供することが可能となる。従って、このような本発明の赤色発光蛍光体をカラーCRTやカラーFEDなどの表示装置に適用することによって、これらカラー表示装置の表示特性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Y22S:Eu,Tb,W,Lu蛍光体の輝度(相対値)とW含有量との関係の一例を示す図である。
【図2】 Y22S:Eu,Tb,W,Lu蛍光体の輝度(相対値)とLu含有量との関係の一例を示す図である。
【図3】 本発明の一実施形態によるカラーCRTの概略構造を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
10……カラーCRT,11……ガラスパネル,12……蛍光膜,17……ファンネル部,18……ネック部,19……電子銃

Claims (4)

  1. 一般式:Y22S:Eu,R,W,Lu
    (式中、RはTbおよびPrから選ばれる少なくとも1種の元素を示す)
    で表される組成を有するユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍光体からなり、かつEuは4〜9質量%の範囲、Rは5×10-4〜5×10-3質量%の範囲、Wは5×10-4〜1×10-2質量%の範囲、Luは5×10-4〜1×10-1質量%の範囲で含有されていることを特徴とする赤色発光蛍光体。
  2. 請求項1記載の赤色発光蛍光体において、
    前記WとLuをこれらの質量比(W/Lu)が0.2〜2の範囲となるように含むことを特徴とする赤色発光蛍光体。
  3. 請求項1または請求項2記載の赤色発光蛍光体において、
    電子線を励起源とするカラー表示装置に用いられることを特徴とする赤色発光蛍光体。
  4. 赤色発光蛍光体と青色発光蛍光体と緑色発光蛍光体とを含む蛍光膜と、前記蛍光膜に電子線を照射して発光させる電子源と、前記電子源と蛍光膜を真空封止する外囲器とを具備するカラー表示装置において、
    前記蛍光膜は、請求項1または請求項2記載の赤色発光蛍光体を含むことを特徴とするカラー表示装置。
JP2001360964A 2001-11-27 2001-11-27 赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置 Expired - Fee Related JP3705765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360964A JP3705765B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360964A JP3705765B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003160786A JP2003160786A (ja) 2003-06-06
JP3705765B2 true JP3705765B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=19171699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001360964A Expired - Fee Related JP3705765B2 (ja) 2001-11-27 2001-11-27 赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3705765B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018211829A1 (ja) * 2017-05-15 2018-11-22 根本特殊化学株式会社 残光性酸硫化物蛍光体および真贋判定用発光組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003160786A (ja) 2003-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3425465B2 (ja) 緑色発光蛍光体及びそれを用いた陰極線管
KR100489575B1 (ko) 표시 장치용 형광체 및 그것을 이용한 전계 방출형 표시장치
US20090039759A1 (en) Phosphor for Display and Field Emission Display
JP2003013059A (ja) カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体
JP2003155481A (ja) 蛍光体およびそれを用いた画像表示装置
JP2002226847A (ja) 表示装置用蛍光体およびそれを用いた電界放出型表示装置
JP3705765B2 (ja) 赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置
JP2006335967A (ja) 表示装置用蛍光体および電界放出型表示装置
EP1555306A1 (en) Fluorescent material for display unit, process for producing the same and color display unit including the same
JP2004123786A (ja) 表示装置用蛍光体とその製造方法、およびそれを用いたカラー表示装置
JP2001335777A (ja) 真空紫外線励起蛍光体およびそれを用いた発光装置
US3868533A (en) Cathode-ray tube for image display
EP1607461A1 (en) Green light emitting phosphor for low voltage/high current density and field emissiion type display including the same
JP2000290648A (ja) 赤色蛍光体
JP3729912B2 (ja) 赤色発光蛍光体および陰極線管
JP2001303047A (ja) 真空紫外線励起蛍光体およびそれを用いた発光装置
JPH0726098B2 (ja) 陰極線管用蛍光体および陰極線管
JP3232539B2 (ja) モノクロcrt用希土類蛍光体
JP3457730B2 (ja) 蛍光体およびそれを用いた陰極線管
JP3942766B2 (ja) 蛍光体
JPH0570775A (ja) 赤色発光蛍光体
JP2004203980A (ja) 紫外線励起蛍光体およびそれを用いた放電発光素子
JP2008184528A (ja) 表示装置用蛍光体および電界放出型表示装置
JP2007177078A (ja) 表示装置用蛍光体および電界放出型表示装置
JPH0797571A (ja) 蛍光体およびそれを用いた陰極線管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050726

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130805

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees