JP2003013059A - カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体 - Google Patents

カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体

Info

Publication number
JP2003013059A
JP2003013059A JP2001194913A JP2001194913A JP2003013059A JP 2003013059 A JP2003013059 A JP 2003013059A JP 2001194913 A JP2001194913 A JP 2001194913A JP 2001194913 A JP2001194913 A JP 2001194913A JP 2003013059 A JP2003013059 A JP 2003013059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
red phosphor
red
phosphor
calcium
ray tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001194913A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Matsukiyo
秀次 松清
Yasuhide Kashiwakura
康秀 柏倉
Masaki Nishikawa
昌樹 西川
Shoko Nishizawa
昌紘 西澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001194913A priority Critical patent/JP2003013059A/ja
Publication of JP2003013059A publication Critical patent/JP2003013059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビームの励起密度が増大しても発光効率
の低下が少なく、高い画面表示輝度を維持することが可
能なカラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体を提供
する。 【解決手段】 カラー陰極線管のパネル部1のフェース
プレート1F内面に形成される赤色蛍光体であって、イ
ットリウム(Y)、酸素(O)及び硫黄(S)の各元素
を主構成母体とし、発光センターがユーロピウムイオン
(Eu3+)であり、テルビウム(Tb)とプラセオジム
(Pr)の元素の一方もしくは両方を赤色蛍光体1g中
に5×10-6乃至7×10-5gの範囲内の量を含有する
とともに、カルシウム(Ca)元素を赤色蛍光体1g中
に1×10-5乃至1×10-3gの範囲内の量を含有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管及
びそれに用いる赤色蛍光体に係り、特に、赤色蛍光体の
組成を選択することにより、蛍光膜の温度上昇時におい
ても、発光効率の低下及び輝度変動をそれぞれ少なくす
ることを可能にしたカラー陰極線管及びそれに用いる赤
色蛍光体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管は、パネル部フ
ェースプレート内面に形成した蛍光膜において表示画像
が形成されるもので、赤色、緑色、青色の各蛍光体をモ
ザイク状もしくはストライプ状に交互に塗り分けて構成
した蛍光膜である。
【0003】ところで、既知のカラー陰極線管において
は、通常、蛍光膜を構成する赤色蛍光体にユーロピウム
付活酸硫化イットリウム(Y2 2 S:Eu+3)を使用
している。このユーロピウム付活酸硫化イットリウム
(Y2 2 S:Eu+3)赤色蛍光体は、発光センターで
あるユーロピウム(Eu+3)が、母体となる酸硫化イッ
トリウム(Y2 2 )において数%程度のイットリウム
(Y)原子と置換されたものである。また、蛍光膜は、
赤色蛍光体の表面に酸化鉄(Fe2 3 )からなる顔料
フィルタを付着させ、表示画像のコントラストを高めて
いる。
【0004】さらに、既知のカラー陰極線管において
は、赤色蛍光体に特定のイオンを微量添加することによ
り、発光特性の改善を図っている。例えば、赤色蛍光体
の発光効率が電子ビームの励起強度に比例しなくなる状
態、いわゆる赤色蛍光体に輝度飽和が生じ、赤色輝度が
それ以上増加しなくなるのを改善するために、テルビウ
ム(Tb)もしくはプラセオジム(Pr)元素を10-4
乃至10-2原子%の範囲内で添加することが知られてい
る。このような赤色輝度の改善については、例えば、
「蛍光体ハンドブック」(蛍光体ハンドブック学会編、
オーム社出版、1987年)の第174頁の図3・1・
6に、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)元
素の最適値がそれぞれ1.3×10-3原子%(約1.7
×10-5g/g)乃至7×10-3原子%(約4×10-6
g/g)の範囲内にあるとの記載がある。この他にも、
赤色蛍光体にサマリウム(Sm)イオンを添加すること
により、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム(Y2
2 S:Eu+3)赤色蛍光体の発光色調を深赤色化するこ
とも知られており、市販の赤色蛍光体には、千数百pp
mの酸化サマリウム(Sm2 3 )が含有されている。
そして、このような赤色蛍光体に関する各種の情報は、
例えば、前述の「蛍光体ハンドブック」第166乃至第
180頁、及び、第254乃至第261頁等に記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】既知のカラー陰極線管
においては、赤色蛍光体としてユーロピウム付活酸硫化
イットリウム(Y2 2 S:Eu+3)が使用されている
が、最近のカラー陰極線管における表示画像の高精細化
及び高コントラスト化に伴って、蛍光面を照射する電子
ビームの励起密度を次第に増加させる必要が生じてい
る。この場合、蛍光面を照射する電子ビームの励起密度
を増大させると、赤色蛍光体に特有の現象として、電子
ビームの励起密度が増大すると、蛍光膜の温度上昇をも
たらし、それにより赤色蛍光体の発光効率が低下する、
いわゆる輝度飽和と温度消光現象が顕著に現れるように
なる。このため、カラー陰極線管は、赤色蛍光体の発光
効率の低下によって動作中に表示画面の画質が劣化する
ようになり、しかも、赤色輝度の低下によって白色色度
が大きく変化するようになる。
【0006】本発明は、このような技術的背景に鑑みて
なされたもので、その目的は、電子ビームの励起密度が
増大しても発光効率の低下が少なく、高い画面表示輝度
を維持することが可能なカラー陰極線管及びそれに用い
る赤色蛍光体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による赤色蛍光体は、カラー陰極線管のパネ
ル部フェースプレート内面に形成されるものであって、
イットリウム(Y)、酸素(O)及び硫黄(S)の各元
素を主構成母体とし、発光センターがユーロピウムイオ
ン(Eu3+)であり、テルビウム(Tb)とプラセオジ
ム(Pr)の元素の一方もしくは両方を赤色蛍光体1g
中に5×10-6乃至7×10-5gの範囲内の量を含有す
るとともに、カルシウム(Ca)元素を含有する第1の
手段を具備している。
【0008】一般に、赤色蛍光体の発光特性は、赤色蛍
光体結晶に含有される不純物によって大きな影響を受け
ることが知られているので、第1の手段においては、ユ
ーロピウム付活酸硫化イットリウム(Y2 2 S:Eu
+3)赤色蛍光体を化学合成する際に、原料として入手可
能な最高に高純度のものを用いている。
【0009】そして、第1の手段によれば、テルビウム
(Tb)とプラセオジム(Pr)の元素の一方もしくは
両方を赤色蛍光体1g中に5×10-6乃至7×10-5
の範囲内の量を含有させることにより、既知の赤色蛍光
体と同様に、赤色蛍光体の輝度飽和が生じるのを抑圧す
るとともに、赤色蛍光体の添加物としてカルシウム(C
a)元素を選定することにより、赤色蛍光体の発光効率
を向上させている。得られた赤色蛍光体は、輝度飽和の
発生が抑えられるために電子ビームの励起密度が増大し
ても発光効率の低下が少なくなり、しかも、赤色蛍光体
の発光効率が向上したことにより高い画面表示輝度を維
持することが可能になる。
【0010】この場合、第1の手段におけるカルシウム
(Ca)元素の含有量は、赤色蛍光体1g中に1×10
-5乃至1×10-3gの範囲内であることが好ましい。
【0011】このような構成にすることにより、カルシ
ウム(Ca)元素を含有しない赤色蛍光体に比べて発光
効率を1%以上向上させることができ、高い画面表示輝
度を維持させることができる。
【0012】また、第1の手段におけるカルシウム(C
a)元素の含有量は、赤色蛍光体1g中に2×10-5
至5×10-4gの範囲内であることがより好ましい。
【0013】このような構成にすることにより、カルシ
ウム(Ca)元素を含有しない赤色蛍光体に比べて発光
効率を2%以上向上させることができ、より高い画面表
示輝度を維持させることができる。
【0014】さらに、前記目的を達成するために、本発
明によるカラー陰極線管は、フェースプレート内面に赤
色、緑色、青色の各蛍光体を塗布して形成した蛍光膜
と、蛍光膜に近接対向配置した色選別機構とを有するパ
ネル部と、電子ビームを出射する電子銃を内蔵したネッ
ク部と、パネル部とネック部とを連設するファンネル部
とを有するものであって、赤色蛍光体は、イットリウム
(Y)、酸素(O)及び硫黄(S)の各元素を主構成母
体とし、発光センターがユーロピウムイオン(Eu3+
であり、テルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)の
元素の一方もしくは両方を赤色蛍光体1g中に5×10
-6乃至7×10-5gの範囲内の量を含むとともに、カル
シウム(Ca)元素を含んだ組成からなっている第2の
手段を具備している。
【0015】前記第2の手段によれば、赤色蛍光体とし
て、テルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)の元素
の一方もしくは両方を赤色蛍光体1g中に5×10-6
至7×10-5gの範囲内の量を含有させることにより、
既知の赤色蛍光体を用いた表示画面と同様に、赤色蛍光
体の輝度飽和が生じるのを抑圧することができるだけで
なく、赤色蛍光体の添加物としてカルシウム(Ca)元
素を選定することにより、赤色蛍光体の発光効率を向上
させるようにしている。このような特性の赤色蛍光体を
用いれば、赤色蛍光体における輝度飽和の発生が抑えら
れるために電子ビームの励起密度が増大しても赤色蛍光
体の発光効率の低下が少なくなり、しかも、赤色蛍光体
の発光効率が向上したことにより画面表示輝度を高い状
態に維持させることが可能になる。
【0016】この場合、第2の手段における赤色蛍光体
のカルシウム(Ca)元素の含有量は、赤色蛍光体1g
中に1×10-5乃至1×10-3gの範囲内であることが
好ましい。
【0017】このような構成にすることにより、カルシ
ウム(Ca)元素を含有しない既知の赤色蛍光体を用い
た場合に比べて赤色蛍光体の発光効率を1%以上向上さ
せることができ、画面表示輝度を高い状態に維持させる
ことができる。
【0018】また、第2の手段における赤色蛍光体のカ
ルシウム(Ca)元素の含有量は、赤色蛍光体1g中に
2×10-5乃至5×10-4gの範囲内であることがより
好ましい。
【0019】このような構成にすることにより、カルシ
ウム(Ca)元素を含有しない既知の赤色蛍光体を用い
た場合に比べて赤色蛍光体の発光効率を2%以上向上さ
せることができ、画面表示輝度をより高い状態に維持さ
せることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明によるカラー陰極線管の1
つの実施の形態を示すもので、その要部構成を示す断面
図である。
【0022】図1に示されるように、この実施の形態に
よるカラー陰極線管は、前面側に広開口のフェースプレ
ート1Fを有するパネル部1と、細径のネック部2と、
パネル部1とネック部2とを連設する漏斗形状のファン
ネル部3とからなる真空容器と、フェースプレート1F
内面に赤色、緑色、青色の蛍光体をモザイク状またはス
トライプ状に交互に塗布形成した蛍光膜4と、蛍光膜4
上に蒸着されたアルミニウム(Al)製のメタルバック
5と、蛍光膜4に近接対向配置され、多数の電子ビーム
透過孔(図示なし)を有するシャドウマスク(色識別機
構)6と、ファンネル部3のパネル部1側内部に配置さ
れた磁気シールド7と、ネック部2とファンネル部3と
の接続部分の外周に配置された偏向ヨーク8と、ネック
部2に内蔵された電子銃9とを備えている。そして、電
子銃9から放射された電子ビーム10は、偏向ヨーク8
によって走査され、その進行方向が走査量に応じて適宜
屈曲された後、シャドウマスク6の電子ビーム透過孔を
通して蛍光膜4に投射され、蛍光膜4上に所要の表示画
像を形成させるもので、このような画像表示は、カラー
陰極線管の分野においてよく知られていることであるの
で、このカラー陰極線管における画像表示については、
これ以上の説明を省略する。
【0023】この場合、蛍光膜4を構成する赤色蛍光体
は、イットリウム(Y)、酸素(O)及び硫黄(S)の
各元素を主構成母体とし、発光センターがユーロピウム
イオン(Eu3+)であり、赤色蛍光体1g中にそれぞれ
テルビウム(Tb)元素を1×10-5gとカルシウム
(Ca)元素を1×10-4gを含有している。
【0024】ここで、図2は、図1に図示されたカラー
陰極線管における蛍光膜4の温度と蛍光膜4の赤色蛍光
体から得られる赤色輝度との関係を示す特性図である。
【0025】図2において、横軸は(K)で表した蛍光
膜4の温度であり、縦軸は(cdm -2)で表した赤色蛍
光体の赤色輝度である。
【0026】そして、図2における特性曲線Aは、赤色
蛍光体1g中にカルシウム(Ca)元素を1×10-4
含有させたときの特性曲線であり、特性曲線Bは、赤色
蛍光体1g中にカルシウム(Ca)元素を1×10-3
含有させたときの特性曲線である。また、特性曲線C
は、赤色蛍光体中にカルシウム(Ca)元素を含有して
いない既知の赤色蛍光体の特性曲線であって、特性曲線
A及び特性曲線Bと特性曲線Cとの比較のために挙げた
ものである。
【0027】図2に示されるように、赤色蛍光体1g中
のカルシウム(Ca)元素の含有量が1×10-4gであ
る赤色蛍光体の特性曲線Aは、赤色蛍光体中にカルシウ
ム(Ca)元素を含有していない赤色蛍光体の特性曲線
Cに比べると、蛍光膜4の実働温度290乃至350K
の範囲内で2乃至4%程度の高い赤色輝度を得ることが
できる。これに対して、赤色蛍光体1g中のカルシウム
(Ca)元素の含有量が1×10-3gである赤色蛍光体
の特性曲線Bは、室温(300K)付近で赤色蛍光体中
にカルシウム(Ca)元素を含有していない赤色蛍光体
の特性曲線Cに比べて、3乃至4%程度の高い赤色輝度
を得ることができるものの、蛍光膜4の実働温度が高く
なるに従って赤色輝度の低下割合が特性曲線Cに比べて
大きくなり、蛍光膜4の実働温度が350K程度になる
と、特性曲線Cよりも赤色輝度が低くなっている。
【0028】このように、蛍光膜4の実働温度の上昇に
伴う赤色蛍光体の赤色輝度の低下、いわゆる温度消光
は、カルシウム(Ca)元素の含有量が増えるに従って
顕著になるので、赤色蛍光体にカルシウム(Ca)元素
を含有させて赤色輝度の向上を図るためには、実用上、
適正な含有量の範囲があることが判る。なお、赤色蛍光
体1g中のカルシウム(Ca)元素の含有量の好ましい
範囲については、後述する。
【0029】次に、図3は、図1に図示されたカラー陰
極線管における赤色蛍光体1g中のカルシウム(Ca)
元素の含有量と赤色蛍光体における赤色相対輝度との関
係を示す特性図である。
【0030】図3において、横軸は(g)で表した赤色
蛍光体1g中のカルシウム(Ca)元素の含有量であ
り、縦軸は赤色蛍光体の相対赤色輝度である。そして、
この特性は、コンピュータ端末モニタである51cm
(21インチ)のカラー陰極線管(カラーディスプレイ
管)の実働蛍光膜4の実働温度を約325K(52℃)
になるように設定し、電子ビーム加速電圧を27.5k
V、電子ビーム照射電流値を1.2μA、電子ビーム照
射面積を40mm×30mmにして、赤色蛍光体の赤色
輝度を測定したものであって、赤色蛍光体内にカルシウ
ム(Ca)元素を含有していないときの赤色蛍光体の赤
色輝度を1.00としたときの、赤色蛍光体1g中のカ
ルシウム(Ca)元素の含有量を変化させたときの赤色
蛍光体の赤色相対輝度を測定したものである。
【0031】図3に示されるように、赤色蛍光体の赤色
相対輝度が1.00を超えているカルシウム(Ca)元
素の含有量の範囲は、赤色蛍光体1g中のカルシウム
(Ca)元素の含有量が5×10-6乃至1.5×10-3
gの範囲内であるが、実用上、有意な効果が表われる部
分は、赤色相対輝度が1.01以上になる1×10-5
至1×10-3gの範囲内であって、赤色蛍光体1g中の
カルシウム(Ca)元素の含有量をこの範囲内に選択す
ることにより、高い赤色輝度を得ることができる。ま
た、有意な効果が顕著に表われる部分は、赤色相対輝度
が1.02以上である2×10-5乃至5×10-4gの範
囲内で、赤色蛍光体1g中のカルシウム(Ca)元素の
含有量をこの範囲内に選択すれば、前述のカルシウム
(Ca)元素の含有量を前述の範囲に選択したものに比
べて、さらに高い赤色輝度を得ることができる。
【0032】次いで、図4は、図1に図示されたカラー
陰極線管における赤色蛍光体(蛍光膜4)の実働温度と
赤色蛍光体の熱発光強度との関係を示す特性図である。
【0033】図4において、横軸は(K)で表した赤色
蛍光体の実働温度であり、縦軸は赤色蛍光体の熱発光強
度である。
【0034】そして、図4における特性曲線Aは、赤色
蛍光体1g中にカルシウム(Ca)元素を1×10-4
含有させたときの赤色蛍光体の特性曲線であり、特性曲
線Bは、赤色蛍光体1g中にカルシウム(Ca)元素を
1×10-3g含有させたときの赤色蛍光体の特性曲線で
ある。また、特性曲線Cは、赤色蛍光体中にカルシウム
(Ca)元素を含有していない既知の赤色蛍光体の特性
曲線であって、特性曲線A及び特性曲線Bと特性曲線C
との比較のために挙げたものである。
【0035】図4に示されるように、赤色蛍光体1g中
のカルシウム(Ca)元素の含有量が増えると、赤色蛍
光体の熱発光強度が増える傾向を示し、特に、実働温度
230K付近における熱発光強度が顕著に増えている。
このような現象は、赤色蛍光体中にカルシウム(Ca)
元素を添加すると、添加したカルシウム(Ca)元素に
深く関与したトラップが赤色蛍光体結晶中に形成されて
いるためである。
【0036】一般的にいえば、トラップ密度が増大する
と、赤色蛍光体の発光効率は低下するようになるが、逆
に発光効率が増大する場合もある。よく知られている例
としては、本発明による赤色蛍光体中に微量添加されて
いるテルビウム(Tb)が赤色蛍光体結晶中に形成する
エネルギ準位によって、電子線照射強度の増大に対して
赤色発光強度が増加しない現象、いわゆる赤色輝度飽和
が低減されることである。この場合、添加したテルビウ
ム(Tb)の作用としては、赤色輝度飽和を生じさせる
硫黄(S)空孔を消滅させるかまたはその硫黄(S)空
孔の関与過程を妨害すると働きがあると考えられてい
る。ちなみに、図4に示す特性図には、実働温度210
K付近に、テルビウム(Tb)に深く関与した準位が形
成されている。
【0037】図4の特性図に示されるように、本発明の
赤色蛍光体に添加されるカルシウム(Ca)元素は、テ
ルビウム(Tb)元素よりも高温側(約230K付近)
における準位密度が顕著に増大した特性を示している。
そして、この準位に蓄えられたキャリア(電子もしくは
正孔)は、発光センターである3価ユーロピウム(Eu
3+)へのエネルギー伝達の助成をしているものと推測さ
れる。
【0038】赤色蛍光体に添加されるカルシウム(C
a)元素の添加濃度は、赤色蛍光体の赤色発光強度を増
やすための最適な範囲がある。カルシウム(Ca)元素
の添加濃度が高い場合には、赤色蛍光体の発光色調が赤
色から黄橙色に変化するため、赤色発光蛍光体としての
望ましい特性を得ることができない。このため、赤色蛍
光体の発光色調の変化が殆ど無視できるカルシウム(C
a)元素の添加濃度を選ぶ必要があるが、図3に図示の
特性図に示されるように、カルシウム(Ca)元素の添
加効果を確認できる含有量の範囲は、赤色蛍光体1g中
に1×10-5乃至1×10-3gの範囲内であることが好
適であり、その中でも、赤色蛍光体1g中に2×10-5
乃至5×10-4gの範囲内であることが最も好適な範囲
である。
【0039】なお、カルシウム(Ca)元素とともに赤
色蛍光体に添加されるテルビウム(Tb)元素は、プラ
セオジム(Pr)元素であってもよく、それらを組み合
わせたものであってもよい。これらのテルビウム(T
b)元素やプラセオジム(Pr)元素は、高密度励起状
態でより高い赤色発光強度を実現するために必要な元素
であるが、カルシウム(Ca)元素を赤色蛍光体に添加
した場合に赤色発光強度が増える効果と、テルビウム
(Tb)元素またはプラセオジム(Pr)元素を添加し
た場合の効果とは、それぞれ独立した機能であるので、
テルビウム(Tb)元素とプラセオジム(Pr)元素と
を併合した組成のものを用いることが好適である。
【0040】ここで、図1に図示されたカラー陰極線管
の蛍光膜4に用いる赤色蛍光体を製造する際の一例につ
いて説明する。
【0041】始めに、ユーロピウム(Eu)及びテルビ
ウム(Tb)をそれぞれ含有する23.060gの酸化
イットリウム(Y2 3 )を共沈法によって作製する。
このとき、ユーロピウム(Eu)は、イットリウム
(Y)1molの中に0.38mol含有し、テルビウ
ム(Tb)は、イットリウム(Y)1gの中に2×10
-5g含有するように調製し、原料1を得た。
【0042】次に、水溶液1mlの中にカルシウム(C
a)が1mg含有したカルシウム(Ca)含有水溶液を
調製し、水溶液2を得た。この調製には、純度99.9
9%以上の炭酸カルシウム(CaCO3 )を所定量秤量
した水溶液に硝酸(HNO3)を加熱溶解させ、過剰の
硝酸痕を除去した後、水溶液1ml中に1mgのカルシ
ウム(Ca)が含有されるように純水で希釈したもので
ある。
【0043】次いで、9.554gの純度99%以上の
硫黄華(S)と、9.571gの純度99%以上の炭酸
ナトリウム(NA2 CO3 )と、0.987gの純度9
9%以上のピロリン酸ナトリウム(Na2 2 7
と、2.568gの純度98%以上のリン酸カリウム
(K3 PO4 )とをそれぞれ準備した。
【0044】続いて、原料1に所定量の水溶液2を混合
する。この混合は、エタノールを少量原料1に滴下し、
粉体状の原料1に湿りを与えてから、水溶液2をメスピ
ットを用いて原料1と混合した。混合した原料1と水溶
液2の昆合物は、封止蓋を用いて外気と遮断したアルミ
ナルツボに入れ、空気中において温度1150℃で2時
間可熱処理した。このとき、アルミナルツボの封止蓋
は、アロンセラミック剤によって封止した。
【0045】次に、得られた生成物は、2回の水洗処理
を行い、次いで水篩を行った後、約生成物1リットル当
たり1molの塩酸(HCl)による洗浄を3回行い、
さらあに、純水による洗浄を5回行った。
【0046】さらに、生成物粒子の分散性を良好にする
ために表面処理を施し、蛍光体粒子を瀘別した後、空気
中において温度120℃で乾燥し、赤色蛍光体を作製し
た。
【0047】このような化学合成によって作製した赤色
蛍光体は、走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した結
果、平均粒径が6μmの粉体になっている。
【0048】また、この赤色蛍光体は、粉末X線回析測
定を行った結果、回析パターンがASTM(Ameri
can Society for Testing a
ndMaterials)データに掲載された酸硫化イ
ットリウム(Y2 2 S)のパターンと一致していた。
【0049】さらに、この赤色蛍光体に対して、ELA
N誘導結合型プラズマ質量分析装置(Inductiv
ely Coupled Argon Plasma
Mass Spectroscopy、ICP−MS)
を用い、赤色蛍光体中に含まれる微量元素の分析を行っ
た。この分析の結果、赤色蛍光体1g中に含有されるテ
ルビウム(Tb)やカルシウム(Ca)元素の分析値
は、測定誤差範囲内において化学合成時の仕込濃度に合
致していた。
【0050】従って、この赤色蛍光体の化学合成が行わ
れる際に、意図的に添加した微量のテルビウム(Tb)
やカルシウム(Ca)元素は、ほぼ全量が赤色蛍光体結
晶中に取り込まれているものと推測される。
【0051】以上の説明においては、赤色蛍光体にサマ
リウム(Sm)元素が含有されていない赤色蛍光体につ
いてのものであるが、赤色蛍光体にサマリウム(Sm)
元素を含む赤色蛍光体であっても、同様の高い赤色輝度
特性を得ることができる。
【0052】また、この赤色蛍光体は、カラー陰極線管
の蛍光膜4の発光原理と同じ発光原理によって動作する
発光型ディスプレイ装置(FED)の蛍光膜にも適用す
ることが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よる赤色蛍光体によれば、テルビウム(Tb)とプラセ
オジム(Pr)の元素の一方もしくは両方を赤色蛍光体
1g中に5×10-6乃至7×10-5gの範囲内の量を含
有させることにより、既知の赤色蛍光体と同様に、赤色
蛍光体の輝度飽和が生じるのを抑圧することができると
ともに、赤色蛍光体の添加物としてカルシウム(Ca)
元素を選定することにより、赤色蛍光体の発光効率を向
上させているもので、得られた赤色蛍光体は、輝度飽和
の発生が抑えられるために電子ビームの励起密度が増大
しても発光効率の低下が少なく、しかも、赤色蛍光体の
発光効率が向上したことにより高い画面表示輝度を維持
することが可能になり、高い励起電流密度により蛍光膜
の温度が上昇しても、発光効率の低下が少なく高い画面
輝度を実現でき、電源投入後に蛍光膜の温度が上昇して
も、色調変化や輝度変化を少なくできるという効果があ
る。
【0054】また、請求項4に記載の発明によるカラー
陰極線管によれば、赤色蛍光体として、テルビウム(T
b)とプラセオジム(Pr)の元素の一方もしくは両方
を赤色蛍光体1g中に5×10-6乃至7×10-5gの範
囲内の量を含有させることにより、既知の赤色蛍光体を
用いた表示画面と同様に、赤色蛍光体の輝度飽和が生じ
るのを抑圧することができるだけでなく、赤色蛍光体の
添加物としてカルシウム(Ca)元素を選定することに
より、赤色蛍光体の発光効率を向上させるようにしてい
るもので、このような特性の赤色蛍光体を用いることに
より、赤色蛍光体における輝度飽和の発生が抑えられる
ために電子ビームの励起密度が増大しても赤色蛍光体の
発光効率の低下が少なくなり、しかも、赤色蛍光体の発
光効率が向上したことにより画面表示輝度を高い状態に
維持させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカラー陰極線管の1つの実施の形
態を示すもので、その要部構成を示す断面図である。
【図2】図1に図示されたカラー陰極線管における蛍光
膜の温度と蛍光膜の赤色蛍光体から得られる赤色輝度と
の関係を示す特性図である。
【図3】図1に図示されたカラー陰極線管における赤色
蛍光体1g中のカルシウム元素の含有量と赤色蛍光体に
おける赤色相対輝度との関係を示す特性図である。
【図4】図1に図示されたカラー陰極線管における赤色
蛍光体の実働温度と赤色蛍光体の熱発光強度との関係を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 パネル部 1F フェースプレート 2 ネック部 3 ファンネル部 4 蛍光膜 5 メタルバック 6 シャドウマスク(色識別機構) 7 磁気シールド 8 偏向ヨーク 9 電子銃 10 電子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 昌樹 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 (72)発明者 西澤 昌紘 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所ディスプレイグループ内 Fターム(参考) 4H001 CA06 XA08 XA16 XA39 YA20 YA59 YA63 YA65 5C036 CC02 CC18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管のパネル部フェースプレ
    ート内面に形成される赤色蛍光体であって、イットリウ
    ム(Y)、酸素(O)及び硫黄(S)の各元素を主構成
    母体とし、発光センターがユーロピウムイオン(E
    3+)であり、テルビウム(Tb)とプラセオジム(P
    r)の元素の一方もしくは両方を赤色蛍光体1g中に5
    ×10-6乃至7×10-5gの範囲内の量を含むととも
    に、カルシウム(Ca)元素を含んでいることを特徴と
    する赤色蛍光体。
  2. 【請求項2】 前記カルシウム(Ca)元素の含有量
    は、赤色蛍光体1g中に1×10-5乃至1×10-3gの
    範囲内であることを特徴とする請求項1記載の赤色蛍光
    体。
  3. 【請求項3】 前記カルシウム(Ca)元素の含有量
    は、赤色蛍光体1g中に2×10-5乃至5×10-4gの
    範囲内であることを特徴とする請求項1記載の赤色蛍光
    体。
  4. 【請求項4】 フェースプレート内面に赤色、緑色、青
    色の各蛍光体を塗布して形成した蛍光膜と、前記蛍光膜
    に近接対向配置した色選別機構とを有するパネル部と、
    電子ビームを出射する電子銃を内蔵したネック部と、前
    記パネル部と前記ネック部とを連設するファンネル部と
    を有するカラー陰極線管において、前記赤色蛍光体は、
    イットリウム(Y)、酸素(O)及び硫黄(S)の各元
    素を主構成母体とし、発光センターがユーロピウムイオ
    ン(Eu3+)であり、テルビウム(Tb)とプラセオジ
    ム(Pr)の元素の一方もしくは両方を赤色蛍光体1g
    中に5×10-6乃至7×10-5gの範囲内の量を含むと
    ともに、カルシウム(Ca)元素を含んだ組成からなっ
    ていることを特徴とするカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】 前記赤色蛍光体における前記カルシウム
    (Ca)元素の含有量は、赤色蛍光体1g中に1×10
    -5乃至1×10-3gの範囲内の組成であることを特徴と
    する請求項4記載のカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記赤色蛍光体における前記カルシウム
    (Ca)元素の含有量は、赤色蛍光体1g中に2×10
    -5乃至5×10-4gの範囲内の組成であることを特徴と
    する請求項4記載のカラー陰極線管。
JP2001194913A 2001-06-27 2001-06-27 カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体 Pending JP2003013059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001194913A JP2003013059A (ja) 2001-06-27 2001-06-27 カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001194913A JP2003013059A (ja) 2001-06-27 2001-06-27 カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003013059A true JP2003013059A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19032967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001194913A Pending JP2003013059A (ja) 2001-06-27 2001-06-27 カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003013059A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7138756B2 (en) 2004-08-02 2006-11-21 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor for electron beam excitation and color display device using the same
EP1790709A1 (en) * 2004-08-02 2007-05-30 DOWA Electronics Materials Co., Ltd. Electron beam excited phosphor or phosphor film and color display unit utilizing the same
US7252788B2 (en) 2004-02-27 2007-08-07 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor, light source and LED
US7273568B2 (en) 2004-06-25 2007-09-25 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor and production method of the same, method of shifting emission wavelength of phosphor, and light source and LED
US7291289B2 (en) 2004-05-14 2007-11-06 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and production method of the same and light source and LED using the phosphor
US7319195B2 (en) 2003-11-28 2008-01-15 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Composite conductor, superconductive apparatus system, and composite conductor manufacturing method
US7345418B2 (en) 2004-08-27 2008-03-18 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor mixture and light emitting device using the same
US7432647B2 (en) 2004-07-09 2008-10-07 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Light source having phosphor including divalent trivalent and tetravalent elements
US7434981B2 (en) 2004-05-28 2008-10-14 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Manufacturing method of metal paste
US7443094B2 (en) 2005-03-31 2008-10-28 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method of the same, and light emitting device using the phosphor
US7445730B2 (en) 2005-03-31 2008-11-04 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method of the same, and light emitting device using the phosphor
US7476336B2 (en) 2005-04-28 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light emitting device using the phosphor
US7476335B2 (en) 2004-08-20 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method therefore, and light source using the phosphor
US7477009B2 (en) 2005-03-01 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor mixture and light emitting device
US7476338B2 (en) 2004-08-27 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source
US7476337B2 (en) 2004-07-28 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source
US7514860B2 (en) 2004-10-28 2009-04-07 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor mixture and light emitting device
US7524437B2 (en) 2005-03-04 2009-04-28 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method of the same, and light emitting device using the phosphor
WO2018211829A1 (ja) * 2017-05-15 2018-11-22 根本特殊化学株式会社 残光性酸硫化物蛍光体および真贋判定用発光組成物

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7319195B2 (en) 2003-11-28 2008-01-15 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Composite conductor, superconductive apparatus system, and composite conductor manufacturing method
US7252788B2 (en) 2004-02-27 2007-08-07 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor, light source and LED
US7291289B2 (en) 2004-05-14 2007-11-06 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and production method of the same and light source and LED using the phosphor
US7434981B2 (en) 2004-05-28 2008-10-14 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Manufacturing method of metal paste
USRE44996E1 (en) 2004-06-25 2014-07-08 Nichia Corporation Phosphor and production method of the same, method of shifting emission wavelength of phosphor, and light source and LED
US7273568B2 (en) 2004-06-25 2007-09-25 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor and production method of the same, method of shifting emission wavelength of phosphor, and light source and LED
US7884539B2 (en) 2004-07-09 2011-02-08 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Light source having phosphor including divalent, trivalent and tetravalent elements
US8441180B2 (en) 2004-07-09 2013-05-14 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Light source having phosphor including divalent, trivalent and tetravalent elements
US7432647B2 (en) 2004-07-09 2008-10-07 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Light source having phosphor including divalent trivalent and tetravalent elements
US8066910B2 (en) 2004-07-28 2011-11-29 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source
US7476337B2 (en) 2004-07-28 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source
US7527748B2 (en) 2004-08-02 2009-05-05 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and phosphor film for electron beam excitation and color display apparatus using the same
USRE45640E1 (en) 2004-08-02 2015-08-04 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor for electron beam excitation and color display device using the same
EP1790709A1 (en) * 2004-08-02 2007-05-30 DOWA Electronics Materials Co., Ltd. Electron beam excited phosphor or phosphor film and color display unit utilizing the same
USRE44162E1 (en) 2004-08-02 2013-04-23 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and phosphor film for electron beam excitation and color display apparatus using the same
US7138756B2 (en) 2004-08-02 2006-11-21 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor for electron beam excitation and color display device using the same
EP1790709A4 (en) * 2004-08-02 2009-07-22 Dowa Electronics Materials Co Ltd ELECTRON-RADIATED PHOSPHORUS OR PHOSPHORUS FILM AND COLOR DISPLAY UNIT BASED ON IT
US7476335B2 (en) 2004-08-20 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method therefore, and light source using the phosphor
USRE45502E1 (en) 2004-08-20 2015-05-05 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method therefore, and light source using the phosphor
US7803286B2 (en) 2004-08-27 2010-09-28 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source
US7476338B2 (en) 2004-08-27 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source
US8308981B2 (en) 2004-08-27 2012-11-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light source
US7345418B2 (en) 2004-08-27 2008-03-18 Dowa Mining Co., Ltd. Phosphor mixture and light emitting device using the same
US7514860B2 (en) 2004-10-28 2009-04-07 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor mixture and light emitting device
US7477009B2 (en) 2005-03-01 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor mixture and light emitting device
US7524437B2 (en) 2005-03-04 2009-04-28 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method of the same, and light emitting device using the phosphor
US7445730B2 (en) 2005-03-31 2008-11-04 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method of the same, and light emitting device using the phosphor
US7443094B2 (en) 2005-03-31 2008-10-28 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method of the same, and light emitting device using the phosphor
US7476336B2 (en) 2005-04-28 2009-01-13 Dowa Electronics Materials Co., Ltd. Phosphor and manufacturing method for the same, and light emitting device using the phosphor
WO2018211829A1 (ja) * 2017-05-15 2018-11-22 根本特殊化学株式会社 残光性酸硫化物蛍光体および真贋判定用発光組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003013059A (ja) カラー陰極線管及びそれに用いる赤色蛍光体
JP2000073053A (ja) 蛍光体及びこの蛍光体を用いた陰極線管
EP1995295A1 (en) Phosphor for display and field emission display
JP2003155481A (ja) 蛍光体およびそれを用いた画像表示装置
JPH06248262A (ja) 混合青色発光蛍光体
JP2001107045A (ja) 燐・バナジン酸塩蛍光体およびそれを用いた表示装置並びに発光装置
JP3329598B2 (ja) 蛍光体、陰極線管、蛍光ランプおよび蛍光体の製造方法
KR100384985B1 (ko) 형광체,그제조방법및그것을사용한음극선관
US4191662A (en) Y2 O3 :Eu phosphor having increased brightness
JP3263991B2 (ja) 青色発光蛍光体
EP1555306A1 (en) Fluorescent material for display unit, process for producing the same and color display unit including the same
JP2002080847A (ja) 希土類珪酸塩蛍光体及びこれを用いた発光スクリーン
JP2004123786A (ja) 表示装置用蛍光体とその製造方法、およびそれを用いたカラー表示装置
JP2006312695A (ja) 表示装置用青色発光蛍光体および電界放出型表示装置
JP2004043568A (ja) 画像表示装置
US3609094A (en) Ytterbium-activated strontium phosphate phosphors
JP2001234165A (ja) 真空紫外線励起型蛍光体
JP2854635B2 (ja) 蛍光体及びそれを用いた陰極線管
JP2000290649A (ja) 蛍光体及びその製造方法並びにそれを用いたカラー陰極線管
JPH0629421B2 (ja) 青色発光蛍光体及びそれを用いたカラー投写型映像装置用青色発光ブラウン管
JPH06103915A (ja) カラー陰極線管
EP0078538B1 (en) Blue emitting phosphor exhibiting long afterglow and electron excited display device using the same
JP3705765B2 (ja) 赤色発光蛍光体およびそれを用いたカラー表示装置
JP3729912B2 (ja) 赤色発光蛍光体および陰極線管
JPH11135030A (ja) 高輝度螢光膜を有するカラー陰極線管