JP2000073053A - 蛍光体及びこの蛍光体を用いた陰極線管 - Google Patents

蛍光体及びこの蛍光体を用いた陰極線管

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JP2000073053A
JP2000073053A JP24713398A JP24713398A JP2000073053A JP 2000073053 A JP2000073053 A JP 2000073053A JP 24713398 A JP24713398 A JP 24713398A JP 24713398 A JP24713398 A JP 24713398A JP 2000073053 A JP2000073053 A JP 2000073053A
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luminance
temperature
ray tube
samarium
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Hideji Matsukiyo
秀次 松清
Hisashi Toyama
久 外山
Masanori Taniguchi
真紀 谷口
Shoko Nishizawa
昌紘 西澤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度が上昇しても発光効率の低下が少なく、高
い画面輝度を得ることができる蛍光体を得る。 【解決手段】イットリウムY、酸素Oおよび硫黄Sが母
体の主構成元素であり、発光センタがユーロピウムイオ
ンEu3+であり、テルビウムTbとプラセオジムPrの
一方もしくは両方を蛍光体1g中25μg以上70μg
以下含み、かつサマリウムSmとネオジムNdの一方も
しくは両方を蛍光体1g中25μg以上500μg未満
含ませた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光特性に優れた
蛍光体と、この蛍光体を用いて発光スクリーンを形成し
た陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーテレビ受像機や情報端末のモニタ
ー、所謂直視型の表示デバイスとしてカラー陰極線管が
多用されている。この種の陰極線管は、その画像表示面
である発光スクリーンを少なくとも赤、緑および青の3
色の蛍光体をモザイク状の蛍光膜に塗り分けて構成して
いる。これらの蛍光体のうち、赤色の蛍光体には、ユー
ロピウム付活酸硫化イットリウムY2 2 S:Eu3+
使用されてる。
【0003】カラー陰極線管が開発された当初は、希土
類の発光イオンを持つ蛍光体ではなかったが、高効率の
赤色輝線発光特性を有するEu3+付活蛍光体が注目され
てから、ユーロピウム付活バナジン酸イットリウムYV
4 :Eu3+や、ユーロピウム付活酸化イットリウムY
2 3 :Eu3+が実用化されてきた。
【0004】現在、赤色発光効率の高さと色調の深さに
よって、上記したユーロピウム付活酸硫化イットリウム
2 2 S:Eu3+が主流の蛍光体として用いられてい
る。ちなみに、緑色および青色発光の蛍光体材料は、発
光センタがドナー・アクセプタペア型の蛍光体で、母体
結晶が硫化亜鉛ZnSであるもので占められており、緑
色蛍光体はZnS:Cu,AlもしくはZnS:Cu,
Au,Alが、青色蛍光体にはZnS:Ag,Clが用
いられている。
【0005】なお、陰極線管の発光スクリーンに映し出
される画像のコントラストをより高めるために、上記赤
色および青色蛍光体には顔料が添加されている。この顔
料としては、それぞれ酸化鉄Fe2 3 およびアルミン
酸コバルトCoAl2 4 が蛍光体表面に付着させてい
る。
【0006】上記の蛍光体に関する技術、およびカラー
テレビ用蛍光体に関する技術は、例えば、「蛍光体ハン
ドブック」(蛍光体同学会編、オーム社出版、1987
年)の166〜180頁、および254〜261頁にそ
れぞれ詳細に記述されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、現時
点においては、直視型陰極線管の赤色蛍光体として、発
光効率の高さと色調の深さにの優位性により、ユーロピ
ウム付活酸硫化イットリウムY2 2 S:Eu3+が用い
られている。ところが、この蛍光体は、高精細・高コン
トラスト化のために励起電流密度が次第に増加している
傾向の中で、蛍光膜の温度上昇に伴う発光効率の低下、
所謂温度消光が顕著であり、画像全体の品質を大きく低
下させるという問題があった。
【0008】本発明の第1の目的は、蛍光膜の温度が上
昇しても発光効率の低下が少なく、高い画面輝度を得る
ことができる蛍光体を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、上記の蛍光
体を用いた高品質の陰極線管を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、下記(1)に記載の構成を持つ蛍光
体としたことを特徴とする。
【0011】(1)イットリウムY、酸素Oおよび硫黄
Sが母体の主構成元素であり、発光センタがユーロピウ
ムイオンEu3+であり、テルビウムTbとプラセオジム
Prの一方もしくは両方を蛍光体1g中25μg以上7
0μg以下含み、かつサマリウムSmとネオジムNdの
一方もしくは両方を蛍光体1g中25μg以上500μ
g未満含むことを特徴とする。
【0012】温度上昇による蛍光体の発光効率低下、所
謂温度消光は、発光として消費されるべきエネルギーが
格子振動などにより無輻射的に消費される現象として説
明されている。この格子振動は、蛍光体結晶母体に固有
の性質で決定されるので、温度消光の程度は一般に母体
の種類で分別される。例えば、ユーロピウム付活酸硫化
イットリウムY2 2 S:Eu3+とユーロピウム付活酸
化イットリウムY2 3 :Eu3+は同じEu3+付活蛍光
体であり、母体結晶の化学式の一部が硫黄であるか酸素
であるかの違いである。
【0013】図4は従来の赤色蛍光体の相対輝度の温度
特性の説明図であって、横軸に試料(曲線41はユーロ
ピウム付活酸硫化イットリウムY2 2 S:Eu3+、曲
線42はユーロピウム付活酸化イットリウムY2 3
Eu3+)の温度を、縦軸に300Kで規格化した輝度を
相対輝度として示す。
【0014】同図に示すように、ユーロピウム付活酸硫
化イットリウムY2 2 S:Eu3+(以下、単にY2
2 S:Eu3+とも記す)とユーロピウム付活酸化イット
リウムY2 3 :Eu3+(以下、単にY2 3 :Eu3+
とも記す)の温度消光の度合いは大きく異なり、曲線4
1と42に示されたように、Y2 2 S:Eu3+に比べ
2 3 :Eu3+は温度が上昇しても発光強度の低下が
少ない。Eu3+付活蛍光体の場合、Eu3+の電荷移動状
態(Charge Transfer State、以
下CTSと称する)が発光過程に深く関与していること
が知られている。CTSとは、隣接している陰イオンか
らEu3+の4f軌道に電子が1個移動した状態のこと
で、準安定的に存在すると言われている。
【0015】RCAの研究グループ(C.W.Stru
ck & W.H.Fonger,Rhysical
Review B,Volume4−1,pp.22〜
34(1971)参照)によれば、Y2 2 S中におい
てEu3+のCTSは励起状態に係わらずに低いエネルギ
ー準位にあり、このCTSを介しての液晶ネルギー緩和
過程が顕著な温度消光と関係があると指摘している。一
方のY2 2 S:Eu3+の場合、CTSは励起状態より
高い準位に形成されるためにCTS介在のエネルギー緩
和過程は起こり難い。
【0016】また、蛍光体結晶中の発光センタ濃度およ
びその拡散状態などにも温度消光は深く関与していると
考えられるので、蛍光体合成の際に発光センタのドーピ
ングを高精度で制御することが重要である。通常、蛍光
体を高温で合成する際には、融剤(フラックス)と呼ば
れる合成温度付近で液相になる物質を添加する場合が多
いが、融剤に起因する不純物が蛍光体結晶中に混入する
可能性がある。
【0017】この不純物が発光特性に及ぼす影響は大き
いので、なるべく不純物の混入を避けて発光センタの拡
散を十分に行わなければならない。一方、微量不純物の
中には発光効率を高める、所謂増感作用を有するものも
ある。本発明のサマリウムSmやネオジムNdはこの類
と考えられる。
【0018】本発明では、温度消光の程度を定量的に表
すために、室温(300K)で測定された蛍光膜の輝度
を基準にとり、325Kおよび340Kでの各測定値を
実施例中の表に示した。すなわち、同時測定した比較例
の室温における輝度の相対値として、各々L(325K)およ
びL(340K)で表した。
【0019】前記したように、蛍光面の温度が上昇する
につれて一般的に輝度は低下するが、特定のイオンを微
量添加することにより、その低下の度合いを軽減できる
ことが判明した。後述の実施例のデータに示されている
ように、サマリウムSmもしくはネオジムNdあるいは
その両方を添加した場合、温度消光が改善される濃度範
囲としては25μg/g以上500μg/g未満が好ま
しい。また、この効果はテルビウムTbもしくはプラセ
オジムPrあるいはその両方が微量含有されていて初め
て発現するものである。言い換えると、テルビウムTb
やプラセオジムPrが含有されていない場合は、サマリ
ウムSmやネオジムNdの温度消光改善に及ぼす効果は
殆どなく、さらに励起密度の増大に比例して輝度が伸び
なくなる。テルビウムTbもしくはプラセオジムPrあ
るいはその両方の添加物含有量は、25μg/g〜70
μg/gが好ましい。
【0020】この蛍光体により、蛍光膜の温度が上昇し
ても発光効率の低下が少なく、高い画面輝度を得ること
ができる。
【0021】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明は、下記(2)に記載の構成を持つ陰極線管とした
ことを特徴とする。
【0022】(2)内面に赤、緑および青の3色の蛍光
体を塗布した発光スクリーンを有すると共に、当該スク
リーンに近接して色選別電極を配置した大径のパネル部
と、前記3色の蛍光体に対応する3本の電子ビームを出
射する電子銃を収容した小径のネック部を有して前記パ
ネル部から前記ネック部に向けて漏斗形に形成したファ
ンネル部とからなる真空外囲器で構成した陰極線管であ
って、前記赤色の蛍光体として、イットリウムY、酸素
Oおよび硫黄Sが母体の主構成元素であり、発光センタ
がユーロピウムイオンEu3+であり、テルビウムTbと
プラセオジムPrの一方もしくは両方を蛍光体1g中2
5μg以上70μg以下含み、かつサマリウムSmとネ
オジムNdの一方もしくは両方を蛍光体1g中25μg
以上500μg未満含むことを特徴とする。
【0023】この構成により、蛍光膜の温度が上昇して
も発光効率の低下が少なく、高輝度の画像表示の高品質
の陰極線管が得られる。
【0024】なお、本発明は、上記構成に限るものでは
なく、本発明の技術思想を逸脱することなく種々の変更
が可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、実施例を参照して詳細に説明する。
【0026】〔実施例1〜5〕純度99.999%以上
の酸化イットリウム(Y2 3 )を10.861gと純
度99.99%以上の酸化ユーロピウム(Eu2 3
をメノウ製乳鉢内で、エタノールを加えて混合した。な
お、酸化イットリウム(Y2 3 )は、テルビウムTb
を共沈にて所定量含まれるようにしたものを使用した。
【0027】純度99.99%以上の酸化サマリウム
(Sm2 3 )を硝酸(HNO3 )に加熱溶解させ、サ
マリウムSmとして水溶液1ml中に1mg含有される
溶液を調整した。メスピペットを用いて希望の添加濃度
になるように上記乳鉢内に入れて混合した。
【0028】この原料混合物を空気中で約120°Cで
1時間ほど乾燥させた。この混合物と純度99%以上の
硫黄華3.413g、純度99.99%以上の炭酸ナト
リウム(Na2 CO3 )3.413gおよび純度99%
以上のリン酸カリウム(K3PO4 )0.923gをよ
く混合した後、アルミナルツボに入れ、空気中で115
0°Cで2時間熱処理した。このとき、アルミナルツボ
と蓋を東亜合成化学社製のアロンセラミックで封止し、
外気と遮断した。
【0029】得られた生成物に、まず水洗処理を2回施
し、水篩の後、約1mol/lの塩酸(HCl)により
洗浄し、次いで純粋による洗浄を3回行った。さらに、
粒子の分散性をよくするために、一般的な表面処理を施
した。濾別した後、空気中で120°Cで乾燥させた。
【0030】こうして得られた化合物は、赤色発光を示
す蛍光体であり、走査型電子顕微鏡(SEM)による観
察の結果、平均粒径が5μmの粉体であることが分かっ
た。また、粉末X線回折による測定の結果、回折パター
ンはASTM(American Society f
or Testing and Materials)
データに掲載されたY2 2 Sのものと一致した。ま
た、誘導結合プラズマ質量分析法(ICP−MS、In
ductively Coupled Argon P
lasma Mass Spectroscopy)を
用いて分析した結果、蛍光体1g中に含まれる不純物濃
度は、仕込み濃度に誤差範囲内で合致する分析値であっ
た。意図的に添加した微量不純物はほぼ蛍光体結晶中に
取り込まれていると考えられる。
【0031】蛍光体試料は、ニッケルNiメッキした無
酸素銅製基板上に水ガラスを用いた凝集沈降により均一
塗布し、その発光特性を評価するテストピースとした。
そして、加速電圧30kV、電流0.012mA、面積
40×30mm2 の電子線を照射して各試料の発光強度
比較を行った(照射面積当たりの電流、所謂励起電流密
度は1μA/cm2 である)。
【0032】測定に使用した装置に関しては、「ジャー
ナル・オブ・エレクトロケミカル・ソサエティ(Jou
nal of Electrochemical So
ciety)」143巻の5、1684頁(1996
年))に記載されているものを使用した。蛍光膜の発光
強度の測定は、ミノルタ社製の色彩色差計(型式;CS
100)を用いた。
【0033】ここで、ユーロピウムEu濃度3.8mo
l.%のユーロピウム付活酸硫化イットリウムY2 2
S:Eu3+蛍光体(顔料無し)を同様に基板に塗布して
比較例試料とした。実施例1〜5の輝度の測定結果を表
1に示す。なお、この表1は室温(300K)における
実施例1の輝度測定値で規格化した数値で記してある。
また、各実施例において325Kおよび340Kにおい
て測定された輝度を各々300Kの輝度測定値で割った
値(相対輝度比)も併記してある。
【0034】
【表1】
【0035】表1を見ると、室温での輝度L(300K)はサ
マリウムSmの添加濃度の増加に伴って減少している
が、比較例の試料(市販品)の数値よりは高いものであ
った。温度が上昇するにつれ、何れの試料においても輝
度は低下しているが、マリウムSm添加量が25〜20
0μg/gの試料においては比較例の輝度より高い値を
維持している。
【0036】図1は本発明の蛍光体における相対輝度の
温度依存性の説明図であり、実施例4で得られた試料と
比較例の試料について、室温(300K)での各試料の
輝度で規格化した値を縦軸にとり、横軸には試料温度を
とってプロットした結果を示す。図中、曲線11は実施
例4の、また曲線12は比較例の、それぞれ相対輝度の
温度依存性を示す。
【0037】図1から、実施例4で得られた蛍光体の相
対発光輝度に関しては、試料温度上昇に伴う低下の割合
いが比較例に比べて小さいことが分かる。試料温度30
0Kにおける輝度に対する325Kでの数値「L(325K)
/L(300K)」は、比較例で0.920であったのに対
し、実施例4の蛍光体では0.930であった。
【0038】さらに、340Kまでの輝度低下を両者で
比較すると、「L(340K)/L(300K)」は比較例0.85
0に対し、実施例4では0.870であった。
【0039】図2は本発明の蛍光体における希土類不純
物添加量と相対輝度の関係の説明図であり、表1に示し
た一連のデータから、相対輝度のサマリウムSm添加濃
度依存性を示したものである。
【0040】すなわち、図中、曲線21は室温(300
K)での相対輝度、曲線22は室温(300K)での比
較例の相対輝度、曲線23は室温(325K)での相対
輝度、曲線24は室温(325K)での比較例の相対輝
度、曲線25は室温(340K)での相対輝度、曲線2
6は室温(340K)での比較例の相対輝度を示す。
【0041】図2に示した特性から、実施例4に代表さ
れる本発明の蛍光体(Y2 2 S:Eu3+)は、試料温
度が室温より25°C高い条件(325K)で約2%、
40°C高い条件(340K)では約3%ほど輝度が高
いことが分かる。
【0042】〔実施例6〜10〕予め含有されているテ
ルビウムTbの濃度を変えて、前記実施例1〜5に示さ
れた一連の試料を作製した。また、前記実施例と同様
に、評価用のテストピースを作製し、得られた試料の輝
度を温度を変えて測定した。その結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】室温での輝度L(300K)は、比較例の値が最
も高い値を示しているが、前記実施例同様、サマリウム
Sm添加量の増大により試料の輝度が減少している。し
かしながら、サマリウムSm添加量が25〜200μg
/gの範囲において試料の温度が高くなると、それぞれ
の輝度はその温度における比較例の輝度より高い値を維
持している。
【0045】また、「L(325K)/L(300K)」を見ると、
比較例で0.920であったのに対し、例えば実施例9
の蛍光体では0.978であった。さらに、340Kま
での輝度低下を両者で比較すると、「L(340K)/L
(300K)」は比較例が0.850であるのに対し、実施例
9では0.913であった。
【0046】以上のように、実施例9に代表される本発
明の蛍光体(Y2 2 S:Eu3+)は、試料温度が室温
より25°C高い条件(325K)で約3%、40°C
高い条件(340K)では約4%ほど輝度が高いことが
分かる。
【0047】〔実施例11〜15〕前記実施例において
添加したサマリウム(Sm)の代わりに、純度99.9
9%以上の酸化ネオジム(Nd2 3 )を硝酸(HNO
3 )に加熱溶解させ、ネオジムNdとして水溶液1ml
中に1mg含有される溶液を調製した。メスピペットを
用いて希望の添加濃度になるように混合した。以下、前
記実施例の記載と同様の操作で赤色蛍光体を合成した。
【0048】また、前記実施例と同様に、評価用のテス
トピースを作製し、得られた試料の輝度を温度を変えて
測定したところ、サマリウムSm添加の試料が示した結
果と類似したものが得られた。その測定結果を表3に示
した。
【0049】
【表3】
【0050】室温での輝度L(300K)は、前記実施例1〜
5と同様に、ネオジムNdの添加量の増大により試料の
輝度が減少している。しかしながら、ネオジムNdの添
加量が25〜200μg/gの範囲において、試料の温
度が高くなると、それぞれの輝度はその温度における比
較例の輝度より高い値を維持している。
【0051】また、「L(325K)/L(300K)」を見ると、
比較例で0.920であったのに対し、例えば実施例1
4の蛍光体では0.930であった。さらに、340°
Kまでの輝度低下を両者で比較すると、「L(340K)/L
(300K)」は比較例が0.850であるのに対し、実施例
14では0.868であった。
【0052】以上のように、実施例14に代表される本
発明の蛍光体(Y2 2 S:Eu3+)は、試料温度が室
温より25°C高い条件(325K)で約2%、40°
C高い条件(340K)では約3%ほど輝度が高いこと
が分かる。
【0053】〔実施例16〜20〕前記実施例に記載さ
れたサマリウムSmおよびネオジムNdの含有水溶液を
メスピペットを用いて所定量混合して蛍光体(Y2 2
S:Eu3+)を合成した。テルビウムTbの添加濃度
は、実施例1〜5および11〜15の場合と同様であ
る。
【0054】また、前記実施例と同様に評価用のテスト
ピースを作製し、得られた試料の輝度を温度を変えて測
定した。その測定結果を表4に示す。
【0055】
【表4】
【0056】室温での輝度L(300K)は、前記実施例と同
様に、サマリウムSmおよびネオジムNdの添加量の増
大により試料の輝度が減少している。しかしながら、
(サマリウムSm+ネオジムNd)の添加量が25〜2
00μg/gの範囲において、試料の温度が高くなる
と、それぞれの輝度はその温度における比較例の輝度よ
り高い値を維持している。
【0057】また、「L(325K)/L(300K)」を見ると、
比較例で0.920であったのに対し、例えば実施例1
9の蛍光体では0.931であった。さらに、340K
までの輝度低下を両者で比較すると、「L(340K)/L
(300K)」は比較例が0.850であるのに対し、実施例
19では0.868であった。
【0058】以上のように、実施例19に代表される本
発明の蛍光体(Y2 2 S:Eu3+)は、試料温度が室
温より25°C高い条件(325K)で約2%、40°
C高い条件(340K)では約3%ほど輝度が高いこと
が分かる。
【0059】〔実施例21〜25〕サマリウム(Sm)
の添加量を一定にして、テルビウムTbの含有量を変化
させた試料を前記実施例と同様の手順で合成した。
【0060】また、前記実施例と同様に、評価用のテス
トピースを作製し、同一条件で得られた試料の輝度を変
えて評価した。その測定結果を表5に示す。
【0061】
【表5】
【0062】室温での輝度L(300K)は、テルビウムTb
の含有濃度が小さい領域(約29μg/g付近)で最大
となっている。しかしながら、テルビウムTbの含有量
が25〜70μg/gの範囲において、試料の温度が高
くなると、それぞれの輝度はその温度における比較例の
輝度より高い値を維持している。
【0063】また、「L(325K)/L(300K)」を見ると、
比較例で0.920であったのに対し、例えば実施例2
4の蛍光体では0.924であった。さらに、340K
までの輝度低下を両者で比較すると、「L(340K)/L
(300K)」は比較例が0.850であるのに対し、実施例
24では0.863であった。
【0064】以上のように、実施例24に代表される本
発明の蛍光体(Y2 2 S:Eu3+)は、試料温度が室
温より25°C高い条件(325K)で約3%、40°
C高い条件(340K)では約4%ほど輝度が高いこと
が分かる。なお、テルビウムTbの代わりにプラセオジ
ムPrを含有した蛍光体においても、類似の結果が得ら
れた。
【0065】〔実施例26〜30〕テルビウムTbおよ
びプラセオジムPrの両者を含有する蛍光体(Y2 2
S:Eu3+)を前記した実施例と同様の手順で合成し
た。
【0066】また、前記実施例と同様に、評価用のテス
トピースを作製し、得られた試料の輝度を温度を変えて
測定した。その測定結果を表6に示す。
【0067】
【表6】
【0068】前記実施例21〜25と同じ様な傾向で、
テルビウムTbおよびプラセオジムPrの含有量が25
〜70μg/gの範囲において、試料の温度が高くなる
と、それぞれの輝度はその温度における比較例の輝度よ
り高い値を維持している。
【0069】また、「L(325K)/L(300K)」を見ると、
比較例で0.920であったのに対し、例えば実施例2
9の蛍光体では0.958であった。さらに、340K
までの輝度低下を両者で比較すると、「L(340K)/L
(300K)」は比較例が0.850であるのに対し、実施例
29では0.892であった。
【0070】以上のように、実施例29に代表される本
発明の蛍光体(Y2 2 S:Eu3+)は、試料温度が室
温より25°C高い条件(325K)で約3%、40°
C高い条件(340K)では約3%ほど輝度が高いこと
が分かる。
【0071】〔実施例31〜35〕前記した実施例1〜
5で得られた赤色蛍光体を用いて、公称“14インチ”
の陰極線管を作製した。青色および緑色蛍光体は、市販
されている材料である顔料付き蛍光体ZnS:Ag,C
lおよびZnS:Cu,Alを用いた。また、比較例の
蛍光体(従来品)を用いて別途に陰極線管を作製して同
様に評価した。
【0072】ここで、蛍光膜は、通常の陰極線管に用い
られているスラリー法(一般に、ポリビニルアルコール
と重クロム酸ナトリウムを用いる)で、膜重量が約3.
5mg/cm2 になるように形成した。
【0073】図3は本発明の実施例により作製した陰極
線管の模式断面図である。蛍光膜31はパネル部(フェ
ースプレート)32の内面に形成されている。蛍光膜3
1はブラックマトリクス33の隙間に赤色、緑色および
青色の各蛍光体を塗り分けて形成されている。
【0074】ネック部34内に収納された電子銃35か
ら出射された電子ビームは、偏向ヨーク36によって画
像走査線に対応した偏向を受け、色選択電極であるシャ
ドウマスク37を通過し、さらにアルミニウム蒸着膜3
8を貫いて所定の発光色の蛍光体を励起する。
【0075】ここでは、赤色のみを表示するようにして
測定を行った。蛍光膜31の輝度は、加速電圧30k
V、照射電流(ビーム電流)0.55mA、照射面積1
3インチ(198mm×264mm)で測定した。照射
面積当たりの電流は1.05μA/cm2 である。
【0076】まず、各測定対象の陰極線管を室温に放置
し、上記の条件で赤色蛍光体に電子ビームを照射した。
照射電流値の安定を確認後、色彩色差計を用いて測定対
象陰極線管の中央部の輝度を測定した。このとき、パネ
ル部32の面温度を接触温度計を用いて測定し、およそ
325Kおよび340Kとなるように外部より加熱し、
1時間ほど放置した後、発光強度の測定を行った。この
測定結果を表7に示す。なお、輝度については、テスト
ピースでの評価と同様に、実施例の数値を1としたとき
の相対値を用いて比較した。
【0077】
【表7】
【0078】試作した陰極線管による測定結果において
も、前記実施例1〜5と同様に蛍光体の輝度向上が確認
できる。例えば、325Kにおける実施例34の試作陰
極線管の赤色蛍光体の発光面の輝度は、比較例のものに
比べて2.5%ほど高く、また340Kにおいては3%
高い値を示した。
【0079】なお、発光センタであるEu3+の濃度を約
2〜6mol.%の範囲で変化させて同様の試料を作製
し、評価したところ、上記の実施例と同様の傾向を示す
結果が得られた。
【0080】以上の実施例から、蛍光体の温度消光を低
減できることにより、画面の発光強度を高く維持できる
ことが分かる。特に、図1に示されたように、陰極線管
の管面温度がより高い状態で用いる場合には、発光効率
の低下がさらに抑制されるので、画面の高輝度化が実現
できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による蛍光
体は、従来の蛍光体に比べて蛍光膜の温度上昇による輝
度低下が改善される。室温(300K)を基準として、
325Kにおける輝度の維持率でみると、約3%高い蛍
光体が得られた。さらに高い340Kでの輝度の維持率
では5%近く高くできる。
【0082】したがって、蛍光膜が高い励起強度で使用
され、結果的に蛍光膜が高い温度になるような環境にお
いても、本発明による蛍光体を用いることにより、高輝
度の画像を維持でき、高品質の画像を表示可能な陰極線
管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光体における相対輝度の温度依存性
の説明図である。
【図2】本発明の蛍光体における希土類不純物添加量と
相対輝度の関係の説明図である。
【図3】本発明の実施例により作製した陰極線管の模式
断面図である。
【図4】従来の赤色蛍光体の相対輝度の温度特性の説明
図である。
【符号の説明】
31 蛍光膜 32 パネル部(フェースプレート) 33 ブラックマトリクス 34 ネック部 35 電子銃 36 偏向ヨーク 37 シャドウマスク 38 アルミニウム蒸着膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 真紀 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 西澤 昌紘 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 Fターム(参考) 4H001 CA06 XA08 XA16 XA39 YA59 YA60 YA62 YA63 YA65

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イットリウムY、酸素Oおよび硫黄Sが母
    体の主構成元素であり、発光センタがユーロピウムイオ
    ンEu3+であり、テルビウムTbとプラセオジムPrの
    一方もしくは両方を蛍光体1g中25μg以上70μg
    以下含み、かつサマリウムSmとネオジムNdの一方も
    しくは両方を蛍光体1g中25μg以上500μg未満
    含むことを特徴とする蛍光体。
  2. 【請求項2】内面に赤、緑および青の3色の蛍光体を塗
    布した発光スクリーンを有すると共に、当該スクリーン
    に近接して色選別電極を配置した大径のパネル部と、前
    記3色の蛍光体に対応する3本の電子ビームを出射する
    電子銃を収容した小径のネック部を有して前記パネル部
    から前記ネック部に向けて漏斗形に形成したファンネル
    部とからなる真空外囲器で構成した陰極線管において、 前記赤色の蛍光体として、イットリウムY、酸素Oおよ
    び硫黄Sが母体の主構成元素であり、発光センタがユー
    ロピウムイオンEu3+であり、テルビウムTbとプラセ
    オジムPrの一方もしくは両方を蛍光体1g中25μg
    以上70μg以下含み、かつサマリウムSmとネオジム
    Ndの一方もしくは両方を蛍光体1g中25μg以上5
    00μg未満含むことを特徴とする陰極線管。
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